JP2024002039A - 引戸用保持部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】住宅のリフォームにおける工数を低減し、かつ引戸の自由な選択を可能とする。【解決手段】既設の鴨居30に、引戸の上端部を保持する引戸用保持部材14が取り付けられる。引戸用保持部材14は、カバー部材40及びレール部材50を備える。カバー部材40は、鴨居30の下面に上面を重ねて鴨居30に取り付けられる基部41と、基部41の両端部から下向きに突出して相互に対向する一対の側壁部42とを有する。側壁部42の外側面48には、上下方向9において並ぶ複数の溝80が設けられている。レール部材50は、レール部55を有する嵌合部51と、嵌合部51の両端部から突出して相互に対向する一対の取付片52とを備える。各取付片52は、取付ネジ17がねじ込まれるネジ孔56をそれぞれ有している。レール部材50は、出入用開口の縦の長さに応じた高さ位置でカバー部材40に取り付けられる。【選択図】図7

Description

本発明は、引戸の上端部を保持する引戸用保持部材、及び出入用開口構造に関する。
特許文献1は、既存の鴨居を残したまま改装して新設の引戸を取り付けるリフォーム方法を開示する。このリフォーム方法によれば、既存の鴨居の一対の摺動溝間の中間突起を切除して凹所を形成し、その凹所に新規のレール部材を取り付ける。新規レール部材は、新設の引戸の上端に合致する摺動溝を有する。
特開2005-97986号公報
住宅のリフォームにおいて、和室を洋室に変更することがある。この場合、床の高さが変わるなどの理由により、開口の上下の寸法が変わる。特許文献1に開示されたリフォーム方法では、新規のレール部材の形状によって、若干の引戸の高さが変わることには対応できたとしても、開口の上下の寸法が大きく変わったり、引戸の上下の寸法が大きく変わったりすると、対応できないことが生じ得る。その場合、鴨居を交換したり、寸法に合致する引戸を選択したりするなど、工数が増えたり、引戸の選択が限定されたりするなどの問題が生じる。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、住宅のリフォームにおける工数を低減し、かつ引戸の自由な選択を可能とする手段を提供することにある。
(1) 本発明に係る引戸用保持部材は、住宅の室に設けられた出入用の開口であって、引戸が設置される当該開口の上側を区画する既設部材に固定されるカバー部材と、上記引戸の上端部が嵌る溝を有しており、上記カバー部材に固定されるレール部材と、を備える。上記カバー部材は、上記既設部材と当接する板状の基部と、上記基部から下方へ延びて対向する一対の側壁部と、を有する。上記レール部材は、上記一対の側壁部の間であって第1の高さ位置、又は上記一対の側壁部の間であって上記第1の高さ位置と異なる高さである第2の高さ位置の少なくともいずれかにおいて選択的に上記カバー部材に固定される。
作業者は、既設の敷居の上に下レール部材を設置し、或いは既設の敷居を撤去してフロア部材の上に下レール部材を設置する。作業者は、下レール部材から鴨居などの既設部材までの長さである開口縦長さを測定し、測定した開口縦長さに応じて、第1の高さ位置或いは第2の高さ位置でレール部材をカバー部材に固定する。したがって、鴨居を交換したり、寸法に合致する引戸を選択したり、引戸の上端部を削るなどの作業者の手間が省かれる。或いは、作業者は、測定した開口縦長さ及び引戸の縦の長さに応じて、第1の高さ位置或いは第2の高さ位置でレール部材をカバー部材に固定する。したがって、引戸の選択が限定されることが抑制される。
(2) 本発明に係る引戸用保持部材は、上記既設部材の溝に嵌め込まれるブロックを更に備えていてもよい。上記基部は、上記既設部材の溝に嵌め込まれた上記ブロックを介して上記既設部材に貫入されるネジによって上記既設部材に固定される。
既設部材の溝に嵌め込まれるブロックが用いられることにより、カバー部材を既設部材に確実に固定することができる。
(3) 上記レール部材は、上記一対の側壁部にそれぞれ貫入されるネジによって上記一対の側壁部の間に固定されてもよい。
(4) 本発明に係る出入用開口構造は、住宅の室に設けられた出入用の開口の上側を区画する既設部材と、上記開口の下側を区画し、引戸の下端部が嵌る下レール部材と、引戸用保持部材と、を備える。上記引戸用保持部材は、上記既設部材に固定されるカバー部材と、上記引戸の上端部が嵌る溝を有しており、上記カバー部材に固定されるレール部材と、を有する。上記カバー部材は、上記既設部材と当接する板状の基部と、
上記基部から下方へ延びて対向する一対の側壁部と、を有する。上記レール部材は、上記一対の側壁部の間であって第1の高さ位置、又は上記一対の側壁部の間であって上記第1の高さ位置と異なる高さである第2の高さ位置の少なくともいずれかにおいて選択的に上記カバー部材に固定される。
本発明は、出入用開口構造として捉えることもできる。
本発明に係る引戸用保持部材は、住宅のリフォームにおける工数を低減し、かつ引戸の自由な選択を可能にすることができる。
図1(A)は、リフォーム前における住宅10の室11を出入用開口12を通じて居室18側から見た状態を示す図であり、図1(B)は、リフォーム後における住宅10の室11の出入用開口12を室内側から見た状態を示す図である。 図2は、カバー部材40の断面図である。 図3は、レール部材50の断面図である。 図4は、出入用開口構造13の断面図であり、(A)は敷居21の上に下レール部材22が設けられた場合を示し、(B)は床下地材26の上に下レール部材22が設けられた場合を示し、(C)はフロア部材23の上に下レール部材22が設けられた場合を示す。 図5は、カバー部材40を鴨居30に取り付ける工程を説明する説明図である。 図6は、レール部材50をカバー部材40に取り付ける工程を説明する説明図である。 図7は、引戸70が嵌め込まれた状態における出入用開口構造13の断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は、本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
本実施形態では、住宅10のリフォームに使用される引戸用保持部材14、及び引戸用保持部材14を備えた出入用開口構造13が説明される。
住宅のリフォームでは、畳敷きの和室がフローリングの洋室に変更される。或いは、洋室から洋室にリフォームされる。リフォームでは、例えば既設の敷居21が残されて当該敷居21の上に下レール部材22(図4(A)参照)が付設される。或いは敷居21が撤去されて床下地材26(図4(B)参照)の上に下レール部材22が付設される。或いは敷居21が撤去された後フロア部材23(図4(C)参照)が床下地材26の上に付設され、フロア部材23の上に下レール部材22が付設される。下レール部材22が、既設の敷居21の上に付設される場合と、床下地材26の上に付設される場合と、フロア部材23の上に付設される場合とでは、下レール部材22から鴨居30までの距離Lが相違する。本実施形態では、当該距離Lの差に拘らず引戸70(図7参照)の上端部を保持することができる引戸用保持部材14、及び引戸用保持部材14を備えた出入用開口構造13が説明される。すなわち、本実施形態で説明される引戸用保持部材14は、リフォームの仕様に拘らず使用することができる。
図1(A)は、リフォーム前における住宅10の室11を出入用開口12を通じてリビングなどの居室18(或いは廊下)側から見た状態を示し、図1(B)は、リフォーム後における住宅10の室11の出入用開口12を室内側から見た状態を示している。室11は、リフォーム前において和室であり、リフォーム後において洋室である。すなわち、図1は、室11がリフォームにおいて和室から洋室に変更される場合を示している。
室11は、リフォーム前において、床下地材26(図4参照)と、床下地材26に付設された畳24と、を有している。室11は、リフォーム後において、床下地材26と、床下地材26に付設されたフロア部材23と、を有している。すなわち、リフォームにおいて、畳24が撤去されてフロア部材23が床下地材26に付設される。
また、室11は、居室18に通じる出入用開口12を有している。リフォーム前において、出入用開口12は、敷居21と、鴨居30と、一対の枠部材27と、によって区画されている。敷居21は出入用開口12の下側を区画し、鴨居30は出入用開口12の上側を区画し、一対の枠部材27は出入用開口12の左右両側を区画している。リフォーム後において、出入用開口12は、下レール部材22(図4参照)と、鴨居30と、一対の枠部材27と、によって区画されている。すなわち、敷居21が撤去されてリフォームが行われる。或いは、リフォーム後において、出入用開口12は、敷居21及び下レール部材22と、鴨居30と、一対の枠部材27とによって区画される。すなわち、敷居21が撤去されずに残されてリフォームが行われる。なお、一対の枠部材27は、リフォームにおいて交換されてもよいし、既設の枠部材27が残されていてもよい。
以下では、出入用開口12が設けられた室11の壁面15に沿い且つ水平方向に沿う方向を第1方向7と称し、壁面15に垂直な方向を第2方向8と称し、鉛直方向に沿う方向を上下方向9と称する。
敷居21は、第1方向7に沿って延びる直方体状の部材である。敷居21は、例えば木製である。
図4に示されるように、下レール部材22が既設の敷居21の上に、或いは床下地材26の上に、或いはフロア部材23の上に付設されている。下レール部材22は、第1方向7に沿って延びる長尺の部材である。下レール部材22は、例えば金属製である。下レール部材22は、例えば長尺の金属板を折り曲げて製造される。そして、下レール部材22は、第1方向7における敷居21の長さや、敷居21が撤去される場合は第1方向7における出入用開口12の長さに応じて切断されて付設される。
下レール部材22は、引戸70(図1参照)の下端部が嵌る断面凹状の一対のレール部25を有している。一対のレール部25は、第2方向8において相互に対向している。また、下レール部材22及びレール部25は、第1方向7(図4における紙面に垂直な方向)に沿って延びている。すなわち、一対のレール部25は、平行である。下レール部材22は、レール部25に下端部が嵌った引戸70を、第1方向7に沿ってスライド可能に支持する。
既設の敷居21が撤去される場合、図4(C)に示されるように、下レール部材22は、床下地材26に付設されたフロア部材23の上面に新たに付設される。或いは、下レール部材22は、床下地材26の上面に新たに付設される。その場合、フロア部材23は、下レール部材22の両側(図4(B)における左右両側)に付設される。フロア部材23は木製であり、いわゆるフローリングを形成する。
鴨居30は、第1方向7(図4における紙面に垂直な方向)に沿って延びる直方体状である。鴨居30は、例えば木製である。鴨居30は、既設部材の一例である。
鴨居30は、既設の上レール部材32が嵌め込まれた溝31を有している。溝31は、第1方向7(図4における紙面に垂直な方向)に沿って延びている。
上レール部材32は、第1方向7(図4における紙面に垂直な方向)に沿って延びる長尺の部材であり、鴨居30の溝31に嵌め込まれ、不図示のネジや接着剤などによって鴨居30に固着されている。
上レール部材32は、一対のレール部33を有している。一対のレール部33は、第1方向7(図4における紙面に垂直な方向)に沿って延びている。また、一対のレール部25は、第2方向8において並んでいる。すなわち、一対のレール部33は、平行である。また、一方のレール部33は、下レール部材22の一方のレール部25の真上に位置し、他方のレール部33は、他方のレール部25の真上に位置している。
図6に示される引戸用保持部材14は、鴨居30に取り付けられて引戸70(図1参照)の上端部をスライド可能に保持する部材である。
引戸用保持部材14は、鴨居30に取り付けられるカバー部材40と、カバー部材40に取り付けられるレール部材50と、鴨居30及びカバー部材40間に配置される一対のブロック60と、を備える。以下では、引戸用保持部材14が鴨居30に取り付けられた状態であるとして、第1方向7、第2方向8、及び上下方向9を用いて、カバー部材40、レール部材50、及びブロック60の形状が説明される。
ブロック60は、上レール部材32のレール部33に嵌め込むことが可能な大きさ及び形状である。図5に示す例では、ブロック60は、第1方向7に沿って延びる直方体状である。ブロック60は、例えば木製の角材である。但し、ブロック60は、角筒状など他の形状であってもよく、例えば鋼管である。ブロック60は、上レール部材32のレール部33に嵌め込まれる。レール部33に嵌め込まれたブロック60は、取付ネジ16を鴨居30にねじ込む際に、カバー部材40の基部41が変形することを防止する。なお、ブロック60は、第1方向7における鴨居30の長さよりも短い長さの直方体状であってもよい。その場合、複数のブロック60が上レール部材32のレール部33に嵌め込まれる。
図2に示されるカバー部材40は、第1方向7(図2における紙面に垂直な方向)に沿って延びる長尺の部材である。カバー部材40は、リフォームの現場において、第1方向7における鴨居30の長さに応じた長さに切断されて使用される。カバー部材40は、例えば鴨居30の長さと略同一或いは鴨居30の長さよりも僅かに短い長さに切断される。以下では、切断後におけるカバー部材40について説明がされる。
カバー部材40は、基部41と、基部41から突出する一対の側壁部42と、を備える。カバー部材40は、例えば基部41を形成するアルミ板と側壁部42を形成するアルミ板とを溶着することによって製造される。なお、カバー部材40は、ステンレス板や鋼板など他の金属を用いて製造されていてもよい。
基部41は、第1方向7に沿って延びる矩形板状である。基部41は、一方の主面である上面43を鴨居30の下面に当接させて鴨居30に取り付けられる。
図5に示されるように、第2方向8における基部41の長さ(幅)は、鴨居30の幅と略同一である。すなわち、カバー部材40の上面43は、鴨居30の下面と略同形状である。カバー部材40は、基部41の上面43を鴨居30の下面に重ねて配置される。すなわち、基部41は、鴨居30の下面のほぼ全面を覆い、カバー部材40は、既設の鴨居30の下面を覆い隠す。
図2に示されるように、基部41は、下面44から凹む一対の溝45を有する。溝45は、取付ネジ16を挿通する位置を示す目印である。
溝45は、断面V字状である。溝45は、第1方向7(図2における紙面に垂直な方向)における基部41の一方の端から他方の端に亘って第1方向7に沿って延びている。すなわち、カバー部材40において、第1方向7のいずれの箇所においても、作業者は、取付ネジ16を挿通する位置を溝45において容易に認識することができる。
第2方向8における一対の溝45間の離間距離は、上レール部材32の一対のレール部33間の離間距離とほぼ同じである。基部41の上面43を鴨居30の下面に重ねた場合、一方の溝45は、一方のレール部33の下に位置し、他方の溝45は、他方のレール部33の下に位置する。すなわち、取付ネジ16を挿通する位置は、レール部33の直下となる位置、或いはレール部33に嵌め込まれたブロック60の直下となる位置である。
基部41は、上面43から突出する一対の固定リブセット46を備える。一方の固定リブセット46は一方の溝45に対して設けられ、他方の固定リブセット46は、他方の溝45に対して設けられている。
固定リブセット46は、一対のリブ47を有する。リブ47は、第1方向7(図2における紙面に垂直な方向)に沿って延びており、第1方向7における基部41の一方の端から他方の端に亘っている。一方のリブ47は、第2方向8において、溝45の真上から一方の側(図2における左側)にずれた位置に位置し、他方のリブ47は、溝45の真上から他方の側(図2における右側)にずれた位置に位置している。すなわち、リブ47は、溝45から基部41にねじ込まれる取付ネジ16に当たらず、取付ネジ16の取り付けを阻害しない。
リブ47は、基部41の上面43から上向きに突出している。図5に示されるように、リブ47の先端は、ブロック60の下面に当接している。一対のリブ47は、上レール部材32とともにブロック60を上下に挟み、ブロック60を固定する。また、リブ47の先端がブロック60に当接することにより、取付ネジ16を鴨居30にねじ込む際に、取付ネジ16から受ける力によって基部41が変形することが防止される。
図2に示されるように、一対の側壁部42は、第2方向8における基部41の下面の両端部からそれぞれ下向きへ突出している。側壁部42は、第1方向7(図2における紙面に垂直な方向)に沿って延びる矩形板状である。一対の側壁部42は、第2方向8における基部41の中心線に対して対称であり、第2方向8において相互に対向している。
図6に示されるように、上下方向9における側壁部42の長さは、上下方向9におけるレール部材50の長さよりも長い。すなわち、側壁部42は、取付位置によってはレール部材50を覆い隠すことが可能である。
上下方向9における側壁部42の長さは、例えば十数mmから百数十mmである。好ましくは、上下方向9における側壁部42の長さは、数十mmである。さらに好ましくは、上下方向9における側壁部42の長さは、60mmから80mmである。本実施形態では、上下方向9における側壁部42の長さは約75mmである。
図2に示されるように、側壁部42は、取付ネジ17を取り付ける高さ位置を作業者に認識させる複数の溝80を外側面48に有している。複数の溝80は、外側面48から凹む溝である。複数の溝80の形状は同一である。図示例では、溝80の断面形状はV字状である。
複数の溝80は、第1方向7(図2における紙面に垂直な方向)に沿ってそれぞれ延びており、第1方向7における外側面48の一方の端から他方の端に亘っている。複数の溝80は、上下方向9において相互に離間して並んでいる。取付ネジ17がいずれの溝80において側壁部42に挿通されるかにより、レール部材50の高さ位置が変わる。
一方の側壁部42が有する複数の溝80の高さ位置と、他方の側壁部42が有する複数の溝80の高さ位置とは、同じである。例えば、一方の側壁部42が有する複数の溝80のうち、上からN(Nは自然数)番目の溝80の高さ位置と、他方の側壁部42が有する複数の溝80のうち、上からN(Nは自然数)番目の溝80の高さ位置とは、同じである。作業者は、一方の側壁部42が有する複数の溝80のうち、上からN番目の溝80において側壁部42に取付ネジ17を挿通した場合、他方の側壁部42においても、上からN番目の溝80において側壁部42に取付ネジ17を挿通する。すなわち、一対の側壁部42にそれぞれ設けられた複数の溝80は、レール部材50の取付高さを決めるための目印であり、且つレール部材50が第2方向8において傾かないようにするための目印でもある。図6(A)に示されるレール部材50の高さ位置は、第1の高さ位置の一例であり、図6(B)に示されるレール部材50の高さ位置は、第2の高さ位置の一例である。
図3に示されるレール部材50は、第1方向7(図3における紙面に垂直な方向)に沿って延びる長尺の部材である。レール部材50は、リフォームの現場において、第1方向7における鴨居30或いはカバー部材40の長さに応じた長さに切断されて使用される。レール部材50は、例えばカバー部材40の長さと同一の長さに切断される。以下では、切断後におけるレール部材50について説明がされる。
レール部材50は、例えばアルミ板を切断加工、折り曲げ加工、及び穴あけ加工等の加工を行うことによって製造される。なお、レール部材50は、ステンレス板や鋼板など他の金属を用いて製造されていてもよい。
レール部材50は、引戸70(図1参照)の上端部が嵌る嵌合部51及び一対の取付片52を備える。
嵌合部51は、主面が水平方向に延びる矩形板状の基板53と、第2方向8における基板53の両端部及び中央部から下向きに突出する3つの矩形板状の側板54と、を有する。4つの側板54は、第1方向7(図3における紙面に垂直な方向)に沿って延びており、2つのレール部55を区画している。2つのレール部55は、第2方向8において並んでいる。また、レール部材50がカバー部材40を介して鴨居30に取り付けられた状態において、一方のレール部55は、下レール部材22の一方のレール部25の真上に位置し、他方のレール部55は、下レール部材22の他方のレール部25の真上に位置する。すなわち、レール部25及びレール部55は、引戸70を第1方向7に沿ってスライド可能に支持することができる。レール部55は、引戸の上端部が嵌る溝の一例である。
一方の取付片52は、第2方向8における基板53の一方の端部から上向きに突出し、他方の取付片52は、基板53の他方の端部から上向きに突出し、一対の取付片52は、第1方向7において相互に対向している。一対の取付片52の外側面間の離間距離は、カバー部材40の一対の側壁部42(図2参照)の内側面間の離間距離と略同一か、或いは僅かに短い。すなわち、図6が示すように、レール部材50は、カバー部材40の内側に挿入可能である。
図3に示されるように、一対の取付片52は、取付ネジ17がねじ込まれるネジ溝56をそれぞれ有している。ネジ溝56は、取付片52の外側面から凹んでおり、且つ第1方向7(図3における紙面に垂直な方向)に沿って延びている。
図6が示すように、上下方向9におけるレール部材50の長さ(全高)は、上下方向9におけるカバー部材40の側壁部42の長さよりも短い。レール部材50は、高い位置(図6(A)参照)に取り付けられた場合、その全てがカバー部材40によって覆い隠され、低い位置に取り付けられた場合、側板54の全部或いは一部が外部に露出する(図6(B)参照)。ここにおいて、レール部材50の側板54及びカバー部材40の側壁部42は、塗装やメッキ等によって装飾されていてもよい。すなわち、側板54及び側壁部42は、化粧部材として機能する。
以下、図1、図4、図5、図6、及び図7を参照して出入用開口構造13におけるリフォームについて説明がされる。
作業者は、図4に示されるように、敷居21の上或いは床下地材26の上或いはフロア部材23の上に下レール部材22を付設する。次に、作業者は、第1方向7における鴨居30(図1参照)の長さを測定し、鴨居30の長さに応じた長さでカバー部材40及びレール部材50を切断する。
作業者は、ブロック60を上レール部材32のレール部33に嵌め込む(図5参照)。次いで、作業者は、カバー部材40の基部41の上面43を鴨居30の下面に重ねてカバー部材40を配置した後、取付ネジ16の先端を溝45の奥に当てる。作業者は、各取付ネジ16を基部41、ブロック60、上レール部材32、鴨居30の順にそれぞれねじ込み、カバー部材40を鴨居30に取り付ける。
次に、作業者は、下レール部材22から鴨居30までの距離L(図2参照)を測定する。作業者は、距離L及び引戸70の全高H(図7参照)に基づいて、複数の溝80のうち、取付ネジ17(図6参照)をねじ込む溝80を決定する。図6(A)に示す例では、作業者は、下から12番目の溝80に決定し、図6(B)に示す例では、下から4番目の溝80に決定している。なお、引戸70の全高Hは、引戸70の仕様書等により既知である。
作業者は、決定した溝80と高さ位置とレール部材50のネジ溝56の高さ位置とが一致するようにレール部材50を配置した後、取付ネジ17を側壁部42の溝80及び側板54のネジ溝56にねじ込み、レール部材50をカバー部材40に取り付ける。
次に、作業者は、図7に示されるように、引戸70の上端部をレール部材50のレール部55に嵌めた後、引戸の下端部を下レール部材22のレール部25に嵌める。
[実施形態の作用効果]
本実施形態では、引戸70の上端部を保持する引戸用保持部材14は、鴨居30に取り付けられるカバー部材40と、カバー部材40に対して高さ位置を変えて取り付け可能なレール部材50とを備える。作業者は、敷居21を残す場合と、敷居21を撤去する場合と、下レール部材22をフロア部材23の上に付設する場合と、下レール部材22を床下地材26の上に付設する場合とで、レール部材50の高さ位置を変えてカバー部材40に取り付ける。したがって、本実施形態に係る引戸用保持部材14は、種々のリフォームに使用することができる。その結果、鴨居30の交換が不要になり、また引戸70の選択が不要になるから、リフォームにおける工程が従来よりも減り、且つ使用可能な引戸70の種類が増える。また、引戸用保持部材14は、種々のリフォームに使用できるから、リフォームの種別に応じた種類の引戸用保持部材を在庫として保管する場合に比べ、在庫管理が容易になる。
また、本実施形態では、上レール部材32のレール部33にブロック60を嵌め込んでカバー部材40を鴨居30に取り付けるから、カバー部材40の基部41の変形を低減してカバー部材40を鴨居30に確実に固定することができる。
7・・・第1方向
8・・・第2方向
9・・・上下方向
10・・・住宅
11・・・室
12・・・出入用開口
13・・・出入用開口構造
14・・・引戸用保持部材
16、17・・・取付ネジ
21・・・敷居
22・・・下レール部材
23・・・フロア部材
30・・・鴨居
31・・・溝
32・・・上レール部材
33・・・レール部
40・・・カバー部材
41・・・基部
42・・・側壁部
50・・・レール部材
51・・・嵌合部
52・・・取付片
55・・・レール部
56・・・ネジ溝
60・・・ブロック
70・・・引戸
80・・・溝

Claims (4)

  1. 住宅の室に設けられた出入用の開口であって、引戸が設置される当該開口の上側を区画する既設部材に固定されるカバー部材と、
    上記引戸の上端部が嵌る溝を有しており、上記カバー部材に固定されるレール部材と、を備えており、
    上記カバー部材は、
    上記既設部材と当接する板状の基部と、
    上記基部から下方へ延びて対向する一対の側壁部と、を有しており、
    上記レール部材は、上記一対の側壁部の間であって第1の高さ位置、又は上記一対の側壁部の間であって上記第1の高さ位置と異なる高さである第2の高さ位置の少なくともいずれかにおいて選択的に上記カバー部材に固定される引戸用保持部材。
  2. 上記既設部材の溝に嵌め込まれるブロックを更に備えており、
    上記基部は、上記既設部材の溝に嵌め込まれた上記ブロックを介して上記既設部材に貫入されるネジによって上記既設部材に固定される請求項1に記載の引戸用保持部材。
  3. 上記レール部材は、上記一対の側壁部にそれぞれ貫入されるネジによって上記一対の側壁部の間に固定される請求項1又は2に記載の引戸用保持部材。
  4. 住宅の室に設けられた出入用の開口の上側を区画する既設部材と、
    上記開口の下側を区画し、引戸の下端部が嵌る下レール部材と、
    引戸用保持部材と、を備えており、
    上記引戸用保持部材は、
    上記既設部材に固定されるカバー部材と、
    上記引戸の上端部が嵌る溝を有しており、上記カバー部材に固定されるレール部材と、を有しており、
    上記カバー部材は、
    上記既設部材と当接する板状の基部と、
    上記基部から下方へ延びて対向する一対の側壁部と、を有しており、
    上記レール部材は、上記一対の側壁部の間であって第1の高さ位置、又は上記一対の側壁部の間であって上記第1の高さ位置と異なる高さである第2の高さ位置の少なくともいずれかにおいて選択的に上記カバー部材に固定される出入用開口構造。
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