JP7223407B2 - 加熱剤 - Google Patents
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Description
本実施形態に係る発熱剤は、塩化マグネシウムおよび酸化カルシウムからなる第一の発熱剤(以下、「点火剤」という場合がある。)と、酸化カルシウムおよび粉体アルミニウムからなる第二の発熱剤(以下、「主発熱剤」という場合がある。)と、を有して構成される。
本実施形態に係る第一の発熱剤(点火剤)は、塩化マグネシウムと発熱溶液(詳細は後述)とを反応させる第一段階反応において反応熱を発生させて酸化カルシウムおよび/または粉体アルミニウムの少なくとも一部を加熱するために使用する。
本実施形態に係る第二の発熱剤(主発熱剤)は、酸化カルシウムと発熱溶液とを反応させる第二段階反応において反応熱を発生させるとともに水酸化カルシウムを生成させ、第二段階反応で生成された水酸化カルシウムと粉体アルミニウムとを反応させる第三段階反応において反応熱を発生させるために使用する。
塩化マグネシウム(MgCl2)は、第一の発熱剤(点火剤)の組成物の一つとして使用する。
酸化カルシウム(CaO,生石灰)は、第一の発熱剤(点火剤)および第二の発熱剤(主発熱剤)の組成物の一つとして使用する。
Ca0含量が90%以上で不純分が3.2%以下、CO2が2.0%以下のもの、が好ましく、
CaO含量が93%以上で不純分が3.2%以下、CO2が2%以下のもの、がより好ましく、
CaO含量が95%以上で不純分が1.8%以下、CO2が0.9%以下のもの、が最も好ましい。
粉体アルミニウム(Al)は、第二の発熱剤(主発熱剤)の組成物の一つとして使用する。
純度99.7%以上のもので、見掛密度が0.8乃至1.1g/cm3の範囲で、-330メッシュ(-45μm)が35乃至60,+330メッシュ(+45μm)が15乃至30,+235メッシュ(+63μm)が5乃至15,+140メッシュ(+106μm)が7>の粒度分布を有するもの、または、
純度99.7%以上のもので、見掛密度が0.8乃至1.1g/cm3の範囲で、-330メッシュ(-45μm)が40乃至60,+330メッシュ(+45μm)が15乃至30,+235メッシュ(+63μm)が15>、+200メッシュ(+75μm)が10>の粒度分布を有するもの、または、
純度99.7%以上のもので、見掛密度が0.8乃至1.1g/cm3の範囲で、-330メッシュ(-45μm)が70乃至90,+330メッシュ(+45μm)が30>、+235メッシュ(+63μm)が3>、+200メッシュ(+75μm)が2>の粒度分布を有するもの、が好ましく
純度99.7%以上のもので、見掛密度が0.8乃至1.1g/cm3の範囲で、-330メッシュ(-45μm)が40乃至60,+330メッシュ(+45μm)が15乃至30,+235メッシュ(+63μm)が15>、+200メッシュ(+75μm)が10>の粒度分布を有するもの、が最も好ましい。
本実施形態に係る加熱剤は、上述の発熱剤(第一の発熱剤および第二の発熱剤)と、発熱溶液と、を有して構成される。なお、本発明に係る加熱剤は、発熱剤(第一の発熱剤および第二の発熱剤)と発熱溶液を有して構成されるものであればよく、発熱剤(第一の発熱剤および第二の発熱剤)と発熱溶液以外の組成物(例えば、反応助剤等)を添加した加熱剤であってもよい。
本実施形態に係る発熱溶液は、塩化ナトリウム溶液およびエタノール溶液からなる発熱溶液である。従来の加熱剤では、発熱溶液として、水を使用するのが一般的であるが、本発明に係る加熱剤では、低温(例えば、-40℃)の環境下においても発熱溶液が凍結しないように、塩化ナトリウム溶液とエタノール溶液を混合した不凍液を、発熱溶液として使用する。
本発明の最も好ましい実施の形態は、塩化マグネシウムと酸化カルシウムで第一の発熱剤(点火剤)を製造し、酸化カルシウムと粉体アルミニウムで第二の発熱剤(主発熱剤)を製造し、塩化ナトリウム溶液とエタノール溶液で発熱溶液を製造することである。
以下、実施例を用いて、本発明を具体的に説明する。なお、実施例で使用した第一の発熱剤(点火剤)の塩化マグネシウムは、丸安産業社製の無水塩化マグネシウムであり、第一の発熱剤(点火剤)の酸化カルシウムは、秩父石灰工業社製の生石灰 QA 0-3mmである。また、第二の発熱剤(主発熱剤)の酸化カルシウムは、秩父石灰工業社製の生石灰 QA POWであり、第二の発熱剤(主発熱剤)の粉体アルミニウムは、SKMP社製のインド産アトマイズアルミ粉末である。また、実施例で使用した不織布は、目付重量60g/m2,厚さ0.14mm,通気度20cm3/cm2秒,ヒートシール強度60N/5cm(at205℃)のものである。
<本発明の発熱剤>
上述した塩化マグネシウムおよび酸化カルシウムを25%:75%の配合割合で混合して40g用意し、これを不織布製の袋に充填して第一の発熱剤(点火剤)を製造した。また、上述した酸化カルシウムおよび粉体アルミニウムを30%:70%の配合割合で混合して90g用意し、これを不織布製の袋に充填して第二の発熱剤(主発熱剤)を製造するとともに、この第二の発熱剤(主発熱剤)の中心に挿入されるように温度センサーをセットした。さらに、上述した塩化ナトリウム溶液およびエタノール溶液を50%:50%の配合割合で混合して200gの発熱溶液を製造した。
比較例(従来の発熱剤)として、酸化カルシウムおよび粉体アルミニウムを30%:70%の配合割合で混合して35gの発熱組成物を用意し、これを不織布製の袋に充填して発熱剤を製造するとともに、この発熱剤の中心に挿入されるように温度センサーをセットした。
本発明の発熱剤の食品加熱能力を測定するために、被加熱物として主菜(ご飯)と副菜(レトルト食品、約680g)を用意し、それぞれの天面に温度センサーをセットした。そして、これらを第一の発熱剤(点火剤)および第二の発熱剤(主発熱剤)とともに加熱袋(パウチ袋)に収納した。なお、加熱剤(発熱剤および発熱溶液)に関する条件は、実施例1と同様である。
Claims (2)
- 塩化マグネシウムおよび酸化カルシウムを少なくとも有する第一の発熱剤と、
酸化カルシウムおよび粉体アルミニウムを少なくとも有する第二の発熱剤と、
塩化ナトリウム溶液およびエタノール溶液を少なくとも有する発熱溶液と、を有して構成され、
前記発熱溶液は、該発熱溶液の総重量当たり、前記塩化ナトリウム溶液が23乃至25%、前記エタノール溶液が50乃至60%の割合で配合される、
ことを特徴とする加熱剤。 - 請求項1に記載の加熱剤において、
前記第一の発熱剤は、該第一の発熱剤の総重量当たり、塩化マグネシウムが20乃至30%、酸化カルシウムが70乃至80%からなり、
前記第二の発熱剤は、該第二の発熱剤の総重量当たり、酸化カルシウムが22.5乃至33.3%、粉体アルミニウムが45乃至66.75%の割合で配合される、
ことを特徴とする加熱剤。
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