JP2018069250A - 曲げ加工装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造でありながら検出素子による被検出部の分解能を上げてワークの曲げ角度を高精度に検出する。
【解決手段】ワークの折れ線を挟んで形成される両平板部が接する一対の可動ダイと、一対の可動ダイの間に向けて往復動するパンチと、本体に設けられてパンチによるワークの曲げに伴い一対の可動ダイを互いに逆方向へ回転自在に支持する一対の支持部と、一対の可動ダイのいずれか一方又は両方の回転角度を検出する角度検出部とを備え、一対の可動ダイは、一対の支持部に対して回転自在に摺接する凸状曲面部と、一対の可動ダイの回転に連動する回転子と、を有し、角度検出部は、一対の可動ダイのいずれか一方又は両方の回転子に設けられる被検出部と、本体側に設けられる検出素子と、を有し、回転子において被検出部が、一対の可動ダイの回転中心から凸状曲面部までの回転半径よりも回転半径を長くした円弧状となっている。
【選択図】図1
【解決手段】ワークの折れ線を挟んで形成される両平板部が接する一対の可動ダイと、一対の可動ダイの間に向けて往復動するパンチと、本体に設けられてパンチによるワークの曲げに伴い一対の可動ダイを互いに逆方向へ回転自在に支持する一対の支持部と、一対の可動ダイのいずれか一方又は両方の回転角度を検出する角度検出部とを備え、一対の可動ダイは、一対の支持部に対して回転自在に摺接する凸状曲面部と、一対の可動ダイの回転に連動する回転子と、を有し、角度検出部は、一対の可動ダイのいずれか一方又は両方の回転子に設けられる被検出部と、本体側に設けられる検出素子と、を有し、回転子において被検出部が、一対の可動ダイの回転中心から凸状曲面部までの回転半径よりも回転半径を長くした円弧状となっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、板金などからなる板状のワークを金型によりV形などに曲げるために用いられる、プレスブレーキなどの曲げ加工装置に関する。
従来、この種の曲げ加工装置として、ワークWの曲げ角度を検出する曲げ角度検出装置が、隣接する複数の分割ダイの間に取り付けられ、パンチと分割ダイとの協働によるワークWの曲げ加工に追従して、2つの回転子が回動すると、スプリングで引っ張られたワイヤを介してリニアスケールが作動し、リニアスケールの移動量を読取りヘッドで検出して回転子の回転角を検出するものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかし乍ら、このような従来の曲げ加工装置では、ワークを曲げ加工するパンチ及び複数の分割ダイに加えて曲げ角度検出装置の回転子、スプリング、ワイヤ、リニアスケール及び読取りヘッドが必要になるため、その構造が複雑で部品点数が多くメンテナンスが面倒であるとともに、故障が発生し易く安定性に劣るという問題があった。
このような課題を解決するために本発明に係る曲げ加工装置は、ワークの折れ線を挟んで形成される両平板部が接する一対の可動ダイと、前記一対の可動ダイの間に向けて往復動するパンチと、本体に設けられて前記パンチによる前記ワークの曲げに伴い前記一対の可動ダイを互いに逆方向へ回転自在に支持する一対の支持部と、前記一対の可動ダイのいずれか一方又は両方の回転角度を検出する角度検出部と、を備え、前記一対の可動ダイは、前記一対の支持部に対して回転自在に摺接する凸状曲面部と、前記一対の可動ダイの回転に連動する回転子と、を有し、前記角度検出部は、前記一対の可動ダイのいずれか一方又は両方の前記回転子に設けられる被検出部と、前記本体側に設けられる検出素子と、を有し、前記回転子において前記被検出部が、前記一対の可動ダイの回転中心から前記凸状曲面部までの回転半径よりも回転半径を長くした円弧状となっていることを特徴とする。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る曲げ加工装置Aは、図1〜図3に示すように、板状のワークWを、下型となる一対の可動ダイ1,2と上型のパンチ3との協働により、V形などに折り曲げる曲げ加工用プレス機である。ワークWとしては、例えば鉄、ステンレス、アルミニウムなどの板金又はそれに類似する薄板が用いられ、パンチ3の先端部3aと当接により折れ線W1を挟んで両平板部W2,W3が所定角度に押し曲げ(突き曲げ)られる。
曲げ加工装置Aは、プレスブレーキ(図示しない)などに組み込まれて使用される。
曲げ加工装置Aがプレスブレーキに組み込まれる場合には、ワークWの曲げ過程でワークWの曲げ角度を検出し、この曲げ角度が無線又は有線でNCにフィードバックされることにより、パンチ3の移動量を調整してワークWの曲げ角度が自動修正可能になる。
本発明の実施形態に係る曲げ加工装置Aは、図1〜図3に示すように、板状のワークWを、下型となる一対の可動ダイ1,2と上型のパンチ3との協働により、V形などに折り曲げる曲げ加工用プレス機である。ワークWとしては、例えば鉄、ステンレス、アルミニウムなどの板金又はそれに類似する薄板が用いられ、パンチ3の先端部3aと当接により折れ線W1を挟んで両平板部W2,W3が所定角度に押し曲げ(突き曲げ)られる。
曲げ加工装置Aは、プレスブレーキ(図示しない)などに組み込まれて使用される。
曲げ加工装置Aがプレスブレーキに組み込まれる場合には、ワークWの曲げ過程でワークWの曲げ角度を検出し、この曲げ角度が無線又は有線でNCにフィードバックされることにより、パンチ3の移動量を調整してワークWの曲げ角度が自動修正可能になる。
詳しく説明すると、本発明の実施形態に係る曲げ加工装置Aは、ワークWが接する一対の可動ダイ1,2と、可動ダイ1,2の間に向けて往復動するパンチ3と、ワークWの曲げに伴って一対の可動ダイ1,2を互いに逆方向へ回転自在に支持する一対の支持部4,5と、を主要な構成要素として備えている。
さらに、一対の可動ダイ1,2を回転復帰させるための弾性体6,7と、一対の可動ダイ1,2のいずれか一方又は両方の回転角度を検出するための角度検出部8,9と、を備えている。
一対の支持部4,5及び弾性体6,7は、本体Bに設けられる。
本体Bの具体例として図1〜図3に示される例の場合には、ワークWの折れ線W1と平行な本体Bの幅寸法がモジュール化されている。本体Bの幅寸法よりも長尺なワークWの曲げ加工は、ワークWの幅寸法に合わせて複数の本体Bを並べ、幅方向に並んだ複数の可動ダイ1,2と、ワークWの幅寸法よりも長いパンチ3との間に挟み込んで行うように構成される。
さらに、一対の可動ダイ1,2を回転復帰させるための弾性体6,7と、一対の可動ダイ1,2のいずれか一方又は両方の回転角度を検出するための角度検出部8,9と、を備えている。
一対の支持部4,5及び弾性体6,7は、本体Bに設けられる。
本体Bの具体例として図1〜図3に示される例の場合には、ワークWの折れ線W1と平行な本体Bの幅寸法がモジュール化されている。本体Bの幅寸法よりも長尺なワークWの曲げ加工は、ワークWの幅寸法に合わせて複数の本体Bを並べ、幅方向に並んだ複数の可動ダイ1,2と、ワークWの幅寸法よりも長いパンチ3との間に挟み込んで行うように構成される。
一対の可動ダイ1,2は、断面略半円形又はそれに類似した形の棒状に形成される。可動ダイ1,2は、ワークWの両平板部W2,W3と対向して着脱自在に接する接触面1a,2aと、後述する一対の支持部4,5に向けて突出する凸状曲面部1b,2bと、を有している。
接触面1a,2aは、図1(a)及び図2(a)に示される曲げ加工前の状態で、それぞれの端部同士が互い接近して連続する同一平面状(水平状)に配置されている。
接触面1a,2aには、ワークWの曲げに伴い接触面1a,2aと擦れて擦り傷が発生しないように、例えばウレタンやポリエステルなどの合成樹脂やゴムや炭素繊維やシリコンなどからなるクッション材(図示しない)を設けることが好ましい。
クッション材の形状としては、接触面1a,2aの一部にその表面が突出して埋め込まれる紐状、接触面1a,2aの略全体を被覆するシート状などが挙げられる。
さらに、一対の可動ダイ1,2のいずれか一方又は両方は、可動ダイ1,2の回転と連動する回転子11,21を有している。
回転子11,21は、可動ダイ1,2の凸状曲面部1b,2bから本体B側へ突出する扇形に形成され、回転子11,21において本体Bと対向する先端側(円弧側)には、後述する角度検出部8,9の被検出部8a,9aが設けられる。
接触面1a,2aは、図1(a)及び図2(a)に示される曲げ加工前の状態で、それぞれの端部同士が互い接近して連続する同一平面状(水平状)に配置されている。
接触面1a,2aには、ワークWの曲げに伴い接触面1a,2aと擦れて擦り傷が発生しないように、例えばウレタンやポリエステルなどの合成樹脂やゴムや炭素繊維やシリコンなどからなるクッション材(図示しない)を設けることが好ましい。
クッション材の形状としては、接触面1a,2aの一部にその表面が突出して埋め込まれる紐状、接触面1a,2aの略全体を被覆するシート状などが挙げられる。
さらに、一対の可動ダイ1,2のいずれか一方又は両方は、可動ダイ1,2の回転と連動する回転子11,21を有している。
回転子11,21は、可動ダイ1,2の凸状曲面部1b,2bから本体B側へ突出する扇形に形成され、回転子11,21において本体Bと対向する先端側(円弧側)には、後述する角度検出部8,9の被検出部8a,9aが設けられる。
一対の支持部4,5は、本体Bの先端面にその軸方向へ連続して形成される。支持部4,5は、可動ダイ1,2の凸状曲面部1b,2bが回転自在に摺接する凹状曲面部4a,5aを有している。
凹状曲面部4a,5aは、パンチ3の接近移動によるワークWの曲げに伴って一対の可動ダイ1,2を互いに逆方向へ回転させる形状に形成される。
これにより、パンチ3の接近移動でワークWを介して力が接触面1a,2aの端部に作用すると、図1(b)及び図2(b)に示されるように凸状曲面部1b,2bが摺動回転して接触面1a,2aがそれぞれ傾斜する。
また、可動ダイ1,2の凸状曲面部1b,2b及び支持部4,5の凹状曲面部4a,5aは、後述する弾性体6,7の付勢力バランスの調整又はその他の手段で、パンチ3の接近移動によるワークWの曲げに伴い可動ダイ1,2の回転角度をそれぞれ同じ角度ずつ逆方向へ回転させることが好ましい。この場合、可動ダイ1,2の接触面1a,2aは、ワークWの曲げ角度の半分に相当する角度だけ傾斜することになる。
凹状曲面部4a,5aは、パンチ3の接近移動によるワークWの曲げに伴って一対の可動ダイ1,2を互いに逆方向へ回転させる形状に形成される。
これにより、パンチ3の接近移動でワークWを介して力が接触面1a,2aの端部に作用すると、図1(b)及び図2(b)に示されるように凸状曲面部1b,2bが摺動回転して接触面1a,2aがそれぞれ傾斜する。
また、可動ダイ1,2の凸状曲面部1b,2b及び支持部4,5の凹状曲面部4a,5aは、後述する弾性体6,7の付勢力バランスの調整又はその他の手段で、パンチ3の接近移動によるワークWの曲げに伴い可動ダイ1,2の回転角度をそれぞれ同じ角度ずつ逆方向へ回転させることが好ましい。この場合、可動ダイ1,2の接触面1a,2aは、ワークWの曲げ角度の半分に相当する角度だけ傾斜することになる。
さらに、本体Bには、凹状曲面部4a,5aの間にパンチ3を接近移動させるために十分な凹溝B1が形成され、ワークWの曲げに伴って接触面1a,2aの傾斜が所定角度に到達すると、両者間に凹溝B1と連通する隙間が生じるように構成している。
この隙間の具体例として図1〜図3に示される例の場合には、ワークWの曲げ角度が曲げ加工前の0度では、図1(a)及び図2(a)に示されるように、凸状曲面部1b,2bが互いに接近している。ワークWの曲げ角度が135度位に通達し、図示例では接触面1a,2aの傾斜角度が共に67.5度になっても、図1(b)及び図2(b)に示されるように、凸状曲面部1b,2bがまだ接近している。しかし、ワークWの曲げ角度が90度に到達し、図示例では接触面1a,2aの傾斜角度が共に45度になる頃には、図1(c)及び図2(c)に示されるように、凸状曲面部1b,2bが互いに離隔して、両者間に隙間が生じ、この隙間を通ってワークWの折れ線W1の部位が凹溝B1に進入するように設定されている。
また、その他の例として図示しないが、前記隙間及び凹溝B1の形状を図示例以外の形状に変更することも可能である。
さらに、本体Bにおいて回転子11,21の先端側(円弧側)と対向する箇所には、後述する角度検出部8,9の検出素子8b,9bを設けるための固定面B2,B3が形成される。
この隙間の具体例として図1〜図3に示される例の場合には、ワークWの曲げ角度が曲げ加工前の0度では、図1(a)及び図2(a)に示されるように、凸状曲面部1b,2bが互いに接近している。ワークWの曲げ角度が135度位に通達し、図示例では接触面1a,2aの傾斜角度が共に67.5度になっても、図1(b)及び図2(b)に示されるように、凸状曲面部1b,2bがまだ接近している。しかし、ワークWの曲げ角度が90度に到達し、図示例では接触面1a,2aの傾斜角度が共に45度になる頃には、図1(c)及び図2(c)に示されるように、凸状曲面部1b,2bが互いに離隔して、両者間に隙間が生じ、この隙間を通ってワークWの折れ線W1の部位が凹溝B1に進入するように設定されている。
また、その他の例として図示しないが、前記隙間及び凹溝B1の形状を図示例以外の形状に変更することも可能である。
さらに、本体Bにおいて回転子11,21の先端側(円弧側)と対向する箇所には、後述する角度検出部8,9の検出素子8b,9bを設けるための固定面B2,B3が形成される。
弾性体6,7は、バネ材などの弾性変形可能な材料からなり、可動ダイ1,2の凸状曲面部1b,2bから本体Bに亘って設けられる。
これにより、凸状曲面部1b,2bの中心部位を常時本体B側へ引っ張って、曲げ加工後のワークWが取り出されると、可動ダイ1,2を逆向きに回転させる。このため、可動ダイ1,2の接触面1a,2aが、図1(a)及び図2(a)に示される加工前の状態に戻る。
弾性体6,7の具体例として図2及び図3に示される例の場合には、本体Bに空間部Bsを露出して形成し、空間部Bs内に弾性体6,7として圧縮バネを着脱自在に装着している。
また、その他の例として図示しないが、弾性体6,7を図示例以外の構造に変更することも可能である。
これにより、凸状曲面部1b,2bの中心部位を常時本体B側へ引っ張って、曲げ加工後のワークWが取り出されると、可動ダイ1,2を逆向きに回転させる。このため、可動ダイ1,2の接触面1a,2aが、図1(a)及び図2(a)に示される加工前の状態に戻る。
弾性体6,7の具体例として図2及び図3に示される例の場合には、本体Bに空間部Bsを露出して形成し、空間部Bs内に弾性体6,7として圧縮バネを着脱自在に装着している。
また、その他の例として図示しないが、弾性体6,7を図示例以外の構造に変更することも可能である。
角度検出部8,9は、一対の可動ダイ1,2のいずれか一方又は両方の回転子11,21に設けられる被検出部8a,9aと、一対の支持部4,5が設けられる本体B側に設けられる検出素子8b,9bと、を有している。
被検出部8a,9aは、磁気テープや磁気スケールを含む周期的に磁化された(異種の磁極が交互に配置された)帯状体などの磁気的な受動素子や光学的な受動素子やこれらに類似するものからなる。被検出部8a,9aは、回転子11,21の円弧側に配置され、回転子11,21の回転に伴って被検出部8a,9aが回転移動する。被検出部8a,9aは、可動ダイ1,2の回転中心1o,2oから凸状曲面部1b,2bまでの回転半径よりも長い円弧状となっている。このため、被検出部8a,9aの周長は、凸状曲面部1b,2bの周長に比べて長くなり、その分だけ多数の磁極を所定(ミクロン単位)のピッチで配置することが可能になる。
検出素子8b,9bは、磁気抵抗センサ(MRセンサ)を含む磁気センサなどの磁気的な能動素子や光センサなどの光学的な能動素子やこれらに類似するものからなる。検出素子8b,9bは、本体Bの固定面B2,B3に回転子11,21側の被検出部8a,9aと対向して配置される。
被検出部8a,9aは、磁気テープや磁気スケールを含む周期的に磁化された(異種の磁極が交互に配置された)帯状体などの磁気的な受動素子や光学的な受動素子やこれらに類似するものからなる。被検出部8a,9aは、回転子11,21の円弧側に配置され、回転子11,21の回転に伴って被検出部8a,9aが回転移動する。被検出部8a,9aは、可動ダイ1,2の回転中心1o,2oから凸状曲面部1b,2bまでの回転半径よりも長い円弧状となっている。このため、被検出部8a,9aの周長は、凸状曲面部1b,2bの周長に比べて長くなり、その分だけ多数の磁極を所定(ミクロン単位)のピッチで配置することが可能になる。
検出素子8b,9bは、磁気抵抗センサ(MRセンサ)を含む磁気センサなどの磁気的な能動素子や光センサなどの光学的な能動素子やこれらに類似するものからなる。検出素子8b,9bは、本体Bの固定面B2,B3に回転子11,21側の被検出部8a,9aと対向して配置される。
角度検出部8,9の具体例として図1〜図3に示される例の場合には、モジュール化された一対の可動ダイ1,2に対して回転子11,21が一つずつ突設される。
回転子11,21の先端に形成される円弧面11a,21aには、被検出部8a,9aとして磁気テープなどの周期的に磁化された帯状体を、円弧面11a,21aに沿って屈曲させ貼着するか又は他の固着手段で固定している。
本体Bには、回転子11,21の回転スペースがそれぞれ凹状に形成され、これら回転スペースの凹状底面に固定面B2,B3を形成する。固定面B2,B3には、検出素子8b,9bとして磁気センサを固定面B2,B3から回転子11,21に向け突出固定している。
また、その他の例として図示しないが、回転子11,21の円弧面11a,21aに代えて、回転子11,21の先端側面などに弓形の被検出部8a,9aを貼着又は固定したり、回転スペースの凹状底面以外の凹状側面などに固定面B2,B3を形成して検出素子8b,9bを固定したり、回転子11,21の回転スペースを図示例以外の形状に変更することも可能である。
回転子11,21の先端に形成される円弧面11a,21aには、被検出部8a,9aとして磁気テープなどの周期的に磁化された帯状体を、円弧面11a,21aに沿って屈曲させ貼着するか又は他の固着手段で固定している。
本体Bには、回転子11,21の回転スペースがそれぞれ凹状に形成され、これら回転スペースの凹状底面に固定面B2,B3を形成する。固定面B2,B3には、検出素子8b,9bとして磁気センサを固定面B2,B3から回転子11,21に向け突出固定している。
また、その他の例として図示しないが、回転子11,21の円弧面11a,21aに代えて、回転子11,21の先端側面などに弓形の被検出部8a,9aを貼着又は固定したり、回転スペースの凹状底面以外の凹状側面などに固定面B2,B3を形成して検出素子8b,9bを固定したり、回転子11,21の回転スペースを図示例以外の形状に変更することも可能である。
ところで、被検出部8a,9aが配置される回転子11,21の先端側(円弧側)と、検出素子8b,9bが配置される固定面B2,B3との位置関係は、検出素子8b,9bによる被検出部8a,9aの検出を常に同じ状態で行うため、被検出部8a,9aと検出素子8b,9bとの間隔を一定に保つ必要がある。
そこで図示例の場合には、被検出部8a,9aが配置される回転子11,21の先端の円弧面11a,21aを、可動ダイ1,2の回転中心1o,2oからの半径が均等な同心円に形成している。
これにより、接触面1a,2aの傾斜角度に関係なく、回転子11,21の先端の円弧面11a,21a及び被検出部8a,9aと、固定面B2,B3及び検出素子8b,9bとの間隔が常に等しくなる。
そこで図示例の場合には、被検出部8a,9aが配置される回転子11,21の先端の円弧面11a,21aを、可動ダイ1,2の回転中心1o,2oからの半径が均等な同心円に形成している。
これにより、接触面1a,2aの傾斜角度に関係なく、回転子11,21の先端の円弧面11a,21a及び被検出部8a,9aと、固定面B2,B3及び検出素子8b,9bとの間隔が常に等しくなる。
このような本発明の実施形態に係る曲げ加工装置Aによると、可動ダイ1,2の回転と連動する回転子11,21に設けられる角度検出部8,9の被検出部8a,9aを、一対の可動ダイ1,2の回転中心1o,2oから凸状曲面部1b,2bまでの回転半径よりも回転半径が長い円弧状にしている。
これにより、被検出部8a,9aの周長が凸状曲面部1b,2bの周長に比べ長くなって、その分だけ多数の磁極が所定のピッチで配置可能となる。
したがって、簡単な構造でありながら検出素子8b,9bによる被検出部8a,9aの分解能を上げてワークWの曲げ角度を高精度に検出することができる。
その結果、ワークを曲げ加工するパンチ及び複数の分割ダイに加えて曲げ角度検出装置の回転子、スプリング、ワイヤ、リニアスケール及び読取りヘッドが必要な従来のものに比べ、ワークWの曲げ加工とワークWの曲げ角度検出の両方に可動ダイ1,2が使用されるため、全体的なの構造を簡素化でき、部品点数も少なくなる。これにより、全体的なメンテナンスが簡単で且つ故障も発生し難くて安定性に優れる。
これにより、被検出部8a,9aの周長が凸状曲面部1b,2bの周長に比べ長くなって、その分だけ多数の磁極が所定のピッチで配置可能となる。
したがって、簡単な構造でありながら検出素子8b,9bによる被検出部8a,9aの分解能を上げてワークWの曲げ角度を高精度に検出することができる。
その結果、ワークを曲げ加工するパンチ及び複数の分割ダイに加えて曲げ角度検出装置の回転子、スプリング、ワイヤ、リニアスケール及び読取りヘッドが必要な従来のものに比べ、ワークWの曲げ加工とワークWの曲げ角度検出の両方に可動ダイ1,2が使用されるため、全体的なの構造を簡素化でき、部品点数も少なくなる。これにより、全体的なメンテナンスが簡単で且つ故障も発生し難くて安定性に優れる。
特に、一対の支持部4,5は、ワークWの曲げにより一対の可動ダイ1,2の凸状曲面部1b,2bがそれぞれ同じ角度ずつ逆方向へ回転する凹状曲面部4a,5aを有することが好ましい。
この場合には、パンチ3によるワークWの曲げに伴って可動ダイ1,2の回転角度がそれぞれ同じ角度ずつ逆方向へ回転する。このため、可動ダイ1,2の回転角度のいずれか一方のみを検出し、この検出値を2倍すれば、ワークWの曲げ角度となる。
したがって、一対の可動ダイ1,2の両方に角度検出部8,9を備えなくとも片方のみでワークWの曲げ角度を正確に検出することができる。
その結果、全体的なの構造を更に簡素化でき、部品点数も極めて少なくなる。これにより、全体的なメンテナンスがより簡単で且つ故障も更に発生し難くて安定性の向上が図れる。
この場合には、パンチ3によるワークWの曲げに伴って可動ダイ1,2の回転角度がそれぞれ同じ角度ずつ逆方向へ回転する。このため、可動ダイ1,2の回転角度のいずれか一方のみを検出し、この検出値を2倍すれば、ワークWの曲げ角度となる。
したがって、一対の可動ダイ1,2の両方に角度検出部8,9を備えなくとも片方のみでワークWの曲げ角度を正確に検出することができる。
その結果、全体的なの構造を更に簡素化でき、部品点数も極めて少なくなる。これにより、全体的なメンテナンスがより簡単で且つ故障も更に発生し難くて安定性の向上が図れる。
さらに、回転体11,21に被検出部8a,9aとして周期的に磁化された帯状体を貼着し、検出素子8b,9bとして磁気センサを用いることが好ましい。
この場合には、回転体11,21に対する被検出部8a,9aの設置が帯状体の貼着のみで完了する。
したがって、角度検出部8,9の設置構造を簡素化することができる。
その結果、角度検出部8,9のメンテナンスが非常に簡単で且つ故障が発生した際の修理も容易で作業性に優れる。
この場合には、回転体11,21に対する被検出部8a,9aの設置が帯状体の貼着のみで完了する。
したがって、角度検出部8,9の設置構造を簡素化することができる。
その結果、角度検出部8,9のメンテナンスが非常に簡単で且つ故障が発生した際の修理も容易で作業性に優れる。
なお、前示の実施形態において図示例では、本体Bの幅寸法をモジュール化したが、これに限定されず、本体Bの幅寸法を曲げ加工するワークWの幅寸法よりも長く形成してもよい。
さらに、回転子11,21の円弧面11a,21aに被検出部8a,9aとして磁気テープなどの周期的に磁化された帯状体を固定し、本体Bの固定面B2,B3に検出素子8b,9bとして磁気センサを固定したが、これに限定されず、被検出部8a,9aとして光学的な受動素子などを設けたり、検出素子8b,9bとして光センサなどの光学的な能動素子などを設けたり変更しても良い。
さらに、回転子11,21の円弧面11a,21aに被検出部8a,9aとして磁気テープなどの周期的に磁化された帯状体を固定し、本体Bの固定面B2,B3に検出素子8b,9bとして磁気センサを固定したが、これに限定されず、被検出部8a,9aとして光学的な受動素子などを設けたり、検出素子8b,9bとして光センサなどの光学的な能動素子などを設けたり変更しても良い。
A 曲げ加工装置 B 本体
1,2 可動ダイ 1b,2b 凸状曲面部
1o,2o 回転中心 11,21 回転子
11a,21a 円弧面 3 パンチ
4,5 支持部 4a,5a 凹状曲面部
8,9 角度検出部 8a,9a 被検出部
8b,9b 検出素子 W ワーク
W1 折れ線 W2,W3 平板部
1,2 可動ダイ 1b,2b 凸状曲面部
1o,2o 回転中心 11,21 回転子
11a,21a 円弧面 3 パンチ
4,5 支持部 4a,5a 凹状曲面部
8,9 角度検出部 8a,9a 被検出部
8b,9b 検出素子 W ワーク
W1 折れ線 W2,W3 平板部
Claims (3)
- ワークの折れ線を挟んで形成される両平板部が接する一対の可動ダイと、
前記一対の可動ダイの間に向けて往復動するパンチと、
本体に設けられて前記パンチによる前記ワークの曲げに伴い前記一対の可動ダイを互いに逆方向へ回転自在に支持する一対の支持部と、
前記一対の可動ダイのいずれか一方又は両方の回転角度を検出する角度検出部と、を備え、
前記一対の可動ダイは、前記一対の支持部に対して回転自在に摺接する凸状曲面部と、前記一対の可動ダイの回転に連動する回転子と、を有し、
前記角度検出部は、前記一対の可動ダイのいずれか一方又は両方の前記回転子に設けられる被検出部と、前記本体側に設けられる検出素子と、を有し、前記回転子において前記被検出部が、前記一対の可動ダイの回転中心から前記凸状曲面部までの回転半径よりも回転半径を長くした円弧状となっていることを特徴とする曲げ加工装置。 - 前記一対の支持部は、前記ワークの曲げにより前記一対の可動ダイの凸状曲面部がそれぞれ同じ角度ずつ逆方向へ回転する凹状曲面部を有することを特徴とする請求項1記載の曲げ加工装置。
- 前記回転体に前記被検出部として磁気テープを貼着し、前記検出素子として磁気抵抗センサを用いることを特徴とする請求項1又は2記載の曲げ加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016207760A JP2018069250A (ja) | 2016-10-24 | 2016-10-24 | 曲げ加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016207760A JP2018069250A (ja) | 2016-10-24 | 2016-10-24 | 曲げ加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018069250A true JP2018069250A (ja) | 2018-05-10 |
Family
ID=62113423
Family Applications (1)
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JP2016207760A Pending JP2018069250A (ja) | 2016-10-24 | 2016-10-24 | 曲げ加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018069250A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102163838B1 (ko) * | 2020-04-17 | 2020-10-12 | 최성수 | 철판 절곡장치 |
WO2020262669A1 (ja) * | 2019-06-28 | 2020-12-30 | 川崎重工業株式会社 | プレスブレーキおよび二次元湾曲加工品の製造方法 |
-
2016
- 2016-10-24 JP JP2016207760A patent/JP2018069250A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020262669A1 (ja) * | 2019-06-28 | 2020-12-30 | 川崎重工業株式会社 | プレスブレーキおよび二次元湾曲加工品の製造方法 |
JPWO2020262669A1 (ja) * | 2019-06-28 | 2020-12-30 | ||
JP7245330B2 (ja) | 2019-06-28 | 2023-03-23 | 川崎重工業株式会社 | プレスブレーキおよび二次元湾曲加工品の製造方法 |
KR102163838B1 (ko) * | 2020-04-17 | 2020-10-12 | 최성수 | 철판 절곡장치 |
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