JP3118948U - 釣用挟持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 釣餌や魚を容易に掴むように挟むことができ、挟んだ釣餌を傷つけることなく、挟んだ魚の棘から手を保護することもできる釣用挟持具を提供する。
【解決手段】 釣用挟持具は、屈曲させて屈曲内側で釣餌(11)又は魚を挟持可能な釣用挟持具であって、スポンジ状部(1)の屈曲外側となる面には防水層(2)が形成されており、屈曲内側となる面の少なくとも一部には滑り止め部(3)が形成されている。
スポンジ状部(1)の屈曲箇所は、屈曲内側に凹部(1a)が形成されることにより他の箇所よりも厚みが肉薄となっている。平面形状を略台形にすると釣餌も魚も掴みやすい。
【選択図】 図1
Description
本考案は釣餌や、釣った魚を掴むのに用いる釣用の挟持具に関するものである。
アウトドアブームで、今まで釣りに興味が無かった人達の間でも、釣りを楽しむ人が増えてきた。釣には色々な種類があるが、釣餌としてゴカイ,ミミズ,昆虫の幼虫,小さなエビなど生き餌を使う場合が多い。
釣餌を釣り針に付ける際には釣餌を掴まなくてはならない。しかしながら、新しく釣を始めた人には釣餌の外観を気持ち悪いと感じたり、釣餌の「ぬめり」や、臭い、掴んだ際の感触、など嫌がる人がいる。又、生き餌の種類によっては、刺したり噛み付くものもあり、素手で触らない方が良い場合もある。
女性や子供はもとより、近年では男性でも生き餌に触るのを嫌がる人が多い。そのため、疑似餌を使かうルアーフィッシングやフライフィッシングが広く支持されるているのに比べて、生き餌を使う釣りの人気は低調となっている。
又、魚が釣れた際には、釣れた魚を釣り針から外す必要があるが、釣餌ほどではないにしろ魚に直接触るのを嫌がる人も増えてきた。魚を直接触ることができる人であっても、魚の表面はぬめっているため掴みにくく、魚の生臭さ,血,うころ,ぬめり等が手に付くと不快である。
更にはカサゴ,オコゼのようにヒレに棘や毒を持つ魚や、手を傷つけるほど堅いウロコを持つ魚もおり、魚に直接手を触れない方が良い場合がある。
そこで魚を掴む際に、タオルを使って直接触らないようにすることがあるが、濡れたタオルを通して魚の臭いが付くことは避けられず、タオルにウロコや血などが付着して汚れるため使用する度にタオルを洗う必要があった。又、釣り針がタオルに引っかかって、外しにくいこという問題も有った。
釣り好きの人が、家族や知人を釣りの楽しさを教えるために釣りに連れて行った場合、釣餌や魚に触るのを嫌がる者のために、いちいち釣餌を釣り針にかけてやったり、魚を外してやったりせねばならないので、自分の釣りをゆっくり楽しむことができない。それでは、せっかく家族や知人に釣の楽しさを教えてあげようとしても、ストレスがたまり楽しい時間を過ごすことができない。
尚、釣餌を挟持する道具としては、既に特開平10−201404号で提案されているような挟持具がある。これは、ピンセットのような挟持具であるが、釣餌は動いて逃げ、ぬめりを持つため滑って適切な部位を掴むことは困難である。
又、材質が硬質の合成樹脂であるため釣餌を掴む際の力加減が難しく、しっかり掴もうと力を入れると、釣餌が押しつぶされることや、切断されてしまうことがある。傷ついた釣餌は弱って死んでしまい、もはや生き餌として使用することができなくなる。反対に力を入れないと、しっかりと掴むことができない。
更に、このようなピンセット状の挟持具は釣餌を掴むことだけを目的としているため、挟持可能な面積が狭く、釣った魚を挟持することはできない。
そこで本考案は、釣餌や魚を容易に掴むように挟むことができ、挟んだ釣餌を傷つけることなく、挟んだ魚の棘から手を保護することもできる釣用挟持具を提供することを課題とする。
請求項1記載の釣用挟持具は、屈曲させて屈曲内側で釣餌(11)又は魚を挟持可能な釣用挟持具であって、スポンジ状部(1)の屈曲外側となる面には防水層(2)が形成されており、屈曲内側となる面の少なくとも一部には滑り止め部(3)が形成されていることを特徴とする。
これによれば、手で防水層(2)を握ることにより釣用挟持具が屈曲し、屈曲内側で釣餌や魚を挟み込んで保持することができる。そのため、直接,釣餌や魚をさわらなくてもよく、手に臭い,血,汚れ,ウロコなどが付着することを防止できる。
屈曲内側には滑り止め部(3)が配されているのでぬめりを有した釣餌や魚も、滑ることなく容易に掴むことができる。又、スポンジ状部(1)がクッションとなるので、強く挟んでも釣餌が損傷し難い。更に、釣餌や魚を掴んだ際にもスポンジ状部(1)により手に伝わる感触がやわらげられ、気持ち悪さがない。
しかも、魚に棘がある場合でも、スポンジ状部(1)と防水層(2)とにより手を保護することができる。防水層(2)は水を通さないので、スポンジ状部(1)が汚れても手に汚れは付着しない。釣用挟持具はスポンジを主体としているので、洗浄も容易で、乾燥も速いため衛生的で気持ちよく使用できる。
請求項2記載の釣用挟持具は請求項1の釣用挟持具において、スポンジ状部(1)の屈曲箇所は、屈曲内側に凹部(1a)が形成されることにより他の箇所よりも厚みが肉薄となっていることを特徴とする。
これによれば、屈曲させる部分が肉薄なので、所定の箇所で屈曲させやすく、釣餌や魚を挟み易くなる。
請求項3記載の釣用挟持具は請求項1又は請求項2の釣用挟持具において、平面形状が略台形であることを特徴とする。
これによれば、台形の上底の中央部と、下底の中央部とを結ぶ直線で屈曲させた場合、一方の端部(1b)は幅が狭く小さな釣餌(11)を挟持しやすい。反対側の端部(1c)は幅が広く、広い面積で魚を安定して挟むことができる。
本考案により、釣餌や魚に直接触らなくても釣りをすることができるようになるので、釣餌や魚に触ることを嫌がる人でも釣りを楽しむことができる。又、釣り上げた魚に棘がある場合でも、安全に釣り針から魚を外すことができる。これらにより、釣りがアウトドアの楽しみの一つとして普及するのを促進させることができる。
以下、本考案を好適な実施例を用いて説明する。
図1は本実施例の釣用挟持具を示した図であり、図2はその断面図である。同図において(1)はスポンジ状部であり、本実施例では洗車用スポンジと同様な合成樹脂製のスポンジを用いた。材料としては、柔軟なスポンジ状であればよく、他に発泡ウレタン,海綿,ヘチマたわしなども利用することができる。
スポンジ状部(1)の基本形状は板状であるが、全体として平面形が台形に近い形状となっている。つまり一方の端部(1b)は、反対側の端部(1c)に比べて横幅が狭くなっている。屈曲させる際には、台形の上底の中央部と、下底の中央部とを結ぶ直線を仮想し、その近傍近傍が屈曲箇所となるようにするとよい。
又、屈曲し易いように、スポンジ状部(1)の屈曲箇所は他の部分よりも肉厚が薄くなっている。本実施例では、屈曲内側面に溝状の凹部(1a)を設けることにより、屈曲部分の肉厚を薄くした。これにより、所定の箇所で屈曲させやすくなる。
スポンジ状部(1)の屈曲内側の面には滑り止め部(3)が設けられている。滑り止め部(3)は表面がサンドペーパーのようにザラザラとしている。本実施例ではスポンジ状部(1)の屈曲内側面にサンドペーパーのような滑り止め部材を接着することにより滑り止め部(3)を形成したが、砂や樹脂粉末等の粒子を含んだ塗料を塗布することにより滑り止め部を形成させても良い。塗布する場合は、家屋外壁塗料の吹きつけ塗装のように吹き付けると作業が容易である。
尚、屈曲内側面の全面に滑り止め部(3)を配することも可能であるが、本実施例では挟持具の曲げやすさと、使用する際には縁部近傍で挟持することが多いことを考慮して屈曲内側面の縁部近傍のみに滑り止め部(3)を設けた。
スポンジ状部(1)の屈曲外側となる面には、全面に防水層(2)が設けられている。本実施例においては、ゴム製シートを接着又は溶着により貼り付けて防水層(2)を形成した。防水層(2)の材質としては、滑りにくく、柔軟性のある材質が望ましい。尚、本実施例のように別部材を貼り付けても良いが、屈曲外側面にウレタン塗料などのコーティングを施すことにより防水層を形成させても良い。
(10)は紐を通す紐通し孔であり、ここに紐を通して釣用挟持具をクーラーボックスや釣り具入れ,ベルトなどに結びつけておくことができる。
使用する際には、図3に示すように屈曲内側面が内側となるように屈曲させる。その際には防水層(2)を握ればよい。すると、滑り止め部(3)相互間で物を挟むことができる。この滑り止め部(3)があるために、ぬめりのある釣餌や魚でも、滑らず掴むことができる。
使用していればスポンジは水を含むが、防水層(2)が有るために、スポンジに含まれた水は手に触れない。そのため、水を介して釣餌や魚の汚れ,ぬめり,血,臭い等が手に付くことを防止することができる。しかも、使用後に強く屈曲させることにより、スポンジ部(1)に含まれた水を簡単に絞り出すことができる。そうすればスポンジは乾きやすいので、次に使う際に気持ちよく使用できる。
図4は釣餌(11)を挟んだ状態を示した図である。このように釣餌のように小さなものを挟む場合は幅の狭い端部(1b)で挟むと挟みやすい。反対に釣り上げた魚を掴む場合は、反対側の幅の広い端部(1c)を使って、広い面積で挟み込むように掴むと安定して保持することができる。
従来のような硬質なピンセット状の挟持具ではないため、力の入れ具合も調整し易い。少々力を入れすぎてもスポンジ状部(1)がクッションとなるために釣餌(11)が押しつぶされることや切断されることがないので、力の入れ具合に神経質になることなく容易に挟むことができる。
又、スポンジ部(1)がクッションとなるので、手やピンセット状の挟持具で挟んだ場合に比べて手に釣餌や魚自体の柔らかさを感じさせない。そのため、触った感触を嫌がる人でも、気持ち悪さを感じることなく挟んで持つことができる。
棘や堅いウロコを有する魚を掴んだ際も、ある程度の厚みを有するスポンジ状部(1)と、防水層(2)としてのゴムシートが有るために手は傷つかない。棘やウロコはスポンジ状部(1)と防水層(2)を貫通することはほとんどないからである。手の保護という意味では、対象となる魚の種類により、7防水層(2)の厚さや材質を変えるようにしてもよい。
又、釣り針を外す作業をしている時に、釣り針がスポンジ部(1)に引っかかっても、引っ張ればその部分だけスポンジがちぎれるので容易に外すことができる。
本実施例の挟持具はカッターナイフ,ハサミなどで切って、適当な大きさを調節することができる。そのため、子供や手の小さな人は、小さめに成形して使うと使いやすい。
スポンジが主体であるので海や池などに落としても挟持具は浮いている。そのため、回収も容易である。又、現地で挟持具を洗いたい場合は、紐通し孔(10)に紐を取り付けて、紐の他端を掴んだ状態で挟持具を海や池に投げ込むことにより表面を洗浄することができる。
使用後に洗浄する場合は、石鹸や洗剤を付けて洗えばスポンジであるので泡立ちもよく、汚れは綺麗に落ちる。そして、洗浄後はタオルよりも短時間で乾燥するので衛生的である。
海釣りにも、川釣り,池釣りにも用いることができる。又、釣具店などが、釣餌を小分けする際にも便利に使用することができる。
1 スポンジ状部
1a 凹部
1b 幅狭の端部
1c 幅広の端部
2 防水層
3 滑り止め部
10 紐通し孔
11 釣餌
1a 凹部
1b 幅狭の端部
1c 幅広の端部
2 防水層
3 滑り止め部
10 紐通し孔
11 釣餌
Claims (3)
- 屈曲させて屈曲内側で釣餌又は魚を挟持可能な釣用挟持具であって、
スポンジ状部の屈曲外側となる面には防水層が形成されており、屈曲内側となる面の少なくとも一部には滑り止め部が形成されている
ことを特徴とする釣用挟持具。 - スポンジ状部の屈曲箇所は、凹部が形成されることにより他の箇所よりも厚みが肉薄となっていることを特徴とする請求項1記載の釣用挟持具。
- 平面形状が略台形であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の釣用挟持具。
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JP2005010162U JP3118948U (ja) | 2005-11-30 | 2005-11-30 | 釣用挟持具 |
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JP2005010162U JP3118948U (ja) | 2005-11-30 | 2005-11-30 | 釣用挟持具 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015198629A (ja) * | 2014-04-07 | 2015-11-12 | 清二郎 清道 | 釣り餌付け具 |
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2005
- 2005-11-30 JP JP2005010162U patent/JP3118948U/ja not_active Expired - Fee Related
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