JP7230351B2 - 炭化水素樹脂組成物およびホットメルト粘接着剤組成物 - Google Patents

炭化水素樹脂組成物およびホットメルト粘接着剤組成物 Download PDF

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Description

本発明は、加熱によるガードナー色数の上昇を抑えつつ、しかも従来のものよりも臭気の発生が抑制できる、良好な剥離接着力を示すホットメルト粘接着剤組成物を提供可能な炭化水素樹脂組成物およびこれを含有するホットメルト粘接着剤組成物に関するものである。
ホットメルト粘接着剤は、短時間で固化することから、種々の製品を効率的に接着させることが可能であり、しかも、溶剤を必要としないことから、人体への安全性が高い粘接着剤であり、そのため、様々な分野で用いられている。
ホットメルト粘接着剤としては、ベース粘着剤成分である熱可塑性高分子化合物と粘着強度を向上させる粘着付与樹脂とを配合してなるものが広く知られている。粘着付与樹脂としては、例えばロジン系樹脂、テルペン系樹脂、石油樹脂、水素添加石油樹脂など多種類の炭化水素樹脂が公知であるが、工業生産に適し、品質安定性にも優れたものとして石油樹脂が賞用されている。しかしながら、従来の石油樹脂は通常、暗色をしており、しかも耐熱安定性のないことが用途を制限していた。
特許文献1には、ガードナー色数が2以下であり、軟化点が60℃以上である石油樹脂系炭化水素樹脂に、2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基を有する抗酸化剤を含有させた粘着付与性炭化水素樹脂が開示されている。
この特許文献1の技術によれば、粘着付与性炭化水素樹脂を加熱すると、強い臭気が発生することがあった。
特開2003-213073号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、本発明は、加熱によるガードナー色数の上昇を抑えつつ、しかも従来のものよりも臭気の発生が抑制できる、良好な剥離接着力を示すホットメルト粘接着剤組成物を提供可能な炭化水素樹脂組成物およびこれを含有するホットメルト粘接着剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記目的を達成すべく検討を行ったところ、炭化水素樹脂組成物として、数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)、Z平均分子量(Mz)、数平均分子量に対する重量平均分子量の比(Mw/Mn)、重量平均分子量に対するZ平均分子量の比(Mz/Mw)、および軟化点が特定の範囲の値である炭化水素樹脂と、2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基を有し、特定の分子量である抗酸化剤を特定の割合で含有する炭化水素樹脂組成物によって、上記課題が見事に解決されることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明によれば、炭化水素樹脂および2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基を有する抗酸化剤を含有する炭化水素樹脂組成物であって、前記炭化水素樹脂の数平均分子量(Mn)が300~3,000の範囲内であり、重量平均分子量(Mw)が500~6,000の範囲内であり、Z平均分子量(Mz)が1,000~13,000の範囲内であり、数平均分子量に対する重量平均分子量の比(Mw/Mn)が1.0~4.0の範囲内であり、重量平均分子量に対するZ平均分子量の比(Mz/Mw)が1.0~4.0の範囲内であり、軟化点が70~170℃の範囲内であり、前記抗酸化剤の分子量が1,000以上であり、前記抗酸化剤を、前記炭化水素樹脂100質量部に対し0.01~1.0質量部含有する炭化水素樹脂組成物が提供される。
本発明の炭化水素樹脂組成物は、フェノール系抗酸化剤をさらに含有することが好ましい。
本発明の炭化水素樹脂組成物において、前記炭化水素樹脂が、石油樹脂であることが好ましい。
本発明の炭化水素樹脂組成物において、前記炭化水素樹脂が、鎖状共役ジエン単量体単位および脂肪族モノオレフィン単量体単位を含有することが好ましい。
本発明の炭化水素樹脂組成物において、前記炭化水素樹脂が、芳香族モノオレフィン単量体単位を含有することが好ましい。
本発明の炭化水素樹脂組成物において、前記炭化水素樹脂が、1,3-ペンタジエン単量体単位1~60質量%、炭素数4~6の脂環式モノオレフィン単量体単位1~30質量%、炭素数4~8の非環式モノオレフィン単量体単位0~50質量%、脂環式ジオレフィン単量体単位0~10質量%、芳香族モノオレフィン単量体単位0~40質量%および2以上の環状構造が結合した構造を有する芳香族単量体単位0~50質量%を含有することが好ましい。
また、本発明によれば、上記の炭化水素樹脂組成物を含有するホットメルト粘接着剤組成物が提供される。
本発明によれば、加熱によるガードナー色数の上昇を抑えつつ、しかも従来のものよりも臭気の発生が抑制できる、良好な剥離接着力を示すホットメルト粘接着剤組成物を提供可能な炭化水素樹脂組成物およびこれを含有するホットメルト粘接着剤組成物を提供することができる。
(炭化水素樹脂組成物)
本発明の炭化水素樹脂組成物は、炭化水素樹脂および2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基を有する抗酸化剤を含有する。
炭化水素樹脂の数平均分子量(Mn)は、300~3,000の範囲内であり、500~2,500の範囲内であることが好ましく、1,000~2,000の範囲内であることがより好ましい。炭化水素樹脂の重量平均分子量(Mw)は、500~6,000の範囲内であり、1,000~5,000の範囲内であることが好ましく、1,500~4,000の範囲内であることがより好ましい。炭化水素樹脂のZ平均分子量(Mz)は、1,000~13,000の範囲内であり、2,000~10,000の範囲内であることが好ましく、3,000~6,000の範囲内であることがより好ましい。炭化水素樹脂の数平均分子量に対する重量平均分子量の比(Mw/Mn)は、1.0~4.0の範囲内であり、1.3~3.0の範囲内であることが好ましく、1.5~2.5の範囲内であることがより好ましい。炭化水素樹脂の重量平均分子量に対するZ平均分子量の比(Mz/Mw)は、1.0~4.0の範囲内であり、1.3~3.0の範囲内であることが好ましく、1.5~2.5の範囲内であることがより好ましい。これらの物性を有する炭化水素樹脂を含有することにより、加熱によるガードナー色数の上昇を抑えつつ、従来のものよりも臭気の発生を抑制でき、良好な剥離接着力を示すホットメルト粘接着剤組成物が得られる。
炭化水素樹脂の軟化点は、70~170℃の範囲内であり、80~150℃の範囲内であることが好ましく、90~120℃の範囲内であることがより好ましい。軟化点が上記範囲にあると、加熱によるガードナー色数の上昇を抑えつつ、良好な剥離接着力を示すホットメルト粘接着剤組成物が得られ、臭気の発生も抑制できる。
炭化水素樹脂は、炭化水素単量体混合物を重合してなる樹脂が好ましく、なかでも石油樹脂がより好ましい。石油樹脂としては、例えば、脂肪族系、芳香族系、脂環族系または脂肪族-芳香族共重合系の炭化水素樹脂またはこれらの水素化物が挙げられる。なかでも、脂肪族系炭化水素樹脂、脂肪族-芳香族共重合系炭化水素樹脂、および、これらの水素化物からなる群より選択される少なくとも1種が好ましい。
石油樹脂は、常法にしたがって製造することが可能である。例えば、フリーデルクラフツ型のカチオン重合触媒を用いて、単量体混合物を付加重合することにより、製造することができる。単量体混合物の調製方法は特に限定されず、それぞれ純粋な化合物を混合して目的の単量体混合物を得てもよいし、例えばナフサ分解物の留分などに由来する、目的の単量体を含む混合物を用いて、目的の単量体混合物を得てもよい。例えば、単量体混合物に1,3-ペンタジエンなどを配合するためには、イソプレンおよびシクロペンタジエン(その多量体を含む)を抽出した後のC5留分を好適に用いることができる。
また、本発明の炭化水素樹脂組成物における炭化水素樹脂としては、市販の石油樹脂でもよく、例えば、「クイントン(登録商標、日本ゼオン社製)」などを挙げることができる。
炭化水素樹脂に含有される単量体単位としては、特に限定されず、任意のものを含有させることができるが、加熱によるガードナー色数の上昇をより抑えつつ、一層良好な剥離接着力を示すホットメルト粘接着剤組成物が得られ、臭気の発生もより抑制できるという点より、鎖状共役ジエン単量体単位および脂肪族モノオレフィン単量体単位を含有することが好ましい。また、炭化水素樹脂に含有される単量体単位として、鎖状共役ジエン単量体単位、脂肪族モノオレフィン単量体単位および芳香族モノオレフィン単量体単位を含有することがより好ましい。
鎖状共役ジエン単量体単位を形成するための、鎖状共役ジエンとしては、炭素数4~6の鎖状共役ジエンが好ましく、その具体例としては、1,3-ブタジエン、イソプレン、1,3-ペンタジエン、1,3-ヘキサジエンなどが挙げられる。
炭化水素樹脂中における、鎖状共役ジエン単量体単位の含有量は、好ましくは20~80質量%であり、より好ましくは25~75質量%、さらに好ましくは30~70質量%、特に好ましくは35~65質量%である。鎖状共役ジエン単量体単位の含有量を上記範囲とすることにより、加熱によるガードナー色数の上昇をより抑えつつ、一層良好な剥離接着力を示すホットメルト粘接着剤組成物が得られ、臭気の発生もより抑制できる。
鎖状共役ジエンは、1種単独で用いてもよいし、あるいは2種以上を組み合わせて用いてもよいが、少なくとも1,3-ペンタジエンが含まれることが好ましく、炭化水素樹脂中における、1,3-ペンタジエン単量体単位の含有割合は、好ましくは1~60質量%、より好ましくは10~55質量%、さらに好ましくは20~50質量%である。なお、1,3-ペンタジエンにおけるシス/トランス異性体比は任意の比でよく、特に限定されない。
脂肪族モノオレフィン単量体単位としては、炭素数4~6の脂環式モノオレフィン単量体単位および炭素数4~8の非環式モノオレフィン単量体単位が好ましい。
炭素数4~6の脂環式モノオレフィン単量体単位を形成するための、炭素数4~6の脂環式モノオレフィンは、その分子構造中にエチレン性不飽和結合を1つと非芳香族性の環構造とを有する炭素数が4~6の炭化水素化合物であればよく、特に限定されないが、その具体例としては、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、メチルシクロブテン、メチルシクロペンテンなどが挙げられる。炭素数が4~6の炭化水素化合物は、1種類のみ使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよいが、少なくともシクロペンテンが含まれることが好ましく、炭素数4~6の脂環式モノオレフィン中におけるシクロペンテンの占める割合を50質量%以上とすることが好ましい。
炭化水素樹脂中における、炭素数4~6の脂環式モノオレフィン単量体単位の含有割合は、好ましくは1~30質量%、より好ましくは5~30質量%、さらに好ましくは10~30質量%である。炭素数4~6の脂環式モノオレフィン単量体単位の含有割合を上記範囲とすることにより、加熱によるガードナー色数の上昇をより抑えつつ、一層良好な剥離接着力を示すホットメルト粘接着剤組成物が得られ、臭気の発生もより抑制できる。
炭素数4~8の非環式モノオレフィン単量体単位を形成するための、炭素数4~8の非環式モノオレフィンは、その分子構造中にエチレン性不飽和結合1つを有し、環構造を有さない炭素数が4~8の鎖状炭化水素化合物であればよく、特に限定されないが、その具体例としては、1-ブテン、2-ブテン、イソブチレン(2-メチルプロペン)などのブテン類;1-ペンテン、2-ペンテン、2-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ブテン、2-メチル-2-ブテンなどのペンテン類;1-ヘキセン、2-ヘキセン、2-メチル-1-ペンテンなどのヘキセン類;1-ヘプテン、2-ヘプテン、2-メチル-1-ヘキセンなどのヘプテン類;1-オクテン、2-オクテン、2-メチル-1-ヘプテン、ジイソブチレン(2,4,4-トリメチルペンテン-1および2,4,4-トリメチルペンテン-1)などのオクテン類;などが挙げられる。炭素数4~8の非環式モノオレフィンは、1種類のみ使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよいが、少なくとも2-メチル-2-ブテン、イソブチレンおよびジイソブチレンからなる群から選択される少なくとも一種が含まれることが好ましく、炭素数4~6の脂環式モノオレフィン中における2-メチル-2-ブテン、イソブチレンおよびジイソブチレンの合計量が占める割合が50質量%以上であることがより好ましい。
炭化水素樹脂中における、炭素数4~8の非環式モノオレフィン単量体単位の含有割合は、好ましくは0~50質量%、より好ましくは0~40質量%、さらに好ましくは5~30質量%である。炭素数4~8の非環式モノオレフィン単量体単位を上記割合にて含有させることにより、加熱によるガードナー色数の上昇をより抑えつつ、一層良好な剥離接着力を示すホットメルト粘接着剤組成物が得られ、臭気の発生もより抑制できる。
さらに、炭化水素樹脂は、脂環式ジオレフィン単量体単位を含有するものであることが好ましい。脂環式ジオレフィン単量体単位を形成するための、脂環式ジオレフィンは、その分子構造中にエチレン性不飽和結合を2つ以上と非芳香族性の環構造とを有する炭化水素化合物であればよく、特に限定されないが、その具体例としては、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエンなどのシクロペンタジエンの多量体、メチルシクロペンタジエン、メチルシクロペンタジエンの多量体などが挙げられる。脂環式ジオレフィンは、1種類のみ使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよいが、少なくともジシクロペンタジエンが含まれることが好ましく、脂環式ジオレフィン中におけるジシクロペンタジエンが占める割合が50質量%以上であることがより好ましい。
炭化水素樹脂中における、脂環式ジオレフィン単量体単位の含有割合は、好ましくは0~10質量%、より好ましくは0~7.5質量%、さらに好ましくは0~5質量%である。脂環式ジオレフィン単量体単位を上記割合にて含有させることにより、加熱によるガードナー色数の上昇をより抑えつつ、一層良好な剥離接着力を示すホットメルト粘接着剤組成物が得られ、臭気の発生もより抑制できる。
さらに、炭化水素樹脂は、芳香族モノオレフィン単量体単位を含有するものであることが好ましい。芳香族モノオレフィン単量体単位を形成するための、芳香族モノオレフィンは、その分子構造中にエチレン性不飽和結合1つを有し、芳香族性の環構造を有する炭化水素化合物であればよく、特に限定されないが、その具体例としては、スチレン、α-メチルスチレン、ビニルトルエンなどが挙げられる。芳香族モノオレフィンは、1種類のみ使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよいが、少なくともスチレンが含まれることが好ましく、芳香族モノオレフィン中におけるスチレンが占める割合が50質量%以上であることがより好ましい。
炭化水素樹脂中における、芳香族モノオレフィン単量体単位の含有割合は、好ましくは0~40質量%、より好ましくは0~35質量%、さらに好ましくは0~30質量%である。芳香族モノオレフィン単量体単位を上記割合にて含有させることにより、加熱によるガードナー色数の上昇をより抑えつつ、一層良好なタック、剥離接着力を示すホットメルト粘接着剤組成物が得られ、臭気の発生もより抑制できる。
さらに、炭化水素樹脂は、2以上の環状構造が結合した構造を有する芳香族単量体単位を含有するものであってもよい。2以上の環状構造が結合した構造を有する芳香族単量体単位を形成するための、2以上の環状構造が結合した構造を有する芳香族単量体は、芳香族性の環構造を含む、2以上の環構造を有する炭化水素化合物であればよく、特に限定されないが、その具体例としては、ナフタレンなどのナフタレン骨格を有する化合物、フルオレンなどのフルオレン骨格を有する化合物、ビフェニルなどのビフェニル骨格を有する化合物、アントラセンなどのアントラセン骨格を有する化合物、フェナントレンなどのフェナントレン骨格を有する化合物、インデンなどのインデン骨格を有する化合物、ベンゾチオフェンなどのベンゾチオフェン骨格を有する化合物などが挙げられる。2以上の環状構造が結合した構造を有する芳香族単量体は、1種類のみ使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
炭化水素樹脂中における、2以上の環状構造が結合した構造を有する芳香族単量体単位の含有割合は、好ましくは0~50質量%、より好ましくは0~40質量%、さらに好ましくは0~30質量%である。2以上の環状構造が結合した構造を有する芳香族単量体単位を上記割合にて含有させることにより、加熱によるガードナー色数の上昇をより抑えつつ、一層良好な剥離接着力を示すホットメルト粘接着剤組成物が得られ、臭気の発生もより抑制できる。
また、炭化水素樹脂は、上述した単量体単位以外のその他の単量体の単位を含有するものであってもよい。その他の単量体としては、上述した各単量体と共重合可能な単量体であればよく、特に限定されないが、例えば、シクロヘプテンなどの炭素数7以上の脂環式モノオレフィン;エチレン、プロピレン、ノネンなどの炭素数4~8以外の非環式モノオレフィン;などが挙げられる。これらは、1種類のみ使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。炭化水素樹脂中における、その他の単量体の単位の含有割合は、好ましくは0~30質量%、より好ましくは0~25質量%、さらに好ましくは0~20質量%である。
なお、炭化水素樹脂は、1,3-ペンタジエン単量体単位1~60質量%、炭素数4~6の脂環式モノオレフィン単量体単位1~30質量%、炭素数4~8の非環式モノオレフィン単量体単位0~50質量%、脂環式ジオレフィン単量体単位0~10質量%、芳香族モノオレフィン単量体単位0~40質量%および2以上の環状構造が結合した構造を有する芳香族単量体単位0~50質量%を含有することが好ましい。
炭化水素樹脂を製造する方法としては、上述した各単量体を含む単量体混合物を付加重合して、数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)、Z平均分子量(Mz)、数平均分子量に対する重量平均分子量の比(Mw/Mn)、重量平均分子量に対するZ平均分子量の比(Mz/Mw)、および軟化点が上記範囲にあるような炭化水素樹脂を得ることができるものである限りにおいて、特に限定されないが、例えば、フリーデルクラフツ型のカチオン重合触媒を用いた付加重合により製造することができ、特に、ルイス酸触媒を用いた付加重合による方法が好ましい。
また、得られた炭化水素樹脂について、必要に応じて、炭化水素樹脂の重合体分子構造中に残存する不飽和結合の一部または全部を水素添加反応(水添)により飽和化して、水素化物としてもよい。
炭化水素樹脂について水素添加反応を行う際における、水素添加反応方法としては、特に限定されないが、公知の方法を制限なく用いることができるが、例えば、ニッケル触媒の存在下に水素と接触させる方法などが挙げられる。ニッケル触媒としては、特に限定されないが、反応性が高いという観点より、担体としての担持無機化合物に、金属としてのニッケルを担持してなる化合物を主成分として含む触媒が好ましい。担体としての担持無機化合物の具体例としては、シリカ、アルミナ、ボリア、シリカ-アルミナ、珪藻土、白土、粘土、マグネシア、マグネシア-シリカ(シリカ-酸化マグネシウム)、チタニア、ジルコニアなどが挙げられる。
本発明の炭化水素樹脂組成物は、2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基を有する抗酸化剤を含有する。ここで、「2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基」とは、下記一般式で表される基をいう。
Figure 0007230351000001
式中、R~Rは任意のアルキル基であり、好ましくは炭素数1~4のアルキル基である。Rは水素または置換基を有していてもよい炭素数1~8のアルキル基もしくはアルコキシ基である。*は結合手を表す。R~Rは、互いに同一であっても相違してもよく、その具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基などが挙げられるが、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が好ましい。Rの具体例としては、水素およびメチル基、オクチル基などが挙げられるが、水素が好ましい。
本発明の炭化水素樹脂組成物における2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基を有する抗酸化剤の分子量は、1,000以上であればよく、1,500以上が好ましく、2,000以上がより好ましく、また、5,000以下が好ましく、4,000以下がより好ましく、3,500以下がさらに好ましい。炭化水素樹脂組成物に含有される2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基を有する抗酸化剤が、このような範囲の分子量であれば、加熱によるガードナー色数の上昇を抑えつつ、良好な剥離接着力を示すホットメルト粘接着剤組成物が得られ、臭気の発生も抑制できる炭化水素樹脂組成物となる。なお、2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基を有する抗酸化剤の分子量の測定方法としては、例えばゲル浸透クロマトグラフィー等によって測定できる。
本発明の炭化水素樹脂組成物における2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基を有する抗酸化剤としては、市販のものであってもよく、市販の2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基を有する抗酸化剤の具体例としては、ポリ〔{6-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)アミノ-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイル}{(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ}〕(商品名「キマソーブ(登録商標)944」)、N,N’-ビス(3-アミノプロピル)エチレンジアミン-2、4-ビス〔N-ブチル-N-(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)アミノ〕-6-クロロ-1,3,5-トリアジン縮合物(商品名「キマソーブ(登録商標)119」)、およびポリ〔{(1,1,3,3-テトラメチルブチル)アミノ-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイル}{(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ}〕(商品名「キマソーブ(登録商標)2020」)などが挙げられる(いずれもBASFジャパン社製)。上記の中では、加熱によるガードナー色数の上昇をより抑えつつ、一層良好な剥離接着力を示すホットメルト粘接着剤組成物が得られ、臭気の発生もより抑制できることから、キマソーブ(登録商標)2020が好ましい。
本発明の炭化水素樹脂組成物における2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基を有する抗酸化剤の含有量としては、炭化水素樹脂100質量部に対し0.01~1.0質量部であり、0.02~0.8質量部であることが好ましく、0.05~0.6質量部であることがより好ましい。2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基を有する抗酸化剤の含有量がこのような範囲内であれば、加熱によるガードナー色数の上昇を抑えつつ、良好な剥離接着力を示すホットメルト粘接着剤組成物が得られ、臭気の発生も抑制できる。抗酸化剤の含有量が多すぎると、得られるホットメルト粘接着剤組成物の剥離接着力が劣るものとなる。^
2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基を有する抗酸化剤を含有させる方法としては、加熱溶融された状態の炭化水素樹脂に、2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基を有する抗酸化剤を混合することで行える。
本発明の炭化水素樹脂組成物は、フェノール系抗酸化剤をさらに含有することが好ましい。フェノール系抗酸化剤を含有することで、加熱によるガードナー色数の上昇をより抑えつつ、一層良好な剥離接着力を示すホットメルト粘接着剤組成物が得られ、臭気の発生もより抑制できる炭化水素樹脂組成物となる。
フェノール系抗酸化剤としては特に限定するものでなく、モノフェノール化合物、ビス、トリス、ポリフェノール化合物、チオビスフェノール化合物等いずれも使用することができる。その具体例として、モノフェノール化合物としては、2,6-ジ-t-ブチルフェノール、2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール、2,4-ジオクチルフェノール、ブチルヒドロキシフェノール、2,6-ジ-t-ブチル-α-ジメチルアミノ-p-クレゾール、ブチル化オクチル化フェノール等があり、ビス、トリス、ポリフェノール化合物としては、4,6-ビス(オクチルチオメチル)-o-クレゾール、2,2’-メチレン-ビス-(6-α-メチル-ベンジル-p-クレゾール)、4,4’-ブチリデンビス(3-メチル-6-t-ブチルフェノール)、2,2’-メチレン-ビス-(4-メチル-6-t-ブチルフェノール)、p-クレゾールとジシクロペンタジエンのブチル化反応生成物、1,3,5-トリメチル-2,4,6-トリス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)ホスファイト、変性ポリアルキル亜りん酸塩化多価フェノール、ペンタエリトリトールテトラキス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオナート]等があり、チオビスフェノール化合物としては、4,4’-チオビス-(6-t-ブチル-3-メチルフェノール)、4,4’-チオビス-(6-t-ブチル-o-クレゾール)等を挙げることができる。
また、トリアジン基を有するフェノール系化合物を用いることもでき、例えば、1,3,5-トリス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-1,3,5-トリアジン-2,4,6(1H,3H,5H)-トリオン;1,3,5-トリス〔(4-t-ブチル-3-ヒドロキシ-2,6-キシリル)メチル〕-1,3,5-トリアジン-2,4,6(1H,3H,5H)-トリオン;2,6-ジ-t-ブチル-4-(4,6-ビス(オクチルチオ)-1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)フェノール;などが挙げられる。
これらの中でも、ポリフェノール化合物が好ましく、ペンタエリトリトールテトラキス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオナート]がより好ましい。
なお、本発明において、フェノール系抗酸化剤であって2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基をも有する抗酸化剤は、2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基を有する抗酸化剤に分類される。このような抗酸化剤を用いる場合においても、さらにフェノール系抗酸化剤を含有することが好ましい。
本発明の炭化水素樹脂組成物におけるフェノール系抗酸化剤の含有量としては、炭化水素樹脂100質量部に対し0.01~5質量部であることが好ましく、0.05~1質量部であることがより好ましい。フェノール系抗酸化剤の含有量がこのような範囲内であれば、加熱によるガードナー色数の上昇をより抑えつつ、一層良好な剥離接着力を示すホットメルト粘接着剤組成物が得られ、臭気の発生もより抑制できる炭化水素樹脂組成物となる。
本発明の炭化水素樹脂組成物は、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて、通常、炭化水素樹脂組成物に配合される添加剤、例えばリン系抗酸化剤、硫黄系抗酸化剤、ラクトン系抗酸化剤、紫外線吸収剤、顔料、炭酸カルシウム、ガラスビーズなどを併用配合してもよい。
以上のようにして得られる、本発明の炭化水素樹脂組成物は、加熱によるガードナー色数の上昇を抑えつつ、良好な剥離接着力を示すホットメルト粘接着剤組成物が得られ、臭気の発生も抑制できるため、ホットメルト粘接着剤組成物の粘着付与樹脂として好適に用いられる。
(ホットメルト粘接着剤組成物)
本発明のホットメルト粘接着剤組成物は、上述の炭化水素樹脂を含有するものであり、さらに、熱可塑性エラストマーなどのベースポリマーを含有するものであることが好ましい。本発明の炭化水素樹脂組成物を粘着付与樹脂として用いてホットメルト粘接着剤組成物を得る場合において、ホットメルト粘接着剤組成物のベースポリマーとしての熱可塑性エラストマーは特に限定されず、オレフィン系熱可塑性エラストマー、芳香族ビニル/共役ジエンブロック共重合体などのスチレン系熱可塑性エラストマー、エチレン/酢酸ビニル共重合体、およびこれらの水素化物などを用いることができる。
芳香族ビニル/共役ジエンブロック共重合体およびその水素化物としては、たとえば、スチレン-ブタジエンブロック共重合体、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体およびそれらの水素化物が挙げられる。これらは、重量平均分子量(Mw)が、50,000~100,000であることが好ましい。スチレン単位含有量は、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体の場合、好ましくは25~45質量%、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体の場合は、好ましくは10~30質量%である。
本発明のホットメルト粘接着剤組成物のベースポリマーとしての熱可塑性エラストマーとしては、エチレン/α-オレフィン共重合体が好ましい。エチレン/α-オレフィン共重合体を得るために、エチレンと共重合されるα-オレフィンは、特に限定されないが、例えば、プロピレン、イソブチレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、1-オクテンなどの炭素数3~20のα-オレフィンが好ましく、炭素数6~8のα-オレフィンがより好ましく、1-オクテンがさらに好ましい。α-オレフィンは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
エチレン/α-オレフィン共重合体におけるα-オレフィン単位の含有割合は、特に限定されないが、全単量体単位に対してα-オレフィン単位が占める割合が、20~40モル%であることが好ましい。
エチレン/α-オレフィン共重合体を得るための重合方法は、メタロセン型重合触媒を用いたものであることが好ましい。
熱可塑性エラストマーとして用いられるエチレン/α-オレフィン共重合体の密度は、特に限定されないが、0.86~0.90g/cmであることが好ましい。
また、熱可塑性エラストマーとして用いられるエチレン/α-オレフィン共重合体のメルトインデックス(ASTM D-1084(E条件、190℃、2.16kg)に準拠して測定される値(g/10分))として、100以上であることが好ましく、200~1,500であることがより好ましい。
なお、以上述べたようなエチレン/α-オレフィン共重合体である熱可塑性エラストマーは、市販品として入手可能であり、例えば、ダウケミカル社製の「アフィニティGA1950」や「アフィニティGA1900」を好適に用いることができる。
本発明のホットメルト粘接着剤組成物における、熱可塑性エラストマーと本発明の炭化水素樹脂組成物との配合割合は、特に限定されないが、熱可塑性エラストマー100質量部に対する、炭化水素樹脂組成物の配合量が、好ましくは50~500質量部であり、より好ましくは80~300質量部である。
また、本発明のホットメルト粘接着剤組成物は、任意に、架橋剤を含有していてもよい。架橋剤としては、特に限定されないが、過酸化物架橋剤、硫黄系架橋剤、光重合開始剤などが挙げられる。
本発明のホットメルト粘接着剤組成物中における、架橋剤の配合量は、熱可塑性エラストマー100質量部に対して、好ましくは0.01~50質量部の範囲であり、より好ましくは0.01~20質量部の範囲である。
また、本発明のホットメルト粘接着剤組成物は、任意に、酸化防止剤を含有していてもよい。酸化防止剤としては、特に限定されないが、ペンタエリスリトールテトラキス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール、ジ-t-ブチル-4-メチルフェノールなどのヒンダードフェノール系化合物;ジラウリルチオプロピオネートなどのチオジカルボキシレートエステル類;トリス(ノニルフェニル)ホスファイトなどの亜燐酸塩類;などが挙げられる。酸化防止剤は、1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。本発明のホットメルト粘接着剤組成物中における、酸化防止剤の配合量は、特に限定されないが、熱可塑性エラストマー100質量部に対して、好ましくは10質量部以下であり、より好ましくは0.01~5質量部の範囲である。
本発明のホットメルト粘接着剤組成物は、さらに、他の成分を含有するものであってもよい。本発明のホットメルト粘接着剤組成物に含有され得る他の成分としては、ワックス、本発明の炭化水素樹脂組成物に含有される炭化水素樹脂以外の粘着付与樹脂、上述した重合体以外の重合体、熱安定剤、紫外線吸収剤、充填剤など、その他の配合剤を添加することができる。なお、本発明のホットメルト粘接着剤組成物は、溶剤を含まない、無溶剤の組成物であることが好ましい。
本発明のホットメルト粘接着剤組成物に配合され得るワックスは、特に限定されず、例えば、ポリエチレンワックス、エチレン酢酸ビニル共重合体ワックス、酸化ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、Fischer-Tropshワックス、酸化Fischer-Tropshワックス、水素添加ひまし油ワックス、ポリプロピレンワックス、副産ポリエチレンワックス、水酸化ステアラミドワックスなどを用いることができる。ワックスは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。ホットメルト粘接着剤組成物におけるワックスの含有量は、特に限定されないが、熱可塑性エラストマー100質量部に対し、好ましくは10~200質量部であり、より好ましくは20~150質量部である。
本発明のホットメルト粘接着剤組成物に配合され得る軟化剤は、特に限定されず、例えば、芳香族系、パラフィン系またはナフテン系のプロセスオイル;ポリブテン、ポリイソブチレンなどの液状重合体などを使用することができる。軟化剤は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明のホットメルト粘接着剤組成物に配合され得る本発明の炭化水素樹脂組成物に含有される炭化水素樹脂以外の粘着付与樹脂としては従来公知の粘着付与樹脂が使用できる。具体的には、ロジン;不均化ロジン、二量化ロジンなどの変性ロジン類;グリコール、グリセリン、ペンタエリスリトールなどの多価アルコールとロジンまたは変性ロジン類とのエステル化物;テルペン系樹脂;脂肪族系、芳香族系、脂環族系または脂肪族-芳香族共重合系の炭化水素樹脂またはこれらの水素化物;フェノール樹脂;クマロン-インデン樹脂などが挙げられる。これらの粘着付与樹脂は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明のホットメルト粘接着剤組成物に配合され得る、他の重合体としては、ポリブタジエン、ポリイソプレンなどの共役ジエン単独重合体、(スチレン-ブタジエン)ランダム共重合体、(スチレン-イソプレン)ランダム共重合体などの芳香族ビニル-共役ジエンランダム共重合体、(スチレン-ブタジエン)ブロック共重合体、ポリスチレンなどの芳香族ビニル単独重合体、イソブチレン系重合体、アクリル系重合体、エステル系重合体、エーテル系重合体、ウレタン系重合体、ポリ塩化ビニルなどの室温(23℃)で弾性を有する重合体などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。本発明のホットメルト粘接着剤組成物において、これらの重合体の含有量は、ホットメルト粘接着剤組成物の全量に対して、20質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。
本発明のホットメルト粘接着剤組成物を調製するにあたり、炭化水素樹脂組成物、熱可塑性エラストマー、および、さらに必要に応じて添加されるその他の成分を混合する方法は特に限定されず、例えば、それぞれの成分を溶剤に溶解し均一に混合した後、溶剤を加熱などにより除去する方法、各成分をニーダーなどで溶融混合する方法などを挙げることができる。混合をより効率的に行う観点からは、これらの方法のなかでも溶融混合が好適である。なお、溶融混合を行う際の温度は、特に限定されるものではないが、通常100~200℃の範囲である。
本発明のホットメルト粘接着剤組成物は、通常、加熱溶融状態で基体に塗布される。
基体としては、たとえば、クラフト紙、和紙、上質紙、合成紙などの紙類;綿布、スフ布、ポリエステル布などの布類;セロハン、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルムなどの樹脂フィルム;アルミニウム箔、銅箔などの金属箔;ポリエステル製不織布、レーヨン製不織布などの不織布などが挙げられる。これらの基体は、予め、その表面をコロナ放電処理したり、プライマーを塗布したりしたものであってもよい。
塗布装置としては、たとえば、加熱装置を備えた、ロールコーター、ノズル型アプリケーター、ジェット型アプリケーターなどが挙げられる。
ホットメルト粘接着剤組成物を、基体に溶融塗布し、ホットメルト粘接着剤組成物が完全に固化する前に、基体を構成する材料と同一または異なる材料からなる被着体を圧着して接着することができる。また、フィルム状の基体にホットメルト粘接着剤組成物を溶融塗布したものを、いわゆる、接着テープとして被着体に接着させることもできる。
本発明のホットメルト粘接着剤組成物は、使い捨て紙おむつ、衛生ナプキンなどの衛生用品;冷凍食品、生鮮食品、菓子などの食品梱包;自動車部品、機械部品などの部材梱包;テレビ、オーディオ製品、冷蔵庫などの電気製品梱包;伝票、書籍、カタログなどの製本用途;クラフト製袋、ポリプロピレン製袋、ポリエチレン製袋などの製袋用途;コート類のスソ止め、皮革や生地の貼り合わせ、芯地の接着などの衣料用途;などに適用でき、なかでも、良好な剥離接着力を示し、加熱後でも着色が少なく、しかも臭気が低減されているため、衛生用品に好適に使用できる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
以下に、実施例および比較例を挙げて本発明を具体的に説明する。以下において、特記しない限り「部」は質量基準である。なお、試験、評価は以下によった。
<軟化点>
炭化水素樹脂の軟化点をJIS K 2207に準拠して、環球法により測定した。
<分子量>
炭化水素樹脂の数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)、およびZ平均分子量(Mz)は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー分析により、標準ポリスチレン換算値として求めた。なお、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー分析は、測定装置として、東ソー社製「HLC-8320GPC」を使用し、カラムは東ソー社製「TSKgel SuperMultiporeHZ」を3本連結したものを用い、テトラヒドロフランを溶媒として、40℃、1.0ml/minの流量で測定した。
<炭化水素樹脂組成物溶液のガードナー色数>
製造直後の炭化水素樹脂組成物の50%トルエン溶液を調製し、この溶液のガードナー色数をJIS K 0071-2に従い測定した。値が小さいものほど、明るい色の溶液である。
<200℃3時間加熱後の炭化水素樹脂組成物溶液のガードナー色数>
製造直後の炭化水素樹脂組成物を、200℃のオーブン中に3時間静置し、その後放冷した後に、その50%トルエン溶液を調製し、この溶液のガードナー色数をJIS K 0071-2に従い測定した。値が小さいものほど、明るい色の溶液である。また、200℃3時間加熱前後でのガードナー色数の差も算出した。200℃3時間加熱前後でのガードナー色数の差が小さいほど、加熱による着色が少ない。
<加熱後の臭気>
炭化水素樹脂組成物の加熱後の臭気を、臭気対策研究協会発行の臭気の嗅覚測定法における6段階臭気強度表示法に従った官能試験により評価した。具体的には、まず、1粒の大きさを約10mm×5mm×5mmとした炭化水素樹脂組成物10gを120mlの耐熱性容器に入れて、アルミ箔で蓋をした。そして、この炭化水素樹脂組成物の入った耐熱性容器を、オーブンに入れて、温度150℃、30分の条件で加熱し、加熱後の臭気の確認を行った。この臭気の確認は、炭化水素樹脂組成物の臭気に慣れていない(すなわち、普段の生活において、炭化水素樹脂組成物の臭気に触れることのない)6人のパネルにより行った。また、臭気を嗅ぐサンプルの順番は、無作為とし、下記の指標に基づいて、0.5刻みの数値(すなわち、例えば、無臭であれば「0」、無臭とやっと認知できる臭いの中間であれば「0.5」)で判定を行った。
0:無臭
1:やっと認知できる臭い(検知閾値濃度)
2:何のにおいであるか判る弱い臭い(認知閾値濃度)
3:楽に感知できるにおい
4:強い臭い
5:強烈な臭い
なお、官能試験の結果は、6人のパネルの判定値のうち、最大値と最小値をそれぞれ除き、残りの4人の判定値を平均することにより求めた。官能試験の値が小さいものほど、低臭気性に優れる。
<剥離接着力(N/25mm)>
23℃で、接着体としてアルミ基材を使用してPSTC-1(粘着テープ委員会(米)による180°剥離接着試験)に準じて測定した。値が高いほど接着性が良好である。
<実施例1>
(炭化水素樹脂組成物の製造)
石油樹脂(商品名「クイントン(登録商標)R100」、日本ゼオン社製)100部、ならびに抗酸化剤としてポリ〔{(1,1,3,3-テトラメチルブチル)アミノ-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイル}{(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ}〕(商品名「キマソーブ(登録商標)2020」、BASFジャパン社製、分子量2,600~3,400)0.05部、およびペンタエリトリトールテトラキス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオナート](商品名「イルガノックス(登録商標)1010」、チバガイギー社製、分子量1178)0.4部を、攪拌翼型混練機に投入し、系内を窒素ガスで置換した後、160~180℃で、石油樹脂および抗酸化剤が均一に混練されるまで混練することにより、炭化水素樹脂組成物を製造した。なお、用いた石油樹脂は、軟化点が96℃、数平均分子量(Mn)が1,210、重量平均分子量(Mw)が2,290、Z平均分子量(Mz)が4,290、Mw/Mnが1.9、Mz/Mwが1.9であった。また、得られた炭化水素樹脂組成物について、ガードナー色数、200℃3時間加熱後のガードナー色数、および加熱後の臭気を評価した。炭化水素樹脂組成物の製造時に添加した抗酸化剤の量と、ガードナー色数、200℃3時間加熱後のガードナー色数、200℃3時間加熱前後のガードナー色数の差、および加熱後の臭気、の評価結果については、表1にまとめて示す。
(ホットメルト粘接着剤組成物の調製)
スチレンイソプレンブロック共重合体100部(クインタック(登録商標)3280、日本ゼオン社製)を撹拌翼型混練機に投入し、これに上記炭化水素樹脂組成物100部、軟化剤としてのナフテン系プロセスオイル(ダイアナプロセスオイルNS90、出光興産社製)20部、および酸化防止剤(イルガノックス(登録商標)1010、チバガイギー社製)1.5部を添加して系内を窒素ガスで置換したのち、160~180℃で2時間混練してホットメルト粘接着剤組成物を調製した。次いで、厚さ25μmのポリエステルフィルムに得られたホットメルト粘接着剤組成物を塗工し、これにより得られた試料について、剥離接着力を評価した。結果を表1に示す。
<実施例2>
使用したキマソーブ(登録商標)2020の含有量を0.1質量部、イルガノックス(登録商標)1010の含有量を0.2質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、炭化水素樹脂組成物を製造し、ホットメルト粘接着剤組成物を調製して、同様に評価した。結果を表1に示す。
<実施例3>
使用したキマソーブ(登録商標)2020の含有量を0.1質量部に変更し、イルガノックス(登録商標)1010を使用しなかった以外は、実施例1と同様にして、炭化水素樹脂組成物を製造し、ホットメルト粘接着剤組成物を調製して、同様に評価した。結果を表1に示す。
<実施例4>
使用したキマソーブ(登録商標)2020の含有量を0.02質量部、イルガノックス(登録商標)1010の含有量を0.2質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、炭化水素樹脂組成物を製造し、ホットメルト粘接着剤組成物を調製して、同様に評価した。結果を表1に示す。
<比較例1>
キマソーブ(登録商標)2020を使用しなかった以外は、実施例1と同様にして、炭化水素樹脂組成物を製造し、ホットメルト粘接着剤組成物を調製して、同様に評価した。結果を表1に示す。
<比較例2>
使用したキマソーブ(登録商標)2020の含有量を1.2質量部に変更し、イルガノックス(登録商標)1010を使用しなかった以外は、実施例1と同様にして、炭化水素樹脂組成物を製造し、ホットメルト粘接着剤組成物を調製して、同様に評価した。結果を表1に示す。
<比較例3>
使用したキマソーブ(登録商標)2020の含有量を1.2質量部、イルガノックス(登録商標)1010の含有量を0.4質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、炭化水素樹脂組成物を製造し、ホットメルト粘接着剤組成物を調製して、同様に評価した。結果を表1に示す。
<比較例4>
キマソーブ(登録商標)2020を0.05質量部使用する代わりに、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)セバケート(商品名「チヌビン(登録商標)770」、BASFジャパン社製、分子量481)0.02質量部を使用し、イルガノックス(登録商標)1010の含有量を0.2質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、炭化水素樹脂組成物を製造し、ホットメルト粘接着剤組成物を調製して、同様に評価した。結果を表1に示す。
Figure 0007230351000002
表1の実施例1~4の結果が示すように、炭化水素樹脂のMn、Mw、Mz、Mw/Mn、Mz/Mw、および軟化点が特定の範囲の値であり、2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基を有する抗酸化剤を特定の量含有する炭化水素樹脂組成物は、加熱によるガードナー色数の上昇が抑制されており、加熱後の低臭気性にも優れ、高い剥離接着力を示すホットメルト粘接着剤を得ることができた。一方、比較例1の結果が示すように、2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基を有する抗酸化剤を含有しない炭化水素樹脂組成物は、加熱によりガードナー色数が大きく上昇し、臭気も発生するものであった。また、比較例2、3の結果が示すように、2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基を有する抗酸化剤を1.0質量部超含有する炭化水素樹脂組成物は、加熱によりガードナー色数が大きく上昇し、臭気も発生し、得られるホットメルト粘接着剤組成物の剥離接着力も低かった。また、比較例4の結果が示すように、分子量が1,000より小さい抗酸化剤を含有する組成物は、加熱により臭気が発生するものであった。

Claims (6)

  1. 炭化水素樹脂、2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基を有する抗酸化剤、および、フェノール系抗酸化剤としてのポリフェノール化合物を含有する炭化水素樹脂組成物であって、
    前記炭化水素樹脂の数平均分子量(Mn)が300~3,000の範囲内であり、重量平均分子量(Mw)が500~6,000の範囲内であり、Z平均分子量(Mz)が1,000~13,000の範囲内であり、数平均分子量に対する重量平均分子量の比(Mw/Mn)が1.0~4.0の範囲内であり、重量平均分子量に対するZ平均分子量の比(Mz/Mw)が1.0~4.0の範囲内であり、軟化点が70~170℃の範囲内であり、
    前記2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基を有する抗酸化剤の分子量が1,000以上であり、
    前記2,2,6,6-テトラアルキル-4-ピペリジル基を有する抗酸化剤を、前記炭化水素樹脂100質量部に対し0.02~0.1質量部含有し、
    前記ポリフェノール化合物を、前記炭化水素樹脂100質量部に対し0.05~0.4質量部含有する炭化水素樹脂組成物。
  2. 前記炭化水素樹脂が、石油樹脂である請求項1に記載の炭化水素樹脂組成物。
  3. 前記炭化水素樹脂が、鎖状共役ジエン単量体単位および脂肪族モノオレフィン単量体単位を含有する請求項1または2に記載の炭化水素樹脂組成物。
  4. 前記炭化水素樹脂が、芳香族モノオレフィン単量体単位を含有する請求項1~3のいずれかに記載の炭化水素樹脂組成物。
  5. 前記炭化水素樹脂が、1,3-ペンタジエン単量体単位1~60質量%、炭素数4~6の脂環式モノオレフィン単量体単位1~30質量%、炭素数4~8の非環式モノオレフィン単量体単位0~50質量%、脂環式ジオレフィン単量体単位0~10質量%、芳香族モノオレフィン単量体単位0~40質量%および2以上の環状構造が結合した構造を有する芳香族単量体単位0~50質量%を含有する請求項1~4のいずれかに記載の炭化水素樹脂組成物。
  6. 請求項1~5のいずれかに記載の炭化水素樹脂組成物を含有するホットメルト粘接着剤組成物。
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