JP7245330B2 - プレスブレーキおよび二次元湾曲加工品の製造方法 - Google Patents

プレスブレーキおよび二次元湾曲加工品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、二次元湾曲加工が可能なプレスブレーキと、当該プレスブレーキを用いた二次元湾曲加工品の製造方法とに関する。
プレスブレーキで曲げ加工を行う場合、ワークはプレスブレーキの上下金型間に置かれる。一般に、下側の金型あるいは動作しない側の金型は、「ダイ」と呼ばれ、ワークに接する側に開放された溝を有する。一方、上側の金型あるいは動作する側の金型は、「パンチ」と呼ばれ、ワークに接する側に凸な形状を有している。このパンチをワークに接触させ、更に押圧することで、ダイの溝形状またはパンチのストローク量に応じた曲げ形状をワークに付与できる。
プレスブレーキの分野では、ワークの一方向に湾曲形状を付与する(シングルコンターを付与する)手法として、従来から、シングルコンターに近似させるように直線状の曲げを複数付与する多段曲げ加工が知られている。ただし、この多段曲げ加工では、平板状のワークを精度よくシングルコンターに加工することが難しい。例えば、ワークの複数箇所に鈍角の曲げを順次付与すると、それぞれの箇所で生じた角度の誤差が蓄積する。これにより加工後の製品全体として見れば、かなり大きな角度誤差が生じるので、製品の実際の形状は所望のシングルコンターとは異なるものとなる。
そこで、多段曲げ加工の精度を向上するために、例えば、特許文献1または2に開示されるプレスブレーキが提案されている。特許文献1では、所定の曲げ角度に必要な目標角度とこの目標角度に必要な目標ストロークとを計算するとともに、ワークの実際の曲げ角度を測定して、目標角度を達成するように目標ストロークに基づいてパンチを移動させるよう制御している。また、特許文献2では、所定の目標曲げ角度と実際の曲げ角度との誤差を解消するように、目標曲げ角度を補正している。
特開2016-059934号公報 特開2016-059935号公報
ここで航空機分野では、前述したシングルコンターを有する部品、すなわち、ワークの一方向のみに湾曲形状が付与された部品(一次元湾曲加工品)だけでなく、ダブルコンター、すなわち、二方向に湾曲形状が付与された部品(二次元湾曲加工品)も求められている。
しかしながら、プレスブレーキを用いた場合、特許文献1または2のように、多段曲げ加工により一次元湾曲加工品を製造する(シングルコンターを成形する)ことは可能であるが、二次元湾曲加工品を製造する(ダブルコンターを成形する)ことは困難である。前述した特許文献1または2でも、多段曲げ加工の精度を向上させて一次元湾曲加工品を製造することは開示しているものの、二次元湾曲加工品を製造することについては何ら開示が無い。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであって、二次元湾曲加工が可能なプレスブレーキおよびプレスブレーキを用いた二次元湾曲加工品の製造方法を提供することを目的とする。
本開示に係るプレスブレーキは、前記の課題を解決するために、互いに対向するダイおよびパンチと、前記ダイおよび前記パンチの間にワークを配置した状態で、これらを接近させるように、前記ダイおよび前記パンチの少なくとも一方を相対的に移動させるパンチ駆動機構と、を備え、前記パンチは、前記ダイに対向する複数のパンチ要素を一列に配列して成るとともに、それぞれの前記パンチ要素には、当該パンチ要素における前記ダイ側の進出位置を調整する位置調整機構が設けられ、前記ワークを曲げ加工する際に、一列に配列する前記複数のパンチ要素の一方の端部から他方に向かって、それぞれの前記パンチ要素の進出位置を徐々に変化させて、当該複数のパンチ要素の先端により形成される形状を放物線状とする構成である。
前記構成によれば、パンチが備える一列の複数のパンチ要素の先端の形状を放物線状にしてワークを曲げ加工して湾曲を付与することにより、ワークに対して、曲げ加工の方向とともにパンチ要素の列方向に対しても湾曲を付与することができる。これにより、プレスブレーキを用いて二次元湾曲加工された製品を容易に製造することができる。
本発明の上記目的、他の目的、特徴、および利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
本開示では、以上の構成により、二次元湾曲加工が可能なプレスブレーキおよびプレスブレーキを用いた二次元湾曲加工品の製造方法を提供することができる、という効果を奏する。
図1は、本開示の実施の形態に係るプレスブレーキの代表的な構成例を示す、模式的正面図およびパンチの模式的側面図との対比図である。 図2は、図1に示すプレスブレーキの代表的な制御構成の一例を示すブロック図である。 図3は、図1に示すプレスブレーキにおいて、パンチ要素の先端により形成される形状を凹状(上に凸状)の放物線状とした状態およびこれにより製造される二次元湾曲加工品を示す模式図である。 図4は、図1に示すプレスブレーキにおいて、パンチ要素の先端により形成される形状を凸状(下に凸状)の放物線状とした状態およびこれにより製造される二次元湾曲加工品を示す模式図である。 図5A,図5Bは、パンチ要素の先端に開閉機構を設けた構成の一例を示す模式的側面図である。
以下、本開示の代表的な実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
[プレスブレーキの構成例]
本開示に係るプレスブレーキの代表的な構成例について、図1および図2を参照して具体的に説明する。図1に示すように、本実施の形態に係るプレスブレーキ10は、ダイ11、パンチ12、テーブル13、スライド(ラム)14、パンチ駆動機構15、位置調整機構21(位置コントローラ)等を備えており、図2に示すように、ワーク搬送機構16、制御部30、操作盤31、記憶部32等をさらに備えている。なお、図1に示す例では、プレスブレーキ10の模式的正面図の右横に、ダイ11およびパンチ12の対向状態を示す部分側面図を点線で対比させており、図2は、プレスブレーキ10の制御構成の要部をブロック図で図示している。
図1に示す例では、ダイ11は、下方に位置して平板状のワーク40(板材)を支持している。パンチ12は、下方のダイ11に対向するように上側に配置される。パンチ12は、スライド14により支持されている。スライド14は、図中双方向矢印M1に示すように、パンチ駆動機構15によりダイ11に対して近接(下方移動)または遠隔(上方移動)するように相対移動する。
テーブル13はスライド14に対向するように配置され、その上面にダイ11を固定する。したがって、本実施の形態では、テーブル13の上面がベッドプレートとして機能する。なお、テーブル13の上面には別途ベッドプレートが設けられてもよい。ダイ11を基準として見れば、スライド14は、ダイ11に対向するように配置される。また、パンチ12を基準として見れば、ダイ11を固定するテーブル13は、パンチ12に対向するように配置される。
パンチ12は、複数のパンチ要素20を一列に配列して成る。ダイ11の上面には所定形状の溝11aが設けられており、パンチ要素20はワーク40に付与する曲げ形状に応じた外形状を有している。したがって、ダイ11およびパンチ12をワーク40加工用の成形型として見た場合には、下方の成形型であるダイ11が雌型(凹型)となり、上方の成形型であるパンチ要素20が雄型(凸型)となる。
本実施の形態においては、パンチ12は、複数のパンチ要素20を一列に配列した構成であり、それぞれのパンチ要素20が独立して進出移動可能に構成される。一方、ダイ11は、パンチ要素20の配列方向に沿った単一の長尺状に構成される。したがって、ダイ11の上面に構成される溝11aは、当該ダイ11の長手方向に沿って延伸する凹部となっている。
パンチ12を構成するそれぞれのパンチ要素20は、パンチホルダ23に固定されており、位置調整機構21により図1中ブロック矢印M2に示すように下方のダイ11に向かって進出移動する。なお、進出したパンチ要素20は上方に向かって(ブロック矢印M2の反対方向に)後退移動することが可能である。位置調整機構21は、図1または図2に示すように駆動部22を備えており、駆動部22によりパンチ要素20を進出移動させることができる。
また、パンチ要素20の進出移動方向(ブロック矢印M2)は、パンチ駆動機構15によるスライド14の相対移動方向(双方向矢印M1)と同一の方向である。したがって、パンチ要素20は、スライド14の相対移動方向において、その進出位置を位置調整機構21により調整可能となっている。本実施の形態では、スライド14の相対移動方向およびパンチ要素20の進出移動方向は上下方向(鉛直方向)である。また、ダイ11の長手方向およびパンチ要素20の配列方向は左右方向(横水平方向)である。
スライド14は、前記の通りパンチ12を支持してパンチ駆動機構15により相対移動するものである。本実施の形態では、パンチ12を構成するパンチ要素20、位置調整機構21、駆動部22、パンチホルダ23がスライド14に支持されている。位置調整機構21および駆動部22は、例えばスライド14の内部に収容されており、パンチホルダ23およびパンチ要素20は、スライド14の下面に支持されている。位置調整機構21によりパンチ要素20が下方(ダイ11側)に進出移動する際には、パンチ要素20はパンチホルダ23とともに移動する。
図2に示すように、プレスブレーキ10はワーク搬送機構16を備えている。ワーク搬送機構16は、プレスブレーキ10における前側または後側に設けられるので、ワーク40は、プレスブレーキ10の前から後に向かって、または、後から前に向かってワーク搬送機構16によりダイ11およびパンチ12の間に搬送される。図1における正面図はプレスブレーキ10の前側であるので、当該正面図において紙面手前から奥側、または、奥側から紙面手前にワーク40が搬送される。それゆえ、ワーク40の搬送方向(送り出し方向)は前後方向(縦水平方向)である。
前述したように、ダイ11の長手方向およびパンチ要素20の配列方向は左右方向であり、搬送方向である前後方向に直交する。ワーク搬送機構16によるワーク40の搬送方向を「縦方向」(またはワーク40の長さ方向)とすると、ダイ11の長手方向およびパンチ要素20の配列方向は「横方向」(またはワーク40の幅方向)となる。それゆえ、ワーク搬送機構16により「縦方向」に搬送されたワーク40に対しては、「横方向」に配置されるダイ11およびパンチ12により曲げが付与される。
このとき、それぞれのパンチ要素20の進出位置は位置調整機構21により調整され、後述するように、パンチ12全体として見たときに、「横方向」に配列するパンチ要素20の先端により形成される形状(先端形状)は放物線状となる。パンチ駆動機構15は、この状態でパンチ12を支持するスライド14をダイ11側(下方)に相対移動させ、ワーク40に当接させた後に、さらに所定の位置まで押し込む。これにより、ワーク40の「縦方向」(搬送方向)に曲げが付与される。このような曲げの付与を連続的に行うことで、ワーク40の「縦方向」に多段曲げ加工を施すことができる。
ここで、ワーク40に曲げを付与する際には、パンチ12の先端形状は放物線状である。これにより、ワーク40に対して「縦方向」(搬送方向)に曲げが付与されるとともに、パンチ12の先端線形状によりワーク40の「横方向」(直行方向)にも湾曲が付与される。その結果、得られるプレス加工品においては、「縦方向」に多段曲げ加工による湾曲が形成されるとともに、「横方向」には、放物線状のパンチ12による湾曲が形成される。それゆえ、得られるプレス加工品は、「縦方向」および「横方向」の双方に湾曲する二次元湾曲加工品となる。
ここで、図2に示すように、パンチ駆動機構15、ワーク搬送機構16、位置調整機構21の駆動部22は制御部30により制御される。したがって、パンチ駆動機構15によるスライド14の相対移動、ワーク搬送機構16によるワーク40の搬送、並びに、位置調整機構21によるパンチ要素20の進出移動はいずれも制御部30により制御される。また、制御部30には操作盤31が接続されているので、プレスブレーキ10のオペレータ(操作者、使用者)は、操作盤31を操作することにより、プレスブレーキ10を操作することができる。
また、制御部30に対しては記憶部32が接続されている。記憶部32は、ワーク40の加工に関するデータを記憶している。例えば、図2に示す例では、パンチ要素動作プログラム、およびプレスブレーキ動作プログラム等を記憶している。制御部30は、これらデータを記憶部32から読み出して、パンチ駆動機構15、ワーク搬送機構16、位置調整機構21(駆動部22)等を制御する。パンチ要素動作プログラムおよびプレスブレーキ動作プログラムは、ワーク形状データに基づいて作成されるものであり、ワーク形状データは、例えば、プレスブレーキ10に接続される外部装置に記憶されてもよい。
言い換えれば、制御部30は、パンチ要素動作プログラムにより複数の位置調整機構21(駆動部22)をそれぞれ制御することで、パンチ12を構成するそれぞれのパンチ要素20の進出位置を調整するとともに、プレスブレーキ動作プログラムにより、パンチ駆動機構15およびワーク搬送機構16を制御することで、ワーク40の搬送量およびワーク40に対する曲げの付与を調整する。
[パンチの先端形状]
次に、複数のパンチ要素20の進出位置を調整して、パンチ要素20の先端により形成されるパンチ12の形状を放物線形状とする点について、図3および図4に基づいて説明する。
ワーク40を曲げ加工する際には、図3または図4に示すように、一列に配列する複数のパンチ要素20の一方の端部から他方に向かって、図3または図4に示す例では列の両端から中央に向かって、それぞれのパンチ要素20の相対移動量を徐々に減少または増加させる。これにより当該複数のパンチ要素20の先端により構成される形状が放物線状となる。なお、図3および図4では、図1と同様に、パンチ要素20の相対移動方向(進出方向)をブロック矢印M2で示している。また、図3および図4では、加工前の平板状のワーク40を点線で図示している。
例えば、図3では、パンチ要素20の列の両端が最も進出した位置になるように相対移動しており、両端から中央に向かって徐々に進出位置が小さくなる(相対移動方向が減少する)ようにパンチ要素20が相対移動しており、列の中央では最も進出位置が小さくなっている。列の中央のパンチ要素20は、全く進出していない状態、すなわち、相対移動していない定位置にあってもよい。このような状態では、パンチ12全体として見れば、一列のパンチ要素20(パンチ12全体)の先端形状は凹状(または上に凸状)の放物線状となっている。
このように、パンチ12全体の先端形状が凹状の放物線状であれば、製造される二次元湾曲加工品41では、加工前のワーク40における「横方向」(左右方向)の両端縁は、加工前のワーク40における「横方向」(左右方向)の中央部と比較して、成形量が大きくなるため、中央部より長端縁が上側に反りあがる。この二次元湾曲加工品41においては、紙面方向に沿って多段曲げ加工が施されているので、「縦方向」(搬送方向、前後方向)全体に湾曲している。この状態を便宜上「山型」の二次元湾曲(ダブルコンター)と称する。
図3に示す例では、列の中央部のパンチ要素20における相対移動位置が最小であり、列の両端のパンチ要素20における相対移動位置が最大になり、これらの間に位置するパンチ要素20の相対移動位置は、中央部から見て徐々に大きくなる。ここで、パンチ要素20の相対移動位置が大きいほどワーク40における中央部と両端部との折曲角度の差を大きくすることができ、相対移動位置が小さいほど折曲角度の差が小さくなる。そのため、先端形状が凹状の放物線状になったパンチ12によりワーク40を折曲加工することにより、「横方向」の両端縁に大きく曲げを付与した「山型」の二次元湾曲加工品41を製造することができる。
これに対して、図4では、パンチ要素20の列の中央が最も進出した位置になるように相対移動しており、中央から両端に向かって徐々に進出位置が小さくなる(相対移動方向が減少する)ようにパンチ要素20が相対移動しており、列の両端では最も進出位置が小さくなっている。なお、列の両端では、パンチ要素20が全く進出していない定位置であってもよい。
言い換えれば、図4では、パンチ要素20の列の両端では最も進出位置が小さく、両端から中央に向かって徐々に進出位置が大きくなる(相対移動が増加する)ようにパンチ要素20が相対移動しており、列の中央でパンチ要素20の進出位置が最も大きくなる。このような状態では、パンチ12全体として見れば、一列のパンチ要素20(パンチ12全体)の先端形状は凸状(または下に凸状)の放物線状となっている。
このように、パンチ12全体の先端形状が凸状の放物線状であれば、製造される二次元湾曲加工品42では、加工前のワーク40における「横方向」(左右方向)の中央部が、両端縁と比較して成形量が大きくなり、上側に起き上がる。この二次元湾曲加工品42においても、図3に示す二次元湾曲加工品41と同様に、紙面方向に沿って多段曲げ加工が施されているので、「縦方向」(搬送方向、前後方向)全体に湾曲している。この状態を便宜上「鞍型」の二次元湾曲(ダブルコンター)と称する。
図4に示す例では、列の中央部のパンチ要素20における相対移動位置が最大になり、列の両端のパンチ要素20における相対移動位置が最少になり、これらの間に位置するパンチ要素20の相対移動位置は、中央部から見て徐々に小さくなる。前記の通り、パンチ要素20の相対移動位置が大きいほどワーク40における中央部と両端部との折曲角度の差を大きくすることができ、相対移動位置が小さいほど折曲角度の差が小さくなる。そのため、先端形状が凸状の放物線状になったパンチ12によりワーク40を折曲加工することにより、「横方向」の中央部に大きく曲げを付与した「鞍型」の二次元湾曲加工品42を製造することができる。
このような「山型」の二次元湾曲加工品41または「鞍型」の二次元湾曲加工品42の製造方法の一例について説明する。
例えば、まず、オペレータがプレスブレーキ10の操作盤31において加工開始の指令を入力する。制御部30は、操作盤31からの入力指令に基づいて、ワーク搬送機構16を間欠的に駆動してワーク40を搬送させる。ワーク40を所定量搬送すればワーク搬送機構16はワーク40の搬送を一時停止する。次に制御部30は、パンチ駆動機構15を駆動してパンチ12を下方に相対移動させる。このとき、制御部30は、位置調整機構21の駆動部22を駆動してパンチ12を構成する各パンチ要素20の進出位置を調整する。
プレスブレーキ10が備えるパンチ12は、前記の通り、一列に配列される複数のパンチ要素20を有し、それぞれのパンチ要素20は独立して、ワーク40に対する進出位置を調整可能である。そこで制御部30は、各パンチ要素20に設けられる位置調整機構21(駆動部22)を制御し、例えば、図3に示すように、一列のパンチ要素20の両端から中央に向かって、それぞれのパンチ要素20の進出位置を徐々に減少させて、当該複数のパンチ要素20の先端により形成される形状(先端形状)を凹状の放物線状する。あるいは制御部30は、図4に示すように、一列のパンチ要素20の両端から中央に向かって、それぞれのパンチ要素20の進出位置を徐々に増加させて、当該複数のパンチ要素20の先端により形成される形状(先端形状)を凸条の放物線状とする。
このとき、制御部30は、前述したように、記憶部32に記憶されるパンチ要素動作プログラム(並びにプレスブレーキ動作プログラム)等に基づいて、位置調整機構21(駆動部22)を制御する。特に、ワーク40に付与される二次元湾曲を調整する観点では、制御部30は、少なくとも、ワーク40に付与する曲げ形状の曲率として予め設定される曲率データに基づいて、複数のパンチ要素20の進出位置を調整するように、位置調整機構21(駆動部22)を制御すればよい。
また、制御部30による各パンチ要素20の進出位置を調整するタイミングは特に限定されない。ワーク40の搬送方向(縦方向)全体に対して同様の先端形状で曲げを付与する場合には、加工開始前に予めパンチ要素20の進出位置を調整して放物線状を形成してもよいし、加工開始時にパンチ12が最初にワーク40を押圧するまでに進出位置を調整してもよい。また、ワーク40の搬送位置(縦方向の位置)によって先端形状を異なるように調整する場合には、最初の押圧の後には、パンチ12が上側に移動(ダイ11から離れるように移動)してからパンチ12が再度押圧する(パンチ12が下方に移動する、あるいは、ダイ11に近接する)までの間に、パンチ要素20の進出位置を調整すればよい。
このように、先端形状が凹状または凸状の放物線状に調整されたパンチ12により、ワーク40が押圧されればワーク40に曲げ形状が付与される。そして、パンチ駆動機構15を駆動してパンチ12を上動してパンチ12をワーク40から離隔させる。この一連の動作を繰り返すことで、ワーク40に多段曲げ加工が施される。その結果、当該ワーク40に対して二次元方向の曲率を付与することができ、「山型」の二次元湾曲加工品41または「鞍型」の二次元湾曲加工品42を製造することができる。
ここで、ワーク40の材質、ワーク40の表面状態、ワーク40に付与しようとする曲げの曲率等の諸条件によっては、放物線状のパンチ12によりワーク40に曲げを付与した場合に、当該ワーク40の広がり方向に「たるみ」(伸びすぎた部分)あるいは「つっぱり」(伸びていない部分)が生じるおそれがある。この場合、良好な二次元湾曲加工をワーク40に付与できない可能性がある。
そこで、図5A、図5Bに示すように、ワーク40の表面に対して開閉可能に当接する開閉機構24A,24Bをパンチ要素20およびダイ11の少なくとも一方に設けてもよい。図5A、図5Bでは、開閉機構24A,24Bをパンチ要素20の先端に設けた例を模式的に図示している。
例えば、図5Aに示す開閉機構24Aは、基本状態では開いており、ワーク40の表面に対して当接した状態で閉じることが可能な一対の当接部材25aを有している。図中ブロック矢印M2で示す進出方向にパンチ要素20が移動したときには、開いた状態の当接部材25aがパンチ要素20の進出に伴ってワーク40の表面に当接し、この当接状態を維持しつつ、互いにブロック矢印N1の方向に向かって閉じるように動作(閉止動作)する。これにより、ワーク40に「つっぱり」が生じても、当接部材25a同士の閉止動作によって「つっぱり」をシュリンク(圧縮)することができる。
あるいは、図5Bに示す開閉機構24Bは、基本状態では閉じており、ワーク40の表面に対して当接した状態で開くことが可能な一対の当接部材25bを有している。図中ブロック矢印M2で示す進出方向にパンチ要素20が移動したときには、閉じた状態の当接部材25bがパンチ要素20の進出に伴ってワーク40の表面に当接し、この当接状態を維持しつつ、互いにブロック矢印N2の方向に向かって開くように動作(開放動作)する。これにより、ワーク40に「余り」が生じても、当接部材25b同士の開放動作によって「余り」をストレッチ(伸長)することができる。
なお、図5Aでは、開いた状態から閉じた状態となる閉止動作のみを行う開閉機構24Aを模式的に図示し、図5Bでは、閉じた状態から開いた状態となる開放動作のみを行う開閉機構24Bを模式的に図示しているが、開閉機構24A,24Bの構成は、これらに限定されない。開閉機構24A,24Bは、開放動作および閉止動作の双方を行うことができるように構成されてもよいし、開閉の程度を調整する開閉調整機構を別途備えてもよいし、開閉調整機構は制御部30により制御されてもよい。
このように、本開示に係るプレスブレーキ10は、互いに対向するダイ11およびパンチ12と、ダイ11およびパンチ12の間にワーク40を配置した状態で、これらを接近させるように、ダイ11およびパンチ12の少なくとも一方を相対的に移動させるパンチ駆動機構15と、を備え、パンチ12は、ダイ11に対向する複数のパンチ要素20を一列に配列して成るとともに、それぞれのパンチ要素20には、当該パンチ要素20におけるダイ11側の進出位置を調整する位置調整機構21が設けられ、ワーク40を曲げ加工する際に、一列に配列する複数のパンチ要素20の一方の端部から他方に向かって、それぞれのパンチ要素20の進出位置を徐々に変化させて、当該複数のパンチ要素20の先端により形成される形状を放物線状とする構成である。
また、本開示に係る二次元湾曲加工品の製造方法は、プレスブレーキ10を用いて当該二次元湾曲加工品を製造する方法であって、プレスブレーキ10は、互いに対向するダイ11およびパンチ12を備え、パンチ12は、一列に配列される複数のパンチ要素20を有し、それぞれのパンチ要素20は独立して、ワーク40に対する進出位置を調整可能であり、一列に配列される複数のパンチ要素20の一方の端部から他方に向かって、それぞれのパンチ要素20の進出位置を徐々に変化させて、当該複数のパンチ要素20の先端により形成される形状を放物線状とした状態で、ワーク40を曲げ加工することにより、当該ワーク40に対して二次元方向の曲率を付与する製造方法である。
パンチ12が備える一列の複数のパンチ要素20の先端の形状を放物線状にしてワーク40を曲げ加工して湾曲を付与することにより、ワーク40に対して、曲げ加工の方向とともにパンチ要素20の列方向に対しても湾曲を付与することができる。これにより、プレスブレーキ10を用いて二次元湾曲加工された製品を容易に製造することができる。
また、通常、航空機分野では、二次元湾曲加工品はストレッチ成形により製造されるが、ストレッチ成形ではワーク40の掴み代が必要になるため歩留りが低下する。これに対して、本開示によれば、ストレッチ成形によらずプレスブレーキ10により二次元湾曲加工品を製造することができるため、製造効率を向上することができる。
[本開示に係るプレスブレーキおよび二次元湾曲加工品の製造方法]
このように、本開示に係るプレスブレーキは、互いに対向するダイおよびパンチと、前記ダイおよび前記パンチの間にワークを配置した状態で、これらを接近させるように、前記ダイおよび前記パンチの少なくとも一方を相対的に移動させるパンチ駆動機構と、を備え、前記パンチは、前記ダイに対向する複数のパンチ要素を一列に配列して成るとともに、それぞれの前記パンチ要素には、当該パンチ要素における前記ダイ側の進出位置を調整する位置調整機構が設けられ、前記ワークを曲げ加工する際に、一列に配列する前記複数のパンチ要素の一方の端部から他方に向かって、それぞれの前記パンチ要素の進出位置を徐々に変化させて、当該複数のパンチ要素の先端により形成される形状を放物線状とする構成である。
前記構成によれば、パンチが備える一列の複数のパンチ要素の先端の形状を放物線状にしてワークを曲げ加工して湾曲を付与することにより、ワークに対して、曲げ加工の方向とともにパンチ要素の列方向に対しても湾曲を付与することができる。これにより、プレスブレーキを用いて二次元湾曲加工された製品を容易に製造することができる。
前記構成のプレスブレーキにおいては、前記パンチ要素の列の両端から中央に向かって、それぞれの前記パンチ要素の進出移動量を徐々に減少させることにより、当該複数のパンチ要素の先端により形成される形状を凹状の放物線状とするか、または、前記パンチ要素の列の両端から中央に向かって、それぞれの前記パンチ要素の進出移動量を徐々に増加させることにより、当該複数のパンチ要素の先端により形成される形状を凸状の放物線状とする構成であってもよい。
また、前記構成のプレスブレーキにおいては、前記ワークの表面に対して開閉可能に当接する当接部材を有し、当該当接部材を開放動作または閉止動作させることにより、前記ワークの表面をストレッチ(伸長)またはシュリンク(圧縮)する開閉機構を備え、当該開閉機構は、前記パンチ要素および前記ダイの少なくとも一方に設けられている構成であってもよい。
また、前記構成のプレスブレーキにおいては、さらに制御部を備え、当該制御部は、少なくとも、前記ワークに付与する曲げ形状の曲率として予め設定される曲率データに基づいて、複数の前記パンチ要素の進退位置を調整するように、前記位置調整機構を制御する構成であってもよい。
また、本開示に係る二次元湾曲加工品の製造方法は、プレスブレーキを用いて二次元湾曲加工品を製造する方法であって、前記プレスブレーキは、互いに対向するダイおよびパンチを備え、前記パンチは、一列に配列される複数のパンチ要素を有し、それぞれの前記パンチ要素は独立して、ワークに対する進退位置を調整可能であり、一列に配列される前記複数のパンチ要素の一方の端部から他方に向かって、それぞれの前記パンチ要素の進退位置を徐々に変化させて、当該複数のパンチ要素の先端により形成される形状を放物線状とした状態で、前記ワークを曲げ加工することにより、当該ワークに対して二次元方向の曲率を付与する構成であればよい。
本実施の形態では、溝11aはその断面がV字形状(V溝)であり、パンチ要素20はU字状または曲率を有する凸状であるが、溝11aおよびパンチ要素20の形状は特に限定されず、ワーク40に付与する湾曲形状に応じて公知のさまざまな形状を適用することができる。
本実施の形態において、ダイ11、パンチ12、テーブル13、スライド14、パンチ駆動機構15、ワーク搬送機構16、制御部30、操作盤31、記憶部32等の具体的な構成は特に限定されない。例えば、ダイ11およびパンチ要素20は、ワーク40を曲げ加工して製造される二次元湾曲加工品の形状に合わせて変更できる。
また、パンチ要素20の位置調整機構21の構成も特に限定されないが、一例として、ネジ部材、駆動部22等を備える構成を挙げることができる。ネジ部材は、上下方向に延びるように配置されており、駆動部22は、ネジ部材を回転駆動する。一例として、駆動部22は、電気モータ、電気モータの回転出力をネジ部材に伝達する伝動機構によって構成される。このように駆動部22は位置調整機構21の一部を構成してもよいし、これに限定されず、位置調整機構21および駆動部22がそれぞれ独立した別の構成要素であってもよい。
また、テーブル13およびスライド14の構成も特に限定されない。例えば、テーブル13を「下部テーブル」としたときに、スライド14とは別に「上部テーブル」が設けられてもよい。この場合、「上部テーブル」は例えばパンチ支持部として機能し、「上部テーブル」をパンチ駆動機構15により相対移動させることでパンチ12も相対移動する。ダイ11およびパンチ12は互いに対向しているので、パンチ支持部としての「上部テーブル」が別途設けられている場合には、この「上部テーブル」は、パンチ12をダイ11に対向するように支持することになる。また、パンチ駆動機構15は、「上部テーブル」をダイ11に対して相対的に移動させることになる。また、前記の通り、テーブル13の上面がベッドプレートとして機能してもよいし、テーブル13の上面には別途ベッドプレートが設けられてもよい。
あるいは、スライド14によるパンチ12の支持構成も特に限定されず、前記の通り、位置調整機構21および駆動部22がスライド14の内部に収容され、パンチホルダ23およびパンチ要素20がスライド14の下面に支持される構成であってもよいし、他の公知のさまざまな構成であってもよい。また、スライド14は必ずしも必要ではなく、例えば「上部テーブル」(パンチ支持部)に対してパンチ12(パンチ要素20、位置調整機構21、駆動部22、パンチホルダ23等)が直接支持されてもよい。また、パンチ12を構成する複数のパンチ要素20の数(パンチ要素20にそれぞれ設けられる位置調整機構21の数)も特に限定されない。
パンチ駆動機構15およびワーク搬送機構16の構成も特に限定されない。パンチ駆動機構15は、一例として、床面に対して固定的に設置され、そのロッドを上下方向に向けた油圧シリンダ、および当該油圧シリンダへの圧油給排を制御する電磁弁を備える構成を挙げることができるが、公知の他の構成であってもよい。また、ワーク搬送機構16は、一例として、プレスブレーキ分野で公知の自動搬送機を挙げることができる。
制御部30および記憶部32の構成も特に限定されず、一例としては、それぞれ、マイクロコンピュータ/マイクロコントローラのCPUおよび内部メモリを挙げることができる。また、記憶部32は独立したメモリとして構成されてもよい。また、記憶部32は、単一である必要はなく、複数の記憶装置として構成されてもよい。操作盤31の構成も特に限定されず、表示器(ディスプレイ)および操作ボタン等を備える公知の構成であってもよいし、タッチパネル方式の表示器を備える構成であってもよい。
また、本実施の形態では、ダイ11が床面に固定的に設置されてパンチ12が可動であるが、これに限定されず、パンチ12に代えてダイ11が可動であってもよいし、パンチ12およびダイ11のいずれも可動でもよい。また、パンチ12およびパンチ支持部とダイ11との位置関係は、前記の通り、パンチ12およびパンチ支持部が上方でダイ11が下方に配置される構成に限定されない。例えば、パンチ12およびパンチ支持部が下方でダイ11が上方に配置される構成を採用してもよい。
したがって、本開示に係るプレスブレーキ10においては、パンチ駆動機構15は、ダイ11およびパンチ12の間にワーク40を配置させた状態で、ダイ11およびパンチ12を接近させるように、当該ダイ11および当該パンチ12の少なくとも一方を相対的に移動させるように構成されていればよい。この場合、相対移動方向は、本実施の形態で説明したように下側に限定されないので、各パンチ要素20に設けられる位置調整機構21は、相対移動方向に沿って進出位置を調整する構成に限定されず、パンチ要素20のダイ11側の進出位置を調整するよう構成されていればよい。
また、本実施の形態では、パンチ要素20は、定常位置からダイ11側に進出移動する構成であるが、本開示はこれに限定されない。例えば、パンチ要素20は、定常位置から進出移動も後退移動も可能(進退移動可能)に構成されてもよい。ここでいう進退移動とは、基準となる定常位置に基づいた相対的な移動である。本実施の形態では、進出したパンチ要素20は後退移動することができるが、パンチ要素20が進退可能であるときの後退移動とは、進出したパンチ要素20を後退させるという意味だけでなく、定常位置から後退移動させるという意味を含む。
なお、本実施の形態では、列の両端から中央に向かってそれぞれのパンチ要素20の相対移動量を徐々に減少させて、パンチ12全体の先端形状を凹状(上に凸状)の放物線状とするか(図3参照)、あるいは、列の両端から中央に向かってそれぞれのパンチ要素20の相対移動量を徐々に増加させて、パンチ12全体の先端形状を凸状(下に凸状)の放物性状としている(図4参照)。しかしながら、ワーク40を曲げ加工する際におけるパンチ12全体の先端形状はこれらに限定されない。例えば、放物線状ではなくても湾曲形状を含んでいれば良い。
本開示においては、列の一方の端部から他方の端部に向かって、それぞれのパンチ要素20の進出位置を徐々に変化させることにより、パンチ12全体の先端形状が放物線状となっていればよく、先端形状の極小値または極大値が列の中央に位置している必要はない(パンチ要素20の移動量を基準とすれば、図3に示すような凹状の先端形状では列の中央が極小値であり、図4に示すような凸状の先端形状では列の中央が極大値である)。例えば、ワーク40の形状に応じて、中央から一方の端部に偏在した位置に先端形状の極小値または極大値が位置してもよい。
本明細書で開示する要素の機能は、開示された機能を実行するよう構成またはプログラムされた汎用プロセッサ、専用プロセッサ、集積回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、従来の回路、および/または、それらの組み合わせ、を含む回路または処理回路を使用して実行できる。プロセッサは、トランジスタやその他の回路を含むため、処理回路または回路と見なされる。本開示において、回路、ユニット、または手段は、列挙された機能を実行するハードウェアであるか、または、列挙された機能を実行するようにプログラムされたハードウェアである。ハードウェアは、本明細書に開示されているハードウェアであってもよいし、あるいは、列挙された機能を実行するようにプログラムまたは構成されているその他の既知のハードウェアであってもよい。ハードウェアが回路の一種と考えられるプロセッサである場合、回路、手段、またはユニットはハードウェアとソフトウェアの組み合わせであり、ソフトウェアはハードウェアおよび/またはプロセッサの構成に使用される。
なお、本発明は前記実施の形態の記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示した範囲内で種々の変更が可能であり、異なる実施の形態や複数の変形例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明は、プレスブレーキを用いて二次元湾曲加工品を製造する分野、特に、航空機用部品において二次元湾曲加工品を製造する分野に広く好適に用いることができる。
10:プレスブレーキ
11:ダイ
11a:溝
12:パンチ
13:テーブル
14:スライド(ラム)
15:パンチ駆動機構
16:ワーク搬送機構
20:パンチ要素
21:位置調整機構
22:駆動部
23:パンチホルダ
24A,24B:開閉機構
25a,25b:当接部材
30:制御部
31:操作盤
32:記憶部
40:ワーク
41,42:二次元湾曲加工品

Claims (5)

  1. ダイ及びパンチによってワークに対して曲げ加工を行うプレスブレーキであって、
    ダイと、
    前記ダイに対向して配置され、前記ダイの長手方向に配列された複数のパンチ要素を有するパンチと、
    前記ダイに対して前記パンチを相対的に上下方向に移動させるパンチ駆動機構と、
    各前記パンチ要素について、前記ダイ側への進出位置を調整する位置コントローラと、
    制御部とを、備え、
    前記制御部は、前記位置コントローラを制御して、一列に配列された各前記パンチ要素の一方の端部から他方に向かって、各前記パンチ要素の進出位置を変化させて各前記パンチ要素の先端により形成されるパンチの形状を湾曲形状とし、
    さらに、前記ワークの表面に対して開閉可能に当接する当接部材を有し、当該当接部材を開放動作または閉止動作させることにより、前記ワークの表面をストレッチ(伸長)またはシュリンク(圧縮)する開閉機構を備え、
    当該開閉機構は、前記パンチ要素および前記ダイの少なくとも一方に設けられており、
    前記当接部材は、前記パンチ要素の進出移動方向に対して交差する方向に、当接状態を維持しつつ移動することによって、開放動作または閉止動作することを特徴とする、
    プレスブレーキ。
  2. 前記制御部は、前記位置コントローラを制御して、
    前記パンチ要素の列の両端から中央に向かって、それぞれの前記パンチ要素の進出移動量を徐々に減少させて、各前記パンチ要素の先端により形成されるパンチの形状を凹状の放物線状とするか、または、
    前記パンチ要素の列の両端から中央に向かって、それぞれの前記パンチ要素の進出移動量を徐々に増加させて、各前記パンチ要素の先端により形成されるパンチの形状を凸状の放物線状とすることを特徴とする、
    請求項1に記載のプレスブレーキ。
  3. 前記制御部は、前記位置コントローラを制御して、
    少なくとも、前記ワークに付与する曲げ形状の曲率として予め設定される曲率データに基づいて、複数の前記パンチ要素の進退位置を調整することを特徴とする、
    請求項1または2に記載のプレスブレーキ。
  4. ダイと、ダイ長手方向に沿って配列された複数のパンチ要素を有するパンチと、を備えるプレスブレーキを用いて二次元湾曲加工品を製造する方法であって、
    ワークを、前記ダイおよび前記パンチの間に搬送し、
    前記パンチが上側に移動してから当該パンチが再度下側に移動して押圧するまでの間に、前記複数のパンチ要素の一方の端部から他方に向かって、それぞれの前記パンチ要素の進退位置を変化させて、当該複数のパンチ要素の先端により形成されるパンチの形状を湾曲形状とし、
    前記ダイに対して前記パンチを相対的に上下方向に移動させて、形成された前記パンチの形状により前記ワークを曲げ加工する、
    二次元湾曲加工品の製造方法。
  5. 前記プレスブレーキは、前記ワークの表面に対して開閉可能に当接する当接部材を有し、当該当接部材を開放動作または閉止動作させることにより、前記ワークの表面をストレッチ(伸長)またはシュリンク(圧縮)する開閉機構を備え、当該開閉機構は、前記パンチ要素および前記ダイの少なくとも一方に設けられており、
    前記ワークの曲げ加工に際して、前記当接部材を、前記パンチ要素の進出移動方向に対して交差する方向に、当接状態を維持しつつ移動させることによって、開放動作または閉止動作させる、
    請求項4に記載の二次元湾曲加工品の製造方法。
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