JP7236072B2 - 納骨壇及び納骨堂 - Google Patents

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Description

本発明は納骨壇及び納骨壇を安置する納骨堂に関するものである。
わが国では、旧来よりお彼岸、お盆等の時期に、墓地へ行って、お墓参りをする慣習がある。
しかし、これまで、そして今も、人々が、就職などのために、管理すべきお墓のある地域から他の地域へ移り住んでいくことが多々ある。
また、人々が地域間で移住することや、今日の分割相続税制などのために、旧来の家族制度の存続に対する関心が急速に低下しつつある。
このような事情のもとに墓守する人が次第に減少していくお墓では、お彼岸、お盆等の時期に、都会等の他の地域へ移住した人が戻ってきてお墓参りをすることになる。
しかし、そのようなお墓参りには、時間と費用が嵩むので、家族制度の存続に対する関心の低下と相俟って、次第に見捨てられて、無縁仏化していくお墓が増えつつある。
一方、人口の多い地域では、あらたな墓地が求められてきたが、既存の仏寺やその管理下にある既存の墓地では新たにお墓を設け得る余裕が限られており、かといって、墓地造成のための地所確保は容易ではなく、時間的、費用的にお墓参りのし易い便利な土地での墓地造成は次第に困難になってきている。
このようなことから、人口の多い地域では、多数の故人の遺骨を収容安置でき、また、時間、費用等の点でお墓参りがおろそかになりがちなお墓からの改葬先として利用できる納骨堂が提案されてきた。このような納骨堂では、永代供養が一般的である。
永代供養であるか否かはさておき、納骨堂には、合同で納骨する合祀納骨堂と家ごとに個別納骨する納骨堂とがある。
ここで、個別納骨が行われる納骨堂についてみると、遺骨の収め方、お参りの仕方といった観点から分類を試みれば、概ね次の種類があるといえる。
(1)仏壇式
(2)棚方式
(3)ロッカー方式
(4)呼出し方式
仏壇式納骨堂は、仏壇部とこれに組み合わされる納骨箱を含む仏壇式納骨壇を安置する納骨堂である。仏壇部には宗派、家のしきたり等に応じて、仏様、位牌、焼香具、写真、過去帳、記念品等のうち1又は2以上が安置され、或いは仏壇部として墓石様等の柱状体等が採用されることもある(特許文献1)。 納骨箱には、骨壺等に収容された遺骨、また、場合によっては故人の遺品などが収容される。遺族は、故人の遺骨を安置してある仏壇式納骨壇にお参りできる。
棚方式納骨堂は、遺骨等を収容した納骨箱を棚上に並べて安置する納骨堂である(特許文献2)。遺族は、故人の遺骨を安置してある納骨箱にお参りできる。
ロッカー方式の納骨堂は、多数設置されたロッカーのそれぞれに遺骨等を収容した納骨箱を安置する納骨堂、或いは多数設置されたロッカーのように納骨箱を配列した納骨堂である(特許文献3)。遺族は、故人の遺骨を収容した納骨箱にお参りできる。
呼出し方式の納骨堂は、遺骨等を収容した納骨箱が納骨箱安置室に保管されていて、遺族のお参りの時には、その納骨箱安置室から先祖の納骨箱をコンベヤ等にて、所定のお参り位置へ呼び出す(特許文献4)。
仏壇式納骨堂、棚方式納骨堂、ロッカー方式の納骨堂でも、遺族が、あらかじめ定められた、お参り位置でお参りできるものもある。
前記の仏壇式納骨堂に安置される仏壇式納骨壇は、いわば旧来のお墓と仏壇を組み合わせたものとも考えることができ、先祖からのお墓を無視しがたい遺族にとっては、仏壇式納骨壇による遺骨安置は好ましいといえよう。
また、仏壇式納骨壇は、法規上許されるならば、個人の家屋内に安置して、身近に
故人を偲ぶなどなどして、所謂手元供養ができ、旧来のお墓参り様のコンパクトな空間を簡易に実現できる。
特開2000-5041号公報 特開2008-223238号公報 特開2011-144542号公報 特開2017-128919号公報
上述のような納骨堂の運営は、概ね寺院運営、民営、公営に分けられる。
いずれの運営であれ、納骨堂における先祖、故人の供養は関係寺社等の僧職者等によりなされ、納骨箱等の維持管理も同様に僧職者等によりなされる。
ということは、納骨箱は遺族だけでなく、遺族でない僧侶等によっても開閉可能である。
しかしながら、納骨箱は、遺族にとっては、今後そこに自身の遺骨が納められる予定の人や墓守をしてくれる人のような、遺族から選ばれた予め決められた人或いは遺族ではないが遺族等によって予め決められた人以外の人によっては開かれ難いものであることが望ましい。
とりわけ、お墓と仏壇を組み合わせたものとも考えることができる仏壇式納骨壇では、特に遺骨等を納めた納骨箱は、通常のお墓における墓石下の納骨室或いは納骨穴と同様に、遺族にとっては、遺族から選ばれた予め決められた人或いは遺族ではないが遺族等によって予め決められた人以外の人によっては開かれ難いものであることが望ましい。
また、納骨箱に遺骨とともに収められた、たとえば、子孫が先祖を知るうえで大切な先祖から引き継がれてきた遺品や最近の故人の遺品等が、近年の分割相続制度に影響されて軽々しく逸散してしまうようなことを抑制するうえでも、納骨箱は、前記のような、遺族から選ばれた予め決められた人或いは遺族ではないが遺族等によって予め決められた人以外の人によっては開かれ難いものであることが望ましい。
さらに、納骨箱は耐火性能を備えていて、火災にあった場合でも、収容されている遺骨、遺品等を、できるだけ長時間、火災から守ることができるものであることが好ましい。
しかし、現状の納骨箱はそのような耐火性能を備えていない。
また、納骨箱は、いちいち開けなくても内部に収容された遺骨等を容易に視認できるものであることが、収容物の監視、確認等のうえで便利である。
しかし、現状の納骨箱はいちいち開かなくては、内部に収容された遺骨等を視認、確認できない。
そこで本発明は、納骨箱を含む納骨壇であって、該納骨箱は予め決められた特定(遺族から選ばれた予め決められた人或いは遺族ではないが遺族等によって予め決められた人)以外の人によっては開けられないように設定できる安全性の高い納骨箱である納骨壇を提供することを一つの課題(第1課題)とする。
また本発明は、前記第1課題を解決できる納骨壇であって、前記納骨箱は、耐火性能を備えていて、火災にあった場合でも、収容されている遺骨、遺品等を、該耐火性能に応じた時間、火災から守ることができる、安全性の高い納骨箱である納骨壇を提供することをもう一つの課題(第2課題)とする。
また本発明は、前記の第1課題又は第2課題を解決できる納骨壇であって、前記納骨箱をいちいち開かなくても、該納骨箱内部に収容された骨壺等を視認、確認できる納骨壇を提供することを、さらにもう一つの課題(第3課題)とする。
また本発明は、納骨箱を含む納骨壇を複数安置する納骨堂であって、該納骨壇のうち少なくとも一つは前記課題のうち少なくとも第1課題を解決する納骨壇である納骨堂を提供することを、さらにもう一つの課題(第4課題)とする。
本発明は前記第1課題を解決するため、
納骨箱を含む納骨壇であって、該納骨箱は開閉可能な箱扉を備えているとともに該箱扉を閉じ施錠する施錠装置を備えており、該施錠装置は、予め決められた特定人の生体認証により開錠可能に設定できる第1施錠部、生体認証によらずに開錠可能に設定できる第2施錠部及び前記特定人の生体認証を行う生体認証部を含んでいる納骨壇を提供する。
該第1施錠部は、錠部分及び該錠部分を開錠可能に設定することで該第1施錠部を開錠可能に設定するための駆動部を含み、
該錠部分は、前記箱扉の内側に往復動可能に設けられた可動部材と、該可動部材に設けられた係合用部に対し係合脱離するための、該箱扉内側に設けられた係合部材を含んでおり、
前記可動部材は、前記箱扉の外側に設けられた操作ハンドルにより往復動操作可能で、施錠方向である第1方向に動かされることで該可動部材に設けられたロックピンが納骨箱本体のピン係合部に係合する第1位置をとり、前記操作ハンドルにより前記第1方向とは反対の第2方向に動かされることで、前記ロックピンが前記ピン係合部から外れる第2位置をとる可動部材であり、
前記係合部材は、前記可動部材が前記第1位置をとっていて、前記生体認証部による前記特定人の生体認証が未だなされていないときは、該可動部材の前記係合用部に係合して該可動部材の前記第2方向への移動を阻止する部材であり、
前記駆動部は、前記生体認証部から前記特定人の生体認証により出力される開錠信号が前記第1施錠部に入力されることで前記係合部材を前記可動部材の前記係合用部から外れるように駆動して該第1施錠部を開錠可能に設定する駆動部である。
前記第2の施錠部は前記箱扉に設けられており、キー操作可能な錠ボルトを含んでおり、前記特定人が保管するキーにより該錠ボルトを前記第1施錠部の可動部材に設けられた錠ボルト係合部に係合させる施錠位置又は該ボルト係合部から外れた開錠位置に配置できる施錠部であり、
前記可動部材の前記錠ボルト係合部は、前記可動部材が前記第1位置に配置されているとき前記錠ボルトを該錠ボルト係合部に係合させる前記施錠位置に配置することを許して、前記第1施錠部が開錠可能に設定されても、該錠ボルトと共に該可動部材の前記第2方向への移動を阻止するように該可動部材に設けられている
ここで、上記「納骨箱を含む納骨壇」には、納骨箱に何かを付属させたり、組み合わせたりするなどした納骨壇のほか、納骨箱それ自体が納骨壇として用いられる場合の該納骨箱(すなわち納骨壇)も含む。
この納骨壇によると、前記納骨箱の扉は、閉じられた状態で前記施錠装置により施錠され、開錠は従来から知られている鍵方式のみによる施錠開錠方式や、ダイヤル合わせ方式のみによる施錠開錠方式等によるのではなく、それらより安全性が高い、生体認証方式により開錠できるようになっており、しかも、予め決められた特定人の生体認証により開錠可能に設定できる。
かかる予め決められた特定人を、遺族から選ばれた人、例えば、今後そこに自身の遺骨が納められる予定の人や墓守をしてくれる人のような、遺族から選ばれた予め決められた 人或いは遺族ではないが遺族等によって予め決められた人とすることができ、そうするこ とで、納骨箱を、遺族から選ばれた予め決められた人或いは遺族ではないが遺族等によっ て予め決められた人以外の人によっては開かれ難い、遺族にとって好ましいものとするこ とができる。
また、この納骨壇によると、前記納骨箱の扉を閉じ施錠するにあたっては、前記第1施錠部の前記錠部分における可動部材を扉外側のハンドル操作により前記第1位置に置くことで、前記ロックピンを納骨箱本体のピン係合部に係合させるとともに、前記可動部材に設けられた係合用部に該箱扉内側に設けられた係合部材を係合させることができる。
さらに、前記第2の施錠部の錠ボルトを、前記特定人保管のキーにより、前記第1施錠部の前記錠部分における前記可動部材に設けられた錠ボルト係合部に係合させる施錠位置に配置することができる。
かくして、前記錠部分における可動部材の前記第2方向への移動が第1施錠部と第2施錠部とによって確実に安全に阻止され、また、箱扉を開けようとするときには、前記生体認証部による前記特定人の生体認証及び該特定人保管のキーによる前記第2施錠部の開錠操作の双方が要求され、これらのうちいずれか一方のみでは箱扉を開くことはできない。
本発明は、前記第2課題を解決するため、前記第1課題を解決する納骨壇であって、前記納骨箱の周壁が耐火材で形成されている納骨壇を提供する。
このように納骨箱の周壁が耐火材で形成されていることで、納骨箱は、火災にあった場合でも、収容されている遺骨、遺品等を、それだけ長時間、火災から守ることができる。
本発明は、前記第3課題を解決するため、前記第1課題を解決する納骨壇又は前記第2課題を解決する納骨壇であって、前記納骨箱内の様子を撮影するために該納骨箱に設置されて該納骨箱外へ撮影画像信号を出力するカメラ装置を含んでいる納骨壇を提供する。
このように納骨箱に、該納骨箱内の様子を撮影して撮影画像信号を出力するカメラ装置を設置することで、納骨箱をいちいち開かなくても、納骨箱外で、該撮影画像信号を受信してディスプレイに表示させ、納骨箱内に収容された骨壺、遺品等を視認、確認でき、便利である。簡単にはなるが、お参りもできる。
本発明は、前記第4課題を解決するため、納骨壇を複数安置する納骨堂であって、該納骨壇のうち少なくとも一つは前記第1から第3の課題のうち少なくとも第1の課題を解決する納骨壇である納骨堂を提供する。
以上説明したように本発明によると、
納骨箱を含む納骨壇であって、次の利点1を備えている納骨壇を提供することができる。
すなわち、利点1は、前記納骨箱は予め決められた特定人以外の人によっては開けられないように設定できる安全性の高い納骨箱である点である。
また本発明によると、納骨箱を含む納骨壇であって、上記利点1とともに次の利点2を備えている納骨壇を提供することができる。
利点2は、前記納骨箱は耐火性能を備えていて、火災にあった場合でも、収容されている遺骨、遺品等を、該耐火性能に応じた時間、火災から守ることができる、安全性の高い納骨箱である点である。
また本発明によると、納骨箱を含む納骨壇であって、上記利点1又は上記利点1、2を備えているとともに次の利点3を備えている納骨壇を提供することができる。
利点3は、前記納骨箱をいちいち開かなくても、該納骨箱内部に収容された骨壺等を視認、確認できる点である。
また本発明によると、納骨箱を含む納骨壇を複数安置する納骨堂であって、該納骨壇のうち少なくとも一つにおける納骨箱は、前記利点1、2及び3のうち、少なくとも利点1を有している納骨堂を提供することができる。
参考例としての納骨壇の1例である仏壇式納骨壇の正面図である。 図1に示す仏壇式納骨壇における納骨箱の例を示す斜視図である。 図2の納骨箱の水平断面を概略的に示す図である。 図2の納骨箱における施錠部を平面視で示す図である。 図1の仏壇式納骨壇の施錠装置を示すブロック図である。 図1に示す仏壇式納骨壇におけるカメラ装置等を示すブロック図である。 図1の仏壇式納骨壇を少なくとも一つ安置した納骨堂の一部を示す図である。 本発明に係る納骨壇例である仏壇式納骨壇の、各扉を閉じた状態の正面 図である。 図8の仏壇式納骨壇の、各扉を開いた状態の正面図である。 図9のX-X線に沿う断面図である。 図8から図10に示す納骨壇における納骨箱の平面図である。 図8から図10に示す納骨壇における納骨箱の扉を開いた状態の正面図である。 図8から図10に示す納骨壇における納骨箱の扉の施錠装置を扉内側から見て、且つ、施錠状態で示す図である。 図8から図10に示す納骨壇における納骨箱の扉の施錠装置を扉内側から見て、且つ、開錠状態で示す図である。 図8から図10に示す納骨壇における納骨箱の扉の施錠装置の一つの施錠部の開錠動作を示す図である。 図8から図10に示す納骨壇における納骨箱の扉の施錠装置を示すブロック図である。
本発明の実施形態に係る納骨壇は納骨箱を含む納骨壇である。
該納骨箱は開閉可能な箱扉を備えているとともに該箱扉を閉じ施錠する(該箱扉を閉じ位置に維持するように施錠する)施錠装置を備えている。
該施錠装置は、予め決められた特定人の生体認証により開錠可能に設定できる第1施錠部、生体認証によらずに開錠可能に設定できる第2施錠部及び前記特定人の生体認証を行う生体認証部を含んでいる。
前記生体認証のための生体認証部を前記納骨箱に対してどこに設けるかについては特に制限はない。例えば、前記納骨箱の外に設けられていてもよいし、前記納骨箱に設けられていてもよい。
本発明の前記実施形態に係る納骨壇として、前記特定人の生体認証のための、前記納骨箱外に設けられた生態認証部を含んでいるものの場合、該生体認証部は、前記納骨箱外に設けられていればよいが、例えば、納骨壇が仏壇部とこれに組み合わされる納骨箱を含む仏壇式納骨壇である場合、該仏壇部に設ける場合を例示できる。
生体認証部が納骨箱外に設けられている場合、納骨箱に設けられている場合のいずれの場合でも、前記第1施錠部は、錠部分及び該錠部分を開錠可能に設定することで該第1施錠部を開錠可能に設定するための駆動部を含むものを挙げることができる。
該錠部分は、前記箱扉の内側に往復動可能に設けられた可動部材と、該可動部材に設けられた係合用部に対し係合脱離するための、該箱扉内側に設けられた係合部材を含んでおり、
前記可動部材は、前記箱扉の外側に設けられた操作ハンドルにより往復動操作可能で、施錠方向である第1方向に動かされることで該可動部材に設けられたロックピンが納骨箱本体のピン係合部に係合する第1位置をとり、前記操作ハンドルにより前記第1方向とは反対の第2方向に動かされることで、前記ロックピンが前記ピン係合部から外れる第2位置をとる可動部材であり、
前記係合部材は、前記可動部材が前記第1位置をとっていて、前記生体認証部による前記特定人の生体認証が未だなされていないときは、該可動部材の前記係合用部に係合して該可動部材の前記第2方向への移動を阻止する部材であり、
前記駆動部は、前記生体認証部から前記特定人の生体認証により出力される開錠信号が前記第1施錠部に入力されることで前記係合部材を前記可動部材の前記係合用部から外れるように駆動して該第1施錠部を開錠可能に設定する駆動部である。
施錠装置における第1施錠部は、開錠の指示が無い状態では、前記箱扉を閉じ施錠しておけるものであればよい。例えば、開錠信号受信部を含み、該開錠信号受信部が前記生体認証部から開錠信号を受信すると、前記駆動部が上述のように該第1施錠部を開錠可能に設定するものを挙げることができる。
一般に、生体認証には、指紋認証、指や手のひらの静脈紋の認証、眼球認証、声紋認証などがあるが、本発明においては、いずれの生体認証も採用可能である。しかし、高度な安全性を得るうえで、前記生体認証部には静脈紋認証を行うものを推奨できる。
そこで、前記生体認証部の代表例として、前記特定人の体の予め決められた部分(例えば指)の静脈紋による静脈紋認証を行うものを挙げることができる。
静脈紋による静脈紋認証を行う生体認証部として、例えば、
人の体の予め決められた部分の静脈紋を読み取る静脈紋読取部と、
生体認証に先だって前記静脈紋読取部で読み取られる前記特定人それぞれの静脈紋を登録保持しておく静脈紋登録部と、
生体認証にあたって前記静脈紋読取部で読み取られる生体認証を受けようとする人の被認証静脈紋を前記静脈紋登録部に登録保持された前記特定人の静脈紋と照合する静脈紋照合部と、
該静脈紋照合部における照合で該被認証静脈紋がいずれかの該登録保持された特定人の静脈紋と合致すると前記施錠部へ開錠信号を出力する開錠信号出力部を含んでいるものを挙げることができる。
生体認証部が納骨箱に設けられる場合、少なくとも前記静脈紋読取部は、人の体の予め決められた部分の静脈紋を読み取り可能に前記納骨箱外へ露出させて、或いは露出させることができるように(例えば、静脈紋読取部がカバーを有している場合、該カバーを手等で開けて露出させることができるように)設けておく。
前記生体認証部の開錠信号出力部と前記施錠部の開錠信号受信部の間の信号の授受は、有線通信によるものであっても無線通信によるものであってもよい。
いずれにしても、前記施錠部の錠部分、開錠信号受信部及び駆動部は、安全性確保のうえで、納骨箱外から触れられないように、納骨箱内に設けられていることが望ましい。
しかし、生体認証部を納骨箱外に設け、信号の授受を無線通信で行なう場合において、開錠信号受信部が開錠信号を納骨箱壁を通して受信し難いのであれば、例えば受信用アンテナ部分が信号受信できる程度に納骨箱外へ向け露出してもよい。
以上説明した開錠信号受信部を含む施錠部(第1施錠部)及び開錠信号出力部を含む生体認証部を採用する場合、該施錠部は、前記開錠信号受信部が前記開錠信号出力部から開錠信号を受信すると開錠可能な状態に設定され、前記開錠信号出力部は、あらかじめ決められた特定人の 生体認証を行なえると前記開錠信号受信部へ開錠信号を送出するように設定できる。
前記施錠部の施錠について言及すると、前記施錠部は、前記箱扉が閉じられ、且つ、前記開錠信号受信部が前記開錠信号出力部から開錠信号を受信していない状態では施錠状態 を維持できるものであればよい。
また、例えば、前記施錠装置が、さらに、前記箱扉で閉じられた前記納骨箱の施錠信号受信部と、前記納骨箱又は該納骨箱の外に設けられた施錠信号送信部をさらに含んでいて、前記施錠部は、前記納骨箱が前記箱扉で閉じられている状態で該施錠信号受信部が該施錠信号送信部から施錠信号を受信すると施錠するものであってもよい。
本発明の実施形態に係る納骨壇の納骨箱の前記施錠装置は、生体認証により開錠可能に設定される前記の施錠部(第1施錠部)に加え、さらに生体認証によらずに開錠可能に設定できるタイプ の一個又は二個以上の第2施錠部、例えばキーで開錠可能に設定できる施錠部、例えば従来から知られているシリンダー錠等の施錠部を含んでいる
そのような、生体認証によらずに開錠可能に設定できるタイプ の第2施錠部は、生体認証により開錠可能に設定される前記第1施錠部が生体認証により開錠可能に設定されても、第2施錠部が施錠状態では該第1施錠部の開錠操作を阻止し、該第2施錠部も開錠可能に設定されることで該第1施錠部を開錠操作して箱扉を開くことを許すように設けられ
該第2施錠部は例えば次の態様のものとすることができる。
すなわち、
前記第2の施錠部は前記箱扉に設けられており、キー操作可能な錠ボルトを含んでおり、前記特定人が保管するキーにより該錠ボルトを前記第1施錠部の可動部材に設けられた錠ボルト係合部に係合させる施錠位置又は該錠ボルト係合部から外れた開錠位置に配置できる施錠部であり、
前記可動部材の前記錠ボルト係合部は、前記可動部材が前記第1位置に配置されているとき前記錠ボルトを該錠ボルト係合部に係合させる前記施錠位置に配置することを許して、前記第1施錠部が開錠可能に設定されても、該錠ボルトと共に該可動部材の前記第2方向への移動を阻止するように該可動部材に設けられている
この第2施錠部を採用する納骨壇によると、前記納骨箱の扉を閉じ施錠するにあたっては、前記第1施錠部の前記錠部分における可動部材を扉外側のハンドル操作により前記第1位置に置くことで、前記ロックピンを納骨箱本体のピン係合部に係合させるとともに、前記可動部材に設けられた係合用部に該箱扉内側に設けられた係合部材を係合させることができる。
さらに、前記第2の施錠部の錠ボルトを、前記特定人保管のキーにより、前記第1施錠部の前記錠部分における前記可動部材に設けられた錠ボルト係合部に係合させる施錠位置に配置することができる。
かくして、前記錠部分における可動部材の前記第2方向への移動が第1施錠部と第2施錠部とによって確実に安全に阻止され、また、箱扉を開けようとするときには、前記生体認証部による前記特定人の生体認証及び該特定人保管のキーによる前記第2施錠部の開錠操作の双方が要求され、これらのうちいずれか一方のみでは箱扉を開くことはできない。
前述したいずれの納骨壇でも、前記納骨箱は、火災にあった場合でも、収容されている遺骨、遺品等を、できるだけ長時間、火災から守ることができる耐火性能を備えていることが好ましい。これに応えて、前記納骨箱は、その周壁を耐火材で形成してもよい。
耐火材としては、火災にあうと燃える、溶けるなどし易い木材、紙、合成樹脂、融点の低い金属などの材料と比べると、燃え難く、溶け難い材料を採用できる。
例えば、耐火金庫等で採用されている耐火性の気泡コンクリート、窯業等で採用されている耐火煉瓦(該煉瓦と同材質の耐火材を含む)、耐火性の高いセラミックス等を採用する場合を挙げることができる。
火事火災では火災温度が1000℃以上にもなることがあるといわれており、火災にあった場合でも、前記納骨箱に収容されている遺骨、遺品等を、できるだけ長時間、火災から守ることができるように、該納骨箱の周壁には、耐熱温度が1400℃~1500℃以上であるセラミックス、耐火煉瓦や、融点が1400℃~1500℃以上である金属、或いはさらにこれらの組み合わせを採用する場合も例示できる。そのような耐火煉瓦として耐火度SK14程度以上のものを例示でき、金属として、鉄(融点:概ね1530℃)、鋼、鉄合金、チタン(融点:概ね1668℃)或いはチタン合金を例示できる。
また、例えば、納骨箱の周壁を、壊れにくい鉄、鋼等の補強層を兼ねる、高融点の金属層からなる外層の内側に前記耐火性気泡コンクリート、耐火煉瓦、セラミックス等からなる内層を配置したものとすることもできる。
本発明の前述した実施形態に係る納骨壇は、前記納骨箱内の様子を撮影するために該納骨箱に設置されて該納骨箱外へ撮影画像信号を出力するカメラ装置を含んでいてもよい。
かかるカメラ装置自体は既に知られているものでもよい。
カメラ装置から出力される画像信号は、予め該信号を有線又は無線で受信できるように構成された受像機で受信して、ディスプレイに映し出すことができる。
そのような受像機及びディスプレイを含むものは、該カメラ装置から出力される画像信号を有線又は無線で受信できるように準備された納骨壇専用の受像機のほか、パーソナルコンピュータやスマートフォン等でもよい。
いずれにしても、信号の授受を無線通信で行なう場合において、カメラ装置から出力される画像信号が納骨箱壁を通して納骨箱外で受信され難いのであれば、例えばカメラ装置の送信用アンテナ部分が、納骨箱外へ信号送信できる程度に納骨箱外へ向け露出してもよい。
かくして、いちいち納骨箱を開けなくても、該納骨箱内部に収容された遺骨等を視認、確認でき、簡単にはなるが、お参りもできる。
以上説明した実施形態の納骨壇は、納骨箱に何かを付属させたり、組み合せたりするなどした納骨壇の例であるが、本発明の実施形態に係る納骨壇は、納骨箱それ自体が納骨壇として用いられる場合の該納骨箱(すなわち納骨壇)であってもよい。このような納骨箱(納骨壇)は、例えば、既述の棚方式の納骨堂、ロッカー方式の納骨堂、呼び出し方式の納骨堂等に安置することができる。
参考例
図1は納骨壇の参考例を示している。図1の納骨壇1は、仏壇部11とその下に配置された納骨箱12を組み合わせた仏壇式納骨壇である。仏壇部11は墓石様に形成されたものであり、この仏壇式納骨壇1に係る家に応じた文字110が刻まれている。
仏壇式納骨壇1は、お墓と仏壇を組み合わせたものとも考えることができる納骨壇であ る。
納骨箱12は前面壁120が開閉可能な箱扉となっており、その前面には、家紋120’が刻まれている。
なお、仏壇部11は墓石様に形成されたものでなくてもよく、例えば、宗派、家のしきたり等に応じて、仏様、位牌、焼香具、写真、過去帳、記念品等のうち1又は2以上を安置できるものでもよい。また、開閉可能なものでもよい。
図2に示すように、納骨箱12は引き出しタイプのもので、ケース部121とこれに出し入れできる引き出し部122を含んでいる。引き出し部122をケース部121に納めることで、直方体形状或いは長方体形状の納骨箱12が提供される。
なお、納骨箱は引き出しタイプのものである必要はなく、例えば、箱蓋が納骨箱本体にヒンジ連結されていて開閉できるタイプのもの等でもよい。
ケース部121は、左右一対のケース側壁121aにケース底壁121b、ケース天井壁121c、ケース背面壁121dを接続して、前面を開口させたケースである。
引き出し部122は、箱12の前面壁120となる部分の後ろに左右一対の引き出し側壁122a、引き出し底壁122b、引き出し背面壁122cを接続して、上端開口の引き出し部としたものである。
箱12の前面壁となる部分120、換言すれば、箱扉120となる部分は、内層壁120bを外層壁120aにネジ留め等により重ねて固定したものである。
前記の一対のケース側壁121a、ケース底壁121b、ケース天井壁121c及びケース背面壁121d、さらに前記箱扉120の外層壁120aは火災等に対し耐火性能を有する金属で形成されている。
それとは限定されないが、本例では、そのような金属壁として融点が1400℃~1500℃以上である金属、例えば鉄、鋼、鉄合金、チタン、チタン合金から選ばれた金属からなるものが採用される。該金属壁の厚さは、納骨箱12内の遺骨等を火災からできるだけ長時間守ることと該金属壁の価格、強度等との兼ね合いで決められる。そのような金属壁の厚さとして、それとは限定されないが、概ね0.5mm~5mm程度の範囲から選ぶ例を挙げることができる。
また、前記の引き出し部122を構成している引き出し側壁122a、引き出し底壁122b及び引き出し背面壁122c、さらに前記箱扉120の内層壁120bは耐火材で形成されている。本例では、図2に示すように、ケース天井壁121cの下面(内面)にも耐火材からなる内層壁122dがネジ留め等により設けられている。
それとは限定されないが、本例では、そのような耐火材壁として、耐火性金庫等で採用されている耐火性気泡コンクリート或いは陶芸窯等で採用されている耐熱温度1400℃~1500℃以上である耐火煉瓦(一般に耐火煉瓦と称されているものと同材質の耐火材を含む)(例えば耐火度SK15程度以上のもの)で形成されるものが採用される。該耐火材壁の厚さについても、納骨箱12内の遺骨等を火災からできるだけ長時間守ることと該耐火材壁の価格、強度等との兼ね合いで決められる。そのような耐火材壁の厚さとして、それとは限定されないが、概ね10mm~100mm程度の範囲から選ぶ例を挙げることができる。
かくして、引き出し部122をケース部121に納めることで納骨箱12が提供され、且つ、周壁1200(図1参照)が耐火性の金属外層壁に耐火材からなる内層壁を配置した耐火材製の外周壁である納骨箱12が提供される。
引き出し部122には、遺骨を収容した骨壷Aや故人の遺品B等(図2参照)を収容できる。
仏壇式納骨壇1には納骨箱12の箱扉120を該納骨箱12内で閉じ施錠する施錠装置2(図5参照)が設けられている。
施錠装置2は予め決められた特定人の生体認証により開錠可能に設定できる施錠装置である。
本例では、安全性を高めるため、予め決められた特定人は、遺族のうちから選ばれた人であり、本例では、
今後、納骨箱12に自身の遺骨が納められる予定の人(特定人1h)及び
今後、納骨壇1にお参りするなど、所謂墓守をしてくれる人(特定人2h)である。
さらに説明すると、施錠装置2は、納骨箱12内で箱扉120を閉じ施錠しておくための施錠部21(図3、図4、図5参照)と、前記特定人の生体認証のための、納骨箱12外の仏壇部11に設けられた生体認証部22(図1、図5参照)を含んでいる。
図3では施錠部21は四角形で位置だけが示されている。図5は施錠装置2を示すブロック図である。
施錠部21は、図3、図4に示すように、納骨箱12のケース背面壁121dと引き出し背面壁122cの間に設けられている。
施錠部21は、錠部分211と、開錠信号受信部212(図5参照)と、駆動部213を含んでいる。さらに電力を必要とする部分に電力供給するための電源部214を含んでいる(図4、図5参照)。電源部214は本例では電池であり、例えば、納骨壇1へのお参りの際等に新しいものと交換できる。電源部214は図示省略の例えば100Vの商用電源から給電されるものでもよい。
錠部分211は、図4に示すように、引き出し部122の背面壁122cから後方へ向け突設された係合部2111と、この係合部2111の孔2111aにバネS1に押されて図4の矢印B方向に移動して係合し、矢印D方向に後退して該係合から脱離できる可動爪部2112を含んでいる。
駆動部213は、ケース部121の背面壁121dに設けられている。
駆動部213は、バネS1に抗して可動爪部2112に作用するソレノイド式起動部P(ソレノイドコイルへ通電するための回路を含む)を含んでいる。
バネS1は、引き出し部122が開けられている状態から、起動部Pに通電されていない状態で、ケース部121内へ押し込まれるにつれ、可動爪部2112の斜面が係合部2111に押されて該爪部がD方向に後退せしめられることを許し、さらに引き出し部122が押し込まれることで、可動爪部2112が係合部孔2111aに臨むと、該爪部2112を係合部孔2111aに係合させる。
このように可動爪部2112が係合部孔2111aに係合することで、箱扉120が箱内側で閉じ施錠される。
なお、引き出し部122が、開けられていた状態からケース部121内へ押し込まれるにつれ、ケース部121の背面壁121dに支持されたバネS2が圧縮される。
起動部Pは、開錠信号受信部212が納骨箱12外から(生体認証部22から)開錠信号を受信すると通電されて、バネS1に抗して可動爪部2112を係合部2111の孔2111aから後退脱離させるようにして錠部分211に開錠動作させる。
錠部分211が開錠動作すると、バネS2の復元力で引き出し部122がケース部121から押し出され、納骨箱12が開く。本例では、バネS2は駆動部213の一部を構成しているともいえる。
このように納骨箱12が開かれると起動部Pはオフ状態になる。例えば、納骨箱12が開かれると起動部Pのソレノイドコイルへ通電するための回路に組み込まれた図示省略のスイッチ(引き出し部122が閉じられた状態では引出部等に押圧されて閉じるスイッチ)が開いて、起動部Pはオフ状態になる。
生体認証部22は、それとは限定されないが、本例では、前記特定人の指の静脈紋による静脈紋認証を行うものである。
図5に示すように、生体認証部22は、前記特定人1h、2hそれぞれの指の静脈紋を読み取る静脈紋読取部221と、
生体認証に先だって静脈紋読取部221で読み取られる特定人1h、2hそれぞれの静脈紋を登録保持しておく静脈紋登録部222と、
生体認証にあたって静脈紋読取部221で読み取られる、生体認証を受けようとする人の被認証静脈紋を静脈紋登録部222に登録保持された特定人1h、2hの静脈紋と照合する静脈紋照合部223と、
静脈紋照合部223における照合で被認証静脈紋がいずれかの登録保持された特定人の静脈紋と合致すると施錠部21の開錠信号受信部212へ開錠信号を出力する開錠信号出力部224を含んでいる。
電力が要求される部分へ電力供給する電源部225も含んでいる(図5参照)。電源部225は本例では電池であり、例えば、納骨壇1へのお参りの際等に新しいものと交換できる。電源部225は図示省略の例えば100Vの商用電源から給電されるものでもよい。
なお、本例では、特定人1hの静脈紋登録を行う際には、図5のボタン(特定人1h)に触れ、特定人2hの静脈紋登録を行う際には、図5のボタン(特定人2h)に触れる。
開錠信号受信部212及び開錠信号出力部224は、有線通信で信号の授受を行うものでもよいが、本例では、通信網N1を介して無線で信号の授受を行うものである。
このように無線通信を行うにあたり、開錠信号受信部212が開錠信号を納骨箱12の周壁1200を通して受信し難いのであれば、図4に例示するように、受信用アンテナ部分212a(図4、図5参照)が信号受信できる程度に納骨箱12外へ向け露出してもよい(図4参照)。
ここでの無線通信としては、例えば、一般にWi-Fiと称されている通信規格やBluetooth(登録商標)規格等の無線LAN規格から選ばれた通信規格に基づくものを採用することができる。インターネットを利用するものでもよい。
かくして、仏壇式納骨壇1によると、その納骨箱12は、予め決められた特定人1h、2h以外の人が開くことはできず、特定人1h、2hによってのみ開くことが許され、それだけ安全であり、また、納骨箱12は火災に対しても、その周壁1200を前記のごとき耐火材で形成してあるので、それだけ安全である。
納骨壇1は図1、2、6に示すように、納骨箱12内にカメラ装置3も備えている。
カメラ装置3は、ケース部121の天井壁121cの内面に設けられている。引き出し部122の背面壁122cの頂部の中央部122c’はカメラ装置3に衝突しないように切りかかれている。
このカメラ装置3自体は既に知られているものである。電力が要求される部分へ電力供給する電源部31を含んでいる。電源部31は本例では電池であり、例えば、納骨壇1へのお参りの際等に新しいものと交換できる。電源部31は図示省略の例えば100Vの商用電源から給電されるものでもよい。
カメラ装置3から出力される画像信号は、有線で送信されてもよいが、本例では予め該信号を通信網N2を使って無線受信できるように構成された受像機4で受信して、ディスプレイ41に映し出すことができる。
このように無線通信を行うにあたり、カメラ装置3から出力される画像信号を納骨箱12の周壁1200を通して発信し難いのであれば、カメラ装置の送信用アンテナ部分3a(図2、図6参照)が画像信号を送信できる程度に納骨箱12外へ向け露出してもよい(図2参照)。
ここでの無線通信も、例えば、一般にWi-Fiと称されている通信規格やBluetooth(登録商標)規格等の無線LAN規格から選ばれた通信規格に基づくものを採用することができる。
また例えば、受像機4をカメラ装置3とインターネットを介して通信できるよう設定できるソフトウエアを、後述する納骨堂5等が提供するようにしておいて、該ソフトウエアを受像機4にダウンロードすることで、受像機4で受信してもよい。
そのような受像機4及びディスプレイ41を含むものとして、カメラ装置3から出力される画像信号をディスプレイに映し出すことができるパーソナルコンピュータやスマートフォン等を採用できる。
かくして、いちいち納骨箱12を開けなくても、納骨箱12内部に収容された骨壺Aや遺品B等を視認、確認でき、簡単にはなるが、お参りもできる。
図7は納骨堂5の1例の一部を示している。以上説明した仏壇式納骨壇1は図7に示すように納骨堂5に安置することができる。
なお、以上説明した仏壇式納骨壇1の納骨箱12それ自体を納骨壇として用いてもよい。そのような納骨箱(納骨壇)は、既述の棚方式の納骨堂、ロッカー方式の納骨堂、呼び出し方式の納骨堂等に安置することができる。
納骨箱12それ自体を納骨壇として用いる場合でも、前記の生体認証部22は納骨箱12の外に、例えば、棚方式の納骨堂に安置する場合は棚の一部に、ロッカー方式の納骨堂に安置する場合はロッカーの一部に、呼び出し方式の納骨堂に安置する場合はお参り位置等に配置すればよい。
以上説明した納骨壇1では、生体認証部22は納骨箱12の外に設けられているが、納骨箱12に設けても構わない。
また、納骨箱12の施錠装置2は、生体認証により開錠可能に設定される施錠部21に加え、さらに生体認証によらずに開錠可能に設定できるタイプの第2施錠部、例えばキーで開錠可能に設定できる施錠部、例えば従来から知られているシリンダー錠等の施錠部を含んでいてもよい。
さらに、そのような第2施錠部は、生体認証により開錠可能に設定される施錠部21とは関係なく、施錠、開錠可能に独立的に設けられてもよいし、或いは、施錠部21が生体認証により開錠可能に設定されても、第2施錠部が施錠状態では施錠部21の開錠操作が阻止され、箱扉122を開くことができず、第2施錠部も開錠状態にすることで、施錠部21の開錠操作を許し、箱扉122を開くことを許すように設けられてもよい。
本発明の実施例)
図8から図10は本発明の実施例である納骨壇を示している。図8から図10に示す納骨壇6は、仏 壇部61とその下に配置された、納骨箱62を収容した納骨箱収容部600を組み合わせた仏壇式納骨壇である。仏壇部61及び納骨箱収容部600はそれぞれ外形が直方体状或いは長方体状のものである。
仏壇部61は上部611とその下に配置された下部612を含んでいる。上部611は正面側で左右に開閉可能な一対の扉6111を備えているとともに内部空間6112に棚6113及び該棚下の押入れ様空間部6114を備えている。
棚6113には左右の前部分に飾り衝立6113’を立て設けてあり、押入れ様空間部6114は左右の引き戸6114’で開閉できる。
上部611の天井部には飾り板6115を立て設けてもよく、照明装置6116を設けてもよい。
仏壇部61の下部612も正面側で左右に開閉可能な一対の扉6121を備えているとともに内部空間6122に引出可能な棚6123及び該棚下の空間部6124を備えている。
棚下空間部6124は棚下の扉収容部6125と該収容部に対し出し入れできる扉6126を備えている。扉6126は、図10からわかるように、水平状姿勢で棚下の扉収容部6125に押し込み収容することができ、また、その状態から引き出し、上端部を中心に下方へ回動させて立ち姿勢にすることで棚下空間部6124を閉じることができる。
仏壇部61の上部611内の適当な位置に、図示を省略しているが、例えば墓石様に形成された置物や、宗派、家のしきたり等に応じて、仏様、位牌、焼香具、写真、過去帳、記念品等のうち1又は2以上を安置できる。仏壇部61の下部612内の適当な位置にも、仏壇部61にかかわる物品等を収容できる。
納骨箱収容部600は正面側で左右に開閉可能な一対の扉601を備えており、内部空間602に納骨箱62を収容している。本例では、納骨箱62は図示を省略したアンカーボルト等により収容部600(例えば収容部600の底壁)に固定されている。
納骨箱62は、図9から図12に示すように、外形が直方体状或いは長方体状のものであり、正面側が扉621となっている。図示のとおり、扉621は扉正面側から見て右側端部が納骨箱本体620にヒンジHで連結されていて、開閉可能である。
納骨箱62の箱本体620の左右側壁6201、天井壁6202、底壁6203及び背面壁6204(図11、図12参照)は、それぞれ金属外層壁の内面に耐火材層を配置し、該耐火材層の内面を金属層で内張した耐火壁である。
箱扉621も、金属外層壁の内面に耐火材層を配置し、該耐火材層の内面を金属層で内張した耐火壁である。
そのような箱本体620及び箱扉621のそれぞれの金属外層壁は火災等に対し耐火性能を有する金属材で形成されている。耐火性能を有する金属として、それとは限定されないが、既述の図1、図2の納骨箱12のケース部121の壁121a等の場合と同様に、融点が1400℃~1500℃以上である金属、例えば鉄、鋼、鉄合金、チタン、チタン合金から選ばれた金属が採用される。
該金属外層壁の厚さについても、既述の納骨箱12の場合と同様のものを採用することができ、納骨箱内の遺骨等を火災からできるだけ長時間守ることと該金属外層壁の価格、強度等との兼ね合いで決められる。そのような金属外層壁の厚さとして、それとは限定されないが、概ね0.5mm~5mm程度の範囲から選ぶ例を挙げることができる。
また、箱本体620及び扉621のそれぞれの金属外層壁の内面側の前記耐火材層として、それとは限定されないが、本例では、耐火性金庫等で採用されている耐火性気泡コンクリートが採用されている。耐火性気泡コンクリートに代えて、或いは耐火性気泡コンクリートとともに他の耐火材、例えば耐火煉瓦(一般に耐火煉瓦と称されているものと同材質の耐火材を含む)や耐火性の高いセラミックス等を採用してもよい。
該耐火材層の厚さについては、納骨箱62内の遺骨等を火災からできるだけ長時間守ることと該耐火材層の価格、強度等との兼ね合いで決められる。そのような耐火材層の厚さとして、それとは限定されないが、概ね10mm~100mm程度の範囲から選ぶ例を挙げることができる。
箱本体620及び箱扉621の金属外層壁の内側の耐火材層を内張する金属層は、それとは限定されないが、本例では、金属外層壁と同様の材質の金属層(例えば鉄材或いは鋼材の層)を採用する。
かくして、箱本体620及び箱扉621を含む納骨箱62の周壁6200(図11等参照)が、耐火性の金属外層壁の内側に耐火性の気泡コンクリート層を配置し、その内側を金属層で内張した耐火材製の周壁である納骨箱62が提供される。
図10、図11、図12等に示すように、納骨箱62の箱本体620内には左右内面に複数段に棚受け部材71が設けられていて、それに棚72を載置することができる。箱本体620内の下部にも棚73が設けられており、その下に引出し74が配置されている。
納骨箱62には、これらの棚や引出しを利用して、遺骨を収容した骨壷Aや故人の遺品等を収容できる。図12等には、棚73上に骨壷Aを安置している例が示されている。
納骨壇6には納骨箱62の扉621を該納骨箱62内で閉じ施錠する施錠装置8(図13、図14、図16参照)が設けられている。
施錠装置8の主たる部分は、予め決められた特定人の生体認証により開錠可能に設定できるものである。
本例では、安全性を高めるため、予め決められた特定人は、前記参考例の場合と同様に遺族のうちから選ばれた人であり、本例では、今後、納骨箱62に自身の遺骨が納められる予定の人(特定人1h)、及び 、今後 、納骨壇6にお参りするなど、所謂墓守してくれる人(特定人2h)である。
施錠装置8の主たる部分は、図13、図14、図15、図16等に示すように、納骨箱62内で扉621を閉じ施錠しておくための、扉621に設けられた施錠部81と、前記特定人の生体認証のための、扉621に設けられた生体認証部82を含んでいる。施錠部81は生体認証部82による前記特定人の生体認証により開錠可能に設定される施錠部である。
本例では、施錠装置8は、生体認証によらずに開錠可能に設定できる、扉621に設けられた第2の施錠部83も含んでいる。施錠部83は、それとは限定されないが、本例では、すでに知られているタイプのシリンダー錠である。
図10、図13、図14等に示すように、扉621の内側には凹所622が形成されている。凹所622は、図12等に示すように、カバー623で覆われている。カバー623は扉621の内面に螺子6231で取り外し可能に止められる。
施錠部81、83の大部分が扉内側凹所622に設けられている。
施錠部81は、錠部分91と、開錠信号受信部92(図16も参照)と、駆動部93を含んでいる。さらに電力を必要とする部分に電力供給するための電源部94(図16参照)を含んでいる。電源部94は本例では図示省略の例えば100Vの商用電源から給電されるものである。しかし、電池でもよい。
錠部分91は、図13、図14に示すように、左右に直線運動可能に設けられた可動部材911と、扉621に時計方向まわりにでも反時計方向まわりにでも回動可能に設けられた施錠用係合部材912と、係合部材912に図13、図14において常時反時計方向まわりに回動させる力を付与する渦巻きバネ913と、渦巻きバネ913による係合部材912の反時計方向まわり動作を阻止するストッパSTと、係合部材912を渦巻きバネ913に抗して時計方向まわりに回動させるための搖動レバー914を含んでいる。
搖動レバー914は中央部で扉621に支持されて上下端部が互いに反対方向に左右に搖動可能であり、レバー914の上端部U2が係合部材912の下端部L1とストッパSTの間に配置されている。
図13等に示すように、係合部材912の下端部L1がレバー914の上端部U2を挟んでストッパSTに反時計方向まわり回動が阻止されている状態のとき、係合部材912の上端部U1は施錠位置に置かれる。このように施錠位置に置かれた係合部材912の上端部U1は、後述するように、施錠のための右方向前進位置に配置された可動部材911の係合用凹部911’に嵌まり込み、該可動部材911の開錠のための左方向後退を阻止する。
また本例では、このように可動部材911の、開錠のための左方向後退が阻止されている状態において、前記するシリンダー錠83の施錠ボルト831を、図13に示すように、扉621外側からキー操作で上昇させて、可動部材911に形成された係合用部832に係合させることができ、これによっても可動部材911の図上左方向への後退動作を阻止できる。
可動部材911の右端部には、図13、図14等に示されるように、ロックピンRPが突設されている。可動部材911が、図14に示すように左側へ、開錠位置へ後退した状態から図13に示すように右方向へ、施錠位置へ前進せしめられることで、ロックピンRPが扉621から突出して納骨箱本体620に形成されたピン係合凹部6201’(図11、図12参照)に係合できる。このようにロックピンRPがピン係合凹部6201’に係合した状態では扉621を開くことはできない。
本例では、可動部材911を左右方向に動かすためのカム機構CMが扉621に設けられている。カム機構CMは、扉621の外側に設けられた手動操作可能なハンドルHDで回動操作される扉内側のカム部材C1と、このカム部材C1が当接摺動 する、可動部材911に形成された従動節部分C2を含んでいる。
可動部材911の左右方向の動きを制御するものが、このカム機構CMだけであると仮定すると、扉621の外側でハンドルHDを図13に示す水平状姿勢から、図14に示す反時計方向まわりに操作することで、可動部材911を左方向へ後退させて、ピンRPを箱本体620のピン係合凹部6201’から離脱させることができる。
また、ハンドルHDを図14に示す持ち上げ姿勢から、図14において時計方向まわりに操作することで、図13に示すように可動部材911を右方向へ前進させて、ピンRPを箱本体620のピン係合凹部6201’に係合させることができる。
図13に示すように、可動部材911が右方向に、施錠位置へ動かされて、ロックピンRPが箱本体620のピン係合凹部6201’に係合する状態では、既述のとおり、施錠装置8の施錠部81の係合部材912は、揺動レバー914の上端部U2を介してストッパSTに反時計方向まわり回動が阻止される。このようにして係合部材912の上端部U1が可動部材911の係合用凹部911’に嵌まり込み、該可動部材911の開錠のための左方向後退を阻止する。かくして、箱扉621が箱内側で閉じ施錠される。
施錠部81の駆動部93は、図13、図14に示すように、ソレノイド式起動部SL(ソレノイドコイルへ通電するための回路(例えば自己保持回路)を含む)を含んでいる。ソレノイド式起動部SLは、通電されることで、係合部材911を渦巻きバネ913に抗して図13、図14において時計方向回りに回動させるように搖動レバー914の下端部L2を磁力で吸引できる。
図15に示すように、起動部SLは、開錠信号受信部92が生体認証部82の開錠信号出力部824から開錠信号を受信すると通電されて、搖動レバー914の下端部L2を磁力で吸引し、それにより搖動レバー914を搖動させて、該レバーの上端部U2で、係合部材912をバネ913に抗して時計方向回りに回動させ、係合部材上端部U1を可動部材911の係合用凹部911’から脱離させようとする。
本例では、係合部材上端部U1は、図15等に示すように、扉内側から見ると円弧形状に形成されており、また、図13に示す施錠位置の係合部材上端部U1の右端と係合用凹部911’の右端の間には、係合部材上端部U1の時計方向回動を妨げないだけの隙間がある。
このように、係合部材上端部U1が係合用凹部911’から脱離することで、或いはほぼ脱離することで、また、前記のシリンダー錠83の手動キー操作により、該シリンダー錠の施錠ボルト831を、図14に示すように、可動部材911に形成されたボルト係合部832に衝突しない位置へ下降後退させておくことで、ハンドルHDの操作により可動部材911を図上左方向へ、開錠位置へ後退させることができ、扉621を開くことができる。
もし、係合部材上端部U1が係合用凹部911’から完全に脱離することができなくても、図15のようにある程度脱離すると、可動部材911は、自身で係合部材上端部U1を下方へ押し込みつつ、左方向へ、開錠位置へ移動できる。
本例では、前記のソレノイド式起動部SLにおけるソレノイドコイルへ通電するための回路にはスイッチSWが含まれている(図13、図14参照)。スイッチSWは起動レバーACを有しており、扉施錠状態では、図13に示すように、起動レバーACが前記シリンダー錠のためのボルト係合部832に押され、それによりスイッチSWが閉じている。
スイッチSWは、ハンドルHD操作により可動部材911が図14のように左方向へ、開錠位置へ動かされることで、起動レバーACがボルト係合部832による押圧から解放されて開成し、それにより、ソレノイド式起動部SLはオフ状態となる。 かくして、係合部材912はバネ913の弾性復元力で反時計方向へ回動可能となる。このとき、可動部材911が未だ開錠位置にあれば、係合部材912の上端部U1は可動部材911に押さえこまれていて、係合用凹部911’にはまだ係合していない。
この状態から、ハンドルHDの操作で可動部材911が右方向へ、施錠位置へ動かされることで、係合部材912の上端部U1が可動部材911の係合用凹部911’に係合し、かくして施錠部81による施錠がなされる。さらに、シリンダー錠83のボルト831を可動部材911のボルト係合部832に係合させることで、シリンダー錠83による施錠も行える。
生体認証部82は、それとは限定されないが、本例でも、前記特定人の指の静脈紋による静脈紋認証を行うものである。
図16に示すように、生体認証部82は、前記特定人1h、2hそれぞれの指の静脈紋を読み取る静脈紋読取部821と、
生体認証に先だって静脈紋読取部821で読み取られる特定人1h、2hそれぞれの静脈紋を登録保持しておく静脈紋登録部822と、
生体認証にあたって静脈紋読取部821で読み取られる、生体認証を受けようとする人の被認証静脈紋を静脈紋登録部822に登録保持された特定人1h、2hの静脈紋と照合する静脈紋照合部823と、
静脈紋照合部823における照合で被認証静脈紋がいずれかの登録保持された特定人の静脈紋と合致すると施錠部81の開錠信号受信部92へ開錠信号を出力する開錠信号出力部824を含んでいる。
電力が要求される部分へ電力供給する電源部825も含んでいる(図16参照)。電源部825は本例では図示省略の例えば100Vの商用電源から給電されるものである。しかし、電池でもよい。図12において符号Lで示されるものは、商用電源からの給電コードである。
本例では、静脈紋登録部822、静脈紋照合部823及び開錠信号出力部824は図13、図14にも示すように一つのボックス820にまとめられ、扉内側凹所622に配置されている。
また、本例では、特定人の静脈紋登録を行うために、静脈紋登録部822は該特定人のための登録を行える状態に設定することができる。
静脈紋読取部821は、特定人の指の静脈紋を読み取れるように、扉621に外部へ露出するように設けられている。
開錠信号受信部92及び開錠信号出力部824は、有線通信で信号の授受を行う。
かくして、納骨壇6によると、その納骨箱62は、予め決められた特定人1h、2h以外の人が開くことはできず、特定人1h、2hによってのみ開くことが許され、それだけ安全であり、また、納骨箱62は火災に対しても、その周壁6200を前記のごとき耐火材で形成してあるので、それだけ安全である。
納骨壇6は、納骨箱62内にカメラ装置を備えてもよい。
カメラ装置自体は既に知られているものでよい。
カメラ装置から出力される画像信号は、有線又は無線で受像機へ送信してディスプレイに映し出すことができる。
そのような受像機及びディスプレイを含むものとして、カメラ装置から出力される画像信号をディスプレイに映し出すことができるパーソナルコンピュータやスマートフォン等を採用できる。
納骨壇6についても、前記参考例の納骨壇1と同様に、図示省略の納骨堂に安置することができる。
また、前記参考例の納骨壇1の納骨箱12の場合と同様に、納骨壇6の納骨箱62を納骨壇として用いてもよい。そのような納骨箱(納骨壇)も、既述の棚方式の納骨堂、ロッカー方式の納骨堂、呼び出し方式の納骨堂等に安置することができる。
以上説明した納骨壇6では、生体認証部82は納骨箱62に設けられているが、納骨箱62の外に設けても構わない。
本発明は納骨箱を含む納骨壇であって、該納骨箱の安全性が高い納骨壇を提供することに、また、該納骨壇を少なくとも一つ安置した納骨堂を提供することに利用できる。
1、6 仏壇式納骨壇
11、61 仏壇部
600 納骨箱収容部
12、62 納骨箱
620 納骨箱本体
120、621 箱扉
121 ケース部
122 引き出し部
1200、6200 周壁
2、8 施錠装置
21、81 施錠部
22、82 生体認証部
83 第2の施錠部例のシリンダー錠
831 錠ボルト
832 錠ボルト係合部
1h、2h 特定人
3 カメラ装置
4 受像機
41 ディスプレイ
5 納骨堂
91 錠部分
92 開錠信号受信部
93 駆動部
911 可動部材
911’可動部材911に設けられた係合用凹部
912 箱扉621内側に設けられた係合部材
HD 操作ハンドル
RP ロックピン
6201’ ピン係合凹部

Claims (6)

  1. 納骨箱を含む納骨壇であって、該納骨箱は開閉可能な箱扉を備えているとともに該箱扉を閉じ施錠する施錠装置を備えており、該施錠装置は、予め決められた特定人の生体認証により開錠可能に設定できる第1施錠部、生体認証によらずに開錠可能に設定できる第2施錠部及び前記特定人の生体認証を行う生体認証部を含んでおり、
    該第1施錠部は、錠部分及び該錠部分を開錠可能に設定することで該第1施錠部を開錠可能に設定するための駆動部を含み、
    該錠部分は、前記箱扉の内側に往復動可能に設けられた可動部材と、該可動部材に設けられた係合用部に対し係合脱離するための、該箱扉内側に設けられた係合部材を含んでおり、
    前記可動部材は、前記箱扉の外側に設けられた操作ハンドルにより往復動操作可能で、施錠方向である第1方向に動かされることで該可動部材に設けられたロックピンが納骨箱本体のピン係合部に係合する第1位置をとり、前記操作ハンドルにより前記第1方向とは反対の第2方向に動かされることで、前記ロックピンが前記ピン係合部から外れる第2位置をとる可動部材であり、
    前記係合部材は、前記可動部材が前記第1位置をとっていて、前記生体認証部による前記特定人の生体認証が未だなされていないときは、該可動部材の前記係合用部に係合して該可動部材の前記第2方向への移動を阻止する部材であり、
    前記駆動部は、前記生体認証部から前記特定人の生体認証により出力される開錠信号が前記第1施錠部に入力されることで前記係合部材を前記可動部材の前記係合用部から外れるように駆動して該第1施錠部を開錠可能に設定する駆動部であり、
    前記第2の施錠部は前記箱扉に設けられており、キー操作可能な錠ボルトを含んでおり、前記特定人が保管するキーにより該錠ボルトを前記第1施錠部の可動部材に設けられた錠ボルト係合部に係合させる施錠位置又は該錠ボルト係合部から外れた開錠位置に配置できる施錠部であり、
    前記可動部材の前記錠ボルト係合部は、前記可動部材が前記第1位置に配置されているとき前記錠ボルトを該錠ボルト係合部に係合させる前記施錠位置に配置することを許して、前記第1施錠部が開錠可能に設定されても、該錠ボルトと共に該可動部材の前記第2方向への移動を阻止するように該可動部材に設けられていることを特徴とする納骨壇。
  2. 仏壇部に前記納骨箱が組み合わされている仏壇式納骨壇である請求項1記載の納骨壇。
  3. 前記生体認証部は、前記特定人の体の予め決められた部分の静脈紋による静脈紋認証を行うものである請求項1又は2に記載の納骨壇。
  4. 前記納骨箱の周壁が耐火材で形成されている請求項1、2又は3に記載の納骨壇。
  5. 前記納骨箱内の様子を撮影するために該納骨箱内に設置されて該納骨箱外へ撮影画像信 号を出力するカメラ装置を含んでいる請求項1、2、3又は4に記載の納骨壇。
  6. 納骨壇を複数安置する納骨堂であって、該納骨壇のうち少なくとも一つは請求項1、2、3、4又は5に記載の納骨壇であることを特徴とする納骨堂。
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