JP7241510B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、転写部にトナー画像を到着するタイミングと、転写部にシートが到着するタイミングとが一致するように、シートの搬送速度を一時的に増速したり、減速したりする(特許文献1)。
特開2009-192633号公報
ところで、シートを搬送路へ給送する給送ローラと、搬送路においてシートを搬送する搬送ローラとを同一のモータによって駆動する画像形成装置が存在する。給送ローラは、搬送ローラと比較して短い時間だけ駆動される。一般には欠歯ギヤやソレノイドなどを利用して給送ローラが間欠的に駆動される。モータが搬送ローラと給送ローラとを駆動するときに必要なトルクは、モータが搬送ローラだけを駆動するときに必要なトルクよりも多い。したがって、モータが搬送ローラと給送ローラとを駆動するときの駆動電流は、モータが搬送ローラだけを駆動するときの駆動電流よりも多い。駆動電流が多くなると、モータやモータを駆動する駆動回路の発熱量が多くなるため、駆動電流が多く流される時間は適切に管理されなければならない。そこで、本発明は、モータやモータを駆動する駆動回路の昇温を抑制することを目的とする。
本発明は、たとえば、
シートを積載する積載部と、
前記積載部に積載されているシートを給送する給送ローラと、
前記シートの搬送方向において前記給送ローラよりも下流側に配置され、シートを転写部へ搬送する搬送ローラと、
前記給送ローラと前記搬送ローラとを駆動するモータと、
前記モータを駆動する駆動回路と、
前記モータと前記給送ローラとの間に配置され、前記モータの駆動力を前記給送ローラに伝達するか否かを切り換える切換手段と、
前記シートの搬送路における所定の検知位置で前記シートを検知する検知手段と、
前記検知手段により前記シートが検知された実際のタイミングと、前記検知位置に前記シートが到着することを期待される規定タイミングと、の差分に応じて前記モータの回転速度を一時的に増速または減速することで、前記シートが前記転写部に到着するタイミングと前記転写部にトナー画像が到着するタイミングとを同期させる速度制御手段と、
前記切換手段が前記モータの駆動力を前記給送ローラへ伝達および遮断することに同期して前記モータの駆動電流を増加および減少させる電流制御手段と、
閾値タイミングを特定する特定手段と、
を有し、
前記電流制御手段は、前記切換手段が前記給送ローラへの前記モータの駆動力の伝達を終了する終了タイミングを、前記検知手段により前記シートが検知された実際のタイミングと、前記検知位置に前記シートが到着することを期待される規定タイミングと、の前記差分に応じて決定し、
前記特定手段は、複数の閾値タイミングと、前記電流制御手段により決定された前記終了タイミングを比較し、前記終了タイミングよりも後でかつ前記終了タイミングに最も近い閾値タイミングを特定し、
前記電流制御手段は、前記特定手段により特定された閾値タイミングに前記駆動電流を減少させることを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明によれば、モータやモータを駆動する駆動回路の昇温が抑制される。
画像形成装置の概略断面図 欠歯ギヤを有する駆動機構を示す図 コントローラを説明する図 搬送遅れおよび搬送進みが無いケースを説明する図 搬送遅れがあるケースを説明する図 搬送進みがあるケースを説明する図 コントローラを説明する図 ステップ数に基づき駆動電流を制御することを説明する図 コントローラを説明する図 搬送遅れおよび搬送進みが無いケースを説明する図 搬送遅れがあるケースを説明する図 搬送進みがあるケースを説明する図 搬送制御を示すフローチャート 搬送制御を示すフローチャート 搬送制御を示すフローチャート
[画像形成装置]
図1は中間転写方式の画像形成装置1を示している。画像形成装置1は、単色画像を形成する画像形成装置であってもよいが、ここでは複数の色剤を混色して多色画像を形成する電子写真方式の画像形成装置である。画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)といった4色の現像剤を使用する。図1において参照番号の末尾には色を示す文字が付与されているが、四色に共通する事項が説明される際にはこの文字が省略される。
感光ドラム6C、6M、6Y、6BKはそれぞれ等間隔に配置され、静電潜像やトナー画像を担持する像担持体である。一次帯電器2は像担持体を一様に帯電させる帯電手段の一例である。一次帯電器2は帯電電圧を利用して感光ドラム6の表面を一様に帯電させる。走査光学装置3は像担持体の表面においてレーザ光を走査することで静電潜像を形成する走査手段の一例である。走査光学装置3は、入力画像に基づいて各々変調された光束(レーザビーム)Lを感光ドラム6に向けて出射する。光束Lは感光ドラム6の表面に静電潜像を形成する。現像器4はそれぞれ現像電圧を印加されたスリーブやブレードを通じて、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの現像剤を静電潜像に付着させる。これにより静電潜像が現像され、現像剤像(トナー画像)が形成される。
給送ローラ8は給送トレイ7に収容されているシートSを1枚ずつ給送する。分離ローラ9は、給送ローラ8により給送された複数のシートSから一枚のシートSを分離して搬送路へ送り出す。搬送ローラ16は画像の書き出しタイミングに同期をとってシートSを二次転写部に向けて送り出す。
エンジンコントローラ15は、シートSの先端がシートセンサ17により検知されたタイミングに応じて搬送ローラ16の回転速度を加減速する。つまり、検知タイミングが規定タイミングより遅ければ、シートSの搬送速度が一時的に増加される。また、検知タイミングが規定タイミングより早ければ、シートSの搬送速度が一時的に減速される。これにより、トナー画像の形成が開始されたタイミングから所定時間後に、シートSは常にマージポイントP1を通過するようになる。つまり、シートSが二次転写部に到着するタイミングが、トナー画像が二次転写部に到着するタイミングに同期するようになる。なお、シートセンサ17の検知位置からマージポイントP1までの距離はL1である。後述される基準位置P2はマージポイントP1よりもシートSの搬送後方でさらに下流側に設けられている。マージポイントP1から基準位置P2までの距離はL2である。
一次転写ローラ5は、中間転写ベルト10に対して、感光ドラム6に担持されているトナー画像を転写する。一次転写ローラ5に印加された一次転写電圧は中間転写ベルト10へのトナー画像の転写を促進する。中間転写ベルト10は中間転写体として機能している。駆動ローラ11は中間転写ベルト10を回転させるローラである。二次転写部は二次転写ローラ14を有している。二次転写部において、中間転写ベルト10と二次転写ローラ14とがシートSを挟持しながら搬送することで、中間転写ベルト10上に担持されている多色のトナー画像がシートSに転写される。二次転写電圧はシートSへのトナー画像の転写を促進する。その後、シートSは定着装置12へ搬送される。定着装置12はシートSに担持されているトナー画像に対して圧力と熱を加え、定着させる。排出ローラ13は、画像の形成されたシートSを排出する。なお、一次転写ローラ5、中間転写ベルト10および二次転写ローラ14はトナー画像をシート上に転写する転写手段の一例である。定着装置12はシート上に担持されているトナー画像を定着させる定着手段の一例である。
[駆動機構]
図2は給送ローラ8、分離ローラ9および搬送ローラ16を駆動する駆動機構を示している。モータM1は、ピニオンギヤ26を含む複数のギヤを介して、給送ローラ8、分離ローラ9および搬送ローラ16を駆動する。複数のギヤには、欠歯ギヤ27と欠歯前段ギヤ30が含まれている。モータM1は、たとえば、ステッピングモータである。モータM1が回転している間は常に搬送ローラ16が回転するように駆動機構が構成されている。一方、ソレノイド28がONであるときに、モータM1の駆動力が給送ローラ8と分離ローラ9に伝達される。ソレノイド28がOFFであるときには、モータM1の駆動力が給送ローラ8と分離ローラ9に伝達されない。ソレノイド28がONになると、フラッパ29と欠歯ギヤ27との結合が解消され、欠歯ギヤ27と欠歯前段ギヤ30が噛み合う。これにより、モータM1の駆動力が欠歯前段ギヤ30を介して欠歯ギヤ27に伝達し、さらに欠歯ギヤ27から給送ローラ8と分離ローラ9に伝達される。ソレノイド28がOFFになると、フラッパ29と欠歯ギヤ27とが結合し、欠歯ギヤ27と欠歯前段ギヤ30との噛み合いが解消される。よって、モータM1の駆動力の伝達が遮断される。なお、欠歯ギヤ27は、一枚のシートSを給送するたびに、一回転する。ソレノイド28がOFFとなるタイミングはシートSの先端が基準位置P2に到着したタイミングである。
図2において欠歯ギヤ27は連結された二列のギヤを有し、一列目のギヤは欠歯前段ギヤ30と噛合するが、二列目のギヤは全周の一部において歯がない部分が存在する。つまり、欠歯ギヤ27が一回転する間には、欠歯ギヤ27により給送ローラ8が駆動される期間と、欠歯ギヤ27により給送ローラ8が駆動されない期間とが存在する。
[エンジンコントローラ]
図3が示すように、エンジンコントローラ15はCPU31、メモリ32および駆動回路33を有している。CPU31は、メモリ32のROM領域に記憶されている制御プログラムを実行することで各種の機能を実現する。速度制御部34は、駆動回路33が出力するパルス信号の周波数を制御することで、モータM1の回転速度を制御する。これにより、搬送ローラ16の回転速度およびシートS1の搬送速度が制御される。パルス信号は駆動パルスと呼ばれてもよい。電流制御部35は、駆動回路33がモータM1に流す駆動電流の量を制御する。これにより、モータM1のトルクが調整される。CPU31は、駆動回路33を通じてソレノイド28のON/OFFを制御する。これにより、欠歯ギヤ27の回転開始と回転終了とが制御される。タイマー36は各種の時間を計時するために使用される。たとえば、タイマー36はシートSの給紙開示時刻からシートSがシートセンサ17により検知される時刻までの搬送時間を計測する。速度演算部37は、シートセンサ17の検知位置からマージポイントP1までの搬送区間においてシートSに適用される搬送速度を演算する。たとえば、検知時刻が規定時刻よりも遅ければ、搬送速度が増加される。これにより、マージポイントP1にシートSの先端が到着したときには、搬送遅れが解消される。検知時刻が規定時刻よりも早ければ、搬送速度が減少される。これにより、マージポイントP1にシートSの先端が到着したときには、搬送進みが解消される。シートSの搬送方向でマージポイントP1よりも下流の搬送区間では予め定められたプロセススピードでシートSが搬送される。速度演算部37は、パルス信号の周波数を高くすることで搬送速度を増加させ、パルス信号の周波数を低くすることで搬送速度を低下させる。時間演算部38は、シートSの搬送速度(モータM1の回転速度)などに基づき第二駆動電流I2から第一駆動電流I1へ減少させるタイミングを演算する。これにより、モータM1にかかる負荷トルクが減少するタイミングと同期して駆動電流が削減される。これにより、駆動回路33の昇温が抑制される。
<実施例1>
上述されたように、シートSがシートセンサ17により検知されたタイミングに応じて、シートSの搬送速度は一時的に増加されたり、低下されたりする。これに応じて欠歯ギヤ27が駆動されている時間(駆動時間)が変化する。そこで、実施例1では欠歯ギヤ27の駆動終了タイミングを求め、駆動終了タイミングに同期して駆動電流が低減される。なお、欠歯ギヤ27の駆動終了タイミングはソレノイド28がOFFになるタイミングである。
●シートSが設計通りのタイミングで搬送されるケース
図4(A)は、シートSの先端が規定タイミングでシートセンサ17に到達したケースにおけるモータM1にかかる負荷トルクを示している。図4(B)はモータM1の回転速度を示している。図4(C)はモータM1へ供給される駆動電流を示している。シートSがシートセンサ17へ到達するタイミングが規定タイミングに一致している。そのため、図4(B)が示すように、モータM1の回転速度は常に一定である。
図4(C)が示すように、電流制御部35は、ソレノイド28をONするタイミングである時刻t0にモータM1に供給される駆動電流をI1からI2に増加させる。これは、図4(A)が示すように、時刻t0に、欠歯ギヤ27の駆動が開始され、モータM1にかかる負荷トルクが増加するからである。時刻t3に電流制御部35は駆動電流をI2からI1に減少させている。これは、図4(A)が示すように、時刻t3に欠歯ギヤ27の駆動が終了し、モータM1にかかる負荷トルクが低下するためである。一方、図4(C)が示すように比較手法(特許文献1)では、時刻trefに駆動電流がI2からI1に減少する。比較手法では、欠歯ギヤ27の駆動時間として、想定される最長の駆動時間が想定されているからである。つまり、比較手法では、欠歯ギヤ27の実際の駆動終了タイミングは考慮されずに、駆動電流の減少タイミングが固定されているからである。また、比較手法では、想定される最長の駆動時間にマージンも加算されている。
よって、シートSの先端が規定時刻t3にシートセンサ17に到達した場合、実施例1は、比較手法に比べて、trefとt3との差分時間だけ早く、駆動電流を減少させることが可能となる。よって、駆動回路33の昇温が抑制される。
●シートSが遅延するケース
図5(A)はモータM1にかかる負荷トルクの時間特性を示す。図5(B)はモータM1の回転速度の時間特性を示す。図5(C)はモータM1へ供給される駆動電流の時間特性を示す。すでに説明されたタイミングには同一の参照符号が付与されている。
図5(A)ないし図5(C)が示すように、シートSがシートセンサ17に実際に検知された時刻t1'は、規定タイミングである時刻t1よりも遅い。そのため、時刻t1'に速度制御部34は、モータM1の回転速度をS1からS2に増加する。回転速度S2は、マージポイントP1にシートSが到達する時刻t2にはシートSの搬送遅れが解消されるように、速度演算部37により演算される。なお、シートセンサ17の検知位置からマージポイントP1までの距離L1は一定である。時刻t1と時刻t1'との差分はΔtである。時刻t1から時刻t3'までの時間はTである。また、シートSの搬送速度はモータM1の回転速度に比例している。比例係数をaとする。
a×S1×T=L1 ・・・(1)
a×S2×(T-Δt)=L1・・・(2)
これらの式を整理すると、以下の式が得られる。
S2=(T×S1)/(T-Δt)・・・(3)
L1を用いて表すと以下の式が得られる。
S2=(L1/a)/(T-Δt)・・・(4)
一方、電流制御部35は、図5(C)が示すように、ソレノイド28がONしたタイミングである時刻t0に、駆動電流をI1からI2に増加する。電流制御部35は、時刻t3'に、駆動電流をI2からI1に減少させる。これは、図5(A)が示すように、時刻t3'で欠歯ギヤ27の駆動が終了し、モータM1にかかる負荷トルクが低下するためである。
図5(C)が示すように比較手法では、モータM1に供給される駆動電流は時刻trefにI2からI1に減少する。実施例1では、比較手法に比べて、trefとt3'との差分に相当する時間だけ早く、モータM1の駆動電流をI2からI1に減少させる。よって、駆動回路33の昇温が抑制される。
●シートSが早く到着するケース
図6(A)は、モータM1にかかる負荷トルクの時間特性を示す。図6(B)はモータM1の回転速度の時間特性を示す。図6(C)はモータM1へ供給される駆動電流の時間特性を示す。すでに説明されたタイミングには同一の参照符号が付与されている。
図6(A)が示すように、シートSがシートセンサ17へ実際に到達する時刻t1"は規定タイミングである時刻t1に対してΔtだけ早い。そのため、マージポイントP1にシートSが到達する時刻t2までにΔtが解消されなければならない。そこで、速度制御部34は、図6(B)が示すように、時刻t1"にモータM1の回転速度をS1からS3に低下させる。速度演算部37は、以下の式にしたがって回転速度S3を求める。
S3=(T×S1)/(T+Δt)・・・(3)
L1を用いて表すと以下の式が得られる。
S3=(L1/a)/(T+Δt)・・・(4)
一方、電流制御部35は、図6(C)が示すように、時刻t3"に駆動電流をI2からI1に減少させる。これは、時刻t3"に欠歯ギヤ27の駆動が終了し、モータM1にかかる負荷トルクが低下するためである。一方、図6(C)が示すように比較手法では、モータM1に供給される駆動電流は時刻trefにてI2からI1に減少する。実施例1は、比較手法に比べて、trefとt3"との差分だけ早く、駆動電流をI2からI1に減少させる。その結果、駆動回路33の昇温が抑制される。
このように、実施例1では、給送ローラ8の駆動開始と駆動終了とに同期してモータM1に供給される駆動電流が増減される。これにより、駆動回路33の昇温が抑制される。たとえば、時間演算部38は、設計上想定された時刻t3から到着遅延時間Δtを減算することで、駆動電流を減少させる時刻t3'を演算してもよい。時間演算部38は、設計上想定された時刻t3に早着時間Δtを加算することで、駆動電流を減少させる時刻t3"を演算してもよい。時間演算部38は、搬送遅れを解消するための回転速度S2を用いて時刻t3'を演算してもよい。
t3'=t1'+Tx・・・(5)
Tx=L1/(a×S2)+L2/(a×S1)・・・(6)
ここでTxは、検知位置から基準位置P2までシートSを搬送するために必要となる搬送時間である。時間演算部38は、搬送進みを解消するための回転速度S3を用いて時刻t3"を演算してもよい。
t3"=t1"+Tx・・・(7)
Tx=L1/(a×S3)+L2/(a×S1)・・・(8)
実施例1では、駆動電流を切り替えるタイミングと欠歯ギヤ27の駆動終了タイミングとが同期しているが、これは一例に過ぎない。たとえば、時刻t3、時刻t3'、および、時刻t3"にマージンが加算されてもよい。このマージンは、欠歯ギヤ27などの外形寸法の公差に対応したマージンである。CPU31は、マージンを加算するための加算手段として機能する。マージンは、工場出荷時に公差に応じて決定され、メモリ32のROM領域に記憶されている。
<実施例2>
欠歯ギヤ27はシートごとに一回転する。欠歯ギヤ27を一回転させるために必要となるモータM1のステップ数は一定である。このステップ数は、回転速度の加減速に依存しない。そこで、実施例2では、モータM1のステップ数に応じて駆動電流を低下させるタイミングが制御される。すでに説明された事項には同一の参照符号が付与されている。
[エンジンコントローラ]
図7が示すように、CPU31は、ステップ数をカウントするためのカウンタ71を有している。電流制御部35は、駆動電流をI1からI2へ増加させると、カウンタ71にステップ数のカウントを開始させる。電流制御部35は、カウンタ71のカウント値が、欠歯ギヤ27を一回転させるために必要となるステップ数になると、駆動電流をI2からI1へ減少させる。これにより、駆動回路33の昇温が抑制される。
●シートSが設計通りのタイミングで搬送されるケース
図8(A)は、シートSの検知されたタイミングが規定タイミングであった場合におけるステップ数と欠歯ギヤ27の位相との関係を示している。時刻t0~t3は、図4(A)ないし図4(C)に関連してすでに説明された時刻と同一である。説明を簡略化するため、欠歯ギヤ27の駆動開始タイミングにおけるステップ数が0と仮定されている。時刻t1は、シートSが検知される理想的なタイミングである。時刻t1で、モータM1のステップ数がN1となる。このとき欠歯ギヤ27の位相はθ1である。時刻t2はシートSがマージポイントP1を通過する理想的なタイミングである。時刻t2で、モータM1のステップ数はN2である。欠歯ギヤ27の位相はθ2である。時刻t3は、欠歯ギヤ27の理想的な駆動終了タイミングである。時刻t3でモータM1のステップ数はN3である。欠歯ギヤ27の位相はθ3である。このときθ3は2πである。よって、時刻t0から時刻t3までに欠歯ギヤ27が一回転する。
図4(C)および図8(A)が示すように、時刻t0(ステップ数=0)で、電流制御部35は、駆動電流をI1からI2に増加させる。また、CPU31はソレノイドをONにする。時刻t3(ステップ数=N3)で、電流制御部35は、駆動電流をI2からI1に減少させる。また、CPU31はソレノイドをOFFにする。よって、電流制御部35は、カウンタ71によりカウントされたステップ数に基づき駆動電流を増減させることができる。
●シートSが遅延するケース
図8(B)は、シートSの検知されたタイミングが規定タイミングよりも遅れた場合におけるステップ数と欠歯ギヤ27の位相との関係を示している。時刻t0~t3および時刻t1'、t3'は、図5(A)ないし図5(C)に関連してすでに説明された時刻と同一である。
シートSの搬送遅延により、時刻t1'にシートSがシートセンサ17により検知される。このときのステップ数はN4であり、欠歯ギヤ27の位相はθ4である。速度演算部37は時刻t1から時刻t1'までの時間である遅延時間に応じて回転速度S2を求める。速度制御部34は回転速度をS1からS2へ増速する。これにより、シートSがマージポイントP1を通過する時刻t2においてシートSの搬送遅れが解消する。このときにステップ数はN5であり、欠歯ギヤ27のステップ数はθ5である。時刻t2(ステップ数=N5)で速度制御部34は回転速度をS2からS1に低下させる。時刻t2はタイマー36により管理されている。時刻t3'は、欠歯ギヤ27の駆動終了タイミングである。時刻t3'でモータM1のステップ数はN3である。時間軸では、駆動終了タイミングは時刻t3よりも前の時刻t3'である。しかし、ステップ数の軸でみると、駆動終了のためのステップ数はN3である。ステップ数がN4からN5までにおいて回転速度がS1からS2に増速されているが、欠歯ギヤ27を一回転させるために必要となるステップ数はN3のままである。図8(A)におけるθ1およびθ2と、図8(B)におけるθ4およびθ5の関係は以下の通りである。
θ2-θ1=θ5-θ4 ・・・・(9)
つまり、シートSをシートセンサ17からマージポイントP1まで搬送するために欠歯ギヤ27が回転する角度は一定である。
図5(C)および図8(B)が示すように、時刻t0(ステップ数=0)で、電流制御部35は、駆動電流をI1からI2に増加させる。CPU31はソレノイド28をONにする。時刻t3'(ステップ数=N3)で、電流制御部35は、駆動電流をI2からI1に減少させる。CPU31はソレノイド28をOFFにする。
●シートSが早く到着するケース
図8(C)は、シートSの検知されたタイミングが規定タイミングよりも速い場合におけるステップ数と欠歯ギヤ27の位相との関係を示している。時刻t0~t3および時刻t1"、t3"は、図6(A)ないし図6(C)に関連してすでに説明された時刻と同一である。
時刻t1"でシートSの先端がシートセンサ17へ到達する。速度演算部37は、時刻t1"と時刻t1との時間差に基づき、回転速度S3を求める。速度制御部34は、回転速度をS1からS3へ低下させる。これにより、シートSがマージポイントP1を通過する時刻t2においてシートSの搬送進みが解消する。なお、時刻t1"におけるステップ数はN6であり、位相はθ6である。時刻t2(ステップ数=N7)で速度制御部34は回転速度をS3からS1に戻す。速度制御部34はタイマー36を参照することで時刻t2を特定できる。
時刻t3"は、欠歯ギヤ27の駆動終了タイミングである。このときのステップ数はN3である。電流制御部35は、カウンタ71のカウント値がN3になると、駆動電流をI2からI1へ低下させる。なお、図6(C)におけるθ1およびθ2と、図8(C)におけるθ1およびθ7の関係は下記の通りである。
θ2-θ1=θ7-θ1・・・(10)
つまり、シートSをシートセンサ17からマージポイントP1まで搬送するために欠歯ギヤ27が回転する角度は一定である。
このように実施例2によれば、電流制御部35は、ステップ数がN3になったときに駆動電流をI2からI1へ低下させる。これにより、駆動回路33の昇温が抑制される。ステップ数がN3になる時刻はシートSの検知タイミングに応じて変化する。時間軸上で駆動終了タイミングは変化するものの、ステップ数の軸上では駆動終了タイミングに相当するステップ数は変化しない。なお、CPU31は、ステップ数N3に対してマージンを加算することで、駆動終了タイミングに相当するステップ数を決定してもよい。このマージンは、すでに説明されたように、欠歯ギヤ27などの外形寸法の公差に依存する。
<実施例3>
実施例3は実施例1と類似している。実施例1は、欠歯ギヤ27の駆動を終了すべき実際の時刻t3、t3'、t3"を求め、時刻t3、t3'、t3"に駆動電流をI2からI1へ低下させるものである。実施例3は、時刻t3、t3'、t3"を複数の閾値タイミングTh1、Th2、Th3と比較し、より近い閾値タイミングに相当する時刻に駆動電流をI2からI1へ低下させるものである。よって、実施例3において実施例1と共通する事項の説明は省略される。
[エンジンコントローラ]
図9は実施例3のエンジンコントローラ15を示している。とりわけ、判定部91は、時間演算部38により求められた時刻t3、t3'、t3"を複数の閾値タイミングTh1、Th2、Th3と比較し、駆動電流をI2からI1へ低下させる時刻を決定する。
●シートSが設計通りのタイミングで搬送されるケース
図10(A)は、シートSの先端が、規定タイミングでシートセンサ17に到達したケースにおけるモータM1にかかる負荷トルクを示している。図10(B)はモータM1の回転速度を示している。図10(C)はモータM1へ供給される駆動電流を示している。図10(A)ないし図10(C)は図4(A)ないし図4(C)に対応している。
図10(A)ないし図10(C)が示すように、欠歯ギヤ27の駆動が終了される既定の時刻t3よりも早い時刻に閾値タイミングTh1が設定される。さらに、既定の時刻t3と、比較手法における駆動終了タイミングである時刻trefと間に閾値タイミングTh2が設定される。さらに、時刻trefが閾値タイミングTh3に設定される。
時間演算部38は、欠歯ギヤ27の駆動終了タイミングである時刻t3を演算し、判定部91に渡す。判定部91は、時刻t3と閾値タイミングTh1、Th2、Th3とを比較する。判定部91は、閾値タイミングTh1、Th2、Th3のうち、時刻t3を超え、かつ、最も時刻t3に近い閾値を特定する。この例では、閾値タイミングTh2が時刻t3を超え、かつ、最も時刻t3に近い閾値として特定される。電流制御部35は、閾値タイミングTh2に相当する時刻に、駆動電流をI2からI1に減少させる。これにより、駆動回路33の昇温が抑制される。
●シートSが遅延するケース
図11(A)はモータM1にかかる負荷トルクの時間特性を示す。図11(B)はモータM1の回転速度の時間特性を示す。図11(C)はモータM1へ供給される駆動電流の時間特性を示す。図11(A)ないし図11(C)は図5(A)ないし図5(C)に対応している。なお、閾値タイミングTh1、Th2、Th3と、時刻t1や時刻trefとの関係はすでに説明された通りである。
シートSがシートセンサ17により検知された時刻t1'は既定の時刻t1よりも後である。よって、速度演算部37は搬送遅れを解消するための回転速度S2を求め、シートSの搬送速度を増速する。一方、時間演算部38は、欠歯ギヤ27の駆動を終了する時刻t3'を演算し、判定部91に渡す。判定部91は、時刻t3'と閾値タイミングTh1、Th2、Th3とを比較する。判定部91は、閾値タイミングTh1、Th2、Th3のうち、時刻t3'を超え、かつ、最も時刻t3'に近い閾値を特定する。この例では、閾値タイミングTh1が時刻t3'を超え、かつ、最も時刻t3'に近い閾値として特定される。電流制御部35は、閾値タイミングTh1に相当する時刻に、駆動電流をI2からI1に減少させる。これにより、駆動回路33の昇温が抑制される。
●シートSが早く到着するケース
図12(A)はモータM1にかかる負荷トルクの時間特性を示す。図12(B)はモータM1の回転速度の時間特性を示す。図12(C)はモータM1へ供給される駆動電流の時間特性を示す。図12(A)ないし図12(C)は図6(A)ないし図6(C)に対応している。なお、閾値タイミングTh1、Th2、Th3と、時刻t1や時刻trefとの関係はすでに説明された通りである。
シートSがシートセンサ17により検知された時刻t1"は既定の時刻t1よりも前である。よって、速度演算部37はシートSの搬送進みを解消するための回転速度S3を求め、シートSの搬送速度を減速する。一方、時間演算部38は、欠歯ギヤ27の駆動を終了する時刻t3"を演算し、判定部91に渡す。判定部91は、時刻t3"と閾値タイミングTh1、Th2、Th3とを比較する。判定部91は、閾値タイミングTh1、Th2、Th3のうち、時刻t3"を超え、かつ、最も時刻t3"に近い閾値を特定する。この例では、閾値タイミングTh2が時刻t3"を超え、かつ、最も時刻t3"に近い閾値として特定される。電流制御部35は、閾値タイミングTh2に相当する時刻に、駆動電流をI2からI1に減少させる。これにより、駆動回路33の昇温が抑制される。
ここでは、欠歯ギヤ27の実際の駆動終了タイミングと閾値タイミングTh1、Th2、Th3とが比較され、駆動終了タイミングを越えかつ最も近い閾値に相当する時刻に駆動電流が低減されている。しかし、駆動電流を低減するタイミングはこれに限定されない。閾値に基づき決定された駆動電流を低減するタイミングに、欠歯ギヤ27などの外形寸法の公差に相当するマージンが加算されてもよい。
<フローチャート>
図13は実施例1の搬送制御を示すフローチャートである。CPU31はメモリ32に記憶されている制御プログラムにしたがって以下の各ステップを実行する。
・S1301でCPU31はモータM1の回転速度をS1に設定し、かつ、駆動電流をI1に設定してモータM1の駆動を開始する。駆動回路33は、CPU31の指示にしたがってモータM1を駆動する。
・S1302でCPU31は給送開始条件が満たされたかどうかを判定する。給送開始条件とは、ソレノイド28をONにするための条件である。たとえば、給送開始条件は、画像形成エンジンが起動して、トナー画像の形成を開始できるようになったことである。給送開始条件が満たされると、CPU31はS1303に進む。
・S1303でCPU31は駆動電流をI2に増加し、ソレノイド28をONに切り替える。
・S1304でCPU31はシートセンサ17によりシートSが検知されたかを判定する。シートセンサ17によりシートSが検知されると、CPU31はS1305に進む。
・S1305でCPU31は搬送遅れが無いかどうかを判定する。たとえば、CPU31は、実際の検知時刻t1、t1'、t1"と規定の検知時刻t1とを比較し、搬送遅れが有るか無いかを判定する。搬送遅れがなければ、CPU31はS1306に進む。搬送遅れが有れば、CPU31はS1311に進む。
・S1306でCPU31は搬送進みが無いかどうかを判定する。たとえば、CPU31は、実際の検知時刻t1、t1'、t1"と規定の検知時刻t1とを比較し、搬送進みが有るか無いかを判定する。搬送進みがなければ、CPU31はS1307に進む。搬送進みが有れば、CPU31はS1321に進む。
S1307でCPU31は、規定時刻t3にソレノイド28をOFFに切り替え、かつ、駆動電流をI1へ減少させる。
●搬送遅れの低減
・S1311でCPU31はモータM1の回転速度をS2へ増速する。回転速度S2は搬送遅れの程度依存して決定される。
・S1312でCPU31はソレノイド28をOFFにすべき時刻t3'を求める。
・S1313でCPU31は時刻t3'にソレノイド28をOFFにし、駆動電流をI1へ減少させる。
●搬送進みの低減
・S1321でCPU31はモータM1の回転速度をS2へ減速する。回転速度S2は搬送進みの程度依存して決定される。
・S1322でCPU31はソレノイド28をOFFにすべき時刻t3"を求める。
・S1323でCPU31は時刻t3"にソレノイド28をOFFにし、駆動電流をI1へ減少させる。
図14は実施例2の搬送制御を示すフローチャートである。図13のS1307、S1312、S1313、S1322およびS1323が図14ではS1401に置換されている。S1401でCPU31はステップ数がN3になると、ソレノイド28をOFFにし、かつ、駆動電流をI2からI1へ減少させる。
図15は実施例3の搬送制御を示すフローチャートである。図13のS1307、S1313およびS1323が図15ではS1501、S1502およびS1503に置換されている。
S1501は搬送遅れがなく、かつ、搬送進みもないケースに実行されるステップである。S1501でCPU31は時刻t3を越えかつ最も近い閾値タイミングにソレノイド28をOFFにし、駆動電流をI1へ減少させる。CPU31は、閾値である第一閾値タイミングTh1、第二閾値タイミングTh2、第三閾値タイミングTh3と、時刻t3を比較することで、時刻t3を越えかつ最も近い閾値タイミングを特定する。
S1502は搬送遅れがあるケースで実行されるステップである。S1502でCPU31は時刻t3'を越えかつ最も近い閾値タイミングにソレノイド28をOFFにし、駆動電流をI1へ減少させる。CPU31は、閾値である第一閾値タイミングTh1、第二閾値タイミングTh2、第三閾値タイミングTh3と、時刻t3'を比較することで、時刻t3'を越えかつ最も近い閾値タイミングを特定する。
S1503は搬送進みがあるケースで実行されるステップである。S1503でCPU31は時刻t3"を越えかつ最も近い閾値タイミングにソレノイド28をOFFにし、駆動電流をI1へ減少させる。CPU31は、閾値である第一閾値タイミングTh1、第二閾値タイミングTh2、第三閾値タイミングTh3と、時刻t3"を比較することで、時刻t3"を越えかつ最も近い閾値タイミングを特定する。
<まとめ>
図1が示すように給送トレイ7はシートSを積載する積載部として機能する。給送ローラ8は積載部に積載されているシートSを給送する給送ローラとして機能する。搬送ローラ16はシートSの搬送方向において給送ローラ8よりも下流側に配置され、シートSを転写部へ搬送する搬送ローラとして機能する。図2が示すように、モータM1は給送ローラ8と搬送ローラ16とを駆動するモータとして機能する。駆動回路33はモータM1を駆動する駆動回路として機能する。ソレノイド28はモータM1と給送ローラ8との間に配置され、モータM1の駆動力を給送ローラ8に伝達するか否かを切り換える切換手段として機能する。シートセンサ17はシートSの搬送路における所定の検知位置でシートを検知する検知手段として機能する。速度制御部34はシートが転写部に到着するタイミングと転写部にトナー画像が到着するタイミングとを同期させる速度制御手段として機能する。速度制御部34は検知手段によりシートが検知された実際のタイミングである時刻t1'、t1"と、検知位置にシートが到着することを期待される規定タイミングである時刻t1と、の差分に応じてモータM1の回転速度を一時的に増速または減速する。電流制御部35は、ソレノイド28がモータM1の駆動力を給送ローラ8へ伝達および遮断することに同期してモータM1の駆動電流を増加および減少させる電流制御手段として機能する。このように、モータM1の駆動力を給送ローラ8へ伝達および遮断するタイミングに同期してモータM1の駆動電流が増加および減少するため、駆動回路33の昇温が抑制される。比較例では、ソレノイド28をOFFにするタイミングに対して遅れて駆動電流が減少するため、駆動回路33の昇温が発生する。実施例1~3では、ソレノイド28をOFFにするタイミングに同期して駆動電流が減少するため、駆動回路33の昇温が抑制される。
電流制御部35は、ソレノイド28が給送ローラ8へのモータM1の駆動力の伝達を開始する開始タイミング(例:t0)でモータM1の駆動電流を増加させる。電流制御部35は、ソレノイド28がOFFになるタイミング(例:t3、t3'、t3")でモータの駆動電流を減少させる。これにより、駆動回路33の昇温が抑制される。ソレノイド28がOFFになるタイミングは、ソレノイド28が給送ローラ8へのモータM1の駆動力の伝達を終了(遮断)するタイミングである。
時間演算部38は、シートセンサ17によりシートSが検知された実際のタイミングと、検知位置にシートSが到着することを期待される規定タイミング(例:t1)と、の差分に応じて終了タイミング(例:t3、t3'、t3")を決定してもよい。実際のタイミングは、たとえば、時刻t1'や時刻t1"である。決定される終了タイミングは、たとえば、t3、t3'、t3"である。ソレノイド28は、時間演算部38により決定された終了タイミング(例:t3、t3'、t3")に、給送ローラ8に対するモータM1の駆動力の伝達を終了する。電流制御部35は、決定された終了タイミングにモータM1の駆動電流を減少させる。これにより、駆動回路33の昇温が抑制される。
図2が示すように、モータM1の駆動力を給送ローラ8へ伝達する伝達経路には欠歯ギヤ27と、当該欠歯ギヤに噛合する欠歯前段ギヤ30とが設けされている。ソレノイド28は、欠歯ギヤ27と欠歯前段ギヤ30とを噛合させることで給送ローラ8に対する駆動力の伝達を開始する。ソレノイド28は、欠歯ギヤ27と欠歯前段ギヤ30との噛合を解除することで給送ローラ8に対する駆動力の伝達を遮断する。モータM1は、開始タイミングから終了タイミングまでの回転期間においてシートSを給送するために欠歯ギヤ27を一回転させるように構成されている。時間演算部38は、差分に応じて決定された終了タイミングに欠歯ギヤの公差に応じたマージンを加算してもよい。電流制御部35は、マージンが加算された終了タイミングに駆動電流を減少させてもよい。
図7が示すように、カウンタ71は、開始タイミング(例:時刻t0)に、モータM1に供給される駆動パルスの数の計測を開始する計測手段として機能する。電流制御部35は、カウンタ71に計測された駆動パルスの数が、終了タイミングに相当する予め定められた数(例:N3)になると、モータM1の駆動電流を減少させる。上述したように、欠歯ギヤ27が一回転するのに要するステップ数は、モータM1の回転速度に依存することなく、一定である。したがって、ステップ数に着目することで、比較的に容易に、駆動電流が減少させるタイミングが決定される。なお、予め定められた数(例:N3)には、欠歯ギヤ27を一回転させるために必要となる駆動パルスの数であってもよい。CPU31は、予め定められた数(例:N3)に欠歯ギヤ27の公差に応じたマージンを加算する加算手段として機能してもよい。電流制御部35は、カウンタ71により計測された駆動パルスの数が、マージンを加算された予め定められた数(例:N3+マージン)になると、モータM1の駆動電流を減少させてもよい。
図9が示すように、判定部91は、時間演算部38により決定された終了タイミングと複数の閾値タイミングとを比較し、終了タイミングよりも後でかつ終了タイミングに最も近い閾値タイミングを特定してもよい。電流制御部35は、判定部91により特定された閾値タイミングに駆動電流を削減してもよい。電流制御部35は、判定部91により特定された閾値タイミングに欠歯ギヤ27の公差に応じたマージンが加算されたタイミングに、駆動電流を削減してもよい。
図1が示すように、シートSの搬送路には、シートSの搬送方向において検知位置よりも下流側にある第一基準位置(例:P1)と、第一基準位置と転写部との間にある第二基準位置(例:P2)とがある。速度制御部34は、検知位置から第一基準位置までの搬送区間においてモータM1の回転速度を一時的に増速または減速することでシートSの搬送遅れおよび搬送進みを低減する。ソレノイド28が給送ローラ8へのモータM1の駆動力の伝達を終了する終了タイミングは、シートSが第二基準位置に到達するタイミングであってもよい。
シートSがシートセンサ17により検知されたタイミングから終了タイミングまでの経過時間Txは、以下の式から求められてもよい。
Tx=L1/(a×Si)+L2/(a×S1)・・・(11)
ここで、Siは検知位置から第一基準位置までの搬送区間で適用されるモータM1の回転速度(例:S2、S3)である。aはモータM1の回転速度をシートSの搬送速度に換算する係数である。
7...給送トレイ、8...給送ローラ、16...搬送ローラ、17...シートセンサM1...モータ、28...ソレノイド、31...CPU、33...駆動回路、

Claims (10)

  1. シートを積載する積載部と、
    前記積載部に積載されているシートを給送する給送ローラと、
    前記シートの搬送方向において前記給送ローラよりも下流側に配置され、シートを転写部へ搬送する搬送ローラと、
    前記給送ローラと前記搬送ローラとを駆動するモータと、
    前記モータを駆動する駆動回路と、
    前記モータと前記給送ローラとの間に配置され、前記モータの駆動力を前記給送ローラに伝達するか否かを切り換える切換手段と、
    前記シートの搬送路における所定の検知位置で前記シートを検知する検知手段と、
    前記検知手段により前記シートが検知された実際のタイミングと、前記検知位置に前記シートが到着することを期待される規定タイミングと、の差分に応じて前記モータの回転速度を一時的に増速または減速することで、前記シートが前記転写部に到着するタイミングと前記転写部にトナー画像が到着するタイミングとを同期させる速度制御手段と、
    前記切換手段が前記モータの駆動力を前記給送ローラへ伝達および遮断することに同期して前記モータの駆動電流を増加および減少させる電流制御手段と、
    閾値タイミングを特定する特定手段と、
    を有し、
    前記電流制御手段は、前記切換手段が前記給送ローラへの前記モータの駆動力の伝達を終了する終了タイミングを、前記検知手段により前記シートが検知された実際のタイミングと、前記検知位置に前記シートが到着することを期待される規定タイミングと、の前記差分に応じて決定し、
    前記特定手段は、複数の閾値タイミングと、前記電流制御手段により決定された前記終了タイミングを比較し、前記終了タイミングよりも後でかつ前記終了タイミングに最も近い閾値タイミングを特定し、
    前記電流制御手段は、前記特定手段により特定された閾値タイミングに前記駆動電流を減少させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記切換手段は、前記電流制御手段により決定された前記終了タイミングに前記給送ローラ対する前記モータの駆動力の伝達を終了ることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記モータの駆動力を前記給送ローラへ伝達する伝達経路に設けられた欠歯ギヤと、当欠歯ギヤに噛合する前段ギヤをさらに有し、
    前記切換手段は、前記欠歯ギヤと前記前段ギヤとを噛合させることで前記給送ローラに対する前記駆動力の伝達を開始し、前記欠歯ギヤと前記前段ギヤとの噛合を解除することで前記給送ローラに対する前記駆動力の伝達を遮断し、
    前記モータは、前記切換手段が前記給送ローラへの前記モータの駆動力の伝達を開始する開始タイミングから前記終了タイミングまでの回転期間において前記シートを給送するために前記欠歯ギヤを一回転させるように構成されており、
    前記電流制御手段は、前記差分に応じて決定された前記終了タイミングに前記欠歯ギヤの公差に応じたマージンを加算し、
    前記電流制御手段は、前記マージンが加算された前記終了タイミングに前記駆動電流を減少させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記切換手段が前記給送ローラへの前記モータの駆動力の伝達を開始する開始タイミングに前記モータに供給される駆動パルスの数の計測を開始する計測手段をさらに有し、
    前記電流制御手段は、前記計測手段により計測された前記駆動パルスの数が、前記終了タイミングに相当する予め定められた数になると、前記モータの駆動電流を減少させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  5. 前記モータはステッピングモータであり、
    前記計測手段は、前記駆動パルスの数に基づき前記ステッピングモータのステップ数を計測することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記モータの駆動力を前記給送ローラへ伝達する伝達経路に設けられた欠歯ギヤと、当該欠歯ギヤに噛合する前段ギヤをさらに有し、
    前記切換手段は、前記欠歯ギヤと前記前段ギヤとを噛合させることで前記給送ローラに対する前記駆動力の伝達を開始し、前記欠歯ギヤと前記前段ギヤとの噛合を解除することで前記給送ローラに対する前記駆動力の伝達を遮断し、
    前記モータは、前記開始タイミングから前記終了タイミングまでの回転期間において前記シートを給送するために前記欠歯ギヤを一回転させ、
    前記予め定められた数は、前記欠歯ギヤを一回転させるために必要となる前記駆動パルスの数であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記予め定められた数に前記欠歯ギヤの公差に応じたマージンを加算する加算手段をさらに有し、
    前記電流制御手段は、前記計測手段により計測された前記駆動パルスの数が、前記マージンを加算された前記予め定められた数になると、前記モータの駆動電流を減少させることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  8. 前記複数の閾値タイミングは、第一閾値タイミング、第二閾値タイミングおよび第三閾値タイミングを有し、
    前記第一閾値タイミングは、前記検知位置に前記シートが到着することを期待される規定タイミングに前記シートが検知されたことで前記回転速度の増速よび減速が実行されないときの前記終了タイミングよりも前のタイミングであり、
    前記第二閾値タイミングは、前記検知位置に前記シートが到着することを期待される規定タイミングに前記シートが検知されたことで前記回転速度の増速よび減速が実行されないときの前記終了タイミングよりも後のタイミングであり、
    前記第三閾値タイミングは、前記第二閾値タイミングよりも後のタイミングであることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  9. 前記モータの駆動力を前記給送ローラへ伝達する伝達経路に設けられた欠歯ギヤと、当該欠歯ギヤに噛合する前段ギヤをさらに有し、
    前記切換手段は、前記欠歯ギヤと前記前段ギヤとを噛合させることで前記給送ローラに対する前記駆動力の伝達を開始し、前記欠歯ギヤと前記前段ギヤとの噛合を解除することで前記給送ローラに対する前記駆動力の伝達を遮断し、
    前記モータは、前記切換手段が前記給送ローラへの前記モータの駆動力の伝達を開始する開始タイミングから前記終了タイミングまでの回転期間において前記シートを給送するために前記欠歯ギヤを一回転させるように構成されており、
    前記電流制御手段は、前記特定手段により特定された閾値タイミングに前記欠歯ギヤの公差に応じたマージンが加算されたタイミングに、前記駆動電流を削減することを特徴とする請求項またはに記載の画像形成装置。
  10. シートを積載する積載部と、
    前記積載部に積載されているシートを給送する給送ローラと、
    前記シートの搬送方向において前記給送ローラよりも下流側に配置され、シートを転写部へ搬送する搬送ローラと、
    前記給送ローラと前記搬送ローラとを駆動するモータと、
    前記モータを駆動する駆動回路と、
    前記モータと前記給送ローラとの間に配置され、前記モータの駆動力を前記給送ローラに伝達するか否かを切り換える切換手段と、
    前記シートの搬送路における所定の検知位置で前記シートを検知する検知手段と、
    前記検知手段により前記シートが検知された実際のタイミングと、前記検知位置に前記シートが到着することを期待される規定タイミングと、の差分に応じて前記モータの回転速度を一時的に増速または減速することで、前記シートが前記転写部に到着するタイミングと前記転写部にトナー画像が到着するタイミングとを同期させる速度制御手段と、
    前記切換手段が前記モータの駆動力を前記給送ローラへ伝達および遮断することに同期して前記モータの駆動電流を増加および減少させる電流制御手段と、を有し、
    前記電流制御手段は、前記切換手段が前記給送ローラへの前記モータの駆動力の伝達を開始する開始タイミングで前記モータの駆動電流を増加させ、前記切換手段が前記給送ローラへの前記モータの駆動力の伝達を終了する終了タイミングで前記モータの駆動電流を減少させるように構成されており、
    前記シートの搬送路には、前記シートの搬送方向において前記検知位置よりも下流側にある第一基準位置と、前記第一基準位置と前記転写部との間にある第二基準位置とがあり、
    前記速度制御手段は、前記検知位置から前記第一基準位置までの搬送区間において前記モータの回転速度を一時的に増速または減速することで前記シートの搬送遅れおよび搬送進みを低減し、
    前記終了タイミングは、前記シートが前記第二基準位置に到達するタイミングであることを特徴とする像形成装置。
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