JP2010225648A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シリコン基板の側面下端のエッジ部を保護し、且つ、装置全体を薄型化する。
【解決手段】 シリコン基板1の側面に形成された円弧状に凹んだ傾斜面13にはアモルファスシリコンやポリイミド系樹脂等からなる側部保護膜14が設けられている。これにより、シリコン基板1の側面下端のエッジ部1aを保護することができる。この場合、側部保護膜14の下端部下面はシリコン基板1の下面と面一となっているので、シリコン基板1の下面に樹脂保護膜を形成する場合と比較して、薄型化することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は半導体装置およびその製造方法に関する。
従来の半導体装置には、CSP(Chip Size Package)と呼ばれるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この半導体装置では、半導体基板上に設けられた絶縁膜の上面に複数の配線が設けられ、配線の接続パッド部上面に柱状電極が設けられ、配線を含む絶縁膜の上面に封止膜がその上面が柱状電極の上面と面一となるように設けられ、柱状電極の上面に半田ボールが設けられている。この場合、半導体基板の下面(裏面)および側面を保護するため、半導体基板の下面および側面を樹脂保護膜で覆っている。
特開2006−229113号公報
ところで、上記従来の半導体装置の製造方法では、まず、ウエハ状態の半導体基板(以下、半導体ウエハという)上に、絶縁膜、配線、柱状電極および封止膜が形成されたものを準備する。次に、半導体ウエハの下面側を研削し、半導体ウエハの厚さを薄くする。次に、ダイシングストリートおよびその両側に対応する部分において、半導体ウエハの下面側から封止膜の厚さ方向の中間位置に達する溝を形成する。この状態では、溝の形成により、半導体ウエハは個々の半導体基板に分離されている。
次に、溝内および半導体基板の下面に樹脂保護膜を形成する。この状態では、半導体基板の側面は、溝内に形成された樹脂保護膜によって覆われている。次に、溝の幅方向中央部におけるダイシングストリートに沿って、封止膜および樹脂保護膜を切断すると、半導体基板の下面および側面を樹脂保護膜で覆った構造の半導体装置が複数個得られる。
しかしながら、上記従来の半導体装置の製造方法では、溝内および半導体基板の下面に樹脂保護膜を形成するとき、溝内に液状樹脂を確実に充填するため、半導体基板の下面に形成される液状樹脂膜を比較的厚く形成しなければならず、その分装置全体が厚くなってしまうという問題がある。ここで、特に、半導体基板の側面下端のエッジ部にクラックが発生しやすいので、少なくともこのエッジ部を保護すればよい。
そこで、この発明は、少なくとも半導体基板の側面下端のエッジ部を保護し、且つ、装置全体を薄型化することができる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る半導体装置は、一面上に集積回路が形成された半導体基板と、前記半導体基板の一面上に設けられた絶縁膜と、前記絶縁膜上に前記集積回路に接続されて設けられた電極用接続パッド部と、前記電極用接続パッド部上に設けられた外部接続用バンプ電極と、前記外部接続用バンプ電極の周囲に設けられた封止膜と、少なくとも前記半導体基板の下面から前記封止膜の側面に亘って設けられた傾斜面と、前記傾斜面を覆って設けられ、該傾斜面の深さおよび幅よりも薄い厚さの側部保護膜とを備えていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明に係る半導体装置は、請求項1に記載の発明において、前記傾斜面は前記半導体基板の下面から前記絶縁膜の側面に亘って設けられていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明に係る半導体装置は、請求項2に記載の発明において、前記傾斜面は前記半導体基板、前記絶縁膜および前記封止膜の側面に設けられていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明に係る半導体装置は、請求項3に記載の発明において、前記側部保護膜の下端部下面は前記半導体基板の裏面と面一となっていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明に係る半導体装置は、請求項4に記載の発明において、前記傾斜面は円弧状に凹んだ面であることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明に係る半導体装置は、請求項5に記載の発明において、前記傾斜面は、前記半導体基板の下面に接する緩傾斜面を有することを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明に係る半導体装置は、請求項4に記載の発明において、前記傾斜面は平面であることを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明に係る半導体装置は、請求項1に記載の発明において、前記側部保護膜の上端部側面は前記封止膜の側面と面一となっていることを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明に係る半導体装置は、請求項1に記載の発明において、前記側部保護膜は前記半導体基板の周辺部裏面にも設けられていることを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明に係る半導体装置は、請求項1に記載の発明において、前記側部保護膜はアモルファスシリコンあるいはポリイミド系樹脂からなることを特徴とするものである。
請求項11に記載の発明に係る半導体装置は、請求項10に記載の発明において、前記側部保護膜の厚さは1〜50μmであることを特徴とするものである。
請求項12に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、一面上に集積回路が形成された半導体ウエハの当該一面上に絶縁膜が形成され、前記絶縁膜上に電極用接続パッド部が前記集積回路に接続されて形成され、前記電極用接続パッド部上に外部接続用バンプ電極が形成され、前記外部接続用バンプ電極の周囲に封止膜が形成されたものを準備する工程と、ダイシングストリートおよびその両側に対応する部分における前記半導体ウエハの下面側に内壁面が傾斜面となる溝を形成し、前記半導体ウエハを複数の半導体基板に分離する工程と、前記溝の内壁面および前記半導体基板の下面に前記溝の深さおよび幅よりも薄い厚さの側部保護膜を形成する工程と、前記ダイシングストリートに沿って切断し、前記傾斜面を覆う前記側部保護膜を有する半導体装置を複数個得る工程と、を有することを特徴とするものである。
請求項13に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項12に記載の発明において、前記溝は前記封止膜の厚さ方向の中間位置まで形成することを特徴とするものである。
請求項14に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項12に記載の発明において、前記溝は断面半楕円形状に形成することを特徴とするものである。
請求項15に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項14に記載の発明において、前記溝を形成する工程は、前記半導体基板の下面に接する緩傾斜面を有する傾斜面を形成する工程を含むことを特徴とするものである。
請求項16に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項12に記載の発明において、前記溝は断面V字形状に形成することを特徴とするものである。
請求項17に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項12に記載の発明において、前記側部保護膜はインクジェット法あるいはディスペンサ法によって形成することを特徴とするものである。
請求項18に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項17に記載の発明において、前記側部保護膜はアモルファスシリコンあるいはポリイミド系樹脂によって形成することを特徴とするものである。
請求項19に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項18に記載の発明において、前記側部保護膜の厚さは1〜50μmとすることを特徴とするものである。
請求項20に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項12に記載の発明において、前記溝を形成する前に、前記半導体ウエハの裏面側を研削して該半導体ウエハの厚さを薄くする工程を有することを特徴とするものである。
請求項21に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項12に記載の発明において、前記溝を形成した後に、前記半導体ウエハの裏面側を研削して該半導体ウエハの厚さを薄くする工程を有することを特徴とするものである。
請求項22に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項12に記載の発明において、前記側部保護膜を形成した後に、前記半導体ウエハの裏面側を研削して該半導体ウエハの厚さを薄くする工程を有することを特徴とするものである。
請求項23に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項20〜22のいずれかに記載の発明において、前記半導体ウエハの裏面側を研削した後に、前記半導体ウエハの裏面に研削により形成された加工変質層を除去する工程を有することを特徴とするものである。
請求項24に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項12に記載の発明において、前記側部保護膜を形成する工程は、前記溝周辺の前記半導体基板の下面に側部保護膜を形成する工程を含むことを特徴とするものである。
この発明によれば、少なくとも前記半導体基板の下面から前記封止膜の側面に亘って設けられた傾斜面を該傾斜面の深さおよび幅よりも薄い厚さの側部保護膜で覆っているので、半導体基板の側面下端のエッジ部を保護し、且つ、半導体基板の裏面に樹脂保護膜を形成する場合と比較して、薄型化することができる。
この発明の第1実施形態としての半導体装置の断面図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一例において、当初準備したものの断面図。 図2に続く工程の断面図。 図3に続く工程の断面図。 図4に続く工程の断面図。 図5に続く工程の断面図。 図6に続く工程の断面図。 図7に続く工程の断面図。 この発明の第2実施形態としての半導体装置の断面図。 図9に示す半導体装置の製造方法の一例において、所定の工程の断面図。 この発明の第3実施形態としての半導体装置の断面図。 この発明の変形例を説明するための断面図。
(第1実施形態)
図1はこの発明の第1実施形態としての半導体装置の断面図を示す。この半導体装置は、一般的にはCSPと呼ばれるものであり、シリコン基板(半導体基板)1を備えている。シリコン基板1は、限定するする意味ではないが、例えば、厚さ150〜400μmであり、その上面には所定の機能の集積回路を構成する素子、例えば、トランジスタ、ダイオード、抵抗、コンデンサ等の素子(図示せず)が形成され、その上面周辺部には、上記集積回路の各素子に接続されたアルミニウム系金属等からなる接続パッド2が設けられている。接続パッド2は2個のみを図示するが、実際にはシリコン基板1の上面周辺部に多数配列されている。
接続パッド2の中央部を除くシリコン基板1の上面には酸化シリコン等からなるパッシベーション膜(絶縁膜)3が設けられ、接続パッド2の中央部はパッシベーション膜3に設けられた開口部4を介して露出されている。パッシベーション膜3の上面にはポリイミド系樹脂等からなる保護膜(絶縁膜)5が設けられている。パッシベーション膜3の開口部4に対応する部分における保護膜5には開口部6が設けられている。
保護膜5の上面には配線7が設けられている。配線7は、保護膜5の上面に設けられた銅等からなる下地金属層8と、下地金属層8の上面に設けられた銅からなる上部金属層9との2層構造となっている。配線7の一端部は、パッシベーション膜3および保護膜5の開口部4、6を介して接続パッド2に接続されている。
配線7の接続パッド部(電極用接続パッド部)上面には銅からなる柱状電極(外部接続用バンプ電極)10が設けられている。柱状電極10の周囲における配線7を含む保護膜5の上面にはエポキシ系樹脂等からなる封止膜11が設けられている。柱状電極10は、その上面が封止膜11の上面と面一乃至数μm低くなるように設けられている。柱状電極10の上面には半田ボール12が設けられている。半導体装置の厚さは、半田ボール12が設けられない状態において、例えば、200〜500μmである。
シリコン基板1の下面からパッシベーション膜3および保護膜5の側面および封止膜11の下部側面に亘って、円弧状に凹んだ傾斜面13が設けられている。すなわち、傾斜面13は、シリコン基板1の下面から、パッシベーション膜3および保護膜5の側面部を露出し、封止膜11の厚さ方向の中間位置において該封止膜11の側面に達するように傾斜して形成されている。傾斜面13にはアモルファスシリコンやポリイミド系樹脂等からなる一様な厚さ、例えば厚さ1〜50μm、好ましくは5〜20μmの側部保護膜14が設けられている。この場合、側部保護膜14の下端部下面はシリコン基板1の下面とほぼ面一であり、シリコン基板1の下面に延出されていない。側部保護膜14の上端部側面は封止膜11の側面とほぼ面一であり、シリコン基板1の側面から突き出していない。
次に、この半導体装置の製造方法の一例について説明する。まず、図2に示すように、ウエハ状態のシリコン基板(以下、半導体ウエハ21という)上に、接続パッド2、パッシベーション膜3、保護膜5、下地金属層8および上部金属層9からなる2層構造の配線7、柱状電極10および封止膜11が形成されたものを準備する。この場合、半導体ウエハ21の厚さは、図1に示すシリコン基板1の厚さよりもある程度厚くなっている。ここで、図2において、符号22で示す領域はダイシングストリートである。ダイシングストリート22の幅は、20〜50μm程度である。
さて、図2に示すものを準備したら、半導体ウエハ21の上下を反転して、柱状電極10および封止膜11の上面を下に、半導体ウエハ21の下面を上に向け、半導体ウエハ21の下面を適宜に研削し、図3に示すように、半導体ウエハ21の厚さを適宜に薄くする。この状態では、半導体ウエハ21の下面表層に研削による加工変質層(図示せず)が形成されている。そこで、次に、半導体ウエハ21の下面表層に形成された加工変質層をフツ素ガスによるプラズマエッチング(ドライエッチング)により除去する。これにより、半導体ウエハ21の強度が確保される。なお、加工変質層の除去はシリコンエッチング液によるウェットエッチングであってもよい。
次に、図4に示すように、ブレード23を準備する。このブレード23は円盤状の砥石からなり、その刃先の断面形状は半楕円形状となっており、その厚さはダイシングストリート22の幅よりも厚く、例えば、50〜100μmである。そして、このブレード23を用いてハーフダイシングを行うことにより、ダイシングストリート22およびその両側における半導体ウエハ21、パッシベーション膜3、保護膜5および封止膜11に断面半楕円形状の溝24を形成する。この場合、溝24の深さは、封止膜11の厚さ方向の中間位置までとする。したがって、この状態では、溝24の形成により、半導体ウエハ21は個々のシリコン基板1に分離され、封止膜11により支持されている。
次に、図5に示すように、溝24の内壁面に、インクジェット法やディスペンサ法等により後述する材料からなる側部保護膜形成用材料を塗布し、焼成することにより、一様な厚さ、例えば厚さ1〜50μmの側部保護膜14を形成する。すなわち、溝24内に側部保護膜形成用材料を充填して側部保護膜を形成するのではなく、溝24の内壁面に溝24の深さおよび溝24の開口縁部の幅よりも薄い厚さの側部保護膜14を形成する。
ここで、側部保護膜形成用材料としては、有機シランを含むインクあるいはポリアミック酸を含むインクを用いることができる。有機シランを含むインクを用いる場合には、高次シラン化合物をトルエンで希釈した溶液を溝24の内壁面に塗布し、温度400℃で30分焼成すると、アモルファスシリコンからなる側部保護膜14が形成される。
ポリアミック酸を含むインクを用いる場合には、ポリイミドの前駆体であるポリアミック酸をN―メチル―2ピロリドンやブチルセロソルブで希釈した溶液を溝24の内壁面に塗布し、温度150〜300℃で30〜120分焼成すると、ポリイミド系樹脂からなる側部保護膜14が形成される。
次に、図5に示すものの上下を反転すると、図6に示すように、柱状電極10および封止膜11側が上側となる。次に、図7に示すように、柱状電極10の上面に半田ボール12を形成する。次に、図8に示すように、ダイシングストリート22に沿って、封止膜11および側部保護膜14を切断すると、図1に示す半導体装置が複数個得られる。
このようにして得られた半導体装置では、特に、シリコン基板1の側面に形成された円弧状に凹んだ傾斜面13をアモルファスシリコンやポリイミド系樹脂等からなる一様な厚さの側部保護膜14で覆っているので、シリコン基板1の側面を保護することができる。ここで、特に、シリコン基板1の側面下端のエッジ部1aにクラックが発生しやすいが、このエッジ部1aも十分に保護することができる。また、側部保護膜14の下端部下面はシリコン基板1の下面とほぼ面一となっており、溝24周辺のシリコン基板1の下面に延出されていないので、シリコン基板1の下面に樹脂保護膜を形成する場合と比較して、薄型化することができる。
(第2実施形態)
図9はこの発明の第2実施形態としての半導体装置の断面図を示す。この半導体装置において、図1に示す半導体装置と異なる点は、シリコン基板1、パッシベーション膜3および保護膜5の側面に平面状の傾斜面13を設け、この傾斜面13に側部保護膜14を設けた点である。この場合も、側部保護膜14の下端部下面はシリコン基板1の下面とほぼ面一となっており、溝24周辺のシリコン基板1の下面に延出されていない。側部保護膜14の上端部側面は封止膜11の側面とほぼ面一となっており、封止膜11から突き出していない。
この半導体装置の製造方法の一例では、図4に示すような工程において、図10に示すように、ブレード25を準備する。このブレード25は円盤状の砥石からなり、その刃先の断面形状はV字形状となっており、その厚さはダイシングストリート22の幅よりも厚くなっている。そして、このブレード25を用いてハーフダイシングを行うことにより、ダイシングストリート22およびその両側における半導体ウエハ21、パッシベーション膜3、保護膜5および封止膜11に断面V字形状の溝26を形成する。この場合も、溝26の深さは、封止膜11の厚さ方向の中間位置までとする。したがって、この状態では、溝26の形成により、半導体ウエハ21は個々のシリコン基板1に分離されている。
以下、上記第1実施形態の場合と同様に、側部保護膜形成工程、半田ボール形成工程およびダイシング工程を経ると、図9に示す半導体装置が複数個得られる。このようにして得られた半導体装置でも、特に、シリコン基板1の側面に形成された平面状の傾斜面13をアモルファスシリコンやポリイミド系樹脂等からなる側部保護膜14で覆っているので、エッジ部1aを含むシリコン基板1の側面を保護することができる。また、側部保護膜14の下端部下面はシリコン基板1の下面と面一となっているので、シリコン基板1の下面に樹脂保護膜を形成する場合と比較して、薄型化することができる。なお、シリコン基板1、パッシベーション膜3および保護膜5の側面および封止膜11の下部側面に平面状の傾斜面13を設け、この傾斜面13を側部保護膜14で覆うようにしてもよい。
(第3実施形態)
図11はこの発明の第3実施形態としての半導体装置の断面図を示す。この半導体装置において、図1に示す半導体装置と異なる点は、シリコン基板1の周辺部下面を側部保護膜13でさらに覆った点である。このようにした場合には、シリコン基板1の周側面下端のエッジ部1aの保護を強化することができる。
この半導体装置の製造方法の一例では、図5に示す工程において、シリコン基板1の周辺部上面(裏面)にも側部保護膜13を形成すれば、図11に示す半導体装置が複数個得られる。このようにして得られた半導体装置では、側部保護膜13の厚さを例えば1〜50μmと比較的薄くすることができるので、シリコン基板1の下面に樹脂保護膜を形成する場合と比較して、薄型化することができる。
(その他の製造方法)
例えば、上記第1実施形態において、図2に示すものを準備した後に、図4に示すブレード23を用いて、図4に示すような溝24を形成し、次いで半導体ウエハ21の上面(裏面)側を適宜に研削するようにしてもよい。また、図2に示すものを準備した後に、図4に示すブレード23を用いて、図4に示すような溝24を形成し、次いで溝24の内壁面に側部保護膜14を形成し、次いで半導体ウエハ21の上面(裏面)側を適宜に研削するようにしてもよい。なお、これらの場合も、半導体ウエハ21の上面を研削した後に、半導体ウエハ21の上面に研削により形成された加工変質層をエッチングして除去する。
また、各実施形態において、溝24の開口縁部に緩傾斜面を設けるようにしてもよい。このことを、図12に基づいて、第1実施形態に適用する場合で説明する。ダイシングブレード23の半楕円形状部の根元に緩傾斜部23aを有するものを用いて、溝24を形成すると、溝24の開口縁部、すなわちシリコン基板1の下面に接する側に緩傾斜面24aが形成される。この緩傾斜面24aは、シリコン基板1のエッジ部を面取りするものであるから、クラックの発生防止に一層効果がある。しかも、この場合には、側部保護膜13をシリコン基板1の下面にまで延出せずともクラック発生防止効果が得られるので、第3実施形態の場合よりも半導体装置を薄型化することができる。傾斜面24aは、断面直線状に限らず、円弧状としてもよい。
1 シリコン基板
2 接続パッド
3 パッシベーション膜
5 保護膜
7 配線
10 柱状電極
11 封止膜
12 半田ボール
13 傾斜面
14 側部保護膜
21 半導体ウエハ
22 ダイシングストリート
23 ブレード
24 溝
25 ブレード
26 溝

Claims (24)

  1. 一面上に集積回路が形成された半導体基板と、前記半導体基板の一面上に設けられた絶縁膜と、前記絶縁膜上に前記集積回路に接続されて設けられた電極用接続パッド部と、前記電極用接続パッド部上に設けられた外部接続用バンプ電極と、前記外部接続用バンプ電極の周囲に設けられた封止膜と、少なくとも前記半導体基板の下面から前記封止膜の側面に亘って設けられた傾斜面と、前記傾斜面を覆って設けられ、該傾斜面の深さおよび幅よりも薄い厚さの側部保護膜とを備えていることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の発明において、前記傾斜面は前記半導体基板の下面から前記絶縁膜の側面に亘って設けられていることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項2に記載の発明において、前記傾斜面は前記半導体基板、前記絶縁膜および前記封止膜の側面に設けられていることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項3に記載の発明において、前記側部保護膜の下端部下面は前記半導体基板の裏面と面一となっていることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項4に記載の発明において、前記傾斜面は円弧状に凹んだ面であることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項5に記載の発明において、前記傾斜面は、前記半導体基板の下面に接する緩傾斜面を有することを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項4に記載の発明において、前記傾斜面は平面であることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項1に記載の発明において、前記側部保護膜の上端部側面は前記封止膜の側面と面一となっていることを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項1に記載の発明において、前記側部保護膜は前記半導体基板の周辺部裏面にも設けられていることを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項1に記載の発明において、前記側部保護膜はアモルファスシリコンあるいはポリイミド系樹脂からなることを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項10に記載の発明において、前記側部保護膜の厚さは1〜50μmであることを特徴とする半導体装置。
  12. 一面上に集積回路が形成された半導体ウエハの当該一面上に絶縁膜が形成され、前記絶縁膜上に電極用接続パッド部が前記集積回路に接続されて形成され、前記電極用接続パッド部上に外部接続用バンプ電極が形成され、前記外部接続用バンプ電極の周囲に封止膜が形成されたものを準備する工程と、
    ダイシングストリートおよびその両側に対応する部分における前記半導体ウエハの下面側に内壁面が傾斜面となる溝を形成し、前記半導体ウエハを複数の半導体基板に分離する工程と、
    前記溝の内壁面および前記半導体基板の下面に前記溝の深さおよび幅よりも薄い厚さの側部保護膜を形成する工程と、
    前記ダイシングストリートに沿って切断し、前記傾斜面を覆う前記側部保護膜を有する半導体装置を複数個得る工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 請求項12に記載の発明において、前記溝は前記封止膜の厚さ方向の中間位置まで形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 請求項12に記載の発明において、前記溝は断面半楕円形状に形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 請求項14に記載の発明において、前記溝を形成する工程は、前記半導体基板の下面に接する緩傾斜面を有する傾斜面を形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 請求項12に記載の発明において、前記溝は断面V字形状に形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. 請求項12に記載の発明において、前記側部保護膜はインクジェット法あるいはディスペンサ法によって形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  18. 請求項17に記載の発明において、前記側部保護膜はアモルファスシリコンあるいはポリイミド系樹脂によって形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  19. 請求項18に記載の発明において、前記側部保護膜の厚さは1〜50μmとすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  20. 請求項12に記載の発明において、前記溝を形成する前に、前記半導体ウエハの裏面側を研削して該半導体ウエハの厚さを薄くする工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  21. 請求項12に記載の発明において、前記溝を形成した後に、前記半導体ウエハの裏面側を研削して該半導体ウエハの厚さを薄くする工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  22. 請求項12に記載の発明において、前記側部保護膜を形成した後に、前記半導体ウエハの裏面側を研削して該半導体ウエハの厚さを薄くする工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  23. 請求項20〜22のいずれかに記載の発明において、前記半導体ウエハの裏面側を研削した後に、前記半導体ウエハの裏面に研削により形成された加工変質層を除去する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  24. 請求項12に記載の発明において、前記側部保護膜を形成する工程は、前記溝周辺の前記半導体基板の下面に側部保護膜を形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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