JPH11146835A - レトルト食品加熱剤 - Google Patents

レトルト食品加熱剤

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JPH11146835A
JPH11146835A JP35603397A JP35603397A JPH11146835A JP H11146835 A JPH11146835 A JP H11146835A JP 35603397 A JP35603397 A JP 35603397A JP 35603397 A JP35603397 A JP 35603397A JP H11146835 A JPH11146835 A JP H11146835A
Authority
JP
Japan
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bag
temp
water
mixture
semi
Prior art date
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Pending
Application number
JP35603397A
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English (en)
Inventor
Harumi Handa
春見 半田
Seihachi Muto
清八 武藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAIHATSU KOGYO KK
MUTO GIKEN KK
Original Assignee
KAIHATSU KOGYO KK
MUTO GIKEN KK
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Publication date
Application filed by KAIHATSU KOGYO KK, MUTO GIKEN KK filed Critical KAIHATSU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来食品加熱剤は、剤料の嵩が大きかった
り、発熱中に臭気を発したりしていた。これらの欠点を
解決すること。 【構成】 原料に粉体アルミニウム及び粉体生石灰を用
いて、この混合物に注水し、この3成分の発熱反応に続
いて、生石灰が消石灰に変化した後、再び余剰の粉体ア
ルミニウム及び水と発熱反応をする、少原剤料から高い
熱量を得て、この間臭気を発しないこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として近年発展が目
覚ましいレトルト食品を、火器のない場所にて安全に加
熱して食することを目的とする食品加熱剤に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、加熱機能つきの日本酒を収容
した容器などが存在した。また近年一般食品についても
同様な機能つきの食品が出回っている。これらに用いら
れている加熱部は全て生石灰に注水して生ずる反応熱を
利用したものである。
【0003】また最近、米国,ZESTOTHERM,
INC.社(以下Z社と言う)が米国国軍用としてのみ
販売しているといわれるマグネシム−鉄合金に注水して
発熱させるものもある。
【0004】
【[発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法
では以下のような問題点があった。上記生石灰による方
法では、その発熱量の少なさからくる発熱剤料の増加で
ある。その結果、容器が大きくなり、運搬、取扱いに不
便があった。
【0005】また、Z社の製品の場合には、発熱剤料の
量や発熱量の点では優れているが、独特の臭気があり一
般向きではない。
【0006】そこでこの発明は、一般利用者のための食
品を加熱することを目的とするために、臭気のない、比
較的少量の剤料で高発熱量が得られる発熱剤を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では次のような技術的手段を講じている。
すなわち、少量の剤料で、どこにでもある水を用い、発
熱時に臭気を発しない、高発熱量を取り出すことのでき
る反応系の探索を行った。
【0008】金属類、特にマグネシウムとアルミニウム
が鑛酸、ルイス酸または反応は弱いが有機酸の存在で水
と反応し、多くは水素を放出しながら発熱反応をするこ
とは古くからよく知られている。しかしこの際、そのほ
とんどが加熱された酸分子の一部が気化して鼻を突く臭
気を発する。
【0009】これに対して公知ではあるが、アルミニウ
ムとアルカリ化合物の反応は、酸との反応と比較すると
酸ほどは一般に知られていない。それは、アルカリ水溶
液の温度が高い場合でなければ反応が進まないためと考
えられる。
【0010】アルミニウムとアルカリ化合物の反応を、
系外から熱を加えずに起こさせるためには、系内に、常
温の水と作用して、水温を、長くても30秒以内に、低
くても60℃以上に上げる化合物の存在が必要である。
この考えに基づいて実験を繰り返した結果、生石灰(分
子式CaO)が適していることが確認された。すなわち
生石灰の場合には、水との発熱反応で生成した消石灰
(分子式Ca(OH))は上記アルカリ化合物であ
り、自らの発熱で得られた温度を糧として再びアルミニ
ウムと発熱反応を起こすために、一つの化合物が2段階
の発熱反応に加わることになり、その結果として剤料及
びその嵩体積の少量化につながることを発見した。剤料
の嵩体積は、Z社製品が35.7ml/20gに対して
高い組成でも18.3ml/20gであった。また臭気
は全く感じられなかった。
【0011】
【作用】上記のようにして選ばれたアルミニウム、生石
灰及び水の反応は、当モル反応上はアルミニウム2分子
(相当分子量54グラム)、生石灰1分子(相当分子量
56グラム)及び水3分子(相当分子量54グラム)で
あり、重量比はほぼ3種同量である。しかし実験の結果
では、生石灰の量はアルミニウムより約20%ほど少な
い量が最も良好である。また水の量は、蒸発量が多いた
めに、生石灰及びアルミニウムの混合量に対して約3倍
の量が必要である。
【0012】
【実施例】この実施例は、本発明における実験の方法
を、表1中の実施例2を例としてその発熱状態を説明す
るものである。各組成の使用量は、粉体アルミニウム1
0g(50%)、粉体生石灰10g(50%)、それに
対する水の量は60gである。
【0013】
【表1】
【0014】予め、通気性ポリエチレン製不織布平袋
(45mm×95mm、長尺方向片側切口、内袋と呼
ぶ)とポリプロピレンフィルム製平袋(130mm×2
30mm、長尺方向片側切口、切口片面フィルム内側の
切口に添って両面テープを張り、両面テープの片側はシ
リコン紙が付いたままとする。両面テープの切口反対寄
りの10mmのところに蒸気抜け用に5mm径の穴を等
間隔に4箇所明ける。これを外袋と呼ぶ)及びウエルダ
ーを用意する。また容量100mlビーカーを2個用意
し、1つのビーカーに粉体アルミニウムと生石灰の混合
物を、もう1つのビーカーに水をそれぞれ所定量入れて
おく。
【0015】次いで、室温20℃に調整された部屋の実
験台上で、内袋の中へ粉体アルミニウムと生石灰の混合
物を入れ切口をシールする。この内袋を外袋にいれ、外
袋の切口を上向とする。上部4箇所に明けられた穴の1
つに100℃の温度計を差し込み、感知部がほぼ中央に
来るように設定し、上部をテープで固定する。袋は上部
両耳をダブルクリックでスタンドに吊って立てる。次い
で水を上部より注入し、素早く両面テープを閉じ、温度
測定に入る。
【0016】初温度20℃から30秒後は約35℃であ
るが、1分20秒後には蒸気通気口から盛んに蒸気を吹
き出しながら80℃を越し、1分30秒では91℃とな
った。2分40秒で最高到達温度の94℃を示し、3分
経過後93℃となった。その後少しづつ降下し、5分3
0秒では90℃を示した。6分後には89℃となり、6
分30秒では83℃、7分後には76℃に降下した。こ
の間臭気は感じられなかった。
【0017】組成を変えて、同様な手順で行った実施例
1、3及びZ社製品比較実施例4を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】この発明の効果は、本発明の効果を表1
中の実施例1の組成を例として説明するものである。
【0020】
【表1】
【0021】実施例と同じ材質の内袋(45mm×95
mm)と外袋(130mm×230mm))を用い、粉
体アルミニウム16g(80%)、粉体生石灰4g(2
0%)及び水50gを実施例と同様な操作で内袋に詰
め、それを外袋にいれ、更にその上に市販の粥のレトル
ト食品(袋の大きさ30mm×100mm×150m
m、重さ250g)を入れ、実施例と同様な操作で水を
入れシールし,スタンドに立て掛けた。
【0022】7分30秒後、外袋から粥の入った袋を取
り出し、切り開いて、中から容器に粥をあけ温度を測定
した。平均温度は68℃であった。食するには十分な温
度が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成分割合が粉体金属アルミニゥム55±
    30%、粉体生石灰45±30%から成り、該混合物1
    00部に対して水を250〜350部添加することによ
    って生じる半密封系内の水蒸気温度が80℃以上の状態
    を6分間以上持続することを特徴とするレトルト食品加
    熱剤。
JP35603397A 1997-11-18 1997-11-18 レトルト食品加熱剤 Pending JPH11146835A (ja)

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JP35603397A JPH11146835A (ja) 1997-11-18 1997-11-18 レトルト食品加熱剤

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JP (1) JPH11146835A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007122900A1 (ja) * 2006-04-21 2007-11-01 Mycoal Co., Ltd. 食品加熱装置
JP2008023363A (ja) * 2007-09-20 2008-02-07 Kyodo:Kk 加熱熱源、それを用いた食品の加熱方法及び調理済み再加熱還元食品
JP2014012817A (ja) * 2012-06-04 2014-01-23 Kumamoto Univ 発熱剤

Cited By (3)

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WO2007122900A1 (ja) * 2006-04-21 2007-11-01 Mycoal Co., Ltd. 食品加熱装置
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