JP7228024B2 - カーテンウォール - Google Patents
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Description
窓部パネル体13は、図4に示すように、床面14から1m程度の高さ位置から天井15付近までの範囲を占めている。窓部パネル体13は、躯体(床スラブ)7の下面に取付けた金物16に取付けてある。
腰部パネル体1は、床面14から1m程度の高さ位置から下の階の天井15付近までの範囲を占めている。腰部パネル体1は、躯体7の上面に取付けたファスナー6に取付けられている。本カーテンウォールは、腰部パネル体1の躯体7への取付部分に特徴があり、以下、その部分を中心に説明する。
図2に示すように、平板部23には見込方向の長孔24が設けてあり、躯体7側には左右方向の長孔25が設けてあり、両長孔24,25にボルト26を挿通し、ボルト26にナット27を螺合して締め付けることにより、ファスナー6は見込方向及び左右方向に位置調整可能に躯体7に取付けてある。
立ち上がり部8の上端部には、図1に示すように、略円形断面の膨らみ部10が設けてある。さらに、膨らみ部10の下方に隣接する室内側面には、後述する浮き上がり規制ボルト28の先端が係止する係止部29が設けてある。
突条9には、図6に示すように、切欠き部12a,12bが2箇所設けてある。2箇所の切欠き部12a,12bは幅寸法が異なっており、室外側から見て左側の切欠き部12bの方が右側の切欠き部12aよりも幅広に形成されている。
さらに連結材5は、図2に示すように、ファスナー6の突条9に設けた切欠き部12a,12bに配置されることで左右方向の移動が規制されている。一つのファスナー6には、室外側から見て右側の腰部パネル体1の左縦枠2に取付けられたブラケット4と、室外側から見て左側の腰部パネル体1の右縦枠3に取付けたブラケット4の2つのブラケット4,4が、それぞれ連結材5で連結される。先に述べたように、ファスナー6の突条9の2箇所の切欠き部12a,12bは、左側の切欠き部12bの方が右側の切欠き部12aよりも幅広に形成してあり、右側の腰部パネル体1の左縦枠2のブラケット4をファスナー6に繋ぐ連結材5は、ファスナー6の突条9の右側の切欠き部12aにぴったりと嵌合し、左右方向に動かないようになっている。一方、左側の腰部パネル体1の右縦枠3のブラケット4をファスナー6に繋ぐ連結材5は、ファスナー6の突条9の左側の切欠き部12bに余裕を持った状態で嵌合しており、切欠き部12bの範囲内で左右方向の移動が許容されている。これにより、腰部パネル体1の熱伸びや施工誤差を吸収することができる。
浮き上がり規制ボルト28は、図1に示すように、先端がファスナー6の立ち上がり部8上端部の膨らみ部10の下方に隣接した係止部29に係止し、これにより腰部パネル体1の浮き上がりを規制している。
連結材5の内向き片39は、ファスナー6の突条9の室内側に係止している。
その後、腰部パネル体1をクレーンで吊り上げ、図5に示すように、腰部パネル体1を少しずつ下ろしながら連結材5の切欠き溝40を上方からファスナー6の立ち上がり部8に係合させ、且つ連結材5をファスナー6の突条9の切欠き部12a,12bに係合させる。すると、腰部パネル体1が見込方向及び左右方向に位置決めされるので、その状態で自重受けボルト11の出入りを調整することで腰部パネル体1の高さ位置を調整する。その後、ナット33,33を締め付けて自重受けボルト11を固定する。
その後、連結材5に室内側から浮き上がり規制ボルト28を取付け、浮き上がり規制ボルト28の先端をファスナー6の立ち上がり部8の膨らみ部10の下の係止部29に係止させ、腰部パネル体1の浮き上がりを規制する。
さらに本カーテンウォールは、連結材5は、ファスナー6の立ち上がり部8の膨らみ部10に係止する浮き上がり規制部材(浮き上がり規制ボルト)28を有するので、連結材5がファスナー6の立ち上がり部8から離れてパネル体1が浮き上がるのを規制できる。
さらに本カーテンウォールは、左右に隣接する縦枠2,3の連結材5のうちの一方は、突条9の切欠き部12aにより左右方向の移動が規制され、他方は、突条9の切欠き部12b内で左右方向の移動が許容されるため、パネル体1の熱伸びや誤差を吸収することができる。
本カーテンウォールは、ファスナー6とブラケット4と連結材5がアルミの押出形材で形成してあるので、軽量化により施工が一層容易になるとともに、部品を規格化することでコストダウンを図ることができる。
2,3 縦枠
4 ブラケット
5 連結材
6 ファスナー
7 躯体
8 立ち上がり部
9 突条
10 膨らみ部
11 自重受けボルト
12a,12b 切欠き
Claims (1)
- 躯体に固定されるファスナーと、パネル体の縦枠に取付けたブラケットと、ブラケットをファスナーに連結する連結材とを備え、ブラケットは、ファスナーに対して縦枠を高さ調整可能に支持するものであり、連結材は、ブラケットに対して上下方向に移動可能に嵌合しており、ファスナーに上方から見込方向及び左右方向に移動不能に係合していることで、パネル体を見込方向及び左右方向に位置決めした状態でパネル体を高さ調整自在であることを特徴とするカーテンウォール。
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