JP7235694B2 - 釣用スナップ - Google Patents

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Description

本発明は、仕掛け部材の取り付け及び取り外しが容易な釣用スナップに関し、特に、一端部に釣糸を止着でき、他端側に仕掛け部材を装着可能な釣用スナップに関する。
ハリス、錘、ルアー、餌木等の仕掛け部材の取り付け及び取り外しを容易に行なうことができるように、金属線材を屈曲させて成る釣用スナップが従来から用いられている。このような釣用スナップの多くは、金属線材の主軸部の端部を環状に折り曲げて環状部を形成し、その環状部の端部のフック状の係止部を前記主軸部に対して係脱可能に係止させて成るものであり、係止部を主軸部に対して係脱させて環状部を開閉(開環及び閉環)させることにより該環状部に対して仕掛け部材の装着用リング部等を遊嵌状態で挿通して脱着できるようにし、或いは、主軸部に係止部が係止された状態で仕掛け部材の装着用リング部等を係止部の端部に押し通して環状部に沿って移動させる又はその逆の操作を行なうことにより環状部に対して仕掛け部材を脱着できるようにしている。
また、このような形態を成す釣用スナップは、様々なタイプのものが知られており、例えば、エイトロックスナップと呼ばれる釣用スナップは、金属線材の主軸部の一端側を主軸部に対して一方側で環状に折り曲げることにより第1の環状部を形成し、その第1の環状部の端部のフック状の係止部を主軸部の他端側に係止させるとともに、主軸部の他端側を主軸部に対して他方側で環状に折り曲げることにより第2の環状部を形成し、その第2の環状部の端部のフック状の係止部を主軸部の前記一端側に係止させて成る。
また、クロス(ツイン)ロックスナップと呼ばれる釣用スナップは、金属線材の主軸部の一端側を主軸部に対して一方側で環状に折り曲げて第1の環状部を形成し、主軸部の他端側を主軸部に対して第1の環状部と同じ側で環状に折り曲げて第2の環状部を形成するとともに、第1の環状部の端部側と第2の環状部の端部側とを交差させつつ主軸部へ向けて延在させた後、その延在した第1の環状部の端部のフック状の係止部を第2の環状部側で主軸部に係止させ、延在した第2の環状部の端部のフック状の係止部を第1の環状部側で主軸部に係止させて成る(例えば、特許文献1参照)。
また、環状体を跨ぐように金属線材に取着された金属板に対して非フック状の係止部を係脱可能に係止させるようになっている釣用スナップなど、他の形態の釣用スナップも数多く存在する。
実開昭54-99886号
いずれにしても、係止部を係脱させて環状部を開閉させることにより該環状部に対して仕掛け部材を脱着できるようにする釣用スナップでは、手の指で環状部を摘まんで弾性変形させるなどして、指の操作で係止部の係脱を容易に行なえることが望まれる。しかしながら、特に、前述の特許文献1に開示されるようなクロスロックスナップは、2つの環状部の交差構造にも起因して、エイトロックスナップを含むその他の釣用スナップと比べ、係止強度が大きいものの、剛性が高いことから、指で係止部を主軸部に対して係脱させて環状部を開閉させる操作に大きな力を要し、係脱操作し辛い。そのため、実釣時に手が濡れている場合には、釣用スナップを摘む指が滑ってしまい、うまく係脱操作を行なうことができなくなる。また、ルアーなどの仕掛け部材を頻繁に交換する場合にも、その交換操作が面倒となる。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、係止部を係脱して環状部を開閉する操作を容易に行なうことができる釣用スナップを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、金属線材を環状に折り曲げて環状部を形成し、該環状部の端部の係止部を係脱可能に係止させることにより前記環状部を開閉させる釣用スナップであって、前記金属線材には、前記係止部の係止状態を解除させるための指先が掛かる掛止部が設けられることを特徴とする。
上記構成によれば、指先が掛かる掛止部が、係止部の係止状態を解除させるべく金属線材に設けられているため、係止部を係脱して環状部を開閉する操作を掛止部によって容易に且つ安定的に行なうことができる。したがって、実釣時に手が濡れている場合であっても、釣用スナップを摘む指が滑ることなく、環状部を容易に開閉させて、環状部に対する仕掛け部材の脱着を容易に行なうことができる。また、ルアーなどの仕掛け部材を頻繁に交換する場合でも、その交換操作を簡単且つ迅速に行なうことができる。
なお、上記構成において、環状部は、金属線材の一端部のみに形成されてもよく、或いは、金属線材の両端部に形成されてもよい。また、金属線材の両端部に環状部が形成される場合には、両方の環状部の係止部が金属線材に対して係脱自在であってもよく、或いは、一方の環状部の係止部のみが金属線材に対して係脱自在であってもよい。
また、上記構成において、係止状態にある係止部と掛止部との間のスナップ長手方向に沿う長さは、係止状態にある係止部とそれにより閉じられる環状部のスナップ長手方向に沿う端部との間のスナップ長手方向に沿う長さの半分以下である(半分または半分よりも短い)ことが好ましい。これによれば、環状部の端部寄りではなく係止部に近い側で係止部の係脱に必要な操作力を掛止部から効果的に入力できるため、その操作力を係止部に効率的に作用させて、少ない力で環状部をそのバネを利かせて容易に開放できる。
また、上記構成では、掛止部が凸状に形成されてもよく或いは凹状に形成されてもよい。この場合、金属線材の一部を凹凸形状に形成することによって凹部及び/又は凸部を形成してもよい。特に、掛止部が凹状を成す場合には、掛止部を指先で安定して押圧できるため、有益である。また、掛止部は、指先や爪先の度当て部(当て部)として任意の形状に形成されても構わない。また、掛止部は、金属線材と一体又は別体を成すことができる。
また、本発明は、金属線材の主軸部の端部を環状に折り曲げて環状部を形成し、その環状部の端部のフック状の係止部を前記主軸部に対して係脱可能に係止させて成り、前記係止部を主軸部に対して係脱させて前記環状部を開閉させることにより該環状部に対して仕掛け部材を脱着できるようにした釣用スナップであって、前記環状部には、前記主軸部に対する前記係止部の係止状態を解除させる方向で前記主軸部に近づくように窪む凹状の掛止部が設けられることを特徴とする。
上記構成によれば、環状部に凹状の掛止部が設けられているため、掛止部に指先又は爪を引っ掛け易く、また、一見して指先又は爪を引っ掛ける部位であると分かる凹形状を掛止部が成すことから、掛止部を利用した係止部の係脱操作を釣人に促すことができる。この場合でも、凹形状の係止部側が度当て部(当て部)となる。また、このような掛止部は、主軸部に対する係止部の係止状態を解除させる方向で窪む凹状を成しているため、掛止部に指先又は爪を引っ掛けて主軸部へ向けて環状部を押し込むだけで容易に係止部と主軸部との係止状態を解除でき、或いは、その逆の操作を行なうことで容易に係止部を主軸部に対して係止させることができる。更に上記構成によれば、掛止部を主軸部に近づくように窪ませて、掛止部(主軸部と対向する環状部の部位)と主軸部との間の距離を短くしているため、掛止部に指先を引っ掛けた係止部の係脱操作(環状部の開閉操作)時に、主軸部周りのモーメントを低く抑えることができ、したがって、主軸部を中心にスナップが回転して係止部の係脱操作がし辛くなる事態を回避できる。
このように、掛止部は、主軸部に対する係止部の係止状態を解除させる方向で且つ主軸部に近づくように凹状に窪むことにより、指先又は爪の引っ掛かりを容易にし、掛止された指が環状部を主軸部へ向けて押し込む際に指先にフィットして操作力を効果的に入力し易くするとともに、主軸部周りのモーメントも低く抑えつつ、環状部を確実に弾性変形させて係止部の係脱を安定的に行なえるようにする。したがって、実釣時に手が濡れている場合であっても、釣用スナップを摘む指が滑ることなく、環状部を容易に開閉させて、環状部に対する仕掛け部材の脱着を容易に行なうことができる。また、ルアーなどの仕掛け部材を頻繁に交換する場合でも、その交換操作を簡単且つ迅速に行なうことができる。
なお、上記構成において、環状部は、金属線材の主軸部の一端部のみに形成されてもよく、或いは、主軸部の両端部に形成されてもよい。また、主軸部の両端部に環状部が形成される場合には、両方の環状部の係止部が主軸部に対して係脱自在であってもよく、或いは、一方の環状部の係止部のみが主軸部に対して係脱自在であってもよい。いずれにしても、係止部が係脱自在である(すなわち、係止部の係脱操作を行なう必要がある)環状部に対して掛止部が設けられる。
また、上記構成において、環状部は、金属線材の主軸部の一端側を主軸部に対して一方側で環状に折り曲げて成る第1の環状部と、主軸部の他端側を主軸部に対して第1の環状部と同じ側で環状に折り曲げて成る第2の環状部とを有し、第1の環状部及び第2の環状部は、その端部側が互いに交差されつつ主軸部へ向けて延在するとともに、その延在した第1の環状部の端部の係止部が第2の環状部側で主軸部に係止され、延在した第2の環状部の端部の係止部が第1の環状部側で主軸部に係止されてもよい。
釣用スナップがこのような構成、すなわち、いわゆるクロスロック形態を成す場合には、前述したように剛性が高く環状部を開閉し難いことから、環状部に掛止部を設ける意義は大きい。掛止部の存在により、クロスロックスナップにおける係止部の係脱操作を容易に行なうことができるようになる。
また、上記構成において、掛止部は、第1の環状部と第2の環状部とが交差する交差領域に近接して設けられることが好ましい。これによれば、係止部の係脱に必要な操作力を掛止部から効果的に入力でき、その操作力を係止部に効率的に作用させることができる。
本発明によれば、係止部を係脱して環状部を開閉する操作を容易に行なうことができる釣用スナップが得られる。
(a)は、本発明の第1の実施形態に係るクロスロック形態の釣用スナップを掛止部が設けられた環状部側から見た側面図、(b)は、(a)の釣用スナップの正面図、(c)は、(a)の釣用スナップを主軸部側から見た側面図、(d)は、(a)の釣用スナップの背面図、(e)は、(a)の釣用スナップを第1の環状部側から見た上面図、(f)は、(a)の釣用スナップを第2の環状部側から見た下面図である。 第2の環状部の係止部を主軸部から離脱させて開放した第2の環状部に仕掛け部材としてのルアーを装着した状態を示す正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る釣用スナップの正面図である。 本発明の第3の実施形態に係るエイトロック形態の釣用スナップの正面図である。 本発明の第4の実施形態に係る釣用スナップの正面図である。 本発明の第5の実施形態に係る釣用スナップの正面図である。 本発明の第6の実施形態に係る釣用スナップの正面図である。 本発明の第7の実施形態に係る釣用スナップの正面図である。 本発明の第8の実施形態に係る釣用スナップの正面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るクロスロック形態の釣用スナップ1を示している。図示のように、本実施形態の釣用スナップ1は、金属線材1aの主軸部4の端部を環状に折り曲げて環状部10,12を形成し、その環状部10,12の端部のフック状の係止部10a,12aを主軸部4に対して係脱可能に係止させて成るものであり、図2に示されるように一方の環状部12の係止部12aを主軸部4に対して係脱させて環状部12を開閉させることにより環状部12に対して仕掛け部材としての例えばルアー50を脱着できるようになっている。
具体的には、本実施形態の釣用スナップ1は、金属線材1aの直線状の主軸部4の一端側(図1の上側)を主軸部4に対して一方側(図1の(b)の正面視で左側)で環状に折り曲げて成る第1の環状部10と、主軸部4の他端側(図1の下側)を主軸部4に対して第1の環状部10と同じ側で環状に折り曲げて成る第2の環状部12とを有する。
また、第1の環状部10及び第2の環状部12は、その端部側が交差領域60で互いに交差されつつ主軸部4へ向けて(本実施形態では、主軸部4に対して略直交する方向で)互いに近接して(正面視で)略平行に延在する延在部10b,12bを形成している。そして、第1の環状部10の延在部10bの端部に設けられた断面が略U字状の係止部10aが、第2の環状部12側で主軸部4に対して係脱可能に係止され、また、第2の環状部12の延在部12bの端部に設けられた断面が略U字状の係止部12aが、第1の環状部10側で主軸部4に対して係脱可能に係止されている。この場合、第1の環状部10の係止部10aは、主軸部4に対して正面側から背面側へと係止され、一方、第2の環状部12の係止部12aは、主軸部4に対して背面側から正面側側へと係止されている。
また、本実施形態では、第1の環状部10及び第2の環状部12の係止部10a,12aがそれぞれ主軸部4に係止された図1の状態で、第2の環状部12の開口12cの面積が第1の環状部10の開口10cの面積よりも大きく設定されており(言い換えると、第2の環状部12は、第1の環状部10よりも大きい曲率を伴って折り曲げられており)、それにより、第1の環状部10の係止部10aを係脱困難とし、第2の環状部12の係止部12aを後述する掛止部20の存在にも起因して指の押圧で環状部12を弾性変形させて容易に係脱できる(したがって、第2の環状部12に仕掛け部材を着脱できる)ようにしている。
また、仕掛け部材であるルアー50(図2参照)の着脱のために開閉操作されるべき第2の環状部12には、主軸部4と対向する部位に、主軸部4に対する係止部12aの係止状態を解除させる方向で主軸部4に近づくように窪む凹状(本実施形態では、断面が略「く」の字状)の掛止部20が設けられている。この場合、掛止部20は、金属線材1aを折り曲げて形成され、すなわち、金属線材1aと一体を成しており、主軸部4から最も離間された第2の環状部12の部位12dから主軸部4へ向けて「く」の字に屈曲するように延びて延在部12bへと繋がっている。そして、掛止部20は、第1の環状部10と第2の環状部12とが交差する交差領域60に近接して位置される。すなわち、これを図1の(b)を参照しつつ寸法的に言い換えると、係止状態にある係止部12aと掛止部20との間のスナップ長手方向Xに沿う長さL2は、係止状態にある係止部12aとそれにより閉じられる環状部12のスナップ長手方向Xに沿う端部12eとの間のスナップ長手方向Xに沿う長さL1の半分よりも短く設定されている。なお、掛止部20は、上記長さL1において係止部12aに近い位置に設けることが好ましいが、長さL1の中間を含む係止部12a側に設けられると、つまり、長さL2が長さL1の半分または半分よりも短く設定されると、環状部12から十分離れるため、係止部12aの係脱に必要な操作力を掛止部20から効果的に入力でき、その操作力を係止部12aに効率的に作用させて、少ない力で環状部12をそのバネを利かせて容易に開放できる。
以上のような構成の釣用スナップ1においては、図1に示されるように第2の環状部12が閉じられた状態(閉環状態)から、例えば、一方の手の指で第1の環状部10を摘みつつ、他方の手の親指を主軸部4に添えながら、その手の人差し指の指先又は爪を掛止部20に引っ掛けて(或いは、他方の手の人差し指を主軸部4に添えながら、その手の親指の指先又は爪を掛止部20に引っ掛けて)、図1の(b)に示されるように掛止部20に対して主軸部4へと向かう方向で操作力Fを付与すると、第2の環状部12が弾性的に押し潰されるように変形されて主軸部4に対する係止部12aの係止状態が解除され、図2に示されるように第2の環状部12(開口12c)を開放(開環)させることができる。そして、この開放状態で、仕掛け部材としてのルアー50の連結環(アイ)50aを第2の環状部12の端部(係止部12aの端部)からこの第2の環状部12を形成する線材1aに押し通せば、ルアー50の連結環50aを遊嵌状態で挿通してルアー50を第2の環状部12に装着できる。その後、この装着状態で、今度は、先と同様にしてスナップ1を指で摘みつつ指先又は爪を掛止部20に引っ掛けて、図2に示されるように掛止部20に対して主軸部4へと向かう方向で操作力Fを付与すれば、係止部12aを主軸部4に係止させて第2の環状部12(開口12c)を閉じることができる。
なお、第1の環状部10には例えば釣糸200を止着させることもできる。また、凹状の掛止部20にて開口12cの開閉操作を行なう場合、掛止部20の両側にある凸状の2つの度当て部20a,20bも開閉操作を容易にすることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ルアー50の着脱のために開閉操作されるべき第2の環状部12に凹状の掛止部20が設けられているため、掛止部20に指先又は爪を引っ掛け易く、また、一見して指先又は爪を引っ掛ける部位であると分かる凹形状を掛止部20が成すことから、掛止部20を利用した係止部12aの係脱操作を釣人に促すことができる。また、このような掛止部20は、主軸部4に対する係止部12aの係止状態を解除させる方向で窪む凹状を成しているため、掛止部20に指先又は爪を引っ掛けて主軸部4へ向けて第2の環状部12を押し込むだけで容易に係止部12aと主軸部4との係止状態を解除でき、或いは、その逆の操作を行なうことで容易に係止部12aを主軸部4に対して係止させることができる。更に本実施形態によれば、掛止部20を主軸部4に近づくように窪ませて、掛止部20と主軸部4との間の距離を短くしているため、掛止部20に指先を引っ掛けた係止部12aの係脱操作(第2の環状部12の開閉操作)時に、主軸部4周りのモーメントを低く抑えることができ、したがって、主軸部4を中心にスナップ1が回転して係止部12aの係脱操作がし辛くなる事態を回避できる。
このように、本実施形態の掛止部20は、主軸部4に対する係止部12aの係止状態を解除させる方向で且つ主軸部4に近づくように凹状に窪むことにより、指先又は爪の引っ掛かりを容易にし、掛止された指が第2の環状部12を主軸部4へ向けて押し込む際に指先にフィットして操作力Fを効果的に入力し易くするとともに、主軸部4周りのモーメントも低く抑えつつ、第2の環状部12を確実に弾性変形させて係止部12aの係脱を安定的に行なえるようにする。したがって、実釣時に手が濡れている場合であっても、釣用スナップ1を摘む指が滑ることなく、第2の環状部12を容易に開閉させて、第2の環状部12に対するルアー50の脱着を容易に行なうことができる。
また、本実施形態の掛止部20は、第1の環状部10と第2の環状部12とが交差する交差領域60に近接して設けられているため、係止部12aの係脱に必要な操作力Fを掛止部20から効果的に入力でき、その操作力Fを係止部12aに効率的に作用させることができる。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る釣用スナップ1Aを示している。図示のように、本実施形態の釣用スナップ1Aは、金属線材1aの直線状の主軸部4の一端部(図3の右端部)を主軸部4に対して環状に折り曲げて成る環状部30をその上側と下側とに有する。この場合、環状部30は、主軸部4に対して一方側(図3の上側)で環状に折り曲げられた後、主軸部4に対して他方側(図3の下側)へと更に回り込むように延在して折り曲げられ、その端部のフック状の係止部30aが主軸部4の一端側(図3の右端側)に係脱可能に係止されている。一方、主軸部4の他端部は、フック状の係止部4aを形成するように折れ曲がって上下両方の環状部30の略中間部位に係止している。したがって、上下の環状部30は、図示のようにその係止部30aが主軸部4の一端側に係止された状態で、主軸部4の両側(図3の上側及び下側)にそれぞれ第1及び第2の開口30b,30cを形成するようになる。この場合、主軸部4は、環状部30を横切るように左右方向に延びており、そのため、係止部30aを第1の開口30bの内側で左右に移動させることにより係止部30aを主軸部4に対して係脱させて環状部30の第2の開口30cを開閉させることができ、それにより、環状部30に対して仕掛け部材を脱着できるようになる。なお、係止部4aの係脱を困難とし、第1の開口30bを開閉できないようになっている。また、仕掛け部材の着脱のために開閉操作されるべき下側の環状部30には、係止部30aと主軸部4とに近い部位に、主軸部4に対する係止部30aの係止状態を解除させる方向(図3の左右方向)で主軸部4に近づくように窪む凹状の掛止部20が設けられている。この場合も、係止状態にある係止部30aと掛止部20との間のスナップ長手方向に沿う長さは、係止状態にある係止部30aとそれにより閉じられる環状部30のスナップ長手方向に沿う端部(図中、下側の端部)との間のスナップ長手方向に沿う長さの半分以下に設定されている。したがって、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
図4は、本発明の第3の実施形態に係るエイトロック形態の釣用スナップ1Bを示している。図示のように、本実施形態の釣用スナップ1Bは、金属線材1aの主軸部4の一端側(図4の右端側)を主軸部4に対して一方側(図4の上側)で環状に折り曲げることにより第1の環状部10Aを形成し、その第1の環状部10Aの端部のフック状の係止部10aを主軸部4の他端側(図4の左端側)に係脱可能に係止させるとともに、主軸部4の他端側(図4の左端側)を主軸部4に対して他方側(図4の下側)で環状に折り曲げることにより第2の環状部12Aを形成し、その第2の環状部12Aの端部のフック状の係止部12aを主軸部4の一端側(図4の右端側)に係脱可能に係止させて成る。この場合、主軸部4は、第1の環状部10Aと第2の環状部12Aとによって画定される内側空間内で水平に対して傾斜して延びており、したがって、一方の環状部10A(12A)の係止部10a(12a)を他方の環状部12A(10A)の内側で左右に移動させることにより係止部10a(12a)が主軸部4に対して係脱されるようになっている。そして、仕掛け部材の着脱のために開閉操作されるべきこれらの2つの環状部10A,12Aにはそれぞれ、係止部10a,12aと主軸部4とに近い部位に、主軸部4に対する係止部10a,12aの係止状態を解除させる方向(図4の左右方向)で主軸部4に近づくように窪む凹状の掛止部20が設けられている。この場合も、第1の環状部10Aにおいて、係止状態にある係止部10aと掛止部20との間のスナップ長手方向に沿う長さL2は、係止状態にある係止部10aとそれにより閉じられる環状部10Aのスナップ長手方向に沿う端部(図中、上側の端部)との間のスナップ長手方向に沿う長さL1の半分に設定されており、また、第2の環状部12Aにおいて、係止状態にある係止部12aと掛止部20との間のスナップ長手方向に沿う長さL2は、係止状態にある係止部12aとそれにより閉じられる環状部12Aのスナップ長手方向に沿う端部(図中、下側の端部)との間のスナップ長手方向に沿う長さL1の半分よりも短く設定されている。このように、掛止部20をそれぞれ環状部10A,12Aから離れた位置に設けることにより、すなわち、長さL1に対して長さL2をその半分か又は半分よりも短く設定することにより、環状部10A,12Aを容易に弾性変形させることができる。したがって、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
図5は、本発明の第4の実施形態に係る釣用スナップ1Cを示している。図示のように、本実施形態の釣用スナップ1Cは、金属線材1aの主軸部4の両端部を環状に折り曲げて環状部10,12を形成し、その各環状部10,12の端部の係止部10a,12aを、環状体10,12を跨ぐように延在して両側の金属線材1aに取着された金属板19に対して係止させて成るものであり、一方の環状部12の係止部12aを金属板19に対して係脱させて環状部12を開閉させることにより環状部12に対して仕掛け部材を脱着できるようになっている。
具体的には、本実施形態の釣用スナップ1Cは、金属線材1aの直線状の主軸部4の一端側(図5の上側)を主軸部4に対して一方側(図5の正面視で左側)で小さい曲率を伴って環状に折り曲げて成る第1の環状部10と、主軸部4の他端側(図5の下側)を主軸部4に対して第1の環状部10と同じ方向にこれよりも大きい曲率を伴って環状に折り曲げて成る第2の環状部12とを有し、これらの環状体10,12を跨ぐように延在する金属板19は、その一方側(図5の右側)の長手方向端縁(スナップ長手方向Xに延びる端縁)19aが主軸部4の周囲に巻き付けられるように折り曲げられつつカシメ固定され、その他方側(図5の左側)の長手方向端縁19bが二股に分かれてフック状に折り曲げられて成る2つの係止凹部19ba,19bbを形成している。そして、第1の環状部10の端部に設けられるやや屈曲された直線状の係止部10aが、金属板19の長手方向端縁19bの一方側(図5の上側)の係止凹部19baに離脱困難に係止され、また、第2の環状部12の端部に設けられたフック状の係止部12aが、金属板19の長手方向端縁19bの他方側(図5の下側)の係止凹部19bbに係脱可能に係止されている。
また、仕掛け部材の着脱のために開閉操作されるべき第2の環状部12には、主軸部4と対向する部位に、金属板19の係止凹部19bbに対する係止部12aの係止状態を解除させるための指先が掛かる凸状の掛止部20Aが設けられ、指が当てられて掛止部20Aを押圧するための度当て部20aが形成されている。この度当て部20aは、凸状の掛止部20Aを形成する傾斜面から成り、係止部12aが係脱される方向に押圧されるように指を傾斜面に沿って誘導する。この場合、掛止部20Aは、金属線材1aを折り曲げて形成され、すなわち、金属線材1aと一体を成しているが、金属線材1aとは別体を成して金属線材1aに取り付けられても構わない。そして、掛止部20Aは、係止部12aの近傍に位置される。すなわち、係止状態にある係止部12aの端部と掛止部20Aとの間のスナップ長手方向Xに沿う長さL2は、係止状態にある係止部12aの端部とそれにより閉じられる環状部12のスナップ長手方向Xに沿う端部12eとの間のスナップ長手方向Xに沿う長さL1の半分よりも短く設定されている。これにより、掛止部20Aを介して環状部12から遠い部位を押圧するため、環状部12を容易に弾性変形させることができるとともに、押圧時に指が動いても、度当て部20aに指が当たり、安定して押圧しながら係止部12aの係脱操作ができる。なお、度当て部20aは、指で触れて止まる程度、突出が感じられる程度に形成されていればよい。したがって、本実施形態においても第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
図6は、本発明の第5の実施形態に係る釣用スナップ1Dを示している。図示のように、本実施形態の釣用スナップ1Dは、図1に示される第1の実施形態の変形例であり、第1の実施形態の凹状の掛止部20に代えて、凸状の掛止部20Aが設けられ、度当て部20aが形成されている。なお、それ以外の構成は、係止部10a,12aの係止方向が逆であること以外、第1の実施形態と同様である。
図7は、本発明の第6の実施形態に係る釣用スナップ1Eを示している。図示のように、本実施形態の釣用スナップ1Eは、図5に示される第4の実施形態の変形例であり、第2の環状部12の端部の係止部12aがフック状ではなく、直線状になっている。なお、それ以外の構成は、第4の実施形態と同様である。
図8は、本発明の第7の実施形態に係る釣用スナップ1Fを示している。図示のように、本実施形態の釣用スナップ1Fは、図5に示される第4の実施形態の変形例であり、第4の実施形態の凸状の掛止部20Aに代えて、凹状の掛止部20が設けられている。なお、それ以外の構成は、第4の実施形態と同様である。
図9は、本発明の第8の実施形態に係る釣用スナップ1Gを示している。図示のように、本実施形態の釣用スナップ1Gは、図3に示される第2の実施形態の変形例であり、第2の実施形態の凹状の掛止部20に代えて、凸状の掛止部20Aが設けられている。なお、それ以外の構成は、第2の実施形態と同様である。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば、前述した実施形態において、掛止部は、1つの環状部において1つの凹陥部又は凸部を有していたが、複数の凹陥部又は凸部を有してもよい。また、前述した実施形態では、仕掛け部材がルアーであったが、仕掛け部材は、錘、餌木、コマセかご等、釣りで用いられる仕掛けを構成する部材であれば、どのようなものであっても構わない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、前述した実施形態の一部または全部を組み合わせてもよく、あるいは、前述した実施形態のうちの1つから構成の一部が省かれてもよい。
1,1A,1B 釣用スナップ
1a 金属線材
4 主軸部
10,10A 第1の環状部
10a 係止部
12,12A 第2の環状部
12a 係止部
20 凹状の掛止部
20a,20b 度当て部
20A 凸状の掛止部
30 環状部
50 ルアー(仕掛け部材)
60 交差領域

Claims (6)

  1. 金属線材の主軸部の端部を環状に折り曲げて環状部を形成し、該環状部の端部のフック状の係止部を前記主軸部に対して係脱可能に係止させて成り、前記係止部を主軸部に対して係脱させて前記環状部を開閉させることにより該環状部に対して仕掛け部材を脱着できるようにした釣用スナップであって、
    前記環状部は、前記金属線材の前記主軸部の一端側を前記主軸部に対して一方側で環状に折り曲げて成る第1の環状部と、前記主軸部の他端側を前記主軸部に対して前記第1の環状部と同じ側で環状に折り曲げて成る第2の環状部とを有し、
    前記第1の環状部及び前記第2の環状部は、その端部側が互いに交差されつつ前記主軸部へ向けて延在するとともに、その延在した前記第1の環状部の端部の前記係止部が前記第2の環状部側で前記主軸部に係止され、延在した前記第2の環状部の端部の前記係止部が前記第1の環状部側で前記主軸部に係止され、
    前記環状部には、前記係止部の係止状態を解除させるための指先が掛かる掛止部が設けられ
    前記係止状態にある前記係止部と前記掛止部との間のスナップ長手方向に沿う長さは、前記係止状態にある前記係止部とそれにより閉じられる前記環状部のスナップ長手方向に沿う端部との間のスナップ長手方向に沿う長さの半分以下であることを特徴とする釣用スナップ。
  2. 前記掛止部は、前記第1の環状部と前記第2の環状部とが交差する交差領域に近接して設けられることを特徴とする請求項に記載の釣用スナップ。
  3. 前記掛止部が凸状に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の釣用スナップ。
  4. 前記掛止部が凹状に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の釣用スナップ。
  5. 前記掛止部は、前記主軸部に対する前記係止部の係止状態を解除させる方向で前記主軸部に近づくように凹状に窪んでいることを特徴とする請求項4に記載の釣用スナップ。
  6. 前記掛止部が前記金属線材と一体又は別体を成すことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の釣用スナップ。
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