JP7234023B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7234023B2
JP7234023B2 JP2019080722A JP2019080722A JP7234023B2 JP 7234023 B2 JP7234023 B2 JP 7234023B2 JP 2019080722 A JP2019080722 A JP 2019080722A JP 2019080722 A JP2019080722 A JP 2019080722A JP 7234023 B2 JP7234023 B2 JP 7234023B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing device
graphite
heater
fine particles
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019080722A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019219649A (ja
Inventor
悠介 大脇
浩孝 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to US16/434,484 priority Critical patent/US10466631B1/en
Publication of JP2019219649A publication Critical patent/JP2019219649A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7234023B2 publication Critical patent/JP7234023B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、定着装置、および当該定着装置を有する画像形成装置に関するものである。
近年、複写機の省エネルギー化とウォームアップタイムの短縮を両立したフィルム加熱方式の加熱装置を搭載した画像形成装置が利用されている(特許文献1参照)。
フィルム加熱方式では、薄肉で熱容量の小さい定着ベルト(フィルム)を定着装置の部材として用いるため、定着可能な温度までの昇温時間が短く、ウォームアップタイムの短縮が可能となっている。また、ウォームアップタイムが短いことから、定着装置を常に加熱した状態で待機させなくてもよいため、待機電力の省エネルギー化も可能となっている。
このフィルム加熱方式を採用した定着装置では、薄肉で円筒状の定着ベルトと加圧ローラによって定着ニップ部が形成される。そして、定着ベルト内部に配置されたセラミックヒーターによりニップ部の定着ベルトが加熱され、トナーが記録材へ加熱定着される。この定着動作の際、定着ベルトと、定着ベルト内部に配置されたセラミックヒーターは常に加圧接触した状態で摺動を繰り返すこととなる。
定着ベルトの内周面には、摺動性や熱伝導性を考慮して膜厚が約20um未満のポリイミド膜が形成されているが、定着動作を繰り返すと、この定着ベルト内面が摩耗し、摩擦抵抗が増加し定着ベルトの回転不良が発生しやすいという問題があった。定着ベルトの回転不良が発生すると、異音や画像不良が発生し定着装置の寿命となる。そこで、定着装置の耐久寿命を向上させるために、特許文献2では、セラミックヒーター部の表面へSP結合の比率が40%以上90%以下のダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜を形成した定着装置が提案されている。
特許文献2には、SP結合の比率が80%のDLCコート層をセラミックヒーター部の表面へ設けることにより、耐摩耗性が向上し、かつ膜の剥離を抑制することで耐久性を向上できるので、良好な定着性を保持し続けることができることが開示されている。
特開2003-57978号公報 特開2015-34980号公報
前述のDLC膜をセラミックヒーター部の表面へ形成することにより、フィルム加熱方式を採用した定着装置の耐久寿命を向上させることはできるが、さらなる耐久寿命の向上が求められていた。
本発明の一態様は、長時間にわたって、安定して定着動作をさせることが可能な定着装置の提供に向けたものである。また、本発明の他の態様は、高品位な電子写真画像を安定して形成することのできる画像形成装置の提供に向けたものである。
本発明の一態様によれば、円筒状の定着ベルトと、ヒーターとを有する定着装置であって、
該定着ベルトは、該ヒーターと接触する内周面を構成する樹脂層を有し、
該ヒーターは、該定着ベルトとの摺動面を構成する表層を有し、
該表層は、グラファイト微粒子を含有するアモルファスカーボン膜であり、
該摺動面は、該グラファイト微粒子に由来する凸部を有し、かつ、該凸部の分布密度が、該摺動面の1平方ミリメートル当たり50個~2000個である、定着装置が提供される。
また、本発明の他の態様によれば、記録材の上に形成された未定着のトナー像を加熱して該記録材に定着させる定着装置を備え、該定着装置が、上記の定着装置である画像形成装置が提供される。
本発明の一態様によれば、長時間にわたって、安定して定着動作をさせることが可能な定着装置を得ることができる。また、本発明の他の態様は、高品位な電子写真画像を安定して形成することのできる画像形成装置を得ることができる。
本実施の形態における定着装置の模式的な断面図である。 本実施の形態における定着ベルトの構成の一例を示す断面図である。 本実施の形態におけるヒーターの構成の一例を示す断面図である。 本実施の形態におけるグラファイト微粒子の分析結果を示す図である。 本実施の形態におけるヒーターの成膜装置の例を示す模式図である。 本実施の形態におけるバッフル形状を変えた場合のグラファイト微粒子の分布密度の測定結果を示す図である。 本実施の形態におけるグラファイト微粒子の分布の測定結果を示す図である。 本実施の形態における定着装置の一例を示す模式的な断面図である。 本実施の形態における画像形成装置の一例を示す模式的な断面図である。
本発明者らは、定着装置における定着ベルトとヒーターとの接触部分の摺動性の更なる向上を図る手段としてグラファイトに着目し、鋭意検討を重ねた。その結果、グラファイト微粒子をアモルファスカーボン膜の表層に含有させると、摺動相手材がグラファイトよりも軟質な樹脂やゴム材料であったとしても、グラファイトの自己潤滑性を実現できることを見出した。
グラファイトの結晶構造の如き層状構造を持つ材料は、層間がせん断によって切れやすく低摩擦を与えることができる。そのため、自己潤滑剤として使用されている。
しかし、摺動相手材がグラファイトよりも軟質な材料や弾性材料である場合には、グラファイトが削れないと考えられるため、グラファイトの自己潤滑性の有効性については知られていなかった。
また、グラファイト微粒子をアモルファスカーボン膜の表層に含有させた場合でも同様に、摺動相手材をグラファイトよりも硬質な材料とするのが一般的であり、摺動相手材を、グラファイトよりも軟質な材料、たとえば、樹脂とすることについては知られていなかった。
以下、本態様に係る定着装置について図面を参照して詳しく説明する。
図1に示す定着装置は、定着ベルト10と定着ベルト10の内部に配置されたヒーターユニット20、および加圧ローラ30を有する。
ヒーターユニット20は、熱源となるヒーター21と、横断面が半円弧桶形のヒーターホルダー22と、横断面が逆U字形の補強板金23とから構成されている。
ヒーターホルダー22は、ヒーター21を支持するための部材であり、ヒーター21はヒーターホルダー22に固定して保持されている。ヒーターホルダー22は、耐熱性の高い液晶ポリマー樹脂で形成されている。
定着ベルト10は、断面の直径が約30mm程度の耐熱性の円筒形状のフィルムからなる。また、定着ベルト10は、ヒーターユニット20により加熱され、かつ回転可能である。ヒーターユニット20と接触する定着ベルト10の内周面は樹脂材料で形成されている。
加圧ローラ30も回転可能であり、定着ベルト10との間で記録材40を挟持する定着ニップ部Nを形成する。
定着ベルト10の内部に配置されたヒーター21は、定着ベルト10の内周面と接触して定着ベルト10を加熱、かつ、定着ベルト10を加圧ローラ30に対して加圧する役割を果たす。
補強板金23は、加圧ローラ30により加圧された際に、ヒーター21が変形しないようにするための部材である。
加圧ローラ30は、芯金31と、シリコーンゴムからなる弾性層32と、フッ素系の樹脂からなる表層33とで構成されている。
図2は、図1に示した前記定着ベルト10の断面図を示す。定着ベルト10は、厚さ30μmの円筒状のステンレス基材上11に、厚さ300μmのシリコーンゴム層(弾性層)12と、厚さ20μmのPFA(パーフルオロアルコキシアルカン)樹脂チューブ(最表面層)13とが被覆された構造から成る。定着ベルト10の円筒内周面には、摺動性と熱伝導性とを向上させるためにポリイミド膜14が形成されている。ポリイミド膜14の厚さは、熱の伝達効率の低下を抑えるという観点から、20μm以下とすることが好ましい。
図3は、図1に示した前記ヒーター21の構造およびヒーターの構成を示す。ヒーター21は、ヒーター基材211と、発熱体212と、温度センサであるサーミスタ213とから構成されている。ヒーター基材211は、記録材40の搬送方向(図1中の矢印方向)に直交する方向を長手とした短冊形状を有する板状の基材である。
ヒーター基材211の材質は、絶縁性及び耐熱性に優れ、熱容量が小さいという観点からセラミックスであることが好ましい。特に、窒化アルミニウムまたはアルミナであることが好ましい。必要な熱伝導度や強度を得るという観点より基材の厚さは、例えば、1.0mmとすることが好ましい。発熱体212は、ガラスやポリイミド等のオーバーコート層214で表面を被覆保護されていることが好ましい。
また、ヒーター基材211は、定着ベルト1の内周面との摺動面を構成する表層215を、その表面に有する。表層215は、グラファイト微粒子を含有するアモルファスカーボン膜で構成されている。
表層215は、耐摩耗性、熱伝導性の観点から、0.20μm以上、0.90μm以下、特には、0.35μm以上、0.65μm以下が好ましい。表層の膜厚の測定方法は後述する。
前記アモルファスカーボン膜は、水素を実質的に含有しないダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜であることが好ましい。
表層215の前記摺動面を構成する表面は、前記グラファイト微粒子に由来する凸部を有する。そして、当該凸部を生じさせている前記グラファイト微粒子は、表層分布密度が1平方ミリメートルあたりに、50個~2000個であることが好ましく、200個~1000個であることがより好ましい。
グラファイト微粒子は、アモルファスカーボン膜の表面に、分布密度に偏りがなく離散的に分布して存在していることが好ましい。また、グラファイト微粒子の少なくとも一部は、アモルファスカーボン膜の表面に露出していることが好ましい。本実施態様においては、後述のようにグラファイト微粒子を球体形状としたが、グラファイト微粒子の形状はこれに限定されるものではなく、楕円体形状、円柱形状、角柱形状などであってもよい。また、グラファイト微粒子は、その直径が0.19μm~3.1μmであることが好ましい。
ここで、ヒーター基材211の表面上へグラファイト微粒子を含有するアモルファスカーボン膜を形成する成膜方法について説明する。本実施の形態においては、アモルファスカーボン膜の形成方法として公知の、アーク放電によりターゲット材料を真空中で蒸発させて基板上に膜を堆積させるアークプラズマ成膜法を用いた。真空中でアーク放電を起こすと、陰極ターゲットからは、イオン化された陰極材料と、ドロップレットと呼ばれる陰極材料の微粒子が放出されて基材へ付着する。この際、陰極材料を黒鉛とすれば、ドロップレットはグラファイト微粒子となり、グラファイト微粒子とアモルファスカーボン膜を同時に基材上へ形成することが可能である。
図4に、黒鉛を陰極材料として成膜した場合に、基材上へ付着したドロップレットを分析した結果を示す。図4(a)は、顕微レーザーラマン分光装置によりドロップレットの構造を分析した結果であり、図4(b)は、集束イオンビーム装置と走査型電子顕微鏡によりドロップレットの断面形状を観察した結果である。
図4(a)においては、1580cm-1のグラファイト特有のラマンスペクトルピークが観察されており、黒鉛を陰極材料として成膜した場合のドロップレットがグラファイトであることを確認できる。
また、図4(b)においては、グラファイト微粒子の断面形状からグラファイト微粒子は球体形状であることが確認できる。また、図4(b)に示すように、表層の摺動面には、グラファイト微粒子に由来する凸部が形成されている。
なお、本実施の形態においては、黒鉛を原料としたアークプラズマ成膜法を用いたが、この他に黒鉛を原料としたスパッタリング成膜法、レーザーアブレーション成膜法、電子ビーム蒸着法などを採用することも可能である。
図5(a)及び図5(b)は、アークプラズマ成膜法を用いた一実施形態において、グラファイト微粒子を含有するアモルファスカーボン膜の成膜工程に用いる成膜装置を示す。図5(a)は、フィルタードカソーディックバキュームアーク成膜法(FCVA成膜法)を用いた成膜装置で、図5(b)は、フィルターを有しない通常の真空アーク蒸着成膜装置を示す。FCVA成膜法においては、アーク放電時に陰極から放出されるドロップレットをトラップ除去して成膜することが可能である。また、後述のように、フィルターの条件を制御することにより、ドロップレットの単位面積あたりの個数(分布密度)を変更することが可能であり、本実施形態においては、ドロップレットであるグラファイト微粒子の分布密度を変更して検討を行った。
図5(a)に示す成膜装置は、真空チャンバー51と、真空チャンバー51に接続された、バキュームアーク電源54と、アークプラズマ生成室55と、プラズマ輸送管56と、フィルターコイル57と、スキャニングコイル58とから構成される。真空チャンバー51内には、基材53を保持するための基材保持部材52を有する。アークプラズマ生成室55は、真空アーク放電によって陰極を蒸発させてプラズマを生成する不図示の真空アーク蒸発源を含む。屈曲形状を有したプラズマ輸送管56により、アークプラズマ生成室55と真空チャンバー51が接続され、プラズマ輸送管56の周囲には磁場を形成するフィルターコイル57が巻き回されている。また、フィルターコイル57以外に、炭素イオンビームを偏向、走査するためのスキャニングコイル58がある。FCVA成膜法においては、プラズマ輸送管56内に、ドロップレットをトラップ除去するための蛇腹状の襞(バッフル)59が設置されているが、本実施の形態においては、バッフルの形状を変更して成膜を行った。
図6に、バッフルの形状(断面図)を変更した場合の、基材上へ形成されるグラファイト微粒子の単位面積あたりの個数(分布密度)を示す。ここで、バッフル形状Aは、通常のFCVA成膜法で使用されるバッフル形状である。バッフル形状Bは、形状Aよりも襞の形状が比較的小さいものであり、バッフル形状Cは、襞がない形状のものである。バッフル形状Aは、襞の高さが5~10mm程度で、襞のピッチ間隔が10mm程度である。バッフル形状Bは、襞の高さが5mm未満で、襞のピッチ間隔が10mm程度である。
図6より、バッフルの形状を変更することにより、グラファイト微粒子の分布密度を調整できることが確認できる。なお、バッフルの形状は、本実施の形態に示した形状に限定されるものではない。
また、本態様において、バッフルの形状を変更することによって、ドロップレットの単位面積あたりの個数(分布密度)を調整した。しかし、この他に、アーク放電電流や、プラズマ輸送管(フィルター)に印加するバイアス電圧、あるいは基材への照射時間などによっても、ドロップレットの分布密度を調整することは可能である。
プラズマ輸送管56の形状についても本実施形態に限定されるものではなく、図5のような湾曲形状の他、直角に屈折した形状などを用いてもよい。また、ドロップレットのフィルタリング方法は、本実施形態に限定されるものではない。
図5(b)に示す成膜装置は、プラズマ輸送管を有しない点以外は図5(a)とほぼ同等の装置であり、真空チャンバー61と、真空チャンバー61に接続された、バキュームアーク電源64、アークプラズマ生成室65、スキャニングコイル66から構成される。真空チャンバー61内には、基材63を保持するための基材保持部材62を有する。図5(a)の装置と同様に、アーク放電電流や基材への照射時間などによって、グラファイト微粒子の分布密度を調整することが可能である。
次に、図5(a)の装置を用いてグラファイト微粒子およびアモルファスカーボン膜を形成する工程について以下に説明する。真空チャンバー51内の到達真空度を、1×10-5Pa以下になるまで不図示の真空ポンプにより排気する。次に、バキュームアーク電源54により、アークプラズマ生成室55で炭素プラズマを生成し、フィルターコイル57あるいはスキャニングコイル58に所望の電流を制御させて、炭素プラズマを基材53上へ輸送し、アモルファスカーボン膜を成膜する。この際、陰極からの炭素イオン放出と同時に発生するグラファイト微粒子は、一部はプラズマ輸送管56内のバッフル59でトラップ除去されるが、残りの一部は輸送管内を反跳進行して基材53上へ到達し、基材53上にグラファイト微粒子が形成される。
図5(b)の装置を用いてグラファイト微粒子およびアモルファスカーボン膜を形成する工程は、図5(a)の場合と同様である。真空チャンバー61内の到達真空度を、1×10-5Pa以下になるまで不図示の真空ポンプにより排気する。次に、バキュームアーク電源64により、アークプラズマ生成室65で炭素プラズマを生成し、スキャニングコイル66に所望の電流を制御させて、炭素プラズマを基材63上へ輸送し、アモルファスカーボン膜を成膜する。陰極からの炭素イオン放出と同時に発生するグラファイト微粒子は、基材方向へ放出されたもののみ基材上へ到達し、基材上にグラファイト微粒子が形成される。
次に、グラファイト微粒子の分布密度を測定する方法について説明する。本実施の形態では、表面観察装置(商品名:Surfscan6420、ケーエルエー・テンコール(KLA-Tencor)社製)を用いて測定を行った。測定により得られる基材上でのグラファイト微粒子の分布より、ヒーターの表面上での分布密度を算出した。表面観察装置は、グラファイト微粒子を含むアモルファスカーボン膜表面に、収束したレーザー光を走査しながら照射し、グラファイト微粒子からの発生する散乱光の強度プロファイルから、微粒子の密度やその位置および粒径を求めるものである。
図7に、観察結果の一例(基材上でのグラファイト微粒子の分布状態の観察結果の一例)を示す。微粒子の直径は、0.19μm~3.1μmの範囲である。また、グラファイト微粒子は、分布密度に偏りがなく離散的に基材上で分布していることが確認できる。
なお、本態様においては、「Surfscan6420」を用いてグラファイト微粒子の分布密度を測定したが、表面観察装置として公知の走査型プローブ顕微鏡や走査型電子顕微鏡などを用いて測定することも可能である。
<通紙耐久試験>
次に、図1に示した定着装置を用いた通紙耐久試験の方法について説明する。加圧ローラ30の芯金31の両端部は、不図示の装置フレームの奥側と手前側の側板間に軸受保持されており、回転可能である。加圧ローラ30は、ヒーターユニット20に対し、不図示の加圧手段により加圧された状態で、不図示の駆動系により反時計回りに回転駆動される。その結果、定着ベルト10は、ヒーター21の基材の表面と密着した状態で摺動し、ヒーターホルダー22の周囲を回転駆動する。下記の実施例及び比較例においては、ヒーターの摺動面への印加圧力が最大0.2N/mmとなるように荷重を制御して試験を行った。また、摺動速度は350mm/secとなるように不図示の駆動系を制御して試験を行った。
ヒーター21の摺動面とは反対側の面には、サーミスタ213が設置されており、ヒーター21の温度を検知している。サーミスタ213により得られたヒーター21の温度情報を元に、不図示の電源を用いて発熱体212への通電を制御しながら、ヒーター21の温度を制御する。下記の実施例及び比較例においては、ヒーター21の温度が200℃となるように制御しながら試験を実施した。
定着ベルト10の内周面には耐熱性潤滑剤として不図示のパーフルオロポリエーテル(PFPE))をベースオイルとし、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を増ちょう剤として含むフッ素系グリースやPFPEからなるフッ素系オイルが塗布され、この潤滑剤を介在させた状態で定着ベルト10の内周面とヒーター基材211の表面とを摺擦させている。下記の実施例及び比較例においては、ベースオイルとしてのPFPEと、増ちょう剤としてのPTFEとを含むフッ素系グリースを使用した。耐熱性潤滑剤としては、この他の耐熱性グリースやシリコン系の耐熱オイル等を用いることも可能である。
また、本態様に係る定着装置として、日本特許公開2010-122450号公報に記載の誘導加熱方式を用いた定着装置に応用した場合の一例を示す。図8は、この定着装置の断面図を示す。この装置は、定着ベルト71と、IH電源72と、コア73およびコイル74と、加圧ローラ75と、加圧部材76と、加圧支持部材77とにより構成される。定着ベルト71は、導電性の材料から成り、回転可能である。図2と同様に、定着ベルト71の内周面には、摺動性を向上させるという観点から、厚さ4μmのポリイミド膜がコートされている。
加圧ローラ75は回転可能であり、定着ベルト71との間で記録材78を挟持する定着ニップ部Nを形成する。加圧部材76は、断面形状がコの字型の加圧支持部材77によって、加圧ローラの方向に加圧される。加圧部材76の、定着ベルト71の内周面と接触して摺動する表面(断面形状が円弧状の領域の面)には、図3と同様に、表層にグラファイト微粒子を含有するアモルファスカーボン膜を形成した。
図8の装置を用いた、通紙耐久試験の方法について説明する。加圧ローラ75の両端部は、不図示の装置フレームの奥側と手前側(紙面の奥側と手前側)の側板間に軸受保持されており、回転可能である。加圧ローラ75は、加圧部材76に対し、不図示の加圧手段により加圧された状態で、不図示の駆動系により反時計回りに回転駆動される。その結果、定着ベルト71は、加圧部材76の表面と密着した状態で摺動し、加圧部材76および加圧支持部材77の周囲を時計回りに回転駆動する。定着ベルト71は、コア73に巻き回されたコイル74に、IH電源72から交流電流を流して磁場を発生させることにより、誘導加熱される。また、定着ベルト71の内周面には耐熱性潤滑剤として耐熱性のフッ素系潤滑剤を塗布した。耐熱性潤滑剤としては、この他の耐熱性グリースやシリコン系の耐熱オイル等を用いることも可能である。
図9は、本態様に係る定着装置を搭載した画像形成装置の一例である電子写真フルカラープリンタの概略構成を示す縦断面模式図である。このプリンタは、不図示の外部ホスト装置からの入力画像情報に応じて、記録材87の上にフルカラー画像を形成して出力することができる。この装置は、中間転写ベルト81と、2次転写ローラ82と、4色のトナー像形成部83~86と、カセット給紙部88と、給紙ローラ89、90と、排紙トレイ91と、図1に示した定着装置92とから構成される。カセット給紙部88には記録材87が積載収容される。この装置を用いて、記録材87の上へ画像が形成される方法について説明する。
はじめに、不図示の外部ホスト装置から入力された画像情報をもとに、トナー像形成部83~86のドラムの上へトナー像が形成される。ここでは、トナー像が形成されるプロセス(電子写真プロセス)については公知のため、説明を省略する。また、トナー像形成部の装置詳細についても省略する。トナー像形成部83~86の各ドラムの上に形成された4色のトナー像は、不図示の駆動系により回転駆動する中間転写ベルト81の上へ重畳転写され、未定着のフルカラートナー像が、中間転写ベルト81の上に合成形成される。その後、給紙ローラ89によりカセット給紙部88から搬送された記録材87は、中間転写ベルト81と2次転写ローラ82とから構成される二次転写部において、中間転写ベルト81の上のフルカラートナー像を二次転写される。二次転写部を通過した記録材87は、定着装置92に導入された後、前記未定着のトナー像が定着装置92により溶融混色、加圧されて記録材87の表面に定着される。最後に、定着装置92を通過した記録材87は排紙ローラ90により排紙トレイ91の上に排出される。
<実施例1>
まず、図3に示すヒーター基材211の上に、図5(a)に示す成膜装置を用いて、表層としてのグラファイト微粒子を含有するアモルファスカーボン膜を形成した。
具体的には、バキュームアーク電源54を用いて不図示のグラファイトターゲットにアーク放電を発生させ、発生した炭素イオンを真空チャンバー51へ輸送して、ヒーター基材211の上にグラファイト微粒子を含有するアモルファスカーボン膜を形成した。この際、バキュームアーク電源54の電流を30Aに制御し、不図示の電源によりプラズマ輸送管56に印加したバイアス電圧を15Vに制御することによって、グラファイト微粒子の分布密度を制御した。バッフル形状は図6に示す形状Bを用いた。
上記成膜条件で作製した基材について、表面観察装置(商品名:Surfscan6420、ケーエルエー・テンコール(KLA-Tencor)社製)を用いてグラファイト微粒子(直径が0.19μm以上3.1μm以下)の分布密度を測定したところ、1平方ミリメートルあたりに、約50個のグラファイト微粒子が形成されていることが分かった。
また、表層の厚みを以下の方法によって測定した。
ヒーター基材211の成膜時に、モニター用のシリコンウェハ(エレクトロニクスエンドマテリアルズコーポレーション社製、サイズ:25mm×20mm、厚さ、0.6mm、表面粗さ(Ra):0.1nm)をヒーター基材211の近傍に配置し、該シリコンウェハ上にもアモルファスカーボン膜を形成した。このとき、シリコンウェハ表面のアモルファスカーボン膜成膜面の一部マスキングして、アモルファスカーボン膜が成膜されない箇所を設けた。成膜後、該シリコンウェハを取り出し、該シリコンウェハ表面のアモルファスカーボン膜の成膜箇所と非成膜箇所の段差を、触針式プロファイラー(商品名:P-15、ケーエルエーテンコール(KLA-Tencor)社製を用いて測定し、その値をアモルファスカーボン膜の厚さとした。このようにして測定されたアモルファスカーボン膜の厚みは0.5μmであった。
次に、上記成膜条件で表層を作製したヒーター基材を備えたヒーター21を用いて、図1に示す定着装置を作製した。この定着装置を用いて通紙耐久試験を実施した。通紙耐久試験においては、定着ベルトと表層との摺動不良に起因する異音が初めて発生した時点で耐久寿命と判断した。
その結果、本実施例に係る定着装置は、定着動作の時間が500時間を経過しても、上記異音が発生しなかった。従って、耐久寿命を500時間以上と評価した。
<実施例2>
実施例1と同様にして、ヒーター基材上へグラファイト微粒子を含有するアモルファスカーボン膜を形成した。ただし、バキュームアーク電源54の電流を50A、プラズマ輸送管56に印加したバイアス電圧を10Vに制御した。また、バッフル形状は図6に示す形状Bを用いた。
上記成膜条件にて作製した表層について、実施例1と同じ表面観察装置を用いて実施例1と同様にしてグラファイト微粒子の分布密度を測定した。
また、上記成膜条件で表層を作製したヒーター基材を備えたヒーター21を用いた以外は実施例1と同様にして定着装置を作製し、通紙耐久試験に供した。その結果、定着動作の時間が500時間を経過しても、上記異音は発生せず、耐久寿命は500時間以上と評価した。
<実施例3>
実施例1と同様にして、グラファイト微粒子を含有するアモルファスカーボン膜を形成した。ただし、バキュームアーク電源54の電流を50A、プラズマ輸送管56に印加したバイアス電圧を10Vに制御した。また、バッフルの形状は図6に示す形状Cを用いた。
上記成膜条件で作製した表層について、実施例1と同様にしてグラファイト微粒子の分布密度を測定した。
また、上記成膜条件にて表層を作製したヒーター基材を備えたヒーターを用いた以外は、実施例1と同様にして定着装置を作製し、通紙耐久試験に供した。その結果、定着動作の時間が500時間を経過しても、上記異音は発生せず、耐久寿命は500時間以上と評価した。
<実施例4>
実施例1と同様にして、グラファイト微粒子を含有するアモルファスカーボン膜を形成した。ただし、バキュームアーク電源54の電流を50A、プラズマ輸送管56に印加したバイアス電圧を5Vに制御した。また、バッフルの形状は図6に示す形状Cを用いた。
上記成膜条件で作製した表層について、実施例1と同様にしてグラファイト微粒子の分布密度を測定した
また、上記成膜条件にて表層を作製したヒーター基材を備えたヒーターを用いた以外は、実施例1と同様にして定着装置を作製し、通紙耐久試験に供した。その結果、定着動作の時間が500時間を経過しても、上記異音は発生せず、耐久寿命は500時間以上と評価した。
<実施例5>
図3に示すヒーター基材211の上に、図5(b)に示す成膜装置を用いて、表層としての、グラファイト微粒子を含有するアモルファスカーボン膜を形成した。
具体的には、バキュームアーク電源64を用いてグラファイトターゲットにアーク放電を発生させ、発生した炭素イオンを真空チャンバー61へ輸送して、基材へアモルファスカーボン膜とグラファイト微粒子を形成した。
この際、バキュームアーク電源64の電流を50Aに制御することによって、グラファイト微粒子の分布密度を制御した。
上記成膜条件で作製した表層について、実施例1と同様にしてグラファイト微粒子の分布密度を測定した
また、上記成膜条件にて表層を作製したヒーター基材を備えたヒーターを用いた以外は、実施例1と同様にして定着装置を作製し、通紙耐久試験に供した。その結果、定着動作の時間が480時間を経過したときに異音が発生した。従って、耐久寿命は480時間と評価した。
<比較例1>
実施例1と同様にして、ヒーター基材上に、グラファイト微粒子を含むアモルファスカーボン膜を形成した。ただし、バッフルの形状は図6の形状Aを用いて、バキュームアーク電源54の電流を30A、プラズマ輸送管56に印加したバイアス電圧を15Vに制御した。これは、グラファイト微粒子がフィルターにトラップ除去されやすい成膜条件である。
かかる成膜条件にて作成した表層について、実施例1と同様にしてグラファイト微粒子の分布密度を測定した。
また、上記成膜条件にて表層を作製したヒーター基材を備えたヒーターを用いた以外は、実施例1と同様にして定着装置を作製し、通紙耐久試験に供した。その結果、定着動作の時間が285時間を経過したときに異音が発生した。従って、耐久寿命は285時と評価した。
表1に、実施例1~5および比較例1のグラファイト微粒子の密度、表層の厚みと耐久結果を示す。
Figure 0007234023000001
10 定着ベルト
11 ステンレス基材
12 弾性層
13 最表面層
14 ポリイミド膜
20 ヒーターユニット
21 ヒーター
22 ヒーターホルダー
23 補強板金
211 ヒーター基材
212 発熱体
213 サーミスタ
214 オーバーコート層
215 グラファイト微粒子を表層に含有したアモルファスカーボン膜
30 加圧ローラ
31 芯金(導電性の軸芯体)
32 弾性層
33 表層
40 記録材
51 真空チャンバー
52 基材保持部材
53 基材
54 バキュームアーク電源
55 アークプラズマ生成室
56 プラズマ輸送管
57 フィルターコイル
58 スキャニングコイル
61 真空チャンバー
62 基材保持部材
63 基材
64 バキュームアーク電源
65 アークプラズマ生成室
66 スキャニングコイル
71 定着ベルト
72 IH電源
73 コア
74 コイル
75 加圧ローラ
76 加圧部材
77 加圧支持部材
78 記録材
81 中間転写ベルト
82 2次転写ローラ
83~86 トナー像形成部
87 記録材
88 カセット給紙部
89、90 給紙ローラ
91 排紙トレイ
92 定着装置

Claims (7)

  1. 円筒状の定着ベルトと、ヒーターとを有する定着装置であって、
    該定着ベルトは、該ヒーターと接触する内周面を構成する樹脂層を有し、
    該ヒーターは、該定着ベルトとの摺動面を構成する表層を有し、
    該表層は、グラファイト微粒子を含有するアモルファスカーボン膜であり、
    該摺動面は、該グラファイト微粒子に由来する凸部を有し、かつ、該凸部の分布密度が、該摺動面の1平方ミリメートル当たり50個~2000個である、ことを特徴とする定着装置。
  2. 前記グラファイト微粒子の直径が0.19μm~3.1μmである請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記グラファイト微粒子が、前記アモルファスカーボン膜の表面に存在し、かつ離散的に分布している請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記表層の厚さが、0.20μm~0.90μmである請求項1に記載の定着装置。
  5. 前記表層の厚さが、0.35μm~0.65μmである請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記樹脂層が、ポリイミド樹脂層である請求項1に記載の定着装置。
  7. 記録材の上に形成された未定着のトナー像を加熱して該記録材に定着させる定着装置を備える画像形成装置であって、該定着装置が、請求項1に記載の定着装置であることを特徴とする画像形成装置。


JP2019080722A 2018-06-15 2019-04-22 定着装置及び画像形成装置 Active JP7234023B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/434,484 US10466631B1 (en) 2018-06-15 2019-06-07 Fixing device and image forming apparatus

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018114926 2018-06-15
JP2018114926 2018-06-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019219649A JP2019219649A (ja) 2019-12-26
JP7234023B2 true JP7234023B2 (ja) 2023-03-07

Family

ID=69096414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019080722A Active JP7234023B2 (ja) 2018-06-15 2019-04-22 定着装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7234023B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011168845A (ja) 2010-02-19 2011-09-01 Japan Science & Technology Agency 摺動材及びその表面加工方法
JP2012530187A (ja) 2009-05-18 2012-11-29 ザ スウォッチ グループ リサーチ アンド ディベロップメント リミティド. 微小機械システムに適用される高い摩擦性能を維持しながら微小機械部品をコーティングする方法
JP2013087197A (ja) 2011-10-18 2013-05-13 Idemitsu Kosan Co Ltd 摺動機構
JP2014062326A (ja) 2013-11-05 2014-04-10 Toyohashi Univ Of Technology Dlc膜の製造方法
JP2015034980A (ja) 2013-07-09 2015-02-19 キヤノン株式会社 定着装置及び画像形成装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07295409A (ja) * 1994-04-25 1995-11-10 Canon Inc 加熱定着装置及びその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012530187A (ja) 2009-05-18 2012-11-29 ザ スウォッチ グループ リサーチ アンド ディベロップメント リミティド. 微小機械システムに適用される高い摩擦性能を維持しながら微小機械部品をコーティングする方法
JP2011168845A (ja) 2010-02-19 2011-09-01 Japan Science & Technology Agency 摺動材及びその表面加工方法
JP2013087197A (ja) 2011-10-18 2013-05-13 Idemitsu Kosan Co Ltd 摺動機構
JP2015034980A (ja) 2013-07-09 2015-02-19 キヤノン株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP2014062326A (ja) 2013-11-05 2014-04-10 Toyohashi Univ Of Technology Dlc膜の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019219649A (ja) 2019-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9063488B2 (en) Image heating apparatus and image heating rotational body to be mounted on the image heating apparatus
US10466631B1 (en) Fixing device and image forming apparatus
JP6425371B2 (ja) 定着部材及びその製造方法、定着装置、画像形成装置
JP2016173457A (ja) 定着装置及び画像形成装置
US10268149B2 (en) Fixing apparatus and image forming apparatus having a roller that together with a nip portion forming member sandwiches a heating and rotating member to form nip portion
JP5751786B2 (ja) 画像加熱装置
JP5777668B2 (ja) 画像加熱装置
JP6446916B2 (ja) 定着部材、定着装置、画像形成装置
JP6545999B2 (ja) 加熱定着装置、及び加熱定着装置用グリース組成物
JP2013068724A (ja) 摺動シート、定着装置および画像形成装置
US8139992B2 (en) Apparatuses useful for printing and methods of treating marking material on media
JP7234023B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2017125922A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2004101798A (ja) 定着用回転体、それを用いた定着装置および加熱定着方法
JP2014109642A (ja) 定着用部材、定着用部材の製造方法、及び、定着装置
JP6833964B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6111929B2 (ja) 定着部材、定着装置、及び画像形成装置
JP2010054821A (ja) 像加熱装置
JP2008040082A (ja) 像加熱装置
JP2019159251A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5853557B2 (ja) 定着部材、定着ベルト、定着装置および画像形成装置
JP2017219662A (ja) 定着部材、および加熱定着装置
JP2019211534A (ja) 加熱ロール、定着装置、画像形成装置
JP2023143791A (ja) グリース組成物、加熱装置および電子写真画像形成装置
JP2003295683A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230222

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7234023

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03