JP7221806B2 - 電気接続箱、及び、電気接続箱への電線固定方法 - Google Patents

電気接続箱、及び、電気接続箱への電線固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、電気接続箱、及び、電気接続箱への電線固定方法に関する。
従来から、車両に搭載され、リレー等の電子部品を収容するリレーボックス等の電気接続箱が広く知られている(例えば、特許文献1を参照)。電気接続箱の筐体には、通常、電子部品に接続された電線の先端側を筐体の外部へ引き出きだすための電線引出部が設けられている。電線引出部には、電線を固定するための固定部が設けられている。
特開2014-171318号公報
固定部における電線の固定方法としては、通常、電線に取り付けられたクランプ付き結束バンドのクランプを、固定部に設けられたクランプ固定部に固定する第1の方法、及び、固定部に設けられたバンド固定部にバンド部が固定されたクランプ無し結束バンドに電線を取り付ける第2の方法と、のうち、何れか一方のみが採用される。
第1の方法では、電線を電線引出部の固定部に配置する前の段階で、電線にクランプ付き結束バンドを事前に取り付けることが可能であるため、電線における先端側の端から所期の長さの位置にクランプ付き結束バンドを正確に取り付け易い。このため、電気接続箱への電線の取り付け後(固定部への固定後)において、電線引出部から外部への電線の延出長さを管理し易い。しかしながら、クランプ固定部へのクランプの固定力が比較的弱いことに起因して、電線の固定部への固定力が比較的弱い。
第2の方法では、電線を電線引出部の固定部に配置した後に、クランプ無し結束バンドに電線を取り付けるため、電線における先端側の端から所期の長さの位置にクランプ無し結束バンドを正確に取り付け難い。このため、電気接続箱への電線の取り付け後(固定部への固定後)において、電線引出部から外部への電線の延出長さを管理し難い。しかしながら、バンド固定部へのバンド部の固定力が比較的強いことに起因して、電線の固定部への固定力が比較的強い。
以上より、電線引出部から外部への電線の延出長さを管理し易く、且つ、電線の固定部への固定力を強くすることが要求されていたところである。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電線引出部から外部への電線の延出長さを管理し易く、且つ、電線の固定部への固定力を強くすることができる電気接続箱、及び、電気接続箱への電線固定方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱、及び、電気接続箱への電線固定方法は、下記[1]~[3]を特徴としている。
[1]
少なくとも1つの電子部品を収容する筐体と、前記筐体に設けられる電線引出部であって基端側が前記電子部品に接続され且つ先端側が前記筐体の外部へ引き出される電線を固定する固定部を有する電線引出部と、を備えた電気接続箱において、
前記固定部は、前記電線に取り付けられるクランプ付き結束バンドであってバンド部の周長を調整するヘッド部に前記ヘッド部を他部品へ取り付けるためのクランプが設けられたクランプ付き結束バンドにおける、前記クランプを固定するクランプ固定部と、前記電線に取り付けられるクランプ無し結束バンドであってバンド部の周長を調整するヘッド部に前記ヘッド部を他部品へ取り付けるためのクランプが設けられないクランプ無し結束バンドにおける、前記バンド部を固定するバンド固定部と、を備える、
電気接続箱であること。
[2]
上記[1]に記載の電気接続箱において、
前記固定部において、前記バンド固定部が、前記クランプ固定部よりも、前記電線の先端側に位置している、
電気接続箱であること。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載の前記電気接続箱の前記固定部に前記電線を固定する方法であって、
前記電線における前記先端側の端から所定長さの位置に前記クランプ付き結束バンドを取りつけ、次に、
前記クランプ付き結束バンドが取り付けられた前記電線を前記固定部に配置して前記クランプを前記クランプ固定部に固定し、次に、
前記バンド固定部に前記バンド部が固定された前記クランプ無し結束バンドに前記電線を取り付ける、
電気接続箱への電線固定方法であること。
上記[1]の構成の電気接続箱によれば、上述した第1、第2の方法の双方の固定方向を用いて固定部に電線を固定できる。このため、第1の方法の利点と第2の方法の利点の双方を享受できるため、電線引出部から外部への電線の延出長さを管理し易く、且つ、電線の固定部への固定力を強くすることが可能となる。
上記[2]の構成の電気接続箱とは異なり、固定部において、クランプ付き結束バンドがクランプ無し結束バンドよりも電線の先端側に位置する態様では、電線引出部から外部へ延出する電線に外力が作用する場合、電線のより先端側に位置するクランプ付き結束バンドに当該外力に由来する力が作用する。この場合、クランプ固定部へのクランプの固定力が比較的弱いことに起因して、クランプ付き結束バンドが固定部から分離する事態が発生し易い。これに対し、上記[2]の構成の電気接続箱のように、固定部において、クランプ無し結束バンドがクランプ付き結束バンドよりも電線の先端側に位置する態様では、電線引出部から外部へ延出する電線に外力が作用する場合、電線のより先端側に位置するクランプ無し結束バンドに当該外力に由来する力が作用する。この場合、バンド固定部へのバンド部の固定力が比較的強いことに起因して、クランプ無し結束バンドが固定部から分離する事態が発生し難い。このため、電線引出部から外部へ延出する電線に外力が作用した場合において、クランプ無し結束バンド及びクランプ付き結束バンドの双方が固定部から分離し難くなる。
上記[3]の構成の電気接続箱への電線固定方法によれば、先ず、上記第1の方法により、クランプ付き結束バンドを利用して、電線が固定部に固定され、その後に、上記第2の方法により、当該電線がクランプ無し結束バンドを利用して固定部に更に固定される。このため、第1の方法の利点と第2の方法の利点の双方を享受できるため、電線引出部から外部への電線の延出長さを管理し易く、且つ、電線の固定部への固定力を強くすることが可能となる。
このように、本発明によれば、電線引出部から外部への電線の延出長さを管理し易く、且つ、電線の固定部への固定力を強くすることができる電気接続箱、及び、電気接続箱への電線固定方法を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る電気接続箱の斜視図である。 図2は、図1に示す電気接続箱を別の角度からみた斜視図である。 図3は、電線引出部を示す斜視図である。 図4は、クランプ付き結束バンドの側面図である。 図5は、クランプ無し結束バンドの側面図である。 図6は、電線に取り付けられたクランプ付き結束バンドのクランプをクランプ固定部に固定した状態を示す図3に相当する図である。 図7は、図6において電線の図示を省略した図である。 図8は、図6に示す状態から、バンド固定部にバンド部が固定されたクランプ無し結束バンドに電線を取り付けた状態を示す図3に相当する図である。 図9は、図8において電線の図示を省略した図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、図1及び図2に示す本発明の実施形態に係る電気接続箱1について説明する。電気接続箱1は、典型的には、車両に搭載され、リレー等の電子部品を収容するリレーボックスである。以下、説明の便宜上、図1における「上下方向」、「上」及び「下」を、それぞれ、「上下方向」、「上」及び「下」と定義する。電気接続箱1の車両搭載時において、「上下方向」は、車両の上下方向に対応している。
図1及び図2に示すように、樹脂製の電気接続箱1は、複数の電子部品15(図3等参照)を収容する筐体10を備える。筐体10は、本例では、複数の電子部品15を収容する略矩形枠状のフレーム11と、フレーム11の上側開口を塞ぐようにフレーム11の上方に組み付けられる上カバー12と、フレーム11の下側開口を塞ぐようにフレーム11の下方に組み付けられる下カバー13と、から構成される。電気接続箱1を構成する上記3つの部品は全て、樹脂成形体である。
電気接続箱1では、図1及び図2に示すように、筐体10の内部の電子部品15に基端側が接続された電線50の先端側が、筐体10に形成された電線引出口14(図2参照)を介して筐体10の外部へ引き出されている。本例では、フレーム11及び下カバー13の合わせ部に形成された2箇所の電線引出口14の各々から電線50が引き出されている。
本例では、電線引出口14に連続する筐体10の内壁面の一部が、電線引出部20として機能している。電線引出部20は、電線50を筐体10の内部でガイドして筐体10の内部での電線50の配索形態を規定するガイド機能を果たす。例えば、図2に示す2箇所の電線引出口14のうち左側の電線引出口14については、図3に示すように、この電線引出口14に連続するフレーム11の内壁面の一部である下向きの部分が、電線引出部20として機能している。
具体的には、この電線引出部20は、図3に示すように、電線50の基端部が接続される電子部品15の近傍部分から当該電子部品15よりも下方に位置する最下部21に向けて下降するように傾斜する第1傾斜部22と、最下部21と、最下部21から電線引出口14に向けて上昇するように傾斜する第2傾斜部23と、から構成される。第2傾斜部23の上端部(先端部)は、電線引出口14から連続して筐体10の外部へ僅かに延出しており、筐体10の外部に位置している。
この電線引出部20によって筐体10の内部から外部へ引き出される電線50は、基端側から先端側に向けて、まず、電子部品15の近傍部分から第1傾斜部22によりガイドされながら最下部21へ向けて下降し、最下部21の近傍を通過し、第2傾斜部23によりガイドされながら電線引出口14へ向けて上昇し、電線引出口14から筐体10の外部に上昇しながら延出する。
このように電線50が電線引出部20に沿って配索されるため、仮に、筐体10の外部に位置する電線50に付着した水滴が、重力の作用により、電線引出口14に向かって下降する電線50を伝って電線引出口14を介して筐体10の内部に進入したとしても、その水滴は、最下部21に向かって更に下降する電線50を伝って最下部21の近傍に位置する電線50の最下部に到達した後、下方に向けて落下する。即ち、電線50の最下部に到達した水滴が、重力に逆らって、電子部品15に向けて上昇する電線50を伝って電子部品15まで到達する事態が発生しない。このため、電線50を伝って筐体10の内部に水滴が進入したとしても、電子部品15が被水することがない。
更に、このように、電線引出部20の第1傾斜部22が形成されるため、電子部品15の近傍部分における筐体10(フレーム11)の内壁面の高さを、電子部品15の高さと略同一とすることができる。このため、電子部品15を収容するブロック(枠状体)を筐体10(フレーム11)に嵌め込む際に、当該内壁面が邪魔になり難くなり、電子部品15を収容するブロックを嵌め込む際の作業性が向上する。
図3に示す電線引出部20では、電線引出口14の近傍の第2傾斜部23が、電線引出口14から引き出される電線50を固定するための固定部として機能している。具体的には、本例では、第2傾斜部23には、図3に示すように、図4に示すクランプ付き結束バンド30に設けられたクランプ33を固定するためのクランプ固定用貫通孔24と、図5に示すクランプ無し結束バンド40のバンド部41を固定するための2つのバンド挿通孔25,26と、が設けられている。
クランプ固定用貫通孔24は、電線引出口14に対して筐体10の内部に位置し、バンド挿通孔25,26は、電線引出口14に対して筐体10の外部に位置している。従って、バンド挿通孔25,26は、クランプ固定用貫通孔24よりも、電線50の先端側に位置している。
図4に示すように、クランプ付き結束バンド30は、バンド部31と、バンド部31の基端部に固定されたヘッド部32と、ヘッド部32に固定されたクランプ33と、を備える。ヘッド部32に設けられた挿通孔(図示省略)にバンド部31の先端部を挿通させることで、図4に示すように、環状のバンド部31が形成される。当該挿通孔に挿通されたバンド部31の先端部のヘッド部32からの延出長さを調整することで、環状のバンド部31の周長を任意に調整可能となっている。
クランプ33は、ヘッド部32を他部品へ取り付けるために設けられている。本例では、図7に示すように、クランプ33を、クランプ固定用貫通孔24に挿入することで、ヘッド部32(従って、クランプ付き結束バンド30)をワンタッチで第2傾斜部23に固定することができる。
なお、クランプ付き結束バンド30を図7に示す向きとは逆の向きに維持した状態で、クランプ33をクランプ固定用貫通孔24に挿入しようとした場合、バンド部31の一部が、筐体10(具体的には、フレーム11)の側壁16(図7参照)と干渉することに起因して、クランプ33がクランプ固定用貫通孔24に挿入できない。これにより、クランプ付き結束バンド30が図7に示す向きとは逆向きで第2傾斜部23に固定されることが防止され得る。
図5に示すように、クランプ無し結束バンド40は、バンド部41と、バンド部41の基端部に固定されたヘッド部42と、を備える。クランプ無し結束バンド40は、クランプ付き結束バンド30においてクランプ33を省略したものに相当する。ヘッド部42に設けられた挿通孔(図示省略)にバンド部41の先端部を挿通させることで、図5に示すように、環状のバンド部41が形成される。当該挿通孔に挿通されたバンド部41の先端部のヘッド部42からの延出長さを調整することで、環状のバンド部41の周長を任意に調整可能となっている。
以下、クランプ付き結束バンド30及びクランプ無し結束バンド40を用いて、電線50を電線引出部20の第2傾斜部23に固定する手順について、図6~図9を参照しながら説明する。
先ず、電線50を電線引出部20の第2傾斜部23に配置する前の段階で、電線50にクランプ付き結束バンド30を事前に取り付ける。このため、電線50にクランプ付き結束バンド30を取り付ける作業を行うにあたり、第2傾斜部23が邪魔にならないので、電線50における先端側の端から所期の長さの位置にクランプ付き結束バンド30を正確に取り付け易い。このため、電気接続箱1への電線50の取り付け後において、電線引出口14から外部への電線50の延出長さを管理し易い。
次に、図6(及び図7)に示すように、電線50に取り付けられたクランプ付き結束バンド30のクランプ33を、第2傾斜部23に設けられたクランプ固定用貫通孔24に挿入することで、クランプ付き結束バンド30(従って、電線50)をワンタッチで第2傾斜部23に固定する(図1も参照。上述した「第1の方法」に対応)。クランプ固定用貫通孔24が電線引出口14に対して筐体10の内部に位置していることに起因して、クランプ付き結束バンド30は、電線引出口14に対して筐体10の内部に固定される。
しかしながら、クランプ33をクランプ固定用貫通孔24にワンタッチで固定する形式であるため、クランプ固定用貫通孔24へのクランプ33の固定力が比較的弱い。このため、クランプ付き結束バンド30(従って、電線50)の第2傾斜部23への固定力は、比較的弱い。
次に、第2傾斜部23に設けられた2つのバンド挿通孔25,26にクランプ無し結束バンド40のバンド部41を挿通させて、クランプ無し結束バンド40を第2傾斜部23に固定する。バンド挿通孔25,26が電線引出口14に対して筐体10の外部に位置していることに起因して、クランプ無し結束バンド40は、電線引出口14に対して筐体10の外部に固定される(図1,2も参照)。
具体的には、バンド部41の先端部を、バンド挿通孔25に内壁側から外壁側へ向けて挿通させ、次に、当該外壁に沿ってバンド挿通孔26まで導き、次に、バンド挿通孔26に外壁側から内壁側へ向けて挿通させる(図1も参照)。なお、このようなクランプ無し結束バンド40の固定作業は、クランプ付き結束バンド30を第2傾斜部23に固定する前の段階で事前に行ってもよい。
次に、図8(及び図9)に示すように、第2傾斜部23に固定されているクランプ無し結束バンド40に電線50を取り付ける。これにより、電線50がクランプ無し結束バンド40により第2傾斜部23に固定される(上述した「第2の方法」に対応)。ここで、バンド部41を2つのバンド挿通孔25,26に挿通させる形式であるため、2つのバンド挿通孔25,26へのバンド部41の固定力が比較的強い。このため、クランプ無し結束バンド40(従って、電線50)の第2傾斜部23への固定力は、比較的強くなる。以上の手順により、電線50は、クランプ付き結束バンド30及びクランプ無し結束バンド40を用いて、電線引出部20の第2傾斜部23に固定される。
<作用・効果>
以上、本発明の実施形態に係る電気接続箱1によれば、上述した第1、第2の方法の双方の固定方向を用いて電線引出部20の第2傾斜部23に電線50を固定できる。このため、第1の方法の利点と第2の方法の利点の双方を享受できるため、電線引出部20から外部への電線50の延出長さを管理し易く、且つ、電線50の第2傾斜部23への固定力を強くすることが可能となる。
更に、本発明の実施形態に係る電気接続箱1とは異なり、電線引出部20の第2傾斜部23において、クランプ付き結束バンド30がクランプ無し結束バンド40よりも電線50の先端側に位置する態様では、電線引出部20から外部へ延出する電線50に外力が作用する場合、電線50のより先端側に位置するクランプ付き結束バンド30に当該外力に由来する力が作用する。この場合、クランプ固定用貫通孔24へのクランプ33の固定力が比較的弱いことに起因して、クランプ付き結束バンド30が第2傾斜部23から分離する事態が発生し易い。これに対し、本発明の実施形態に係る電気接続箱1のように、第2傾斜部23において、クランプ無し結束バンド40がクランプ付き結束バンド30よりも電線50の先端側に位置する態様では、電線引出部20から外部へ延出する電線50に外力が作用する場合、電線50のより先端側に位置するクランプ無し結束バンド40に当該外力に由来する力が作用する。この場合、バンド挿通孔25,26へのバンド部41の固定力が比較的強いことに起因して、クランプ無し結束バンド40が第2傾斜部23から分離する事態が発生し難い。このため、電線引出部20から外部へ延出する電線50に外力が作用した場合において、クランプ無し結束バンド40及びクランプ付き結束バンド30の双方が第2傾斜部23から分離し難くなる。
更に、本発明の実施形態に係る電気接続箱1によれば、先ず、上記第1の方法により、クランプ付き結束バンド30を利用して、電線50が第2傾斜部23に固定され、その後に、上記第2の方法により、電線50がクランプ無し結束バンド40を利用して第2傾斜部23に更に固定される。このため、第1の方法の利点と第2の方法の利点の双方を享受できるため、電線引出部20から外部への電線50の延出長さを管理し易く、且つ、電線の50第2傾斜部23への固定力を強くすることが可能となる。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上記実施形態では、バンド挿通孔25,26が、クランプ固定用貫通孔24よりも、電線50の先端側に位置している(図3参照)。これに対し、クランプ固定用貫通孔24が、バンド挿通孔25,26よりも、電線50の先端側に位置していてもよい。
更に、上記実施形態では、クランプ固定用貫通孔24が、電線引出口14に対して筐体10の内部に位置し、バンド挿通孔25,26が、電線引出口14に対して筐体10の外部に位置している(図3参照)。これに対し、クランプ固定用貫通孔24、及び、バンド挿通孔25,26の双方が、電線引出口14に対して筐体10の内部に位置していてもよいし、電線引出口14に対して筐体10の外部に位置していてもよい。
ここで、上述した本発明に係る電気接続箱1及び電気接続箱1への電線固定方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
少なくとも1つの電子部品(15)を収容する筐体(10)と、前記筐体(10)に設けられる電線引出部(20)であって基端側が前記電子部品(15)に接続され且つ先端側が前記筐体(10)の外部へ引き出される電線(50)を固定する固定部(23)を有する電線引出部(20)と、を備えた電気接続箱(1)において、
前記固定部(23)は、前記電線(50)に取り付けられるクランプ付き結束バンド(30)であってバンド部(31)の周長を調整するヘッド部(32)に前記ヘッド部(32)を他部品へ取り付けるためのクランプ(33)が設けられたクランプ付き結束バンド(30)における、前記クランプ(33)を固定するクランプ固定部(24)と、前記電線(50)に取り付けられるクランプ無し結束バンド(40)であってバンド部(41)の周長を調整するヘッド部(42)に前記ヘッド部(42)を他部品へ取り付けるためのクランプが設けられないクランプ無し結束バンド(40)における、前記バンド部(41)を固定するバンド固定部(25,26)と、を備える、
電気接続箱(1)。
[2]
上記[1]に記載の電気接続箱(1)において、
前記固定部(23)において、前記バンド固定部(25,26)が、前記クランプ固定部(24)よりも、前記電線(50)の先端側に位置している、
電気接続箱(1)。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載の前記電気接続箱(1)の前記固定部(23)に前記電線(50)を固定する方法であって、
前記電線(50)における前記先端側の端から所定長さの位置に前記クランプ付き結束バンド(30)を取りつけ、次に、
前記クランプ付き結束バンド(30)が取り付けられた前記電線(50)を前記固定部(23)に配置して前記クランプ(33)を前記クランプ固定部(24)に固定し、次に、
前記バンド固定部(25,26)に前記バンド部(41)が固定された前記クランプ無し結束バンド(40)に前記電線(50)を取り付ける、
電気接続箱(1)への電線固定方法。
1 電気接続箱
10 筐体
15 電子部品
20 電線引出部
23 第2傾斜部(固定部)
24 クランプ固定用貫通孔(クランプ固定部)
25 バンド挿通孔(バンド固定部)
26 バンド挿通孔(バンド固定部)
30 クランプ付き結束バンド
31 バンド部
32 ヘッド部
33 クランプ
40 クランプ無し結束バンド
41 バンド部
42 ヘッド部
50 電線

Claims (3)

  1. 少なくとも1つの電子部品を収容する筐体と、前記筐体に設けられる電線引出部であって基端側が前記電子部品に接続され且つ先端側が前記筐体の外部へ引き出される電線を固定する固定部を有する電線引出部と、を備えた電気接続箱において、
    前記固定部は、前記電線に取り付けられるクランプ付き結束バンドであってバンド部の周長を調整するヘッド部に前記ヘッド部を他部品へ取り付けるためのクランプが設けられたクランプ付き結束バンドにおける、前記クランプを固定するクランプ固定部と、前記電線に取り付けられるクランプ無し結束バンドであってバンド部の周長を調整するヘッド部に前記ヘッド部を他部品へ取り付けるためのクランプが設けられないクランプ無し結束バンドにおける、前記バンド部を固定するバンド固定部と、を備える、
    電気接続箱。
  2. 請求項1に記載の電気接続箱において、
    前記固定部において、前記バンド固定部が、前記クランプ固定部よりも、前記電線の先端側に位置している、
    電気接続箱。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の前記電気接続箱の前記固定部に前記電線を固定する方法であって、
    前記電線における前記先端側の端から所定長さの位置に前記クランプ付き結束バンドを取りつけ、次に、
    前記クランプ付き結束バンドが取り付けられた前記電線を前記固定部に配置して前記クランプを前記クランプ固定部に固定し、次に、
    前記バンド固定部に前記バンド部が固定された前記クランプ無し結束バンドに前記電線を取り付ける、
    電気接続箱への電線固定方法。
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