JP6281766B2 - 釣り餌付け具 - Google Patents

Description

本発明は、釣りの際に釣針にイソメ等の餌を取り付けるための釣り餌付け具に関するものである。

釣りの際には、餌としてイソメなどの小動物を利用することが多い。イソメなどの餌を活きたまま釣針に取り付けて釣りを行う。活きたままのイソメなどを湾曲した小さな釣針に取り付けるのは煩雑である。このため、様々な餌付け用の道具が提供されている。例えば、ある餌付け用道具は、ハサミ状の本体の先端に餌付け部を設けイソメ等の餌を固定して釣り針に取り付ける技術（特許文献１）が知られている。また、親指と人差し指に滑り止めを付けた指サックで餌をつかむ技術（特許文献２）が知られている。

特開平１１−２０６２９９号公報 登録実用３０２４９４９号公報

釣針にイソメ等を取り付けるために、活きたイソメ等を指でつまもうとすると滑り気のある体で暴れるので固定が難しく、湾曲した小さな釣針に取り付けるのは煩雑である。従来のハサミの先端に餌つかみ部を設け、挟み付けて餌を固定して釣り針に取り付ける技術では、形状や材質の工夫がなされている。例えば御影石を施した製品があるが、目詰まりを起こして固定できなくなる問題がある。また、突起部と微細な石を組み合わせて固定する方法では、イソメ等と突起部の状態により固定が不十分になる問題があり、強く固定しようとしてイソメ等に傷つけをつけ、餌の活きを低下させる問題も生じることがある（特許文献１）。滑り止めを付けた指サックを使用する技術は、餌の付け替えの度に着脱するか餌をつかんだ部分をタオルで拭かなければならず、寒い季節には手袋と指サックの両方の着脱をしなければならなかった（特許文献２）。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものである。

Ｕ字型に形成された餌収納溝部を設け、餌収納溝部の両端に複数の餌固定突起を有する餌押さえ板を設け、餌押え板に釣り餌付け具を保持するための保持板とイソメ等の餌を置くための餌置き板を設け、餌収納溝部の後端に餌離脱阻止板を設ける。
以上の構成よりなる釣り餌付け具。

本発明は、活きたイソメ等を餌収納溝部付近に置いて指等で上から抑えることによって、イソメ等がＵ字型に形成された餌収納溝部に簡単に納まり、保持板を閉じることによって餌押さえ板に設けた複数の餌固定突起でイソメ等を確実に固定できるので、イソメ等を容易に釣針に取り付けることができる。その為にイソメ等に指を噛まれることがない。
単純な構造で使用後の洗浄が軽易にできるので、常に良好な状態に保てる。
又、寒い季節や餌に直接触るのが苦手な人でも、手袋をはめて手軽に使用できる。
イソメ等が苦手な人、特に女性や子供でも容易に餌付けをできることから、釣り人口の増加に寄与できる。

本発明の斜視図 本発明の使用状態の斜視図 本発明の閉じた状態の平面図 本発明のイソメ等を置いた状態の平面図 本発明のイソメ等を置いた状態の側面図 本発明のイソメ等を固定した状態の側面図

以下、本発明の実施の形態を説明する。
（イ）本発明の本体としてＵ字型に形成された餌収納溝部（１）を設ける。
（ロ）Ｕ字型に形成された餌収納溝部（１）の両端に連接して、図６で示したように餌押え板（２）をそれぞれに設ける。餌押さえ板（２）の前方部（図４で示した状態の釣り餌付け具の左側を前方部、右側を後方部と呼称する）の形状は、イソメ等の餌（７）を餌収納溝部（１）に納めやすくするために三角柱とする。
（ハ）図４で示したように餌押え板（２）の前方部で、図６に示した状態の餌押え板（２）の下側に複数の餌固定突起（３）を設ける。
（二）保持板（４）を図６で示した状態の餌押え板（２）の後方部の内側にそれぞれ設ける。
（ホ）餌置き板（５）を図６で示した状態の餌押さえ板（２）の前方部の外側にそれぞれ設ける。餌置き板（５）は、釣針（８）をつまんだ指で容易に変形する材質を使用する。
（ヘ）餌収納溝部（１）に納まった餌（７）が伸縮して餌収納溝部（１）から落ちないように、餌離脱阻止板（９）を餌収納溝部（１）の後端に設ける。
本発明は、以上のような構造である。

（イ）本発明を使用するときは、図１に示すように釣り餌付け具を開いた状態にする。
（ロ）イソメ等の餌（７）を図４に示すように餌収納溝部（１）に沿って餌置き板（５）と保持板（４）の上に置く。
（ハ）イソメ等の餌（７）は、当初、点線で示した餌（７ａ）のように湾曲しているが、餌収納溝部（１）に沿ってイソメ等の餌（７）を指等で上から軽く押さえると実線で示した餌（７ｂ）のように餌収納溝部（１）に納まる。
（二）餌（７）は、伸縮しながら後方に移動する場合があるが、餌離脱阻止板（９）があるので餌収納溝部から落ちることはない。
（ホ）図４及び図５に示すようにイソメ等の餌（７）が餌収納溝部（１）に納まったならば、保持板（４）を図６に示すように閉じる。これによって、餌押え板（２）が餌（７）の上部を覆い、餌押え板（２）に付いている複数の餌固定突起（３）が餌（７）を固定する。
（ヘ）餌（７）を固定した状態で、図２に示すように釣針（８）を釣針通し隙間（６）に沿って移動させると、釣針（８）がイソメ等の餌（７）に自動的に刺さり、容易に餌付けが完了する。

１餌収納溝部
２餌押え板
３餌固定突起
４保持板
５餌置き板
６釣針通し隙間
７餌
７ａ餌
７ｂ餌
８釣針
９餌離脱阻止板

Claims (1)

1. 釣りの際、釣針にイソメ等の餌を取り付けるための釣り餌付け具で、イソメ等の餌を収める断面Ｕ字型に形成した餌収納溝部（１）を設け、餌収納溝部（１）の上部の両端に、餌収納溝部（１）に収納した餌を押さえるための餌押え板（２）を設け、前記収納した餌を固定するために餌押え板（２）に複数の餌固定突起（３）を設け、餌押え板（２）の前部に、餌収納溝部（１）に収納する餌を置くための餌置き板（５）を設け、餌押え板（２）の後部に、釣り餌付け具自体を保持し、かつ前記餌収納溝部（１）を開閉するための保持板（４）を設け、餌収納溝部（１）の後端にイソメ等の餌が逃げ出すのを防止する餌離脱阻止板（９）を設けた釣り餌付け具。

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