JP7225212B2 - 筆記具 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の筆記体の一を選択して使用することができる筆記具に関する。
従来、軸筒内に複数の筆記軸がその軸方向に移動可能に収容され、筆記軸の後端に操作体が連結され、各操作体が軸筒の後部外周面に形成された縦孔に軸方向に摺動可能に挿入されており、1つの操作体を前進させて該縦孔の前端側に保持させることにより、この操作体に連結された筆記軸の先端を軸筒の先端から突出した状態とする多芯筆記具において、該縦孔の後端は塞がれており、操作体は、縦孔に対してその径方向に出し入れ自在に構成されており、筆記軸は操作体に連結された状態で縦孔を径方向に通過して軸筒に対して出し入れ自在である筆記具が知られている(例えば、特許文献1参照)。この筆記具では、操作体が、縦孔に対してその径方向に出し入れ自在となっているために、筆記軸の交換時に、縦孔から操作体及びそれに連結された筆記軸を取り出すことができ、且つ縦孔から操作体及び筆記軸を挿入することができる。
特開2011-240555号公報 (例えば、段落0011、段落0021参照。)
しかしながら、従来、径方向に開口した複数のスライドガイド孔を有する軸筒と、該複数のスライドガイド孔の各々に組み付けられて軸線方向に摺動する複数のスライドガイドと、該複数のスライドガイドの各々に組み付けられた複数の筆記体とを備え、該複数の筆記体の一を選択して該軸筒の先口から突出させることができる筆記具において、該複数の筆記体及びスライドガイドの組立体の一を該スライドガイド孔の一に従来よりも容易に組み付けることができる筆記具を提供することが求められていた。
本発明は、複数の筆記体及びスライドガイドの組立体の一をスライドガイド孔の一に従来よりも容易に組み付けることができる筆記具を提供することを目的とする。
本発明に係る筆記具の一態様では、径方向に開口した複数のスライドガイド孔を有する軸筒と、該複数のスライドガイド孔の各々に組み付けられて軸線方向に摺動する複数のスライドガイドと、該複数のスライドガイドの各々に組み付けられた複数の筆記体とを備え、該複数の筆記体の一を選択して該軸筒の先口から突出させることができる筆記具において、該スライドガイドは周方向に延在する係合突起を有し、該係合突起は径方向に延在する径方向延在部を更に有し、該スライドガイドが該スライドガイド孔に組み付けられるときに、該スライドガイドの係合突起又は該スライドガイド孔が周方向に弾性変形する。
本発明に係る複数の態様では、複数の筆記体及びスライドガイドの組立体の一をスライドガイド孔の一に従来よりも容易に組み付けることができる筆記具を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る多芯筆記具の外観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る多芯筆記具の図1のII-II断面を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る多芯筆記具の後軸を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る多芯筆記具における後軸の図3AのIIIB-IIIB断面を示す断面斜視図である。 本発明の一実施形態に係る多芯筆記具における後軸の図3AのIIIB-IIIB断面を示し、図3Bとは角度を変えた断面斜視図である。 本発明の一実施形態に係る多芯筆記具のクリップ付スライドガイドを示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る多芯筆記具のクリップ付スライドガイドを示す径方向内側から見た背面図である。 本発明の一実施形態に係る多芯筆記具のクリップ付スライドガイドを示す、径方向内側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る多芯筆記具の操作スライドガイドを示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る多芯筆記具の操作スライドガイドを示す径方向内側から見た背面図である。 本発明の一実施形態に係る多芯筆記具の操作スライドガイドを示す、径方向内側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る多芯筆記具の図2のVIA-VIA断面図である。 本発明の一実施形態に係る多芯筆記具の図2のVIB-VIB断面図である。 本発明の一実施形態に係る多芯筆記具の図1のII-II断面に相当する断面図であり、スライドガイドが前進して筆記体の筆記部が先口の開口部から突出した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る多芯筆記具の図7AのVIIB-VIIB断面図である。 本発明の一実施形態に係る多芯筆記具において、筆記体が組み付けられたスライドガイドをスライドガイド孔に組み付ける様子を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る多芯筆記具の図2のVIA-VIA断面に相当する図であり、スライドガイドがスライドガイド孔に組み付けられる前半の様子を示す図である。 本発明の一実施形態に係る多芯筆記具の図2のVIA-VIA断面に相当する図であり、スライドガイドがスライドガイド孔に組み付けられる後半の様子を示す図である。 本発明の一実施形態に係る多芯筆記具の図2のVIB-VIB断面に相当する図であり、スライドガイドがスライドガイド孔から取り外される前半の様子を示す図である。 本発明の一実施形態に係る多芯筆記具の図2のVIB-VIB断面に相当する図であり、スライドガイドがスライドガイド孔から取り外される後半の様子を示す図である。
以下、図に基づいて本発明の複数の実施形態を説明する。図1に示す一実施形態の多芯筆記具1は、先軸21と後軸22からなる略筒状の軸筒2の後軸22の後方に複数配置されるスライドガイド10をスライド操作することにより、複数の筆記体30(図2参照)の一を選択して軸筒2の先軸21の先口21aから突出させて筆記することができる筆記具である。筆記体30は、ボールペンレフィルの他、シャープペンシルレフィルなど、任意のレフィルを用いることができる。ここで、以下の説明においては、軸筒2の長手方向(以下、軸線方向という)に沿って先軸21側を多芯筆記具1の前方とし、その反対の後軸22側を後方とする。
図2に示すように、略筒状の先軸21の外周には、エラストマー等の軟質材料からなるグリップ3が組み付けられる。先軸21の先端部分には、その先端が窄まるように形成された先口21aが配置される。先口21aの先端の開口部21a1から筆記体30の筆記部が出没される。また、先軸21におけるグリップ3の後方にはフランジ21bが形成される。フランジ21bの後方には、雄ネジ21cが形成される。雄ネジ21cは、後述する後軸22の雌ネジ22cと螺合し、これにより先軸21と後軸22とが接続される。
略筒状の後軸22の先端部分には、先軸21の雄ネジ21cと螺合する雌ネジ22cが形成される。後軸22の後端は後端壁22bにより塞がれる。後端壁22bの内壁面22b1の中央部には、前方に向けて円錐状に突出する後端壁突起22b2が形成される。後端壁突起22b2については、後に図3Bを参照して詳述する。後端壁22bの前方側には、後軸22の外周面上において径方向に開口した複数である3個のスライドガイド孔22aが形成される。スライドガイド孔22aは、図3Aに示すように、軸線方向に長く開口するように形成される、略長矩形状の孔である。軸線方向周りの周方向に隣り合うスライドガイド孔22aの間には、梁状部22dが形成される。
図3A~図3Cに示すように、梁状部22dの側壁面22d1は、スライドガイド孔22a内に露出する。側壁面22d1は、後軸22の内周面から突出して、側壁面22d1の前方側の面と連続する平坦面を形成する補助壁面22d11を有する(図3C及び図6B参照)。このようにして、1つのスライドガイド孔22aにおいて、対向して一対の側壁面22d1が配置される(図3A参照)。また、スライドガイド孔22aの前端縁22a1における後軸22の内周面には、径方向内側に向けて突出するスライドガイド規制突起22a11が形成される。
後軸22のスライドガイド孔22a内に面する各側壁面22d1には、各側壁面22d1からスライドガイド孔22a内に突出し、後端壁22bの内壁面22b1からスライドガイド孔22aの前端縁22a1よりも前方の位置迄に亘って延在するガイド部22eが形成される。ガイド部22eは、後端係合突起22e1と、後ガイド22e2と、前ガイド22e3を有する。
後端係合突起22e1は、後端壁22bの内壁面22b1から突出してブロック状に形成される。後ガイド22e2は、後端係合突起22e1よりも幅狭に(換言すれば側壁面22d1からの突出量が後端係合突起22e1よりも少ない形状として)後端係合突起22e1から前方に向けて延設される。後端係合突起22e1と後ガイド22e2の径方向外側の外表面は、対応する後端壁22bの径方向外側の外表面と連続する平坦面に形成される。後ガイド22e2の径方向外側の外表面と開口壁面との間には、対向する後ガイド22e2の開口壁面との開口幅が径方向外側に向かうに従って拡開するように周方向に対して傾斜する後ガイド傾斜面22e21(図6Aも参照)が形成される。後ガイド22e2の前端には、径方向外側がR面取状に湾曲する面取部22e22が形成される。前ガイド22e3は、面取部22e22よりも径方向内側の面取部22e22の前端よりも後方側の位置から前方に向けて延在する略板状に形成される。従って、後ガイド22e2の面取部22e22が前ガイド22e3と接続する部分は、後方に向けて先細に凹むようにしてガイド係止段部22fが形成される。
ガイド係止段部22fよりも前方側であって、前ガイド22e3の径方向内側の内表面と開口壁面との間には、対向する前ガイド22e3の開口壁面との開口幅が径方向外側に向かうに従って縮閉するように周方向に対して傾斜する前ガイド傾斜面22e31(図6B参照)が形成される。また、前ガイド22e3の前端部分の側面(開口壁面)は、対向する前ガイド22e3の開口壁面との間の開口幅が前方に向かうに従って拡開するように傾斜側面22e32が形成される。このように形成されたスライドガイド孔22aの構成の各々については後に個別に詳述する。
図2に戻り、軸筒2の内部に突出して組み付けられた先軸21の後方の位置には、ガイドストッパー40が組み付けられる。ガイドストッパー40は、前方に開口した略有底筒状に形成されてその前部を構成する円筒部40aと、この円筒部40aの後面から突出してその後部を構成するスプリングガイド40bとを有する。ガイドストッパー40の円筒部40aの外周には、後軸22の前方の内周面上に形成された環状突起22gと嵌合する溝部40a1が形成される。後軸22の環状突起22gとガイドストッパー40の溝部40a1との嵌合によって、ガイドストッパー40が軸筒2に対して固定される。ガイドストッパー40の円筒部40aの底部には、3本の筆記体30が挿通されるよう3つの孔40a2が開けられる。ガイドストッパー40の円筒部40aの後面とスライドガイド10との間で圧縮されるように、圧縮スプリング42が筆記体30の外周に配置される。圧縮スプリング42の付勢力により、スライドガイド10及び筆記体30は後方に付勢される。
本実施形態では、操作部としても機能するクリップ11aを有するクリップ付スライドガイド11及び本体から径方向外側に突出する操作部12aを有する2つの操作スライドガイド12を含む合計3個のスライドガイド10が後軸22に形成された3個のスライドガイド孔22aに対応して軸線回りの周方向に等間隔で配置される。
クリップ付スライドガイド11は、図4A~図4Cに示すように、略棒状に形成される本体部11bと、本体部11bから径方向外側に突出し、湾曲部を経て前方に延在するクリップ11aとを有する。クリップ11aの基端部における前部の外周面上には、後方に向かうに従って径方向外側に突出するように傾斜する規制傾斜面11a1が形成される。この規制傾斜面11a1は、クリップ付スライドガイド11の前進を所定の操作量の範囲内に規制すると共に、筆記体30を突出させたクリップ付スライドガイド11の規制傾斜面11a1とスライドガイド孔22aの前端縁との間に所定のクリアランスを画成する。本体部11bは、略棒状に形成される棒状本体100を有する。棒状本体100の径方向外側には、棒状本体100の前端よりも後方にその前端を有し、棒状本体100の後端から後方にその後端が突出するように長手方向に延在する板状部110が形成される。板状部110は、後に詳述するように複数のスライド面を有する。板状部110の前端と棒状本体100とにより圧縮スプリング42と係合するスプリング係合段部120が形成される。棒状本体100の前端には、筆記体30と係合して筆記体30を保持するための筆記体係合部130が棒状本体100から前方に向けて突出するように形成される。クリップ11aの基部と板状部110は、略面一なスライド面を形成するために略等幅に形成される。
クリップ付スライドガイド11の本体部11bの棒状本体100の後部には、棒状本体100から突出する3個の突起(解除突起140、着脱用突起150、被解除突起160)が形成される。3個の突起のうち、前側の解除突起140及び最後方の被解除突起160は、軸線方向から視たときに、その先端が先細となった略三角形状に形成される。着脱用突起150は一対の着脱片200を有し、一対の着脱片200は棒状本体100から径方向内側に向けて突出して延在するように形成される。着脱片200の各々は、該一対の着脱片200の突出方向である径方向を挟んで対向し、板状部110に対して略直交する方向に突出する略板状の径方向延在部210を有する。また、着脱片200の各々は、径方向延在部210の端部から周方向(本実施形態では径方向延在部210の延在方向と略直交する方向)に延在する係合突起220を有する。係合突起220は多芯筆記具1の軸線周りの周方向に突出して延在しているとよい。多芯筆記具1の径方向内側に面する係合突起220の内表面には、係合突起220の先端が先細となるように周方向に対して傾斜する傾斜面221が形成される。着脱用突起150の前後には、側面から視たときに切欠き形状となるように凹部170が形成される。この切欠き形状の凹部170を形成すると、後に詳述するように好適に着脱用突起150が弾性変形することを促進することができる。クリップ付スライドガイド11の本体部11bの後端には、棒状本体100の側面及び後面に面する凹部が形成されるように、一対の係合部180が形成される。係合部180については後に詳述する。
図5A~図5Cに示される操作スライドガイド12は、略棒状に形成される本体部12bと、本体部12bから径方向外側に向けて突出する操作部12aとを有する。操作部12aの前部には、前方に向けて先細となるように傾斜する規制傾斜面12a1が形成される。操作スライドガイド12の本体部12bは、前述のクリップ付スライドガイド11の本体部11bに対応する。操作スライドガイド12の本体部12bは、棒状本体100、板状部110、スプリング係合段部120、筆記体係合部130、解除突起140、着脱用突起150、被解除突起160、係合部180を有する。
図2に示すように、筆記体30は、インクタンク30aの前端に筆記部30bを有する。インクタンク30aの後端部内には、スライドガイド10(クリップ付スライドガイド11、操作スライドガイド12)の筆記体係合部130が圧入される。筆記体30は、スライドガイド10に係合されて保持された状態で、軸筒2の内部に配置される。各スライドガイド10の板状部110の多芯筆記具1の径方向内側に面する一対のスライド面(第1のスライド面)は、径方向外側にその法線ベクトルを有するようにスライドガイド孔22aの一対の後ガイド22e2に対して形成された後ガイド22e2のガイド平面と摺接する。板状部110の側面(第2のスライド面)は、後ガイド22e2のガイド平面と略直交する1対のガイド平面として、スライドガイド孔22aを挟んで対向する梁状部22dに形成された梁状部22dの側壁面22d1と摺接する。この略直交する2つのガイド平面にガイドされた状態で、各スライドガイド10は、各スライドガイド孔22aに組み付けられて軸線方向に摺動する。
筆記体30の没入状態(スライドガイド10が後退した状態)においては、後軸22の後端壁22bに形成された後端係合突起22e1がスライドガイド10の後端に形成された凹部である係合部180に挿入されて係合する。これにより、スライドガイド10の径方向外側への移動が規制される。特に、クリップ付スライドガイド11において、クリップ11aで多芯筆記具1を懸架して支持する場合であってもスライドガイド10の径方向外側への移動を好適に規制することができる。
複数の筆記体30の筆記部30bを先口21aの開口部21a1から突出させるときは、複数のスライドガイド10の一を選択し、圧縮スプリング42の付勢力に抗して前方にスライドさせる。複数のスライドガイド10の一が所定の位置まで前進すると、図7Aに示すように、スライドガイド10の板状部110の後端が後軸22の後ガイド22e2の前端(面取部22e22、図3B、図3C参照)を越えることによって、スライドガイド10の後部が操作力に押されて径方向内側に落ち込む。筆記体30及びスライドガイド10は圧縮スプリング42によって後方に付勢されているから、スライドガイド10の板状部110の後端がスライドガイド孔22aの一対のガイド係止段部22fに押圧されて係止される。一方、スライドガイド10の前部は、筆記体30がガイドストッパー40に挿通されているため、その径方向の位置が維持される。このため、スライドガイド10は、その後部がその前部よりも軸線に近接するように軸線に対して傾斜してガイド係止段部22fに係止される。このとき、図7Bに示すように、前進されたスライドガイド10の板状部110の多芯筆記具1の径方向内側に面する一対のスライド面(第1のスライド面)が多芯筆記具1の径方向外側に面するように前ガイド22e3に形成された一対のガイド平面に近接又は接触することで前ガイド22e3によってガイドされる。スライドガイド10の前進移動は、スライドガイド10の規制傾斜面11a1,12a1がスライドガイド孔22aのスライドガイド規制突起22a11と当接することで所定の操作範囲内に規制される。
筆記体30の突出状態を解除して没入させるときは、図7Aに示す、選択した一の筆記体30の突出状態において、他のスライドガイド10を前方に移動させる。他のスライドガイド10を前方に移動させると、他のスライドガイド10の解除突起140が、突出状態のスライドガイド10の被解除突起160に当接する。これにより、突出状態のスライドガイド10が径方向外側に押し上げられて、スライドガイド10の板状部110の後端とスライドガイド孔22aの一対のガイド係止段部22fとの係合が解除される。スライドガイド10とスライドガイド孔22aとの係合が解除されると、圧縮スプリング42の付勢力により後方に付勢された筆記体30が軸筒2内に没入される。他のスライドガイド10をさらに前進させると、他のスライドガイド10に保持された他の筆記体30が軸筒2の先口21aの開口部21a1から突出される。あるいは、他のスライドガイド10の操作を中止すると、他のスライドガイド10も後退し、全てのスライドガイド10が軸筒2内に没入される。
多芯筆記具1の組み立てについて説明する。まず、ガイドストッパー40を後軸22に固定して、グリップ3が組み付けられた先軸21(他の実施形態では二色成形等により先軸21とグリップ3が一体的に形成されていても良い)を後軸22に螺合して組み付ける。その後、図8に示すように、筆記体30及び圧縮スプリング42が組み付けられたスライドガイド10を筆記体30の先端からスライドガイド孔22a内に挿入して、スライドガイド孔22aにスライドガイド10を組み付ける。
スライドガイド10は、スライドガイド10の着脱用突起150をスライドガイド孔22aのガイド部22eの後ガイド22e2に対して押圧することで容易に組み付けることができる。クリップ付スライドガイド11の組み付けを例とする図9Aに示すように、着脱用突起150を後ガイド22e2に当接させてスライドガイド10をスライドガイド孔22a内に押し込むと、着脱用突起150の各着脱片200の係合突起220の傾斜面221が、後ガイド22e2の後ガイド傾斜面22e21と当接する。さらにスライドガイド10をスライドガイド孔22a内に押し込むと、図9Bに示すように、スライドガイド10の係合突起220が弾性変形して(具体的には、係合突起220を支持する径方向延在部210が弾性変形して)、対向する着脱片200同士が相互に接近する。さらにスライドガイド10をスライドガイド孔22a内に押し込むと、着脱用突起150(係合突起220)が対向する一対の後ガイド22e2の間を通過することで着脱片200の弾性変形が解放され、元の状態に復元する。このように、スライドガイド10をスライドガイド孔22aに対して押し込むことにより、図6Aに示すように、軸線方向に摺動自在で、かつ、径方向への移動が規制されるようにスライドガイド10をスライドガイド孔22aに容易に組み付けることができる。スライドガイド10の着脱用突起150の径方向延在部210が着脱用突起150の周方向(押し込み方向と直交する方向と略同じ方向)への好適な弾性変形を促進する。
スライドガイド10は、組み付けられたスライドガイド孔22aから取り外すこともできる。スライドガイド10をスライドガイド孔22aから取り外すときは、まず、取り外したい筆記体30が組み付けられたスライドガイド10を前進させて、着脱用突起150が前ガイド22e3と当接する位置まで移動する。着脱用突起150が前ガイド22e3と当接する位置でスライドガイド10を径方向外側に引っ張ると、図10Aに示すように、係合突起220の径方向外側の面の縁が前ガイド22e3の前ガイド傾斜面22e31と当接する。さらにスライドガイド10を径方向外側に引っ張ると、係合突起220が弾性変形して(具体的には係合突起220を支持する径方向延在部210が弾性変形して)、着脱片200同士が相互に接近する。さらにスライドガイド10を径方向外側に引っ張ると、図10Bに示すように、対向する一対の前ガイド22e3の間を着脱用突起150が通過する。このようにして、スライドガイド10をスライドガイド孔22aから容易に取り外すこともできる。
上述のように、本実施形態では、スライドガイド10の係合突起220には傾斜面221が形成される。このため、スライドガイド10の係合突起220を容易に弾性変形させてスライドガイド10をスライドガイド孔22aに好適に組み付けることができる。また、スライドガイド孔22aには周方向に対して傾斜する傾斜面(ガイド部22eの後ガイド22e2の後ガイド傾斜面22e21や前ガイド22e3の前ガイド傾斜面22e31)が形成される。このため、スライドガイド10の係合突起220を容易に弾性変形させてスライドガイド10をスライドガイド孔22aから好適に取り外すことができる。
本実施形態では、スライドガイド10を取り外す位置は、スライドガイド10を取り付ける位置とは異なる、スライドガイド孔22aにおけるさらに前方側の位置(前ガイド22e3の配置位置)とした。このように構成すると、特にクリップ付スライドガイド11においては、クリップ11aを胸ポケット等に挟んで携行しているときに不意にスライドガイド10が前進してクリップ付スライドガイド11がスライドガイド孔22aから外れてしまうことを防ぐことができる。一方、本実施形態のスライドガイド10が最も前方に位置する筆記体30の突出状態では、スライドガイド10の本体部11b,12bがスライドガイド孔22a内に露出してその弾性変形が可能となるスライドガイド孔22aの前端縁22a1からクリップ11aや操作部12aまでの距離が短いために、スライドガイド10の本体部11b,12bが径方向外側に撓んでスライドガイド10が外れる余地(撓み代)がない。このように、本実施形態の多芯筆記具1は、筆記体30及びスライドガイド10を容易にスライドガイド孔22aに組み付けることができる一方で、意識的にスライドガイド10を外そうとするのでなければスライドガイド10が外れ難いように構成される。
以上、本発明は本実施形態によって限定されることは無く、種々の形態で実施することができる。例えば、本実施形態では、スライドガイド10の着脱用突起150に径方向延在部210を形成したが、これに限られず、他の実施形態では、着脱用突起150として係合突起220のみを設けて係合突起220が周方向に弾性変形するように構成するものとしてもよい。また、本実施形態においては、着脱用突起150の係合突起220が周方向に弾性変形するように構成したが、これに限られず、他の実施形態では、スライドガイド孔22aが周方向に広がるように梁状部22dを弾性変形可能に構成するものとしてもよい。あるいは、さらに他の実施形態では、スライドガイド10の着脱用突起150及び梁状部22dの双方が周方向に弾性変形可能であるように構成するものとしてもよい。このように構成すると、スライドガイド10の着脱用突起150及び梁状部22dの双方の弾性変形量を各々抑制することができるので、スライドガイド孔22aへのスライドガイド10の着脱を繰り返しおこなう場合にも、繰り返しの材料疲労による着脱構造部の強度低下を抑制することができる。
1 多芯筆記具 2 軸筒
3 グリップ 10 スライドガイド
11 クリップ付スライドガイド 11a クリップ
11a1 規制傾斜面 11b 本体部
12 操作スライドガイド 12a 操作部
12a1 規制傾斜面 12b 本体部
21 先軸 21a 先口
21a1 開口部 21b フランジ
21c 雄ネジ 22 後軸
22a スライドガイド孔 22a1 前端縁
22a11 スライドガイド規制突起 22b 後端壁
22b1 内壁面 22b2 後端壁突起
22c 雌ネジ 22d 梁状部
22d1 側壁面 22d11 補助壁面
22e ガイド部 22e1 後端係合突起
22e2 後ガイド 22e21 後ガイド傾斜面
22e22 面取部 22e3 前ガイド
22e31 前ガイド傾斜面 22e32 傾斜側面
22f ガイド係止段部 22g 環状突起
30 筆記体 30a インクタンク
30b 筆記部 40 ガイドストッパー
40a 円筒部 40a1 溝部
40a2 孔 40b スプリングガイド
42 圧縮スプリング 100 棒状本体
110 板状部 120 スプリング係合段部
130 筆記体係合部 140 解除突起
150 着脱用突起 160 被解除突起
170 凹部 180 係合部
200 着脱片 210 径方向延在部
220 係合突起 221 傾斜面

Claims (3)

  1. 径方向に開口した複数のスライドガイド孔を有する軸筒と、前記複数のスライドガイド孔の各々に組み付けられて軸線方向に摺動する複数のスライドガイドと、前記複数のスライドガイドの各々に組み付けられた複数の筆記体とを備え、前記複数の筆記体の一を選択して前記軸筒の先口から突出させることができる筆記具において、前記スライドガイドは周方向に延在する係合突起を有し、前記係合突起は径方向に延在する径方向延在部を更に有し、前記スライドガイドが前記スライドガイド孔に組み付けられるときに、該スライドガイドの係合突起又は該スライドガイド孔が周方向に弾性変形することを特徴とする、筆記具。
  2. 前記スライドガイドの係合突起又は前記スライドガイド孔は周方向に対して傾斜する傾斜面を更に有する、請求項1に記載の筆記具。
  3. 前記複数のスライドガイドの一はクリップを更に有し、該クリップを有するスライドガイドは該スライドガイドが後退したときに前記軸筒と係合する係合部を更に有する、請求項1又は請求項2に記載の筆記具。
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