JP7241510B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
シートを積載する積載部と、
前記積載部に積載されているシートを給送する給送ローラと、
前記シートの搬送方向において前記給送ローラよりも下流側に配置され、シートを転写部へ搬送する搬送ローラと、
前記給送ローラと前記搬送ローラとを駆動するモータと、
前記モータを駆動する駆動回路と、
前記モータと前記給送ローラとの間に配置され、前記モータの駆動力を前記給送ローラに伝達するか否かを切り換える切換手段と、
前記シートの搬送路における所定の検知位置で前記シートを検知する検知手段と、
前記検知手段により前記シートが検知された実際のタイミングと、前記検知位置に前記シートが到着することを期待される規定タイミングと、の差分に応じて前記モータの回転速度を一時的に増速または減速することで、前記シートが前記転写部に到着するタイミングと前記転写部にトナー画像が到着するタイミングとを同期させる速度制御手段と、
前記切換手段が前記モータの駆動力を前記給送ローラへ伝達および遮断することに同期して前記モータの駆動電流を増加および減少させる電流制御手段と、
閾値タイミングを特定する特定手段と、
を有し、
前記電流制御手段は、前記切換手段が前記給送ローラへの前記モータの駆動力の伝達を終了する終了タイミングを、前記検知手段により前記シートが検知された実際のタイミングと、前記検知位置に前記シートが到着することを期待される規定タイミングと、の前記差分に応じて決定し、
前記特定手段は、複数の閾値タイミングと、前記電流制御手段により決定された前記終了タイミングを比較し、前記終了タイミングよりも後でかつ前記終了タイミングに最も近い閾値タイミングを特定し、
前記電流制御手段は、前記特定手段により特定された閾値タイミングに前記駆動電流を減少させることを特徴とする画像形成装置を提供する。
図1は中間転写方式の画像形成装置1を示している。画像形成装置1は、単色画像を形成する画像形成装置であってもよいが、ここでは複数の色剤を混色して多色画像を形成する電子写真方式の画像形成装置である。画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)といった4色の現像剤を使用する。図1において参照番号の末尾には色を示す文字が付与されているが、四色に共通する事項が説明される際にはこの文字が省略される。
図2は給送ローラ8、分離ローラ9および搬送ローラ16を駆動する駆動機構を示している。モータM1は、ピニオンギヤ26を含む複数のギヤを介して、給送ローラ8、分離ローラ9および搬送ローラ16を駆動する。複数のギヤには、欠歯ギヤ27と欠歯前段ギヤ30が含まれている。モータM1は、たとえば、ステッピングモータである。モータM1が回転している間は常に搬送ローラ16が回転するように駆動機構が構成されている。一方、ソレノイド28がONであるときに、モータM1の駆動力が給送ローラ8と分離ローラ9に伝達される。ソレノイド28がOFFであるときには、モータM1の駆動力が給送ローラ8と分離ローラ9に伝達されない。ソレノイド28がONになると、フラッパ29と欠歯ギヤ27との結合が解消され、欠歯ギヤ27と欠歯前段ギヤ30が噛み合う。これにより、モータM1の駆動力が欠歯前段ギヤ30を介して欠歯ギヤ27に伝達し、さらに欠歯ギヤ27から給送ローラ8と分離ローラ9に伝達される。ソレノイド28がOFFになると、フラッパ29と欠歯ギヤ27とが結合し、欠歯ギヤ27と欠歯前段ギヤ30との噛み合いが解消される。よって、モータM1の駆動力の伝達が遮断される。なお、欠歯ギヤ27は、一枚のシートSを給送するたびに、一回転する。ソレノイド28がOFFとなるタイミングはシートSの先端が基準位置P2に到着したタイミングである。
図3が示すように、エンジンコントローラ15はCPU31、メモリ32および駆動回路33を有している。CPU31は、メモリ32のROM領域に記憶されている制御プログラムを実行することで各種の機能を実現する。速度制御部34は、駆動回路33が出力するパルス信号の周波数を制御することで、モータM1の回転速度を制御する。これにより、搬送ローラ16の回転速度およびシートS1の搬送速度が制御される。パルス信号は駆動パルスと呼ばれてもよい。電流制御部35は、駆動回路33がモータM1に流す駆動電流の量を制御する。これにより、モータM1のトルクが調整される。CPU31は、駆動回路33を通じてソレノイド28のON/OFFを制御する。これにより、欠歯ギヤ27の回転開始と回転終了とが制御される。タイマー36は各種の時間を計時するために使用される。たとえば、タイマー36はシートSの給紙開示時刻からシートSがシートセンサ17により検知される時刻までの搬送時間を計測する。速度演算部37は、シートセンサ17の検知位置からマージポイントP1までの搬送区間においてシートSに適用される搬送速度を演算する。たとえば、検知時刻が規定時刻よりも遅ければ、搬送速度が増加される。これにより、マージポイントP1にシートSの先端が到着したときには、搬送遅れが解消される。検知時刻が規定時刻よりも早ければ、搬送速度が減少される。これにより、マージポイントP1にシートSの先端が到着したときには、搬送進みが解消される。シートSの搬送方向でマージポイントP1よりも下流の搬送区間では予め定められたプロセススピードでシートSが搬送される。速度演算部37は、パルス信号の周波数を高くすることで搬送速度を増加させ、パルス信号の周波数を低くすることで搬送速度を低下させる。時間演算部38は、シートSの搬送速度(モータM1の回転速度)などに基づき第二駆動電流I2から第一駆動電流I1へ減少させるタイミングを演算する。これにより、モータM1にかかる負荷トルクが減少するタイミングと同期して駆動電流が削減される。これにより、駆動回路33の昇温が抑制される。
上述されたように、シートSがシートセンサ17により検知されたタイミングに応じて、シートSの搬送速度は一時的に増加されたり、低下されたりする。これに応じて欠歯ギヤ27が駆動されている時間(駆動時間)が変化する。そこで、実施例1では欠歯ギヤ27の駆動終了タイミングを求め、駆動終了タイミングに同期して駆動電流が低減される。なお、欠歯ギヤ27の駆動終了タイミングはソレノイド28がOFFになるタイミングである。
図4(A)は、シートSの先端が規定タイミングでシートセンサ17に到達したケースにおけるモータM1にかかる負荷トルクを示している。図4(B)はモータM1の回転速度を示している。図4(C)はモータM1へ供給される駆動電流を示している。シートSがシートセンサ17へ到達するタイミングが規定タイミングに一致している。そのため、図4(B)が示すように、モータM1の回転速度は常に一定である。
図5(A)はモータM1にかかる負荷トルクの時間特性を示す。図5(B)はモータM1の回転速度の時間特性を示す。図5(C)はモータM1へ供給される駆動電流の時間特性を示す。すでに説明されたタイミングには同一の参照符号が付与されている。
a×S2×(T-Δt)=L1・・・(2)
これらの式を整理すると、以下の式が得られる。
L1を用いて表すと以下の式が得られる。
一方、電流制御部35は、図5(C)が示すように、ソレノイド28がONしたタイミングである時刻t0に、駆動電流をI1からI2に増加する。電流制御部35は、時刻t3'に、駆動電流をI2からI1に減少させる。これは、図5(A)が示すように、時刻t3'で欠歯ギヤ27の駆動が終了し、モータM1にかかる負荷トルクが低下するためである。
図6(A)は、モータM1にかかる負荷トルクの時間特性を示す。図6(B)はモータM1の回転速度の時間特性を示す。図6(C)はモータM1へ供給される駆動電流の時間特性を示す。すでに説明されたタイミングには同一の参照符号が付与されている。
L1を用いて表すと以下の式が得られる。
一方、電流制御部35は、図6(C)が示すように、時刻t3"に駆動電流をI2からI1に減少させる。これは、時刻t3"に欠歯ギヤ27の駆動が終了し、モータM1にかかる負荷トルクが低下するためである。一方、図6(C)が示すように比較手法では、モータM1に供給される駆動電流は時刻trefにてI2からI1に減少する。実施例1は、比較手法に比べて、trefとt3"との差分だけ早く、駆動電流をI2からI1に減少させる。その結果、駆動回路33の昇温が抑制される。
Tx=L1/(a×S2)+L2/(a×S1)・・・(6)
ここでTxは、検知位置から基準位置P2までシートSを搬送するために必要となる搬送時間である。時間演算部38は、搬送進みを解消するための回転速度S3を用いて時刻t3"を演算してもよい。
Tx=L1/(a×S3)+L2/(a×S1)・・・(8)
実施例1では、駆動電流を切り替えるタイミングと欠歯ギヤ27の駆動終了タイミングとが同期しているが、これは一例に過ぎない。たとえば、時刻t3、時刻t3'、および、時刻t3"にマージンが加算されてもよい。このマージンは、欠歯ギヤ27などの外形寸法の公差に対応したマージンである。CPU31は、マージンを加算するための加算手段として機能する。マージンは、工場出荷時に公差に応じて決定され、メモリ32のROM領域に記憶されている。
欠歯ギヤ27はシートごとに一回転する。欠歯ギヤ27を一回転させるために必要となるモータM1のステップ数は一定である。このステップ数は、回転速度の加減速に依存しない。そこで、実施例2では、モータM1のステップ数に応じて駆動電流を低下させるタイミングが制御される。すでに説明された事項には同一の参照符号が付与されている。
図7が示すように、CPU31は、ステップ数をカウントするためのカウンタ71を有している。電流制御部35は、駆動電流をI1からI2へ増加させると、カウンタ71にステップ数のカウントを開始させる。電流制御部35は、カウンタ71のカウント値が、欠歯ギヤ27を一回転させるために必要となるステップ数になると、駆動電流をI2からI1へ減少させる。これにより、駆動回路33の昇温が抑制される。
図8(A)は、シートSの検知されたタイミングが規定タイミングであった場合におけるステップ数と欠歯ギヤ27の位相との関係を示している。時刻t0~t3は、図4(A)ないし図4(C)に関連してすでに説明された時刻と同一である。説明を簡略化するため、欠歯ギヤ27の駆動開始タイミングにおけるステップ数が0と仮定されている。時刻t1は、シートSが検知される理想的なタイミングである。時刻t1で、モータM1のステップ数がN1となる。このとき欠歯ギヤ27の位相はθ1である。時刻t2はシートSがマージポイントP1を通過する理想的なタイミングである。時刻t2で、モータM1のステップ数はN2である。欠歯ギヤ27の位相はθ2である。時刻t3は、欠歯ギヤ27の理想的な駆動終了タイミングである。時刻t3でモータM1のステップ数はN3である。欠歯ギヤ27の位相はθ3である。このときθ3は2πである。よって、時刻t0から時刻t3までに欠歯ギヤ27が一回転する。
図8(B)は、シートSの検知されたタイミングが規定タイミングよりも遅れた場合におけるステップ数と欠歯ギヤ27の位相との関係を示している。時刻t0~t3および時刻t1'、t3'は、図5(A)ないし図5(C)に関連してすでに説明された時刻と同一である。
つまり、シートSをシートセンサ17からマージポイントP1まで搬送するために欠歯ギヤ27が回転する角度は一定である。
図8(C)は、シートSの検知されたタイミングが規定タイミングよりも速い場合におけるステップ数と欠歯ギヤ27の位相との関係を示している。時刻t0~t3および時刻t1"、t3"は、図6(A)ないし図6(C)に関連してすでに説明された時刻と同一である。
つまり、シートSをシートセンサ17からマージポイントP1まで搬送するために欠歯ギヤ27が回転する角度は一定である。
実施例3は実施例1と類似している。実施例1は、欠歯ギヤ27の駆動を終了すべき実際の時刻t3、t3'、t3"を求め、時刻t3、t3'、t3"に駆動電流をI2からI1へ低下させるものである。実施例3は、時刻t3、t3'、t3"を複数の閾値タイミングTh1、Th2、Th3と比較し、より近い閾値タイミングに相当する時刻に駆動電流をI2からI1へ低下させるものである。よって、実施例3において実施例1と共通する事項の説明は省略される。
図9は実施例3のエンジンコントローラ15を示している。とりわけ、判定部91は、時間演算部38により求められた時刻t3、t3'、t3"を複数の閾値タイミングTh1、Th2、Th3と比較し、駆動電流をI2からI1へ低下させる時刻を決定する。
図10(A)は、シートSの先端が、規定タイミングでシートセンサ17に到達したケースにおけるモータM1にかかる負荷トルクを示している。図10(B)はモータM1の回転速度を示している。図10(C)はモータM1へ供給される駆動電流を示している。図10(A)ないし図10(C)は図4(A)ないし図4(C)に対応している。
図11(A)はモータM1にかかる負荷トルクの時間特性を示す。図11(B)はモータM1の回転速度の時間特性を示す。図11(C)はモータM1へ供給される駆動電流の時間特性を示す。図11(A)ないし図11(C)は図5(A)ないし図5(C)に対応している。なお、閾値タイミングTh1、Th2、Th3と、時刻t1や時刻trefとの関係はすでに説明された通りである。
図12(A)はモータM1にかかる負荷トルクの時間特性を示す。図12(B)はモータM1の回転速度の時間特性を示す。図12(C)はモータM1へ供給される駆動電流の時間特性を示す。図12(A)ないし図12(C)は図6(A)ないし図6(C)に対応している。なお、閾値タイミングTh1、Th2、Th3と、時刻t1や時刻trefとの関係はすでに説明された通りである。
図13は実施例1の搬送制御を示すフローチャートである。CPU31はメモリ32に記憶されている制御プログラムにしたがって以下の各ステップを実行する。
・S1301でCPU31はモータM1の回転速度をS1に設定し、かつ、駆動電流をI1に設定してモータM1の駆動を開始する。駆動回路33は、CPU31の指示にしたがってモータM1を駆動する。
・S1302でCPU31は給送開始条件が満たされたかどうかを判定する。給送開始条件とは、ソレノイド28をONにするための条件である。たとえば、給送開始条件は、画像形成エンジンが起動して、トナー画像の形成を開始できるようになったことである。給送開始条件が満たされると、CPU31はS1303に進む。
・S1303でCPU31は駆動電流をI2に増加し、ソレノイド28をONに切り替える。
・S1304でCPU31はシートセンサ17によりシートSが検知されたかを判定する。シートセンサ17によりシートSが検知されると、CPU31はS1305に進む。
・S1305でCPU31は搬送遅れが無いかどうかを判定する。たとえば、CPU31は、実際の検知時刻t1、t1'、t1"と規定の検知時刻t1とを比較し、搬送遅れが有るか無いかを判定する。搬送遅れがなければ、CPU31はS1306に進む。搬送遅れが有れば、CPU31はS1311に進む。
・S1306でCPU31は搬送進みが無いかどうかを判定する。たとえば、CPU31は、実際の検知時刻t1、t1'、t1"と規定の検知時刻t1とを比較し、搬送進みが有るか無いかを判定する。搬送進みがなければ、CPU31はS1307に進む。搬送進みが有れば、CPU31はS1321に進む。
・S1311でCPU31はモータM1の回転速度をS2へ増速する。回転速度S2は搬送遅れの程度依存して決定される。
・S1312でCPU31はソレノイド28をOFFにすべき時刻t3'を求める。
・S1313でCPU31は時刻t3'にソレノイド28をOFFにし、駆動電流をI1へ減少させる。
・S1321でCPU31はモータM1の回転速度をS2へ減速する。回転速度S2は搬送進みの程度依存して決定される。
・S1322でCPU31はソレノイド28をOFFにすべき時刻t3"を求める。
・S1323でCPU31は時刻t3"にソレノイド28をOFFにし、駆動電流をI1へ減少させる。
図1が示すように給送トレイ7はシートSを積載する積載部として機能する。給送ローラ8は積載部に積載されているシートSを給送する給送ローラとして機能する。搬送ローラ16はシートSの搬送方向において給送ローラ8よりも下流側に配置され、シートSを転写部へ搬送する搬送ローラとして機能する。図2が示すように、モータM1は給送ローラ8と搬送ローラ16とを駆動するモータとして機能する。駆動回路33はモータM1を駆動する駆動回路として機能する。ソレノイド28はモータM1と給送ローラ8との間に配置され、モータM1の駆動力を給送ローラ8に伝達するか否かを切り換える切換手段として機能する。シートセンサ17はシートSの搬送路における所定の検知位置でシートを検知する検知手段として機能する。速度制御部34はシートが転写部に到着するタイミングと転写部にトナー画像が到着するタイミングとを同期させる速度制御手段として機能する。速度制御部34は検知手段によりシートが検知された実際のタイミングである時刻t1'、t1"と、検知位置にシートが到着することを期待される規定タイミングである時刻t1と、の差分に応じてモータM1の回転速度を一時的に増速または減速する。電流制御部35は、ソレノイド28がモータM1の駆動力を給送ローラ8へ伝達および遮断することに同期してモータM1の駆動電流を増加および減少させる電流制御手段として機能する。このように、モータM1の駆動力を給送ローラ8へ伝達および遮断するタイミングに同期してモータM1の駆動電流が増加および減少するため、駆動回路33の昇温が抑制される。比較例では、ソレノイド28をOFFにするタイミングに対して遅れて駆動電流が減少するため、駆動回路33の昇温が発生する。実施例1~3では、ソレノイド28をOFFにするタイミングに同期して駆動電流が減少するため、駆動回路33の昇温が抑制される。
ここで、Siは検知位置から第一基準位置までの搬送区間で適用されるモータM1の回転速度(例:S2、S3)である。aはモータM1の回転速度をシートSの搬送速度に換算する係数である。
Claims (10)
- シートを積載する積載部と、
前記積載部に積載されているシートを給送する給送ローラと、
前記シートの搬送方向において前記給送ローラよりも下流側に配置され、シートを転写部へ搬送する搬送ローラと、
前記給送ローラと前記搬送ローラとを駆動するモータと、
前記モータを駆動する駆動回路と、
前記モータと前記給送ローラとの間に配置され、前記モータの駆動力を前記給送ローラに伝達するか否かを切り換える切換手段と、
前記シートの搬送路における所定の検知位置で前記シートを検知する検知手段と、
前記検知手段により前記シートが検知された実際のタイミングと、前記検知位置に前記シートが到着することを期待される規定タイミングと、の差分に応じて前記モータの回転速度を一時的に増速または減速することで、前記シートが前記転写部に到着するタイミングと前記転写部にトナー画像が到着するタイミングとを同期させる速度制御手段と、
前記切換手段が前記モータの駆動力を前記給送ローラへ伝達および遮断することに同期して前記モータの駆動電流を増加および減少させる電流制御手段と、
閾値タイミングを特定する特定手段と、
を有し、
前記電流制御手段は、前記切換手段が前記給送ローラへの前記モータの駆動力の伝達を終了する終了タイミングを、前記検知手段により前記シートが検知された実際のタイミングと、前記検知位置に前記シートが到着することを期待される規定タイミングと、の前記差分に応じて決定し、
前記特定手段は、複数の閾値タイミングと、前記電流制御手段により決定された前記終了タイミングを比較し、前記終了タイミングよりも後でかつ前記終了タイミングに最も近い閾値タイミングを特定し、
前記電流制御手段は、前記特定手段により特定された閾値タイミングに前記駆動電流を減少させることを特徴とする画像形成装置。 - 前記切換手段は、前記電流制御手段により決定された前記終了タイミングに前記給送ローラに対する前記モータの駆動力の伝達を終了することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記モータの駆動力を前記給送ローラへ伝達する伝達経路に設けられた欠歯ギヤと、当該欠歯ギヤに噛合する前段ギヤをさらに有し、
前記切換手段は、前記欠歯ギヤと前記前段ギヤとを噛合させることで前記給送ローラに対する前記駆動力の伝達を開始し、前記欠歯ギヤと前記前段ギヤとの噛合を解除することで前記給送ローラに対する前記駆動力の伝達を遮断し、
前記モータは、前記切換手段が前記給送ローラへの前記モータの駆動力の伝達を開始する開始タイミングから前記終了タイミングまでの回転期間において前記シートを給送するために前記欠歯ギヤを一回転させるように構成されており、
前記電流制御手段は、前記差分に応じて決定された前記終了タイミングに前記欠歯ギヤの公差に応じたマージンを加算し、
前記電流制御手段は、前記マージンが加算された前記終了タイミングに前記駆動電流を減少させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記切換手段が前記給送ローラへの前記モータの駆動力の伝達を開始する開始タイミングに前記モータに供給される駆動パルスの数の計測を開始する計測手段をさらに有し、
前記電流制御手段は、前記計測手段により計測された前記駆動パルスの数が、前記終了タイミングに相当する予め定められた数になると、前記モータの駆動電流を減少させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記モータはステッピングモータであり、
前記計測手段は、前記駆動パルスの数に基づき前記ステッピングモータのステップ数を計測することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記モータの駆動力を前記給送ローラへ伝達する伝達経路に設けられた欠歯ギヤと、当該欠歯ギヤに噛合する前段ギヤをさらに有し、
前記切換手段は、前記欠歯ギヤと前記前段ギヤとを噛合させることで前記給送ローラに対する前記駆動力の伝達を開始し、前記欠歯ギヤと前記前段ギヤとの噛合を解除することで前記給送ローラに対する前記駆動力の伝達を遮断し、
前記モータは、前記開始タイミングから前記終了タイミングまでの回転期間において前記シートを給送するために前記欠歯ギヤを一回転させ、
前記予め定められた数は、前記欠歯ギヤを一回転させるために必要となる前記駆動パルスの数であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記予め定められた数に前記欠歯ギヤの公差に応じたマージンを加算する加算手段をさらに有し、
前記電流制御手段は、前記計測手段により計測された前記駆動パルスの数が、前記マージンを加算された前記予め定められた数になると、前記モータの駆動電流を減少させることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。 - 前記複数の閾値タイミングは、第一閾値タイミング、第二閾値タイミングおよび第三閾値タイミングを有し、
前記第一閾値タイミングは、前記検知位置に前記シートが到着することを期待される規定タイミングに前記シートが検知されたことで前記回転速度の増速よび減速が実行されないときの前記終了タイミングよりも前のタイミングであり、
前記第二閾値タイミングは、前記検知位置に前記シートが到着することを期待される規定タイミングに前記シートが検知されたことで前記回転速度の増速よび減速が実行されないときの前記終了タイミングよりも後のタイミングであり、
前記第三閾値タイミングは、前記第二閾値タイミングよりも後のタイミングであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記モータの駆動力を前記給送ローラへ伝達する伝達経路に設けられた欠歯ギヤと、当該欠歯ギヤに噛合する前段ギヤをさらに有し、
前記切換手段は、前記欠歯ギヤと前記前段ギヤとを噛合させることで前記給送ローラに対する前記駆動力の伝達を開始し、前記欠歯ギヤと前記前段ギヤとの噛合を解除することで前記給送ローラに対する前記駆動力の伝達を遮断し、
前記モータは、前記切換手段が前記給送ローラへの前記モータの駆動力の伝達を開始する開始タイミングから前記終了タイミングまでの回転期間において前記シートを給送するために前記欠歯ギヤを一回転させるように構成されており、
前記電流制御手段は、前記特定手段により特定された閾値タイミングに前記欠歯ギヤの公差に応じたマージンが加算されたタイミングに、前記駆動電流を削減することを特徴とする請求項1または8に記載の画像形成装置。 - シートを積載する積載部と、
前記積載部に積載されているシートを給送する給送ローラと、
前記シートの搬送方向において前記給送ローラよりも下流側に配置され、シートを転写部へ搬送する搬送ローラと、
前記給送ローラと前記搬送ローラとを駆動するモータと、
前記モータを駆動する駆動回路と、
前記モータと前記給送ローラとの間に配置され、前記モータの駆動力を前記給送ローラに伝達するか否かを切り換える切換手段と、
前記シートの搬送路における所定の検知位置で前記シートを検知する検知手段と、
前記検知手段により前記シートが検知された実際のタイミングと、前記検知位置に前記シートが到着することを期待される規定タイミングと、の差分に応じて前記モータの回転速度を一時的に増速または減速することで、前記シートが前記転写部に到着するタイミングと前記転写部にトナー画像が到着するタイミングとを同期させる速度制御手段と、
前記切換手段が前記モータの駆動力を前記給送ローラへ伝達および遮断することに同期して前記モータの駆動電流を増加および減少させる電流制御手段と、を有し、
前記電流制御手段は、前記切換手段が前記給送ローラへの前記モータの駆動力の伝達を開始する開始タイミングで前記モータの駆動電流を増加させ、前記切換手段が前記給送ローラへの前記モータの駆動力の伝達を終了する終了タイミングで前記モータの駆動電流を減少させるように構成されており、
前記シートの搬送路には、前記シートの搬送方向において前記検知位置よりも下流側にある第一基準位置と、前記第一基準位置と前記転写部との間にある第二基準位置とがあり、
前記速度制御手段は、前記検知位置から前記第一基準位置までの搬送区間において前記モータの回転速度を一時的に増速または減速することで前記シートの搬送遅れおよび搬送進みを低減し、
前記終了タイミングは、前記シートが前記第二基準位置に到達するタイミングであることを特徴とする画像形成装置。
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