JP4288271B2 - 自在間仕切り構造 - Google Patents

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Description

本発明は住宅等の建築に使用される自在間仕切り構造に関する。
住宅等の建築物における部屋の間取りは、通常は、壁面等の構造材によってあらかじめ固定されている。しかしながら、間取りが固定されていると家族構成が変わったときや、模様替えのために部屋の構成を変えることが簡単にできないため、より簡単にかつ自由に間取りを変えたり模様替えをしたりできるようにする建築構造が考えられている。たとえば居住空間をワンルームの大きな部屋としておき、パーティション等で仕切ることによって模様替えができるようにする方法や、壁材で部屋を仕切る場合も取り外し可能な壁材を用いて仕切ることにより、間取りを変えるといった際に、大がかりな工事をせずに間取りを変えることができるようにするといった方法である。
本出願人は、このような間取りを変えたり模様替えをしたりすることが簡単に行える建築構造として、天井と床に所定間隔に平行に係合部材を配し、これら天井と床に設けた係合部材に、間仕切りの上部と下部とを任意位置で係合させる構成を備えた建築構造を提案した(特許文献1参照)。この建築構造によれば、間仕切りを任意位置で天井と床に設けた係合部材に係止することができ、間取りを変えたり、模様替えしたりすることが簡単に行える。
特開2002−242342号公報
上記の天井と床に設けた係合部材に間仕切りを係合させて、間取り等を自在に変更可能とした間仕切り構造は、間取り等の変更が可能であるという利点があるものの、間仕切り等の構造が複雑であるという問題があった。とくに間仕切りでは、間仕切りの上端縁に係合部材と係止する係止部材を取り付け、係止部材を操作する操作部材を間仕切りに設けたことにより、係止作用は確実になるものの、間仕切りの構造が複雑化し、操作性の点で問題があった。
そこで、本発明はこれらの課題を解消すべくなされたものであり、天井と床との間に取り付ける間仕切りの構成を簡素化し、かつ間仕切りを装着したり、取り外したりする操作を簡単化して取り扱い性を向上させ、また建築構造を簡素化することにより施工を容易にした自在間仕切り構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため次の構成を備える。
すなわち、天井と床面とに同一の平面配置に係合部材を設け、パネル体の上端縁を前記天井の係合部材に、下端縁を前記床面の係合部材に各々凹凸嵌合させて係止することにより間仕切りするとともに、前記天井と前記床面に設ける係合部材の配置位置を可変として間仕切り位置を変更可能とした自在間仕切り構造であって、前記天井には、断面形状が縁付きハット形状のレール状に形成されたハット部材が、断面の開放側を鉛直下向きとして取り付けられるとともに、前記係合部材として側面形状がコの字形に形成され両側縁に前記パネル体を厚さ方向に挟んで係止する係止部が設けられた天井巾木が、開放側を鉛直下向きとして取り付けられ、前記床面には、前記パネル体の下端縁に係合する係止突起を備えた床板が、前記パネル体の配置位置に係止突起を位置合わせして脱着可能に敷き詰められ、前記パネル体の上端縁を前記天井巾木に挿入させ、前記係止突起にパネル体の下端縁に設けられた下部係合溝を係合させて前記パネル体が装着されていることを特徴とする。
また、前記天井巾木は、長手方向にスリット孔が設けられ、前記ハット部材と天井巾木とが重複または交差する位置で前記ハット部材に取り付けられていることを特徴とする。
また、前記ハット部材の開放側の縁部には内縁部が内方に突出するフランジが設けられ、該ハット部材の凹部内に、ねじ孔が設けられたねじ止めプレートが、ハット部材の長手方向には移動自在にかつ回り止めされた状態で抜け止めして装着され、前記天井巾木が、前記ねじ止めプレートを介して前記ハット部材にねじ止め固定されていることにより、天井巾木を簡単に移動させ、位置合わせすることができる。
また、前記天井巾木の天板部に、天井巾木の長手方向に平行にストッパが設けられ、該ストッパに、前記パネル体の上端縁に設けられた上部係合溝が嵌合して、パネル体が取り付けられていることにより、パネル体の位置ずれを防止して確実に間仕切りすることができる。
また、前記床板は、捨張床板に複数の台板を相互に所定間隔離間させた配置として固定し、これらの台板間を掛け渡すようにして床面に敷き詰められていることにより、台板間が電気コードや配管等を配置するための空間として利用することが可能となる。
また、前記床板として、平面形状が正方形に形成され床板の中央位置に係止突起が設けられた第1の床板と、平面形状が正方形に形成され床板の中央位置とは異なる一つの特定位置に係止突起が設けられた第2の床板の2種類の床板が用いられていることを特徴とする。第2の床板での係止突起の配置位置を適宜選択することにより、2種類の床板を使用して、ほとんどのパネル体の配置(配置位置、配置方向)に対応することが可能となり、床板の製作が容易で取り扱いが簡単になる。
また、前記台板は、平面形状が正方形に形成され、台板間を離間させて平面配置が正方格子状に捨張床板に固定され、前記床板が台板間を掛け渡すように配置されて床面に敷き詰められていることにより、台板間の空間が縦横に連通する配置となり、電気コート等を配置する空間として有効に利用可能となる。
本発明に係る自在間仕切りによれば、天井巾木と係止突起の配置位置を適宜選択することによってパネル体を適宜位置に配置することができ、部屋の間取りを変えたり、模様替えをすることが簡単に行える。また、パネル体は上端部を天井巾木に係止し、下端部を係止突起に係合させる形態としたことで、パネル体の構造も単純化され、パネル体の取り付け、取り外し操作を簡単に行うことができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る自在間仕切り構造として、間仕切りとして使用されるパネル体10と、パネル体10と天井との係合構造、パネル体10と床との係合構造を示す断面図である。図1は、パネル体10と係合構造を側面方向から見た状態を示している。
パネル体10は、平板状の部材として形成されるもので、その材質やデザインが限定されるものではない。パネル体10の上端縁には長手方向に連通する形態に上部係合溝12が設けられ、パネル体10の下端縁にも長手方向に連通する形態に下部係合溝14が設けられている。
本実施形態におけるパネル体10は、このように上端縁と下端縁に凹溝状に上部係合溝12と下部係合溝14を設けた形態に形成したもので、使用に際しては、天井と床に設けた係合部材に、パネル体10の上端縁と下端縁とを係合させて取り付ける。この取り付け方法は、従来の戸障子を取り付け、取り外す方法と同様の取り扱いによる。
(天井側の係合構造)
パネル体10の上端縁を天井側に取り付ける係合構造は、図1に示すように、天井下地材21に固定した長尺のレール状に形成された部材であるハット部材22と、ハット部材22に固定して用いる天井巾木30と、天井巾木30の内底面(天井側)に取り付けるストッパ32とを備える。なお、天井巾木30は木製に限るものではなく、金属、樹脂材等によって形成してかまわない。
ハット部材22は天井下地材21の下面に固定され、天井の全面に全部材を同一方向として等間隔で互いに平行に配置されている。図2に、天井面におけるハット部材22の平面配置を示す。天井板20はハット部材22の下端縁に沿って外側に張り出した縁部にのせるようにして支持される。
図1に示すように、ハット部材22は、断面形状が縁付きハット状に形成され、開放側を鉛直下向きとして天井下地材材21に取り付けられる。したがって、天井下地材21にハット部材22を取り付た状態で、天井面には平行な溝が多数列、形成されることになる。なお、ハット部材22の開放側の縁部にはフランジ22aが、内縁部を内方に突出して縁部の全長にわたって設けられている。このフランジ22aは、ハット部材22の凹部内に挿入して装着されるねじ止めプレート24を下方に抜け止めする作用をなす。
ねじ止めプレート24は、ハット部材22に挿入された状態で回り止めされ、ハット部材22の長手方向には移動自在に装着される。すなわち、ハット部材22はねじ止めプレート24に対しては、回り止めをするガイドレールとして作用する。ねじ止めプレート24には天井巾木30とストッパ32とハット部材22にねじ止めするねじ34と螺合するねじ孔が設けられている。ねじ止めプレート24は平面形状が矩形の平板状に形成されたものでもよいし、単なるナットでもよい。
ハット部材22に開放側を鉛直下向きとして取り付けられる天井巾木30は、パネル体10の上縁部を厚さ方向の両端面で係止する作用をなすものであり、図1に示すように、パネル体10の厚さと略同幅に設けられた天板部30aと、天板部30aの両端縁部から側面形状でL字形に折曲して延出する係止部30b、30bとを備える。
図3に、天井巾木30の平面図と断面図を示す。天井巾木30の天板部30aには長手方向に連通する形態で開口するスリット孔30cが設けられている。このスリット孔30cはねじ34が挿入される幅に形成される。
図4は、天井巾木30の内面に取り付けられるストッパ32とパネル体10の係合部分の平面図、側断面図、正面断面図を示す。ストッパ32は、パネル体10の上端縁に形成された上部係合溝12と略同幅に形成され、両側縁部に上部係合溝12の内側面に係合する係止縁部32b、32bが設けられ、天井巾木30の内面に対向する天板の長手方向に長孔32cが連通孔として設けられている。
また、ストッパ32の長手方向の両端部には係止部32dが設けられ、この係止部32dの外側面が、パネル体10の上端面の長手方向の両端部に設けられたストッパ部10aの内側面に当接する。
(床側の係合構造)
図5は、パネル体10の下端縁を係合させて取り付ける床面の構造を示す。
本実施形態における床面の構造は、図5(b)に示すように、捨張床板40の上に平面形状が正方形に形成された台板42を、所定間隔をあけた正方形配列にしたがって固定し、この台板42の上に、台板42間に掛け渡すようにして、平面形状が正方形に形成された床板44が敷き詰められる。
図5(a)は、台板42と床板44の平面配置例を示す。この例では、台板42の一辺の長さを床板44の一辺の長さの2/3の長さとし、台板42の配置間隔(中心間のピッチ)を床板44の一辺の長さと同じくなるように設定している。台板42の中間には台板42の厚さ分の空間46が形成される。この空間46は電気コード等の配線を引き回す空間として利用される。台板42の厚さが電気コード等を引き回す空間46を規定するから、所要の厚さの台板42を使用すればよい。
台板42を正方形配列とし、台板42間に掛け渡すように床板44を配置することにより、床の全面が床板44によって隙間なく敷き詰められる。床板44は模様替え等が容易にできるように脱着可能に敷き詰めるようにする。
本発明においては、図1に示すように、床板44にパネル体10の下端縁を床側に係止するための係止突起50を取り付ける。係止突起50は床板44の底面から鉛直上向きに突端が床板44の表面から突出するように設ける。この係止突起50はパネル体10の下端面に設けられた下部係合溝14に係合するように設けられている。下部係合溝14はパネル体10の長手方向の全長にわたって設けられている。
(パネル体の装着方法)
前述したように、本発明においてパネル体10を間仕切りとして天井と床との間に取り付ける方法は、天井と床とに設けた係合部にパネル体10の上端縁と下端縁とを戸障子を取り付けると同様な取り付け方法による。
そのために、まずパネル体10の取り付け位置に合わせて天井巾木30と床板44を設置する。天井巾木30は、ハット部材22を利用して天井巾木30を所定位置に取り付けることによってなされる。天井巾木30には、図3に示すように長手方向に連通するスリット孔30cが設けられているから、任意の位置にねじ34を移動させてハット部材22に取り付けることができる。
本実施形態では、天井巾木30とともにストッパ32を取り付けており、天井巾木30の内側にストッパ32を配置して、ストッパ32とともに天井巾木30をハット部材22に取り付ける。ストッパ32にも長孔32cが設けられているから、ストッパ32もハット部材22に適宜位置合わせして配置することができる。ねじ34はワッシャ35を介して、ハット部材22に挿入したねじ止めプレート24との間で天井巾木30とストッパ32をねじ締めする。ねじ止めプレート24はハット部材22の側方から挿入しておき、適宜ねじ止めプレート24を選んでねじ止めすればよい。ねじ止めプレート24は回り止めされているから、ストッパ32の下側からねじ孔に合わせてねじ34を締め付けてハット部材22に天井巾木30とストッパ32とが固定される。
図2に、ハット部材22に天井巾木30を配置する例を示す。ハット部材22と天井巾木30の配置位置とが重複あるいは交差している位置でねじ34によりハット部材22に天井巾木30が取り付けられる。天井巾木30をハット部材22の長手方向に対して直交する向き、あるいは斜交する向きに配置する際には、ハット部材22と天井巾木30とが複数個所で交差するように設定するようにするのがよい。ハット部材22の配置間隔を、天井巾木30の長さよりも狭くしておけば、天井巾木30を複数個所でハット部材22に取り付けることができる。たとえば、天井巾木30の長さを90cmとした場合、ハット部材22の間隔は30cm程度としておけば十分である。
本実施形態のように、天井側にガイドレール状に形成したハット部材22を取り付け、ハット部材22の任意の位置に天井巾木30、およびストッパ32を取り付ける構成としておけば、天井巾木30およびストッパ32は直交配置とする他に斜め配置とすることも可能であり、任意の位置に取り付けることが可能であり、間仕切りの位置を変えたり、模様替えしたりする際に、天井巾木30とストッパ32とを適宜所要位置に取り付けることができる。
一方、床面に配置する床板44については、間仕切りでセットするパネル体10の設置位置に合わせて係止突起50を設けた床板44を配置する。図6に、係止突起50を取り付けた床板44の配置例と、そのときのパネル体10の配置を示す。床板44に設けた係止突起50はパネル体10の下端縁に設けた下部係合溝14に係合させるようにするから、パネル体10の配置位置は床板44での係止突起50の配置位置に規制されることになる。たとえば、床板44の平面形状を正方形とし、床板44の中心に係止突起50を設けることにすると、パネル体10は床板44の中心に取り付けた係止突起50によって規定された直線上に取り付けられることになる。
床板44の中心に係止突起50を取り付けた場合には、床板44の並び方向と平行になる方向と、床板44の並び方向に対して角度45度方向にパネル体10を配置する向きを選択することができる。このように、床板44の中心にのみ係止突起50を配する設定とすることも可能であるが、本実施形態では、図7に示すように、平面形状が正方形に形成した床板44の中心位置1)の他に、各辺から辺長の1/6の長さ分だけ離間した位置2)〜5)にも係止突起50を配置する設定とした。図7(b)は、このように床板44に配置する係止突起50の配置位置を設定した場合に、パネル体10の取り得る配置方向(直線方向がパネル体の配置向きを示す)を例示したものである。
図7(a)に示した2)〜5)の位置は、互いに等価位置にあるから、床板44の種類としては、床板44の中央に係止突起50を設けた第1の床板と、床板44の辺中央から1/6の距離に係止突起50を設けた第2の床板の2種類の床板44を用意するだけでよい。係止突起50が中心から偏位した位置にある床板44を合わせて使用する方法によれば、床板44の中心間ではパネル体10に係止突起50が係合しない配置となってしまう場合に、係止突起50が偏位位置にある第2の床板44を使用することでパネル体10に係止突起50を届かせる配置としてパネル体10と係止突起50とを係合させるようにするという使い方が可能となる。
なお、本実施形態では、第2の床板として床板44の辺の垂直二等分線上で、辺位置から、辺長さの1/6の距離だけ離間した位置に係止突起50を配置したものを使用したが、係止突起50の配置位置を中心位置から偏位させる配置とする第2の床板としては、係止突起50の配置を本実施形態の辺長さの1/6の距離だけ離間する例に限定されるものではない。床板44の配置向きを変えても等価となる位置で、床板44の中心位置から偏位した位置を適宜選択することにより、パネル体10の配置方向、配置位置として実用上支障なく利用できる配置設定とすることができる。このように、係止突起50の取り付け位置が2種類の床板を使用して必要とするパネル体10の取り付け位置が設定できるのは、床板44を配置位置や配置向きを適宜選択して取り付けることができることによるものである。
床板44の平面形状としては、設置位置の互換性を考慮すると正方形の床板44がもっとも有用であるが、長方形や正六角形等の矩形以外の床板を使用して設計することも可能である。
なお、本実施形態では、床下に電気コード等の配線や床暖房等の配管を配置できるように捨張床板40の上に台板42を所定間隔をあけて縦横に配置し、配線あるいは配管用の空間が床内に設けられるようにした。また、本実施形態では床板44を脱着可能に敷き詰める構成としているから、電気配線等をしなおしたりする際には、床板44をあげて簡単に作業することができる。
配線用の空間をとくに設ける必要がない場合には、台板42を配置する構成とせずに、捨張床板40等の基材上に床板44を配置するようにしてもよい。なお、床板44でパネル体10を取り付ける必要がない部位については、もちろん係止突起50を取り付けていない単なる平板体に形成された床板44を使用する。
図8は、天井側に設けた係合構造と床側に設けた係合構造とにパネル体10を取り付けて間仕切りした状態を正面方向から見た状態を示す。上述したように、パネル体10を取り付ける際には、まず、パネル体10の配置位置に合わせて、天井側に天井巾木30を取り付け、床側に天井巾木30と同一の平面配置となるように係止突起50を備えて床板44を配置した後、パネル体10の上端縁に設けた上部係合溝12を天井巾木30とストッパ32との間に差し込み、いったん持ち上げるようにした後、パネル体10の下部係合溝14に係止突起50を嵌入させ、そのままパネル体10を床面に落とすようにすればよい。
パネル体10は天井巾木30に差し込んだ後、下に落とすようにするから、パネル体10を取り付けた状態では、パネル体10の上端縁と天井巾木30との間には隙間が形成されるようになる。天井巾木30の係止部30bは、パネル体10を落とし込んだ状態でパネル体10の厚さ方向の表面(上端縁)に係合しパネル体10が係止される高さに設定されている。これによって、パネル体10が確実に取り付けられ、外観的にもまったく問題のない状態になる。
本実施形態では、ストッパ32が上部係合溝12に係合するようにも構成されているから、パネル体10と天井側の係合部材との係止がさらに確実になされ、また、図4に示すようにストッパ32はパネル体10の端部に形成されているストッパ部10aにも係合し、パネル体10の長手方向の位置ずれも防止している。なお、パネル体10と天井側の係合構造として、ストッパ32を設けない構成とすることも可能である。ストッパ32を設けない場合は、パネル体10に上部係合溝12を設ける必要はない。
間仕切りとして取り付けたパネル体10の配置を変える場合には、パネル体10を床面から持ち上げて、床板44に設けた係止突起50と下部係合溝14との係合を解除し、パネル体10を傾けるようにして天井巾木30から上部係合溝12を外せばよい。次いで、天井巾木30の配置と床板44の配置を変え、再度、パネル体10を取り付けることによって間仕切りの変更、模様替えを行うことができる。
本発明に係る建築構造によれば、パネル体10を簡易な構成とすることができ、また、パネル体10を取り付ける天井側と床面側の係合構造を簡素な構成とすることができるという利点がある。
本発明に係る自在間仕切り構造の一実施形態の構成を備える断面図である。 ハット部材の平面配置と天井巾木の配置例を示す平面図である。 天井巾木の平面図および断面図である。 ストッパとパネル体の平面図、側面断面図、正面断面図である。 台板と床板の構成を示す平面図および断面図である。 床板とパネル体の平面配置例を示す説明図である。 床板に設ける係止突起の配置位置を示す説明図である。 パネル体を取り付けた状態の正面図である。
符号の説明
10 パネル体
10a ストッパ部
12 上部係合溝
14 下部係合溝
20 天井板
21 天井下地材
22 ハット部材
22a フランジ
24 ねじ止めプレート
30 天井巾木
30a 天板部
30b 係止部
30c スリット孔
32 ストッパ
32b、32b 係止縁部
32c 長孔
32d 係止部
34 ねじ
40 捨張床板
42 台板
44 床板
50 係止突起

Claims (6)

  1. 天井と床面とに同一の平面配置に係合部材を設け、パネル体の上端縁を前記天井の係合部材に、下端縁を前記床面の係合部材に各々凹凸嵌合させて係止することにより間仕切りするとともに、前記天井と前記床面に設ける係合部材の配置位置を可変として間仕切り位置を変更可能とした自在間仕切り構造であって、
    前記天井には、断面形状が縁付きハット形状のレール状に形成されたハット部材が、断面の開放側を鉛直下向きとして取り付けられるとともに、前記係合部材として側面形状がコの字形に形成され両側縁に前記パネル体を厚さ方向に挟んで係止する係止部が設けられた天井巾木が、開放側を鉛直下向きとして取り付けられ、
    前記床面には、前記パネル体の下端縁に係合する係止突起を備えた床板が、前記パネル体の配置位置に係止突起を位置合わせして脱着可能に敷き詰められ、
    前記パネル体の上端縁を前記天井巾木に挿入させ、前記係止突起にパネル体の下端縁に設けられた下部係合溝を係合させて前記パネル体が装着され、
    前記天井巾木は、長手方向にスリット孔が設けられ、前記ハット部材と天井巾木とが重複または交差する位置で前記ハット部材に取り付けられていることを特徴とする自在間仕切り構造。
  2. 前記ハット部材の開放側の縁部には内縁部が内方に突出するフランジが設けられ、該ハット部材の凹部内に、ねじ孔が設けられたねじ止めプレートが、ハット部材の長手方向には移動自在にかつ回り止めされた状態で抜け止めして装着され、
    前記天井巾木が、前記ねじ止めプレートを介して前記ハット部材にねじ止め固定されていることを特徴とする請求項記載の自在間仕切り構造。
  3. 天井巾木の天板部に、天井巾木の長手方向に平行にストッパが設けられ、
    該ストッパに、前記パネル体の上端縁に設けられた上部係合溝が嵌合して、パネル体が取り付けられていることを特徴とする請求項1または2記載の自在間仕切り構造。
  4. 前記床板は、捨張床板に複数の台板を相互に所定間隔離間させた配置として固定し、これらの台板間を掛け渡すようにして床面に敷き詰められていることを特徴とする請求項1記載の自在間仕切り構造。
  5. 前記床板として、平面形状が正方形に形成され床板の中央位置に係止突起が設けられた第1の床板と、平面形状が正方形に形成され床板の中央位置とは異なる一つの特定位置に係止突起が設けられた第2の床板の2種類の床板が用いられていることを特徴とする請求項1記載の自在間仕切り構造。
  6. 前記台板は、平面形状が正方形に形成され、台板間を離間させて平面配置が正方格子状に捨張床板に固定され、前記床板が台板間を掛け渡すように配置されて床面に敷き詰められていることを特徴とする請求項記載の自在間仕切り構造。
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