JP7234058B2 - 吸気ダクト - Google Patents

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Description

本開示は、エンジンに取り込まれる空気を案内する吸気ダクトに関する。
従来、エンジン用の吸気ダクトとして、吸気騒音を低減させるため、ダクト壁に貫通形成された側壁開口を通気性の膜部材で閉塞した構造のものが普及している(例えば、特許文献1参照)。
特開2008-240694号公報(段落[0027]、[0032])
内燃機関であるエンジンでは、吸気系内においてエンジンの吸気バルブが開いて空気が吸い込まれるとき(負圧になるとき)と吸気バルブが閉じて空気が吸い込まれないときとがあるため圧力変動が生じる。そして、この圧力変動がエンジンの気筒数分だけ起こる。近年、ポンピングロスを少なくして燃費を向上させるため、吸気バルブの開閉をはやめる傾向にあり、より圧力変動が大きくなっていた(圧力の脈動が大きくなっていた)。吸気ダクト内の圧力変動が大きくなると、吸気ダクト内又は吸気ダクトに連通する流路内の空気流量の測定バラつきが大きくなり、その測定結果に応じて燃料供給量が制御されるエンジンでは、結果として空燃比がばらついて燃費の悪化、排ガスの悪化につながる。上記従来の吸気ダクトは、ダクト壁に貫通形成された側壁開口を通気性の膜部材で閉塞した構造のため、通気性の膜部材から圧力が逃げ、吸気ダクト内の圧力変動が低減可能ではあるが、吸気ダクト内の騒音も漏れ出るため車外騒音の観点からはマイナスである。そのため、内部の圧力変動を低減可能である共に車外騒音の増加を抑えることが可能な吸気ダクトが求められている。
上記課題を解決するためになされた請求項1の発明は、エンジンに取り込まれる空気を案内するダクト壁と、前記ダクト壁を貫通する側壁開口を外側から覆いかつその外側開口縁に固定されている膜部材とを有し、前記膜部材が振動して吸気騒音を低減させる吸気ダクトにおいて、前記膜部材は、非通気性であり、前記膜部材に設けられ、前記側壁開口の前記外側開口縁の一部に固定されずに当接し、前記ダクト壁内の圧力波を受けて外側に弾性変形する当接可動部と、前記当接可動部と前記外側開口縁との間に形成され、前記当接可動部の外側への弾性変形によって開口して前記ダクト壁の内外に開通する圧力逃がし口と、前記当接可動部の外縁部を外側から覆うカバー部材と、を有する吸気ダクトである。
請求項2の発明は、前記側壁開口は四角形状をなし、その一辺の前記外側開口縁に前記当接可動部が当接する、請求項1に記載の吸気ダクトである。
請求項3の発明は、前記膜部材には、前記側壁開口の前記外側開口縁の一部と重なる部分にスリットが形成され、前記膜部材のうち前記スリットより前記側壁開口側が前記当接可動部をなし、前記膜部材のうち前記スリットより前記側壁開口から離れた側が、前記ダクト壁に固定された固定部になっている、請求項1又は2に記載の吸気ダクトである。
請求項4の発明は、前記側壁開口は、複数備えられて共通の前記膜部材で覆われ、前記スリットは、複数の前記側壁開口に対応して複数備えられている、請求項3に記載の吸気ダクトである。
請求項5の発明は、前記カバー部材は、前記ダクト壁との間に前記膜部材を挟んだ状態で前記ダクト壁に固定され、前記カバー部材には、前記膜部材を前記外側開口縁のうち前記一部以外に押し付けることで前記膜部材を前記ダクト壁に固定すると共に、前記膜部材のうち前記スリットより前記側壁開口から離れた側の部分を押し付けることで前記固定部を形成する押付部が設けられている、請求項4に記載の吸気ダクトである。
請求項6の発明は、前記ダクト壁の全長のうち前記エンジンとの接続側に前記側壁開口が配置されている、請求項1から5のうち何れか1の請求項に記載の吸気ダクトである。
請求項1の吸気ダクトは、ダクト壁の側壁開口の外側開口縁に固定された非通気性の膜部材を有し、その膜部材には、外側開口縁の一部に固定されずに当接する当接可動部が備えられている。そして、その当接可動部が、エンジンの吸気時に発生する脈動による圧力波を受けると外側に弾性変形して、当接可動部と外側開口縁との間の圧力逃がし口から圧力が逃がされる。これにより、エンジンの吸気時に起こる脈動による圧力変動が低減される。また、吸気ダクト内が負圧状態に安定すると、当接可動部が負圧によって外側開口縁に押し付けられて圧力逃がし口が閉じ、吸気ダクト内の吸気騒音が側壁開口から漏れることを抑えることができる。つまり、本開示の吸気ダクトによれば、吸気時に起こる脈動による圧力変動を低減できると共に、側壁開口からの吸気騒音の漏れを防いで車外騒音の増加を抑えることができる。また、本発明によれば、カバー部材で当接可動部を保護することができる。
請求項2の発明のように、側壁開口が四角形状となっていてもよい。この場合、膜部材の当接可動部を、側壁開口の外側開口縁の一辺に当接するように配置してもよい。
請求項3の発明のように、膜部材のうち外側開口縁に重なる部分にスリットが形成され、そのスリットよりも側壁開口側を、当接可動部としてもよい。この場合、膜部材のうちスリットより側壁開口から離れた側が、ダクト壁に固定されていれば、ダクト壁内の圧力波によりスリットを開口させ易くなり、圧力逃がし口を開き易くすることが可能となる。
請求項4の発明では、側壁開口が複数備えられるので、吸気時に発生する脈動による圧力を効率よく逃がすことができる。また、それら複数の側壁開口が、共通の膜部材で覆われ、各側壁開口に対応してスリットが設けられるので、複数の圧力逃がし口の形成を容易にすることができる。
請求項5の発明では、カバー部材によって膜部材をダクト壁に押し付けることで、膜部材がダクト壁に固定される。これにより、膜部材がダクト壁に接着剤で接着される場合に比べて、膜部材を交換する場合等に、膜部材の取り外しが容易となる。
請求項6の発明では、側壁開口が、ダクト壁の全長のうちエンジンとの接続側に配置されているので、吸気ダクト内の圧力の脈動を効率よく低減することが可能となる。
本開示の一実施形態に係る吸気ダクトが取り付けられた車両の平面図 吸気ダクトの斜視図 吸気ダクトの底面図 吸気ダクトの側壁開口周辺の拡大斜視図 吸気ダクトの側壁開口周辺の分解斜視図 カバー部材を裏側から見た斜視図 (A)膜部材が側壁開口を覆っているときのA-A断面図、(B)膜部材が弾性変形したときのA-A断面図 弾性変形した膜部材の斜視図 確認実験に用いた吸気ダクトの平面図 (A)エンジンの回転数が800rpmのときの振動の加速度を示すグラフ、(B)エンジンの回転数が2600rpmのときの振動の加速度を示すグラフ (A)エンジンの回転数が800rpmのときの車外騒音を示すグラフ、(B)エンジンの回転数が2600rpmのときの車外騒音を示すグラフ (A)他の実施形態に係る吸気ダクトの拡大断面図、(B)他の実施形態に係る吸気ダクトの拡大断面図
図1に示されるように、本実施形態に係る吸気ダクト10は、車両90の前部のエンジンルーム91に配設され、空気を取り込んでエンジン92へ案内する。詳細には、吸気ダクト10は、エアクリーナ95、ホースエアクリーナ(図示せず)及びインテークマニホールド(図示せず)を介してエンジン92に連絡し、フロントグリル93を通ってきた空気を吸気口10Kから取り込む。
図2及び図3に示されるように、吸気ダクト10は、内部に吸気流路11Rを有するダクト壁11を有している。なお、本実施形態では、ダクト壁11は、平面視略S字状をなし、吸気口10Kから後方へ延びる導入筒部21と、導入筒部21の後端部から車幅方向の一方側(本実施形態では、乗車席側から見て右側)に延びる連絡筒部22と、連絡筒部22の一方側の端部から後方に延びる末端筒部23と、を有する。末端筒部23は排出口23Kを有し、エアクリーナ95に連絡する。以下では、吸気流路11Rの上流側(吸気口10K側)と下流側を、それぞれ単に「上流側」、「下流側」と適宜いうこととする。
図2及び図3に示されるように、ダクト壁11には、非通気性の膜部材40が備えられている。具体的には、ダクト壁11には、側壁開口30が貫通形成され(図2参照)、膜部材40は、側壁開口30を外側から覆った状態に張られている。また、吸気ダクト10には、膜部材40をダクト壁11との間に挟んで固定するカバー部材50が備えられている(図4参照)。
膜部材40及び側壁開口30は、ダクト壁11の全長のうちエンジン92との接続側(エアクリーナ95との接続側)に配置されている。膜部材40及び側壁開口30は、例えば、インテークマニホールド、ホースエアクリーナ、エアクリーナ95及び吸気ダクト10が繋がった吸気経路の空洞共鳴の1次の「腹」になるところに配置される。なお、本実施形態では、側壁開口30は、ダクト壁11のうち連絡筒部22と末端筒部23の境界のコーナー部24の下面に配置されている。
詳細には、図4に示されるように、コーナー部24の下面には、ダクト壁11内の吸気流路11Rに沿った直方体状の箱形突出部25が段付き状に突出し、その箱形突出部25の下面に側壁開口30が開口している。なお、箱形突出部25の下面の外縁部からは、複数のボス26が突出している(図5参照)。
図2及び図5に示されるように、本実施形態では、側壁開口30は、矩形状をなしている。また、側壁開口30は、ダクト壁11内の吸気流路11Rに沿って複数並んでいる。詳細には、複数の側壁開口30は、その短辺方向に直線状に並んでいる。
図4及び図5に示されるように、本実施形態では、膜部材40は、箱形突出部25と平面視で略同じ大きさの長四角状をなし、1枚の膜部材40で複数の側壁開口30全てが覆われている。膜部材40の材料としては、例えば、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー等の弾性体が挙げられる。また、膜部材40は、非通気性の素材からなる。
図5に示されるように、膜部材40には、複数のスリット41が形成されている。具体的には、スリット41は、膜部材40の短手方向に直線状に延び、膜部材40の長手方向に略等間隔に配置されている。
図5及び図6に示されるように、カバー部材50は、複数のカバー開口55が貫通したプレート状をなし、裏面側からダクト壁11に重ねられる。図6に示されるように、カバー部材50は、長四角状をなした本体プレート51と、その本体プレート51の外周部全体から裏側に突出した枠状の包囲壁52と、を有している。また、カバー部材50には、本体プレート51の裏面から突出し、カバー部材50の短手方向に延びる区画突条53が設けられている。区画突条53は、包囲壁52の長辺部同士の間を連絡し、カバー部材50の長手方向に複数間隔をあけて設けられている。そして、カバー部材50の裏面のうち複数の区画突条53により区切られた複数の陥没凹部54の底面に、上述のカバー開口55が形成されている。なお、本実施形態では、カバー開口55は、ダクト壁11の側壁開口30と略同じ大きさになっている。また、本体プレート51は、ダクト壁11の箱形突出部25と略同じ大きさとなっている。
本実施形態では、図6に示されるように、カバー開口55は、陥没凹部54の底面のうちカバー部材50の長手方向の一方側(図6における右側。本実施形態では、吸気流路11Rの上流側)に寄って配置されている。即ち、陥没凹部54の底面のうち吸気流路11Rの下流側の部分にはカバー開口55が設けられていない。なお、カバー開口55の開口縁には、カバー部材50の長手方向に延びてカバー開口55を略等分する架橋部56が差し渡されている。
膜部材40は、上述のように、カバー部材50とダクト壁11の箱形突出部25に挟まれて固定される。具体的には、図4及び図5に示されるように、ダクト壁11の箱形突出部25の複数のボス26が、膜部材40の外縁部に複数形成された膜貫通孔48と、カバー部材50の外縁部に形成されたカバー貫通孔58とに、挿通される。そして、この状態で、カバー部材50の下面よりも下側に突出するボス26の突出先端部を、例えば熱カシメによって潰すことで、カバー部材50がダクト壁11に固定される。このとき、膜部材40は、カバー部材50によりダクト壁11に押し付けられる。また、このとき、ダクト壁11の側壁開口30とカバー部材50のカバー開口55とが重なる。
図7(A)及び図8に示されるように、ダクト壁11にカバー部材50が固定されると、膜部材40は、カバー部材50の包囲壁52と区画突条53により、ダクト壁11の側壁開口30の外側開口縁31の3辺部に押し付けられる。そして、膜部材40と外側開口縁のこれら3辺部との間がシールされる。具体的には、この押し付けられる部分は、図8に示す2点鎖線で示された部分であり、外側開口縁31の2短辺部と吸気流路11Rの上流側(図8における右側)の1長辺部である(図8では、カバー部材50が省略されている)。なお、本実施形態では、包囲壁52及び区画突条53が、特許請求の範囲に記載の「押付部」に相当する。
ここで、膜部材40において、側壁開口30の外側開口縁31のうち下流側(末端筒部23側)に配置される長辺部31Aに重なる部分に、上述のスリット41が配置される(図5及び図8参照)。そして、膜部材40のうち長辺部31Aに重なる部分のうち、スリット41よりも側壁開口30側が、長辺部31Aに固定されずに当接する非固定部42(特許請求の範囲の「当接可動部」に相当する。)となっている(図7参照)。非固定部42は、カバー部材50の陥没凹部54の底面(詳細には、この底面のうちカバー開口55が設けられていない下流側の部分)に覆われ、陥没凹部54の底面と間隔をあけた状態に配置されるので、カバー部材50に押し付けられない。また、膜部材40のうち各スリット41に対して非固定部42と反対側の部分には、カバー部材50の区画突条53又は包囲壁52の短辺部によってダクト壁11に押し付けられた固定部43が設けられる。
本実施形態では、このように、カバー部材50によって膜部材40をダクト壁11に押し付けることで、膜部材40がダクト壁11に固定される。これにより、膜部材40がダクト壁11に接着剤で接着される場合に比べて、膜部材40を交換する場合等に、膜部材40の取り外しが容易となる。
本実施形態の吸気ダクト10では、エンジン92が起動すると、ダクト壁11の吸気口10Kから空気が吸引される。ここで、吸気ダクト10内では、エンジン92の吸気バルブが開いて空気が吸い込まれるとき(負圧になるとき)と吸気バルブが閉じて空気が吸い込まれないときとがあるため圧力変動が生じる。そして、この圧力変動がエンジン92の気筒数分だけ起こる。吸気ダクト10内に圧力変動が起こると、エアクリーナ95内の空気流量測定にバラつきが大きくなり、その測定結果に応じて燃料供給量が制御されるエンジン92では、結果として空燃比がばらついて燃費の悪化、排ガスの悪化につながる。これに対し、本実施形態の吸気ダクト10は、ダクト壁11の側壁開口30の外側開口縁31に固定された膜部材40を有し、その膜部材40には、外側開口縁31の一部に固定されずに当接する非固定部42が備えられている(図7(A)参照)。そして、非固定部42が、エンジン92の吸気による圧力波をダクト壁11内から受けると外側に弾性変形し(即ち、外側開口縁31から浮き上がり)、スリット41が開いて非固定部42と外側開口縁31との間に圧力逃がし口20が形成される。この圧力逃がし口20は、ダクト壁11の内外に開通し、圧力逃がし口20からダクト壁11内の圧力が逃がされる(図7(B)及び図8参照)。これにより、エンジン92の吸気時に発生する圧力変動を抑えることができる。
また、エンジン92の吸気により吸気ダクト10内が負圧状態になると、非固定部42が負圧によって外側開口縁31に押し付けられてスリット41が閉じ、圧力逃がし口20が閉じられる(図7(A)参照)。そして、膜部材40がダクト壁11の内外に膨出するように振動することで、吸気騒音を抑えることができる。
本実施形態では、膜部材40が、弾性体からなるので、ダクト壁11内が負圧となったときに、側壁開口30の外側開口縁31と膜部材40との間に隙間が生じ難くなる。また、腹部材40が、非通気性であるので、ダクト壁内が負圧となって側壁開口30が閉塞されると、音漏れし難くなる。これらにより、側壁開口30からの音漏れによる車外騒音の悪化を抑制できる。また、圧力逃がし口20を、ダクト壁11内の吸気脈動等による圧力上昇時にのみ開口させることが可能となるので、側壁開口30からの音漏れによる車外騒音の悪化をさらに抑制できる。
本実施形態では、上述のように、圧力逃がし口20を開口させてダクト壁11内の圧力を逃がすことで、ダクト壁11内の圧力上昇や吸気脈動を抑えることができるので(圧力変化を抑制することができるので)、エンジン92をエアクリーナ95内の圧力や吸気量の計測結果に基づいて制御する場合に、これらの計測機器の計測精度を向上させてエンジン制御を容易にすることが可能となる。本実施形態では、膜部材40のうち各スリット41に対して非固定部42と反対側の部分に、カバー部材50によりダクト壁11に押し付けられた固定部43が設けられるので、ダクト壁11内の圧力波によりスリット41を開口させ易くなり、圧力逃がし口20を開き易くすることが可能となる。
本実施形態では、各スリット41が各側壁開口30の下流側に設けられ、圧力逃がし口20が、ダクト壁11内の吸気流路11Rの下流側に開口するので、その開口時に、圧力逃がし口20からダクト壁11外の空気を吸い込み難くなる。これにより、側壁開口30からダクト壁11内にエンジンルーム91内の熱気が吸い込まれ難くなり、エンジン92の出力性能の低下を防ぐことが可能となる。しかも、本実施形態では、膜部材40が非通気性であるので、これによっても、側壁開口30からダクト壁11内にエンジンルーム91内の熱気が吸い込まれ難くなり、エンジン92の出力性能の低下を防ぐことが可能となる。また、本実施形態では、ダクト壁11内に進入した塵等の異物を圧力逃がし口20から外に排出することができる。これにより、膜部材40の非固定部42と側壁開口30の外側開口縁31との間に異物が挟まった状態になることを防ぐことができ、ダクト壁11内が負圧のときに膜部材40による側壁開口30の閉塞性を良くすることができる。
本実施形態では、側壁開口30が複数備えられるので、吸気時に発生する脈動による圧力を効率よく逃がすことができる。また、それら複数の側壁開口30が、共通の膜部材40で覆われ、各側壁開口30に対応してスリット41が設けられる。これにより、複数の圧力逃がし口20の形成を容易にすることができる。
本実施形態では、側壁開口30が、ダクト壁11の全長のうちエンジン92との接続側に(エアクリーナ95との接続側に)配置されている。従って、インテークマニホールド、ホースエアクリーナ、エアクリーナ等と吸気ダクトとが繋がった吸気経路の空洞共鳴の1次の「腹」になるところの圧力を逃がすことが可能となり、脈動を効率よく低減することができる。
本実施形態では、非固定部42の外縁部(即ち、スリット41の上流側開口縁)が、カバー部材50で外側から覆われる。従って、非固定部42を保護することができる。しかも、カバー部材50が設けられることで、圧力逃がし口20が開口したときに、圧力逃がし口20から音が漏れて車外騒音が悪化することを抑制可能となる。また、カバー部材50が設けられることで、圧力逃がし口20が開口したときに、圧力逃がし口20から異物が進入することを抑制できる。これにより、膜部材40と側壁開口30の外側開口縁31との間に異物が挟み込まれて、膜部材40による側壁開口30の閉塞性が低下することを抑制できる。
[確認実験]
以下の実験例1~4の吸気ダクトに対して、吸気ダクトの上面の振動の加速度と、吸気ダクトの側方の車外騒音と、を確認した。
(1)吸気ダクトの構成
<実験例1>
上記実施形態と同様の吸気ダクトを用いた。実験例1の吸気ダクトは、樹脂製で、吸気口10Kのサイズは、横幅180mm×高さ30mmであり、排出口23Kのサイズは、横幅95mm×高さ80mmであり、吸気流路11Rの流路長は、約450mmである。側壁開口30は、30mm×20mmのサイズで、3つ設けられている。膜部材40は、50mm×110mmのサイズで膜厚は0.4mmである。膜部材40の材料はエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)である。膜部材40は、カバー部材50により固定されていて、上記実施形態と同様に、側壁開口30の3辺部がカバー部材50によりダクト壁11に押し付けられている。
<実験例2>
実験例2の吸気ダクトは、実験例1の吸気ダクトに対して、カバー部材50が設けられていない点のみが異なる。実験例2では、膜部材40が側壁開口30の3辺部に接着剤により接着されている。
<実験例3>
実験例3の吸気ダクトは、実験例2の吸気ダクトに対して、膜部材40の代わりに不織布を用いた点のみが異なる。この不織布の目付量は、100g/mである。
<実験例4>
実験例4の吸気ダクトは、実験例1の吸気ダクトに対して、側壁開口30、膜部材40及びカバー部材50が設けられていない点のみが異なる。
(2)測定方法
<振動の加速度>
吸気ダクトの振動の加速度を、以下のようにして測定した。具体的には、図9に示されるように、車両90のエンジンルーム91に吸気ダクトを配設し、エンジン91にエアクリーナ95を介して接続させた。そして、エンジン92の回転数が800rpmと2600rpmのときの吸気ダクトのダクト壁11の上面の上下振動の加速度を測定した。詳細には、ダクト壁11の連絡筒部22の上面に測定器96を配置して測定を行った。
<車外騒音>
吸気ダクトの車外騒音を、以下のようにして測定した。具体的には、図9に示されるように、上記実施形態と同様、車両90のエンジンルーム91に吸気ダクト10を配設し、エンジン91にエアクリーナ95を介して接続させた。吸気ダクト10は、ダクト壁11のコーナー部24の下面が高さ0.5mとなるように配置した。そして、車両90の左前のタイヤ98のホイールの側面の中心から車両90の車幅方向外側に1.0m離れかつ地上からの高さ0.8mの位置にマイク97を配置し、エンジン92の回転数が800rpmと2600rpmのときの車外騒音を測定した。なお、本実験では、上記タイヤ98のホイールの側面の中心と、吸気ダクト10の吸気口10Kの中心との水平方向の距離は、約1.2mである。詳細には、吸気口10Kの中心は、上記タイヤ98の上記中心から車幅方向に1m、車両90の前方に660mm離れている(図9参照)。また、この測定の際には、車両90のボンネットを閉状態にした。
(3)評価結果
<振動の加速度>
図10(A)に示されるように、エンジン92の回転数が800rpmの場合、周波数50Hzにおいて、側壁開口30及び膜部材40を有していない実験例4の吸気ダクトでは、振動の加速度が最大となっている。これに対し、同周波数において、側壁開口30及び膜部材40を有する実験例1~2、並びに、膜部材40の代わりに不織布を用いた実験例3の吸気ダクトでは、実験例4よりも振動の加速度が抑えられている。これは、側壁開口30からダクト壁11内の圧力を逃がして、脈動が低減されているためと考えられる。
図10(B)に示されるように、エンジン92の回転数が2600rpmの場合、各実験例において、周波数80で振動の加速度が最大となっている。この加速度は、エンジン92の回転数が2600rpmでは、各実験例でほぼ変わらない数値となっている。このため、実験例1では、膜部材40が側壁開口30を閉塞し、圧力逃がし口20が閉じている状態と考えられる。なお、図10(A)及び図10(B)のグラフにおいて、縦軸の1目盛は、10dBに相当する。
<車外騒音>
図11(A)に示されるように、エンジン92の回転数が800rpmの場合、周波数160Hz以上では各実験例とも車外騒音が略同じ値となっているが、特に周波数63~125Hzにおいて、実験例1の吸気ダクトが、実験例3,4の吸気ダクトに比べて、車外騒音が低くなっていることがわかる。これは、実験例3と比較すると、実験例1では側壁開口30から漏れる音が少ないためと考えられる。また、実験例4については、圧力逃がし口20からダクト壁11内の圧力を逃がすことができないため、圧力変動に起因して騒音が悪化することが考えられる。また、周波数63~125Hzでは、実験例1の吸気ダクトは、実験例2の吸気ダクトに比べても、車外騒音が低くなっていることがわかる。これは、カバー部材50により、圧力逃がし口20が覆われ、圧力逃がし口20からの音漏れが起き難くなっているためと考えられる。
図11(B)に示されるように、エンジン92の回転数が2600rpmの場合、実験例3,4の吸気ダクトでは、周波数500Hzのときに車外騒音が最大となっているが、これらに対して、同周波数において、実験例1の吸気ダクトでは、車外騒音が低くなっている。これは、実験例3と比較すると、実験例1では側壁開口30から漏れる音が少ないためと考えられる。また、実験例4については、圧力逃がし口20からダクト壁11内の圧力を逃がすことができないため、圧力変動に起因して騒音が悪化することが考えられる。また、カバー部材50を有していない実験例2の吸気ダクトは、実験例1ほどではないものの、実験例3,4よりは車外騒音が低くなっている。
以上のように、本確認実験では、実施例1の吸気ダクトによれば、吸気ダクトの振動の加速度(即ち、ダクト壁11内の圧力の脈動)や吸気ダクト内を伝わる騒音による車外騒音を抑えることが可能であることが確認できた。
[他の実施形態]
(1)上記実施形態では、側壁開口30が矩形状であったが、これに限定されるものではなく、例えば、円形、楕円形、扇形、四角形以外の多角形等であってもよい。この場合、スリット41は、側壁開口30の開口縁に沿って形成すればよい。
(2)上記実施形態では、カバー部材50が膜部材40をダクト壁11に固定していたが、カバー部材50が膜部材40の固定の機能を有さずに、単に非固定部42やスリット41を覆っているだけでもよい。この場合、膜部材40を、例えば、接着剤によりダクト壁11に固定してもよい。
(3)上記実施形態では、各スリット41が、対応する各側壁開口30に対して、吸気流路11Rの下流側に配置されていたが、上流側に配置されていてもよいし、ダクト壁11の周方向の一方側に配置されていてもよい。
(4)上記実施形態では、1枚の膜部材40で、複数の側壁開口30を覆っていたが、複数の膜部材40が設けられ、各膜部材40により各側壁開口30が覆われてもよい(図12(A)参照)。この場合、図12(B)に示されるように、矩形状の各膜部材40の外縁部の一辺部が、ダクト壁11内からの圧力波により側壁開口30の外側開口縁31に対して浮き上がるように弾性変形することで、圧力逃がし口20を開口させればよい。
(5)上記実施形態では、側壁開口30が複数設けられていたが、1つだけであってもよい。
(6)上記実施形態において、側壁開口30の外側開口縁31のうち膜部材40と当接する部分に、外側開口縁31に沿った突条が設けられていてもよい。
10 吸気ダクト
11 ダクト壁
20 圧力逃がし口
30 側壁開口
31 外側開口縁
40 膜部材
50 カバー部材
92 エンジン

Claims (6)

  1. エンジンに取り込まれる空気を案内するダクト壁と、前記ダクト壁を貫通する側壁開口を外側から覆いかつその外側開口縁に固定されている膜部材とを有し、前記膜部材が振動して吸気騒音を低減させる吸気ダクトにおいて、
    前記膜部材は、非通気性であり、
    前記膜部材に設けられ、前記側壁開口の前記外側開口縁の一部に固定されずに当接し、前記ダクト壁内の圧力波を受けて外側に弾性変形する当接可動部と、
    前記当接可動部と前記外側開口縁との間に形成され、前記当接可動部の外側への弾性変形によって開口して前記ダクト壁の内外に開通する圧力逃がし口と、
    前記当接可動部の外縁部を外側から覆うカバー部材と、を有する吸気ダクト。
  2. 前記側壁開口は四角形状をなし、その一辺の前記外側開口縁に前記当接可動部が当接する、請求項1に記載の吸気ダクト。
  3. 前記膜部材には、前記側壁開口の前記外側開口縁の一部と重なる部分にスリットが形成され、前記膜部材のうち前記スリットより前記側壁開口側が前記当接可動部をなし、
    前記膜部材のうち前記スリットより前記側壁開口から離れた側が、前記ダクト壁に固定された固定部になっている、請求項1又は2に記載の吸気ダクト。
  4. 前記側壁開口は、複数備えられて共通の前記膜部材で覆われ、
    前記スリットは、複数の前記側壁開口に対応して複数備えられている、請求項3に記載の吸気ダクト。
  5. 前記カバー部材は、前記ダクト壁との間に前記膜部材を挟んだ状態で前記ダクト壁に固定され、
    前記カバー部材には、前記膜部材を前記外側開口縁のうち前記一部以外に押し付けることで前記膜部材を前記ダクト壁に固定すると共に、前記膜部材のうち前記スリットより前記側壁開口から離れた側の部分を押し付けることで前記固定部を形成する押付部が設けられている、請求項4に記載の吸気ダクト。
  6. 前記ダクト壁の全長のうち前記エンジンとの接続側に前記側壁開口が配置されている、請求項1から5のうち何れか1の請求項に記載の吸気ダクト。
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