JP7153177B2 - 釣り用スナップ - Google Patents

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本発明は、弾性を有する線材を屈曲させて形成された釣り用スナップに関する。
従来、魚釣りにおいて、ルアーと称される疑似餌を用いてターゲットとなる対象魚を釣る所謂ルアーフィッシングが広く知られている。ルアーフィシングにおいては、アングラーは、ルアーをキャストし、ロッドを操作して、ベイトである魚や虫の動きに似るようにアクションを加えながらルアーをリトリーブする。これにより、対象魚のバイトを誘う。
ルアーフィッシングに使用されるルアーには様々な形態のものが存在しているが、いずれのルアーであっても、リーダーなどのラインを連結するためのラインアイレット(一般にラインアイと略称されている。)を備えている。ルアーは、ラインをラインアイレットに直結して使用される場合と、釣り用スナップを介してラインとラインアイレットとを連結して使用される場合とがある。ラインの連結方法は、ルアーのサイズや大きさ、重量などの要素や、ルアーのタイプ、或いは対象魚などに応じて適宜選択されるものであるが、例えば、オフショアなどで用いられる100gを超えるメタルジグや、サイズが大きく重量も重い所謂ビックベイトと称されるルアーなどを用いる場合は、釣り用スナップが使用されるケースが多い。また、ルアーのサイズに関係無く、フィールドの状況によっては素早くルアーを交換する必要があるため、このような場合にも、素早いルアー交換が可能なように釣り用スナップが使用されるケースがある。
ルアーに用いられる上述した釣り用スナップの一例として、特許文献1に記載のスナップが公知である。この従来のスナップは、一本の鋼線を屈曲させて形成したものであり、鋼線の端部に設けられたフック部が上方環状部の屈曲部に外向きに係合する構造を有する。当該スナップにおいて、フック部による係合を解除する場合は、フック部をスナップの内側へ向けて押圧して鋼線の弾性に抗して鋼線を内側へ撓ませることにより、フック部を係合位置から解除位置へ変位させる。
特開2003-9915号公報
しかしながら、前掲した従来のスナップは、ラインアイレットに挿通される下方環状部において、フック部から下方環状部の下方へ向けて延びるストレート部を有するため、ルアーフィッシング中にスナップのフック部が外れるおそれがある。
具体的には、図7に示すように、ルアー110のリトリーブ中に、スナップ100のフック部103から下方環状部102の湾曲部104に至るストレート部105がラインアイレット111の内孔に配置された状態になった場合に、ルアー110にアクションを加えるためにロッド及びライン115が操作されて、スナップ100の上方環状部101に矢印D11の方向の力F11が加えられると、梃子の原理によって、ラインアイレット111からストレート部105に、矢印D11とは反対の矢印D12の方向の力F12が作用する。この力F12が作用する矢印D12の方向は、フック部103の係合を解除するときにフック部103が押圧される方向と一致する。そのため、力F12がフック部103の係合力を超えると、フック部103の係合が解除されることになる。
このように、スナップのフック部の係合が解除されるフックハズレ現象は、重量のあるメタルジグやビックベイトなどのルアーにアクションを加える場合のみならず、ルアーにバイトした直後の合わせ時や、根がかりしたルアーを引き揚げるときにも生じ得る。また、前記フックハズレ現象は、ルアーを用いたルアーフィッシングのみならず、スナップを連結することが可能なアイレットなどの連結環を有する釣り用仕掛けを用いたフィッシング中にも生じ得る。
本発明の目的は、フィッシング中にルアーなどの釣り用の仕掛けを操作しても、フック部が容易に外れることを防止することが可能な釣り用スナップを提供することにある。
(1) 本発明の一の局面に係る釣り用スナップは、弾性を有する線材を屈曲させて形成された釣り用スナップであって、釣り糸が止着される環状の第1環状部と、釣り用の仕掛けに設けられた連結環に挿通係合される環状の第2環状部と、前記線材において前記第2環状部側の端部に設けられ、前記第1環状部に離脱可能に係合するフック部と、を備える。この釣り用スナップは、前記第2環状部において、前記フック部から前記第2環状部上の予め定められた特定位置に至る特定部位が外向きに湾曲した形状に形成されていることを特徴とする。
このように、本発明の釣り用スナップは、前記フック部から延びるストレート部を有しておらず、前記フック部から前記第2環状部上の予め定められた特定位置に至る特定部位が外向きに湾曲した形状に形成されているため、前記特定部位が前記連結環に挿通された状態で第1環状部に例えば横方向の力が加えられても、前記特定部位と前記連結環とが抉ることなく、前記特定部位が前記連結環の内孔をスムーズに移動する。これにより、フィッシング中にアングラーがルアーなどの釣り用の仕掛けを操作しても、前記フック部の係合が容易に外れることを防止できる。
(2) 前記フック部は、前記第1環状部の内側を挿通して前記第2環状部へ向けて屈曲して形成されている。
これにより、例えば、前記フック部に横方向の力が加えられても、前記フック部のフッキング方向と前記力の方向とが異なるため、前記フック部が容易に外れることを防止できる。また、前記フッキング方向は、フィッシング中に釣り糸と仕掛けとの間に荷重がかかったときの荷重の方向と一致するため、フィッシング中において前記フック部が確実に強固に被係合部に係合される。
(3) 前記第1環状部は、釣り糸が止着される止着部から前記フック部が係合される被係合部に至る第1辺部と、前記被係合部から延出して前記第1環状部と前記第2環状部とを仕切り分ける第2辺部と、を有する。この場合、前記第1辺部と前記第2辺部とのなす角が鋭角であることが好ましい。
これにより、フィッシング中において、前記フック部による係合位置が前記被係合部からずれることを防止できる。
(4) 前記特定部位は、前記第2環状部において前記第2辺部を除く部位であることが好ましい。
これにより、前記第2環状部の湾曲部の全域において、前記連結環の内孔をスムーズに移動することができ、その結果、フィッシング中に前記フック部の係合が外れることをより一層防止することができる。
(5) なお、前記仕掛けはルアーであり、前記連結環は前記ルアーのラインアイレットであることが好ましい。
本発明によれば、フィッシング中にルアーなどの仕掛けを操作しても、フック部が容易に外れることを防止することが可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る釣り用スナップの正面側の外観を示す正面斜視図である。 図2は、本発明の実施形態に係る釣り用スナップの背面側の外観を示す背面斜視図である。 図3は、本発明の実施形態に係る釣り用スナップの正面図であり、フック部が係合された係合状態が示されている。 図4は、本発明の実施形態に係る釣り用スナップの正面図であり、フック部の係合が解除された係合解除状態が示されている。 図5(A)~(D)は、本発明の実施形態に係る釣り用スナップの動作及び効果を説明するための模式図である。 図6(A)~(E)は、本発明の実施形態に係る釣り用スナップの変形例を示す図である。 図7は、従来のスナップによるフック部のハズレ現象を説明するための模式図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1及び図2は、本発明の実施形態に係る釣り用スナップ10(以下「スナップ10」と略称する。)の外観を示す斜視図であり、図1は正面側の外観を示し、図2は背面側の外観を示す。ここで、図1及び図2中のスナップ10の表面に現れる細線は稜線である。また、以下の説明では、図7に示す従来のスナップ100の説明に用いた構成と同じ構成については、共通の符号を用いて説明する。
スナップ10は、釣り用の仕掛けに設けられた連結環に連結される釣具である。例えば、スナップ10は、バスフィッシングやソルトルアーフィッシングなどのルアーフィッシングにおいて、ルアー110(釣り用仕掛けの一例)のラインアイレット111(連結環の一例)に連結される。スナップ10の使用時は、ロッドから引き出されたリーダーなどのライン115(釣り糸の一例)がスナップ10におけるロッド側の端部に止着されており、スナップ10の他方端側がラインアイレット111に挿通した状態で係合しており、これにより、スナップ10を介してライン115とラインアイレット111とが連結される。
図1及び図2に示すように、スナップ10は、弾性(バネ性)を有する線材31を屈曲させて形成されたものである。線材31は、例えば、ピアノ線、硬鋼線、日本工業規格(JIS G 4308)に定められるステンレス鋼線材である。もちろん、ルアーフィッシングに要求される強度を備えるものであれば、線材31は、鋼製のものに限られず、強度、剛性、硬度に優れており、耐腐食性の高いポリアセタールやポリカーボネートなどの合成樹脂で構成された樹脂製の線材を用いることも可能である。線材31の外径は、材質に応じて決定される要素であるが、後述のフック部13の係合時に求められるフッキング力によっても決定される要素であり、前記材質や前記フッキング力などに応じて適宜設定される。
スナップ10は、大別すると、ライン115が止着される止着部21を有する上環状部11(本発明の第1環状部の一例)と、ルアー110のラインアイレット111に挿通して係合される下環状部12(本発明の第2環状部の一例)とを有する。ここで、図1及び図2においては、紙面の上下方向において、上環状部11が上側に、下環状部12が下側に配置された状態が示されている。下環状部12は、一本の線材31の一方側の部位31Aが折り曲げ加工されることによって形成されており、下向きにフッキング力が生じる弾性を有するように形成されている。上環状部11は、線材31の他方側の部位31Bが折り曲げ加工により塑性変形されることによって形成される。
線材31の一方側の端部32にフック部13が形成されている。言い換えると、フック部13は、線材31において下環状部12側の端部32に形成されている。フック部13は、上環状部11に離脱可能に係合することが可能なように形成されている。詳細には、フック部13は、線材31の一方側の端部32を概ね180°に折り返すように折り曲げ加工して塑性変形させることにより、フック形状に形成される。このフック部13が上環状部11の被係合部22に引っ掛けられることにより、フック部13と上環状部11とが係合する。これにより、下環状部12が閉塞される。一方、フック部13が上環状部11の被係合部22から取り外されて、フック部13が上環状部11から離脱することにより、フック部13と上環状部11との係合が解除される(図4参照)。
なお、フック部13と被係合部22との係合が解除された状態で、フック部13がラインアイレット111に挿通されることにより、下環状部12にラインアイレット111が仮連結される。そして、その後、フック部13が被係合部22に係合されることにより、下環状部12とラインアイレット111とが強固に連結される。
フック部13は、上環状部11の内側に形成される開口部を挿通された場合に、その先端が下環状部12へ向かうように屈曲した形状に形成されている。詳細には、フック部13は、被係合部22に係合された状態で、フック部13が被係合部22よりも外側(図1において左側)へ向いておらず、図1の紙面において手前側(開口部を貫く方向)に屈曲している。このため、フック部13が被係合部22に係合したときのフッキング方向D1は、下向きとなる。この点において、本実施形態のスナップ10は、図7に示す従来のスナップ100の構成、つまり、フック部103が上方環状部の屈曲部に係合した状態で前記屈曲部よりも外側へ屈曲し、且つ外側へ突出する構成とは異なる。
本実施形態のスナップ10は、ロッドから引き出されたライン115が止着部21に止着され、下環状部12がルアー110のラインアイレット111に挿通して連結した状態で使用される。このため、ルアーフィッシング中においてライン115とルアー110との間に荷重がかかると、その荷重の方向は、図1及び2における上下方向に一致する。即ち、上述のフッキング方向D1は、ルアーフィッシング中にライン115とルアー110との間にかかる荷重の方向に一致する。
図3及び図4は、スナップ10の正面図であり、図3には、フック部13が被係合部22に係合された係合状態が示されており、図4には、フック部13と被係合部22との係合が解除された係合解除状態が示されている。上述したように、フック部13のフッキング方向D1が下向きであるため、スナップ10において、ユーザーは、下環状部12の下端部(後述の第2湾曲部54Bの下端部)をフッキング方向D1とは反対の上方へ押し上げてフック部13を被係合部22よりも上方へ変位させることによって、フック部13と被係合部22との係合を解除することができる。
図3に示すように、上環状部11は、線材31の他方側(上環状部11側)の端部33を起点として3度屈曲されることにより、正面視で三角形状に形成されている。上環状部11は、三角形状を成す3つの辺部51~53を有する。
端部33から一つめの屈曲部35Aは略90°に屈曲されている。ここで、略90°は、±10°の許容範囲(許容値)を含むものとする。屈曲部35Aから斜め下方へ向けて直線状に辺部51が延出しており、この辺部51は、端部33から二つめの屈曲部35Bまで延出している。屈曲部35Bは、フック部13が引っ掛けられる被係合部22である。言い換えると、辺部51は、被係合部22から屈曲部35Bへ向けて延出しており、線材31において、被係合部22から屈曲部35Bに至る部位である。辺部51は、上環状部11と下環状部12とを仕切り分ける部位でもあり、スナップ10において、辺部51よりも上側が上環状部11であり、辺部51の下側が下環状部12である。なお、辺部51は、本発明の第2辺部の一例である。
屈曲部35Bから上環状部11の上側の頂部へ向かうように斜め上方へ向けて直線状に辺部52が延出しており、この辺部52は、端部33から三つめの屈曲部35Cまで延出している。この屈曲部35Cは、ライン115が止着される止着部21である。言い換えると、辺部52は、止着部21から被係合部22へ向けて延出しており、線材31において、止着部21から被係合部22に至る部位である。なお、辺部52は、本発明の第1辺部の一例である。
また、屈曲部35Cから斜め下方へ向けて直線状に辺部53が延出しており、この辺部53は、屈曲部35Aへ向かって延出している。
屈曲部35Aから端部33に至る部位50は、辺部53に沿って止着部21側へ延びており、正面視で辺部53と重なるように配置されている。この部位50は、辺部53と接触している。なお、部位50は、辺部53に溶着などによって接合されていてもよい。
上環状部11において、屈曲部35Bは、その屈曲内側の屈曲角θ1(辺部51と辺部52とが成す角)が鋭角となるように屈曲されている。具体的には、屈曲角θ1は、0°<θ1<90°の範囲内で定められた角度であり、より好ましくは、30°<θ1<60°の範囲内で定められた角度である。本実施形態では、屈曲角θ1は、略40°である。ここで、略40°は、±10°の許容範囲(許容値)を含むものとする。
また、辺部51は、後述の水平線L2との成す傾斜角θ2が鋭角となるように延出している。具体的には、傾斜角θ2は、0°<θ2<90°の範囲内で定められた角度であり、より好ましくは、30°<θ2<60°の範囲内で定められた角度である。本実施形態では、傾斜角θ2は、略40°である。ここで、略40°は、±10°の許容範囲(許容値)を含むものとする。
上環状部11において、屈曲部35Cは、その屈曲内側の屈曲角θ3(辺部52と辺部53とが成す角)が鋭角となるように屈曲されている。具体的には、屈曲角θ3は、0°<θ3<90°の範囲内で定められた角度であり、より好ましくは、30°<θ3<60°の範囲内で定められた角度である。本実施形態では、屈曲角θ3は、略50°である。ここで、略50°は、±10°の許容範囲(許容値)を含むものとする。
図3に示すように、下環状部12は、辺部53から連続する湾曲線部54を有する。湾曲線部54は、辺部53における屈曲部35A付近の部位53Aからフック部13に至る部位であり、外向きに湾曲した形状に形成されている。湾曲線部54と辺部51とによって、下環状部12が形成される。湾曲線部54は、部位53Aから一定の曲率で湾曲する第1湾曲部54Aと、第1湾曲部54Aに連続し、前記曲率よりも大きい一定の曲率で湾曲する第2湾曲部54Bとからなる。
第2湾曲部54Bは、下環状部12の内側の開口部に定められた基準点Oを中心とする円弧形状に形成されている。具体的には、屈曲部35Cを通り屈曲角θ3を二等分する二等分線L1上に基準点Oが定められており、第2湾曲部54Bは、その基準点Oを中心とする半径R1の円C1の円弧に沿った形状に形成されている。本実施形態では、第2湾曲部54Bは、前記基準点Oを中心とする半径R1の円C1の下半分の半円の円弧形状に形成されている。
第1湾曲部54Aは、部位53Aから下方へ緩く湾曲しつつ延出しており、前記基準点Oを通る水平線L2と前記円C1とが交差する位置P1に達している。下環状部12における前記位置P1において、第1湾曲部54Aは第2湾曲部54Bに滑らかに連続している。なお、前記位置P1が本発明の特定位置の一例であり、前記位置P1からフック部13に至る部位である第2湾曲部54Bが本発明の特定部位の一例である。
なお、図7に示す従来のスナップ100がフック部103から延びるストレート部105を有しているのに対して、本実施形態のスナップ10は、ストレート部105に相当する部位を有していない点で、従来のスナップ100とは構成を異にする。
以下、図5を参照して、上環状部11の止着部21のライン115が止着され、下環状部12がルアー110のラインアイレット111に連結されたときのスナップ10の動作について説明する。
例えば、ルアーフィッシング中に、図5(A)に示すように、下環状部12の第2湾曲部54Bがラインアイレット111の内孔に配置された状態で、スナップ100の上環状部11に矢印D2の方向の力F1が作用した場合を想定する。この場合、第2湾曲部54Bは、フック部13から前記位置P1に至る部分が連続した湾曲形状であるため、第2湾曲部54Bはラインアイレット111に対して抉ることなく、前記力F1の作用によって、ラインアイレット111の内孔を矢印D3の方向にスムーズに移動する。言い換えると、ラインアイレット111は、第2湾曲部54Bに沿ってフック部13に近づく方向へ相対的に移動する。
その後、ラインアイレット111の相対移動によってラインアイレット111がフック部13或いは辺部51に当接すると、前記力F1は、第2湾曲部54Bを中心に矢印D4の方向へスナップ10を回動させるように作用する(図5(B)参照)。これにより、図5(C)に示すように、スナップ10が反転する。その後、更に力F1が上環状部11に作用することにより、第2湾曲部54Bはラインアイレット111の内孔を矢印D5の方向にスムーズに移動する。言い換えると、ラインアイレット111は、第2湾曲部54Bに沿ってフック部13から離れる方向へ相対的に移動する(図5(D)参照)。
以上説明したように、本実施形態に係るスナップ10は、ライン115が止着される環状の上環状部11と、ルアー110に設けられたラインアイレット111に挿通係合される環状の下環状部12と、線材31において下環状部12側の端部32に設けられ、上環状部11に離脱可能に係合するフック部13と、を備えており、下環状部12において、フック部13から下環状部12上の予め定められた位置P1に至る第2湾曲部54Bが外向きに湾曲した形状に形成されている。つまり、スナップ10には、従来のスナップ100が備えるストレート部105を有していない。このため、第2湾曲部54Bがラインアイレット111に挿通された状態で上環状部11に例えば横方向の力F1が加えられても、第2湾曲部54Bとラインアイレット111とが抉ることなく、第2湾曲部54Bがラインアイレット111の内孔をスムーズに移動する。これにより、ルアーフィッシング中にアングラーがルアー110を操作しても、フック部13の係合が容易に外れることを防止できる。
なお、図7に示す従来のスナップ100は、ルアーフィッシング中にフック部103が外れるおそれがあるため、フックハズレを防ぐために、線材の外径を大きくせざるをえず、そのため、フック部103の係合の解除を手作業ですることが困難であった。しかし、本実施形態のスナップ10は、フックハズレが生じ難いため、ルアーフィッシングに要求される強度を保持できる範囲内で、線材31の外径を従来のスナップ100に比べて小さくできる。つまり、線材31を細くすることができる。その結果、スナップ10の大きさを小さくすることができる。これにより、プライヤーなどを用いることなく、フック部103の係合を手作業で容易に解除することができる。また、スナップ10を小型化できるため、対象魚の注意をスナップ10からルアー110に向けることができ、その結果、ルアーフィッシングにおいて高い釣果を上げることができる。
また、フック部13は、上環状部11の内側を挿通して下環状部12へ向けて屈曲した形状に形成されている。これにより、例えば、フック部13に横方向の力F1が加えられても、フック部13のフッキング方向D1と前記力F1の方向とが異なるため、フック部13が容易に外れることを防止できる。また、前記フッキング方向D1は、ルアーフィッシング中にライン115とルアー110との間に荷重がかかったときの荷重の方向と一致する。そのため、ルアーフィッシング中においてフック部13が確実に且つ強固に被係合部22に係合される。
また、上環状部11は、ライン115が止着される止着部21からフック部13が係合される被係合部22に至る辺部52と、被係合部22から延出して上環状部11と下環状部12とを仕切り分ける辺部51とを有しており、辺部52と辺部51とのなす屈曲角θ1が鋭角である。そのため、ルアーフィッシング中において、フック部13による係合位置が被係合部22からずれることを防止できる。
なお、上述の実施形態では、本発明の特定部位の一例として、第2湾曲部54Bを例示したが、本発明はこの構成に限られない。例えば、本発明の実施形態に係るスナップ10の変形例として、以下に説明するように、図6に示すように構成されたスナップ10A~10Eが考えられる。なお、図6において、上述のスナップ10と共通する構成については同一の符号を付し示すことにより、スナップ10A~10Eにおける共通の構成の説明を省略する。また、以下の説明では、上述のスナップ10との相違点のみ説明する。
図6(A)に示すように、スナップ10Aは、下環状部12の全体が基準点Oを中心とする半径R1の円C1(図3参照)の円弧に沿った形状に形成されている。この構成では、下環状部12は、半径R1の円C1の半円よりも大きい円弧形状であるため、図6(A)に示すように、下環状部12の屈曲部35A側の部位(図6(A)の破線囲み部分参照)が外側へ膨出している。
図6(B)に示すように、スナップ10Bのフック部13は、上環状部11の内側に形成される開口部を挿通された場合に、その先端が被係合部22よりも外側(図1において左側)へ向かうように屈曲した形状に形成されている(図6(B)の破線囲み部分参照)。このような構成であっても、第2湾曲部54Bとラインアイレット111とが抉ることなく、第2湾曲部54Bがラインアイレット111の内孔をスムーズに移動するため、スナップ10Bにおいてフック部13を内側へ押す力が生じず、フック部13の係合が容易に外れることを防止できる。
図6(C)に示すように、スナップ10Cの辺部51は、屈曲部35Bまで水平に延出している(図6(C)の破線囲み部分参照)。これにより、スナップ10Cの下環状部12は、半径R1の円C1の半円の円弧形状となり、また、スナップ10Cの全体形状は、基準点Oを通る鉛直線を基準として概ね対称な形状となっている。
図6(D)に示すように、スナップ10Dの下環状部12は、第2湾曲部54Bと、直線部54C(図6(D)の破線囲み部分参照)とを有している。具体的には、下環状部12の湾曲線部54は、部位53Aから真っ直ぐに下方へ延出する直線部54Cと、直線部54Cに連続し、半径R1の円C1の曲率で湾曲する第2湾曲部54Bとを有している。
図6(E)に示すように、スナップ10Dの下環状部12は、第2湾曲部54Bと、直線部54D(図6(E)の破線囲み部分参照)とを有している。具体的には、下環状部12の湾曲線部54は、部位53Aから真っ直ぐに下方へ延出する直線部54Eと、直線部54Eに連続し、半径R1の円C1の曲率で湾曲する第2湾曲部54Bとを有している。また、辺部52と辺部51とのなす屈曲角θ1は、40°未満の角度であり、例えば、5°<θ1<40°の範囲内で定められた角度である。図6(E)に示す例では、θ1は、略10°である。ここで、略10°は、±5°の許容範囲(許容値)を含むものとする。なお、この場合、傾斜角θ2は、略50°である。ここで、略50°は、±5°の許容範囲(許容値)を含むものとする。
このように構成された各変形例であっても、上述した実施形態のスナップ10が奏する効果と同じ効果を奏することができる。
なお、上述の実施形態では、釣り用仕掛けとしてルアー110を例示し、連結環としてルアー110のラインアイレット111を例示したが、本発明の釣り用スナップは、釣りに用いられる仕掛けであって、釣り用スナップが連結可能な連結環を有するものであれば、如何なる仕掛けにも適用することができる。
10 :釣り用スナップ
10A-10E:釣り用スナップ
11 :上環状部
12 :下環状部
13 :フック部
21 :止着部
22 :被係合部
31 :線材
31A :部位
31B :部位
32 :端部
33 :端部
35A :屈曲部
35B :屈曲部
35C :屈曲部
50 :部位
51 :辺部
52 :辺部
53 :辺部
53A :部位
54 :湾曲線部
54A :第1湾曲部
54B :第2湾曲部
100 :スナップ
101 :上方環状部
102 :下方環状部
103 :フック部
104 :湾曲部
105 :ストレート部
110 :ルアー
111 :ラインアイレット
115 :ライン

Claims (7)

  1. 弾性を有する線材を屈曲させて形成された釣り用スナップであって、
    釣り糸が止着される環状の第1環状部と、
    釣り用の仕掛けに設けられた連結環に挿通係合される環状の第2環状部と、
    前記第2環状部に設けられ、 前記線材の端部を屈曲してフック形状に形成され、前記第1環状部に離脱可能に係合するフック部と、を備え、
    前記第1環状部が上側に配置され前記第2環状部が下側に配置された姿勢において、 前記第2環状部は、前記フック部が前記第1環状部に係合した状態で前記フック部の屈曲部から下方へ延びる湾曲部を有し、
    前記湾曲部は、ストレート部を有しておらず、前記屈曲部から 前記第2環状部上の予め定められた特定位置まで外向きに湾曲した形状に形成されていることを特徴とする釣り用スナップ。
  2. 前記フック部は、前記第1環状部に係合された状態で、前記第1環状部の内側を挿通して前記第2環状部へ向けて屈曲した形状に形成されている、請求項1に記載の釣り用スナップ。
  3. 前記第1環状部は、
    釣り糸が止着される止着部から前記フック部が係合される被係合部に至る第1辺部と、
    前記被係合部から延出して前記第1環状部と前記第2環状部とを仕切り分ける第2辺部と、を有し、
    前記第1辺部と前記第2辺部とのなす角が鋭角である、請求項1又は2に記載の釣り用スナップ。
  4. 前記湾曲部は、前記フック部が前記被係合部に係合された状態で前記第2辺部との間に前記第2環状部の開口部を形成し、
    前記湾曲部の全体が外向きに湾曲した形状に形成されている 、請求項3に記載の釣り用スナップ。
  5. 前記湾曲部は、前記第2環状部の内側を中心とする円弧形状に形成されている、請求項1から4のいずれかに記載の釣り用スナップ。
  6. 前記第1環状部が上側に配置され前記第2環状部が下側に配置された姿勢において、前記第2辺部は、上下方向に直交する基準線とのなす角が鋭角となるように前記被係合部から延出している、請求項3又は4に記載の釣用スナップ。
  7. 前記仕掛けはルアーであり、前記連結環は前記ルアーのラインアイレットである、請求項1からのいずれかに記載の釣り用スナップ。
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