JP5553260B2 - ネックレス用留め具 - Google Patents

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Description

本発明は、装身具であるネックレスに適用される留め具、より詳細には多数の珠が糸に通されてなるリング状又は長いひも状(ラリエット状)のネックレス(以下、単に「ネックレス」という。)に適用される留め具に関する。
留め具は、ネックレスの装飾効果をより多彩なものとすべく、ネックレスの一部と他の一部とを束ね、これによりネックレスの全体的な形態を変更するために用いられる。例えば、留め具を用いて、リング状のネックレスの互いに相対する一部同士を束ねることにより、元の形態を8の字状の形態に変更することができる。
従来、留め具の一つとして、後記特許文献1(特にその図3(A))に開示された態様のものが用いられている。
この従来の留め具は、基本的に、基部と該基部に枢動可能に支持された単一の把持部とを備える。前記基部と前記把持部とは、これらの間にネックレスの一部をなす一対の珠の間を伸びる糸の一部と、他の一部をなす一対の珠の間を伸びる糸の一部とを並列した状態で受け入れ、次いで挟み込み、これによりネックレスの一部同士を並列状態で結束するように機能する。前記基部と前記把持部との間へのネックレスの一部の糸部分及び他の一部の糸部分の受け入れは、前記基部に対して前記把持部をその自由端部分が前記基部から離れる方向へ枢動させた状態で行い、また、ネックレスの両糸部分の挟み込みすなわち把持はこれらを前記基部と前記把持部との間に受け入れた後、前記把持部をその自由端部分が前記基部に近接する方向へ枢動させることにより行うことができる。ネックレスの両糸部分の把持状態は、前記把持部の自由端部分に設けられたフックを前記基部に設けられたフック留めに係止することにより維持される。
ところで、前記従来の留め具においては、ネックレスの両糸部分の前記基部に対する挟み込み又は把持の作用が単一の把持部によって維持されることから、前記把持部が何らかの理由で、例えば着衣への引っ掛かりによってその自由端部分のフックがフック留めから外れるとその把持作用が失われ、留め具がネックレスから外れ落ち、その紛失につながるという問題がある。また、望み通りの位置においてネックレスの両糸部分を単一の把持部で一時に把持するという行為は、片方の手の指で2対の珠をつまみこれらが互いにずれないようにしながら片方の手の指で前記把持部の操作を行うところ、このように行うことは実際には困難であるという問題がある。
特開2003−235621号公報
したがって、本発明の目的は、ネックレスから外れにくい留め具を提供することにある。また、本発明の他の目的は、操作のより容易な留め具を提供することにある。
(請求項1に記載の発明の特徴)
請求項1に記載の発明は、多数の珠が糸に直列に通されてなるネックレスの一部をなす、任意の一対の珠と他の任意の一対の珠とをこれらが互いに並列をなすように留めるための留め具であって、基部と、前記基部に枢動可能にそれぞれ支持された一対の把持部であって、各把持部が、該把持部の枢動により前記基部に対して近接した近接状態と前記基部から離隔した離隔状態とにおかれる自由端部分を有し、該自由端部分が前記近接状態におかれるとき、一対の珠間に分け入り前記基部と共同して、前記ネックレスの一部を把持可能であり、また、前記離隔状態におかれるとき、前記ネックレスの一部の把持を解除可能である一対の把持部と、各把持部の自由端部分が前記近接状態から前記離隔状態へ移行しないように各把持部の枢動を制限する機能を有する枢動制限機構とを含み、前記基部は、本体と、該本体の両端からそれぞれ伸びる一対の突出端部とを備え、前記本体内部には空間が設けられ、前記空間に前記枢動制限機構の一部をなす1又は複数のばね部材が、前記把持部と前記本体との間で形成される把持空間に露出しないように配置され、前記ばね部材の両端部がそれぞれ本体から両突出端部に突出していることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、留め具によるネックレスの一部と他の一部との結束は次のようにして行うことができる。
すなわち、ネックレスの一部をなす一対の珠を留め具の基部と、該基部に対して前記離隔状態におかれた一方の把持部との間におき、該一方の把持部を枢動させてこれを前記近接状態におき、次いで、ネックレスの他の一部をなす一対の珠についても同様の操作、すなわち他の一対の珠を前記基部と、該基部に対して前記離隔状態におかれた他の一方の把持部との間におき、該他の一方の把持部を枢動させて前記近接状態におく。各把持部を前記近接状態におくことにより、前記基部と各把持部とが共同してネックレスの各一対の珠を把持する。各一対の珠の把持状態は、各把持部の枢動を制限する枢動制限機構の機能により維持され、これにより、ネックレスの一部と他の一部とが結束される。ネックレスの結束状態は、前記枢動制限機構の制限機能を解除して各把持部を反対方向に枢動させ、これを離隔状態におくことにより解除することができる。
本発明にあっては、留め具の基部と共同してネックレスの一部と他の一部とを把持する作用をなす把持部の数量を一対とし、ネックレスの一部及び他の一部をそれぞれ一方の把持部及び他方の把持部にて把持するものとしたことから、ネックレスの一部と他の一部とについての把持操作を個別にまた順次に行うことができる。この把持操作は、単一の把持部でネックレスの一部と他の一部とをまとめて一時に行う前記従来の場合における把持操作と比べて、確実にまた容易に行うことができる。また、ネックレスの着用中に例えば両把持部の一方が着衣に引っ掛かるなどして前記糸の把持作用が解除されることがあっても、他の一方の把持部による他の一部の把持作用の維持により、ネックレスから留め具が外れ落ちたり、これに伴う留め具の紛失を防止することができる。また、一方の把持部がネックレスの一部から外れている状態は、ネックレス着用者の自らの気付きや周囲の者の指摘の機会が与えられ、これを解消することができる。
(請求項2に記載の発明の特徴)
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成要素に加えて、前記突出端部には、前記ばね部材を前記空間に挿入することができる孔が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用・効果に加えて、前記ばね部材は、突出端部に設けられた孔を通して、前記空間内にその外部から挿入することができる。
(請求項3に記載の発明の特徴)
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明の構成要素である前記ばね部材が板ばねであることを特徴とする。
(請求項4に記載の発明の特徴)
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3に記載の発明の構成要素に加えて、前記本体及び前記把持部の少なくとも何れか一方の珠間に分け入る部分は、テーパー状をなすように形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、請求項1乃至3に記載の発明の作用・効果に加えて、各対の珠間への分け入り及び糸部分の引き伸ばし量を最小限とすることができる。
本発明によれば、ネックレスについての留め具の取付操作を、前記従来の場合における場合と比べて、より確実にまたより容易に行うことができる。また、ネックレスからの留め具の外れ落ちあるいはこれに伴う留め具の紛失の可能性を低減することができる。
リング状のネックレスとこれに適用された留め具の正面図及びその背面の部分拡大図である。 ラリエット状のネックレスとこれに適用された留め具の正面図及びその背面の部分拡大図である。 図1及び図2に示す留め具の平面図である。 図1及び図2に示す留め具の背面図である。 図1及び図2に示す留め具の側面図である。 図1及び図2に示す装飾部とは形状を異にする装飾部を有する留め具の他の例の平面図である。 図1及び図2に示す留め具の断面図である。 図1及び図2に示す留め具の基部の断面図である。 図1及び図2に示す留め具の基部及びブラケットの側面図である。 図1及び図2に示す留め具の把持部を示す正面図である。 図1及び図2に示す留め具であってその両把持部が離隔状態におかれた留め具の底面図である。 図6に示す留め具であって両把持部の一方が近接状態におかれかつ他の一方が離隔状態におかれた留め具の正面図である。 図6に示す留め具であって両把持部の一方が近接状態におかれ、他の一方を近接状態におくべくこれが枢動されている状態にある留め具の正面図である。 本実施形態の変形例を示す正面図である。 本実施形態の変形例を示す正面図である。 本実施形態の変形例を示す図である。
図1及び図2に示すように、本発明に係る留め具1は、図示の例における金属製のもの、あるいはプラスチック製等のものからなり、多数の珠3が糸5に通されてなるリング状のネックレス7(図1)又は長いひも状(ラリエット状)のネックレス9(図2)に適用される。図示の例では、留め具1により、リング状のネックレス7が全体に8の字状を呈するように、その一部Aと他の一部Bとにおいて束ねられ又は結束されている。また、ラリエット状のネックレス9については、一つのリング状部分と2つの直線状部分とからなるように、その一部Aと他の一部Bとにおいて留め具1により束ねられている。留め具1によるネックレス7,9の結束部分A,Bの位置は任意に変更することができ、これに応じてネックレス7,9の全体形状が変化する。なお、本明細書において「糸」とは、天然繊維又は合成繊維をひきのばして縒りをかけたもの(たとえば、絹糸やナイロン糸)のほか、ステンレスワイヤロープや超弾性ワイヤのような金属製のもの、さらに、素材に関わらず細長いもののすべてを含む概念である。
留め具1が適用されるネックレス7,9の珠3は一般的には天然又は模造の真珠からなるが、これが球状又は他の立体形状からなる天然石やビーズからなるものであってもよい。多数の珠3を貫通しこれらを直列につなぐ糸5は例えば細いテグスからなる。ラリエット状のネックレス9には通常その各端部にリング11が取り付けられている。これらのリング11を例えば楕円カンや引輪カン等(図示せず)を介して相互に連結することにより、ラリエット状のネックレス9をリング状にすることができる。
留め具1の平面図、背面図及び側面図である図3、図4及び図5を参照すると、留め具1は、基部13と、基部13の一部をなす二対のブラケット15にそれぞれ枢動可能に支持された一対の把持部17と、両把持部17の枢動を制限するための枢動制限機構19とを備える。
留め具1によるネックレス7,9の各一部A,B同士の結束は、ネックレス7,9の一部Aを構成する一対の珠A3の間を伸びる糸5の一部A5(図1及び図2参照)と、他の一部Bを構成する一対の珠B3の間を伸びる糸5の一部B5とを、それぞれ、基部13と両把持部17との間にこれらの共同による挟み込み又は把持により行うことができる(図3参照)。
留め具1は、さらに、ピン、針孔、チェーン、リング等の取付構造(図示を省略)基部13に取り付けられこれを覆う装飾部21を備えるものとすることができる。図示の装飾部21は全体にハート形の外形と、湾曲して盛り上がる表面とを有する板状体からなる。図示のハート形の装飾部21の裏面には、留め具1のより多彩な使用を可能とするために設けられたリング23が配置されている。このリング23を利用して例えば留め具1にラリエット状のネックレス7の端部を連結し、かつ、ネックレス9の他の一方の端部近傍を基部13と両把持部17のいずれか一方とで把持することにより、ネックレス9をリング状のものとすることができる。端部近傍の代わりに両端部を留め具1に把持させることによりネックレス9をリング状のものとしてもよい。装飾部21は、前記ハート形のものに限らず、装飾効果を考慮した任意の形状のものを選択することができる。例えば、図6に示すようなバラの花を模した造形物からなる装飾部21とすることができる。
次に、図3に示す留め具1の構造をより詳細に説明するため、装飾部21を省略した留め具1の断面を示す図7と、基部13の断面を両ブラケット15と共に示す図8と、相互位置関係が未完成状態にある両ブラケット15及び基部13の側面図である図9と、組み込みにより把持部17とされる部品の正面図である図10と、両把持部17を、図7に示す状態(後に言及する近接状態)から枢動させることにより生じた状態(後に言及する離隔状態)における留め具1の底面図である図11とを参照する。
留め具1の基部13は、全体に細長い柱状の本体25と、該本体の両端からその長手方向へそれぞれ伸びる一対の突出端部27とを備える。各突出端部27は全体にL形の外形を有する。本体25には、その内部をその長手方向へ伸びかつ本体25の両端で開放する空間29が設けられている(図7、8参照)。
空間29には、枢動制限機構19の一部をなす板ばね30が配置されかつ保持されている。板ばね30は、空間29内を該空間の長手方向へ伸び、その両端部がそれぞれ本体25から両突出端部27に突出している。両突出端部27は板ばね30の長手方向(空間29の長手方向)への移動を制限する作用をなす。また、本体25の空間29と両突出端部27とは、板ばね30が平坦な状態から把持部17に向けて凸に湾曲する状態へと弾性変形することを許容する形状が設定されている。板ばね30は、両突出端部27にそれぞれ設けられた一対の孔28を通して、空間29内にその外部から挿入することができる。なお、符号31(図7、8)は例えば金属製の装飾部21を基部13にロウ付けする場合に該基部に設けられることがあるピンを示す。
各対の両ブラケット15は各突出端部27の両側方から該突出端部を挟んで互いに平行に伸びている。両ブラケット15は、これらの間への各把持部17の配置の便宜のため、これらの先端が開いた非平行状態におかれ(図9に実線で示す)、両ブラケット15間への把持部17及び枢軸35の配置後に互いに平行になるまで折り曲げられる(図9に2点鎖線で示す)。
各把持部17は、全体にL形を呈し(図10参照)、その一端部33に枢軸35(図7参照)が通される軸孔37が設けられている。各把持部17とその軸孔37を貫通する枢軸35との両ブラケット15への取り付けは、次のようにして行うことができる。すなわち、把持部17とこれに通された枢軸35とを前記先端が開いた非平行状態の両ブラケット15間に挿入し、次に、両ブラケット15にそれぞれ設けられた軸受孔39に枢軸35の両端部を通し、両ブラケット15に折り曲げ加工を施してこれらを平行にする共に、枢軸35の両端部にかしめ加工を施すことによる。なお、各把持部17は、ブラケット15無しで、基部13に直接に枢着してもよい。
把持部17の一端部33は山形を成すように形成され、その稜線を規定する2つの部分41,43を有する。また、把持部17はその全体形状であるL形のもう一つの端に位置する他端部45を有する。他端部45は、把持部17が両ブラケット15に枢着された状態で見て、一端部33を基端部分とする自由端部分をなす。
2つの把持部17は、これらの他端部(自由端部分)45がそれぞれ基部13に対して近接した位置にある近接状態(図3及び図7に示す状態)と、基部13から離れた位置にある離隔状態(図11及び後述の図13に示す状態)とに選択的におかれるように、枢軸35の周りに枢動させることができる。把持部17の枢動、特に前記近接状態から前記離隔状態への移行のための枢動は、把持部17の両端部33,45間に設けられ前記L形の直角部に位置する指掛け部47(図10)に指F(留め具1の他の例を示す図13参照)を掛けてこれに外力を及ぼすことにより行うことができる。具体的には、図13に示す人差し指の方向に親指を押すだけで簡単に移行できる。このように押すだけで移行できることは、過度な外力が加わると壊れかねない花飾り等を利用する場合に特に有効である。指掛け部47には、指Fの滑りを少なくするための刻み目48を形成することができる。また、指掛け部47は、図6、図12及び図13に示す他の留め具1におけるように、装飾部21の形状により適合すると考えられる形状のものに設定することができる。
図7に示すように、各把持部17の一端部33における一方の部分41は、各把持部17が前記近接状態におかれたとき、基部13の各突出端部27内において板ばね30に押圧力を及ぼし、他方、板ばね30はこの押圧力を受けて弾性変形し前記凸状に湾曲している。このことから、図7で見て左側及び右側の両把持部17は、それぞれ、一方の部分41を介して受ける板ばね30の弾性復帰力により反時計方向及び時計方向に枢動するように強制され(枢動傾向があるようにされ)、両把持部17の他端部(自由端部分)45が基部13の本体25に接している。このような事情から、把持部17の一方の部分41を受圧部分(第1の受圧部分)と称する。
他方、把持部17を枢動させて前記近接状態から前記離隔状態へと移行させると、この移行の間に板ばね30に対する押圧箇所がその一方の部分41から他方の部分43へと変わる。このため、前記離隔状態にある把持部17(図11)は、他方の部分43を介して、板ばね30の弾性復帰力を受ける。その結果、図7で見て左側及び右側の両把持部17は、それぞれ、時計方向及び反時計方向に枢動傾向にあるようにされ、各把持部17の他端部(自由端部分)45と基部13の本体25との間の通過空間49(図12及び13)が存するように維持される。このような事情から、把持部17の他方の部分43を受圧部分(第2の受圧部分)と称する。
両把持部17が前記近接状態にあるとき、ネックレスの両糸部分A5,B5がそれぞれ両把持部17と基部13の本体25との間に形成される把持空間32内に把持される。これにより、ネックレス7,9の1対の珠A3と他の一対の珠B3とが互いに並列にされた状態で結束される。例えば、一方の手に留め具1を持ちかつ他方の手にネックレスを持った状態で、一方の把持部17を前記隔離状態におき又は予め前記隔離状態にしておいて、これにより生じた一方の把持部17と基部13の本体25との間の通過空間49を通して所望位置にある一対の珠A3間の糸部分A5を本体25に向けて移動し、次いで本体25に押し付け、次いで一方の把持部17を枢動させてこれを前記近接状態におく。この状態下で、他の一方の把持部17を前記隔離状態におき又は前記隔離状態にしておいて、他の一方の把持部17と基部13の本体25との間に生じた通過空間49を通して所望位置にある一対の珠B3間の糸部分B5を本体25に向けて移動し、次いで本体25に押し付け、次いで他の一方の把持部17を枢動させてこれを前記近接状態におく。このようにして、前記結束のための一対の珠A3の把持操作及び一対の珠B3の把持操作を個別に、また順次に行うことができる。
ところで、留め具1の基部13の本体25に対する各糸部分A5,B5の押し付けに際しては、本体25が、相対的に、各対の珠A3,B3を押し退けてこれらの珠間に分け入り、各糸部分A5,B5を引き伸ばす作用をなす(押し退けずに単に分け入るだけの場合もある)。各対の珠A3,B3間への分け入り及び各糸部分A5,B5の引き伸ばし量を最小限とするため、各糸部分A5,B5が押し付けられる本体25の一部51をこれがテーパー状をなすように形成することが好ましい(図8及び11参照)。さらに、各対の把持部17も同様に各対の珠A3,B3間に分け入る構造を有するため、この分け入ることとなる部分53もまたテーパー状にかつ湾曲形状を有するように形成することが好ましい(図10参照)。当該部分53の湾曲が基部13と相まって把持空間32を形成する(図7参照)。
また、好ましくは、両把持部17が前記近接状態にあるとき、これらの自由端部分45が基部13の本体25に設けられた共通の1つの溝55に受け入れられるようにされる。各把持部17の自由端部分45は、溝55に受け入れられやすいように、その先端がテーパー状にされている。
ネックレス7,9の一部A,Bの前記結束は、両把持部17をそれぞれ枢動操作してこれらを前記離隔状態におくことにより解除することができ、これにより、ネックレス7,9から留め具1を取り外し、ネックレス7,9を元の形状に戻すことができる。
枢動制限機構19は、板ばね30と、各把持部17に設けられた第1の受圧部分41及び第2の受圧部分43とからなる。板ばね30と第1の受圧部分41とは、前記したところから、各把持部17の自由端部分45が前記近接状態から前記離隔状態へ移行しないように各把持部17の枢動を制限する作用をなす。また、板ばね30と第2の受圧部分43とは、各把持部17の自由端部分45が前記隔離状態から前記近接状態へ移行しないように各把持部17の枢動を制限する作用をなす。ただし、第2の受圧部分43は、これを設けることを省略することができる。
枢動制限機構19の一部を構成する1つの板ばね30に代えて、例えば2つのコイルばね(図示せず)とすることができる。これらの2つのコイルばねは、両把持部17の第1及び第2の受圧部分41,42に対してそれぞれ弾性復帰力を及ぼすように基部13内に配置することができる。
(変形例)
図14乃至16を参照しながら、本実施形態の変形例を説明する。多少形状は異なるが本実施形態の留め具1と本変形例の留め具1´とは構造的にほとんど同じであり、両者異なるのは把持空間の数のみである。したがって、ここでは把持空間についてのみ説明を行い、両者共通する部位については本実施形態で使用した番号と同じ番号にダッシュ(´)を付して使用し、それらの説明を省略する。
図14に示す留め具1´において、基部13´と各把持部17´との間に形成される把持空間は、ネックレス7´(図16参照)を把持する把持空間32aと、把持空間32aに隣接する他の把持空間32bによって構成されている。把持空間32bは、ネックレス7´とは別のひも状装身具(たとえば、ネックレス7´と同一又は類似の連珠ネックレス)を把持するための空間である。このように構成することにより、ネックレス7´と、これとは別のひも状装身具を併せて把持することが可能になる。図15及び16に示すように、把持空間32aと、これより小径の把持空間32b´を形成することにより、ネックレス7´と金属チェーンCを併せて把持することもできる。複合的装飾に最適である。ネックレスを含めた複数種のひも状装身具を用いる場合に、1種類に比べその把持がより面倒になるが、前掲した背景技術の欄で述べた従来の留め具では、複数種のひも状装身具を同時に把持させなければならず、1種類でもたいへんなのであるから複数種では不可能に近いぐらいの状態になる。この点、本変形例に係る留め具によれば、一方の一対の珠と他方の一対の珠を別々に留めることができるので、複数種のひも状装身具の留めを効率よく行うことができる。
1 留め具
3 ネックレスの珠
5 ネックレスの糸
7,9 ネックレス
13 留め具の基部
17 留め具の把持部
19 留め具の枢動制限機構
21 留め具の装飾部
30 枢動制限機構の一部をなす板ばね
41,43 枢動制限機構の一部をなす第1の受圧部分及び第2の受圧部分

Claims (4)

  1. 多数の珠が糸に直列に通されてなるネックレスの一部をなす、任意の一対の珠と他の任意の一対の珠とをこれらが互いに並列をなすように留めるための留め具であって、
    基部と、
    前記基部にそれぞれ枢動可能に支持された一対の把持部であって、各把持部が、該把持部の枢動により前記基部に対して近接した近接状態と前記基部から離隔した離隔状態とにおかれる自由端部分を有し、該自由端部分が前記近接状態におかれるとき、一対の珠間分け入り前記基部と共同してネックレスの一部を把持可能であり、また、前記離隔状態におかれるとき、前記ネックレスの一部の把持を解除可能である一対の把持部と、
    各把持部の自由端部分が前記近接状態から前記離隔状態へ移行しないように各把持部の枢動を制限する機能を有する枢動制限機構とを含み、
    前記基部は、本体と、該本体の両端からそれぞれ伸びる一対の突出端部とを備え、
    前記本体内部には、該本体の両端で開放する空間が設けられ、
    前記空間に前記枢動制限機構の一部をなす1又は複数のばね部材が、前記把持部と前記本体との間で形成される把持空間に露出しないように配置され、
    前記ばね部材の両端部がそれぞれ本体から両突出端部に突出している
    ことを特徴とする、留め具。
  2. 前記突出端部には、前記ばね部材を前記空間に挿入することができる孔が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の留め具。
  3. 前記ばね部材は板ばねである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の留め具。
  4. 前記本体及び前記把持部の少なくとも何れか一方の珠間に分け入る部分は、テーパー状をなすように形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の留め具。
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