JP2018112052A - カーテンウォール用固定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カーテンウォール用固定装置について、横風の耐圧強度を高めること。【解決手段】接地板10と、中間部材20と、対物接続部材30と、脱落防止部材40とを有するカーテンウォール用固定装置である。中間部材20は、嵌合下凹溝21と、2つの丸頭型サイドリブ23と、2つの後端直角状サイドリブ24と、リアリブ25とを有する。対物接続部材30は、平面視でほぼコの字型に形成されており、前板32と、それぞれ前板32の両側に位置し、且つ相互に対向する2枚の側板31,33と、それぞれ側板31,33の内側に位置する2つの丸型凹溝35とを有する。側板31,33は、それぞれ中間部材20の両側の面を覆い、前板32はカーテンウォール側の面が接合手段51によってカーテンウォールと接合しており、2枚の側板31,33の内面に、それぞれ2つの丸頭型サイドリブ23と対応して嵌合する2つの丸型凹溝35を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、カーテンウォール用固定装置に関し、より具体的には、カーテンウォールを地面または床板面に固定する固定装置に関する。
このようなカーテンウォール用固定装置としては、特許文献1のような従来技術が知られている。この従来技術は、地面または床板面に固定された接地部材と、カーテンウォールに接合する対物接続部材とを有している。
特許第3284394号公報
上記の従来技術は、以下の問題を有している。
このようなカーテンウォール用固定装置は、正面からの風が吹くことにより生じる正風圧力には耐えることができる。しかしながら、左右両側から風が吹くことにより生じる横風圧力には耐えられず、左右側の風が吹くことにより生じる横風圧力が対物接続部材を左右に搖動させ、横風圧力により生じるトルクが対物接続部材の平面視で十文字に交差する一点に集中するため、トルクの集中箇所が疲労により亀裂、さらには断裂を生じやすくなる。
本発明は、カーテンウォール用固定装置について、横風圧力の耐圧強度を高めることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るカーテンウォール用固定装置は、対地接続部材と、中間部材と、対物接続部材と、脱落防止部材とを有するカーテンウォール用固定装置であって、前記対地接続部材は、側面視でほぼF字型に形成され、対地接続板と、先端上凸型板と、脱落防止上凸型板とを有し、前記対地接続板は、固定手段により地面または床板面に固定され、前記先端上凸型板は、側面視で前記対地接続板においてカーテンウォール側の一端側に位置し、地面または床板面と垂直にまたは傾斜角度を有して前記対地接続板から上方に向かって突出するように形成され、前記脱落防止上凸型板は、側面視で前記先端上凸型板に対して前記カーテンウォール側の反対側に位置し、且つ前記先端上凸型板と間隔を空けて地面または床板面と垂直に前記対地接続板から上方に向かって突出するように形成され、上端面に複数のねじ穴を有し、ボルトによって前記脱落防止部材が固定され、前記中間部材は、嵌合下凹溝と、2つの丸頭型サイドリブと、2つの後端直角状サイドリブと、リアリブとを有し、前記嵌合下凹溝は、前記中間部材の下側の面に形成され、側面視で下方に向かって開口しており、前記先端上凸型板が対応して嵌合され、前記2つの丸頭型サイドリブは、平面視で前記嵌合下凹溝の前記カーテンウォール側に位置し、前記中間部材の両側の面から対称的にそれぞれ前記カーテンウォールのウォール面と平行な方向に両側に向かって突出するように形成され、前記2つの後端直角状サイドリブは、平面視で前記嵌合下凹溝に対して前記カーテンウォール側の反対側となる両端の角に位置し、前記中間部材の両側の面から対称的にそれぞれ前記カーテンウォールのウォール面と平行な方向に両側に向かって突出するように形成され、前記リアリブは、平面視で前記2つの後端直角状サイドリブに対して前記カーテンウォール側とは反対の面から、前記カーテンウォールから離れる方向に向かって突出するように形成され、突出した端面に左右方向に延伸する被係止凹部が形成されており、前記対物接続部材は、平面視でほぼコの字型に形成され、前板と、それぞれ前記前板の両側に位置し且つ互いに対向する2枚の側板と、それぞれ前記側板の内側に位置する2つの丸型凹溝とを有し、前記側板は、それぞれ前記中間部材の両側の面を覆い、前記前板は前記カーテンウォール側の面が接合手段により前記カーテンウォールと接合し、前記2枚の側板の内面に、それぞれ前記2つの丸頭型サイドリブと対応して嵌合する前記2つの丸型凹溝を有し、前記脱落防止部材は、平面視で前記カーテンウォール側の面に形成される平面視で前記リアリブの前記被係止凹部と対応して係合する係合部と、ボルトが通る複数の貫通穴とを有し、複数のボルトを前記複数の貫通穴に通して、前記対地接続部材における前記対地接続板の脱落防止上凸型板に固定されることにより、前記中間部材の上及び/または左右への移動が制限され、前記2つの後端直角状サイドリブの前記カーテンウォール側の面と、前記嵌合下凹溝において前記カーテンウォール側とは反対の面とは同一面であり、前記2つの後端直角状サイドリブの下側の一部は、前記先端上凸型板と前記脱落防止上凸型板との間に挿入されていることを特徴とする。
また本発明は、上述したカーテンウォール用固定装置において、前記対物接続部材の前記2枚の側板の前記カーテンウォール側とは反対の両端面と、前記嵌合下凹溝の前記カーテンウォール側の面とが同一面上に位置していることを特徴とする。
また本発明は、上述したカーテンウォール用固定装置において、前記先端上凸型板は、上方の上端が側面視で円形状の丸頭に形成されており、当該丸頭の直径が前記先端上凸型板の板厚より大きいことを特徴とする。
また本発明は、上述したカーテンウォール用固定装置において、前記中間部材は、2つの先端直角状サイドリブをさらに有し、前記2つの先端直角状サイドリブは、平面視で前記カーテンウォール側の両端の角に位置し、前記中間部材の両側の面から両側に向かって対称的にそれぞれ前記カーテンウォールのウォール面と平行な方向に突出するように形成され、前記対物接続部材は、それぞれ前記2つの先端直角状サイドリブと対応して嵌合する2つの直角凹溝をさらに有していることを特徴とする。
また本発明は、上述したカーテンウォール用固定装置において、前記対物接続部材には、平面視でほぼコの字型の両角部にそれぞれ面取り状の傾斜部が形成されていることを特徴とする。
また本発明は、上述したカーテンウォール用固定装置において、前記2つの丸型凹溝のうちいずれか1つには、内側面にめねじが形成されており、前記中間部材と前記対物接続部材との高さの位置関係を調整する高度調整ボルトが上方からねじ込まれていることを特徴とする。
また本発明は、上述したカーテンウォール用固定装置において、前記脱落防止部材には、側面視で前記カーテンウォールの反対側に、下方に向かって突出するフック部がさらに形成され、前記脱落防止上凸型板には、側面視で上端に、前記フック部に対応するフック受け部がさらに形成され、前記脱落防止部材のフック部は、前記脱落防止上凸型板のフック受け部に引っ掛けられていることを特徴とする。
また本発明は、上述したカーテンウォール用固定装置において、前記対地接続板の固定手段は、板厚方向を貫通する複数の丸型貫通穴を有し、複数のボルトが前記複数の丸型貫通穴を貫通し、ナットと螺合して、前記対地接続部材を地面または床板面に固定されており、当該複数の丸型貫通穴は前記カーテンウォールのウォール面と平行な方向に互いに間隔を空けて並列に配置され、前記複数の丸型貫通穴は長丸穴であり、当該長丸穴の長手方向は前記カーテンウォールのウォール面と垂直または平行であり、前記ナットと前記対地接続板との間にガスケットが設置され、前記対地接続板と前記ガスケットとが互いに対向する面に、それぞれ滑り止め面が形成されていることを特徴とする。
また本発明は、上述したカーテンウォール用固定装置において、前記中間部材は、前記カーテンウォール側の面に、平面視で前記カーテンウォールから離れる方向に向かって窪む凹部を有していることを特徴とする。
また本発明は、上述したカーテンウォール用固定装置において、前記中間部材には、平面視で中央に中空部が形成されていることを特徴とする。
また本発明は、上述したカーテンウォール用固定装置において、前記リアリブは左右2つに分かれていることを特徴とする。
また本発明は、上述したカーテンウォール用固定装置において、前記リアリブには、それぞれ後ろ側の端面に、それぞれ左右方向の外側に向かって延伸する2つの延伸部が形成されており、当該2つの延伸部にはそれぞれ被係止凹部が形成されており、前記脱落防止部材は、前記係合部より外側の係止凸部が前記被係止凹部に挿入されることにより係止されていることを特徴とする。
また本発明は、上述したカーテンウォール用固定装置において、前記対物接続部材の前記2枚の側板のうちいずれか1つまたは双方の外側面における、側面視で前記2つの丸型凹溝と重なる直線上の下方の位置において、前記2つの丸型凹溝のうち1つまたは双方の内側面を貫通する小型ねじ穴が形成されており、小型ねじが前記小型ねじ穴にねじ込んで貫通され、前記丸型凹溝の内側面から突出されていることを特徴とする。
また本発明は、上述したカーテンウォール用固定装置において、前記中間部材、前記対物接続部材、前記脱落防止部材はそれぞれ2個有し、1つの前記対地接続部材に左右に並列して配置されていることを特徴とする。
本発明の第1実施例を示す平面図である。 本発明の第1実施例の一部断面を示す側面図である。 本発明の第1実施例を示す分解立体図である。 (A)〜(D)は、本発明の第1実施例の変形例を示す平面図である。 本発明の第2実施例を示す平面図である。 本発明の第2実施例の一部断面を示す側面図である。 本発明の第2実施例を示す組立立体図である。
以下、図面を参照して本発明の各実施例を説明する。
本発明における各方向の説明について、特に説明がない場合、いずれの場合も図1の上、下、左、右がそれぞれ前、後、左、右の方向を指し、図2の上、下がそれぞれ上、下の方向を指す。
上記の本発明の横風圧力とは、左側または右側から風が吹くことで、カーテンウォールに生じる風圧を指す。
以下の実施例は、本発明を例示するに過ぎず、本発明を限定するものではない。
<第1実施例>
図1〜図4は、本発明の第1実施例を示す模式図である。
[第1の発明]
図1〜図3に示すように、本発明のカーテンウォール用固定装置は、接地板(対地接続部材)10と、中間部材20と、対物接続部材30と、脱落防止部材40とを有している。
接地板10は、側面視でほぼF字型に形成されており、対地接続板11と、先端上凸型板12と、脱落防止上凸型板13とを有している。
対地接続板11は、固定手段16により地面または床板面60に固定される。固定手段16としては、従来のねじ止め、溶接、接着等の固定方法が挙げられる。後述するように、本発明においては、ねじ止めの例を示す。
先端上凸型板12は、側面視で対地接続板11においてカーテンウォール50側の一端側に位置し、地面または床板面60と垂直または傾斜角度を有して対地接続板11から上方に向かって突出するように形成されている。
脱落防止上凸型板13は、側面視で先端上凸型板12に対してカーテンウォール50側の反対側に位置し、且つ先端上凸型板12との間に間隔を空けて、地面または床板面60と垂直に対地接続板11から上方に向かって突出するように形成されており、上端面にボルトによって脱落防止部材40を固定できる複数のねじ穴を有している。
中間部材20は、嵌合下凹溝21と、2つの丸頭型サイドリブ23と、2つの後端直角状サイドリブ24と、リアリブ25とを有している。嵌合下凹溝21は中間部材20の下側の面に形成され、側面視で下方に開口しており、先端上凸型板12に対応して嵌合可能である。2つの丸頭型サイドリブ23は平面視で嵌合下凹溝21に対してカーテンウォール50側に位置し、中間部材20の両側の面から両側に向かって対称的にそれぞれカーテンウォール50のウォール面と平行な方向に突出するように形成されている。
2つの後端直角状サイドリブ24は、平面視で嵌合下凹溝21に対してカーテンウォール50側の反対側となる両端の角に位置し、中間部材20の両側の面から両側に向かって対称的にそれぞれカーテンウォール50のウォール面と平行な方向(左右方向)に突出するように形成されている。
リアリブ25は、平面視で2つの後端直角状サイドリブ24に対してカーテンウォール50側とは反対の面から、カーテンウォール50から離れる方向(後ろ方向)に向かって突出するように形成されている。リアリブ25の突出した端面(後ろ側の端面)には、左右方向に延伸した被係止凹部26が形成されている。
対物接続部材30は、平面視でほぼコの字型に形成されており、前板32と、それぞれ前板32の両側に位置し、且つ相互に対向する2枚の側板31,33と、それぞれ側板31,33の内側に位置する2つの丸型凹溝35とを有している。
側板31,33は、それぞれ中間部材20の両側の面を覆い、前板32はカーテンウォール50側の面が接合手段51によってカーテンウォール50と接合されている。2枚の側板31,33の内面は、それぞれ2つの丸頭型サイドリブ23と対応して嵌合する2つの丸型凹溝35を有している。接合手段51としては、従来のねじ止め、溶接、接着等の固定方法が挙げられる。本発明では、ボルト51aが対物接続部材30における前板32の対応する貫通穴を通過して、対物接続部材30が挟まれるように固定板51bに固定される例を示している。
脱落防止部材40は、平面視でカーテンウォール50側の面に形成される、平面視でリアリブ25の被係止凹部26と対応して係合可能な係合部42と、ボルトが通過するための複数の貫通穴43とを有し、複数のボルト41を複数の貫通穴43に通して、接地板10の対地接続板11の脱落防止上凸型板13に固定されることにより、中間部材20の上及び/または左右への移動を制限する。
2つの後端直角状サイドリブ24のカーテンウォール50側の面と、嵌合下凹溝21においてカーテンウォール50側とは反対の面とは、同一の面である。2つの後端直角状サイドリブ24の下側の一部は、先端上凸型板12と脱落防止上凸型板13との間に挿入される。
対物接続部材30が平面視でほぼコの字型に形成され、2枚の側板31,33がそれぞれ中間部材20の両側の面を覆い、並びに2つの丸頭型サイドリブ23及び2つの丸型凹溝35の2か所の円弧状の面が接触して嵌合することにより、トルクの集中箇所を「点」から「面」に拡大し、2つの「円弧面」とすることで、トルクの影響をさらに分散し、対物接続部材30が左右の横風を受けることにより生じる左右の揺れ幅を抑制すること、即ち横風圧力の耐圧強度をさらに高めることができる。
<変形例>
[第2の発明]
図2に示すように、上記の発明に対して、対物接続部材30の2枚の側板31,33においてカーテンウォール50側とは反対の両端面と、嵌合下凹溝21のカーテンウォール50側の面とは、同一面上に位置する。
対物接続部材30の2枚の側板31,33においてカーテンウォール50側とは反対の両端面と、嵌合下凹溝21のカーテンウォール50側の面とが同一面上に位置することで、左右の横風により生じるトルクを対物接続部材30の2か所の付勢面に付加し、当該両端面の両面にさらに分散させることができ、即ち4面に増やすことができ、横風圧力の耐圧強度をさらに高めることができる。
[第3の発明]
図6、図7に示すように、上記の各発明に対して、先端上凸型板12は、上方の上端に側面視で円形の丸頭15が形成されており、当該丸頭15の直径は先端上凸型板12の板厚より大きい。
先端上凸型板12の上方の上端に側面視で円形の丸頭15が形成され、当該丸頭15の直径が先端上凸型板12の板厚より大きいことにより、中間部材20と接地板10との間を円弧状の面で接触させることができ、重量の集中具合を分散でき、カーテンウォール50の角度の微調整が可能となる。その結果、接地板10の先端上凸型板12の横風圧力の耐圧強度及び荷重の強度を高めることができる。
[第4の発明]
図4(B)、(C)に示すように、上記の各発明に対して、中間部材20は、2つの先端直角状サイドリブ22をさらに有している。2つの先端直角状サイドリブ22は、平面視でカーテンウォール50側となる両端の角に位置し、中間部材20の両側の面から両側に向かってそれぞれ対称的にカーテンウォール50のウォール面と平行な方向に突出するように形成されている。対物接続部材30は、それぞれ2つの先端直角状サイドリブ22に対応して嵌合する2つの直角凹溝34をさらに有している。
2つの先端直角状サイドリブ22及び2つの直角凹溝34をさらに有していることにより、対物接続部材30が左右の横風を受けることにより生じる左右の揺れ幅をさらに抑制できるだけでなく、対物接続部材30と中間部材20との間の摺動を抑制できることで、トルクの影響をさらに分散でき、また、対物接続部材30と中間部材20との摺動を抑制できることで、横風圧力の耐圧強度をさらに高めることができる。
[第5の発明]
図4(C)、(D)に示すように、上記の各発明に対して、対物接続部材30の平面視でほぼコの字型の2つの角部には、それぞれ面取り状の傾斜部39が形成されている。
傾斜部39を形成することにより、力の分散効果を生じ、対物接続部材30、中間部材20、接地板10に付加されるトルクをさらに減少でき、横風圧力の耐圧強度をさらに高めることができる。
[第6の発明]
図3に示すように、2つの丸型凹溝35のうちいずれか1つの内側面にはめねじが形成されており、高度調整ボルト36を上方からねじ込むことにより中間部材20と対物接続部材30との高さの位置関係を調整する。
2つの丸型凹溝35のいずれか1つの内側面にめねじが形成されることにより、高度調整ボルト(及びナット)と共用でき、高度調整ボルトが接地板10の先端上凸型板12に接触しない。このため、高度調整ボルトと先端上凸型板12の上端面とが接触することに起因して生じる先端上凸型板12の上端面の損傷を防止し、先端上凸型板12の強度が低下することを避けることができる。
[第7の発明]
上記の各発明に対して、脱落防止部材40には、側面視でカーテンウォール50の反対側に、下方に向かって突出するフック部40aがさらに形成される(図6)。脱落防止上凸型板13には、側面視で上端にフック部40aに対応するフック受け部13aがさらに形成される。脱落防止部材40のフック部40aは、脱落防止上凸型板13のフック受け部13aに引っ掛けられる。
脱落防止部材40にフック部40aを形成し、脱落防止上凸型板13にフック受け部13aを形成し、脱落防止部材40のフック部40aが脱落防止上凸型板13のフック受け部13aに引っ掛けられることにより、中間部材20の脱落防止効果をさらに強化できる。
[第8の発明]
図3、図7に示すように、上記の各発明に対して、対地接続板11の固定手段16は、板厚方向を貫通する複数の丸型貫通穴14を有し、複数のボルトがそれぞれ複数の丸型貫通穴14を貫通してナット16aと螺合し、接地板10を地面または床板面60に固定することができる。当該複数の丸型貫通穴14は、カーテンウォール50のウォール面と平行な方向に互いに間隔を空けて並列に配置される。複数の丸型貫通穴14は長丸穴である。当該長丸穴の長手方向は、カーテンウォール50のウォール面と垂直または平行である。
対地接続板11の固定手段16としてねじ止め方式を採用することにより、容易且つ確実に施工を行うことができる。また、長丸穴を採用することにより、接地板10の前後または左右の位置の微調整を容易に行うことができる。
さらに、ナット16aと対地接続板11との間にガスケット17を設置し、対地接続板11とガスケット17とが互いに対向する面に、例えば鋸歯状またはエンボス状の滑り止め面18(11a,17a)を形成する。これにより、ボルトまたはナット16aが緩むことで、固定装置全体、さらにはカーテンウォール50全体の緩みまたは変位が生じることを防止できる。
[第9の発明]
図4(C)、(D)に示すように、上記の各発明に対して、中間部材20は、カーテンウォール50側の面に、平面視でカーテンウォール50から離れる方向に向かって窪む凹部27を有している。
中間部材20に凹部27を形成することにより、例えばボルト51aの頭部等の接合手段51を収納するスペースを後退させ、カーテンウォール50の前後方向の距離を縮小させる。
[第10〜12の発明]
図4(A)〜(D)に示すように、上記の各発明に対して、中間部材20は、平面視で中央に中空部28を形成する。さらに、リアリブ25は、左右2つに分けられる。さらに、各リアリブ25の後ろ側の端面には、それぞれ左右方向の外側に向かって延伸する2つの延伸部25aが形成されており、当該2つの延伸部25aにはそれぞれ被係止凹部26aが形成されている。また、脱落防止部材40は、係合部42より外側の係止凸部44が被係止凹部26aに挿入されることによって係止される。
中間部材20に中空部28を形成し、リアリブ25を左右2つに分けることにより、中間部材20の重量を軽減できる。
[第13の発明]
図3、図7に示すように、対物接続部材30の2枚の側板31,33のうちいずれか1枚または双方の外側面において、側面視で2つの丸型凹溝35と重なる直線上の下方の位置には、2つの丸型凹溝35のうちの1つまたは双方の内側面を貫通する小型ねじ穴37が形成されている。小型ねじ穴37には、小型ねじ38をねじ込んで貫通させ、2つの丸型凹溝35の内側面から突出させる。
これにより、中間部材20の脱落を防止できる。
<他の変形例>
図4(B)、(C)において、互いに対応して嵌合する2つの先端直角状サイドリブ22及び2つの直角凹溝34は直角状であるが、図4(D)に示すように、それぞれ丸頭状または凹状円弧状であってもよい。なお、両者の効果はいずれも同じである。
<第2実施例>
図5〜図7は、本発明の第2実施例を示す模式図である。
[第14の発明]
上記の各発明に対して、中間部材20、対物接続部材30を2組有し、1つの接地板10に左右に並列して配置され、同一のカーテンウォール50に同時に固定することができ、或いは2つの異なるカーテンウォール50をそれぞれ固定することができる。脱落防止部材40の長さは、2つの中間部材20の被係止凹部26または26aを同時に係止できる。
1つの接地板10に中間部材20及び対物接続部材30を2組配置することにより、カーテンウォール用固定装置の左右方向の寸法を縮小し、部品の数量を減少することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記の実施例に限定されない。本発明を実質的に逸脱しない範囲内で各種の均等効果の変更を行うことができる。上記の各実施例は矛盾しない限り、相互に任意に組み合わせることができる。
10 接地板、11 対地接続板、12 先端上凸型板、13 脱落防止上凸型板、13a フック受け部、14 丸型貫通穴、15 丸頭、16 固定手段(ボルト)、16a ナット、17 ガスケット、18(11a,17a) 滑り止め面、20 中間部材、21 嵌合下凹溝、22 先端直角状サイドリブ、23 丸頭型サイドリブ、24 後端直角状サイドリブ、25 リアリブ、25a 延伸部、26 被係止凹部、26a 被係止凹部、27 凹部、28 中空部、30 対物接続部材、31,33 側板、32 前板、34 直角凹溝、35 丸型凹溝、36 高度調整ボルト、37 小型ねじ穴、38 小型ねじ、39 傾斜部、40 脱落防止部材、40a フック部、41 ボルト、42 係合部、43 貫通穴、44 係止凸部、50 カーテンウォール、51 接合手段、51a ボルト、51b 固定板、60 床板面

Claims (14)

  1. 対地接続部材と、中間部材と、対物接続部材と、脱落防止部材とを有するカーテンウォール用固定装置であって、
    前記対地接続部材は、側面視でほぼF字型に形成され、対地接続板と、先端上凸型板と、脱落防止上凸型板とを有し、
    前記対地接続板は、固定手段により地面または床板面に固定され、
    前記先端上凸型板は、側面視で前記対地接続板においてカーテンウォール側の一端側に位置し、地面または床板面と垂直にまたは傾斜角度を有して前記対地接続板から上方に向かって突出するように形成され、
    前記脱落防止上凸型板は、側面視で前記先端上凸型板に対して前記カーテンウォール側の反対側に位置し、且つ前記先端上凸型板と間隔を空けて地面または床板面と垂直に前記対地接続板から上方に向かって突出するように形成され、上端面に複数のねじ穴を有し、ボルトによって前記脱落防止部材が固定され、
    前記中間部材は、嵌合下凹溝と、2つの丸頭型サイドリブと、2つの後端直角状サイドリブと、リアリブとを有し、
    前記嵌合下凹溝は、前記中間部材の下側の面に形成され、側面視で下方に向かって開口しており、前記先端上凸型板が対応して嵌合され、
    前記2つの丸頭型サイドリブは、平面視で前記嵌合下凹溝の前記カーテンウォール側に位置し、前記中間部材の両側の面から対称的にそれぞれ前記カーテンウォールのウォール面と平行な方向に両側に向かって突出するように形成され、
    前記2つの後端直角状サイドリブは、平面視で前記嵌合下凹溝に対して前記カーテンウォール側の反対側となる両端の角に位置し、前記中間部材の両側の面から対称的にそれぞれ前記カーテンウォールのウォール面と平行な方向に両側に向かって突出するように形成され、
    前記リアリブは、平面視で前記2つの後端直角状サイドリブに対して前記カーテンウォール側とは反対の面から、前記カーテンウォールから離れる方向に向かって突出するように形成され、突出した端面に左右方向に延伸する被係止凹部が形成されており、
    前記対物接続部材は、平面視でほぼコの字型に形成され、前板と、それぞれ前記前板の両側に位置し且つ互いに対向する2枚の側板と、それぞれ前記側板の内側に位置する2つの丸型凹溝とを有し、
    前記側板は、それぞれ前記中間部材の両側の面を覆い、前記前板は前記カーテンウォール側の面が接合手段により前記カーテンウォールと接合し、前記2枚の側板の内面に、それぞれ前記2つの丸頭型サイドリブと対応して嵌合する前記2つの丸型凹溝を有し、
    前記脱落防止部材は、平面視で前記カーテンウォール側の面に形成される平面視で前記リアリブの前記被係止凹部と対応して係合する係合部と、ボルトが通る複数の貫通穴とを有し、複数のボルトを前記複数の貫通穴に通して、前記対地接続部材における前記対地接続板の脱落防止上凸型板に固定されることにより、前記中間部材の上及び/または左右への移動が制限され、
    前記2つの後端直角状サイドリブの前記カーテンウォール側の面と、前記嵌合下凹溝において前記カーテンウォール側とは反対の面とは同一面であり、
    前記2つの後端直角状サイドリブの下側の一部は、前記先端上凸型板と前記脱落防止上凸型板との間に挿入されている、
    ことを特徴とするカーテンウォール用固定装置。
  2. 前記対物接続部材の前記2枚の側板の前記カーテンウォール側とは反対の両端面と、前記嵌合下凹溝の前記カーテンウォール側の面とが同一面上に位置している、
    ことを特徴とする請求項1に記載のカーテンウォール用固定装置。
  3. 前記先端上凸型板は、上方の上端が側面視で円形状の丸頭に形成されており、当該丸頭の直径が前記先端上凸型板の板厚より大きい、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカーテンウォール用固定装置。
  4. 前記中間部材は、2つの先端直角状サイドリブをさらに有し、
    前記2つの先端直角状サイドリブは、平面視で前記カーテンウォール側の両端の角に位置し、前記中間部材の両側の面から両側に向かって対称的にそれぞれ前記カーテンウォールのウォール面と平行な方向に突出するように形成され、
    前記対物接続部材は、それぞれ前記2つの先端直角状サイドリブと対応して嵌合する2つの直角凹溝をさらに有している、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカーテンウォール用固定装置。
  5. 前記対物接続部材には、平面視でほぼコの字型の両角部にそれぞれ面取り状の傾斜部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカーテンウォール用固定装置。
  6. 前記2つの丸型凹溝のうちいずれか1つには、内側面にめねじが形成されており、前記中間部材と前記対物接続部材との高さの位置関係を調整する高度調整ボルトが上方からねじ込まれている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカーテンウォール用固定装置。
  7. 前記脱落防止部材には、側面視で前記カーテンウォールの反対側に、下方に向かって突出するフック部がさらに形成され、
    前記脱落防止上凸型板には、側面視で上端に、前記フック部に対応するフック受け部がさらに形成され、
    前記脱落防止部材のフック部は、前記脱落防止上凸型板のフック受け部に引っ掛けられている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカーテンウォール用固定装置。
  8. 前記対地接続板の固定手段は、板厚方向を貫通する複数の丸型貫通穴を有し、複数のボルトが前記複数の丸型貫通穴を貫通し、ナットと螺合して、前記対地接続部材を地面または床板面に固定されており、当該複数の丸型貫通穴は前記カーテンウォールのウォール面と平行な方向に互いに間隔を空けて並列に配置され、
    前記複数の丸型貫通穴は長丸穴であり、当該長丸穴の長手方向は前記カーテンウォールのウォール面と垂直または平行であり、
    前記ナットと前記対地接続板との間にガスケットが設置され、前記対地接続板と前記ガスケットとが互いに対向する面に、それぞれ滑り止め面が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカーテンウォール用固定装置。
  9. 前記中間部材は、前記カーテンウォール側の面に、平面視で前記カーテンウォールから離れる方向に向かって窪む凹部を有している、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカーテンウォール用固定装置。
  10. 前記中間部材には、平面視で中央に中空部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカーテンウォール用固定装置。
  11. 前記リアリブは左右2つに分かれている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカーテンウォール用固定装置。
  12. 前記リアリブには、それぞれ後ろ側の端面に、それぞれ左右方向の外側に向かって延伸する2つの延伸部が形成されており、当該2つの延伸部にはそれぞれ被係止凹部が形成されており、前記脱落防止部材は、前記係合部より外側の係止凸部が前記被係止凹部に挿入されることにより係止されている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカーテンウォール用固定装置。
  13. 前記対物接続部材の前記2枚の側板のうちいずれか1つまたは双方の外側面における、側面視で前記2つの丸型凹溝と重なる直線上の下方の位置において、前記2つの丸型凹溝のうち1つまたは双方の内側面を貫通する小型ねじ穴が形成されており、小型ねじが前記小型ねじ穴にねじ込んで貫通され、前記丸型凹溝の内側面から突出されている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカーテンウォール用固定装置。
  14. 請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のカーテンウォール用固定装置を有する カーテンウォール用固定装置であって、
    前記中間部材、前記対物接続部材、前記脱落防止部材はそれぞれ2個有し、1つの前記対地接続部材に左右に並列して配置されている、
    ことを特徴とするカーテンウォール用固定装置。
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