JP7222644B2 - 施工部材、及び施工部材の固定方法 - Google Patents

施工部材、及び施工部材の固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、施工部材、及び施工部材の固定方法に関する。
従来、壁材を施工する現場では、予め、土台等の壁下地に施工部材を設置することが行われている。
このような施工部材として、例えば、特許文献1には、土台に取り付け固定される平板部と、平板部において長手方向に沿って形成された複数の貫通穴とを備えるスタータ金具が開示されている。
特開2016-191232号公報
しかし、特許文献1のようなスタータ金具を壁下地に取り付ける際、施工者は、一方のの手で、所定の位置に合わせた状態のスタータ金具を壁下地に押さえつけながら、他方の手で固定具を貫通穴に通して壁下地に取り付ける必要があった。そうすると、ネジ等の固定具は、例えばドリルビット先端で壁下地に押し付けられるのみであり、固定具がドリルビット先端から外れて落下し、施工に手間がかかった。
本発明の目的は、施工部材を施工する際に、固定具を落下させにくくできる施工部材、及び施工部材の固定方法を提供することである。
本発明の一態様に係る施工部材は、壁下地に固定される左右方向に延びた長尺状の固定片を備え、前記固定片は、前記壁下地に固定された仮固定用の固定具で仮固定される仮固定部を備え、前記仮固定部は、前記壁下地に対して前記固定片を上下方向に位置調整可能な位置調整部と、前記位置調整部に対して前記仮固定用の固定具を導入可能な導入部と、を有し、前記仮固定部は、前記固定片の上端に開口する上導入部を有する上仮固定部と、前記固定片の下端に開口する下導入部を有する下仮固定部とを含む。
本発明の一態様に係る施工部材の固定方法は、前記施工部材を前記壁下地に固定する方法であって、前記壁下地に固定された前記仮固定用の固定具を前記導入部から前記位置調整部に導入する工程と、前記仮固定用の固定具が通された前記固定片の上下方向のいずれかの端部を、前記壁下地に予め付された位置決め用のマークに合わせて前記仮固定部を仮固定する工程と、前記仮固定された前記固定片を本固定用の固定具で本固定する工程と、を含む。
本発明の上記態様によれば、施工部材を施工する際に、固定具を落下させにくくできる。
図1Aは、本発明の一実施形態に係る施工部材の第1例を示す正面図である。図1Bは、図1AのA-A線断面図である。 図2A~図2Cは、図1Aの施工部材を壁下地に仮固定するまでの各工程を概略で示す断面図である。 図3は、図1Aの施工部材を壁下地に本固定させた態様を示す概念図である。 図4Aは、本発明の一実施形態に係る施工部材の第2例を示す正面図である。図4Bは、図4AのB-B線断面図である。図4Cは、図4AのC-C線断面図である。 図5A~図5Dは、図4Aの施工部材を壁下地に本固定するまでの各工程を概略で示す断面図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る施工部材の第3例を示す正面図である。 図7は、本発明の一実施形態に係る施工部材の第4例の一部を示す正面図である。 図8A及び図8Bは、本発明の一実施形態に係る施工部材の第5例の一部を示すと共に、この施工部材を壁下地に仮固定した態様を示す正面図である。 図9は、本発明の一実施形態に係る施工部材の第6例を示す斜視図である。 図10A~図10Cは、図9の施工部材を壁下地に仮固定するまでの各工程を概略で示す断面図である。 図11は、図9の施工部材を壁下地に本固定させた態様を示す概念図である。 図12は、本発明の一実施形態に係る壁構造を示す概念図である。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
(概要)
施工部材1は、壁材4の下端側で、かつ壁材4の屋内側にある壁下地5に固定される部材である(例えば、図12参照)。このような施工部材1は、壁下地5の上下方向と直交する左右方向に沿って配置される。このため、施工部材1の上下方向Yは、壁下地5の上下方向により規定される。また、施工部材1の左右方向Xは、壁下地5の左右方向により規定される。
また、施工部材1は、金属製の板材を屈曲させるようにして形成され、図1Aのように、固定片2と、固定片2の下端に接続している部材機能部3とを備える。部材機能部3は、図12のような壁構造において所定の機能を有する部位である。施工部材1が壁材設置用のスタータ1aである場合、部材機能部3は、固定片2が壁下地5に固定された状態で、壁下地5に設置される壁材4を下方から支持する機能を有する。また、施工部材1が水切り1bである場合、部材機能部3は、壁材4の屋外側面を伝った雨水等の水滴を、壁材4の屋内側へ入りにくくする機能を有する。
固定片2は、壁下地5に固定される左右方向Xに延びた長尺状のものであり、壁下地5の設置面と接するようにして形成された部位である。また、固定片2は、図1Aのように、仮固定部21を備える。仮固定部21は、壁下地5に固定された仮固定用の固定具61で仮固定されるものであり、図1Aのように、位置調整部212と、導入部211と、を備える。位置調整部212は、壁下地5に対して固定片2を上下方向Yに位置調整可能にする部位である。導入部211は、位置調整部212に対して固定具61を導入可能にする部位である。
固定片2が位置調整部212と、導入部211とを備えることで、施工部材1を施工する際に、特に仮固定部21を仮固定する際に、固定具61を落下させにくくすると共に、固定具61を壁下地5に取り付けた状態で固定片2を上下方向Yに容易に位置調整できる。
また、図4Bのように、仮固定部21は、固定具61に引っ掛け可能な引っ掛け部213を有しうる。引っ掛け部213は仮固定部21の上端にある。この場合、仮固定の際に、引っ掛け部213を固定具61に一旦引っ掛けて、施工部材1の特定の部位(例えば、固定片2の上端)を位置決めするための位置決め用のマーク7(例えば、図3参照)を視認できる。しかも、マーク7を視認しながら固定片2を上下方向Yに沿って位置調整できるため、マーク7に合わせて固定片2が壁下地5に固定されやすくなり、施工部材1の施工性が向上しやすくなる。
以下、施工部材1、及び施工部材1の固定方法を、第1~第6実施形態で具体的に説明する。
(第1実施形態)
<施工部材>
まず、第1実施形態に係る施工部材1を、図1A~図1B、及び図12を参照して説明する。
本実施形態に係る施工部材1は、図1Aのようなスタータ1aであって、固定片2と、固定片2の下端に接続している部材機能部3とを備える。
固定片2は、壁下地5に固定される左右方向Xに延びた長尺状のものであり、壁下地5の設置面と接するようにして形成され、施工部材1を壁下地5に設置する部位である。固定片2は、複数の仮固定部21と、複数の本固定部22と、を備える。
仮固定部21は、壁下地5に取り付けられた仮固定用の固定具61で仮固定される部位であり、本実施形態では、上仮固定部24である。
上仮固定部24は、導入部211である上導入部241と、位置調整部212である位置調整部242とを備える。
上導入部241は、位置調整部242に対して固定具61を導入可能な部位であって、固定片2の上端に開口する。上導入部241は、固定具61を位置調整部242の内側に導入する上仮固定部24の入り口である。また、上導入部241は、固定片2の上端に位置し、かつ固定片2の上端が途中で途切れるようにして形成されている。
位置調整部242は、固定片2の上下方向Yに沿って細長く、壁下地5に取り付けられた仮固定用の固定具61に対して固定片2を上下方向Yに位置調整可能にする。位置調整部242は、固定片2を前後方向に貫通し、上導入部241と連続する。このため、固定片2を位置調整する際、固定具61の軸は、施工部材1を正面から見た場合(以下、正面視という)、位置調整部242の内側に配置される。
上仮固定部24の、正面視における形状は、下端が下方に凸となる円弧状となったスリット等で例示される。このスリットは上下方向Yに沿って細長い。また、上仮固定部24は、固定片2の上端を切欠いて下方に延びる切欠きである。
上仮固定部24が上導入部241と位置調整部242とを備えることで、上仮固定部24を仮固定する際に、仮固定用の固定具61を落下させにくくすると共に、固定具61を壁下地5に取り付けた状態で固定片2を上下方向Yに容易に位置調整できる。しかも、上導入部241が固定片2の上端に開口することで、固定片2の上端又は下端を位置決めする位置決め用のマーク7の下方で施工部材1を固定する際に、マーク7を上仮固定部24を通して視認しながら固定片2を上下方向Yに沿って位置調整できる。これにより、マーク7に合わせて固定片2が壁下地5に固定されやすくなり、施工部材1の施工性が向上しやすくなる。
ここで「位置決め用のマーク7に合わせる」とは、固定片2の上端又は下端をマーク7に厳密に合わせることだけでなく、マーク7を基準にして固定片2の上端又は下端の位置を調整することを意味する。
本実施形態では、施工部材1を位置調整する前、固定具61は壁下地5に予め取り付けられている。このとき、固定具61は、その頭部が壁下地5から離れており、ぐらつかないようにして壁下地5に取り付けられている。これにより、固定具61を壁下地5に予め取り付けた状態で、固定具61の軸を、上導入部241を通して位置調整部242に導入することができる。従って、固定具61を壁下地5に取り付ける際に、施工者が片手で施工部材1を支えなくてもよくなり、固定具61を落下させにくくできる。また、固定具61の導入後、固定具61の軸が位置調整部242に導入された状態で、固定片2を上下方向Yに沿って位置調整できる。固定片2の位置調整後、固定具61を壁下地5の厚みに沿って更に打ち込むことで、施工部材1を壁下地5に仮固定することができる。
また、上仮固定部24の幅は、固定具61の頭部の直径よりも小さく、固定具61の軸の直径よりも大きい。
本実施形態の施工部材1では、複数の上仮固定部24が、左右方向Xに沿って間隔を空けて形成されている。このため、固定片2が複数の固定具61で壁下地5に仮固定されるため、位置決め用のマーク7に対して固定片2を固定しやすくなり、固定片2の位置決め精度が向上しやすくなる。
また、施工部材1において、固定片2の左右方向Xの両端部の各々に、上仮固定部24が形成されている。このため、固定片2の両端部で上仮固定部24を固定具61により仮固定できることから、固定片2を壁下地5に固定しやすくなると共に、長尺な固定片2の長手方向両端で上下方向に位置調整可能となり、位置精度を高めることができる。また、上仮固定部24は、固定片2の両端部だけでなく、固定片2の、左右方向Xにおける中央部の上端に更に1個または複数形成されていてもよい。
ここで、「両端部」は、固定片2の両端のみではなく、固定片2の両端と、この両端から左右方向Xにおける固定片2の中央に向かって離れた部分との間に形成される領域である。また、「中央部」は、左右方向Xにおいて両端部の間に形成された領域である。
本固定部22は、本固定用の固定具62により壁下地5に取り付けられる部位である。本固定部22は、上仮固定部24とは異なる位置にある。また、本固定部22は、固定片2の左右方向Xに沿って間隔を空けて設けられ、かつ固定片2の上端と下端との間に設けられている。本固定部22は、貫通孔、及び貫通孔形成予定部等で例示される。貫通孔は、固定片2を前後方向に貫通する。貫通孔形成予定部は、施工現場で貫通孔を形成するための位置を示すものであり、罫書き線で示された部分等で例示される。また、貫通孔形成予定部は、固定片2の厚みよりも薄くてもよく、或いは固定片2の厚みと同じであってもよい。固定片2が本固定部22として貫通孔形成予定部を備える場合、施工現場等で、貫通孔形成予定部の位置で貫通孔を形成する。この貫通孔形成予定部に形成される貫通孔は、本固定用の固定具62での固定前に形成されてもよく、または、この固定具62での固定と同時に形成されてもよい。
施工部材1の工場出荷時に、固定片2が本固定部22を備えない場合、施工現場等で、例えば壁下地5における胴縁の配置位置に合わせた位置に、ドリル等の任意の穴空け工具で貫通孔を固定片2に形成することができる。このようにして固定片2に形成された貫通孔を、本実施形態では、本固定部22とする。
また、本実施形態では、固定具61により上仮固定部24が仮固定された後、本固定部22を固定具62により壁下地5に固定することで、固定片2を壁下地5に本固定することができる。
ここで、「仮固定」とは、施工部材1をマーク7に沿って施工する際に、施工者が片手で施工部材1を支えなくてもよい程度に、壁下地5に取り付けられた固定具61で仮固定部21(例えば、上仮固定部24)が固定されることを意味する。仮固定用の固定具61が例えばネジの場合、ネジの頭部と壁下地5との間にわずかに隙間が形成された状態で、この隙間に仮固定部21の周囲部分が挟まれた状態を意味する。また、「本固定」とは、仮固定後に、固定具62で本固定部22が壁下地5に固定されることを意味する。
また、固定片2は、凸部23を更に備える。凸部23は、固定片2の上端と下端との間にあり、かつ固定片2の上端と下端とから離れた位置にある。また、凸部23は、壁材4の裏面に向かって突出する構造を有する。固定片2が凸部23を備えることで、壁材4が外壁材である場合に、凸部23は、外壁材と壁下地5との間に配置されるため、雨風等による水滴を外壁材と壁下地5との間に入り込ませにくくすることができる。このような凸部23は、左右方向Xに沿う固定片2の全長に連続的に形成されてもよく、或いは左右方向Xにおいて途中で途切れるようにして形成されてもよい。凸部23が途中で途切れる場合、固定片2は、複数の凸部を備える。
また、図1Bの例では、凸部23は、断面横V字状となるように形成されている。しかし、凸部23の形状は、横V字状に限定されない。凸部23の形状の他例として、コ字状、U字状、C字状等の各種断面形状が挙げられる。
また、位置調整部242は、固定片2の上端と凸部23の上端との間に形成されている。位置調整部242は、具体的には、凸部23の上方にある。すなわち、位置調整部242は、凸部23と交差していない。
本固定部22は、固定片2の上端と凸部23の上端との間に設けられている。
本実施形態に係る施工部材1は、上記の通り、スタータ1aである。このため、固定具61を壁下地5に取り付けた状態でスタータ1aを容易に位置調整できることから、位置決め用のマーク7に沿ってスタータ1aを精度よく施工することができる。これにより、スタータ1aで支えられた壁材4で位置ずれが生じにくくなる。
部材機能部3は、固定片2の下端から壁材4側に延出した構造を有する。
部材機能部3は、支持部31を備える。支持部31は、例えば、最下段の壁材4を、その下端側から支えるようにして構成されている(図12参照)。
支持部31は、支持片31aと、掛け止め片31bと、複数の通孔31cとを備える(図1A及び図1B参照)。
支持片31aは、壁材4の下端を支持する部位であって、固定片2の下端から壁材4側に延出した構造を有する。支持片31aにおいて、壁材4側へ延出する長さは、壁材4の厚み、及び壁材4と壁下地5との間の距離に応じて任意に設定できる。
通孔31cは、屋外空間と、壁材4と壁下地5との間の内部空間とが通じるようにして形成された孔である。壁材4が外壁材である場合、支持部31が通孔31cを備えることで、壁材4と壁下地5との間の内部空間に雨風等による水滴が入り込んだとしても、この水滴を通孔31cから排水しやすくすることができる。また、通孔31cは、晴天時に、屋外空間と、壁材4と壁下地5との間の内部空間との通気を可能にするため、この内部空間の湿度を低減しやすくすることもできる。このような通孔31cは、少なくとも支持片31aに設けられる。例えば、通孔31cは、支持片31aと固定片2の下部とにまたがって設けられる。通孔31cは、その目的を達成できれば、任意の形状を採用できる。通孔31cの形状として、例えば、円形、楕円形、正方形、長方形、及び三角形が挙げられる。
掛け止め片31bは、図12に示すように壁材4の下端に形成された凹溝41を掛け止める部位であって、支持片31aの先端から更に壁材4側に延出すると共に、凹溝41に向かって上方へ傾斜する構造を有する。
壁下地5は、壁材4の裏面側にある構造体である。壁下地5は、例えば、胴縁、胴つなぎ、防水シート、土台、柱、及び間柱を含む。
壁材4の一例は、外壁材である。本実施形態では、外壁材に限らず、壁材4は内壁材であってもよい。
本実施形態では、固定具61は、任意に選択されるが、ネジ、釘、及びリベット等で例示される。
本固定用の固定具62は、任意に選択されるが、ネジ、釘、及びリベット等で例示される。固定具62は、仮固定用の固定具61と同じものであってもよい。
また、本実施形態の施工部材1は、上記の通り、長尺の部材であるため、施工現場等で任意の長さに切断されてもよい。但し、仮固定部21(上仮固定部24)は、施工部材1の切断個所を示す部位ではない。
<施工部材の固定方法>
次に本実施形態に係る施工部材1の固定方法を、図2A~図2C、及び図3を参照して説明する。本固定方法は、壁下地5に施工部材1を固定する方法であるため、施工部材1の具体的な説明を参照することができる。
本固定方法は、準備工程と、取付け工程と、導入工程と、仮固定工程と、本固定工程とを含む(例えば、図2A~図2C、及び図3)。
準備工程は、施工部材1等を用意する工程である。準備工程の際、施工部材1は、切断工具で任意の長さに切断されてもよい。また、施工部材1が本固定部22として貫通孔を備えない場合、施工現場等で、穴空け工具で固定片2を貫通させた本固定部22を形成してもよい。切断工具として、例えばダイヤモンドカッターが挙げられる。穴空け工具として、例えば錐、及びドリルが挙げられる。
取付け工程は、図2Aのように、壁下地5に仮固定用の固定具61を取り付ける工程である。本実施形態では、取付け工程の前に、固定片2の上端又は下端を位置決めするための位置決め用のマーク(例えば、墨出し線)7を壁下地5に付ける。例えば、マーク7は、壁下地5に対して設計上正しい位置に施工部材1が固定されたときの固定片2の上端に対応する箇所に付けられる。その後、マーク7から離れた位置(例えば、マーク7の下方)で固定具61が壁下地5に取り付けられる。このとき、固定具61は、その頭部が壁下地5から離れており、ぐらつかないようにして壁下地5に取り付けられる。取付け工程後、導入工程が行われる。
導入工程は、図2Bのように、壁下地5に固定された固定具61を導入部211から位置調整部212に導入する工程である。具体的には、壁下地5の上下方向Yのうち、固定具61の下方に施工部材1を配置し、施工部材1の上方から固定具61の軸を上導入部241に通して位置調整部242に導入する。導入工程後、仮固定工程が行われる。
仮固定工程は、固定具61が通された固定片2の上下方向Yのいずれかの端部を、壁下地5に予め付された位置決め用のマーク7に合わせて仮固定部21を仮固定する工程である(図2C参照)。仮固定工程の際、固定具61に位置調整部212の縁を沿わせて固定片2を移動させる。そして、固定片2の端部をマーク7に合わせる。マーク7が施工部材1の上方にある場合、固定片2の上端をマーク7に合わせる。そして、固定片2の上端をマーク7に合わせた後、固定具61を更に打ち込むことで、仮固定部21は固定具61により壁下地5に仮固定される。そして、仮固定工程後、本固定工程が行われる。
本固定工程は、図3のように、本固定用の固定具62で本固定部22を本固定することにより固定片2を壁下地5に固定する工程である。
本実施形態では、施工部材1はスタータ1aであるため、スタータ1aは壁下地5の胴縁5aに固定される。胴縁5aは、長尺の角材であり、主に壁材4の長手方向と交差するようにして配置される。図2A~図2Cの例では、胴縁5aは縦胴縁である。なお、壁材4の施工方法によっては、胴縁5aは横胴縁であってもよい。
本固定方法では、位置決め用のマーク7は、壁下地5の、胴縁5a、又は防水シート5cに付けられる。
スタータ1aの仮固定に用いられる固定具61は、スタータ仮固定用の固定具61aである。固定具61aは、その目的を達成できれば、具体的に限定されない。固定具61aとして、例えば、ネジ、釘、及びリベットが挙げられる。
スタータ1aの本固定に用いられる固定具62は、スタータ本固定用の固定具62aである。固定具62aは、その目的を達成できれば、具体的に限定されない。固定具62aとして、例えば、ネジ、釘、及びリベットが挙げられる。固定具62aは、スタータ仮固定用の固定具61aと同じものであってもよい。
(第2実施形態)
<施工部材>
次に、第2実施形態に係る施工部材1を、図4A~図4Cを参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態と共通する構成に対し、図面に同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る施工部材1は、図4Aのように、複数の下仮固定部25を備える。下仮固定部25は、仮固定部21である。
下仮固定部25は、導入部211である下導入部251と、位置調整部212である位置調整部252と、引っ掛け部213である引っ掛け部253とを備える。引っ掛け部253は、下仮固定部25の上端にある。
下導入部251は、位置調整部252に対して固定具61を導入可能な部位であって、固定片2の下端に開口する。下導入部251は、固定具61を位置調整部252の内側に導入する上仮固定部24の入り口である。また、下導入部251は、固定片2の下端に位置し、かつ固定片2の下端が途中で途切れるようにして形成されている。
位置調整部252は、固定片2の上下方向Yに沿って細長く、壁下地5に取り付けられた仮固定用の固定具61に対して固定片2を上下方向Yに位置調整可能にする。位置調整部252は、固定片2を貫通し、下導入部251に接続する。
下仮固定部25の、正面視における形状は、上端が上方に凸となる円弧状となったスリット等で例示される。このスリットは上下方向Yに沿って細長い。また、下仮固定部25は、固定片2の下端を切欠いて上方に延びる切欠きである。
下仮固定部25が下導入部251と位置調整部252とを備えることで、仮固定用の固定具61を壁下地5に予め取り付けた状態で、固定具61の軸を、下導入部251を通して位置調整部252に導入することができる。従って、固定具61を壁下地5に取り付ける際に、施工者が片手で施工部材1を支えなくてもよくなり、固定具61を落下させにくくできる。また、固定具61の導入後、固定具61の軸が位置調整部252に導入された状態で、固定片2を上下方向Yに容易に位置調整できる。
また、下仮固定部25が引っ掛け部253を備えることで、仮固定の際に、引っ掛け部253を固定具61に一旦引っ掛けて、マーク7を視認しながら固定片2を位置調整できる。これにより、マーク7に合わせて固定片2が壁下地5に固定されやすくなり、施工部材1の施工性が向上しやすくなる。
本実施形態において、下導入部251の一例は、大穴である。この大穴は、平面視で、仮固定用の固定具61の頭部よりも大きい。また、位置調整部252の幅は固定具61の頭部の直径よりも小さく、固定具61の軸の直径よりも大きい。このため、固定片2を位置調整する際、下導入部251を通った固定具61の軸は、施工部材1の正面視で、位置調整部252の内側に配置できる。すなわち、壁下地5に取り付けられた固定具61のうち、頭部を下導入部251に通して、軸を位置調整部252に導入することができる。
下導入部251が固定具61の頭部の直径よりも大きいことで、施工部材1の設置後、下導入部251により、屋外空間と、壁材4と壁下地5との間の内部空間とが通じることができる。このため、下導入部251は、通孔31cと同様の機能を有することができる。施工部材1が下導入部251を備える場合、施工部材1は通孔31cを備えなくてもよい。
また、下仮固定部25は、施工部材1の展開図において、例えば、ダルマ穴である。
本実施形態の施工部材1では、複数の下仮固定部25が、固定片2の左右方向Xに沿って間隔を空けて形成されている。これにより、固定片2が複数の固定具61で壁下地5に仮固定されるため、位置決め用のマーク7に対して固定片2を固定しやすくなり、固定片2の位置決め精度が向上しやすくなる。
施工部材1において、固定片2の左右方向Xの両端部の各々に、下仮固定部25が形成されている。このため、固定片2の両端部で下仮固定部25を固定具61により仮固定できることから、固定片2を壁下地5に固定しやすくなる。また、下仮固定部25は、固定片2の両端部だけでなく、固定片2の、左右方向Xにおける中央部の下端に更に1個または複数形成されていてもよい。
本実施形態の施工部材1は、左右方向Xに沿って長尺の部材であるため、施工現場等で任意の長さに切断されてもよい。但し、仮固定部21(下仮固定部25)は、施工部材1の切断個所を示す部位ではない。
施工部材1はスタータ1aである。このため、固定具61を壁下地5に取り付けた状態でスタータ1aを容易に位置調整できることから、位置決め用のマーク7に沿ってスタータ1aを精度よく施工することができる。これにより、スタータ1aで支えられた壁材4で位置ずれが生じにくくなる。
<施工部材の固定方法>
次に本実施形態に係る施工部材1の固定方法を、図5A~図5Dを参照して説明する。本固定方法において、第1実施形態と共通する構成は、図面に同じ符号を付して説明を省略する。
導入工程では、図5Aのように、壁下地5の上下方向Yのうち、固定具61の上方に施工部材1を配置し、施工部材1の下方から固定具61の頭部及び軸を下導入部251に通して固定具61の軸を位置調整部252に導入する。図5A~図5Dの例では、導入工程前に、位置決め用のマーク7は、壁下地5に対して設計上正しい位置に施工部材1が固定されたときの固定片2の上端に対応する箇所に付けられる。
仮固定工程では、固定具61に位置調整部252の縁を沿わせて固定片2を上下方向Yに移動させる。そして、固定片2の上端をマーク7に合せる(図5B参照)。その後、固定具61aを更に打ち込むことで下仮固定部25が固定具61aで仮固定される(図5C参照)。下仮固定部25が仮固定される前、引っ掛け部253を固定具61aに一旦引っ掛けてから、固定片2を移動させてもよい。
本固定工程では、図5Dのように、本固定用の固定具62aで本固定部22を本固定することにより固定片2が壁下地5に固定される。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る施工部材1を、図6を参照して説明する。本実施形態では、第1及び第2実施形態と共通する構成に対し、図面に同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る施工部材1は、複数の仮固定部21を備える。仮固定部21は、上仮固定部24と、下仮固定部25とで構成される。これにより、施工部材1の設置個所に応じて、上仮固定部24及び下仮固定部25のうちから一方を選択できる。しかも、施工部材1が上仮固定部24を備えることで、位置決め用のマーク7の下方に施工部材1を固定する場合に、マーク7を上仮固定部24を通して視認しながら固定片2を上下方向Yに沿って位置調整できる。これにより、マーク7に合わせて固定片2が壁下地5に固定されやすくなり、施工部材1の施工性が向上しやすくなる。また、マーク7の下方で、かつ下仮固定部25を固定具61で仮固定する場合には、引っ掛け部253を固定具61に一旦引っ掛けて、マーク7を上仮固定部24を通して視認しながら固定片2を上下方向Yに沿って位置調整できる。
本実施形態の施工部材1では、固定片2の左右方向Xの両端部の各々に、上仮固定部24と、下仮固定部25とが形成されている。これらの上仮固定部24及び下仮固定部25は、左右方向Xにおいて異なる位置にある。すなわち、上下方向Yに沿う一直線上に、上仮固定部24と、下仮固定部25とが形成されていない。
また、上仮固定部24は、固定片2の両端部だけでなく、固定片2の、左右方向Xにおける中央部の上端に更に1個または複数形成されていてもよい。下仮固定部25は、固定片2の両端部だけでなく、固定片2の、左右方向Xにおける中央部の下端に更に1個または複数形成されていてもよい。この場合であっても、上仮固定部24及び下仮固定部25は、左右方向Xにおいて異なる位置にある。
本実施形態の施工部材1は、左右方向Xに沿って長尺の部材であるため、施工現場等で任意の長さに切断されてもよい。但し、仮固定部21(上仮固定部24及び下仮固定部25)は、施工部材1の切断個所を示す部位ではない。
施工部材1はスタータ1aである。このため、固定具61を壁下地5に取り付けた状態でスタータ1aを容易に位置調整できることから、位置決め用のマーク7に沿ってスタータ1aを精度よく施工することができる。これにより、スタータ1aで支えられた壁材4で位置ずれが生じにくくなる。
また、本実施形態に係る施工部材1を壁下地5に施工するにあたって、導入工程において、壁下地5の上下方向Yのうち、施工部材1の上方から固定具61の軸を位置調整部242に導入するか、或いは施工部材1の下方から固定具61の軸を位置調整部252に導入する。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係る施工部材1を、図7を参照して説明する。本実施形態では、第1~第3実施形態と共通する構成に対し、図面に同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る施工部材1は、仮固定部21である上仮固定部26を備える。
上仮固定部26は、導入部211である上導入部261と、位置調整部212である位置調整部262と、を備える。
上導入部261は、位置調整部262に対して固定具61を導入可能な部位であって、固定片2の上端に開口する。上導入部261は、固定具61を位置調整部262の内側に導入する上仮固定部26の入り口である。また、上導入部261は、固定片2の上端に位置し、かつ固定片2の上端が途中で途切れるようにして形成されている。
位置調整部262は、固定片2の上下方向Yに沿って細長く、壁下地5に取り付けられた仮固定用の固定具61に対して固定片2を上下方向Yに位置調整可能にする。位置調整部262は、固定片2を貫通し、上導入部261に接続する。このため、固定片2を位置調整する際、固定具61の軸は、施工部材1の正面視で、位置調整部262の内側に配置される。
上仮固定部26が上導入部261を備えることで、位置決め用のマーク7の下方に施工部材1を施工する場合に、マーク7を上仮固定部26を通して視認しながら固定片2を上下方向Yに沿って位置調整できる。これにより、マーク7に合わせて固定片2が壁下地5に固定されやすくなり、施工部材1の施工性が向上しやすくなる。
また、上仮固定部26が上導入部261と、位置調整部262と、を備えることで、仮固定用の固定具61を壁下地5に予め取り付けた状態で、固定具61の軸を、上導入部261を通して位置調整部262に導入することができる。従って、固定具61を壁下地5に取り付ける際に、施工者が片手で施工部材1を支えなくてもよくなり、固定具61を落下させにくくできる。また、固定具61の導入後、固定具61の軸が位置調整部262に導入された状態で、固定片2を上下方向Yに沿って位置調整できる。
位置調整部262は、細隙部265と、接続部214と、空所266とを備える。細隙部265は、上導入部261に接続する。接続部214は、細隙部265と空所266とに接続する。接続部214は、固定片2の上端と下端との間にあり、かつ固定片2の上端と下端とから離れた位置に設けられている。空所266は、固定片2の上端と下端との間にあり、かつ固定片2の上端と下端とから離れた位置に設けられている。細隙部265及び空所266は、それぞれ上下方向Yに沿って細長い部位である。
細隙部265、接続部214、及び空所266は幅を有する。細隙部265、接続部214、及び空所266の各々の幅方向は、固定具61の導入方向と直交する。細隙部265、接続部214、及び空所266の幅は、それぞれ固定具61の頭部の直径よりも小さく、軸の直径よりも大きい。
位置調整部262が細隙部265と空所266と備えることで、仮固定の際、壁下地5に予め取り付けられた仮固定用の固定具61を、細隙部265又は空所266の内側に導入した状態で、固定片2を上下方向Yに位置調整できる。そして、固定片2の位置調整後、細隙部265又は空所266の、左右方向Xにおける両端が固定具61で仮固定される。
位置調整部262の正面視形状は、J字状で例示される(図7参照)。しかし、位置調整部262の正面視形状は、任意に変更でき、H字状、又はクランク状等であってもよい。
上仮固定部26は、引っ掛け部213である引っ掛け部267,268を更に備える。引っ掛け部267は、接続部214の上端に位置する。引っ掛け部268は、空所266の上端に位置する。
上仮固定部26が引っ掛け部267,268を備えることで、仮固定の際に、引っ掛け部267又は引っ掛け部268を固定具61に一旦引っ掛けて、固定片2の上端又は下端を位置決めするための位置決め用のマーク7を視認しながら固定片2を上下方向Yに沿って位置調整できる。これにより、マーク7に合わせて固定片2が壁下地5に固定されやすくなり、施工部材1の施工性が向上しやすくなる。また、位置決め用のマーク7の下方で上仮固定部26が固定具61で仮固定される場合に、引っ掛け部267又は引っ掛け部268を固定具61に一旦引っ掛けながら、マーク7を上仮固定部26を通して視認できる。
本実施形態に係る施工部材1では、第1又は第3実施形態の上仮固定部24の代わりに、上仮固定部26が形成されうる。また、上仮固定部26は、左右方向Xに沿って間隔を空けて複数形成されうる。
施工部材1において、固定片2の左右方向Xの両端部の各々に、上仮固定部26が形成されうる。
また、施工部材1は、左右方向Xに沿って長尺の部材であるため、施工現場等で任意の長さに切断されてもよい。但し、仮固定部21(上仮固定部26)は、施工部材1の切断個所を示す部位ではない。
施工部材1は、スタータ1a、及び水切り1bのうちのいずれかであってもよい。
また、本実施形態に係る施工部材1を壁下地5に施工するにあたって、導入工程において、壁下地5の上下方向Yのうち、施工部材1の上方から固定具61の軸を上導入部261に通して細隙部265に導入する。また、必要に応じて、固定具61の軸を、更に接続部214に導入するか、或いは接続部214を介して空所266に導入する。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態に係る施工部材1を、図8A及び図8Bを参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態と共通する構成に対し、図面に同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態の施工部材1では、仮固定部21である孔状仮固定部27を備える。孔状仮固定部27は、導入部211である導入部271と、位置調整部212である位置調整部272と、を備える。
導入部271は、位置調整部272に対して固定具61を導入可能な部位であって、固定片2を前後方向に貫通し、位置調整部272の上端又は下端に開口する。導入部271は、仮固定用の固定具61を位置調整部272の内側に導入する孔状仮固定部27の入り口である。
位置調整部272は、固定片2の上下方向Yに沿って細長く、壁下地5に取り付けられた固定具61に対して固定片2を上下方向Yに位置調整可能にする。位置調整部272は、固定片2を貫通し、導入部271に接続する。このため、固定片2を位置調整する際、固定具61の軸は、施工部材1の正面視において、位置調整部272の内側に配置される。
導入部271の一例は、大穴である。この大穴は、平面視で、仮固定用の固定具61の頭部よりも大きい。このため、仮固定の際、壁下地5に予め取り付けられた固定具61の頭部及び軸を導入部271に通すことができる。
位置調整部272の一例は長穴である。この長穴の幅は、固定具61の軸の直径よりも大きく、頭部の直径よりも小さい。このため、仮固定の際、導入部271を通った固定具61の軸を位置調整部272に導入することができる。
本実施形態では、孔状仮固定部27の正面視形状は、例えばダルマ穴である。
また、図8Aのような孔状仮固定部27の場合、位置調整部272は上下方向Yに沿って細長く、導入部271は位置調整部272の下端に開口している。
図8Bのような孔状仮固定部27の場合、位置調整部272は上下方向Yに沿って細長く、導入部271は位置調整部272の上端に開口している。
孔状仮固定部27が導入部271と位置調整部272とを備えることで、仮固定用の固定具61を壁下地5に予め取り付けた状態で、固定具61の軸を、導入部271を通して位置調整部272に導入することができる。従って、固定具61を壁下地5に取り付ける際に、施工者が片手で施工部材1を支えなくてもよくなり、固定具61を落下させにくくできる。また、固定具61の導入後、固定具61の軸が位置調整部272に導入された状態で、固定片2を上下方向Yに容易に位置調整できる。
孔状仮固定部27は、引っ掛け部213である引っ掛け部273を更に備える。引っ掛け部273は、孔状仮固定部27の上端に位置する。
図8Aのような孔状仮固定部27が引っ掛け部273を備える場合、引っ掛け部273は、位置調整部272の上端に位置する。
図8Bのような孔状仮固定部27が引っ掛け部273を備える場合、引っ掛け部273は導入部271の上端に位置する。
孔状仮固定部27が引っ掛け部273を備えることで、仮固定の際、引っ掛け部273を固定具61に一旦引っ掛けて、固定片2を上下方向Yに沿って位置調整することで、固定片2の上端又は下端を位置決めするための位置決め用のマーク7に合せることができる。これにより、マーク7に合わせて固定片2が壁下地5に固定されやすくなり、施工部材1の施工性が向上しやすくなる。また、マーク7の下方で固定片2を固定具61で仮固定する場合に、引っ掛け部273を固定具61に一旦引っ掛けて、固定片2の上端とマーク7とを視認しながら固定片2を上下方向Yに沿って位置調整できる。これにより、マーク7に合わせて固定片2が壁下地5に固定されやすくなり、施工部材1の施工性が向上しやすくなる。
本実施形態の施工部材1は、スタータ1a、及び水切り1bのうちのいずれかであってもよい。
また、孔状仮固定部27は、固定片2の上端と下端との間に形成されている。施工部材1が上述の凸部23を備えるスタータ1aである場合、孔状仮固定部27は、好ましくは、固定片2の上端と凸部23との間の部分、及び固定片2の下端と凸部23との間の部分のうちの少なくとも一方に形成されている。また、孔状仮固定部27は、固定片2の上端と下端とから離れた位置に形成されている。
施工部材1では、孔状仮固定部27は、固定片2の左右方向Xに沿って間隔を空けて複数形成されていてもよい。この場合、固定片2が複数の固定具61で壁下地5に仮固定されるため、位置決め用のマーク7に対して固定片2を固定しやすくなり、固定片2の位置決め精度が向上しやすくなる。
また、施工部材1において、好ましくは、固定片2の左右方向Xの両端部の各々に、孔状仮固定部27が形成されている。この場合、固定片2の両端部で孔状仮固定部27を仮固定用の固定具61により仮固定できることから、固定片2を壁下地5に固定しやすくなる。
また、本実施形態に係る態様は、施工部材1の目的に応じて、第1~第4実施形態の態様と組み合わせてれてもよい。例えば、第1~第4実施形態の固定片2が、本実施形態の孔状仮固定部27を更に備えてもよい。また、本実施形態の孔状仮固定部27は、位置調整部272の代わりに、第4実施形態に係る位置調整部262のような形状を有する位置調整部を備えてもよい。
本実施形態に係る施工部材1を壁下地5に施工するにあたって、導入工程において、固定具61の頭部を導入部271に通して固定具61の軸を位置調整部272に導入する。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態に係る施工部材1を、図9を参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態と共通する構成に対し、図面に同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る施工部材1は、水切り1bである。水切り1bは、部材機能部3である水切り機構32を備える。
本実施形態では、壁材4は外壁材であり、水切り機構32は、例えば最下段の外壁材4の下端側に配置されている(図12参照)。
また、水切り機構32は、図9のように、受け片32aと、水切り片32bとを備える。
受け片32aは、その上端が固定片2の下端に接続された部位であって、外壁材4の屋外側に向かって下り傾斜する構造を有する。受け片32aが下り傾斜することで、外壁材4上で流下した水滴は受け片32aで更に屋外側へ流下することができる。また、受け片32aの一部は、外壁材4よりも屋外で露出している(図12参照)。
水切り片32bは、その上端が受け片32aの下端に接続された部位であって、外壁材4よりも屋外で下方へ垂下した構造を有する。これにより、受け片32a上で流下した水滴を、水切り片32bの垂下方向に沿って屋外に排水することができる。
また、水切り機構32は、水切り片32bの下端から屋内側へ曲げられた返し片を更に備えてもよい。これにより、鼠、及び蜂等の小動物を水切り機構32から侵入させにくくできる。
また、水切り1bは、施工現場等で、任意の切断工具で切断されてもよい。但し、仮固定部21(上仮固定部24)は、水切り1bの切断個所を示す部位ではない。
本実施形態において、水切り1bは、例えば壁下地5の土台5bに設置される。土台5bは、建物の基礎5dに沿って設置された長尺の角材である。土台5bは、例えば、木製である。
本実施形態に係る水切り1bを壁下地5に施工するにあたって、取付け工程の前に、位置決め用のマーク7は、壁下地5に対して設計上正しい位置に施工部材1が固定されたときの固定片2の上端に対応する箇所に付けられる。取付け工程では、図10Aのように、上下方向Yのうち、マーク7の下方で、仮固定用の固定具61bが土台5bに取り付けられる。導入工程では、図10Bのように、固定具61bの軸が上導入部241から位置調整部242に導入される。仮固定工程では、図10Cのように、固定片2の上端をマーク7に合わせて上仮固定部24を固定具61bで土台5bに仮固定する。本固定工程では、図11のように、本固定用の固定具62bで本固定部22を本固定することにより固定片2が土台5bに固定される。
また、本実施形態では、取付け工程と導入工程との間の工程において、固定片2と土台5bとの間に介在するようにして防水両面テープを設けてもよい。
水切り1bの仮固定に用いられる固定具61は、水切り仮固定用の固定具61bである。仮固定用の固定具61bは、その目的を達成できれば、具体的に限定されない。固定具61bとして、例えば、ネジ、釘、及びリベットが挙げられる。また、固定具61bは、スタータ仮固定用の固定具61aと同じものであってもよく、又は異なるものであってもよい。
水切り1bの本固定に用いられる固定具62は、水切り本固定用の固定具62bである。本固定用の固定具62bは、その目的を達成できれば、具体的に限定されない。固定具62bとして、例えば、ネジ、釘、及びリベットが挙げられる。固定具62bは、水切り仮固定用の固定具61bと同じものであってもよい。また、固定具62bは、スタータ本固定用の固定具62aと同じものであってもよく、又は異なるものであってもよい。
(まとめ)
上記説明の通り、第1態様は、施工部材(1)であって、壁下地(5)に固定される左右方向(X)に延びた長尺状の固定片(2)を備える。固定片(2)は、壁下地(5)に固定された仮固定用の固定具(61)で仮固定される仮固定部(21)を備える。仮固定部(21)は、壁下地(5)に対して固定片(2)を上下方向(Y)に位置調整可能な位置調整部(212)と、位置調整部(212)に対して仮固定用の固定具(61)を導入可能な導入部(211)と、を有する。
第1態様によれば、施工部材(1)を施工する際に、固定具(61)を落下させにくくすると共に、固定具(61)を壁下地(5)に取り付けた状態で固定片(2)を容易に位置調整できる。
第2態様は、第1態様の施工部材(1)であって、仮固定部(21)は、固定片(2)の上端に開口する上導入部(241)を有する上仮固定部(24)と、固定片(2)の下端に開口する下導入部(251)を有する下仮固定部(25)とを含む。
第2態様によれば、壁下地(5)に予め付された位置決め用のマーク(7)の下方で、かつ下仮固定部(25)を仮固定用の固定具(61)で仮固定する場合には、下仮固定部(25)の一部(例えば、引っ掛け部(253))を固定具(61)に一旦引っ掛けて、位置決め用のマーク(7)を上仮固定部(24)を通して視認しながら固定片(2)を上下方向(Y)に沿って位置調整でき、これにより、マーク(7)に合わせて固定片(2)が壁下地5に固定されやすくなり、施工部材(1)の施工性が向上しやすくなる。
第3態様は、第1態様又は第2態様の施工部材(1)であって、仮固定部(21)は、左右方向(X)に間隔を空けて複数形成されている。
第3態様によれば、固定片(2)が複数の固定具(61)で壁下地(5)に仮固定されるため、壁下地(5)に予め付された位置決め用のマーク(7)に対して固定片(2)を固定しやすくなり、固定片(2)の位置決め精度が向上しやすくなる。
第4態様は、第1~第3態様のうちのいずれか1つの施工部材(1)であって、仮固定部(21)は、仮固定用の固定具(61)に引っ掛け可能な引っ掛け部(213)を有する。
第4態様によれば、引っ掛け部(213)を固定具(61)に一旦引っ掛けて、位置決め用のマーク(7)を視認しながら固定片(2)を上下方向(Y)に沿って位置調整でき、これにより、施工部材(1)の施工性が向上しやすくなる。
第5態様は、第1~第4態様のうちのいずれか1つの施工部材(1)であって、施工部材(1)は、固定片(2)が壁下地(5)に固定された状態で、壁下地(5)に設置される壁材(4)を下方から支持する壁材設置用のスタータ(1a)である。
第5態様によれば、仮固定用の固定具(61)を壁下地(5)に取り付けた状態でスタータ(1a)を容易に位置調整でき、壁下地(5)に予め付された位置決め用のマーク(7)に沿ってスタータ(1a)を精度よく施工することができ、これにより、スタータ(1a)で支えられた壁材(4)で位置ずれが生じにくくなる。
第6態様の施工部材の固定方法は、第1~第5態様のうちのいずれか1つの施工部材(1)を壁下地(5)に固定する方法である。前記固定方法は、壁下地(5)に固定された仮固定用の固定具(61)を導入部(211)から位置調整部(212)に導入する工程と、仮固定用の固定具(61)が通された固定片(2)の上下方向(Y)のいずれかの端部を、壁下地(5)に予め付された位置決め用のマーク(7)に合わせて仮固定部(21)を仮固定する工程と、仮固定された固定片(2)を本固定用の固定具(62)で本固定する工程と、を含む。
第6態様によれば、施工部材(1)を施工する際に、固定具(61)を落下させにくくすると共に、固定具(61)を壁下地(5)に取り付けた状態で固定片(2)を容易に位置調整できる。
1 施工部材
1a 壁材設置用のスタータ
2 固定片
21 仮固定部
24 上仮固定部
25 下仮固定部
211 導入部
241 上導入部
251 下導入部
212 位置調整部
213 引っ掛け部
4 壁材
5 壁下地
61 仮固定用の固定具
62 本固定用の固定具
7 位置決め用のマーク
X 左右方向
Y 上下方向

Claims (5)

  1. 壁下地に固定される左右方向に延びた長尺状の固定片を備え、
    前記固定片は、前記壁下地に固定された仮固定用の固定具で仮固定される仮固定部を備え、
    前記仮固定部は、
    前記壁下地に対して前記固定片を上下方向に位置調整可能な位置調整部と、
    前記位置調整部に対して前記仮固定用の固定具を導入可能な導入部と、
    を有し、
    前記仮固定部は、前記固定片の上端に開口する上導入部を有する上仮固定部と、前記固定片の下端に開口する下導入部を有する下仮固定部とを含む、
    施工部材。
  2. 前記仮固定部は、前記左右方向に間隔を空けて複数形成されている、
    請求項1に記載の施工部材。
  3. 前記仮固定部は、前記仮固定用の固定具に引っ掛け可能な引っ掛け部を有する、
    請求項1又は2に記載の施工部材。
  4. 前記施工部材は、前記固定片が前記壁下地に固定された状態で、該壁下地に設置される壁材を下方から支持する壁材設置用のスタータである、
    請求項1~3のいずれか一つに記載の施工部材。
  5. 請求項1~4のいずれか一項の施工部材を前記壁下地に固定する方法であって、
    前記壁下地に固定された前記仮固定用の固定具を前記導入部から前記位置調整部に導入する工程と、
    前記仮固定用の固定具が通された前記固定片の上下方向のいずれかの端部を、前記壁下地に予め付された位置決め用のマークに合わせて前記仮固定部を仮固定する工程と、
    前記仮固定された前記固定片を本固定用の固定具で本固定する工程と、
    を含む、
    施工部材の固定方法。
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