JP6862638B2 - 床板連結具 - Google Patents
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Description
この床板材連結金具は、平坦なウエブ部と前記ウエブ部の両側から下向き直角に折り曲げたフランジ部と前記フランジ部の下端に形成した内向きのリップ部とを持つ断面形状で前記ウエブ部に床板材幅方向をなす長穴を床板材長手方向に間隔をあけて複数個設けた長尺の床板材を、受け材に載せて敷き並べるに際して、床板材幅方向に若干の隙間をあけて並ぶ床板材相互を前記隙間をあけた状態で連結する床板材連結金具であって、上部部材と下部部材と両部材を結合させる締着部材とからなり、前記上部部材は、若干の隙間をあけて隣接する床板材の境界近傍に載る平板部と、前記平板部の床板材幅方向の両端部に形成された、それぞれの床板材の長穴に嵌入する下向きの突起部と、床板材幅方向の中央位置に形成された、隣接する床板材間の前記隙間上に位置する締着部材挿通穴とを備え、前記下部部材は、前記床板材間の隙間の幅より狭い横幅寸法と隣接する床板材の各リップ部端縁間の距離より長い縦幅寸法を持ち、かつ、縦幅方向両端に各リップ部端縁に係合する上向き突起部を備えて、上部部材とともに隣接する床板材の境界部分の互いに逆向きの2つの略コ字形部分全体を上下面から挟持するものであり、前記上部部材又は下部部材又はその両方に、前記床板材間の隙間に嵌合する、上部部材の一部又は下部部材の一部として形成された隙間規制手段を備え、前記締着部材は、前記上部部材の締着部材挿通穴に上から挿入されて上部部材と下部部材とを締着結合するものである(請求項1)。
本発明は、隣接する床板間に配置される連結体に、連結する床板に曲げ力が加わってもその曲げ力に対抗する強度を持たせることのできる床板連結具を提供することを目的とする。
第1に、複数条の長孔3aを形成した床表部3Aと、この床表部3Aの側端から下向きに延設された縦壁部3Bと、この縦壁部3Bの下端から内向きに延設された受け壁部3Cとを有する床板3を、間隔をおいて隣接させて側端同士を連結する床板連結具において、
隣接する床板3の各床表部3Aの長孔3aに係合する係合突起5aを有していて各床表部3Aの端部に上から当接する一対の翼部5Aと、各翼部5Aから下向き屈曲されていて床板3の縦壁部3Bに対面する側部5Bと、両側部5Bの下端を繋ぐ底壁部5Cとを有する連結体5と、
この連結体5の一対の側部5Bを貫通していて隣接する床板3の各受け壁部3Cに下方から当接する押圧部材6と、
この押圧部材6と一対の翼部5Aとで隣接する床板3の端部を挟持するべく、押圧部材6を連結体5の底壁部5Cから引き離して受け壁部3Cに押圧する押圧手段7とを備えていることを特徴とする。
第3に、前記押圧部材6は、連結体5の一対の側部5Bの間隔Tより狭い幅Wと、一対の側部5Bの間隔Tより長くかつ隣接する床板3の受け壁部3Cに当接する長さLとを有しており、
前記連結体5の両側部5Bには、押圧部材6が貫通しかつ底壁部5Cからの引き離し移動を許容する貫通窓8が形成されていることを特徴とする。
第5に、前記連結体5の一対の側部5Bの少なくとも一方には、対向する側部5Bに向かって突出していてその側部5Bと当接することにより両側部5Bの間隔を維持する間隔設定部9が設けられていることを特徴とする。
前記連結体5の翼部5Aの係合突起5aは、長孔3aの略半円形の端部に略適合する円弧面5bを有していることを特徴とする。
即ち、請求項1に係る発明は、連結体5は一対の翼部5Aと、各翼部5Aから下向き屈曲されて縦壁部3Bに対面する側部5Bと、両側部5Bの下端を繋ぐ底壁部5Cとを有し、押圧部材6が受け壁部3Cより下方で側部5Bを貫通しているので、縦壁部3Bに対面する側部5B及び底壁部5Cを十分大きくでき、床板3に曲げ力が加わっても側部5Bでその曲げ力に対抗でき、連結体5の連結強度を確保できる。
請求項3に係る発明は、連結体5の両側部5Bには、押圧部材6が貫通しかつ底壁部5Cからの引き離し移動を許容する貫通窓8が形成されているので、押圧部材6を貫通窓8に貫通させて、床板3の受け壁部3Cに当接させることができ、受け壁部3Cに対する押圧部材6の当接姿勢を容易にかつ正確に実現できる。
請求項5に係る発明は、連結体5の一対の側部5Bの少なくとも一方には、対向する側部5Bに向かって突出した間隔設定部9が設けられているので、この間隔設定部9が側部5Bと当接することにより両側部5Bの間隔を維持でき、床板3に曲げ力が加わっても側部5Bでその曲げ力に対抗でき、連結体5の連結強度を確保できる。
図1〜5において、床板連結具1は作業床等を構成する床板3を2枚間隔をおいて隣接させて、その側端同士を連結するものである。
一般的な床板3は、複数条の長孔3aを形成した床表部3Aと、この床表部3Aの側端から下向きに延設された縦壁部3Bと、この縦壁部3Bの下端から内向きに延設された受け壁部3Cとを有し、両端部が断面C形(コ字形)に形成されている。
前記床板3は、建設基礎上に一定間隔置きに連続して並べられ、隣接する2枚の床板3の側端間に僅かな間隙を形成し、その間隙に床板連結具1の連結体5を挿入配置して、2枚の床板3の側端同士を連結する。
前記連結体5は隣接する床板3の各床表部3Aの端部に上から当接する一対の翼部5Aと、各翼部5Aの対向する内端部から下向き屈曲されて縦壁部3Bに対面する側部5Bと、両側部5Bの下端を繋ぐ底壁部5Cと、側部5Bの側端部から対向する側部5Bの側端部に向かって突出していて互いに当接可能な間隔設定部9とを有しており、両側部5B間の上部は上方に開放されている。
隣接する2枚の床板3が外力を受けて離れようとするとき、係合突起5aの円弧面5bは長孔3aの略半円形の端部と係合し、円弧面5bの両端が長孔3aの端部に点接触する場合よりも広い範囲で面接触し、両翼部5Aが床板3の離間を規制する。
前記連結体5の各側部5Bの貫通窓8は、縦方向に長い縦窓部8aと、この縦窓部8aと交差していて横方向に長い横窓部8bとが連通して形成されている。
前記縦窓部8aは各側部5Bの下部から床板3の縦壁部3Bとオーバラップする高さまで形成されていて、押圧部材6の引き離し移動を許容する開口である。
前記押圧部材6は断面コ字形状の溝型鋼であり、中央部に押圧手段7のボルト7aが螺合する雌ネジ部6aが形成されている。ボルト7aは頭部にドライバ溝が形成されている。
この押圧部材6は、連結体5の一対の側部5Bの間隔Tより狭い幅Wと、一対の側部5Bの間隔Tより長くかつ隣接する床板3の受け壁部3Cに当接する長さLとを有している。連結体5の幅Wは一対の側部5Bのリブ5pの間隔より広くなっており、上下寸法Hはリブ5pの間隔tより小さくなっている。
押圧部材6に螺合した押圧手段7のボルト7aは、先端が底壁部5Cの当て凹部5sに係合し、先端のフラツキは防止され、ボルト7aの頭部は連結体5の一対の側部5B間に位置していて、上方からドライバを係合して回動することができる。
押圧部材6はボルト7aの回動により底壁部5Cから離れるように上昇しながら回動トルクを受け、押圧部材6の両端が両側部5Bの両横窓部8bに対向すると、横窓部8b内で回動し、縦窓部8aの縁に当接するまでボルト7aと共に略90度回動する。
前記押圧手段7のボルト7aを緩めるとき、押圧部材6はボルト7aから緩め方向の回動トルクを受け、押圧部材6は傾斜縁8cに沿って下降しながら、側部5Bと平行になるように回動し、両側部5B間に入って底壁部5Cの上方にそれと平行になる。
例えば、間隔設定部9は、一方の側部5Bの端部から対向方向に突出させて、その先端を対向する他方の側部5Bの端部に当接するようにしたり、一方又は両方の側部5Bから対向内方向に突出する部材を固定して、その固定部材の先端を対向する他方の側部5B又は固定部材に当接するようにしたりしてもよい。
さらに、押圧部材6を帯板、中実又は中空の棒材で形成したり、押圧手段7のボルト7aを六角穴付きボルトを使用したりしてもよい。
3 床板
3A 床表部
3B 縦壁部
3C 壁部
3a 長孔
5 連結体
5A 翼部
5B 側部
5C 底壁部
5a 係合突起
5b 円弧面
5p リブ
5s 当て凹部
6 押圧部材
6a 雌ネジ部
7 押圧手段
7a ボルト
8 貫通窓
8a 縦窓部
8b 横窓部
8c 傾斜縁
9 間隔設定部
H 押圧部材の上下寸法
L 押圧部材の長さ
T 側部の間隔
W 押圧部材の幅
t リブの間隔
Claims (6)
- 複数条の長孔(3a)を形成した床表部(3A)と、この床表部(3A)の側端から下向きに延設された縦壁部(3B)と、この縦壁部(3B)の下端から内向きに延設された受け壁部(3C)とを有する床板(3)を、間隔をおいて隣接させて側端同士を連結する床板連結具において、
隣接する床板(3)の各床表部(3A)の長孔(3a)に係合する係合突起(5a)を有していて各床表部(3A)の端部に上から当接する一対の翼部(5A)と、各翼部(5A)から下向き屈曲されていて床板(3)の縦壁部(3B)に対面する側部(5B)と、両側部(5B)の下端を繋ぐ底壁部(5C)とを有する連結体(5)と、
この連結体(5)の一対の側部(5B)を貫通していて隣接する床板(3)の各受け壁部(3C)に下方から当接する押圧部材(6)と、
この押圧部材(6)と一対の翼部(5A)とで隣接する床板(3)の端部を挟持するべく、押圧部材(6)を連結体(5)の底壁部(5C)から引き離して受け壁部(3C)に押圧する押圧手段(7)とを備えていることを特徴とする床板連結具。 - 前記押圧手段(7)は押圧部材(6)にボルト(7a)を螺合して貫通しており、このボルト(7a)の先端は連結体(5)の底壁部(5C)に当接しており、ボルト(7a)の頭部は連結体(5)の一対の側部(5B)間に位置していることを特徴とする請求項1に記載の床板連結具。
- 前記押圧部材(6)は、連結体(5)の一対の側部(5B)の間隔(T)より狭い幅(W)と、一対の側部(5B)の間隔(T)より長くかつ隣接する床板(3)の受け壁部(3C)に当接する長さ(L)とを有しており、
前記連結体(5)の両側部(5B)には、押圧部材(6)が貫通しかつ底壁部(5C)からの引き離し移動を許容する貫通窓(8)が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の床板連結具。 - 前記連結体(5)の各側部(5B)の貫通窓(8)は、押圧部材(6)の引き離し移動を許容する縦窓部(8a)と、この縦窓部(8a)と交差していて押圧部材(6)を貫通位置から底壁部5C上へ略90度回動するのを許容する横窓部(8b)とが形成されていることを特徴とする請求項3に記載の床板連結具。
- 前記連結体(5)の一対の側部(5B)の少なくとも一方には、対向する側部(5B)に向かって突出していてその側部(5B)と当接することにより両側部(5B)の間隔を維持する間隔設定部(9)が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の床板連結具。
- 前記床板(3)の床表部(3A)の長孔(3a)は、端部が平面視略半円形に形成されており、
前記連結体(5)の翼部(5A)の係合突起(5a)は、長孔(3a)の略半円形の端部に略適合する円弧面(5b)を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の床板連結具。
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