JP7227225B2 - 高溶融強度ポリプロピレンを生成するための方法 - Google Patents

高溶融強度ポリプロピレンを生成するための方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7227225B2
JP7227225B2 JP2020511365A JP2020511365A JP7227225B2 JP 7227225 B2 JP7227225 B2 JP 7227225B2 JP 2020511365 A JP2020511365 A JP 2020511365A JP 2020511365 A JP2020511365 A JP 2020511365A JP 7227225 B2 JP7227225 B2 JP 7227225B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polypropylene
peroxide
melt strength
extruded
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020511365A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020531652A5 (ja
JP2020531652A (ja
Inventor
クラース フレイリンク,ウィルヘルム
デル スフール,ヤン マルテイン ファン
ゲラルドゥス タルマ,アウケ
ヨゼフ エリザベト ベーク,ワルド
ヨハネス マリア カンプ,ヘンドリクス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nouryon Chemicals International BV
Original Assignee
Nouryon Chemicals International BV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nouryon Chemicals International BV filed Critical Nouryon Chemicals International BV
Publication of JP2020531652A publication Critical patent/JP2020531652A/ja
Publication of JP2020531652A5 publication Critical patent/JP2020531652A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7227225B2 publication Critical patent/JP7227225B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/48Isomerisation; Cyclisation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/14Peroxides
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B11/00Layered products comprising a layer of bituminous or tarry substances
    • B32B11/10Layered products comprising a layer of bituminous or tarry substances next to a fibrous or filamentary layer
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/13Phenols; Phenolates
    • C08K5/134Phenols containing ester groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L23/00Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L23/02Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C08L23/10Homopolymers or copolymers of propene

Description

本発明は、高溶融強度ポリプロピレン(HMS-PP)を生成するための方法に関連する。
過酸化物を使用してポリプロピレンの溶融強度を改善するための方法は当技術分野で公知である。過酸化物での処理は長鎖分岐を作り出す。長鎖分岐が多いほど溶融強度が高い。
例えば、国際公開第99/027007号パンフレットはペルオキシジカーボネートを用いたポリプロピレンの熱処理を含む方法を開示している。ジセチルペルオキシジカーボネート、ジミリスチルペルオキシジカーボネート、およびジ(4-tert-ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカーボネートを含めた、いくつかのペルオキシジカーボネートがこの文献の中で開示されている。
これらの特定のジアルキルペルオキシジカーボネートの利点は、この方法における良好な性能とは別に、安全性の側面および取扱い易さである。これらのすべては固体形態であり、多くの他のペルオキシジカーボネートとは対照的に、安全に貯蔵でき、室温で取り扱うことができる。加えて、これらは押出し工程で使用することができる。
高溶融強度ポリプロピレン(HMS-PP)は、食物包装および自動車用途で使用されている。より高い温度では、ジアルキルペルオキシジカーボネートの分解生成物、すなわち、アルコール、例えば、セチルアルコール、ミリスチルアルコール、および4-tert-ブチルシクロヘキサノールなどがHMS-PPから蒸発して他の表面上に凝縮する傾向があり、これによって、可視透明度が減少した曇った表面を形成する。この現象はフォギングと呼ばれる。
例えば、マイクロ波内でHMS-PPベースの食品パッケージを加熱した結果、アルコール性分解生成物は蒸発し、パッケージの蓋またはマイクロ波の窓に凝縮し得るので、これらの透明性に負の影響を与える。
自動車内装に使用されているHMS-PPは、温かい天候条件で加熱し、アルコール性分解生成物が自動車窓に凝縮することもあり、視界の減少という明らかに所望されない結果をもたらす。
ジセチルおよびジミリスチルペルオキシジカーボネートの分解生成物はまた、修飾ポリプロピレンの表面に移動する傾向がある。この現象は「ブルーミング」と呼ばれ、表面上の白色または光輝性粒子の形成をもたらし、ポリマー表面の外観が不均一となる。
本発明の目的は、分解生成物として脂肪族アルコールを放出しない過酸化物を使用して、高溶融強度および高い分岐数(Bn)を有するポリプロピレンをもたらす方法を提供することである。ポリプロピレンを著しく分解することなく、改善された溶融強度および/または長鎖分岐をもたらす方法を提供することがさらなる目的である。
この目的は、式
Figure 0007227225000001
の有機過酸化物(式中、各Rは芳香族環のパラ位に位置し、C1~5アルキル基から個々に選択される)を使用して、不活性雰囲気下、二軸スクリュー押出し機でポリプロピレンを押し出すことにより達成される。
好ましい実施形態では、各RはC1~5アルキル基から個々に選択される。このような基の例はメチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、およびtert-アミルである。より好ましくは、各Rはメチルである。
最も好ましくは、有機過酸化物はジ(4-メチルベンゾイル)ペルオキシドである。
これらの過酸化物の使用は、例えば、ジセチルペルオキシジカーボネート、過酸化ジベンゾイル、およびオルト置換過酸化ジベンゾイルを使用するよりも高い溶融強度をもたらすことが判明している。
米国特許第6,951,904号明細書では反対の作用が発見されたという事実を考慮するとこれは驚くべきことである:1.0重量%過酸化ジベンゾイルを用いて、1.0重量%のジ(4-メチルベンゾイル)ペルオキシド(パラ-トルオイル(toluyl)ペルオキシド)よりも高い溶融強度を達成した。
この文献において実験は空気の存在下で行われた。不活性雰囲気下では、反対の結果が達成されることが現在判明している。
上述された過酸化物に加えて、少量の非置換過酸化ジベンゾイルまたは非対称的に置換された過酸化ジベンゾイルが存在してもよい。
したがって本発明は、不活性雰囲気下、150℃~300℃の間の温度で、ポリプロピレンの重量に基づき0.1~3.0重量%の上で定義されたような有機過酸化物の存在下で、二軸スクリュー押出し機で前記ポリプロピレンを押し出すことによりポリプロピレンの溶融強度を増強するための方法に関する。
ポリプロピレンは、プロピレンのホモポリマーまたはプロピレンと他のオレフィンのランダム、交互、ヘテロ相、もしくはブロックのコポリマーもしくはターポリマーであることができる。一般的に、プロピレンコポリマーまたはターポリマーは、1つまたは複数の他のオレフィン、例えば、エチレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、またはオクテンなどを含有することになるが、これはまたスチレンまたはスチレン誘導体を含んでもよい。プロピレン以外のオレフィンの含有量は、好ましくはすべてのモノマーの30重量%以下である。
ポリプロピレンホモポリマーおよびプロピレンとエチレンのコポリマーが最も好ましい。ポリプロピレンとポリエチレンの混合物を使用することも可能である。
市販のプロピレンホモポリマーの融点は約160~170℃である。プロピレンコポリマーおよびターポリマーの融点は一般的により低い。
使用されるポリプロピレンの分子量は幅広い範囲から選択することができる。分子量の指標はメルトフローインデックス(MFI)である。0.1~1000g/10分(230℃、21.6N)のMFIを有するポリプロピレンを使用し得る。好ましくは、0.5~250g/10分のMFIを有するポリプロピレンが使用される。
ポリプロピレンは、分枝のポリプロピレン、例えば、国際公開第2016/126429号パンフレットおよび国際公開第2016/126430号パンフレットに記載されているものなどであってよい。
押出しは、150~300℃、より好ましくは155~250℃、および最も好ましくは160~240℃の範囲の温度で実施される。
押出しは不活性雰囲気で行われるが、この不活性雰囲気とは、窒素、二酸化炭素、またはアルゴンなどの不活性ガス雰囲気中で行われることを意味する。好ましくは、窒素を使用する。不活性雰囲気内の酸素濃度は好ましくは1容量%未満、好ましくは0.5容量%未満、最も好ましくは0.1容量%未満である。
押出しは、ペレット化と組み合わせるポリプロピレンの修飾を可能にする。二軸スクリュー押出し機を使用する。単軸スクリュー押出し機は、ポリプロピレン内で過酸化物を十分に均質化することができないのであまり適切ではない。押出し機内の滞留時間は一般的に約10秒~5分間である。
押出し機の送り速度は好ましくは25~500rpmの範囲である。押出し機の温度は、ポリプロピレンの溶融温度より上であるべきである。
本発明の方法は、バッチ工程、連続工程、またはその組合せとして行うことができる。連続工程が好ましい。
有機過酸化物は、押出し前または押出し中にポリプロピレンに加える。本発明の方法に使用される有機過酸化物は室温で固体であり、水系配合物(懸濁液)として、溶液として、イソドデカンなど不活性溶媒中の分散液として、フレークの形態で、粉末として、湿った粉末配合物として、またはポリマー中もしくは不活性固体担体(例えばシリカ)上のマスターバッチとして、場合によって抗酸化剤および/または酸捕捉剤(例えばステアリン酸カルシウム)と組み合わせてポリプロピレンに加えることができる。
押出しの間、真空または大気脱気を適用して、揮発性分解生成物および過酸化物配合物の一部として取り込まれたあらゆる水を除去することができる。
使用する有機過酸化物の量は所望の修飾度および利用するポリプロピレンの種類に依存することになる。好ましくは、すべて純粋なおよび乾燥有機過酸化物として計算した場合、ポリプロピレン100g当たり0.1~3.0gの範囲の過酸化物、より好ましくはポリプロピレン100g当たり0.5~2.0gの範囲の有機過酸化物濃度が使用される。
押出しは、ポリプロピレンのメルトフローインデックスに影響を与えるためおよび/または修飾度を増強するために、架橋助剤の存在下で行うことができる。架橋助剤の例は、TMAIC(トリメタアリルイソシアヌレート)、TAIC(トリアリルイソシアヌレート)、TAC(トリアリルシアヌレート)、TRIM(トリメチロールプロパントリメタクリレート)、ジビニルベンゼン、HVA-2(N,N’-フェニレンビスマレイミド)、AMSD(アルファメチルスチレンダイマー)、およびPerkalink 900(1,3-ビス(シトラコンイミドメチル)ベンゼン)である。
架橋助剤は一般的に、多官能性反応性添加剤、例えば、ポリマーラジカルと急速に反応し、立体障害を克服し、望ましくない副反応を最小限に抑える多価不飽和化合物などであると考えられている。本発明の方法の前またはその間に有効量のこれらの架橋助剤の1つまたは複数をポリプロピレンに組み込むことは、メルトフローインデックスおよび生成したポリプロピレンの分子量に影響を与える傾向にある。
そのように所望する場合、当業者に公知の量の慣用的な補助剤、例えば、抗酸化剤、UV安定剤、滑沢剤、劣化防止剤、発泡剤、核形成剤、充填剤、顔料、酸捕捉剤(例えば、ステアリン酸カルシウム)、および/または帯電防止剤などをポリプロピレンに加えることができる。これらの補助剤は、押出しの前、ならびにその間または後にポリプロピレンに加えることができる。例えば、発泡ポリプロピレンを生成するために、化学的膨張剤(例えばアゾジカーボンアミド)を加えることができるし、または物理的膨張剤(例えば、窒素、二酸化炭素、ブタン、またはイソブタンなどの気体)を押出し機に注入することもできる。化学的膨張剤は、好ましくは押出しの前または後に加える。物理的膨張剤は好ましくは押出しの間または後に注入する。
好ましくは、HMS-PP中に依然として存在する任意のフリーラジカルならびに空気/酸素下でのその後の加工で後に形成され得る任意のラジカルを失活させるために、安定剤、例えば1つまたは複数の抗酸化剤を加える。典型的な実験では、ポリプロピレン100部当たり(phr)、0.01~0.3、より好ましくは0.01~0.2部の1種または複数種の抗酸化剤が使用される。
HMS-PPは、当業者には公知のように、さらに加工することができる。HMS-PPは、所望の最終生成物へと直接形成してもよいし、水中ペレタイザーを使用して加工してもよいし、または精製、修飾、成形してもよいし、もしくは混和量の他の(ポリマー)材料、例えば、EPM、EPDM、および/もしくはLDPEなどとブレンドしてもよい。したがって、最終生成物の他の材料との相容性を増強するための、別のポリマーまたはモノマーを使用した修飾が存在してもよい。
あるいは、HMS-PPは、その加工性および/または適応性を増加させるために分解してもよいし、または、例えば、発泡、発泡成形、射出成形、ブロー成形、押出しコーティング、プロファイル押出し、キャストフィルム押出し、ブローフィルム押出し、および/または熱成形によってさらに加工してもよい。
本願発明は次のような態様にも関する。
(1)不活性雰囲気下、150℃~300℃の間の温度で、ポリプロピレンの重量に基づき0.1~3.0重量%の上記式[化1]を有する有機過酸化物(式中、各RはC 1~5 アルキル基から個々に選択される)の存在下で、二軸スクリュー押出し機で前記ポリプロピレンを押し出すことを含む、前記ポリプロピレンの溶融強度を増強するための方法、または溶融強度が増強されたポリプロピレンの製造方法。
(2)前記ポリプロピレンが0.5~2.0重量%の前記有機過酸化物の存在下で押し出される、上記(1)に記載の方法。
(3)前記有機過酸化物がジ(4-メチルベンゾイル)ペルオキシドである、上記(1)または(2)に記載の方法。
(4)前記ポリプロピレンが155~250℃の範囲の温度で押し出される、上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の方法。
(5)前記ポリプロピレンが、160~240℃の範囲の温度で押し出される、上記(4)に記載の方法。
(6)前記ポリプロピレンが窒素雰囲気下で押し出される、上記(1)から(5)のいずれか一項に記載の方法。(7)前記ポリプロピレンが、0.01~0.3phr、好ましくは0.01~0.2phrの1種または複数種の抗酸化剤の存在下で押し出される、上記(1)から(6)のいずれか一項に記載の方法。
500gのポリプロピレンホモポリマー(PP)粉末、異なる過酸化物配合物、および0.5g(0.1phr)のIrganox(登録商標)1010抗酸化剤を、へらを用いてバケット内で混合し、続いてバケットミキサーで10分間混合した。
過酸化物配合物を、10g(2phr)の純粋な過酸化物に対応する量で加えた。
以下の有機過酸化物を使用した:
ジセチルペルオキシジカーボネート(Perkadox(登録商標)24L;以前のAkzoNobel)
過酸化ジベンゾイル(Perkadox(登録商標)L-W75、以前のAkzoNobel)
ジ(パラ-メチルベンゾイル)ペルオキシド(Perkadox(登録商標)PM-W75、以前のAkzoNobel)
ジ(オルト-メチルベンゾイル)ペルオキシド(水を25%含有,以前のAkzoNobel)
以下の設定を使用して、Thermo Scientific製Haake Rheomex OS PTW16押出し機(同方向回転ツインスクリュー型、L/D=40)を装着したHaake PolyLab OS RheoDrive 7システム上で化合物を押し出した:
・温度プロファイル設定:ホッパー:30℃、ゾーン1:160℃、ゾーン2~4:190℃、ゾーン5~6:200℃、ゾーン7~10:210℃。
・送り速度:280rpm。
・スループット:1.2kg/時間、Brabender重量式スクリューフィーダー型DDW-MD2-DSR28-10により投入。
・窒素をホッパー(3.5L/分)およびダイ(9L/分)の位置でパージした。
押し出した材料は冷却のための水槽に導出し、冷却したストランドを自動造粒機により顆粒化した。
押し出したHMS-PP化合物のメルトフローインデックス(MFI)、溶融強度(MS)、分子量および分岐数を以下に記載されているように分析した。結果は表1に列挙されている。
メルトフローインデックス
メルトフローインデックス(MFI)を、ISO 1133(230℃/2.16kg負荷)に従いGoettfert Melt Indexer MI-3で測定した。MFIはg/10分で表現する。
溶融強度
以下の構成および設定を使用して、製造者の指示書に従い、Goettfert Rheograph 20(細管式レオメーター)を、Goettfert Rheotens 71.97と組み合わせて用いて溶融強度(MS)を測定した(単位:cN):
Rheograph:
・温度:220℃
・溶融時間:10分間
・ダイ:細管、長さ30mm、直径2mm
・バレルチャンバーおよびピストン:直径15mm
・ピストンスピード:0.32mm/秒、剪断速度72秒-1に相当
・融解ストランド速度(開始時):20mm/秒
Rheotens:
・ホイール加速度(ストランド):10mm/秒
・バレルから中央ホイールまでの距離:100mm
・ストランド長:70mm
分子量および分岐数
高温サイズ排除クロマトグラフィー(HT-SEC)を用いて150℃でポリマーの分子量を決定した。1,2,4-トリクロロベンゼン中のポリスチレン標準物質96K(Polymer Laboratories、Mw/Mn=1.03)を150℃で使用して三重検出システムを較正した。
窒素雰囲気下、150℃で4時間加熱することにより、各試料をトリクロロベンゼンに溶解した。
RI検出器、LALSおよびRALS Light Scattering検出器、およびViscometerを備えたMalvern Viscotek HT-GPCシステムを使用した。
カラム:1つのPL Gel Olexis Guard Column、50×7.5mm、13μm粒径、これに続いて3つのPL Gel Olexis 300×7.5mmカラム(13μm粒径)
移動相:1,2,4-トリクロロベンゼン。
流速:1ml/分
試料濃度:3mg/ml
温度:150℃
注入量:200μl
データ処理:Omnisec(商標)v5.10
PPに対するDn/dc:0.095
試料の分子量、すなわち数平均(Mn)、重量平均(Mw)、およびz平均(Mz)分子量を光散乱(LS)検出から計算した。
Mark-Houwinkプロットから、分岐数(Bn、すなわち分子1個当たりの枝の平均数)をZimm and Stockmayer, J. Chem. Phys. 17 (1949) 1301の理論に従い計算した。
ブランクポリプロピレン試料、すなわち、同じ方式で処理されたが、過酸化物の不在下で処理されたポリプロピレンを基準として使用した。Bに対して、ランダムな、多分散系、三官能分岐の計算モデルを、構造因子εを0.75として使用した。
Figure 0007227225000002

Claims (7)

  1. 不活性雰囲気下、150℃~300℃の間の温度で、ポリプロピレンの重量に基づき0.1~3.0重量%の式
    Figure 0007227225000003

    を有する有機過酸化物(式中、各RはC1~5アルキル基から個々に選択される)の存在下で、二軸スクリュー押出し機でポリプロピレンを押し出すことを含む、溶融強度が増強されたポリプロピレンを製造する方法。
  2. 前記ポリプロピレンが0.5~2.0重量%の前記有機過酸化物の存在下で押し出される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記有機過酸化物がジ(4-メチルベンゾイル)ペルオキシドである、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記ポリプロピレンが155~250℃の範囲の温度で押し出される、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記ポリプロピレンが、160~240℃の範囲の温度で押し出される、請求項4に記載の方法。
  6. 前記ポリプロピレンが窒素雰囲気下で押し出される、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記ポリプロピレンが、0.01~0.3phrの1種または複数種の抗酸化剤の存在下で押し出される、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
JP2020511365A 2017-08-24 2018-08-21 高溶融強度ポリプロピレンを生成するための方法 Active JP7227225B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP17187648.5 2017-08-24
EP17187648 2017-08-24
PCT/EP2018/072468 WO2019038244A1 (en) 2017-08-24 2018-08-21 PROCESS FOR PRODUCING A POLYPROPYLENE OF HIGH MELT RESISTANCE

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2020531652A JP2020531652A (ja) 2020-11-05
JP2020531652A5 JP2020531652A5 (ja) 2021-07-26
JP7227225B2 true JP7227225B2 (ja) 2023-02-21

Family

ID=59702565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020511365A Active JP7227225B2 (ja) 2017-08-24 2018-08-21 高溶融強度ポリプロピレンを生成するための方法

Country Status (11)

Country Link
US (1) US11236180B2 (ja)
EP (1) EP3673010B1 (ja)
JP (1) JP7227225B2 (ja)
KR (1) KR102533034B1 (ja)
CN (1) CN111051410A (ja)
BR (1) BR112020003750B1 (ja)
ES (1) ES2906282T3 (ja)
MX (1) MX2020002105A (ja)
PL (1) PL3673010T3 (ja)
TW (1) TWI787333B (ja)
WO (1) WO2019038244A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001524565A (ja) 1997-11-21 2001-12-04 アクゾ ノーベル ナムローゼ フェンノートシャップ ポリプロピレンの溶融強度を増強するための押出し方法
JP2002509172A (ja) 1998-01-19 2002-03-26 ポリマーズ オーストラリア プロプライアタリー リミティド ポリプロピレン溶融強度を増大させる方法
JP2012512303A (ja) 2008-12-26 2012-05-31 ホナムペトロケミカルコーポレーション 溶融張力に優れたポリプロピレン樹脂組成物及びその製造方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4994393A (en) 1989-02-22 1991-02-19 Becton, Dickinson And Company Blood partitioning composition
WO1996006871A1 (en) * 1994-08-26 1996-03-07 Borealis A/S Polymeric blends based on polypropylene and polybutylene terephthalate resins
EP1674530A1 (en) * 2004-12-24 2006-06-28 Kraton Polymers Research B.V. High melt strength thermoplastic elastomer composition
CN101250249B (zh) * 2008-03-20 2010-07-14 浙江俊尔新材料有限公司 高熔体强度聚丙烯树脂
US20120065333A1 (en) * 2010-09-15 2012-03-15 Fina Technology, Inc. Crosslinkable high melt strength polypropylene resins
KR101349588B1 (ko) * 2011-11-23 2014-01-09 롯데케미칼 주식회사 용융장력이 우수한 폴리프로필렌계 수지 조성물 및 그 제조방법
CN105440544B (zh) * 2014-08-13 2017-10-27 中国石化扬子石油化工有限公司 具有高熔体强度的聚丙烯接枝物
US20180051160A1 (en) 2015-02-04 2018-02-22 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Stabilized Balanced Melt Strength and Strain Hardened Polypropylene
CN107207757B (zh) 2015-02-04 2024-04-30 埃克森美孚化学专利公司 具有平衡的应变硬化、熔体强度和剪切变稀的聚丙烯

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001524565A (ja) 1997-11-21 2001-12-04 アクゾ ノーベル ナムローゼ フェンノートシャップ ポリプロピレンの溶融強度を増強するための押出し方法
JP2002509172A (ja) 1998-01-19 2002-03-26 ポリマーズ オーストラリア プロプライアタリー リミティド ポリプロピレン溶融強度を増大させる方法
JP2012512303A (ja) 2008-12-26 2012-05-31 ホナムペトロケミカルコーポレーション 溶融張力に優れたポリプロピレン樹脂組成物及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
ES2906282T3 (es) 2022-04-18
US20200223956A1 (en) 2020-07-16
PL3673010T3 (pl) 2022-02-21
WO2019038244A1 (en) 2019-02-28
US11236180B2 (en) 2022-02-01
EP3673010A1 (en) 2020-07-01
TW201920431A (zh) 2019-06-01
KR102533034B1 (ko) 2023-05-15
TWI787333B (zh) 2022-12-21
KR20200042520A (ko) 2020-04-23
MX2020002105A (es) 2020-09-17
EP3673010B1 (en) 2021-10-27
JP2020531652A (ja) 2020-11-05
CN111051410A (zh) 2020-04-21
BR112020003750A2 (pt) 2020-09-01
BR112020003750B1 (pt) 2023-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6323289B1 (en) Extrusion process for enhancing the melt strength of polypropylene
JP2022011537A (ja) 発泡成形品および発泡成形品の製造方法
JP7227225B2 (ja) 高溶融強度ポリプロピレンを生成するための方法
EP3341435B1 (en) Polyethylene powder, process for its preparation and its use for rotomolding
JP2020002366A (ja) 高溶融強度ポリプロピレンからのフォギングを減少させるための方法
RU2683745C2 (ru) Способ улучшения прочности расплава полипропилена
WO2018028922A1 (en) Polypropylene composition
EP4081594A1 (en) High melt strength polypropylene composition and process for manufacturing thereof
JPH08208898A (ja) インフレーションフィルム成形用ポリエチレン樹脂組成物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210527

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7227225

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150