JP7242377B2 - パッケージ基板の加工方法 - Google Patents

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本発明は、パッケージ基板をデバイスチップ毎のパッケージチップに分割するパッケージ基板の加工方法に関する。
IC、LSI等のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハは、ダイシング装置によって個々のデバイスチップに分割され携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
また、電極基板に配設された複数のデバイスチップがモールド樹脂によって覆われたパッケージ基板(QFN:Quad Flat No lead package)をデバイスチップ毎のパッケージチップに分割する技術が本出願人によって提案されている(特許文献1を参照)。
上記特許文献1では、パッケージ基板をデバイスチップに対応して切削する際に発生するバリを、高圧水の噴射によって除去し、その後、各デバイスチップに対応して電極を形成することが提案されている。
特開2016-181569号公報
上記した特許文献1に記載の技術によれば、パッケージ基板をデバイスチップに対応して切削した後、切削時に発生する切削屑やバリを高圧水の噴射で除去することが可能である。しかし、連結電極を備えた電極基板に複数のデバイスチップを配設し、該複数のデバイスチップが配設されたデバイス領域に対応する領域をモールド樹脂で覆ったパッケージ基板を、デバイスチップ毎のパッケージチップに分割する場合、パッケージ基板を切削することにより生じる切削屑は高圧水の噴射で除去することができるものの、中央部に凹み部が形成されている連結電極を切断した際に発生するバリを十分に除去できないという問題が発生した。
本発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、その主たる技術課題は、凹み部が形成された連結電極を備えた電極基板に複数のデバイスチップが配設され、該デバイスチップが配設されたデバイス領域に対応する領域がモールド樹脂で覆われたパッケージ基板を分割する場合であっても、連結電極の切削部からバリを十分に除去することができるパッケージ基板の加工方法を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、隣接するデバイスチップに対応して連結し中央に凹み部を有した連結電極を備えた電極基板に複数のデバイスチップが配設され、該電極基板のデバイスチップが配設された側であって該複数のデバイスチップが配設されたデバイス領域に対応する領域がモールド樹脂で覆われ、該電極基板の該モールド樹脂で覆われた領域を囲繞する外周領域において電極基板が露出したパッケージ基板をデバイスチップ毎のパッケージチップに分割するパッケージ基板の加工方法であって、パッケージ基板のモールド樹脂側をチャックテーブルに保持して電極基板側を露出させ、該電極基板側から連結電極の中央を切削ブレードで切断して個々のデバイスチップに対応して該連結電極を2等分する切削溝を形成する連結電極2等分工程と、高圧水を電極基板側から噴射して該切削溝から切削屑を除去する切削屑除去工程と、該電極基板側に保護部材を配設する保護部材配設工程と、該保護部材側をチャックテーブルに保持しモールド樹脂側を露出させ、該電極基板側に形成された該切削溝に対応する位置にモールド樹脂側から切削ブレードを位置付けると共に、該切削ブレードの先端部を、該連結電極の凹み部に至り該保護部材には至らない深さに位置づけて切削してデバイスチップ毎のパッケージチップに分割する分割工程と、から少なくとも構成されるパッケージ基板の加工方法が提供される。
該分割工程において、該電極基板の外周領域に形成された該切削溝を基準にして該切削ブレードを切削位置に位置付けることが好ましい。
本発明の、パッケージ基板の加工方法は、パッケージ基板のモールド樹脂側をチャックテーブルに保持して電極基板側を露出させ、該電極基板側から中央に凹み部を有する連結電極の中央を切削ブレードで切断して個々のデバイスチップに対応して該連結電極を2等分する切削溝を形成する連結電極2等分工程と、高圧水を電極基板側から噴射して該切削溝から切削屑を除去する切削屑除去工程と、該電極基板側に保護部材を配設する保護部材配設工程と、該保護部材側をチャックテーブルに保持しモールド樹脂側を露出させ、該電極基板側に形成された該切削溝に対応する位置にモールド樹脂側から切削ブレードを位置付けると共に、該切削ブレードの先端部を、該連結電極の凹み部に至り該保護部材には至らない深さに位置づけて切削してデバイスチップ毎のパッケージチップに分割する分割工程と、から少なくとも構成されることから、連結電極の切削面に残存するバリを確実に除去することができ、パッケージチップの品質を向上させることができる。
パッケージ基板の平面図である。 図1に示すA1部の拡大図である。 図2に示すB-B断面である。 (a)連結電極2等分工程の実施態様を示す斜視図、連結電極2等分工程によって切削溝が形成されたパッケージ基板の斜視図、(c)連結電極2等分工程によって切削溝が形成されたパッケージ基板の側面図である。 (a)切削屑除去工程の実施態様を示す斜視図、(b)(a)で示すA2部の拡大図、(c)(b)のC-C断面である。 保護部材配設工程の実施態様を示す斜視図である。 (a)分割工程の実施態様を示す斜視図、(b)分割工程が実施されている切削部位の一部拡大断面、(c)分割工程によって分割されたパッケージチップの切削部の一部拡大断面である。 分割工程によって分割されたパッケージチップの斜視図である。
以下、本発明に基づき構成されるパッケージ基板の加工方法に係る実施形態について、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1に、本実施形態において被加工物となるパッケージ基板10の平面図を示す。パッケージ基板10は、電極基板20が表出する電極基板側10a(図1(a)を参照)と、電極基板側10aの反対側であって図示しない複数のデバイスチップが搭載されたデバイス領域をモールド樹脂22で覆ったモールド樹脂側10b(図1(b)を参照)とを備える。
図1(a)に示すように、電極基板20は、該デバイスチップが裏面側に搭載される複数の放熱板12と、隣接する該デバイスチップに対応して連結される連結電極14と、放熱板12及び連結電極14が配設される領域を囲繞する外周領域16とを備えている。電極基板20は導電性の金属からなり、その厚みは、例えば0.2mmである。また、該モールド樹脂22の厚みは、例えば0.8mmであり、パッケージ基板10の総厚みは、約1.0mm程度である。
図2に、図1(a)に示すパッケージ基板10のA1部を拡大した図を示す。連結電極14は、図2に示すように、隣接する図示しないデバイスチップに対応して配設される放熱板12の間に形成され、中央に凹み部14aが形成されている。連結電極14を含む内部構造をより明確にすべく、図2のB-B断面を図3に示しながら具体的に説明する。図3には、電極基板20を構成する放熱板12及び連結電極14と、放熱板12及び連結電極14に接するように反対側に配設されるデバイスチップ24の一部の断面が示され、電極基板20の裏面側でデバイスチップ24が配設されるデバイス領域がモールド樹脂22で被覆されている状態が示されている。連結電極14は、後述するように、パッケージ基板10を個々のデバイスチップ24に対応してパッケージチップに分割される際に、切削ブレードによって凹み部14aが形成された中央で2等分され、図示しない実装基板に実装される際の電気的端子として機能する。連結電極14の凹み部14aは、図示しない実装基板に対して分割後のパッケージチップを実装する際に、実装基板側の電気的端子との接続面積を拡大することに寄与する。
上記したパッケージ基板10を、デバイスチップ24毎のパッケージチップに分割するパッケージ基板の加工方法について、図面を参照しながら順を追って説明する。
本実施形態では、まず、電極基板側10aから連結電極14の中央を切断して個々のデバイスチップ24に対応して連結電極14を2等分する切削溝を形成する連結電極2等分工程を実施する。図4を参照しながら、連結電極2等分工程について以下に説明する。
該連結電極2等分工程は、例えば、図4(a)に示す切削手段30(一部のみを示す)を用いて実施することができる。図に示すように、切削手段30は、スピンドルユニット32を備えている。スピンドルユニット32は、回転スピンドル34と、回転スピンドル34の先端部に固定され外周に切り刃を有する切削ブレード36と、切削ブレード36を保護するブレードカバー38とを備えている。切削ブレード36は、回転スピンドル34と共に矢印Rで示す方向に回転可能に構成されている。
連結電極2等分工程を実施する際には、切削手段30の図示しないチャックテーブルに、パッケージ基板10のモールド樹脂側10bを保持する。次いで、図示しないアライメント手段を用いて、電極基板側10aを撮像し、連結電極14を2等分し、パッケージ基板10を個々のパッケージチップに分割するための切削予定ライン18と切削ブレード36との位置合わせを実施する(アライメント)。
該アライメントを実施したならば、該アライメントにより特定された切削予定ライン18の位置情報に基づいて、図中矢印Xで示すX軸方向に延びる切削予定ライン18に対応する位置に切削ブレード36を位置付ける。そして、パッケージ基板10を該チャックテーブルと共にX軸方向に移動して、図4(a)に示すように、切削予定ライン18上に切削溝100を形成する。切削溝100は、パッケージ基板10を完全に切断するものではなく、少なくとも連結電極14を切断して2等分し、モールド樹脂22の一部のみを切断する深さ(例えば、0.55mm程度)で形成される。X軸方向に一つの切削溝100が形成されたならば、X軸方向と直交する方向に切削手段30を割り出し送りして次の切削予定ライン18に位置付けて、先に形成された切削溝100と平行で同様の深さとなる切削溝100を形成する。これを繰り返すことにより、所定の方向における全ての切削予定ライン18に対して、切削溝100が形成される。そして、所定の方向における全ての切削予定ライン18に切削溝100を形成したならば、パッケージ基板10を保持したチャックテーブルを90度回転させて、上記と同様のアライメントにより該所定の方向に直交する切削予定ライン18を検出して、切削ブレード36を位置付けて、連結電極14を切断して2等分する位置を切削し、該所定の方向と直交する全ての切削予定ライン18に対して切削溝100を形成する。以上のようにすることで、図4(b)に示すように、ウエーハ10の電極基板側10aから、連結電極14の中央を切削ブレードで切断して個々のデバイスチップ24に対応して連結電極14を2等分する。これにより、図4(c)に示すパッケージ基板10の側面図から理解されるように、切削溝100は、少なくとも連結電極14を切断し、モールド樹脂22の一部のみを切断する深さで形成されている。なお、本実施形態では、電極基板20の外周領域16は、連結電極14と共に切削ブレード36によって切断されている。以上により、連結電極2等分工程が完了する。
なお、上記連結電極2等分工程における切削加工の加工条件は、例えば、以下のように設定される。
切削ブレード :レジン砥石
切削ブレードサイズ :直径58mm、厚み0.3mm
スピンドル回転数 :35,000rpm
切削送り速度 :27mm/秒
連結電極2等分工程が完了したならば、高圧水を電極基板側10aから噴射して、切削屑を除去する切削屑除去工程を実施する。より具体的には、連結電極2等分工程が実施された後のパッケージ基板10を、図5(a)に示す高圧水噴射手段40に配設された高圧水噴射ノズル42の下方に搬送する。なお、図では省略しているが、本実施形態の高圧水噴射ノズル42は、上記した切削手段30のX軸方向で隣接し、切削手段30と一体的に配設されており、高圧水噴射ノズル42の先端位置は、切削ブレード36に沿ってX軸方向に延びる同一直線上に位置付けられる。
切削屑除去工程を実施するに際し、図5(a)に示すように、高圧水噴射ノズル42の先端部の直下近傍に、パッケージ基板10に形成した切削溝100を位置付ける。なお、この際、予め切削溝100をアライメント手段により検出しておくことで、該アライメントによって得た切削溝100の位置情報に基づいて、切削溝100に対し正確に高圧水噴射ノズル42を位置付けることができる。そして、切削溝100を高圧水噴射ノズル42の先端部の直下近傍に位置付けたならば、パッケージ基板10を保持した図示しないチャックテーブルを矢印Xで示す方向に移動させながら、高圧水Lを噴射する。このようにして、パッケージ基板10上に形成された全ての切削溝100に対して高圧水Lを噴射して、切削溝100内に残留している切削屑及び一部のバリ等を除去する。
なお、上記した高圧水Lを噴射する工程は、一の切削溝100に対し、条件を変更して複数回の高圧水Lの噴射を実施することが望ましい。複数回の高圧水Lの噴射を実施する場合、例えば、第一の噴射は、パッケージ基板10の電極基板側10aの上面から比較的高い位置(例えば、上方に19mmの高さ位置)に高圧水噴射ノズル42の先端部を位置付け、且つ、切削溝100の中央直上ではなく、切削溝100の一方の側面を基準にして、切削溝100の中央から離れる位置(例えば、切削溝100の一方の側面から外方に0.02mm外側の位置)に位置付ける。そして、図示しないチャックテーブルと共にパッケージ基板10を矢印Xで示す方向に移動しながら、該一の切削溝100の一端部から他端部に渡って高圧水Lを噴射する。このようにして一の切削溝100の一方の側面に沿って第一の噴射を実施したならば、高圧水噴射ノズル42の高さ位置を維持しながら、該先端部を、該一の切削溝100の他方の側面を基準にして切削溝100の中央から離れる位置(例えば、該一の切削溝100の他方の側面から外方に0.02mm外側)に位置付けて、図示しないチャックテーブルと共にパッケージ基板10を矢印Xで示す方向と逆の方向に移動させながら、該一の切削溝100の他端部から一端部に渡って高圧水Lを噴射する。以上により第一の噴射が完了する。
上記した第一の噴射を実施した後、第2の噴射を該一の切削溝100に対して実施する。第2の噴射を実施する際には、高圧水噴射ノズル42の先端部を第一の噴射に比して低い位置に位置付け(例えば、電極基板側10aの上面から上方に7.4mmの位置)、且つ該一の切削溝100の一方の側面からみて切削溝100の中央側の位置(例えば、切削溝100の一方の側面から0.01mm内側の位置)に位置付けて、図示しないチャックテーブルと共にパッケージ基板10を矢印Xで示す方向に移動しながら、該一の切削溝100の一端部から他端部に渡って高圧水Lを噴射する。このようにして一の切削溝100の一方の側面に沿って第二の噴射を実施したならば、高圧水噴射ノズル42の高さ位置を維持しながら、該先端部を、該一の切削溝100の他方の側面を基準にして切削溝100の中央側の位置(例えば、該一の切削溝100の他方の側面から0.01mm内側の位置)に位置付けて、図示しないチャックテーブルと共にパッケージ基板10を矢印Xで示す方向と逆の方向に移動させながら、該一の切削溝100の他端部から一端部に渡って高圧水Lを噴射する。以上により、切削屑除去工程が完了する。なお、上記した切削屑除工程に使用される高圧水噴射ノズル42の噴口径は、例えば0.3mmであり、高圧水Lの噴射圧力は、例えば70Mpaであり、高圧水Lを噴射する際のパッケージ基板10の送り速度は例えば240mm/秒に設定される。
上記した実施形態では、切削屑除去工程を実施する際に、一の切削溝100に対して、条件を変更して第一の噴射及び第二の噴射を実施したが、必ずしも複数回に分けて噴射することに限定されず、一の切削溝100に向けて高圧水Lの噴射が1回実施されるものであってもよい。その場合は、例えば、高圧水噴射ノズル42の噴口径を0.4mmに設定し、高圧水噴射ノズル42の先端部を切削溝100の中央の上方であって、電極基板側10aの上面から10mmの高さに位置付け、噴射圧力を70Mpaとして、パッケージ基板10を240mm/秒の送り速度で移動させながら高圧水Lを切削溝100に向けて噴射することができる。以上のように切削屑除去工程が施された図5(a)の領域A2部を拡大して図5(b)に示し、図5(b)のC-C断面を図5(c)に示す。
図5(b)、及び図5(c)に示すように、上記切削屑除去工程によって切削溝100に高圧水Lを噴射することで、切削溝100に残存していた切削屑が除去される。しかし、連結電極14が2等分された際にできる切削面には、高圧水Lの噴射では除去しきれないバリ14bが残存する。これに対処すべく、本実施形態では、以下の工程を実施する。
まず、切削溝100を形成した電極基板側10aに、保護部材を配設する保護部材配設工程を実施する。より具体的には、図6に示すように、パッケージ基板10を収容可能な大きさの開口を有する環状のフレームFを用意し、保護部材として機能する表面に粘着性を有する保護テープTの中央に、パッケージ基板10の電極基板10aを載置して保持し、保護テープTの外周をフレームFにて保持する。したがって、上方には、デバイスチップ24が配設された領域をモールド樹脂22で被覆したモールド樹脂側10bが露出する(保護部材配設工程)。
上記の保護部材配設工程が完了したならば、パッケージ基板10を、図7(a)に示す切削手段30に搬送し、保護部材配設工程により保護部材Tが配設された側を、図示しないチャックテーブルに載置して保持する。このようにすることで、モールド樹脂側10bが上方に露出される。そして、図示しないアライメント手段により切削溝100を検出する。モールド樹脂側10bから見て、モールド樹脂22の表面には切削溝100が表出していないものの、切削溝100は、上記モールド樹脂22で被覆されたデバイス領域を囲繞する電極基板20の外周領域16に対しても形成されており、外周領域16を撮像することでモールド樹脂側10bから切削溝100を検出することができる。よって、この電極基板10の外周領域16に形成された切削溝100をアライメント手段により撮像して、この外周領域16に形成された切削溝100を基準にして、電極基板10a側に形成された切削溝100に対応する切削位置に切削ブレード36を位置付けることができる。このようにして、切削ブレード36を、電極基板側10aに形成された切削溝100に対応する位置にモールド樹脂側10bから位置付ける。
上記したように、切削ブレード36を、モールド樹脂側10bから切削溝100に対応する位置に位置付けたならば、切削ブレード36の先端部36aを、図7(b)に示すように、少なくとも連結電極14の凹み部14aに至り保護部材Tには至らない深さに位置づけ、図示しないチャックテーブルをX軸方向に移動させて、パッケージ基板10のモールド樹脂側10aから切削して、デバイスチップ24毎のパッケージチップ26に分割する切削溝110を形成する分割工程を実施する。
上記した分割工程を実施する際の切削条件は、例えば、以下のように設定することができる。
切削ブレード :レジン砥石
切削ブレードサイズ :直径58mm、厚み0.3mm
スピンドル回転数 :35,000rpm
切り込み深さ :0.99mm
切削送り速度 :60mm/秒
上記した分割工程において実施される切削条件では、連結電極2等分工程にて実施された切削条件における切削ブレード36を採用しているが、必ずしも同じ切削ブレードを用いることに限定されない。ただし、分割工程において使用される切削ブレードは、連結電極2等分工程において使用された切削ブレードと同一の厚みを有する切削ブレードを使用すべきである。同一の厚みを有する切削ブレードを選択することで、分割工程によって連結電極14の切削面に残存するバリ14bが良好に除去される。
上記したようにして分割工程が実施されることにより、図7(c)に示すように、切削溝100の側面、特に、連結電極14の切削面からバリ14bが良好に除去され、図8に示すように、パッケージ基板10が、デバイスチップ24毎のパッケージチップ26に分割される。
上記したように、本実施形態によれば、切削ブレード36を電極基板側10aに形成された切削溝100に対応する位置にモールド樹脂側10bから位置付けると共に、切削ブレード36の先端部36aを、少なくとも連結電極14の凹み部14aに至り保護テープTには至らない深さに位置づけて切削してデバイスチップ24毎のパッケージチップ26に分割することから、連結電極14の切削面に残存するバリ14bを除去することができ、パッケージチップの品質を向上させることができる。
10:パッケージ基板
10a:電極基板側
10b:モールド樹脂側
12:放熱板
14:連結電極
14a:凹み部
14b:バリ
16:外周領域
18:切削予定ライン
20:電極基板
22:モールド樹脂
24:デバイスチップ
26:パッケージチップ
30:切削手段
36:切削ブレード
36a:先端部
40:高圧水噴射手段
42:高圧水噴射ノズル
100、110:切削溝

Claims (2)

  1. 隣接するデバイスチップに対応して連結し中央に凹み部を有する連結電極を備えた電極基板に複数のデバイスチップが配設され、該電極基板のデバイスチップが配設された側であって該複数のデバイスチップが配設されたデバイス領域に対応する領域がモールド樹脂で覆われ、該電極基板の該モールド樹脂で覆われた領域を囲繞する外周領域において電極基板が露出したパッケージ基板をデバイスチップ毎のパッケージチップに分割するパッケージ基板の加工方法であって、
    パッケージ基板のモールド樹脂側をチャックテーブルに保持して電極基板側を露出させ、該電極基板側から連結電極の中央を切削ブレードで切断して個々のデバイスチップに対応して該連結電極を2等分する切削溝を形成する連結電極2等分工程と、
    高圧水を電極基板側から噴射して該切削溝から切削屑を除去する切削屑除去工程と、
    該電極基板側に保護部材を配設する保護部材配設工程と、
    該保護部材側をチャックテーブルに保持しモールド樹脂側を露出させ、該電極基板側に形成された該切削溝に対応する位置にモールド樹脂側から切削ブレードを位置付けると共に、該切削ブレードの先端部を、該連結電極の凹み部に至り該保護部材には至らない深さに位置づけて切削してデバイスチップ毎のパッケージチップに分割する分割工程と、
    から少なくとも構成されるパッケージ基板の加工方法。
  2. 該分割工程において、該電極基板の外周領域に形成された該切削溝を基準にして該切削ブレードを切削位置に位置付ける請求項1に記載のパッケージ基板の加工方法。
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