JP3063944U - 発熱剤使用による湯煎式加温装置 - Google Patents

発熱剤使用による湯煎式加温装置

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JP3063944U
JP3063944U JP1999003356U JP335699U JP3063944U JP 3063944 U JP3063944 U JP 3063944U JP 1999003356 U JP1999003356 U JP 1999003356U JP 335699 U JP335699 U JP 335699U JP 3063944 U JP3063944 U JP 3063944U
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JP1999003356U
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清 根岸
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株式会社サンシン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良燗温度を長時間持続させることができるよ
うにすること。 【解決手段】 可搬の容器11中に水13を満たし、こ
の中に水と反応して発熱する発熱剤を収容した発熱パッ
ク12を入れることで、水13の温度を急速に上昇させ
るとともに、水13の温度を長時間所要温度範囲内に保
つ構成を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は手軽にしかも長時間に亙って適温を維持することができる発熱剤使用 による湯煎式加温装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の加温装置の一つとしてガスや電気を熱源に使用した湯煎式燗ど うこが多々あり、主として酒の燗に利用されてきた。
【0003】 図3に、電気ヒータを利用した湯煎式加温装置の一例としての燗どうこを示す 。この図において、1は可搬の容器で、底面側に電気ヒータ2が設けられる。3 は温水(湯ともいう)で、容器1に満たされている。4は徳利で、内部に酒が収 容されている。
【0004】 使用に際しては、サーモスタットで温度を自動制御する電気ヒータ2により温 水3を燗に適した温度に加熱することによって、徳利4内の酒を燗している。
【0005】 なお、熱源として電気ヒータ2に代えてガスコンロや炭火コンロを使うものも ある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし現在でも、家庭用・業務用共に小型のテーブルタイプに於てさえ、30 0W〜1000Wのヒータを使わなければ湯の温度を維持できず、各テーブルに 配線工事かガスの配管工事が必要とされ大変費用が掛かり、又台数を多く使うと 電気容量も大きくなり、そのためなかなか実用化されにくい状態になっていた。 (湯3の温度コントロールや安全装置も必要になる。) これを改善するためにあらかじめ加温した蓄熱材を使用する方法も提案した( 特願平10−262924号参照)が、一度酒を燗すると湯の温度が下がり新た な湯と蓄熱材を使用する必要があった。
【0007】 本考案は上記問題点を発熱剤を収容したパックを用いることで解決した発熱剤 使用による湯煎式加温装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案にかかる発熱剤使用による湯煎式加温装置は、可搬の容器中に水を収容 し、この水を加熱して被加温材を加温する卓上型加温装置であって、前記水の中 に配置され水と反応して発熱する発熱剤を収容した発熱パックを有するものであ る。
【0009】 さらに、前記容器内に形成され被加温材を加温する水を収容した内方容器を備 え、前記容器の水の中に配置され水と反応して発熱する発熱剤を収容した発熱パ ックを有するものである。
【0010】 そして、発熱剤は、成分割合が粉体金属アルミニウム55±30%、粉体生石 灰45±30%から成り、該混合物100部に対して水を250〜350部添加 することによって生じる半密封系内の水蒸気温度が80℃以上の状態を6分間以 上持続することを特徴とするものである。
【0011】
【考案の実施の形態】
図1は、本考案にかかる発熱剤使用による湯煎式加温装置の一実施形態を示す 断面略図であり、燗どうこに適用したものを示す。
【0012】 図1において、11は可搬の卓上型の容器で、木材,プラスチック材等で形成 され、なるべく熱絶縁性の良いものを用いる。12は発熱パックで容器11の底 部に入れられるが、これは容器11の側面に入れてもよい。13は前記容器11 に収容された水(湯でもよい)で、この水13中に、被加温材である酒の入った 徳利20が収容される。10は加温装置全体を示す。
【0013】 発熱パック12の構成例については後述するが、通水性の袋内に水と反応して 発熱する発熱剤が収容される。前記発熱剤の最適例については後述する。
【0014】 次に図1により本考案の発熱剤使用による湯煎式加温装置10の使用方法につ いて説明する。予め定められた量の水13を容器11内に収容しておき、燗をす るとき、まず発熱パック12を水13の入った容器11の底部に入れ、徳利20 をその上に入れる。発熱パック12を容器11に入れると、発熱剤が水と反応し て発熱を開始し、水13の温度が上昇し、徳利20を加温し、内部の酒が燗され る。例えば、水100ccに対して発熱剤は25gで、水温25℃が70℃にな るのに2〜3分かかり、酒は3分で約52℃となり40分経過したあとでも酒は 45℃に保温された。ただし発熱剤は後述の特願平9−356033号に係る加 熱剤を用いた場合である。
【0015】 図2は、本考案の他の実施形態を示すもので、衛生面を考慮してなされたもの である。図2において、14は内側容器で、容器11の内側に設けられ、熱伝導 性に優れた材料、例えば銅や銅合金、あるいはアルミニウム製とする。15は水 で、内側容器14に収容されている。その他は図1と同じである。図2では、内 側容器14の上端が容器11の上端に引掛って取り付けられているが、安全のた めその他で内側容器14を容器11に固定するようにしてもよい。
【0016】 この構成によると、徳利20は水13と分離された水15で加熱されるので、 加熱剤と水13とが反応して水13が濁っても水15に影響が出ず衛生的である 。
【0017】 次に本考案に用いて特に好適な発熱剤(加熱剤)について説明する。発熱剤の 構成は成分割合が粉体金属アルミニウム55±30%、粉体生石灰45±30% から成り、該混合物100部に対して水を250〜350部添加することによっ て生じる半密封系内の水蒸気温度が80℃以上の状態を6分間以上持続すること を特徴とするものである。
【0018】 すなわち、金属類、特にマグネシウムとアルミニウムが鑛酸、ルイス酸または 反応は弱いが有機酸の存在で水と反応し、多くは水素を放出しながら発熱反応を することは古くからよく知られている。しかしこの際、そのほとんどが加熱され た酸分子の一部が気化して鼻を突く臭気を発する。
【0019】 これに対して公知ではあるが、アルミニウムとアルカリ化合物の反応は、酸と の反応と比較すると酸ほどは一般に知られていない。それは、アルカリ水溶液の 温度が高い場合でなければ反応が進まないためと考えられる。
【0020】 アルミニウムとアルカリ化合物の反応を、系外から熱を加えずに起こさせるた めには、系内に、常温の水と作用して水温を長くても30秒以内に、低くても6 0℃以上に上げる化合物の存在が必要である。この考えに基づいて、生石灰(分 子式CaO)が適していることが確認された。すなわち生石灰の場合には、水と の発熱反応で生成した消石灰(分子式Ca(OH)2 )は上記アルカリ化合物で あり、自らの発熱で得られた温度を糧として再びアルミニウムと発熱反応を起こ すために、一つの化合物が2段階の発熱反応に加わることになり、その結果とし て剤料及びその嵩体積の少量化につながることが発見された。また臭気は全く感 じられなかった。
【0021】 上記のようにして選ばれたアルミニウム、生石灰及び水の反応は、当モル反応 上はアルミニウム2分子(相当分子量54グラム)、生石灰1分子(相当分子量 56グラム)及び水3分子(相当分子量54グラム)であり、重量比はほぼ3種 同量である。しかし実験の結果では、生石灰の量はアルミニウムより約20%ほ ど少ない量が最も良好である。また水の量は、蒸発量が多いために、生石灰及び アルミニウムの混合量に対して約3倍の量が必要である。
【0022】 具体的には、予め通気性ポリエチレン製不織布平袋(一例として、45mm× 95mm、長尺方向片側切口、内袋と呼ぶ)とポリプロピレンフィルム製平袋( 130mm×230mm、長尺方向片側切口、切口片面フィルム内側の切口に添 って両面テープを張り、両面テープの片側はシリコン紙が付いたままとする。両 面テープの切口反対寄りの10mmのところに蒸気抜け用に5mm径の穴を等間 隔に4箇所明ける。これを外袋と呼ぶ)及びウエルダーを用意する。また容量1 00mlビーカーを2個用意し、1つのビーカーに粉体アルミニウムと生石灰の 混合物を、もう1つのビーカーに水をそれぞれ所定量入れておく。
【0023】 次いで、室温20℃に調整された部屋の実験台上で、内袋の中へ粉体アルミニ ウムと生石灰の混合物を入れ切口をシールする。この内袋を外袋に入れ、外袋の 切口を上向とする。上部4箇所に明けられた穴の1つに100℃の温度計を差し 込み、感知部がほぼ中央に来るように設定し、上部をテープで固定する。袋は上 部両耳をダブルクリックでスタンドに吊って立てる。次いで水を上部より注入し 、素早く両面テープを閉じ、温度測定に入る。
【0024】 初温度20℃から30秒後は約35℃であるが、1分20秒後には蒸気通気口 から盛んに蒸気を吹き出しながら80℃を越し、1分30秒では91℃となった 。その後少しずつ降下し、5分30秒では90℃を示した。6分後には89℃と なり、6分30秒では83℃、7分後には76℃に降下した。この間臭気は感じ られなかった。
【0025】 なお本考案は上述した特願平9−356033号の発熱剤を使用するのが好適 であるが、水と反応して長時間発熱し、かつパックにできるものであれば他のも のも使用することができる。
【0026】 さらに、本考案は被加温材として酒のみならずコーヒー,茶,スープ,牛乳等 々他のものにも適用できることは言うまでもない。
【0027】
【考案の効果】 本考案にかかる発熱剤使用による湯煎式加温装置は、水と反応して発熱する発 熱剤を収容した発熱パックを用いているので、水の中に発熱パックを入れるだけ で被加熱材の加熱ができ酒燗等を簡単に行うことができ、きわめて実用的である 。
【0028】 さらに、内側容器を形成したものは、被加熱材と発熱パックとが分離されるの で、衛生的である。
【0029】 さらに発熱パックとして特願平9−356033号の加熱材を用いたものは、 急速な加温と長時間の保温とを実現できる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる発熱剤使用による湯煎式加温装
置の一実施形態を示す断面図略図である。
【図2】本考案にかかる発熱剤使用による湯煎式加温装
置の他の実施形態を示す断面図略図である。
【図3】従来の燗どうこの一例を示す断面略図である。
【符号の説明】
10 加温装置 11 容器 12 発熱パック 13 水 14 内側容器 15 水 20 徳利

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可搬の容器中に水を収容し、この水を加
    熱して被加温材を加温する卓上型加温装置であって、前
    記水の中に配置され水と反応して発熱する発熱剤を収容
    した発熱パックを有することを特徴とする発熱剤使用に
    よる湯煎式加温装置。
  2. 【請求項2】 可搬の容器中に水を収容し、この水を加
    熱して被加温材を加温する卓上型加温装置であって、前
    記容器内に形成され被加温材を加温する水を収容した内
    側容器を備え、前記容器の水の中に配置され水と反応し
    て発熱する発熱剤を収容した発熱パックを有することを
    特徴とする発熱剤使用による湯煎式加温装置。
  3. 【請求項3】 発熱剤は、成分割合が粉体金属アルミニ
    ウム55±30%、粉体生石灰45±30%から成り、
    該混合物100部に対して水を250〜350部添加す
    ることによって生じる半密封系内の水蒸気温度が80℃
    以上の状態を6分間以上持続することを特徴とする請求
    項1または2に記載の発熱剤使用による湯煎式加温装
    置。
JP1999003356U 1999-05-17 1999-05-17 発熱剤使用による湯煎式加温装置 Expired - Lifetime JP3063944U (ja)

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