JP5515108B2 - 金庫室の管理システム、金庫室の管理方法及び金庫室 - Google Patents

金庫室の管理システム、金庫室の管理方法及び金庫室 Download PDF

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Description

本発明は、複数の認証方式を併有する金庫室の管理システム、金庫室の管理方法、生体認証システム及び金庫室に関する。
従来より、金融機関の金庫室や研究機関などの高度のセキュリティが要求される施設、ATM(現金自動預払器)や自動販売機などの現金を取り扱う機器等では、施設への入場や扉の開扉に際して厳格な個人認証を実行し、内部及び外部の防盗性を向上するようにしている。
例えば、以下の特許文献1では、鍵によって開錠するシリンダ錠と、ダイアルを回して数桁の数字を合致させて開錠するダイアル錠とを備えた金庫を提案している。また、この特許文献1には、ユーザの指紋認証によってダイアル錠に自動開錠信号を出力し、ダイアル錠の回転操作を軽減することも開示されている(請求項8、段落0082、図12)。
また、特許文献2では、ATMや自動販売機において、外部扉は鍵によってシリンダ錠を開錠し、内部扉は作業者の指紋を照合する指紋認証装置によって開錠する構成が開示されている。また、この特許文献2では、内部扉を開錠した作業者のIDや日時などの開錠履歴データを記録し、これを外部ホスト機器に出力することも提案している(請求項4、段落0039、0040、0053、0054、図4)。
次に、特許文献3では、ICカードに複数人の生体情報を記録しておき、ATMや金庫などを操作する際に、認証された人数に応じて異なる取引内容を提供する装置が開示されている。例えば、IC付キャッシュカードを発行する際に、複数人の生体情報と、認証人数ごとに異なる取引限度額(30万円と1000万円など)とを設定してカードに記録しておくことができる。これにより、何れかのユーザが犯罪に巻き込まれた時に、被害を最小限に抑えることができる。また、医療機関における機密情報の管理に適用することで、情報の漏洩を防止することができる(請求項1〜3、段落0012〜0014等)。
特開2000−179202号公報(請求項8、段落0082、図12) 特開2003−232154号公報(請求項4、段落0039、0040、0053、0054、図4) 特開2008−112231号公報(請求項1〜3、段落0012〜0014等)
一般的に、指紋や虹彩、静脈などの生体情報による認証方法は、情報漏えいのおそれがなく偽造も困難であるため、暗証番号やダイアル錠のような番号等による認証方法に比べて格段にセキュリティが高い。上記した従来の技術は、何れも生体情報に基づく認証によってセキュリティを維持、向上させる点で共通している。
しかし、生体認証システムは、生体情報の読み取り(走査)や登録された生体情報との照合の何れにおいても、スキャナ、マイコン、ホストコンピュータなどの電子機器と、機器間を接続するデータ伝送路とが不可欠である。これらの設備の何れかが、故障、犯罪、災害などによって不能になった場合、金庫内の現金や重要書類などを取り出すために膨大な費用と労力を要する。特に、金融機関では、営業時間中に生体認証システムが不能になると金庫から現金を引き出せなくなり、多くの業務を停止せざるを得ない。また、金融機関の金庫の扉や金庫室は、高度な耐火性・耐震性・防犯性等を備えた頑強な構造になっているため、扉や壁を破壊して現金を取り出す作業にはより膨大な費用や労力を要する。
また、生体情報が登録されている開錠権限者が不在である場合も、上記と同様に、業務に支障を来たすおそれがある。この点は、複数の開錠権限者を登録しておき、少なくとも何れかの権限者が常時在籍するように管理することで回避できるが、犯罪や災害、交通機関の不通などの緊急時まで想定した管理は非常に困難である。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたもので、生体認証などのセキュリティレベルが高い開錠方法を含む複数の開錠方式を併用して、セキュリティを高度に維持して不正行為を防止しながら、緊急時にも対応可能な金庫の施錠管理システム、金庫室の管理方法、生体認証システム及び金庫室を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の主要な観点では、金庫室の開口部に設置される開閉可能な金庫扉を施錠する施錠機構と、前記施錠機構を開錠可能で、通常時の開錠手段として設定される第1の開錠機構と、前記第1の開錠機構とは独立して前記施錠機構を開錠可能で、非常時の開錠手段として設定される第2の開錠機構と、前記施錠機構から、前記第1及び第2の開錠機構の何れかによって開錠された開錠情報を受信する開錠情報受信手段と、前記第1の開錠機構が使用可能/不能状態であることを記憶する使用状態記憶手段と、前記第2の開錠機構によって金庫扉が開錠されたときに、前記使用状態記憶手段を参照して第1の開錠機構が使用不能状態であるかを判定する使用可否判定手段と、第2の開錠機構によって金庫扉が開錠された開錠情報を受信した場合に、開錠履歴情報を保存する開錠履歴保存手段であって、前記第1の開錠機構が使用不能と判定された場合に、開錠履歴情報を保存する、開錠履歴保存手段とを備えた金庫の施錠管理システム及びこのシステムを備えた金庫室が提供される。
また、本発明の主要な異なる観点では、金庫室の開口部に設置される開閉可能な金庫扉を施錠する施錠機構と、前記施錠機構を開錠可能で、通常時の開錠手段として設定される第1の開錠機構と、前記第1の開錠機構とは独立して前記施錠機構を開錠可能で、非常時の開錠手段として設定される第2の開錠機構と、前記施錠機構から、前記第1及び第2の開錠機構の何れかによって開錠された開錠情報を受信する開錠情報受信手段と、前記第1の開錠機構が使用可能/不能状態であるかを判定し、第1の開錠機構が使用不能状態である場合に前記第2の開錠機構を有効にする制御手段と、第2の開錠機構によって金庫扉が開錠された開錠情報を受信した場合に、開錠履歴情報を保存する開錠履歴保存手段とを備えた金庫の施錠管理システム及びこのシステムを備えた金庫室が提供される。
また、本発明の異なる観点では、金庫室の金庫扉を施錠する施錠機構を開錠可能で通常時の開錠手段として設定される第1の開錠機構と、前記第1の開錠機構とは独立して前記施錠機構を開錠可能で非常時の開錠手段として設定される第2の開錠機構と、の何れかによって開錠された開錠情報を前記施錠機構から受信するステップと、前記第2の開錠機構によって金庫扉が開錠されたときに、前記第1の開錠機構が使用可能/不能状態であることを記憶する使用状態記憶手段を参照して第1の開錠機構が使用不能状態であるかを判定するステップと、第2の開錠機構によって金庫扉が開錠された開錠情報を受信した場合に、開錠履歴情報を記憶媒体に保存するステップであって、前記第1の開錠機構が使用不能と判定された場合に、開錠履歴情報を保存する、ステップとを備えたことを特徴とする金庫の施錠管理方法が提供される。
また、本発明の異なる観点では、金庫室の金庫扉を施錠する施錠機構を開錠可能で通常時の開錠手段として設定される第1の開錠機構と、前記第1の開錠機構とは独立して前記施錠機構を開錠可能で非常時の開錠手段として設定される第2の開錠機構と、の何れかによって開錠された開錠情報を前記施錠機構から受信するステップと、前記第1の開錠機構が使用可能/不能状態であるかを判定し、第1の開錠機構が使用不能状態である場合に前記第2の開錠機構を有効にするステップと、第2の開錠機構によって金庫扉が開錠された開錠情報を受信した場合に、開錠履歴情報を記憶媒体に保存するステップとを備えたことを特徴とする金庫の施錠管理方法が提供される。
本発明によれば、通常時は、例えば、生体認証などのセキュリティレベルが高い開錠方式によって内部及び外部からの不正な開錠を有効に防止し、万が一、これ以外の開錠機構で開錠された場合には開錠履歴情報を保存しておき、不正行為を容易に探索できるようにする。また、第1の開錠機構が故障等で使用不能になった場合でも、例えば、ダイアル式などの第1の開錠機構とは異なる方式の開錠機構によって金庫を開錠可能である。これにより、セキュリティを維持しながら、緊急時にも対応可能な金庫の施錠管理システム、金庫室の管理方法、生体認証システム及び金庫室を得ることができる。
本発明の実施形態に係る金庫の施錠管理システムの概要を示す図である。 同じく、施錠管理システムの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る金庫の施錠管理方法のうち、第1の開錠機構による開錠工程を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る金庫の施錠管理方法のうち、第2の開錠機構による開錠工程を示すフローチャートである。
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、金融機関2の支店3に設置された本実施形態に係る金庫の施錠管理システム1の概要を示す図である。施錠管理システム1は、金庫室4の正面の開口部4Aに設置される開閉可能な金庫扉5を施錠する施錠機構6と、施錠機構6を開錠可能な第1及び第2の開錠機構7、8とを備えている。第1及び第2の開錠機構7、8の主要部は、金庫扉5またはその周辺に配置される。施錠管理システム1は、支店3内の管理者コンピュータ(PC)9及び本店や行内の警備保安部門のホストコンピュータ10と、LAN、WANなどの行内ネットワークNW1を介して接続される。また、必要に応じて、外部の警備会社や警察などの外部機関11とも外部ネットワークNW2を介して接続可能である。
金庫室4は、支店3の店舗内の一角に設置され、側壁、床、天井の構造体及び開口部4Aに設置される金庫扉5が、それぞれ耐火性、耐震性、耐水性、防盗性などに優れた構造となっている。例えば、金庫室4の側壁は、内部に金属補強材を高密度で充填した300mm以上のコンクリート壁で構成される。金庫扉5は、10mm〜数10mmの鉄板や合金などの表面素材と内部空間に充填した耐火材等とが一体化された300mm以上の厚みの扉で構成される。
また、金庫室4の一側面には、非常用の第2の開口部4B(非常口)が設けられ、この非常口4Bにも金庫扉や施錠機構等が設置される。非常口4Bの第2の金庫扉50等の構成は後述する。
本実施形態では、金庫扉5を、外側の本扉5Aと内側の格子扉5Bとの二重構造としている。格子扉5Bには、鍵で開錠するシリンダ錠12及び開閉レバー13が設けられている。通常は、支店3の営業時間中に本扉5Aを繰り返し開閉する手間を省くため、本扉5Aは常時開錠しておき、格子扉5Bだけを施錠しておく。このような金庫室4及び金庫扉5の構造は従来周知であるので、これ以上の詳細説明は省略する。また、以下においては、特に言及しない限り本扉5Aを金庫扉5として説明する。
次に、図2の機能ブロック図を参照して、施錠管理システム1の各部の構成を詳細に説明する。
まず、金庫扉5の施錠機構6は、金庫扉5に出没自在に内蔵され、金庫扉5の自由端とこれに対向する金庫4の構造体(正面壁)とを固定するロックプレート(閂)20と、開錠者が手動で回転操作することでロックプレート20を金庫扉5から出没させる丸型ハンドル21、ロックプレート20及び/又は丸型ハンドル21の動作を機械的に規制する規制機構22、規制機構22の動作を電子的に制御するコントローラ23などが金庫扉5と一体化された周知の構成を備えている。なお、金庫扉5(本扉5A)にも格子扉5Bと同様のシリンダ錠を設けてもよい。
ロックプレート20は、具体的には、金庫扉5内に内蔵された矩形状、L字状、逆L字状などの平板で構成され、長尺の側端部が金庫扉5の自由端から出没するように構成される(図1参照)。また、図1に示すように、金庫室4の開口部4Aの周囲には扉枠24が固定され、この扉枠24の金庫扉5の自由端に対向する面に、上下方向に延びる係合溝(図示せず)が形成される。金庫扉5の施錠時は、開錠者(施錠者)が丸型ハンドル21を操作してロックプレート20の先端部を前進させ、扉枠24の係合溝に嵌合させることで、金庫扉5を金庫室4の構造体(正面壁)に強固に固定できる。ロックプレート20及び扉枠24は、金庫扉5の表面素材と同一の高強度合金などで形成するのが好ましい。なお、ロックプレート20を、金庫扉5の自由端側面の上下方向に並設した直径数10mm程度の複数本のロックバ−に変更することもできる。
規制機構22は、ロックプレート20の進出動作又は丸型ハンドル21の回転動作を規制するロックピンやフックなどの規制部材と、この規制部材を移動させるモータとで構成される。例えば、ロックプレート20に穿設した1又は複数個の係合穴にロックピンを挿通させたり、丸型ハンドル21の回転軸に一体化した係合片にフックを係合させることで、ロックプレート20又は丸型ハンドル21の動作を規制する。また、規制を解除する際は、モータで規制部材を回転、スライド又は後退させる。なお、規制機構22は、頑強な構造の金庫扉5に内蔵され外部から遮断されているため、それ自体に機械的・構造的強度は要求されない。
コントローラ23は、第1又は第2の開錠機構7、8から伝送された開錠指示信号に従って規制機構22のモータを駆動させて規制を解除するものである。また、このコントローラ23は、規制機構22を解除した後に、後述するコントロールボックス37を介して開錠通知信号(開錠情報)を第1の開錠機構7に送出する。この開錠通知信号には、第1又は第2の開錠機構7、8の何れによって開錠されたかを識別する識別コードが含まれる。
本実施形態では、コントローラ23は、第2の開錠機構8によって開錠された場合に、異常な開錠とみなして管理者PC9などに警報を発する報知機能を備えている(報知手段)。この報知機能は、具体的には、第2の開錠機構8の後述する開錠指示部44から開錠指令を受信して開錠した(規制機構22を解除した)場合に、音、光、テキスト、振動などを出力可能な出力装置に出力指示信号を送信する機能である。出力装置には、例えば、管理者PC9や本店のホストコンピュータ9に接続されるディスプレイ又は内蔵スピーカ、金庫扉5や金庫室4の周囲若しくは店舗内に設置されるディスプレイ、スピーカ、照明器具又はインジケータ、管理者が携帯する携帯電話等のディスプレイ、スピーカ又はバイブレータなどが含まれる。
この報知機能により、第2の開錠機構8によって金庫扉5が開錠されたことを管理者等に即時に通報することができ、不正行為を初期段階で察知できるため、防盗性、防犯性が向上する。第2の開錠機構8としては、第1の開錠機構7に比べて、セキュリティレベルや防盗性などが相対的に低い機構、及び/又は第1の開錠機構7と異なる方式で施錠機構6を開錠できる機構(電子錠、ダイアル錠、シリンダ錠、テンキー錠、マグネット錠など)が採用される。なお、報知の条件として、第1の開錠機構7が不能であること、管理者等が予め報知の設定をしている(非報知を設定していない)こと、などを含めることができる。前者の場合は、コントローラ23が第1の開錠機構7との間で確認用の信号を送受信して稼動状態を確認するのが好ましい。後者の場合は、報知条件をコントローラ23の内部メモリ等に格納しておくのが好ましい。
次に、第1の開錠機構7は、金庫扉5の施錠機構6の通常時の開錠手段として設定されるもので、本実施形態では、生体認証を利用した開錠機構で構成している。ここで、「通常時の開錠手段」とは、正常な開錠とみなされる開錠機構を指し、これ以外の開錠機構(第2の開錠機構8)による開錠は「異常な開錠」「緊急時の開錠」とみなされる。以下の説明においては、「生体認証錠7」と表記する。なお、従来周知の生体認証錠は、本実施形態の生体認証錠7と施錠機構6の一部を組み合わせた概念に相当する。
生体認証錠7は、プロセッサやメモリ(記憶媒体)に入/出力装置などが接続された小型コンピュータで構成される。具体的には、生体認証錠7は、生体情報記憶手段30、カードリーダ31、生体情報取得手段32、認証手段33、開錠指示手段34、履歴保存要否判定手段35、及び開錠履歴記憶手段36を備える。このような、生体認証に用いるハードウェア及びソフトウェア(インターフェースを含む)の構造は、何れもBioAPI(Biometric Application Programming Interface)やISO/IEC、CBEFF(Common Biometric Exchange Formats Framework)などの国際標準規格に準拠している。
生体情報記憶手段30は、金庫扉5の開錠権限を有するユーザ(支店長、課長などの管理職、保安担当者等)の生体情報(指紋、虹彩、指や手のひらの静脈、声紋、これらの特徴データなど)を、個人の識別情報や権限種別などに関連付けて記憶する記憶媒体内の記憶領域である。本実施形態では、生体情報記憶手段30を、開錠者が保持する可搬性の記憶媒体38、例えばICカード内に備えている。これにより、開錠権限者の生体情報、個人情報、権限情報などの膨大な情報をホストコンピュータなどで集中管理する必要がなく、ネットワーク環境などに依存しない簡易な生体認証システムを実現できる。以下においては、生体情報として指紋の特徴データを使用する例を説明する。
カードリーダ31は、開錠者(ユーザ)が提示した記憶媒体から接触/非接触でカード内に格納された生体情報を読み取る従来周知の構成を備えている。
生体情報取得手段32は、開錠者が金庫扉5を開錠する際に、読み取り面に接した開錠者の指を走査して指紋の画像データを取得する入力装置としての周知の指紋スキャナである。
認証手段33は、記憶媒体に格納された画像処理プログラムであり、カードリーダ31で読み取った指紋データと開錠者の指紋データとを照合して開錠可否を判定する機能を有する。具体的には、この認証手段33は、生体情報取得手段32が取得した開錠者の指紋の画像データから指紋の中心点、分岐点、端点、三角州などの特徴点を数十〜数百箇所抽出し、カードリーダ31で読み取った開錠権限者の指紋の特徴点と、種類、向き、中心点からの座標などにおいて比較照合して、同一人であるかを判定する。
開錠指示手段34は、記憶媒体に格納されたプログラムであり、認証手段33によって同一人(開錠可)と判定された場合に、コントロールボックス(解除指示通知手段)37を介して、金庫扉5の施錠機構6に対して開錠指示指令を送出する機能を有する。ここで、コントロールボックス37は、開錠指示手段34から送出された開錠指示指令を施錠機構6の開錠信号に変換する電子機器である。
履歴保存要否判定手段35は、記憶媒体に格納されたプログラムであり、コントロールボックス37を介して施錠機構6から開錠通知を受信した場合に、第1又は第2の開錠機構7、8の何れによって開錠されたかを判定する機能を有する。具体的には、施錠機構6のコントローラ23から送信された開錠通知信号から開錠機構識別コードを抽出して開錠機構を特定し、第2の開錠機構8によって開錠された場合に開錠履歴の保存要と判定する。
ここで、生体認証錠7を含めた全ての開錠履歴を記憶することもできる。この場合は、履歴保存要否判定手段35は開錠機構の特定だけ行い、保存要否の判定は行なわない。
また、生体認証錠7が故障や災害などで不能である場合や、管理者が指定した場合に限って開錠履歴を記憶することもできる。この場合は、生体認証錠7が使用可能/不能であることや、管理者から履歴保存の指定があったことを示すフラグを生体認証錠7のメモリに登録しておく。履歴保存要否判定手段35は、開錠通知信号に第2の開錠機構8の識別コードが含まれている場合に、メモリを参照しフラグの有無に従って開錠履歴の保存要否を判定する。
開錠履歴記憶手段36は、生体認証錠7に内蔵された記憶媒体内の記憶領域であり、生体認証以外の方法(第2の開錠機構8)で金庫扉5が開錠され、履歴保存要否判定手段35によって履歴の保存要と判定された場合に、施錠機構6から開錠通知信号を取得した日時を開錠履歴情報(ログ)として、例えばCSV形式で記憶する。生体認証錠7による開錠を含む全ての開錠履歴を保存する場合は、施錠機構の識別コードも合わせて記憶する。第2の開錠機構8による異常な開錠履歴を記録しておくことで、後に、不正開錠の有無を検証することができる。また、このような開錠履歴の管理を行員や第三者に周知することで、心理的にも不正行為を防止することができる。この開錠履歴の管理は、必ずしもリアルタイム性は必要でないため、本店やデータセンタのホストコンピュータ10に伝送して集中管理してもよい。
生体認証錠7は、不可抗力などによって開錠機能部(生体情報取得手段32、認証手段33、コントロールボックス37、信号伝送経路等)が不能な状態でも、履歴保存機能(履歴保存要否判定手段35及び開錠履歴記憶手段36)が有効なように、データ伝送路や制御系統などを両機能部で独立して構成するのが好ましい。
第2の開錠機構8は、生体認証錠7とは独立して施錠機構6を開錠可能で、非常時の開錠手段として設定される。すなわち、施錠機構6を開錠する際に、生体認証錠7と第2の開錠機構8の両方の開錠条件が揃う必要はなく、何れかの開錠機構7、8の開錠条件さえ揃えばよい。従って、生体認証錠7が有効に機能している状態でも、第2の開錠機構8によって施錠機構6を開錠することができる。
ここで、「非常時の開錠手段」とは、施錠機構6を開錠した場合は、常に「異常な開錠」「緊急時の開錠」とみなされる開錠機構であることを意味する。上記したように、生体認証型の生体認証錠7が正常に機能している場合だけでなく、生体認証錠7が故障等で不能で第2の開錠機構8でしか開錠できない場合であっても、第2の開錠機構8で開錠すると「異常な開錠」と判定され、開錠履歴が登録される。
本実施形態における第2の開錠機構8は、入力された複数の番号が開錠番号と合致する場合に施錠機構6に対して開錠指令を送出する周知のダイアル型電子錠(符号錠)である。以下の説明においては、「ダイアル錠8」と表記する。
ダイアル錠8は、予め設定された複数の開錠番号を記憶する開錠番号記憶部40と、金庫扉5の前面に露出し開錠者が正逆方向に回動操作する円筒状の操作ダイアル(入力手段)41と、操作ダイアル41の操作開始後に所定時間(例えば3秒以上)停止した状態における基準位置の番号N及び回転方向Dを認識する番号読取部42と、番号照合部43が読み取った番号N、方向D及び入力順序Oを含む数字データ(Nnnn)を開錠番号記憶部40の開錠番号と照合する番号照合部43と、所定個数の数字データ(N111〜Nnnn)が全て一致する場合に開錠可と判定し施錠機構6に開錠指令を送出する開錠指示部44とを備える。開錠番号は、通常、操作ダイアル41に表示される1桁又は2桁の数字、ダイアルの回転方向及び入力順序を組み合わせた数字データがn個(例えばn≧4)設定され、入力の組み合わせは、数千万〜数億通りである。なお、番号読取部42が番号を読み取る度に番号照合部43がその番号を照合し、一致しなかった時点で処理を終了するようにしてもよい。
ダイアル錠8は、プロセッサやメモリ(記憶媒体)に入/出力装置などが接続された小型コンピュータで構成することができる。上記した開錠番号記憶部40及び番号保存部43は記憶媒体の記憶領域、操作ダイアル41及び番号読取部42は入力装置、開錠指示部44及び各部の制御は記憶媒体に格納されたプログラム及びプロセッサで夫々構成される。なお、従来周知のダイアル型電子錠は、本実施形態における施錠機構6及びダイアル錠8の一部を組み合わせた概念に相当する。
上記したように、金庫室4の一側面には、正面開口部4Aよりも開口面積が小さい第2の開口部4B(非常口)が設けられている、この非常口4Bは、災害や故障などで金庫室正面の金庫扉5が開錠不能になった場合に、金庫室内部との出入りに使用される。この非常口4Bにも、第2の金庫扉50と、第2の金庫扉50を施錠する第2の施錠機構60と、第2の施錠機構60を独立して開錠可能な第3、第4の開錠機構70、80が設置される。各部の構成は、上記した金庫扉5、施錠機構6等と同一であるため、重複説明は省略する。
従って、非常口4Bの金庫扉50においても、ダイアル型の第4の開錠機構70によって開錠された場合に開錠履歴が保存されることになる。ここで、第4の開錠機構70の開錠履歴を、第1の開錠機構(生体認証錠)7の開錠履歴記憶手段36に保存したり、生体認証錠7内に第2の開錠履歴記憶手段を設けて保存することができる。前者の場合は、開錠履歴情報(ログ)に金庫扉5、50の識別情報を含めるのが好ましい。
次に、図3、図4のフローチャートを参照して、上記した施錠管理システム1を利用した本発明の実施形態に係る施錠管理方法の処理工程を説明する。以下においては、生体認証錠7で開錠する通常時の開錠パターン(図3)と、ダイアル錠8で開錠する異常時の開錠パターン(図4)とを分けて説明する。なお、開錠後の再施錠やタイムロックの解除などの本発明に関連しない周知の処理工程は図示及び説明を省略する。
まず、図3に示すように、生体認証錠7で開錠する場合は、開錠者がカードスロットにICカード38を挿入すると、カードリーダ31がカード内の生体情報格納手段30から指紋データを読み取ってメモリに一時的に記憶する(S1)。次いで、開錠者が読取面に指をかざすと、生体情報取得手段32が読取面をスキャンして開錠者の指紋の画像データを取得しメモリに一時的に記憶する(S2)。次いで、認証手段33が、指紋の画像データから特徴点を抽出し、カードから読み取った指紋データと照合する(S3)。
指紋データが一致する場合(S4のYes)、認証手段33は開錠可と判定し、コントロールボックス37へ開錠指示を送信する(S5)。一方、指紋データが一致しない場合は(S4のNo)、設定された試行回数(例えば3回)に達するまでエラー音や音声メッセージなどを出力して開錠者に再入力を促す(S6、S7)。試行回数に達しても指紋データが一致しない場合は(S6のYes)、処理を終了するメッセージ等を出力し、取得した指紋データや試行回数をメモリから消去し、開錠処理を終了する。なお、不正防止の観点から、このような照合不能の履歴を記録しておいてもよい。
コントロールボックス37は、認証手段33から受信した開錠指示を施錠機構6の可読信号(開錠指示信号)に変換して施錠機構6に送信する(S8)。施錠機構6のコントローラ23は、規制機構22のモータを駆動させて規制部材による丸型ハンドル21等の規制を解除する(S9)。この時、金庫扉5の周囲に設置したスピーカや施錠/開錠インジケータなどから音声や光信号を出力して、開錠者に規制解除を知らせるのが好ましい。開錠者は、丸型ハンドル21を回転操作してロックプレート20を金庫扉5内に後退させ、金庫扉5(本扉5A)を開扉すると共に、携帯するシリンダ鍵を使用して格子扉5Bを開扉して金庫室4に入ることができる。
また、コントローラ23は、コントロールボックス37から送信された開錠指示信号を受信すると、何れの開錠機構7、8からの信号であるかを判定する(S10)。ここでは、コントロールボックス37との伝送経路を経由しているため、生体認証錠7からの開錠指示と判定する。なお、開錠指示信号に開錠機構の識別情報を含めておいてもよい。
ダイアル錠8による開錠であると判定した場合(S11のYes)、コントローラ23は、異常な開錠とみなして管理者PC9などの出力装置に警報指示信号を送信する(S12)。警報指示信号を受信した出力装置は、音声、光、メッセージなどの予め設定された形式でアラームを報知する(S13)。一方、生体認証錠7による開錠であると判定した場合は(S11のNo)、S12、S13をスキップして、S14へ進む。
S14では、コントローラ23が、S10で判定した開錠機構の識別コードを含む開錠情報を生成し、コントロールボックス37に送信する。コントロールボックス37は、受信した開錠情報を生体認証錠7で解読可能な開錠通知信号に変換して生体認証錠7に送信する(S15)。
生体認証錠7では、コントロールボックス37から送信された開錠情報(開錠通知信号)を履歴保存要否判定手段35が受信して、この信号に含まれる開錠機構識別コードを抽出して、何れの開錠機構で開錠されたかを判定する(S16)。ダイアル錠8で開錠された場合は(S17のYes)、さらに履歴保存要否判定手段35が、生体認証錠7が使用不能である等の他の条件に従って開錠履歴情報の保存要否を判定する(S18)。
開錠履歴情報の保存要と判定された場合は(S18のYes)、開錠情報を受信した日時を図示しないリアルタイムクロックなどから取得して開錠履歴記憶手段36に格納する(S19)。これにより、一連の処理が終了する。生体認証錠7による開錠である場合(S17のNo)及び開錠履歴の保存不要と判定された場合(S18のNo)は、それぞれの後の工程(S18、S19)をスキップして処理を終了する。なお、施錠機構6への開錠指示を送出した時点(S5)、開錠履歴情報を格納した時点(S19)、若しくは他の任意の時点で、S2で取得した開錠者の指紋データをメモリから消去する。
次に、図4を参照して、ダイアル錠8によって施錠機構6が開錠される場合の処理工程を説明する。
まず、開錠者が操作ダイアル41を回転操作すると、番号読取部42が、操作ダイアル41が所定時間停止するかの監視を開始する。操作ダイアル41が所定時間停止した場合、番号読取部42は、基準位置にあるダイアルの数字F1と回転方向D1とを読み取り、入力順序O1と共に番号照合部43に送出する(S21)。番号照合部43は、取得した数字データ(O111)を開錠番号記憶部40の開錠番号と照合する(S22)。
両者が一致する場合には(S23のYes)、照合結果を開錠指示部44に送出する。開錠指示部44は、一致した数字データの入力順序ONが所定数OENDに達したかを判定し(S24)、達していない場合は(S24のNo)、入力順序ONに1を加算して番号読取部42に返す(S25)。以上のS21〜S25の処理を繰り返して、全ての番号が一致した場合は(S24のYes)、開錠指示部44は開錠可と判定して施錠機構6に開錠指令を送出する(S26)。以降の処理は、生体認証錠7による開錠処理工程のS9〜S19と同様である。
一方、S22の照合の結果、数字データが一致しない場合には(S23のNo)、設定された試行回数(例えば3回)に達するまでブザー音や音声メッセージなどを出力して開錠者に番号の再入力を促す(S27、S28)。一部又は全部の数字データが一致しないまま試行回数に達した場合は(n=nmax:S27のNo)、処理を終了するメッセージ等を出力し試行回数をメモリから消去して開錠処理を終了する。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されず、種々の変形・変更が可能である。
例えば、上記の実施形態では、金融機関の金庫室を例示したが、金融機関以外の金庫室や移動可能な金庫にも同様に本発明を適用できる。
また、本発明は、開錠機構の種類や具体的構成ではなく、複数の開錠機構を独立して開錠可能にした上で、第2の開錠機構による開錠を監視して開錠履歴を保存する点に特徴を有する。従って、第1、第2の開錠機構の種類や具体的な構成は上記の例に限らず、従来周知の又は将来提案されるいかなる開錠機構も採用できる。
さらに、第2の開錠機構について、通常は使用不能にしておき、第1の開錠機構が使用不能である場合に限って使用可能にする場合には、施錠管理システムの内部又は外部に、第2の開錠機構を有効にする制御手段を設けてもよい。この制御手段は、緊急時に即時に第2の開錠機構を有効化できるように、例えば、数桁の暗証番号による認証やフラグの登録/解除などの簡易な手法を利用するのが好ましい。
1:施錠管理システム
2:金融機関
4:金庫室
4A:開口部
4B:非常口(第2の開口部)
5:金庫扉(本扉)
6:施錠機構
7:第1の開錠機構(生体認証錠)
8:第2の開錠機構(ダイアル錠)
9:管理者PC
10:ホストコンピュータ
20:ロックプレート
21:丸型ハンドル
22:規制機構
23:コントローラ
30:生体情報記憶手段
31:カードリーダ
32:生体情報取得手段(指紋スキャナ)
33:認証手段
34:開錠指示手段
35:履歴保存要否判定手段
36:開錠開錠履歴記憶手段
37:コントロールボックス
38:ICカード
40:開錠番号記憶部
41:操作ダイアル
42:番号読取部
43:番号照会部
44:開錠指示部
60:第2の施錠機構
70:第3の開錠機構(生体認証錠)
80:第4の開錠機構(ダイアル錠)

Claims (13)

  1. 金庫室の開口部に設置される開閉可能な金庫扉を施錠する施錠機構と、
    前記施錠機構を開錠可能で、通常時の開錠手段として設定される第1の開錠機構と、
    前記第1の開錠機構とは独立して前記施錠機構を開錠可能で、非常時の開錠手段として設定される第2の開錠機構と、
    前記施錠機構から、前記第1及び第2の開錠機構の何れかによって開錠された開錠情報を受信する開錠情報受信手段と、
    前記第1の開錠機構が使用可能/不能状態であることを記憶する使用状態記憶手段と、
    前記第2の開錠機構によって金庫扉が開錠されたときに、前記使用状態記憶手段を参照して第1の開錠機構が使用不能状態であるかを判定する使用可否判定手段と、
    第2の開錠機構によって金庫扉が開錠された開錠情報を受信した場合に、開錠履歴情報を保存する開錠履歴保存手段であって、前記第1の開錠機構が使用不能と判定された場合に、開錠履歴情報を保存する、開錠履歴保存手段
    を備えた金庫の施錠管理システム。
  2. 金庫室の開口部に設置される開閉可能な金庫扉を施錠する施錠機構と、
    前記施錠機構を開錠可能で、通常時の開錠手段として設定される第1の開錠機構と、
    前記第1の開錠機構とは独立して前記施錠機構を開錠可能で、非常時の開錠手段として設定される第2の開錠機構と、
    前記施錠機構から、前記第1及び第2の開錠機構の何れかによって開錠された開錠情報を受信する開錠情報受信手段と、
    前記第1の開錠機構が使用可能/不能状態であるかを判定し、第1の開錠機構が使用不能状態である場合に前記第2の開錠機構を有効にする制御手段と、
    第2の開錠機構によって金庫扉が開錠された開錠情報を受信した場合に、開錠履歴情報を保存する開錠履歴保存手段と
    を備えた金庫の施錠管理システム。
  3. 前記第1の開錠機構は、
    開錠権限を有するユーザの生体情報を記憶する生体情報記憶手段と、
    開錠者の生体情報を取得する生体情報取得手段と、
    前記記憶された生体情報と開錠者の生体情報とを照合して開錠者を認証する認証手段と、を備えた生体認証型の開錠機構であり、
    前記第2の開錠機構は、開錠者が入力した複数の番号が予め設定された番号及び順序と合致する場合に前記施錠機構を開錠するダイアル型の開錠機構である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の金庫の施錠管理システム。
  4. 前記第1の開錠機構は、前記認証手段が開錠可と判定した結果を受け取って前記施錠機構に対して解除指示信号を通知する解除指示通知手段をさらに備えることを特徴とする請求項記載の金庫の施錠管理システム。
  5. 前記生体情報記憶手段は、開錠者が保持する可搬性の記憶媒体で構成され、
    前記第1の開錠機構は、前記可搬性記憶媒体から生体情報を読み取る読取手段をさらに備え、
    前記認証手段は、前記読取手段で読み取られた生体情報と、前記生体情報取得手段が取得した生体情報とを照合する
    ことを特徴とする請求項記載の金庫の施錠管理システム。
  6. 前記第1の開錠機構は、前記開錠履歴保存手段を内蔵することを特徴とする請求項1または2記載の金庫の施錠管理システム。
  7. 前記第2の開錠機構によって金庫扉が開錠されたときに、開錠状態を音、光、テキスト、振動の少なくとも何れかの方法で報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2記載の金庫の施錠管理システム。
  8. さらに、
    前記第1の開錠機構が使用可能/不能状態であることを記憶する第2の使用状態記憶手段と、
    前記第2の開錠機構によって金庫扉が開錠されたときに、前記第2の使用状態記憶手段を参照して第1の開錠機構が使用不能状態であるかを判定する第2の使用可否判定手段とを備え、
    前記報知手段は、前記第1の開錠機構が使用不能と判定された場合に開錠状態を報知する
    ことを特徴とする請求項7記載の金庫の施錠管理システム。
  9. 前記金庫室の第2の開口部に設置される開閉可能な第2の金庫扉を施錠する第2の施錠機構と、
    前記第2の施錠機構を開錠可能で、第2の施錠機構の通常時の開錠手段として設定される第3の開錠機構と、
    前記第3の開錠機構とは独立して前記第2の施錠機構を開錠可能で、第2の施錠機構の非常時の開錠手段として設定される第4の開錠機構と、
    第4の開錠機構によって第2の金庫扉が開錠されたときに開錠履歴情報を保存する第2の開錠履歴保存手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の金庫の施錠管理システム。
  10. 前記第1の開錠機構は、前記第2の履歴保存手段を内蔵することを特徴とする請求項記載の金庫の施錠管理システム。
  11. 金庫室の金庫扉を施錠する施錠機構を開錠可能で通常時の開錠手段として設定される第1の開錠機構と、前記第1の開錠機構とは独立して前記施錠機構を開錠可能で非常時の開錠手段として設定される第2の開錠機構と、の何れかによって開錠された開錠情報を前記施錠機構から受信するステップと、
    前記第2の開錠機構によって金庫扉が開錠されたときに、前記第1の開錠機構が使用可能/不能状態であることを記憶する使用状態記憶手段を参照して第1の開錠機構が使用不能状態であるかを判定するステップと、
    第2の開錠機構によって金庫扉が開錠された開錠情報を受信した場合に、開錠履歴情報を記憶媒体に保存するステップであって、前記第1の開錠機構が使用不能と判定された場合に、開錠履歴情報を保存する、ステップ
    を備えたことを特徴とする金庫の施錠管理方法。
  12. 金庫室の金庫扉を施錠する施錠機構を開錠可能で通常時の開錠手段として設定される第1の開錠機構と、前記第1の開錠機構とは独立して前記施錠機構を開錠可能で非常時の開錠手段として設定される第2の開錠機構と、の何れかによって開錠された開錠情報を前記施錠機構から受信するステップと、
    前記第1の開錠機構が使用可能/不能状態であるかを判定し、第1の開錠機構が使用不能状態である場合に前記第2の開錠機構を有効にするステップと、
    第2の開錠機構によって金庫扉が開錠された開錠情報を受信した場合に、開錠履歴情報を記憶媒体に保存するステップと
    を備えたことを特徴とする金庫の施錠管理方法。
  13. 請求項1〜10の何れかに記載の金庫の施錠管理システムを備えた金庫室。
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