JP2007285075A - 自在間仕切り構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】天井20には、断面形状が縁付きハット形状のレール状に形成されたハット部材22が、開放側を鉛直下向きとして取り付けられるとともに、側面形状がコの字形に形成され両側縁に前記パネル体10を厚さ方向に挟んで係止する係止部30bが設けられた天井巾木30が、開放側を鉛直下向きとして取り付けられ、前記床面には、前記パネル体10の下端縁に係合する係止突起50を備えた床板44が、前記パネル体の配置位置に係止突起50を位置合わせして脱着可能に敷き詰められ、前記パネル体10の上端縁を前記天井巾木30に挿入させ、前記係止突起50にパネル体10の下端縁に設けられた下部係合溝14を係合させて前記パネル体10が装着されている。
【選択図】図1
Description
すなわち、天井と床面とに同一の平面配置に係合部材を設け、パネル体の上端縁を前記天井の係合部材に、下端縁を前記床面の係合部材に各々凹凸嵌合させて係止することにより間仕切りするとともに、前記天井と前記床面に設ける係合部材の配置位置を可変として間仕切り位置を変更可能とした自在間仕切り構造であって、前記天井には、断面形状が縁付きハット形状のレール状に形成されたハット部材が、断面の開放側を鉛直下向きとして取り付けられるとともに、前記係合部材として側面形状がコの字形に形成され両側縁に前記パネル体を厚さ方向に挟んで係止する係止部が設けられた天井巾木が、開放側を鉛直下向きとして取り付けられ、前記床面には、前記パネル体の下端縁に係合する係止突起を備えた床板が、前記パネル体の配置位置に係止突起を位置合わせして脱着可能に敷き詰められ、前記パネル体の上端縁を前記天井巾木に挿入させ、前記係止突起にパネル体の下端縁に設けられた下部係合溝を係合させて前記パネル体が装着されていることを特徴とする。
また、前記ハット部材の開放側の縁部には内縁部が内方に突出するフランジが設けられ、該ハット部材の凹部内に、ねじ孔が設けられたねじ止めプレートが、ハット部材の長手方向には移動自在にかつ回り止めされた状態で抜け止めして装着され、前記天井巾木が、前記ねじ止めプレートを介して前記ハット部材にねじ止め固定されていることにより、天井巾木を簡単に移動させ、位置合わせすることができる。
また、前記天井巾木の天板部に、天井巾木の長手方向に平行にストッパが設けられ、該ストッパに、前記パネル体の上端縁に設けられた上部係合溝が嵌合して、パネル体が取り付けられていることにより、パネル体の位置ずれを防止して確実に間仕切りすることができる。
また、前記床板として、平面形状が正方形に形成され床板の中央位置に係止突起が設けられた第1の床板と、平面形状が正方形に形成され床板の中央位置とは異なる一つの特定位置に係止突起が設けられた第2の床板の2種類の床板が用いられていることを特徴とする。第2の床板での係止突起の配置位置を適宜選択することにより、2種類の床板を使用して、ほとんどのパネル体の配置(配置位置、配置方向)に対応することが可能となり、床板の製作が容易で取り扱いが簡単になる。
また、前記台板は、平面形状が正方形に形成され、台板間を離間させて平面配置が正方格子状に捨張床板に固定され、前記床板が台板間を掛け渡すように配置されて床面に敷き詰められていることにより、台板間の空間が縦横に連通する配置となり、電気コート等を配置する空間として有効に利用可能となる。
図1は、本発明に係る自在間仕切り構造として、間仕切りとして使用されるパネル体10と、パネル体10と天井との係合構造、パネル体10と床との係合構造を示す断面図である。図1は、パネル体10と係合構造を側面方向から見た状態を示している。
パネル体10は、平板状の部材として形成されるもので、その材質やデザインが限定されるものではない。パネル体10の上端縁には長手方向に連通する形態に上部係合溝12が設けられ、パネル体10の下端縁にも長手方向に連通する形態に下部係合溝14が設けられている。
パネル体10の上端縁を天井側に取り付ける係合構造は、図1に示すように、天井下地材21に固定した長尺のレール状に形成された部材であるハット部材22と、ハット部材22に固定して用いる天井巾木30と、天井巾木30の内底面(天井側)に取り付けるストッパ32とを備える。なお、天井巾木30は木製に限るものではなく、金属、樹脂材等によって形成してかまわない。
ハット部材22は天井下地材21の下面に固定され、天井の全面に全部材を同一方向として等間隔で互いに平行に配置されている。図2に、天井面におけるハット部材22の平面配置を示す。天井板20はハット部材22の下端縁に沿って外側に張り出した縁部にのせるようにして支持される。
ねじ止めプレート24は、ハット部材22に挿入された状態で回り止めされ、ハット部材22の長手方向には移動自在に装着される。すなわち、ハット部材22はねじ止めプレート24に対しては、回り止めをするガイドレールとして作用する。ねじ止めプレート24には天井巾木30とストッパ32とハット部材22にねじ止めするねじ34と螺合するねじ孔が設けられている。ねじ止めプレート24は平面形状が矩形の平板状に形成されたものでもよいし、単なるナットでもよい。
図3に、天井巾木30の平面図と断面図を示す。天井巾木30の天板部30aには長手方向に連通する形態で開口するスリット孔30cが設けられている。このスリット孔30cはねじ34が挿入される幅に形成される。
また、ストッパ32の長手方向の両端部には係止部32dが設けられ、この係止部32dの外側面が、パネル体10の上端面の長手方向の両端部に設けられたストッパ部10aの内側面に当接する。
図5は、パネル体10の下端縁を係合させて取り付ける床面の構造を示す。
本実施形態における床面の構造は、図5(b)に示すように、捨張床板40の上に平面形状が正方形に形成された台板42を、所定間隔をあけた正方形配列にしたがって固定し、この台板42の上に、台板42間に掛け渡すようにして、平面形状が正方形に形成された床板44が敷き詰められる。
台板42を正方形配列とし、台板42間に掛け渡すように床板44を配置することにより、床の全面が床板44によって隙間なく敷き詰められる。床板44は模様替え等が容易にできるように脱着可能に敷き詰めるようにする。
前述したように、本発明においてパネル体10を間仕切りとして天井と床との間に取り付ける方法は、天井と床とに設けた係合部にパネル体10の上端縁と下端縁とを戸障子を取り付けると同様な取り付け方法による。
そのために、まずパネル体10の取り付け位置に合わせて天井巾木30と床板44を設置する。天井巾木30は、ハット部材22を利用して天井巾木30を所定位置に取り付けることによってなされる。天井巾木30には、図3に示すように長手方向に連通するスリット孔30cが設けられているから、任意の位置にねじ34を移動させてハット部材22に取り付けることができる。
床板44の平面形状としては、設置位置の互換性を考慮すると正方形の床板44がもっとも有用であるが、長方形や正六角形等の矩形以外の床板を使用して設計することも可能である。
配線用の空間をとくに設ける必要がない場合には、台板42を配置する構成とせずに、捨張床板40等の基材上に床板44を配置するようにしてもよい。なお、床板44でパネル体10を取り付ける必要がない部位については、もちろん係止突起50を取り付けていない単なる平板体に形成された床板44を使用する。
本発明に係る建築構造によれば、パネル体10を簡易な構成とすることができ、また、パネル体10を取り付ける天井側と床面側の係合構造を簡素な構成とすることができるという利点がある。
10a ストッパ部
12 上部係合溝
14 下部係合溝
20 天井板
21 天井下地材
22 ハット部材
22a フランジ
24 ねじ止めプレート
30 天井巾木
30a 天板部
30b 係止部
30c スリット孔
32 ストッパ
32b、32b 係止縁部
32c 長孔
32d 係止部
34 ねじ
40 捨張床板
42 台板
44 床板
50 係止突起
Claims (7)
- 天井と床面とに同一の平面配置に係合部材を設け、パネル体の上端縁を前記天井の係合部材に、下端縁を前記床面の係合部材に各々凹凸嵌合させて係止することにより間仕切りするとともに、前記天井と前記床面に設ける係合部材の配置位置を可変として間仕切り位置を変更可能とした自在間仕切り構造であって、
前記天井には、断面形状が縁付きハット形状のレール状に形成されたハット部材が、断面の開放側を鉛直下向きとして取り付けられるとともに、前記係合部材として側面形状がコの字形に形成され両側縁に前記パネル体を厚さ方向に挟んで係止する係止部が設けられた天井巾木が、開放側を鉛直下向きとして取り付けられ、
前記床面には、前記パネル体の下端縁に係合する係止突起を備えた床板が、前記パネル体の配置位置に係止突起を位置合わせして脱着可能に敷き詰められ、
前記パネル体の上端縁を前記天井巾木に挿入させ、前記係止突起にパネル体の下端縁に設けられた下部係合溝を係合させて前記パネル体が装着されていることを特徴とする自在間仕切り構造。 - 前記天井巾木は、長手方向にスリット孔が設けられ、前記ハット部材と天井巾木とが重複または交差する位置で前記ハット部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の自在間仕切り構造。
- 前記ハット部材の開放側の縁部には内縁部が内方に突出するフランジが設けられ、該ハット部材の凹部内に、ねじ孔が設けられたねじ止めプレートが、ハット部材の長手方向には移動自在にかつ回り止めされた状態で抜け止めして装着され、
前記天井巾木が、前記ねじ止めプレートを介して前記ハット部材にねじ止め固定されていることを特徴とする請求項2記載の自在間仕切り構造。 - 天井巾木の天板部に、天井巾木の長手方向に平行にストッパが設けられ、
該ストッパに、前記パネル体の上端縁に設けられた上部係合溝が嵌合して、パネル体が取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の自在間仕切り構造。 - 前記床板は、捨張床板に複数の台板を相互に所定間隔離間させた配置として固定し、これらの台板間を掛け渡すようにして床面に敷き詰められていることを特徴とする請求項1記載の自在間仕切り構造。
- 前記床板として、平面形状が正方形に形成され床板の中央位置に係止突起が設けられた第1の床板と、平面形状が正方形に形成され床板の中央位置とは異なる一つの特定位置に係止突起が設けられた第2の床板の2種類の床板が用いられていることを特徴とする請求項1記載の自在間仕切り構造。
- 前記台板は、平面形状が正方形に形成され、台板間を離間させて平面配置が正方格子状に捨張床板に固定され、前記床板が台板間を掛け渡すように配置されて床面に敷き詰められていることを特徴とする請求項6記載の自在間仕切り構造。
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JP2014015796A (ja) * | 2012-07-11 | 2014-01-30 | New House Kogyo Kk | 間仕切り壁の形成・取り外し方法 |
JP2016199911A (ja) * | 2015-04-10 | 2016-12-01 | 小松ウオール工業株式会社 | 間仕切装置における上枠材の取付構造と、それを使用する間仕切装置 |
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