JP2007310126A - 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノイズの影響を低減し、画像品質の劣化を抑制することが可能な画像形成装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】画像形成部13と、速度vで移動可能な中間転写ベルト30と、重なり部を有するベルト補強テープ302と、位置表示マーク303と、マークセンサ90と、画像形成制御部12とを有し、位置表示マーク303が、重なり部の中間転写ベルト回転方向下流側直近にある位置表示マーク303の下流側端部から重なり部の上流側端部までの距離(Lm)と、位置表示マーク303の下流側端部間距離の最小値(Lmin)とが、Lm<Lmin/2を満たす位置に配置され、画像形成制御部12が、マークセンサ90の所定値以上の検出値の検出タイミングを保持した後時間Lm/vだけマークセンサ90による検出を行わず、最低2回の検出タイミングに基づいて画像形成部13を制御することを特徴とする画像形成装置。
【選択図】図2
【解決手段】画像形成部13と、速度vで移動可能な中間転写ベルト30と、重なり部を有するベルト補強テープ302と、位置表示マーク303と、マークセンサ90と、画像形成制御部12とを有し、位置表示マーク303が、重なり部の中間転写ベルト回転方向下流側直近にある位置表示マーク303の下流側端部から重なり部の上流側端部までの距離(Lm)と、位置表示マーク303の下流側端部間距離の最小値(Lmin)とが、Lm<Lmin/2を満たす位置に配置され、画像形成制御部12が、マークセンサ90の所定値以上の検出値の検出タイミングを保持した後時間Lm/vだけマークセンサ90による検出を行わず、最低2回の検出タイミングに基づいて画像形成部13を制御することを特徴とする画像形成装置。
【選択図】図2
Description
本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機等の記録媒体上に画像を形成する画像形成装置及びその制御方法に関するものである。特に、中間転写体や、記録媒体搬送手段として無端ベルトを有する画像形成装置及びその制御方法に関するものである。
近年、カラープリンタやカラー複写機等の電子写真方式を採用したカラー画像形成装置には、出力画像の高画質化が求められている。出力画像の品質を決める要素としては、画像の記録媒体上での印字精度や画像の色味に影響する各色トナー画像の重ね合せ精度が挙げられる。
ところが、画像形成装置は、設置された環境の変化や長時間の使用による装置各部の変動要因等により、先端書き出し位置のズレや画像の伸び縮み等が発生して、印字精度が低下する。また、重ね合せ精度が低下して、いわゆる色ズレが発生する。その結果出力画像の品質が低下してしまう。
これらの精度の低下の原因である変動要因としては、例えば、中間転写体として無端ベルトを採用した画像形成装置においては、中間転写体である中間転写ベルトの速度変動が挙げられる。そこで、これらの変動を抑制、あるいは補正する方法として様々な構成が提案されている。
例えば、中間転写ベルト上に位置表示マークを設置してこの位置を正確に検出する。そして、この検出結果に基づいて画像形成装置各部の動作を制御して中間転写ベルト上の各色トナー画像の重ね合せ精度を向上させるものが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
また、上記のような無端ベルト上に設置された位置表示マークを検知する際に、最初に検出された信号を位置表示マークとして認識し、次に位置表示マークが検出位置に来るまではセンサをディゼーブル状態(無効状態)にする。これにより、ノイズの影響を除去して位置表示マークの検出を行うものが提案されている(例えば、下記特許文献2参照)。
特開平11−160928号公報
特開2004−264379号公報
しかしながら、上記従来例に係る画像形成装置においては、最初に検出された信号が位置表示マークである保証はなく、最初に検出された信号がノイズであった場合には、位置表示マークの検出を正確に行えない可能性があった。そのため、これに対する種々の対策が望まれていた。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、ノイズの影響を低減し、画像品質の劣化を抑制することが可能な画像形成装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、以下の構成を備える。
(1)露光光により形成した静電潜像を現像して画像を形成し、この現像画像を記録媒体に転写して画像形成を行う画像形成手段を備えた画像形成装置において、前記現像画像を搬送するための速度vで移動可能な無端ベルト体と、前記無端ベルト体を補強し、両端部が互いに重なり合う重なり部を有する補強部材と、前記無端ベルト体の位置を表示するための少なくとも1つの位置表示部と、前記位置表示部を検出するための検出手段と、前記画像形成手段の動作を制御する制御手段とを有し、前記位置表示部が、前記重なり部の無端ベルト体回転方向下流側直近にある位置表示部の下流側端部から前記重なり部の上流側端部までの距離をLmとし、前記位置表示部の下流側端部間距離の最小値をLminとした場合に、Lm<Lmin/2を満たす位置に配置され、前記制御手段が、前記検出手段が一定値以上の検出値を出力したときの検出タイミングを保持し、前記検出タイミング後、時間Lm/vだけ前記検出手段による検出を行わず、少なくとも2回の前記検出タイミングに基づいて前記画像形成手段の動作を制御することを特徴とする画像形成装置。
(2)露光光により形成した静電潜像を現像して画像を形成し、この現像画像を記録媒体に転写して画像形成を行う画像形成手段と、前記現像画像を搬送するための速度vで移動可能な無端ベルト体と、前記無端ベルト体を補強し、両端部が互いに重なり合う重なり部を有する補強部材と、前記無端ベルト体の位置を表示するための少なくとも1つの位置表示部とを有し、前記位置表示部が、前記重なり部の無端ベルト体回転方向下流側直近にある位置表示部の下流側端部から前記重なり部の上流側端部までの距離をLmとし、前記位置表示部の下流側端部間距離の最小値をLminとした場合に、Lm<Lmin/2を満たす位置に配置される画像形成装置の制御方法において、前記位置表示部を検出するステップと、前記検出ステップにおいて一定値以上の検出値が出力されたときの検出タイミングを保持するステップと、前記検出タイミング後、時間Lm/vだけ前記位置表示部の検出を行わないステップと、少なくとも2回の前記検出タイミングに基づいて前記画像形成手段の動作を制御するステップとを有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
本発明によれば、ノイズの影響を低減し、画像品質の劣化を抑制することが可能な画像形成装置及びその制御方法を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態を、以下の実施例に基づいて説明する。
ただし、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
以下に、本実施例に係る画像形成装置について図面を用いて詳しく説明する。
図1に本実施例に係る画像形成装置の概略断面図を示す。本実施例に係る画像形成装置としては、一例として、電子写真方式を採用した画像形成装置のうち、中間転写体に無端ベルト体を採用した4ドラムフルカラー画像形成装置を用いた。
{画像形成装置全体構成}
図1において、1は4ドラムフルカラー画像形成装置(以下、「カラー画像形成装置」という)、2は4ドラムフルカラー画像形成装置本体(以下、「装置本体」という)である。また、PY、PM、PC、PBkはそれぞれ、装置本体2に着脱自在に設けられたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の4色のプロセスカートリッジである。31は、中間転写体としての中間転写ベルト30を有する中間転写ベルトユニット、25は定着器である。
図1において、1は4ドラムフルカラー画像形成装置(以下、「カラー画像形成装置」という)、2は4ドラムフルカラー画像形成装置本体(以下、「装置本体」という)である。また、PY、PM、PC、PBkはそれぞれ、装置本体2に着脱自在に設けられたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の4色のプロセスカートリッジである。31は、中間転写体としての中間転写ベルト30を有する中間転写ベルトユニット、25は定着器である。
26Y、26M、26C、26Bkは、像担持体としての感光体ドラムである。50Y、50M、50C、50Bkは、感光体ドラム26Y〜26Bkの外周表面上に配置され、それぞれ感光体ドラム26Y〜26Bkの表面を一様に帯電する帯電手段としての一次帯電器である。51Y、51M、51C、51Bkは、現像手段としての現像器である。現像器51Y〜51Bkは、露光手段としてのレーザ露光器28Y、28M、28C、28Bkの露光により感光体ドラム表面上に形成された静電潜像を、対応するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを用いて現像する。53Y、53M、53C、53Bkは、トナー画像が転写された後、感光体ドラム表面に付着している転写残トナーを除去するための清掃手段としてのクリーナである。ここで、プロセスカートリッジPY〜PBkはそれぞれ、上記感光体ドラム26Y〜26Bk、一次帯電器50Y〜50Bk、現像器51Y〜51Bk、クリーナ53Y〜53Bkを備え、中間転写ベルト30に沿って並列配置されている。
さらに、中間転写ベルト30を挟んで感光体ドラム26Y〜26Bkに対向する位置には、感光体ドラム26Y〜26Bkと共に一次転写部を形成する一時転写手段としての一次転写ローラ52Y、52M、52C、52Bkが設置されている。
一方、中間転写ベルトユニット31は、中間転写ベルト30と、中間転写ベルト30を張架する駆動ローラ100、テンションローラ105、二次転写対向ローラ108の3本のローラを備えている。駆動ローラ100の近傍には、後述する中間転写ベルト30上に設けられた位置表示マークを検出するための検出手段としてのマークセンサ90が設置されている。
また、27は中間転写ベルト30を挟んで二次転写対向ローラ108に対向する位置に配置された二次転写手段としての二次転写ローラであり、33は二次転写ローラ27を保持している転写搬送ユニットである。
3は、二次転写ローラ27と、中間転写ベルト30を挟んだ二次転写対向ローラ108との当接部により構成される二次転写部へ記録媒体としての記録紙Mを給送する給送部である。給送部3は、複数枚の記録紙Mを収納するカセット20、給送ローラ21、重送防止のためのリタードローラ対22、搬送ローラ対23a、23b、レジストローラ対24等を備えている。なお、カセット20には、積載された記録紙Mの後端を規制するための後端規制板19が設けられている。
定着器25の下流側搬送路には、排出ローラ対61、62、63が設けられている。また、カラー画像形成装置1は両面画像形成に対応している。両面画像形成は以下のようにして行われる。すなわち、片面の画像形成を終えた記録紙Mが定着器25から排出された後、ディバータ69を切り替えることで、記録紙Mが反転ローラ対70、71側に搬送される。記録紙Mの後端がディバータ72を越えたところで、ディバータ72を切り替えると同時に、反転ローラ71を逆回転させて記録紙Mを両面搬送路73に導く。そして両面搬送路ローラ対74〜76を回転駆動して記録紙Mを再給紙し、反対面への画像形成が行われる。
次に、図2に本実施例に係る画像形成装置の構成を示すブロック図を示す。
図1に示す装置本体2は、装置本体2に対して通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等の外部ホスト機器10あるいは、装置本体2が備える不図示の原稿読取部からの画像信号(RGB信号)を受信する。画像処理制御部11では、受信したRGB信号を、CMYK信号に変換し、階調、濃度補正を加えた後に、レーザ露光器28用の露光信号を生成する。制御手段としての画像形成制御部12は、画像形成動作を統括して制御すると共に、以下に詳細に説明するマークセンサ90を用いた画像形成動作の補正処理における装置本体2の制御を行う。また、画像形成制御部12は、画像形成制御部12による処理を制御するCPU121、CPU121により実行されるプログラムを記憶するROM122、CPU121による制御時に各種データを記憶するRAM123を有する。
13は、記録紙Mに画像形成を行う画像形成手段としての画像形成部であり、上述した感光体ドラム26Y〜26Bk、一次帯電器50Y〜50Bk、現像器51Y〜51Bk等を含む。15は、画像形成制御部12からの指示にしたがって記録紙Mを所定のタイミングで装置本体内にて搬送させる駆動手段としての搬送モータである。本実施例では不図示の複数の駆動モータ15により記録紙Mの搬送を行っている。マークセンサ部16は、マークセンサ90を用いて後述する中間転写ベルト30上に設けられた位置表示マークの検出を行っている。
{画像形成動作}
以上のように構成されたカラー画像形成装置1の画像形成動作について図1を用いて説明する。
以上のように構成されたカラー画像形成装置1の画像形成動作について図1を用いて説明する。
画像形成動作が開始されると、まずカセット20内の記録紙Mは、給送ローラ21により給送された後、リタードローラ対22により一枚ずつに分離され、ついで搬送ローラ対23a、23b等を経てレジストローラ対24に搬送される。このときレジストローラ対24は回転を停止しており、レジストローラ対24のニップに記録紙Mが突き当てられることにより、記録紙Mの斜行が矯正される。
一方、記録紙Mの搬送動作に並行して、例えばイエロープロセスカートリッジPYにおいては、感光体ドラム26Yの表面が一次帯電器50Yによって一様にマイナス帯電される。次にレーザ露光器28Yにより画像露光が行われることにより、感光体ドラム26Yの表面には原稿のイエロー画像成分と対応した静電潜像が形成される。続いて静電潜像が、現像器51Yによりマイナス帯電したイエロートナーを用いて現像され、イエロートナー画像として可視化される。このようにして得られたイエロートナー画像は、一次転写ローラ52Yにより中間転写ベルト30上に一次転写される。トナー画像が一次転写された後、感光体ドラム26Yの表面に付着している転写残トナーがクリーナ53Yによって除去される。このようなトナー画像形成動作を、他のプロセスカートリッジPM、PC、PBkにおいても所定のタイミングをもって順次行う。
各感光体ドラム26Y〜26Bk上に形成された各色トナー画像は、それぞれの一次転写部で中間転写ベルト30上に順次重ねて一次転写され、フルカラートナー画像が形成される。このようにして形成されたフルカラートナー画像は、中間転写ベルト30の回転に伴い、二次転写部に移動される。
レジストローラ対24で斜行を矯正された記録紙Mは、中間転写ベルト30上の画像とタイミングを取って二次転写部に送り出される。記録紙Mが二次転写部に到達すると、二次転写ローラ27により、中間転写ベルト30上のフルカラートナー画像が記録紙M上へ二次転写される。フルカラートナー画像が転写された記録紙Mは、定着器25に搬送されて、加熱、加圧されることによりトナー画像が定着され、その後、排出ローラ対61、62、63により、装置本体2の上面に排出、積載される。二次転写を終了した中間転写ベルト30は、不図示のベルトクリーナによって表面に残留した転写残トナーが除去される。
{画像形成動作補正処理}
上記構成のカラー画像形成装置1においては、装置本体2が設置されている環境の変化、装置本体2の駆動による装置本体内の温度変化、長期間の使用等により、装置各部の変動が発生する。
上記構成のカラー画像形成装置1においては、装置本体2が設置されている環境の変化、装置本体2の駆動による装置本体内の温度変化、長期間の使用等により、装置各部の変動が発生する。
このような変動としては、例えば、中間転写ベルト30を回転駆動する駆動ローラ100の外径変動が挙げられる。このような変動が発生すると、中間転写ベルト30の回転速度が変動するため、中間転写ベルト30上に一次転写されたトナー画像が二次転写部に到達するタイミングが変化してしまう。その結果、レジストローラ対24から所定のタイミングで給紙された記録紙Mに対して、トナー画像が本来の転写位置からずれて二次転写されることになる。この転写材M上の画像書き出し位置のズレは、本実施例のように両面画像形成に対応した画像形成装置においては特に画像品質を低下させるものであり、抑制しなければならないものである。
また、中間転写ベルト30の回転速度の変動は、中間転写ベルト30上に順次重ねて一次転写したトナー画像の重ね合せのズレ、すなわち色ズレを発生させる。この色ズレは画像の色味の変化につながるため、画像書き出し位置ズレと同様に抑制する必要がある。
本実施例では、これらの画像品質の低下の原因となる変動を抑制するために、中間転写ベルト30上に位置表示マークを設置した。そして、中間転写ベルトの1回転周期を測定することで各色画像の書き出し位置の補正と、レジストローラ対24からの記録紙Mの給紙タイミングの補正を行っている。
以下に、本実施例における画像形成動作の補正方法について説明する。
まず、本実施例に係る画像形成装置の中間転写ベルトユニットについて説明する。図3は、中間転写ベルトユニット31の主要構成を示した概略斜視図である。
中間転写ベルト30は、図中の矢印方向に速度v[mm/s]で回転している。本実施例における中間転写ベルト30には、内周面両側端部に中間転写ベルト30の蛇行を防止することを目的とした寄り規制リブ301が貼り付けられている。また外周面両側端部には、中間転写ベルト30の破損防止を目的として、透明な補強部材としてのベルト補強テープ302が1周ずつ貼り付けられている。ベルト補強テープ302は、その両端部が重なり合って重なり部を形成しており、重なり部の搬送方向下流側のベルト補強テープ端部が上に重なって貼り付けられている。なお、寄り規制リブ301、ベルト補強テープ302は同側端に設けてあれば、必ずしも両側端部に設ける必要はない。
さらに、ベルト補強テープ302と中間転写ベルト30の間には、位置表示部としての位置表示マーク303が配設されている。位置表示マーク303は、白色で1辺が約8mmの正方形型PETシートであり、厚さは50μmである。なお、中間転写ベルト30は、材質がPVDFで、厚さは約100μmである。ただし、これらの部材の材質や厚さ、形状等は、特にこれらに限定されるものではなく、任意に設定することが可能である。
マークセンサ90は、位置表示マーク303の下流側端部を検出するためのものであり、本実施例においては反射型光学センサを用いた。マークセンサ90は、中間転写ベルト30の表面及び、位置表示マーク303からの乱反射光量の差から、位置表示マーク303の到達を検出することができる。またマークセンサ90は、中間転写ベルト30がテンションローラ105に巻きついた位置で位置表示マーク303の検出を行えるように位置決めされており、不図示の装置本体フレーム構成部材に固定支持されている。
位置表示部としては、位置表示マーク303の代わりに中間転写ベルト30、あるいはベルト補強テープ302の表面に印刷等により形成されたマークであってもよく、また中間転写ベルト30あるいはベルト補強テープ302に設けられた穴であってもよい。
図4は、位置表示マーク取付部の中間転写ベルト搬送方向の断面図(主走査方向から見た断面図)である。
マークセンサ90による位置表示マーク303の検出においては、位置表示マーク303の搬送方向下流側端部であるA部が検出される。マークセンサ90は、検出に乱反射光を利用しているため基本的にはノイズに強い構成である。しかしながら、特に図4中のB、C、D部でマークセンサ90の検出光量に変動が発生し、位置表示マーク303を誤検出してしまう可能性がある。
図5に、図4に示す位置表示マーク貼付部をマークセンサ90で検出したときの検出結果の一例を示す。縦軸はマークセンサ90のセンサ出力値(V)、横軸は検出時間(Time)である。また図中のA、B、C、Dは、図4のA、B、C、D部に対応している。ただし、図5はセンサ出力結果を模式的に示すものであり、図4におけるA、B、C、D間の各距離と、図5におけるA、B、C、D間の時間差は必ずしも一致していない。
スレッシュホールド電圧をVsとすると、図5に示すように、Dの位置でスレッシュホールド電圧Vsを超える出力電圧が検出される。そのため、図4のベルト補強テープ302の重なり部の上流側端部であるD部に対応する箇所でノイズに起因する誤検出が発生してしまう。
そこで本実施例では、図4のA部の検出後は、少なくともD部がマークセンサ90の検出領域を通過するまでマークセンサ90による検出を行わないように、非検出距離Lm及び非検出時間tmを設けた。したがって、A部の検出後は、非検出時間tmだけマークセンサ90による検出を行わないようにしている。
本実施例では、図4における位置表示マーク長さaをa=8mm、位置表示マーク上流側端部からベルト補強テープ重なり部下流側端部までの距離bをb=2mm、ベルト補強テープ重なり部長さcをc=6mmとした。また、ベルト補強テープ重なり部上流側端部の上流側にマージンαを設け、マージンαをα=4mmとした。そのため、非検出距離Lmは、
Lm=a+b+c+α=20mm
となる。なお、マージンαをα=0mm、すなわちマージンαを取らない構成としてもよい。
Lm=a+b+c+α=20mm
となる。なお、マージンαをα=0mm、すなわちマージンαを取らない構成としてもよい。
中間転写ベルト30の回転速度vを、v=180〔mm/s〕とすると、非検出時間tmは、
tm=Lm/v≒0.111s
となる。したがって、A部の検出後は、0.111sだけマークセンサ90による検出を行わない。
tm=Lm/v≒0.111s
となる。したがって、A部の検出後は、0.111sだけマークセンサ90による検出を行わない。
ところで、中間転写ベルト30が回転を始めて、回転が安定したところでマークセンサ90による検出を開始した場合、初めにマークセンサ90に検出される信号がD部の信号となってしまう可能性がある。このような場合を考慮して、位置表示マーク303を次の条件を満たす位置に配設した上で、1回目の検出結果を除外して、その後の検出結果から中間転写ベルト30の1回転周期を算出する。
本実施例では、位置表示マーク303の配設位置を、中間転写ベルト30の周長をLとすると、
Lm<L/2
を満たす位置とする。これにより、仮にマークセンサ90による検出開始直後にD部の検出をし、それに続いて非検出時間tmを設けてしまっても、次の検出は位置表示マーク303の下流側端部を検出できる。そのため、2回目以降の検出結果からはより正確に中間転写ベルト30の1回転周期を算出できる。
Lm<L/2
を満たす位置とする。これにより、仮にマークセンサ90による検出開始直後にD部の検出をし、それに続いて非検出時間tmを設けてしまっても、次の検出は位置表示マーク303の下流側端部を検出できる。そのため、2回目以降の検出結果からはより正確に中間転写ベルト30の1回転周期を算出できる。
また、位置表示マーク303を2個以上配設した場合には、複数の位置表示マーク303の下流側端部間の距離の最小値Lminとすると、
Lm<Lmin/2
を満たす位置に位置表示マーク303を配設することで同様な効果が得られる。
Lm<Lmin/2
を満たす位置に位置表示マーク303を配設することで同様な効果が得られる。
なお、1回目の検出結果を必ずしも除外する必要はない。例えば、設計値と比較して1回目と2回目の検出結果が、どちらも位置表示マーク303を検出できていると判断できるほどの誤差であれば、1回目以降の検出結果を基に、中間転写ベルト30の1回転周期を算出してもよい。
図6は、本実施例に係る画像形成装置における中間転写ベルトの1回転周期を算出する処理を説明するためのフローチャートである。この処理を実行するプログラムは図2に示したROM122に記憶されており、CPU121の制御の下に実行される。この処理は、装置本体2の電源投入直後等において、中間転写ベルト30の回転が安定した状態で呼び出される。
まず、検出カウンタnとタイムカウンタt1〜tnmaxをリセットする(ステップS111)。検出カウンタnは位置表示マークの上流側端部を何回検出するかを決める変数であり、本実施例ではnの最大値nmaxを、nmax=5としている。次に、検出カウンタnをインクリメント(+1)する(ステップS112)。続いてマークセンサ90のセンサ出力値Vがスレッシュホールド電圧Vsを越えたかどうかを判断する(ステップS113)。
マークセンサ90のセンサ出力値Vがスレッシュホールド電圧Vsを越えたところで、この時点での時間tをタイムカウンタtnにセットし、n回目の位置表示マーク先端が検出された検出タイミングとする(ステップS114)。続いて、非検出時間Lm/v(=tm)が経過するのを待った後(ステップS115)、5回(nmax)の位置表示マーク先端検出を終えたかどうかを判断する(ステップS116)。
ステップS116において、終了していないと判断された場合は、ステップS112からの処理を繰り返す。終了したと判断された場合は、ステップS117に進む。ステップS117では、1回目の検出タイミングデータt1を除く残りのデータから3回の中間転写ベルト1回転周期を算出(t3−t2、t4−t3、t5−t4)し、これを平均してこの時の中間転写ベルト1回転周期とする。本実施例では、3つのデータの単純な算術平均を求めて中間転写ベルト1回転周期としている。しかしながら特にこれには限定されず、例えば検出回数を増やして最大値及び最小値を除いた検出値の平均を取って、中間転写ベルト1回転周期とする等の処理をしてもよい。
以上説明した算出処理により中間転写ベルト1回転周期を求めた後、このデータに基づいて、図2の画像形成制御部12において、各色画像の書き出し位置の補正量と、レジストローラ対24からの記録紙Mの給紙タイミングの補正量を算出する。そして、この補正量に応じて画像形成部13を適切に制御することで、画像品質の劣化を抑制した出力画像を得ることができる。
以上説明したように本実施例に係る画像形成装置によれば、ノイズの影響を低減して、より信頼性の高い中間転写ベルト上の位置表示マークの検出を行う。これにより、中間転写ベルトの1回転周期をより正確に算出することができ、そのデータ情報に基づいて画像形成装置各部の動作を制御することで、画像品質に優れた画像形成装置を提供することができる。
なお、本実施例では、中間転写体に無端ベルトを採用した画像形成装置を例に説明した。しかしながら、記録媒体を吸着搬送する記録媒体搬送体としての転写ベルトや感光体ベルト等に無端ベルト体を採用した場合であっても本発明の効果は発揮されるものである。
また、中間転写体の1回転中に1色のトナー画像を転写し、4回転で4色のトナー画像を中間転写体上に重ね合せて転写する構成の画像形成装置においては、位置表示マークの先端を中間転写体の1回転に1度正確に測定する。これにより各色トナー画像の重ね合せ精度を向上させることができる。この場合のおいても本発明の効果が発揮される。
さらに、本実施例では、中間転写ベルトの周長データから中間転写ベルトの速度変動を算出するようにしてもよく、その結果から中間転写ベルトの速度を制御することで画像品質を維持することも可能である。
12 画像形成制御部(制御手段に対応)
13 画像形成部(画像形成手段に対応)
30 中間転写ベルト(中間転写体に対応)
90 マークセンサ(検出手段に対応)
302 ベルト補強テープ(補強部材に対応)
303 位置表示マーク(位置表示部に対応)
13 画像形成部(画像形成手段に対応)
30 中間転写ベルト(中間転写体に対応)
90 マークセンサ(検出手段に対応)
302 ベルト補強テープ(補強部材に対応)
303 位置表示マーク(位置表示部に対応)
Claims (11)
- 露光光により形成した静電潜像を現像して画像を形成し、この現像画像を記録媒体に転写して画像形成を行う画像形成手段を備えた画像形成装置において、
前記現像画像を搬送するための速度vで移動可能な無端ベルト体と、
前記無端ベルト体を補強し、両端部が互いに重なり合う重なり部を有する補強部材と、
前記無端ベルト体の位置を表示するための少なくとも1つの位置表示部と、
前記位置表示部を検出するための検出手段と、
前記画像形成手段の動作を制御する制御手段とを有し、
前記位置表示部が、前記重なり部の無端ベルト体回転方向下流側直近にある位置表示部の下流側端部から前記重なり部の上流側端部までの距離をLmとし、前記位置表示部の下流側端部間距離の最小値をLminとした場合に、Lm<Lmin/2を満たす位置に配置され、
前記制御手段が、前記検出手段が一定値以上の検出値を出力したときの検出タイミングを保持し、前記検出タイミング後、時間Lm/vだけ前記検出手段による検出を行わず、少なくとも2回の前記検出タイミングに基づいて前記画像形成手段の動作を制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、前記制御手段が、前記検出タイミングのうち、1回目の検出タイミングを除いた検出タイミングに基づいて前記画像形成手段の動作を制御することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記重なり部が、前記無端ベルト体回転方向下流側の補強部材が無端ベルト体回転方向上流側の補強部材の上に重なって形成されていることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記位置表示部が、前記無端ベルト体あるいは前記補強部材とは異なる表面反射率を有した部材であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項4に記載の画像形成装置において、前記位置表示部が、前記無端ベルト体と前記補強部材に挟持されて設置されていることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記位置表示部が、前記無端ベルト体あるいは前記補強部材に設けられた穴であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記位置表示部が、前記無端ベルト体あるいは前記補強部材の表面に形成されたマークであることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置において、前記検出手段が、被検出物からの乱反射光を検出する反射型光学センサであることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1ないし8のいずれかに記載の画像形成装置において、前記無端ベルト体が、中間転写体であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1ないし8のいずれかに記載の画像形成装置において、前記無端ベルト体が、記録媒体搬送体であることを特徴とする画像形成装置。
- 露光光により形成した静電潜像を現像して画像を形成し、この現像画像を記録媒体に転写して画像形成を行う画像形成手段と、前記現像画像を搬送するための速度vで移動可能な無端ベルト体と、前記無端ベルト体を補強し、両端部が互いに重なり合う重なり部を有する補強部材と、前記無端ベルト体の位置を表示するための少なくとも1つの位置表示部とを有し、前記位置表示部が、前記重なり部の無端ベルト体回転方向下流側直近にある位置表示部の下流側端部から前記重なり部の上流側端部までの距離をLmとし、前記位置表示部の下流側端部間距離の最小値をLminとした場合に、Lm<Lmin/2を満たす位置に配置される画像形成装置の制御方法において、
前記位置表示部を検出するステップと、
前記検出ステップにおいて一定値以上の検出値が出力されたときの検出タイミングを保持するステップと、
前記検出タイミング後、時間Lm/vだけ前記位置表示部の検出を行わないステップと、
少なくとも2回の前記検出タイミングに基づいて前記画像形成手段の動作を制御するステップとを有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006138771A JP2007310126A (ja) | 2006-05-18 | 2006-05-18 | 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 |
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---|---|---|---|---|
JP2009204764A (ja) * | 2008-02-27 | 2009-09-10 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2012226388A (ja) * | 2012-08-24 | 2012-11-15 | Canon Inc | 画像形成装置 |
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2006
- 2006-05-18 JP JP2006138771A patent/JP2007310126A/ja not_active Withdrawn
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