JP7246252B2 - 引き戸式ドア装置における吊りレールの取付け構造および取付け方法 - Google Patents
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Description
ところでこの様な円弧状のドア装置は、戸体が円弧軌跡を描いて移動するものの、概念的にみたときには左右方向にスライド移動するものと殆ど同じであるため、左右方向にスライド移動する引き戸式のドア装置の分野に含まれたものとして捉えることができる。そしてこのような引き戸式のドア装置のなかには、天井部側に設けた吊りレール(ハンガーレール)に案内されて横方向に開閉移動する方式のものがあり、このもののなかには、吊りレールを傾斜状にすることにより、戸体自体が自重を受けて傾斜下降側(傾斜下手側)に自動的に移動するようにし、これにより戸体が開閉操作されない常時(自然状態)において、戸体を開放(常開、常時開、常時開放)姿勢、又はその逆の閉鎖(常閉、常時閉、常時閉鎖)姿勢に維持できるようにしたものが知られ、このような構成のものを前記円弧状の引き戸式ドア装置にも採用することができる。
そしてこのように引き戸式ドア装置の戸体を、傾斜下降側に自重で移動させる方式のものに構成するためには吊りレールを傾斜状に設ける必要があり、この場合、該吊りレールを躯体側に取付けるため用いられる複数の支持ブラケットを、吊りレールの傾斜に対応させて上下異なる位置に取付けるようにしている(例えば特許文献2参照)。
請求項2の発明は、傾斜取付け位置用のマークは、水平取付け位置用のマークに対して上下方向に位置ずれして設けられていることを特徴とする請求項1記載の引き戸式ドア装置における吊りレールの取付け構造である。
請求項3の発明は、支持ブラケットは、出入り口の左右両側に設けられるものと、戸尻側に設けられるものとの少なくとも三つあり、そのうちの基準となる一つの支持ブラケットは、水平取付け位置用のマークを水平基準線に対して位置合わせされ、残りの支持ブラケットは、傾斜取付け位置用のマークを水平基準線に対して位置合わせされてそれぞれ設けられ、吊りレールは、これら位置合わせされた支持ブラケットに支持されることで傾斜状に取付けられることを特徴とする請求項1または2記載の引き戸式ドア装置における吊りレールの取付け構造である。
請求項4の発明は、引き戸式ドア装置は、戸体の横移動長さに対応して複数の仕様があり、支持ブラケットに設けられる傾斜取付け位置用マークは、前記複数の仕様に対応して複数設けられていることを特徴とする請求項1、2、または3記載の引き戸式ドア装置における吊りレールの取付け構造である。
請求項5の発明は、吊りレールと、該吊りレールに案内されることで横移動して出入り口の開閉をする戸体とを備えて構成されるトイレブース用の引き戸式ドア装置において、前記戸体は平面視で円弧状をし、吊りレールを、前記円弧状の戸体が開閉移動するべく少なくとも出入り口の左右に設けられる支持ブラケットと、戸尻側に設けられる支持ブラケットとを介して円弧状で、かつ戸尻側または戸先側の何れか一方側の端部が低くなるよう傾斜状に取付けられた構成にするにあたり、前記各支持ブラケットには、吊りレールを水平状に取付けるための水平取付け位置用のマークと、吊りレールを傾斜状に取付けるべく吊りレールの横移動方向の取付け位置に対応した傾斜取付け位置用のマークとが設けられていることを特徴とするトイレブース用の引き戸式ドア装置における吊りレールの取付け構造である。
請求項6の発明は、支持ブラケットは、出入り口の左右両側に設けられるものと、該出入り口よりも奥の戸尻側に設けられるものとの少なくとも三つあり、そのうちの基準となる一つの支持ブラケットは、水平取付け位置用のマークを水平基準線に対して位置合わせされ、残りの支持ブラケットは、傾斜取付け位置用のマークを水平基準線に対して位置合わせされてそれぞれ設けられ、吊りレールは、これら位置合わせされた支持ブラケットに支持されることで傾斜状に設けられることを特徴とする請求項5記載のトイレブース用の引き戸式ドア装置における吊りレールの取付け構造である。
請求項7の発明は、吊りレールと、該吊りレールに案内されることで横移動して出入り口の開閉をする戸体とを備えて構成される引き戸式ドア装置において、前記吊りレールを、横移動方向に間隔を存する状態で躯体側に設けられる複数の支持ブラケットを介して戸尻側または戸先側の何れか一方側の端部が低くなるよう傾斜状に取付けるにあたり、前記各支持ブラケットには、水平基準線に対して吊りレールの横移動方向の取付け位置に対応したレール高さになるようマークが設けられ、前記各支持ブラケットを、水平基準線に対応するマークを位置合わせした状態で躯体側に設けた後、該設けられた支持ブラケットに吊りレールを支持させることで該吊りレールが傾斜状に取付けられるようにしたことを特徴とする引き戸式ドア装置における吊りレールの取付け方法である。
請求項8の発明は、マークには、吊りレールを水平状に取付けるための水平取付け位置用のものと、吊りレールを傾斜状に取付けるべく吊りレールの横移動方向の取付け位置に対応した傾斜取付け位置用のものとの二種類あり、支持ブラケットの水平基準線に対する位置合わせは、基準となる支持ブラケットの水平取付け位置用マークの位置合わせと、残りの支持ブラケットの傾斜取付け位置用マークの位置合わせであることを特徴とする請求項7記載の引き戸式ドア装置における吊りレールの取付け方法である。
請求項9の発明は、吊りレールと、該吊りレールに案内されることで横移動して出入り口の開閉をする戸体とを備えて構成されるトイレブース用の引き戸式ドア装置において、前記戸体は平面視で円弧状をし、吊りレールを、前記円弧状の戸体が開閉移動するべく少なくとも出入り口の左右に取付けられる支持ブラケットと、該出入り口よりも奥の戸尻側に設けられる支持ブラケットとを介して円弧状で、かつ戸尻側または戸先側の何れか一方側の端部が低くなるよう傾斜状に取付けるにあたり、前記各支持ブラケットには、水平基準線に対して吊りレールの横移動方向の取付け位置に対応したレール高さになるようマークが設けられ、前記各支持ブラケットを、水平基準線に対応するマークを位置合わせした状態で躯体側に設けた後、該設けられた支持ブラケットに吊りレールを支持させることで該吊りレールが傾斜状に取付けられるようにしたことを特徴とするトイレブース用の引き戸式ドア装置における吊りレールの取付け方法である。
しかも吊りレールを傾斜状に取付けるため設けられる位置合わせ手段を、水平取付け位置用のマークと傾斜取付け位置用のマークとの二種類とした簡単な構成でできることになる。
請求項2の発明とすることにより、水平取付け位置用マークと傾斜取付け位置用マークとが上下に位置ずれした状態で設けられるため、支持ブラケットを躯体側に取付ける際の位置決め作業が容易になる。
請求項3の発明とすることにより、吊りレールは、少なくとも三つある支持ブラケットのうちの一つの支持ブラケットを基準にして水平基準線に水平取付け位置用マークを位置合わせをし、残りの支持ブラケットの傾斜取付け位置用マークを水平基準線に位置合わせをして取付けることで、傾斜状の取付けが簡単にできることになって作業性が向上する。
請求項4の発明とすることにより、引き戸式ドア装置が、戸体の横移動長さに対応して複数の仕様があったとして、傾斜取付け位置用のマークが、これらの仕様に対応して設けられている結果、吊りレールは、横移動長さが異なった仕様においても傾斜角度を一定にした取付けができることになって戸体が自重移動する場合の移動速度に緩急変化が来さないようにすることが簡単にできる。
請求項5の発明とすることにより、トイレブースにおいて、吊りレールを傾斜状に設けることが、支持ブラケットに設けた水平取付け位置用マークと傾斜取付け位置用マークとを用いることで、傾斜状の基準線ではなく水平基準線を用いて簡単にできることになる。
請求項6の発明とすることにより、トイレブースにおいて、吊りレールは、少なくとも三つある支持ブラケットのうちの一つの支持ブラケットを基準にして水平基準線に水平取付け位置用マークを位置合わせをし、残りの支持ブラケットの傾斜取付け位置用マークを水平基準線に位置合わせをして取付けることで、傾斜状の取付けが簡単にできることになって作業性が向上する。
請求項7の発明とすることにより、吊りレールを支持するため設けられる支持ブラケットを、該支持ブラケットに設けられるマークを水平基準線に位置合わせする状態で躯体側に取付けた後、該支持ブラケットに吊りレールを支持すればよいことになって、いちいち傾斜状の基準線を設ける必要がなくなって作業性の向上が図れることになる。
請求項8の発明とすることにより、傾斜状の吊りレールの取付けが、支持ブラケットに設けた水平取付け位置用マークと傾斜取付け位置用マークを水平基準線に位置合わせをして取付けることで、傾斜状の基準線を描くことなく簡単に取付けることができる。
請求項9の発明とすることにより、トイレブースにおいて、傾斜状の吊りレールの取付けが、支持ブラケットに設けた水平取付け位置用マークと傾斜取付け位置用マークを水平基準線に位置合わせをして取付けることで、傾斜状の基準線を描くことなく簡単に取付けることができる。
尚、本実施の形態では、図2において、左側のトイレブース1の左側面は、側面パネル体3ではなく側面側の壁面Wが躯体側面となって形成されているが、トイレブース1自体の構成については必要において適宜の構成で実施できることは言うまでもない。そして本実施の形態では、後述するように、支持ブラケット7~10は正面パネル体2、側面パネル体3、壁面Wを躯体側とする状態でこれらに設けられ(取付けられ)る構成になっている。
そして前記吊りレール6は、戸先側半部が出入り口Eをあいだに挟む状態で左右の正面パネル体2にそれぞれ設けられた出入り口E側(正面側)の第一、第二の支持ブラケット7、8に支持され、戸尻側半部がブース内に位置するよう左右方向一方側(図2において左側)の側面パネル体3あるいは壁面Wに設けられたブース奥側(奥行側)の第三、第四の支持ブラケット9、10に支持される状態で取付けられるが、該吊りレール6は、本実施の形態においては、戸尻側端縁部が低くなっていて、閉鎖した戸体4が自重により自開(自動開放)するよう傾斜したものと、逆に戸先側端縁部が低くなっていて、開放した戸体4が自重により自閉(自動閉鎖)するよう傾斜したものとの両者の取付けが選択してできる構成になっている。そしてこの様に構成されることで、第一支持ブラケット7が最も戸先側の支持ブラケット、第四支持ブラケット10が最も戸尻側の支持ブラケットとなるよう設定されている。
尚、Tはトイレブース1内に設けられる便器、Fは床面、Jは吊りレール5の正面側部位を塞ぐ塞ぎ板である。また、戸体4には把手11、施錠摘み12が設けられ、さらに、戸体4の戸先側、戸尻側の横方向移動端で該戸体4の全開、全閉位置での移動停止をするためのストッパ13、14が配された構成になっている。
また支持片部7b~10bには吊りレール6を取付け支持するための取付け孔7e~10eが形成されており、支持片部7b~10bの下面に吊りレール6の上面を当接した状態で取付け孔7e~10eに上側から挿入したボルト16を支持片部7b~10bの下側に設けたナット16aに螺入させることで吊りレール6の支持ブラケット7~10に対する取付け支持ができるようになっている。
尚、吊りレール6を各支持ブラケット7~10に取付けるにあたり、前記ボルト-ナット16、16aのような緊締具に限定されず、ビス等、通常知られた緊締具を用いることができる。
因みに本実施の形態では、前記支持ブラケット7~10のうち、出入り口E側(正面側)の第一、第二支持ブラケット7、8については、出入り口Eを挟んで左右に設けられるものであるため左右勝手違い、つまり両者が左右対称形状のもので形成され、奥側の第三、第四支持ブラケット9、10については、トイレブース1を正面視したときに、左側に開放移動する仕様のものと、右側に開閉移動する仕様のものとの左右何れの側の仕様でも利用できるよう各それぞれが線対称形状のもので形成されている。このため本実施の形態のものでは、戸体4の横移動方向が右方向、左方向の何れにおいても採用できるようになっている。
以下、これらの支持ブラケット7~10についてそれぞれ詳述する。
また第二支持ブラケット8については、取付け片部8a、支持片部8b、補強片部8fが前述したように第一支持ブラケット7とは左右勝手違いの形状になって設けられている。
そして第三、第四支持ブラケット9、10は、このように構成されることで、出入り口Eを正面視したときに、戸体4が左方に横移動して開放するもの、逆に右方に横移動して開放するものとして設けられる吊りレール6の何れの仕様にも共用することができ、また、第一、第二支持ブラケット7、8についても、対応する一方を戸先側のものとして使用することで、横移動方向が左方、右方の両仕様のものに対応できることになる。
尚、マークが施される端縁部7g~10gは、第一、第二支持ブラケット7、8については、取付け面部7a、8aの補強片部7f、8fがない(設けられていない)側の端縁部となり、第三、第四支持ブラケット9、10については、取付け片部9a、10aの左右端縁部となっている。
因みにマークとしては、端縁部7g~10gに対して凹溝状(V溝やU溝状等)に形成したもの、あるいは単純にペン等の筆記手段を用いて線を描いたもの等、支持ブラケット7~10の取付け作業時に作業者が視認して位置決め取付けの作業ができるものであれは、どの様な形態のものであっても勿論よいが、本実施の形態では凹溝状に形成されたものになっている。
また躯体側に設けられる水平基準線Xとしては、支持ブラケット7~10が取付けられる横移動(左右)方向の対応位置に、これら支持ブラケット7~10を取付けるときの目印になるよう点在状に(間隔を存して)描かれたものであれば施工上の問題はなく、第一支持ブラケット7から第四支持ブラケット10までの取付け幅(長さ)の全長に亘って描かれたものとする必要はない。尚、図面に示す展開図では、便宜上、水平基準線Xを全長に亘る長いものとして描いているが、これは説明を判りやすくするためであって、これに限定されず、前述したように支持ブラケット7~10の取付け部位に作業者が認識できる程度に点在状に描いたものでよいことは勿論である。
この理由として、例えばトイレブース1の大きさが図13に示すように大小異なることで、戸体4の円弧径が「R」「r」と大小異なる仕様のものが設定される場合に、これに対応して吊りレール6の長さも長短異なった仕様になる。このような異なった仕様があった場合に、支持ブラケット7~10の取付け位置も、吊りレール6の長さに対応して横移動(左右、水平)方向に位置ずれしたものとなる。
このように異なった仕様であっても、吊りレール6の傾斜角度(勾配)θ1を一定にして自重移動する戸体4の移動速度に変化を来さないようにすることが好ましく、そこでいま、自開状態での取付けをした場合についてみたときに、図17(A)(B)に示すようにレール長さに対応した各支持ブラケット7~10の水平基準線Xに対して、後述するように水平取付け位置用マークHと傾斜取付け位置用のマーク「U2、U3、U4」「u2、u3、u4」とを位置合わせした状態での吊りレール6の取付けがなされることになる。これに対し、図17(C)に示すようにレール長が長い設定のものに、短い設定の位置合わせ用マーク「u2、u3、u4」を用いて吊りレール6の取付けをすると、吊りレール6の傾斜角度θ2は、前記傾斜角度θ1よりも小さい(θ1>θ2)ものになって緩傾斜になり、この結果、戸体4の自重による移動速度が遅くなるか、自重移動しない状態になってしまい、円滑な戸体4の自重移動が損なわれる惧れがある。また、逆の場合には自重による移動速度が速くなって自走停止時の衝撃が大きくなってしまう等の惧れがある。
尚、図17では、説明を判りやすくするため、傾斜取付け位置用のマーク「U2、U3、U4」、「u2、u3、u4」で支持ブラケット7~10を取付けた場合の水平基準線Xに対する相対的な吊りレール6の傾斜幅(長さ)を「A、B、C」「a、b、c」と表記している。
尚、戸体4としては、前述したように自重を受けての自閉仕様、または自開仕様となっているが、必ずしも自開、自閉の仕様にする必要はなく、逆に、自閉、自開をしない仕様、つまり戸体4が、開閉移動した場合に、その移動位置に停止したままの状態に維持される通常の開閉仕様のものにおいても実施することができる。この場合に、吊りレール6を、水平状に取付けるのではなく、戸先側、戸尻側の何れか一方を、戸体4が自重移動する場合の傾斜角度よりも緩い傾斜(緩傾斜)角度のものとして戸体4が自重移動しない程度の傾斜を設けたものにしておく構成にし、これによって開閉操作したときの戸体4を任意の停止位置に位置した状態に維持できる構成にし、そして次に停止位置から開放又は閉鎖移動しようと操作したとき、その開閉操作方向が傾斜下手側(下り傾斜)方向の移動操作である場合に、戸体4は下り勾配の移動になって戸体4の開閉移動操作の援助(支援)をする仕様のものとしても実施することができる。
これに対し大径円弧径での吊りレール6の取付けは、同様にして、第一支持ブラケット7の水平取付け位置用マークHを水平基準線Xに位置合わせすると共に、第二~第四支持ブラケット8~10については大径側の傾斜取付け位置用マークD2~D4を水平基準線Xに位置合わせした状態で、これら第一~第四支持ブラケット7~10を躯体側に取付けし、さらに吊りレール6を取付け支持することで、吊りレール6は、第一支持ブラケット7を基準とした自閉仕様でかつ大径円弧径に対応する傾斜姿勢での支持ができることになる。
そしてこの場合、第三、第四支持ブラケット9、10については、マークが左右両側に設けられているため、該両側のマークを水平基準線Xに位置合わせした状態で取付けることで、吊りレール取付け面Sが正確に姿勢合わせされた水平姿勢での取付けが簡単にできることになり、作業性が向上する。
因みに、第一、第二支持ブラケット7、8についてはマークが一方側にのみ設けられたものであるため、このような効果は期待できないが、これら第一、第二支持ブラケット7、8にも左右にマークを設けたものとすれば、同様の効果を奏するものになる。
この場合、第三、第四ブラケット9、10は、左右両側にマークが設けられたものになっており、左右のマークを不作為に選択して水平基準線Xに位置合わせして第三、第四ブラケット9、10を取付けた場合、第三、第四ブラケット9、10については傾斜が不揃いになった取付けがなされる惧れがあり、そこで本実施の形態のマークは、戸先側(本実施の形態では第一支持ブラケット7側、図16において右側)のマークを水平基準線Xに位置合わせするようにして傾斜状に取付けることで、第三、第四ブラケット9、10については吊りレール6の傾斜角度に対応した取付けができるように設定されている。
しかもこのものでは、傾斜取付け位置用のマークU、u、D、dは、支持ブラケット7~10の端縁部7g~10gに水平取付け位置用のマークHに対して上下方向に位置ずれした状態で同じように設けられているため、水平仕様、傾斜仕様の何れにおいても支持ブラケット7~10を躯体側に取付ける際の位置決め作業が容易になる。
そしてこのように構成することにより、基準となる第一支持ブラケット7については、水平取付け位置用マークHが傾斜取付け位置用マークに兼用されることになり、構造の簡略化を図れることになる。
4 戸体
6 吊りレール
7 第一支持ブラケット
8 第二支持ブラケット
9 第三支持ブラケット
10 第四支持ブラケット
E 出入り口
X 水平基準線
H 水平取付け位置用マーク
d 小径傾斜取付け位置用マーク
D 大径傾斜取付け位置用マーク
u 小径傾斜取付け位置用マーク
U 大径傾斜取付け位置用マーク
R、r 吊りレールの半径
Claims (9)
- 吊りレールと、該吊りレールに案内されることで横移動して出入り口の開閉をする戸体とを備えて構成される引き戸式ドア装置において、
前記吊りレールを、横移動方向に間隔を存する状態で躯体側に設けられる複数の支持ブラケットを介して戸尻側または戸先側の何れか一方側の端部が低くなるよう傾斜状に取付けられた構成にするにあたり、
前記各支持ブラケットには、水平基準線に対して吊りレールの横移動方向の取付け位置に対応したレール高さになるよう支持ブラケットの上下方向の取付け位置の位置合わせするための位置合わせ手段が設けられたものであり、
前記位置合わせ手段は支持ブラケットに設けられるマークであり、該マークは、吊りレールを水平状に取付けるための水平取付け位置用のものと、吊りレールを傾斜状に取付けるべく吊りレールの横移動方向の取付け位置に対応した傾斜取付け位置用のものとの二種類であることを特徴とする引き戸式ドア装置における吊りレールの取付け構造。 - 傾斜取付け位置用のマークは、水平取付け位置用のマークに対して上下方向に位置ずれして設けられていることを特徴とする請求項1記載の引き戸式ドア装置における吊りレールの取付け構造。
- 支持ブラケットは、出入り口の左右両側に設けられるものと、戸尻側に設けられるものとの少なくとも三つあり、そのうちの基準となる一つの支持ブラケットは、水平取付け位置用のマークを水平基準線に対して位置合わせされ、残りの支持ブラケットは、傾斜取付け位置用のマークを水平基準線に対して位置合わせされてそれぞれ設けられ、
吊りレールは、これら位置合わせされた支持ブラケットに支持されることで傾斜状に取付けられることを特徴とする請求項1または2記載の引き戸式ドア装置における吊りレールの取付け構造。 - 引き戸式ドア装置は、戸体の横移動長さに対応して複数の仕様があり、支持ブラケットに設けられる傾斜取付け位置用マークは、前記複数の仕様に対応して複数設けられていることを特徴とする請求項1、2、または3記載の引き戸式ドア装置における吊りレールの取付け構造。
- 吊りレールと、該吊りレールに案内されることで横移動して出入り口の開閉をする戸体とを備えて構成されるトイレブース用の引き戸式ドア装置において、
前記戸体は平面視で円弧状をし、
吊りレールを、前記円弧状の戸体が開閉移動するべく少なくとも出入り口の左右に設けられる支持ブラケットと、戸尻側に設けられる支持ブラケットとを介して円弧状で、かつ戸尻側または戸先側の何れか一方側の端部が低くなるよう傾斜状に取付けられた構成にするにあたり、
前記各支持ブラケットには、吊りレールを水平状に取付けるための水平取付け位置用のマークと、吊りレールを傾斜状に取付けるべく吊りレールの横移動方向の取付け位置に対応した傾斜取付け位置用のマークとが設けられていることを特徴とするトイレブース用の引き戸式ドア装置における吊りレールの取付け構造。 - 支持ブラケットは、出入り口の左右両側に設けられるものと、該出入り口よりも奥の戸尻側に設けられるものとの少なくとも三つあり、そのうちの基準となる一つの支持ブラケットは、水平取付け位置用のマークを水平基準線に対して位置合わせされ、残りの支持ブラケットは、傾斜取付け位置用のマークを水平基準線に対して位置合わせされてそれぞれ設けられ、
吊りレールは、これら位置合わせされた支持ブラケットに支持されることで傾斜状に設けられることを特徴とする請求項5記載のトイレブース用の引き戸式ドア装置における吊りレールの取付け構造。 - 吊りレールと、該吊りレールに案内されることで横移動して出入り口の開閉をする戸体とを備えて構成される引き戸式ドア装置において、
前記吊りレールを、横移動方向に間隔を存する状態で躯体側に設けられる複数の支持ブラケットを介して戸尻側または戸先側の何れか一方側の端部が低くなるよう傾斜状に取付けるにあたり、
前記各支持ブラケットには、水平基準線に対して吊りレールの横移動方向の取付け位置に対応したレール高さになるようマークが設けられ、
前記各支持ブラケットを、水平基準線に対応するマークを位置合わせした状態で躯体側に設けた後、該設けられた支持ブラケットに吊りレールを支持させることで該吊りレールが傾斜状に取付けられるようにしたことを特徴とする引き戸式ドア装置における吊りレールの取付け方法。 - マークには、吊りレールを水平状に取付けるための水平取付け位置用のものと、吊りレールを傾斜状に取付けるべく吊りレールの横移動方向の取付け位置に対応した傾斜取付け位置用のものとの二種類あり、
支持ブラケットの水平基準線に対する位置合わせは、基準となる支持ブラケットの水平取付け位置用マークの位置合わせと、残りの支持ブラケットの傾斜取付け位置用マークの位置合わせであることを特徴とする請求項7記載の引き戸式ドア装置における吊りレールの取付け方法。 - 吊りレールと、該吊りレールに案内されることで横移動して出入り口の開閉をする戸体とを備えて構成されるトイレブース用の引き戸式ドア装置において、
前記戸体は平面視で円弧状をし、
吊りレールを、前記円弧状の戸体が開閉移動するべく少なくとも出入り口の左右に取付けられる支持ブラケットと、該出入り口よりも奥の戸尻側に設けられる支持ブラケットとを介して円弧状で、かつ戸尻側または戸先側の何れか一方側の端部が低くなるよう傾斜状に取付けるにあたり、
前記各支持ブラケットには、水平基準線に対して吊りレールの横移動方向の取付け位置に対応したレール高さになるようマークが設けられ、
前記各支持ブラケットを、水平基準線に対応するマークを位置合わせした状態で躯体側に設けた後、該設けられた支持ブラケットに吊りレールを支持させることで該吊りレールが傾斜状に取付けられるようにしたことを特徴とするトイレブース用の引き戸式ドア装置における吊りレールの取付け方法。
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