JP2008025473A - 騒音低減装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定の周波数の音に限らず複数の周波数の音を打ち消すことができるように構成しつつ、高い制御精度と十分な消音レベルを確保し、さらに、アクチュエータを不要にして消費電力増大および装置の大型化を回避した騒音低減装置を提供する。
【解決手段】内燃機関の燃焼室2に吸入される吸気が流通するサージ通路11を形成するサージタンク10と、サージ通路11の上流側に位置するダクト通路21を形成する吸気ダクト20と、サージ通路11から分岐するとともにダクト通路21から分岐する共用容積部31を形成するレゾネータ30とを備える。また、サージ通路11と共用容積部31とを仕切るように配置された第1振動膜40と、ダクト通路21と共用容積部31とを仕切るように配置された第2振動膜50とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の燃焼室にて発生した音が吸気通路を伝播して外部に漏れ出ることによる騒音を低減する、騒音低減装置に関する。
例えば、自動車のエンジンの騒音対策として、吸気通路を形成する通路部材にレゾネータを設ける技術が知られている。そして、特許文献1記載の騒音低減装置は、レゾネータ内部の容積部と吸気通路とを仕切る振動膜を備えており、この振動膜は、燃焼室にて発生して吸気通路を伝播した音の音圧により振動する。その結果、振動膜の振動が吸気通路を伝播する音の振動を打ち消すことで、エンジンの騒音低減を図っている。
また、特許文献1記載の騒音低減装置では、アクチュエータにより駆動する押圧棒で振動膜を押し付けることにより、振動膜の固有振動数を可変にすることで、特定の周波数の音に限ることなく複数の周波数の音を打ち消すことができるように構成されている。
特開2004−293365号公報
しかしながら、吸気の流通方向のうちどの部分に騒音低減装置を設置するかによって、打ち消すことのできる度合い(消音レベル)は異なる。すなわち、騒音低減装置の設置場所によって消音し易い周波数が異なるため、特許文献1記載の騒音低減装置により振動膜の固有振動数を騒音の周波数に合わせて調整したとしても、十分な消音を行うことはできない。
また、特許文献1記載の騒音低減装置では、振動膜の張力を制御することにより固有振動数を変化させる構成であるため、所望の固有振動数に制御するにあたりその制御精度が悪い。また、張力制御のためにアクチュエータを必要とするため、消費電力増大および装置の大型化を招いてしまう。
そこで、本発明の目的は、特定の周波数の音に限らず複数の周波数の音を打ち消すことができるように構成しつつ、高い制御精度と十分な消音レベルを確保し、さらに、アクチュエータを不要にして消費電力増大および装置の大型化を回避した騒音低減装置を提供することにある。
請求項1記載の発明では、内燃機関の燃焼室に吸入される吸気が流通する第1吸気通路を形成する第1通路部材と、第1吸気通路の上流側に位置する第2吸気通路を形成する第2通路部材と、第1吸気通路から分岐するとともに第2吸気通路から分岐する共用容積部を形成するレゾネータと、第1吸気通路と共用容積部とを仕切るように配置され、燃焼室にて発生して第1吸気通路を伝播した音の音圧により振動する第1振動膜と、第2吸気通路と共用容積部とを仕切るように配置され、燃焼室にて発生して第2吸気通路を伝播した音の音圧により振動する第2振動膜と、を備える。
これによれば、吸気流れの上流側と下流側に別々の第1振動膜と第2振動膜とを配置するので、例えば、第1吸気通路にて最も効果的に消音できる騒音の周波数をf1とし、第2吸気通路にて最も効果的に消音できる騒音の周波数をf2とすると、第1振動膜についてはf1の騒音と共鳴するように設定でき、第2振動膜についてはf2の騒音と共鳴するように設定できる。従って、特定の周波数の音に限らず複数の周波数の音を打ち消すことができるように構成しつつ十分な消音レベルを確保することができる。
しかも、請求項1記載の発明では、第1振動膜に対応する容積部と第2振動膜に対応する容積部とを、共用容積部として共用するので、各々の容積部を別々に設ける場合に比べてレゾネータの大型化を抑制でき、ひいては騒音低減装置の大型化を抑制できる。
また、請求項1記載の発明によれば、従来の張力可変用アクチュエータを不要にしつつ、燃焼室にて発生して吸気通路を伝播した音の振動のうち複数種の周波数の音を打ち消すことができるので、複数種の周波数の音を打ち消すことができるように構成しつつ、高い制御精度を確保し、さらに、消費電力増大および騒音低減装置の大型化を回避できる。
ここで、吸気通路を形成する通路部材として、インテークマニホールドと、サージタンクと、サージタンクよりも流路断面積が小さいダクトとを少なくとも有する場合において、サージタンクおよびダクトの部分に振動膜を設置すると効果的に消音できることが、本願の発明者らによる試験等により明らかになった。
この点に鑑み、請求項2記載の発明では、第1通路部材は、複数の燃焼室の各々に吸気を導くインテークマニホールドに接続されたサージタンクであり、請求項3記載の発明では、第2通路部材は、複数の燃焼室の各々に吸気を導くインテークマニホールドに接続されたサージタンクの上流側部分に連結され、サージタンクよりも流路断面積が小さいダクトである。従って、請求項2および請求項3記載の発明によれば、消音レベルを高めることができる。
また、第1振動膜に対応する容積部と第2振動膜に対応する容積部とを、共用容積部として共用する請求項1記載の構造を実現するにあたり、請求項4記載の発明の如く、レゾネータを、共用容積部が吸気流通方向の中心軸周りに環状に延びる形状となるように形成して好適である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本実施形態に係る騒音低減装置は、内燃機関を備えた車両に搭載されており、内燃機関の燃焼室にて発生した音のうち吸気通路を伝播してきた音の音圧を低減することで、車両搭乗者等に対するエンジン騒音を低減するものである。以下、騒音低減装置の構造を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る騒音低減装置1を模式的に示す断面図であり、図1に示す如く、騒音低減装置1は、第1通路部材としてのサージタンク10、第2通路部材としての吸気ダクト20、レゾネータ30、第1振動膜40、および第2振動膜50を備えている。なお、サージタンク10、吸気ダクト20およびレゾネータ30は樹脂製であり、第1および第2振動膜40、50は弾性変形可能な材質(例えばゴムおよびエラストマーゴム等)である。本実施形態では両振動膜40、50の材質に、燃料に対する耐膨潤性に優れたシリコンゴム(例えばフロロシリコンゴム)を採用している。
複数の燃焼室2の各々に吸気を導く吸気ポート3には、樹脂製のインテークマニホールド4が接続されている。インテークマニホールド4は、燃焼室2に吸気を導く吸気経路の一部を構成するものであり、インテークマニホールド4の各ポートから各燃焼室2に吸入される吸気量は、図示しないスロットルバルブを作動させることにより調整される。因みに、本実施形態に係るスロットルバルブはサージタンク10の上流側に配置されている。
インテークマニホールド4の吸気流れ上流側端部には、サージタンク10が接続されている。サージタンク10は、燃焼室2に吸気を導く吸気経路の一部を構成するものであり、サージタンク10内には、第1吸気通路としてのサージ通路11が形成されている。サージタンク10により、インテークマニホールド4の吸気流れ上流側部分の圧力(サージタンク10内の圧力)を大気圧に近づけることができ、その結果、燃焼室2での負圧に対する圧力差を大きくすることができ、吸気量の低下を回避できる。
サージタンク10の吸気流れ上流側端部には、吸気ダクト20が接続されている。吸気ダクト20は、燃焼室2に吸気を導く吸気経路の一部を構成するものであり、吸気ダクト20内には、第2吸気通路としてのダクト通路21が形成されている。ダクト通路21の流路断面積はサージ通路11の流路断面積よりも小さい。なお、吸気ダクト20の吸気流れ上流側には、図示しないエアクリーナー装置が接続されており、このエアクリーナー装置により吸気中のゴミや異物が取り除かれる。
サージタンク10には開口部12が形成されており、この開口部12には第1振動膜40が取り付けられている。また、吸気ダクト20には開口部22が形成されており、この開口部22には第2振動膜50が取り付けられている。そして、第1振動膜40に対してサージ通路11の反対側、かつ、第2振動膜50に対してダクト通路21の反対側には、レゾネータ30が取り付けられている。レゾネータ30の内部には共用容積部31が形成されている。
すなわち、共用容積部31は、サージ通路11から分岐するとともにダクト通路21から分岐することとなる。また、第1振動膜40はサージ通路11と共用容積部31とを仕切り、第2振動膜50はダクト通路21と共用容積部31とを仕切るように配置されることとなる。
共用容積部31は、レゾネータ30および両振動膜40、50により閉塞された空間である。そして、燃焼室にて発生してサージ通路11を伝播した音の音圧により第1振動膜40は中心軸方向(図1の上下方向)に振動する。共用容積部31は上述の如く閉塞された空間であるため、第1振動膜40の上記振動は、共用容積部31の空気を空気ばねとしたばねマス系の振動となる。
また、燃焼室にて発生してダクト通路21を伝播した音の音圧により第2振動膜50は中心軸方向(図1の上下方向)に振動する。共用容積部31は上述の如く閉塞された空間であるため、第2振動膜50の上記振動は、共用容積部31の空気を空気ばねとしたばねマス系の振動となる。なお、第1振動膜40および第2振動膜50はともに円板形状であり、開口部12、22は両振動膜40、50と同心円状の円形形状である。
ここで、本願の発明者らは、燃焼室にて発生した音により、インテークマニホールド4、サージタンク10および吸気ダクト20にて構成される吸気経路中で、どのような周波数の音がどのような分布で発生しているのかに関する音響特性を、図1に示す騒音低減装置1を用いた場合において数値解析を行った。図2は解析結果を示す図であり、図2(a)中の符号P1はインテークマニホールド4による吸気経路を、符号P2はサージタンク10による吸気経路を、符号P3は吸気ダクト20による吸気経路を示している。なお、吸気経路P1の経路長は560mm、吸気経路P2の経路長は320mm、吸気経路P3の経路長は300mmである。
当該解析に係る騒音低減装置1では開口部12、22を閉塞している。そして、エンジンにて発生した騒音がインテークマニホールド4、サージタンク10および吸気ダクト20を伝播したときにおける、吸気経路P1、P2、P3の各々に対応する音スペクトルを検出した。図2(b)は、吸気経路P1、P2、P3の各々に対応する音スペクトルを示しており、縦軸は振幅、横軸は波長を現している。
図2(b)の符号Q1に示す音波は、半波長が吸気経路P1の経路長(560mm)であり、周波数が152Hzである。符号Q2に示す音波は、半波長が吸気経路P1+P2の経路長(880mm)であり、周波数が97Hzである。符号Q3に示す音波は、半波長が吸気経路P1+P2+P3の経路長(1180mm)であり、周波数が72Hzである。符号Q4に示す音波は、半波長が吸気経路P2の経路長の半分(160mm)であり、周波数が531Hzである。符号Q5に示す音波は、半波長が吸気経路P2、P3の経路長の半分(310mm)であり、周波数が274Hzである。符号Q6に示す音波は、半波長が吸気経路P3の経路長の半分(150mm)であり、周波数が567Hzである。
なお、音波Q2は音波Q1とQ4との共振により生じ、音波Q3は音波Q1とQ4とQ6との共振により生じ、音波Q5は音波Q4とQ6との共振により生じたものである。
図3は、開口部12、22を閉塞した状態の実際の騒音低減装置1を用いて行った試験結果を示すグラフであり、エンジンにて発生した騒音がインテークマニホールド4、サージタンク10および吸気ダクト20を伝播したときにおける、周波数(Hz)と音圧(dB)との関係を示している。
図3に示す試験結果によれば、数値解析における音波Q3による周波数72Hz付近の音圧と、音波Q5による周波数274Hz付近の音圧とがピーク値となることが分かる。従って、音波Q3および音波Q5を打ち消すようにレゾネータ30および両振動膜40、50を設定すれば、燃焼室2にて発生して伝播した音の振動を効果的に消音できることが分かった。
ここで、音波Q1〜Q6のいずれにおいても、振幅が大きくなっている箇所で振動膜により打ち消すようにすることが消音を図る上で望ましい。従って、音波Q3を打ち消すことを鑑みると、振動膜をインテークマニホールド4の部分に設けることが望ましい。しかしながら、インテークマニホールド4は各々の燃焼室2分岐する形状であるため、このような複雑な形状のインテークマニホールド4に振動膜およびレゾネータを設置することは困難である。そこで、図2の解析結果、図3の試験結果および設置容易性を鑑みて、本第1実施形態では、第1振動膜40をサージタンク10に取り付けている。この第1振動膜40により、音波Q2、Q3、Q4、Q5(特に音波Q3)を打ち消すことを図っている。
また、図2の解析結果および図3の試験結果を鑑みて、本第1実施形態では、第2振動膜50を吸気ダクト20に取り付けている。この第2振動膜50により、音波Q3、Q5、Q6(特に音波Q6)を打ち消すことを図っている。
図4は、図1の騒音低減装置1による効果を説明するグラフであり、燃焼室2にて発生してサージ通路11およびダクト通路21を伝播した音の振動のうち騒音低減装置1により打ち消される周波数帯域を示している。以下に試験の概要および結果(図4参照)を説明する。
<試験概要>
先ず、インテークマニホールド4の燃焼室2側の端部にスピーカを設置し、反対側の端側にマイクを設置する。次に、30Hz〜400Hzの範囲内で複数種の周波数の音をスピーカから順次出力し、マイクにて各々の周波数の音圧を検出する。そして、スピーカから出力された各々の周波数の音圧とマイクで検出された音圧とを比較して、各々の周波数において消音された音圧を消音レベル(dB)として算出する。
<試験結果>
図4は、このようにして算出された消音レベル(dB)を縦軸とし、周波数(Hz)を横軸としたグラフであり、グラフ中の実線は、本実施形態に係る騒音低減装置1による試験結果、グラフ中の点線は、第1振動膜40を廃止してレゾネータ30を吸気ダクト20にのみ設けて共用容積部を第2振動膜50専用の容積部とした構造(以下、吸気ダクトのみ取付の構造と呼ぶ)による試験結果、グラフ中の一点鎖線は、第2振動膜50を廃止してレゾネータ30をサージタンク10にのみ設けて共用容積部を第1振動膜40専用の容積部とした構造(以下、サージタンクのみ取付の構造と呼ぶ)による試験結果を現している。
この試験結果から、騒音低減装置1による消音効果は、吸気ダクトのみ取付の構造による消音効果と、サージタンクのみ取付の構造による消音効果の両効果を奏していることが分かる。すなわち、吸気ダクトのみ取付の構造による消音効果は、グラフ中の符号R1に示す実線部分に現われており、サージタンクのみ取付の構造による消音効果は、グラフ中の符号R2、R3に示す実線部分に現われていることが分かる。
そして、R1の部分により図2に示す音波Q3を打ち消していることが分かり、R2の部分により音波Q1を打ち消していることが分かり、R3の部分により音波Q5を打ち消していることが分かる。
以上により、本第1実施形態によれば、第1振動膜40をサージタンク10に設け、第2振動膜50を吸気ダクト20に設け、両振動膜40、50により閉塞される共用容積部31を内部に形成したレゾネータ30を備える。
これによれば、吸気流れの上流側と下流側に別々の第1振動膜40と第2振動膜50とを配置するので、例えば、サージ通路11にて最も効果的に消音できる騒音の周波数の音波Q3とし、ダクト通路21にて最も効果的に消音できる騒音の周波数の音波Q6とすると、第1振動膜40についてはQ3の騒音と共鳴するように第1振動膜40の直径等を設定でき、第2振動膜50についてはQ6の騒音と共鳴するように第2振動膜50の直径等を設定できる。従って、特定の周波数の音に限らず複数の周波数の音を打ち消すことができるように構成しつつ十分な消音レベルを確保することができる。
しかも、本第1実施形態では、第1振動膜40に対応する容積部と第2振動膜50に対応する容積部とを、共用容積部31として共用するので、各々の容積部を別々に設ける場合に比べてレゾネータ30の大型化を抑制でき、ひいては騒音低減装置1の大型化を抑制できる。
また、本第1実施形態によれば、従来の張力可変用アクチュエータを不要にしつつ、燃焼室2にて発生してサージ通路11およびダクト通路21を伝播した音の振動のうち2種の周波数の音を打ち消すことができるので、2種の周波数の音を打ち消すことができるように構成しつつ、高い制御精度を確保し、さらに、消費電力増大および騒音低減装置1の大型化を回避できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図5および図6に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。なお、図5は本第2実施形態による騒音低減装置1を模式的に示す断面図であり、図6は図5のVI−VI断面図である。
本第2実施形態では、図5および図6に示すようにレゾネータ32を吸気ダクト20の外周を覆う形状に形成することで、レゾネータ32および吸気ダクト20による二重管構造に形成している。従って、レゾネータ32と吸気ダクト20との間に形成される共用容積部33は、吸気流通方向(図5の左右方向)の中心軸周りに環状に延びる形状となる。
また、本第2実施形態では、振動膜51、52、53を3つ設けている。そして、振動膜51、52、53に対してダクト通路21の反対側には、共用容積部33が位置しており、共用容積部33は、振動膜51、52、53およびレゾネータ30により密閉された空間となっている。
本第2実施形態によっても、振動膜51、52、53の各々に対応する容積部を、共用容積部33として共用するので、各々の容積部を別々に設ける場合に比べてレゾネータ32の大型化を抑制でき、ひいては騒音低減装置1の大型化を抑制できる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では振動膜40、50、51、52、53をサージタンク10および吸気ダクト20に取り付けているが、その他に、振動膜をエアクリーナー装置に取り付けるようにしてもよい。また、複数の振動膜をサージタンク10に取り付けるようにしてもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
本発明の第1実施形態による騒音低減装置を模式的に示す断面図。 (a)は、図1の騒音低減装置を解析用に模式化したモデルを示し、(b)は、上記モデルによる解析結果としての音スペクトルを示す図。 図1の騒音低減装置を用いて行った試験結果を示すグラフであり、エンジンにて発生した騒音が吸気経路を伝播したときにおける、周波数(Hz)と音圧(dB)との関係を示している。 第1実施形態による騒音低減装置の消音効果を示すものであり、燃焼室にて発生して吸気経路を伝播した音の周波数(Hz)と消音レベル(dB)との関係を示すグラフ。 本発明の第2実施形態による騒音低減装置を模式的に示す断面図。 図5のVI−VI断面図。
符号の説明
1:騒音低減装置、2:燃焼室、10:サージタンク(第1通路部材)、11:サージ通路(第1吸気通路)、20:吸気ダクト(第2通路部材)、21:ダクト通路(第2吸気通路)、30:レゾネータ、31:共用容積部、40:第1振動膜、50:第2振動膜。

Claims (4)

  1. 内燃機関の燃焼室に吸入される吸気が流通する第1吸気通路を形成する第1通路部材と、
    前記第1吸気通路の上流側に位置する第2吸気通路を形成する第2通路部材と、
    前記第1吸気通路から分岐するとともに前記第2吸気通路から分岐する共用容積部を形成するレゾネータと、
    前記第1吸気通路と前記共用容積部とを仕切るように配置され、前記燃焼室にて発生して前記第1吸気通路を伝播した音の音圧により振動する第1振動膜と、
    前記第2吸気通路と前記共用容積部とを仕切るように配置され、前記燃焼室にて発生して前記第2吸気通路を伝播した音の音圧により振動する第2振動膜と、
    を備える騒音低減装置。
  2. 前記第1通路部材は、複数の前記燃焼室の各々に吸気を導くインテークマニホールドに接続されたサージタンクである請求項1記載の騒音低減装置。
  3. 前記第2通路部材は、複数の前記燃焼室の各々に吸気を導くインテークマニホールドに接続されたサージタンクの上流側部分に連結され、前記サージタンクよりも流路断面積が小さいダクトである請求項1または2記載の騒音低減装置。
  4. 前記レゾネータは、前記共用容積部が吸気流通方向の中心軸周りに環状に延びる形状となるように形成されている請求項1から3のいずれか一項記載の騒音低減装置。



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