JP7231367B2 - アルミナ質焼結体 - Google Patents

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本発明はアルミナ質焼結体に関し、例えば、プラズマ処理装置、半導体・液晶表示装置製造用エッチャー、CVD装置等に使用される部材等に好適に用いられる、あるいはまたコーティングされる耐プラズマ性部材の基材等に好適に用いられるアルミナ質焼結体に関する。
アルミナ質焼結体は、耐熱性、耐薬品性、耐プラズマ性に優れ、さらに高周波領域での誘電正接(tanδ)が小さいことから、例えば、プラズマ処理装置、半導体・液晶表示装置製造用エッチャー、CVD装置等に使用される部材等、またコーティングされる耐プラズマ性部材の基材等に用いられている。
そしてまた、このアルミナ質焼結体における耐食性、誘電正接(誘電損失)を向上させるため、種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1では、高い耐食性を有しつつ、Naの酸化物を含有しながらも誘電正接の低いアルミナ質焼結体および半導体製造装置用部材ならびに液晶パネル製造装置用部材を提供することを目的とし、全構成成分100質量%のうち、NaをNaO換算した含有量が30ppm以上500ppm以下であり、AlをAl換算した含有量が99.4質量%以上であり、8.5GHzにおける誘電正接の値が、NaをNaO換算した含有量の値の0.5倍以下であるアルミナ質焼結体が提案されている。
また、特許文献2では、位置の相違に応じた誘電正接のばらつきを図ることができるアルミナ質焼結体及びその製造方法を提供することを目的とし、Al含有量が99.4~99.8質量%の範囲に含まれ、Si含有量がSiO換算で0.11~0.38質量%の範囲に含まれ、表層部及び内部のそれぞれにおける結晶粒子径の偏差が0.06μm以下であり、かつ、表層部及び内部のそれぞれにおける6.5μm以上の粒子径を有する結晶の占有率の偏差が0.6%以下であるアルミナ質焼結体が提案されている。
更に、特許文献3では、加工容易性の向上を図りながら、安定的に誘電正接の低下を図ることができるアルミナ質焼結体及びその製造方法を提供することを目的とし、Alの純度が99.3wt%以上であって、Al結晶粒子内にTiがTiO換算で0.08~0.20wt%の範囲で固溶し、SiがSiO換算で焼結体に0.05~0.40wt%の範囲で含有されているアルミナ質焼結体が提案されている。
また、特許文献4では、耐プラズマ部材において、より安価または基材の強度が要求される場合には、アルミナセラミックス基材の表面に、YまたはYAGからなる耐プラズマ性を有する膜を形成することが提案されている。
更に、膜形成に関して、例えば、特許文献5には、半導体製造装置を構成するための基部材の表面に、厚さ200μm以下のセラミック溶射皮膜を形成することが示されている。尚、特許文献5には溶射膜の気孔率が5~10%であることが示されている。
特開2015-163569号公報 特開2013-155098号公報 特開2013-180909号公報 特開2005-225745号公報 特開2013-95973号公報
ところで、特許文献4,5に示すようなセラミック溶射皮膜がコーティングされた半導体製造装置用部材にあっては、溶射被膜は200μm程度の厚さを有し、溶射膜の気孔率が5~10%であるため、プラズマ曝露下で使用すると、溶射被膜が剥離し、パーティクルを発生させる虞があった。
一方、近年では成膜技術の多様化によって、溶射膜厚が数μm程度とより薄膜化する傾向にあり、基材に薄膜化した溶射膜を成膜した際、基材に存在する気孔によって、均一な成膜が妨げられるという課題があった。
しかしながら、特許文献1~3に示すように、アルミナ質焼結体の耐食性、誘電正接(誘電損失)については幾つかの提案があるものの、本出願人が知る限り、緻密な溶射膜を均一に成膜することができるアルミナ質焼結体については提案されていない。
本発明者らは、上記状況に鑑みて、コーティングされる耐プラズマ性部材の基材として好適なアルミナ質焼結体を鋭意研究した。そして、耐食性を有する共に、低誘電損失特性を有するアルミナ質焼結体であって、基材に緻密な膜を均一に成膜することができるアルミナ質焼結体を想到し、本発明を完成した。
本発明は、耐食性を有する共に、低誘電損失特性を有し、また緻密な膜を均一に成膜することができるアルミナ質焼結体を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するためになされた本発明にかかるアルミナ質焼結体は、AlをAl換算した含有量が70wt%以上のアルミナ質焼結体であって、前記アルミナ質焼結体中にZr、Si、Naを含有し、前記アルミナ質焼結体中のZrをZrO 換算した含有量が1wt%以上30wt%以下であって、前記AlをAl 換算した含有量との総量が100wt%のアルミナ質焼結体において、前記アルミナ質焼結体中のSiをSiO換算した含有量が170ppm以上600ppm以下、NaをNaO換算した含有量が27ppm以下であり、かつ、前記アルミナ質焼結体の平均気孔径が5μm以下、アルミナ質焼結体の表面の表面粗さRaが0.1μm未満であることを特徴としている。
本発明にかかる特定の構成を有するアルミナ質焼結体は、耐食性を有すると共に、低誘電損失特性を有している。
具体的には、tanδが10-3以下であり、またアルミナ質焼結体の気孔が少なく、表面に膜を成膜した際、薄膜表面の200μm×200μm程度の範囲におけるボイド個数が100個以下、平均径を5μm以下になすことができ、基材に均一な緻密な膜を成膜することができる。
また、アルミナ質焼結体は曲げ強度が大きく、具体的には、3点曲げ強度が、320MPa以上の強度を有している。
上記目的を達成するためになされた本発明にかかるアルミナ質焼結体は、AlをAl換算した含有量が70wt%以上のアルミナ質焼結体であって、前記アルミナ質焼結体中にZr、Y、Si、Naを含有し、前記アルミナ質焼結体中のZrをZrO 換算した含有量30wt%以下と、前記AlをAl 換算した含有量と、前記YをY 換算した含有量1wt%以上10wt%以下との総量が100wt%であり、かつ、前記YをY 換算した含有量が前記ZrをZrO 換算した含有量以下のアルミナ質焼結体において、前記アルミナ質焼結体中のSiをSiO換算した含有量が170ppm以上600ppm以下、NaをNaO換算した含有量が27ppm以下であり、
更に、前記アルミナ質焼結体の平均気孔径が5μm以下、アルミナ質焼結体の表面の表面粗さRaが0.1μm未満であることを特徴としている。
本発明にかかる特定の構成を有するアルミナ質焼結体は、耐食性を有すると共に、低誘電損失特性を有している。
具体的には、tanδが10-3以下であり、またアルミナ質焼結体の気孔が少なく、表面に膜を成膜した際、薄膜表面の200μm×200μm程度の範囲におけるボイド個数が100個以下、平均径を5μm以下になすことができ、基材に均一な緻密な膜を成膜することができる。
また、アルミナ質焼結体は曲げ強度が大きく、具体的には、3点曲げ強度が、320MPa以上の強度を有している。
ここで、前記アルミナ質焼結体中のAl結晶の平均結晶粒径が3μm以上15μm以下であることが望ましい。
アルミナ質焼結体の表面に均一な膜を成膜することができる。
本発明によれば、耐食性を有すると共に、低誘電損失特性を有し、また緻密な膜を均一に成膜することができるアルミナ質焼結体を得ることができる。
図1は、実施例1にかかる断面写真を表した図である。
本発明にかかる第1の実施形態のアルミナ質焼結体は、AlをAl換算した含有量が70wt%以上のアルミナ質焼結体であって、ZrをZrO換算した含有量が30wt%以下、SiをSiO換算した含有量が170ppm以上600ppm以下、NaをNaO換算した含有量が27ppm以下であることを特徴としている。
このアルミナ質焼結体は、曲げ強度が大きく、耐食性を有すると共に、低誘電損失特性を有し、基材に均一な緻密な膜を成膜することができる点に特徴がある。
このアルミナ質焼結体における、AlをAl換算した含有量は70wt%以上である。また、ZrをZrO換算した含有量は30wt%以下である。
このアルミナ質焼結体にあっては、前記Alの主結晶のほか、ZrOの結晶相が形成される。このZrOの結晶相は気孔の減少に作用し、異常粒成長が抑制され粒径が小さいため、高強度を増加させる方向に作用する。
しかしながら、ZrをZrO換算した含有量が30wt%を越えると、AlをAl換算した含有量が70wt%となり、反応性の高いハロゲン系腐食ガスやそれらのプラズマに対して高い耐食性が得られないため、好ましくない。
また、ZrをZrO換算した含有量が30wt%を越えると、ZrOの結晶相の存在量が増え、それによりアルミナ質焼結体の強度が低下する。更に誘電正接tanδが10-3以上となるため、好ましくない。
したがって、AlをAl換算した含有量は70wt%以上であり、ZrをZrO換算した含有量は、30wt%以下であることが望ましい。
前記アルミナ質焼結体に含有されるAl、ZrO以外の成分は、アルミナ製造工程において不可避的に混入する物質であり、例えば、Si,Mg,Na,Ca等の物質が挙げられる。
このアルミナ質焼結体における、SiをSiO換算した含有量は170ppm以上600ppm以下である。
SiをSiO換算した含有量が170ppm未満の場合には、低誘電損失特性の発現に必要なケイ酸塩が均一に形成されないため誘電損失が大きくなり、省電力化の効果が得られないため、好ましくない。
一方、SiをSiO換算した含有量が600ppmを超える場合には、アルミナ質焼結体の密度が小さく、緻密にならないため、好ましくない。
また、本発明にかかるアルミナ質焼結体における、NaをNaO換算した含有量は27ppm以下である。NaをNaO換算した含有量が27ppmを越えると、誘電損失が大きくなり、省電力化の効果が得られないため、好ましくない。
また、本発明にかかるアルミナ質焼結体における、MgをMgO換算した含有量割合は、前記SiO換算した含有量に対し、1.0以上4.0以下であることが好ましい。
MgをMgO換算した含有量割合が前記SiO換算した含有量に対し、1.0以上4.0以下であることによりアルミナ質焼結体の粒界にケイ酸塩を形成することができるため、高密度、低誘電損失のアルミナ質焼結体を得ることができる。
また、本発明にかかるアルミナ質焼結体における、CaをCaO換算した含有量割合は、前記SiO換算した含有量に対し、3.0以下であることが好ましい。
CaをCaO換算した含有量割合が前記SiO換算した含有量に対し、3.0以下であることにより、粒界にケイ酸塩が形成されるため、低誘電損失のアルミナ質焼結体を得ることができる。
このアルミナ質焼結体の平均結晶粒径は3μm以上15μm以下であることが好ましい。
アルミナ質焼結体の平均結晶粒径が3μm以上15μm以下であるため、アルミナ質焼結体の気孔の存在を少なくできより高い密度の焼結体を得ることができると共に、強度が320MPa以上のアルミナ質焼結体を得ることができる。
また、このアルミナ質焼結体の吸水率は、0.2%以下であることが好ましい。この吸水率が小さいほど、アルミナ質焼結体の気孔率は小さく、アルミナ質焼結体の気孔が少なく、即ち、吸水率が小さいほど、緻密であることを意味している。
したがって、吸水率が0.2%以下のアルミナ質焼結体は緻密であり、その表面に、薄膜を形成した場合、前記薄膜を均一に形成することができる。
尚、このアルミナ質焼結体の平均気孔径が5μm以下であることが好ましい。アルミナ質焼結体の平均気孔径が5μm以下であることにより、アルミナ質焼結体の表面に薄膜をより均一に形成することができる。
本発明にかかるアルミナ質焼結体は、それ自体で用いても良いが、前記アルミナ質焼結体の表面に緻密な膜を形成したものを用いても良い。
この膜は、例えば、エアロゾルデポジション法やPVD法を用いてイットリア材料を、前記アルミナ質焼結体に成膜することで得られる。このようにイットリア材料を成膜したアルミナ質焼結体は、耐プラズマ性が高く、低発塵性に優れ、かつ基材の低誘電損失特性により省電力化等を達成できる。
また、上記したように、吸水率が0.2%以下であるため、アルミナ質焼結体の表面に、薄膜を形成した場合、前記薄膜を均一に形成することができる。
特に、アルミナ質焼結体の平均気孔径が5μm以下の場合には、アルミナ質焼結体の表面にイットリアの薄膜をより均一に成膜することができる。
尚、前記アルミナ質焼結体の表面に形成される膜は、イットリア材料に限定されるものではなく、酸化イットリウムと酸化アルミニウムの複合酸化物(YAG)、酸化エルビウム、その他の希土類酸化物または希土類酸化物を含む複合酸化物等であっても良い。
膜が形成されるアルミナ質焼結体の表面の表面粗さRaは、0.1μm未満であることが望ましい。膜形成前に、アルミナ質焼結体の表面を鏡面研磨することにより、0.1μm未満の表面粗さにしても良い。即ち、膜が形成されるアルミナ質焼結体は、その表面の平均気孔径が5μm以下であり、表面粗さRaが0.1μm未満であることが望ましい。
このような表面を有するアルミナ質焼結体にあっては、薄膜をより均一に形成することができ、薄膜の剥離が抑制され、パーティクルの発生を抑制することができる。
また、前記アルミナ質焼結体の表面に形成される膜は、アルミナ質焼結体の表面の一部に形成されるものであっても良い。膜厚は特に限定されるものではないが、1~20μmであると好ましい。
また、アルミナ質焼結体は、アルミナ質焼結体の一般的な製造方法により製造することがきるが、一例を挙げれば以下の方法で製造することができる。
まず、 所定のメディアン径を有するAl粉末に、バインダー等(例えば、PVA)が加えられて原料粉末が調製される。この原料粉末をミキサーにより攪拌、混合し、造粒する。
この造粒粉を成形することにより、成形体が作製される。成形法としては、一軸プレス成形、CIP成形、湿式成形、加圧鋳込み等の種々の方法を用いることができる。
そして、前記成形体を1600~1900℃の温度範囲で6時間以上にわたり水素雰囲気中で焼成することによって、アルミナ質焼結体が得られる。
このように、水素雰囲気中で1600~1900℃で焼成することにより、高い密度のアルミナ質焼結体を得ることができる。
次に、本発明にかかる第2の実施形態のアルミナ質焼結体について説明する。
この実施形態にかかるアルミナ質焼結体は、AlをAl換算した含有量が70wt%以上のアルミナ質焼結体であって、ZrをZrO換算した含有量が30wt%以下、YをY換算した含有量が1wt%以上10wt%以下、SiをSiO換算した含有量が170ppm以上600ppm以下、NaをNaO換算した含有量が27ppm以下であり、かつ前記YをY換算した含有量が前記ZrをZrO換算した含有量以下であることを特徴としている。
このアルミナ質焼結体は、曲げ強度が大きく、耐食性を有すると共に、低誘電損失特性を有し、基材に均一な緻密な膜を成膜することができる点に特徴がある。
このアルミナ質焼結体における、AlをAl換算した含有量は70wt%以上である。また、ZrをZrO換算した含有量は30wt%以下である。更に、YをY換算した含有量が1wt%以上10wt%以下である。
このアルミナ質焼結体にあっては、前記Alの主結晶のほか、ZrOの結晶相が形成される。このZrOの結晶相は気孔の減少に作用し、異常粒成長が抑制され粒径が小さいため、高強度を増加させる方向に作用する。
しかしながら、ZrをZrO換算した含有量が30wt%を越えると、AlをAl換算した含有量が70wt%未満となり、反応性の高いハロゲン系腐食ガスやそれらのプラズマに対して高い耐食性が得られないため、好ましくない。
また、ZrをZrO換算した含有量が30wt%を越えると、ZrOの結晶相の存在量が増え、それによりアルミナ質焼結体の強度が低下する。更に誘電正接tanδが10-3以上となるため、好ましくない。
したがって、AlをAl換算した含有量は70wt%以上であり、ZrをZrO換算した含有量は30wt%以下であることが望ましい。
更に、この実施形態では、YをY換算した含有量が1wt%以上10wt%以下である。
前記したZrの添加量が多い場合には、相転位の影響でアルミナ質焼結体にクラックが生じることがある。このYは、Zrの添加によるクラックの発生を抑制する効果がある。
Yの添加量は、YをY換算した含有量が1wt%未満では、クラック抑制効果が少なく、また10wt%を越えると、YがAlと焼成過程で反応して、YAGを生成する。このYAGの存在量が多い場合には、曲げ強度が低下するため、10wt%以下であることが好ましい。
また、前記YをY換算した含有量が、前記ZrをZrO換算した含有量よりも大きい場合には、3点曲げ強度が小さくなるため、好ましくない。
したがって、YをY換算した含有量が前記ZrをZrO換算した含有量以下であることが好ましい。
前記アルミナ質焼結体に含有されるAl、ZrO、Y以外の成分は、上記第1の実施形態と同様に、アルミナ製造工程において不可避的に混入する物質であり、例えば、Si,Mg,Na,Ca等の物質が挙げられる。
上記第1の実施形態と同様に、このアルミナ質焼結体における、SiをSiO換算した含有量は170ppm以上600ppm以下である。またNaをNaO換算した含有量は27ppm以下である。MgをMgO換算した含有量割合は、前記SiO換算した含有量に対し、1.0以上4.0以下であることが好ましい。
また、CaをCaO換算した含有量割合は、前記SiO換算した含有量に対し、3.0以下である。
この実施形態におけるアルミナ質焼結体のAl結晶の平均結晶粒径は、第1の実施形態と同様に、3μm以上15μm以下であることが好ましい。
また、この実施形態におけるアルミナ質焼結体の吸水率は、第1の実施形態と同様に、0.2%以下であることが好ましい。
尚、このアルミナ質焼結体の平均気孔径が5μm以下であることが好ましい。
上記した第1に実施形態と同様に、第2の実施形態にかかるアルミナ質焼結体は、それ自体で用いても良いが、前記アルミナ質焼結体の表面に緻密な膜を形成したものを用いても良い。
この膜は、第1に実施形態と同様に、例えば、エアロゾルデポジション法やPVD法を用いてイットリア材料を、前記アルミナ質焼結体に成膜することで得られる。
また、上記したように、吸水率が0.2%以下であるため、アルミナ質焼結体の表面に、薄膜を形成した場合、前記薄膜を均一に形成することができる。
特に、アルミナ質焼結体の平均気孔径が5μm以下の場合には、アルミナ質焼結体の表面にイットリアの薄膜をより均一に成膜することができる。
尚、前記アルミナ質焼結体の表面に形成される膜は、イットリア材料に限定されるものではなく、酸化イットリウムと酸化アルミニウムの複合酸化物(YAG)、酸化エルビウム、その他の希土類酸化物または希土類酸化物を含む複合酸化物等であっても良い。
また、第1に実施形態と同様に、膜が形成されるアルミナ質焼結体の表面の表面粗さRaは、0.1μm未満であることが望ましい。膜形成前に、アルミナ質焼結体の表面を鏡面研磨することにより、0.1μm未満の表面粗さにしても良い。即ち、膜が形成されるアルミナ質焼結体は、その表面の平均気孔径が5μm以下であり、表面粗さRaが0.1μm未満であることが望ましい。
このような表面を有するアルミナ質焼結体にあっては、薄膜をより均一に形成することができ、薄膜の剥離が抑制され、パーティクルの発生を抑制することができる。
また、前記アルミナ質焼結体の表面に形成される膜は、アルミナ質焼結体の表面の一部に形成されるものであっても良い。膜厚は特に限定されるものではないが、1~20μmであると好ましい。
また、アルミナ質焼結体は、第1に実施形態で述べたように、アルミナ質焼結体の一般的な製造方法により製造することができるが、一例を挙げれば以下の方法で製造することができる。
まず、 所定のメディアン径を有するAl粉末に、ZrO粉末あるいは水溶液を添加し、またはZrO粉末とY粉末を添加し、バインダー等(例えば、PVA)が加えられて原料粉末が調製される。この原料粉末をミキサーにより攪拌、混合し、造粒する。
この造粒粉を成形することにより、成形体が作製される。成形法としては、一軸プレス成形、CIP成形、湿式成形、加圧鋳込み等の種々の方法を用いることができる。
そして、前記成形体を1600~1900℃の温度範囲で6時間以上にわたり水素雰囲気中で焼成することによって、アルミナ質焼結体が得られる。
このように、水素雰囲気中で1600~1900℃で焼成することにより、3点曲げ強度が320MPa以上、Al結晶の平均結晶粒径が3~15μm、吸水率が0.2%以下のアルミナ質焼結体が得られる。なお、本アルミナ質焼結体は、10~20MHzにおけるtanδの値が10-3以下を示す低誘電損失特性を有するアルミナ質焼結体を得ることができる。
以下、本発明を実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により制限されるものではない。
(実験1)
表1に示すように、水を溶媒として、メディアン径2μm以下のアルミナ粉末に、ZrO粉末を添加し、PVAを加えて原料粉末を調製する。そして、この原料粉末を16時間以上、攪拌、混合し、スラリーを得た。そして、この原料スラリーを造粒し、その造粒粉を成形型内に充填し、成形圧力1.5tonにてCIP成形を行った。
更に、この成形体を大気雰囲気下での脱脂工程を経て、水素雰囲気中1600℃にて焼成することにより、実施例1~7、比較例1~6の各試料を作成した。
なお、必要に応じて焼結体のSi,Naの各含有量が本発明の範囲になるようにSiO、NaOを添加した。
そして、実施例1~7、比較例1~6の各試料について、吸水率、Al結晶の平均結晶粒径、誘電正接tanδ、3点曲げ強度について評価した。その結果を表1に示す。
このAl結晶の平均結晶粒径は、サンプル断面を鏡面研磨し、サーマルエッチングを施した後、走査型電子顕微鏡(SEM)により断面写真を撮影し、画像解析により算出した。
尚、実施例1における走査型電子顕微鏡(SEM)による断面写真を図1に示す。
また、3点曲げ強度はJIS R 1601:2008により、焼成体純度はICP発光分析により測定した。また10~20MHzの周波数における誘電正接tanδ測定はインピーダンスアナライザを用いて測定した。
また、吸水率はJIS R 1634:1998の記載と同様の方法にて乾燥重量W1,水中重量W2を求め、下記式により算出した。
吸水率(%)=(W2-W1)/W1×100
更に、上記で得られた実施例1~7、比較例1~6の各試料(アルミナ質焼結体)表面をRa<0.1μmになるよう鏡面研磨し、研磨面に対してエアロゾルデポジション法を用いて酸化イットリウム材料を1μmコーティングした。
尚、成膜は、成膜材料の前処理として270℃で12時間以上の乾燥を行い、以下の条件にてエアロゾル噴射を行った。
試料温度:室温,粉末容器温度:150℃,巻上/搬送ガス:He,粉末巻上流量:3L/min,粉末搬送流量:10L/min,粉末衝突角度:60°,ノズル開口形状:5×0.3mm,試料・ノズル間距離:5mm,試料移動速度:200mm/min,成膜pass数:10pass
上記で得られた薄膜が形成された実施例1~7、比較例1~6の各試料について、走査型電子顕微鏡を用いて200μm×200μm程度の範囲で表面を観察し、得られた画像から画像解析ソフトを用いてボイドの径および個数を計測した。そして、表1に記載したように、ボイドの個数が100個以下を満たす場合には均一な膜形成がなされたとして○、満たさない場合には不均一な膜形成であるとして×を付した。
Figure 0007231367000001
表1に示すように、実施例1~7は、3点曲げ強度が320MPa以上、誘電正接tanδが10-3未満を示し、Al結晶の平均結晶粒径が3μm~15μm、吸水率が、0.2%以下であり、強度が大きく、緻密で低誘電損失特性を有するアルミナ質焼結体であることが確認された。
また、図1に示すように、アルミナ結晶粒子1の間に、小径であるZrO結晶粒子2が入り込み、気孔3の存在を抑制していることが認められる。
また薄膜表面の200μm×200μm程度の範囲におけるボイドの数が100個以下、平均径が5μm以下であり、均一な膜を形成できることが確認された。
また、比較例1、2では、Zrの含有量が多いため、3点曲げ強度が小さく、また、tanδが10-3超えた。更に、このアルミナ質焼結体にクラックが生じていた。
また、比較例3では、Si含有量が多いため、3点曲げ強度が小さく、またアルミナ質焼結体のAl結晶の平均結晶粒径が大きく、アルミナ質焼結体の表面に均一な膜を形成することが困難であることが判明した。
また、比較例4では、Si、Na含有量が多いため、3点曲げ強度が小さく、誘電正接tanδが10-3を超えた。またアルミナ質焼結体のAl結晶粒子の平均結晶粒径が大きく、アルミナ質焼結体の表面に均一な膜を形成することが困難であることが判明した。
また、比較例5では、Si含有量が少ないため、誘電正接tanδが10-3を超え、またアルミナ質焼結体の表面に均一な膜を形成することが困難であることが判明した。
また、比較例6では、Na含有量が多いため、誘電正接tanδが10-3を超え、誘電損失特性において劣ることが判明した。
(実験2)
次に、表2に示すように、水を溶媒として、メディアン径2μm以下のアルミナ粉末に、ZrO粉末とY粉末を添加し、PVAを加えて原料粉末を調製した。そして、この原料粉末を16時間以上、攪拌、混合し、原料スラリーを得た。そして、この原料スラリーを造粒し、その造粒粉を成形型内に充填し、成形圧力1.5tonにてCIP成形を行った。
更に、この成形体を大気雰囲気下での脱脂工程を経て、水素雰囲気中1600℃にて焼成することにより、実施例8~12、比較例7,8の各試料を作成した。
なお、必要に応じて焼結体のSi,Naの各含有量が本発明の範囲になるようにSiO、NaOを添加した。
そして、実験1と同様に、実施例8~12、比較例7、8の各試料について、吸水率、Al結晶の平均結晶粒径、誘電正接tanδ、3点曲げ強度について評価した。その結果を表2に示す。
更に、実験1と同様に、上記で得られた実施例8~12、比較例7,8の各試料(アルミナ質焼結体)表面をRa<0.1μmになるよう鏡面研磨し、研磨面に対してエアロゾルデポジション法を用いて酸化イットリウム材料を1μmコーティングした。尚、成膜は、成膜材料の前処理として270℃で12時間以上の乾燥を行い、実施例1と同一の条件にてエアロゾル噴射を行った。
上記で得られた薄膜が形成された実施例8~12、比較例7,8の各試料について、実験1と同様に、走査型電子顕微鏡を用いて200μm×200μm程度の範囲で表面を観察し、得られた画像から画像解析ソフトを用いてボイドの径および個数を計測した。そして、表2に記載したように、実験1と同様に、ボイドの個数が100個以下を満たす場合には均一な膜形成がなされたとして○、満たさない場合には不均一な膜形成であるとして×を付した。
Figure 0007231367000002
表2に示すように、実施例8~12は、3点曲げ強度が320MPa以上、tanδが10-3未満を示し、Al結晶の平均結晶粒径が4μm~10μm、吸水率が、0.2%以下であり、強度が大きく、緻密で低誘電損失特性を有するアルミナ質焼結体であることが確認された。
また薄膜表面の200μm×200μm程度の範囲におけるボイドの数が100個以下、平均径が5μm以下であり、均一な膜を形成できることが確認された。
また、比較例7、8では、Yの含有量が多いため、アルミナ質焼結体のAl結晶の平均結晶径が大きく、また3点曲げ強度が小さいアルミナ質焼結体であることが判明した。
本発明は半導体製造分野、液晶製造分野の製造装置等の構成部材に用いられる。例えば、プラズマ処理装置、半導体・液晶製造用エッチャー、CVD装置等に使用される部材等に好適に用いられる。また、本発明にかかるアルミナ質焼結体はそれ自体で用いても良く、あるいはまたアルミナ質焼結体を基材として、表面の全部あるいは一部に耐プラズマ性の耐食膜または耐食層を形成し、耐プラズマ部材として用いても良い。
1 Al結晶粒子
2 ZrO結晶粒子
3 気孔

Claims (3)

  1. AlをAl換算した含有量が70wt%以上のアルミナ質焼結体であって、
    前記アルミナ質焼結体中にZr、Si、Naを含有し、
    前記アルミナ質焼結体中のZrをZrO 換算した含有量が1wt%以上30wt%以下であって、前記AlをAl 換算した含有量との総量が100wt%のアルミナ質焼結体において、
    前記アルミナ質焼結体中のSiをSiO換算した含有量が170ppm以上600ppm以下、NaをNaO換算した含有量が27ppm以下であり、
    かつ、前記アルミナ質焼結体の平均気孔径が5μm以下、アルミナ質焼結体の表面の表面粗さRaが0.1μm未満であることを特徴とするアルミナ質焼結体。
  2. AlをAl換算した含有量が70wt%以上のアルミナ質焼結体であって、
    前記アルミナ質焼結体中にZr、Y、Si、Naを含有し、
    前記アルミナ質焼結体中のZrをZrO 換算した含有量30wt%以下と、前記AlをAl 換算した含有量と、前記YをY 換算した含有量1wt%以上10wt%以下との総量が100wt%であり、かつ、前記YをY 換算した含有量が前記ZrをZrO 換算した含有量以下のアルミナ質焼結体において、
    前記アルミナ質焼結体中のSiをSiO換算した含有量が170ppm以上600ppm以下、NaをNaO換算した含有量が27ppm以下であり、
    更に、前記アルミナ質焼結体の平均気孔径が5μm以下、アルミナ質焼結体の表面の表面粗さRaが0.1μm未満であることを特徴とするアルミナ質焼結体。
  3. 前記アルミナ質焼結体中のAl結晶の平均結晶粒径が3μm以上15μm以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアルミナ質焼結体。
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