JP7217575B2 - 鉄道車両の製造方法、および、鉄道車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車体の下部側方に側カウルを配設する鉄道車両に関する。
鉄道車両では、車体の下部側方に側カウルを配設することで、床下機器から発生する音や空力音を低減させると共に空気抵抗の低減による走行性能の向上を図ることが行われている。かかる側カウルは、床下機器のメンテナンス時などに取り外す必要があるので、車体側に着脱自在に取りつけられる(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
例えば、図9に示すように、側カウル60は、軽量化を図るため、アルミを押出成形して形成したものである。側カウル60は、図示しない車体の下に車長方向に沿って設けられた第1支持フレーム25に、上端縁が引っ掛けられるようにして支持される。一方、側カウル60は、第1支持フレーム25より下側の位置に車長方向に沿って設けられた第2支持フレーム23に、下端部が錠止装置75を用いて錠止される。側カウル60の上端部には第1中空部612が車長方向に沿って設けられ、側カウル60の下端部には、第2中空部632が車長方向に沿って設けられている。更に、側カウル60は、風圧による変形を防ぐために、第1中空部612と第2中空部632との間に複数のリブ622が車長方向に沿って設けられている。
特開2012-218677号公報 国際公開第2013/114879号
しかしながら、従来技術には、以下の問題があった。側カウル60は、例えば、車長方向の長さが数メートルある。第1中空部612と第2中空部632と複数のリブ622は、側カウル60の車長方向に沿って数メートルに渡って形成される。そのため、例えば、中空状の第1中空部612と板状のリブ622を1つの型材で押出成形した場合、板状のリブ622は、型材から押し出された後、空気にさらされて直ぐに硬化するが、第1中空部612は、空気が端部開口部からしか内部に入り込まず、車長方向中央に近づくにつれて熱が内部に溜まって硬化しにくくなる。このような硬化速度のバラツキにより、側カウル60は、押出成形時に、第1中空部612のリブ622側に位置する根元付近(図中C部参照)に歪み変形が生じる。その歪み変形は、第1中空部612の硬化速度のばらつきにより、車長方向にばらばらに生じる。よって、第1中空部612とリブ622を1つの型材で押出成形すると、側カウル60が非常に歪な形状になってしまっていた。
そこで、側カウル60は、押出成形時の冷却速度(硬化速度)を車長方向に一定にして歪み変形を抑制するために、第1中空部612を含む第1側カウル部材61と、複数のリブ622を含む第2側カウル部材62と、第2中空部632を含む第3側カウル部材63とに分割して形成され、それらを2カ所の溶接部64,65で溶接していた。しかし、この場合、押出成形用の型材が3種類必要になり、コスト高であった。型材は高額であるため、型材の種類をできるだけ減らすことが好ましい。また、側カウル60は、例えば、車体の側部両側にそれぞれ数枚~50枚並べて取りつけられる。そのため、側カウル60の分割数を減らすことにより、各側カウル60の溶接箇所を削減できれば、鉄道車両の製造にかかるコストを大きく抑制できる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、側カウルの製造コストを低減して、コストダウンすることができる鉄道車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、次のような構成を有している。
(1)車体と、前記車体の側部下方に配置される側カウルとを備える鉄道車両において、前記側カウルが、第1側カウル部材と第2側カウル部材とを備えること、前記第1側カウル部材と前記第2側カウル部材は、アルミの押出成形品であり、前記第1側カウル部材と前記第2側カウル部材とが摩擦攪拌接合により接合されていること、前記第1側カウル部材は、中空状の第1中空部と中空状の第1補強部とが、車長方向に沿って形成されていること、前記第2側カウル部材は、中空状の第2中空部と中空状の第2補強部とが、車長方向に沿って形成されていること、を特徴とする。
上記鉄道車両は、アルミの押出成形により、第1中空部と第1補強部とを備える第1側カウル部材と、第2中空部と第2補強部とを備える第2側カウル部材とを、数メートルに渡って形成する場合でも、第1中空部と第1補強部の冷却速度(硬化速度)及び第2中空部と第2補強部の冷却速度(硬化速度)を車長方向に安定させることができる。そのため、第1側カウル部材は、押出成形時に、第1中空部と第1補強部との間に大きな歪み変形が生じ難い。また、第2側カウル部材は、第2中空部と第2補強部との間に大きな歪み変形が生じ難い。よって、第1側カウル部材と第2側カウル部材とを摩擦攪拌接合により接合しても、側カウルが歪な形状にならずに形成される。側カウルは、第1側カウル部材と第2側カウル部材の2つに分割されるので、従来3種類必要であった押出成形用の型材を2種類に減らすことができる。型材は高額であるので、型材の種類を1種類でも減らせば、側カウルの製造コストを大きく低減できる。また、側カウルは、第1側カウル部材と第2側カウル部材の2つに分割したことで、従来2箇所であった溶接箇所を1箇所に減らすことができる。側カウルは、鉄道車両の側部に例えば数枚~50枚並べて取り付けられるため、側カウルの1枚あたりの溶接箇所を1箇所減らして、溶接作業にかかる手間やコストを低減すれば、鉄道車両の製造にかかるコストを大きく抑制できる。従って、上記構成の鉄道車両によれば、側カウルの製造コストを低減して、コストダウンすることができる。
(2)(1)に記載の鉄道車両において、前記側カウルを車高方向に沿って切ったときの断面形状が、円弧形状であること、を特徴とする。
上記構成の鉄道車両は、第1側カウル部材と第2側カウル部材が押出成形時に歪み変形を抑制され、きれいな円弧形状に形成される。よって、上記構成の鉄道車両は、第1側カウル部材と第2側カウル部材とを溶接することにより、円弧形状の側カウルを形成することができる。
(3)(1)又は(2)に記載する鉄道車両において、前記車体は、前記車体の下側に車長方向に沿って配設される第1支持フレームと、前記第1支持フレームより下側の位置に車長方向に沿って配設される第2支持フレームと、前記側カウルを前記第2支持フレームにロックさせる錠止装置と、を有すること、前記第1側カウル部材は、前記第1支持フレームに係止されるヒンジ部が形成されること、前記第2側カウル部材は、前記第2中空部に対応する位置に前記錠止装置を収容する凹設部が形成されること、を特徴とする。
上記構成の鉄道車両は、第1側カウル部材の押出成形時に、第1支持フレームに係止されるヒンジ部を第1側カウル部材に一体成形し、第2側カウル部材の押出成形時に、錠止装置を収容する凹設部を第2側カウル部材に一体成形するので、側カウルを製造する手間を少なくしてコストダウンすることができる。
(4)(3)に記載する鉄道車両において、前記第2支持フレームは、前記側カウルと反対向きに突出する係止部を一体成形されていること、前記錠止装置は、前記側カウルの内側に配設される直線状のレバープレートと、前記レバープレートの一端に結合し、前記レバープレートに回転力を付与する操作部と、前記レバープレートの他端に側カウル側へ突出するように設けられ、前記係止部に係止される被係止部とを有すること、前記係止部は、前記被係止部の回転軌道上に凹部を有すること、を特徴とする。
上記構成の鉄道車両は、第2支持フレームに対して側カウルと反対向きに突出するように係止部を一体成形し、その係止部に凹部を設けているので、錠止装置がレバープレートを係止部に係止させて側カウルをロックすることができる。よって、鉄道車両1は、従来の錠止装置が使用していた受け金の設置コストを削減してコストダウンできると共に、軽量化することができる。
従って、本発明によれば、側カウルの製造コストを低減して、コストダウンすることができる鉄道車両を実現することができる。
本発明の実施形態に係る鉄道車両の側面図である。 鉄道車両の正面図である。 鉄道車両の部分拡大図である。 側カウルの構造を示す図である。 第1側カウル部材を示す図である。 第2側カウル部材を示す図である。 図4の錠止装置をA方向から見た図であって、ロック状態を示す。 図4の錠止装置をA方向から見た図であって、ロック解除状態を示す。 従来の側カウルの構造を示す図である。 図9の錠止装置をB方向から見た図であって、ロック状態を示す。 図9の錠止装置をB方向から見た図であって、ロック解除状態を示す。
以下に、本発明に係る鉄道車両の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る鉄道車両1の側面図である。図2は、鉄道車両1の正面図である。鉄道車両1は、レール上を転動する複数の車輪2と、その車輪2を軸支する図示しない台車と、その台車に支持されると共に乗員および乗客を収容する車体3と、車体3の下に配設される床下機器5と、車体3の側部下方に配設される側カウル10とを備える。
図3は、鉄道車両1の部分拡大図である。側カウル10は、例えば、車長方向Xの長さが約400mm~10000mm、車高方向Zの長さが約800mmのパネル部品である。側カウル10は、車体3側に位置する上端部が、車体3の下側に車長方向Xに沿って配設される第1支持フレーム25に着脱可能に取り付けられ、レール側(車体3と反対側)に位置する下端部が、第1支持フレーム25より下側の位置に車長方向Xに沿って配設される第2支持フレーム23に着脱可能に取り付けられる。側カウル10は、車体3の車長方向Xに並べて配設されることにより、車体3の側部下部を覆っている。そのため、鉄道車両1は、床下機器5から発生する音や空力音が低減されると共に、空気抵抗の低減による走行性能の向上が図られている。
図4は、側カウル10の構造を示す図である。図5は、第1側カウル部材11を示す図である。図6は、第2側カウル部材12を示す図である。側カウル10は、風圧による変形を防ぐために、車高方向Zに沿って切ったときの断面形状が円弧形状にされている。側カウル10は、図5に示す形状にアルミを押出成形した第1側カウル部材11と、図6に示す形状にアルミを押出成形した第2側カウル部材12とを、摩擦攪拌接合により車長方向Xに沿って接合し、一体化したものである。この直線状の接合部分を、接合部13とする。
側カウル10は、車体3側に位置する上端部が、第1支持フレーム25に回動自在に支持され、レール側に位置する下端部が、錠止装置30を用いて、第2支持フレーム23に着脱可能に支持されている。
図4及び図5に示すように、第1側カウル部材11は、円弧形状に形成されている。第1側カウル部材11は、円弧形状の第1面プレート118の内側に、第1中空部112と第1補強部116,117が車長方向Xに沿って設けられている。第1中空部112と第1補強部116,117は、中空状に形成されている。図5に示すように、第1側カウル部材11は、押出成形時の冷却速度(硬化速度)が同程度になるように、第1中空部112と第1補強部116,117の車長方向Xに対して直交する方向の間隔が、設定されている。本形態では、第1中空部112と第1補強部116と第1補強部117は、ほぼ等間隔に設けられている。そのため、第1側カウル部材11が車長方向Xに数メートルに渡って形成される場合でも、第1中空部112と第1補強部116との間(図中D1部)、及び、第1補強部116と第1補強部117との間(図中D2部)に、大きな歪み変形が生じ難い。
第1側カウル部材11は、第1面プレート118の上端部を半円弧状に形成することにより、ヒンジ部111が設けられている。第1支持フレーム25は、車体3に固定される固定部250から張出部251が車体側方に張り出すように、固定部250に溶接されている。支持部253は、車高方向Zに沿って切ったときの断面が、一方に開口するU字形状(コの字形状)をなす。支持部253は、上方に開口する姿勢で張出部251の先端部に溶接されている。また、支持部253は、張出部251と反対側に位置する端部が半円弧状に形成され、軸部255を構成している。ヒンジ部111の内周面の曲率と、軸部255の外周面の曲率とは、ほぼ同じにされている。そのため、側カウル10は、ヒンジ部111を軸部255に吊り下げるようにして第1支持フレーム25に取りつけられ、更に、軸部255を中心に回動することができる。尚、支持部253は、側カウル10から受ける荷重で変形することを防止するために、補強プレート254、252により補強されている。
図4及び図6に示すように、第2側カウル部材12は、円弧形状に形成されている。第2側カウル部材12は、円弧形状の第2面プレート128の内側に、第2中空部122と第2補強部126,125が車長方向Xに沿って設けられている。第2中空部122と第2補強部126,125は、中空状に形成されている。第2側カウル部材12の第2面プレート128は、第2中空部122に対応する位置に、車体3の下側(図中右側)に向かって凹むように凹設部121が設けられている。図6に示すように、第2側カウル部材12は、押出成形時の冷却速度(硬化速度)が同程度になるように、第2中空部122と第2補強部126,125の車長方向Xに対して直交する方向の間隔が、設定されている。本形態では、第2中空部122に対応する位置に凹設部121が設けられているので、第2補強部125と第2中空部122との間の間隔は、第2補強部126と第2補強部125との間の間隔より広くされている。そのため、第2側カウル部材12が車長方向Xに数メートルに渡って形成される場合でも、第2中空部122と第2補強部125との間(図中E2部)、及び、第2補強部126と第2補強部125との間(図中E1部)に、大きな歪み変形が生じ難い。
図4に示すように、錠止装置30は、第2面プレート128から鉄道車両1の側部に突出しないように、第2側カウル部材12の凹設部121に収容されている。第2支持フレーム23は、側カウル10と反対側に突出する係止部234が、車長方向Xに延びて形成されている。
図4に示すように、錠止装置30は、錠本体35が側カウル10(第2中空部122)に固定されている。操作部31は、錠本体35に回転自在に保持されている。操作部31は、一端が側カウル10の外側(図中左側、凹設部121内)に露出し、他端が側カウル10の内側(図中右側、車体3の下方)に配置される。操作部31の他端は、係止部234より内側(側カウル10と反対側)に突出し、レバープレート32が一体的に取りつけられている。レバープレート32は、直線状の板材である。レバープレート32は、一端が操作部31に結合され、他端に被係止部33が設けられている。被係止部33は、側カウル10側に突出するようにレバープレート32に設けられている。
図7は、図4の錠止装置をA方向から見た図であって、ロック状態を示す。図8は、図4の錠止装置をA方向から見た図であって、ロック解除状態を示す。錠止装置30は、図7に示すように、被係止部33が係止部234の下側に配置される場合に、レバープレート32が係止部234に係止される。この場合、側カウル10は、ヒンジ部111を中心に回動できず、錠止装置30を介して第2支持フレーム23にロックされる。一方、図8に示すように、錠止装置30は、被係止部33が係止部234の上側に配置される場合に、レバープレート32が係止部234に係止されなくなる。この場合、側カウル10は、ヒンジ部111を中心に回動できるようになり、第2支持フレーム23にロックされなくなる。尚、錠止装置30は、鉄道車両1が上下方向(車高方向Z)に振動した場合でも、被係止部33が係止部234に係止され、ロックが不当に解除されることを防止できる。
ここで、被係止部33は側カウル10側に突出し、係止部234が側カウル10と反対側に突出するため、操作部31を介してレバープレート32を回転させたときに、被係止部33が係止部234に当たってしまう。そこで、図7及び図8に示すように、第2支持フレーム23の係止部234には、被係止部33の回転軌道上に凹部234aが形成されている。
このような側カウル10は、第1中空部112と第2中空部122により、側カウル10(第1面プレート118と第2面プレート128)の変形に伴う負荷がヒンジ部111や錠止装置30に作用することを防いでいる。また、側カウル10は、第1補強部116,117と第2補強部126,125により、鉄道車両1の走行時の空圧により第1面プレート118や第2面プレート128が変形することを防ぎ、空気抵抗を小さくしている。
ここで、図4に示すように、第1側カウル部材11は、第1カウル側弾性部材114を収容する第1カウル側収容部113が、第1中空部112に一体に設けられている。側カウル10の内側には、車体3又は床下機器5に設けられた基体部材20が設けられている。基体部材20は、第1カウル側収容部113に対応する位置に、第1基体側弾性部材212を収容する第1基体側収容部211が設けられている。第1カウル側収容部113は、第1基体側弾性部材212に第1カウル側押圧片113aを押し付け、第1基体側収容部211は、第1カウル側弾性部材114に第1基体側押圧片211aを押し付けるので、第1中空部112と基体部材20との間が気密に封止され、音漏れや水漏れを防止できる。
また、第2側カウル部材12は、第2カウル側弾性部材124を収容する第2カウル側収容部123が、第2中空部122に一体に設けられている。基体部材20は、第2カウル側収容部123に対応する位置に、第2基体側弾性部材232を収容する第2基体側収容部231が設けられている。第2カウル側収容部123は、第2基体側弾性部材232に第2カウル側押圧片123aを押し付け、第2基体側収容部231は、第2カウル側弾性部材124に第2基体側押圧片231aを押し付けるので、第2中空部122と基体部材20との間が気密に封止され、音漏れや水漏れを防止できる。
続いて、側カウル10の取付方法を説明する。先ず、側カウル10を持ち上げて、第1支持フレーム25の軸部255にヒンジ部111を引っ掛ける。これにより、側カウル10は、軸部255に回動可能に軸支される。次に、レバープレート32が第2支持フレーム23の係止部234に係止されないロック解除位置(被係止部33を係止部234より上側に配置する位置)まで、錠止装置30の操作部31を介してレバープレート32を回転させ、側カウル10を第2支持フレーム23に押し付ける。その後、レバープレート32が係止部234に係止されるロック位置(被係止部33を係止部234の下側に配置する位置)まで、操作部31を介してレバープレート32を回転させる。これにより、レバープレート32が係止部234に係止され、側カウル10の回動が制限される。また、鉄道車両1が車高方向(上下方向)Zに振動しても、被係止部33が係止部234に係止されて、側カウル10のヒンジ部111が軸部255から外れない。尚、側カウル10は、鉄道車両1の側部に並べて配置されることにより車長方向Xへの移動を制限される。
次に、側カウル10の取り外し方法を説明する。先ず、操作部31を介してレバープレート32をロック位置からロック解除位置まで回転させる。それから、軸部255を中心にして側カウル10を鉄道車両1の側方に回動させる。そして、側カウル10を持ち上げてヒンジ部111を軸部255から外す。
以上説明したように、本形態の鉄道車両1は、(1)車体3と、車体3の側部下方に配置される側カウル10とを備える鉄道車両1において、側カウル10が、第1側カウル部材11と第2側カウル部材12とを備えること、第1側カウル部材11と第2側カウル部材12は、アルミの押出成形品であり、第1側カウル部材11と第2側カウル部材12とが摩擦攪拌接合により接合されていること、第1側カウル部材11は、中空状の第1中空部112と中空状の第1補強部116,117とが、車長方向Xに沿って形成されていること、第2側カウル部材12は、中空状の第2中空部122と中空状の第2補強部126,125とが、車長方向Xに沿って形成されていること、を特徴とする。
上記鉄道車両1は、アルミの押出成形により、第1中空部112と第1補強部116,117とを備える第1側カウル部材11と、第2中空部122と第2補強部126,125とを備える第2側カウル部材12とを、数メートルに渡って形成する場合でも、第1中空部112と第1補強部116,117の冷却速度(硬化速度)及び第2中空部122と第2補強部126,125の冷却速度(硬化速度)を車長方向Xに安定させることができる。そのため、第1側カウル部材11は、押出成形時に、第1中空部112と第1補強部116との間(図5のD1部)に大きな歪み変形が生じ難い。また、第2側カウル部材12は、押出成形時に、第2中空部122と第2補強部125との間(図6のE2部)に大きな歪み変形が生じ難い。よって、第1側カウル部材11と第2側カウル部材12とを摩擦攪拌接合により接合しても、側カウル10が歪な形状にならずに形成される。側カウル10は、第1側カウル部材11と第2側カウル部材12の2つに分割されるので、従来3種類必要であった押出成形用の型材を2種類に減らすことができる。型材は高額であるので、型材の種類を1種類でも減らせば、側カウル10の製造コストを大きく低減できる。また、側カウル10は、第1側カウル部材11と第2側カウル部材12の2つに分割したことで、従来2箇所であった溶接箇所を1箇所に減らすことができる。側カウル10は、鉄道車両1の側部に例えば数枚~50枚並べて取り付けられるため、側カウル10の1枚あたりの溶接箇所を1箇所減らして、溶接作業にかかる手間やコストを低減すれば、鉄道車両1の製造にかかるコストを大きく抑制できる。従って、上記構成の鉄道車両1によれば、側カウル10の製造コストを低減して、コストダウンすることができる。
(2)本形態の鉄道車両1は、(1)に記載する鉄道車両1において、側カウル10を車高方向Zに沿って切ったときの断面形状が、円弧形状であること、を特徴とする。
上記構成の鉄道車両1は、第1側カウル部材11と第2側カウル部材12が押出成形時に歪み変形を抑制され、きれいな円弧形状に形成される。よって、本形態の鉄道車両1は、第1側カウル部材11と第2側カウル部材12とを溶接することにより、円弧形状の側カウル10を形成することができる。
(3)本形態の鉄道車両1は、(1)又は(2)に記載する鉄道車両1において、車体3は、車体3の下側に車長方向Xに沿って配設される第1支持フレーム25と、第1支持フレーム25より下側の位置に車長方向Xに沿って配設される第2支持フレーム23と、側カウル10を第2支持フレーム23にロックさせる錠止装置30と、を有すること、第1側カウル部材11は、第1支持フレーム25に係止されるヒンジ部111が形成されること、第2側カウル部材12は、第2中空部122に対応する位置に錠止装置30を収容する凹設部121が形成されること、を特徴とする。
上記構成の鉄道車両1は、第1側カウル部材11の押出成形時に、第1支持フレーム25に係止されるヒンジ部111を第1側カウル部材11に一体成形し、第2側カウル部材12の押出成形時に、錠止装置30を収容する凹設部121を第2側カウル部材12に一体成形するので、側カウルを製造する手間を少なくしてコストダウンすることができる。
(4)(3)に記載する鉄道車両1において、第2支持フレーム23は、側カウル10と反対向きに突出する係止部234を一体成形されていること、錠止装置30は、側カウル10の内側に配設される直線状のレバープレート32と、レバープレート32の一端に結合し、レバープレート32に回転力を付与する操作部31と、レバープレート32の他端に側カウル10側へ突出するように設けられ、係止部234に係止される被係止部33とを有すること、係止部234は、被係止部33の回転軌道上に凹部234aを有すること、を特徴とする。
図10は、図9の錠止装置をB方向から見た図であって、ロック状態を示す。図11は、図9の錠止装置をB方向から見た図であって、ロック解除状態を示す。例えば図10及び図11に示すように、従来の錠止装置75は、操作軸71に鉤形状(J形状)のフック72が結合されていた。第2支持フレーム23には、係止ピン27が立設された受け金73が溶接やボルトにより固定されていた。錠止装置75は、図10に示すように、フック72を係止ピン27に係合させる位置まで回転させることにより、側カウルをロックしていた。一方、図11に示すように、錠止装置75は、フック72を係止ピン27との係合を解除する位置まで回転させることにより、側カウルのロックを解除していた。
これに対して、本形態の鉄道車両1は、図7及び図8に示すように、第2支持フレーム23に対して側カウル10と反対向きに突出するように係止部234を一体成形し、その係止部234に凹部234aを設けているので、図10及び図11に示すような受け金73を第2支持フレーム23に固定しなくても、錠止装置30がレバープレート32を係止部234に係止させて側カウル10をロックすることができる。よって、鉄道車両1は、従来の錠止装置75が使用していた受け金73を削減してコストダウンできると共に、軽量化することができる。
また、図10に示す従来の錠止装置75は、フック72が鉤形状(J形状)であり、鉄道車両1の左側部と右側部に対して専用形状になってしまっていた。しかし、本形態の錠止装置30は、図7に示すように、レバープレート32が直線状であるので、鉄道車両1の左右両方に配置される錠止装置30を共通化できる。よって、本形態の鉄道車両1によれば、錠止装置30の種類を減らしてコストダウンすることができる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
例えば、第1カウル側弾性部材114と第2カウル側弾性部材124を省いても良い。この場合、第1基体側弾性部材212と第2基体側弾性部材232のみでシールを行うようにしても良い。
例えば、側カウル10は、錠止装置30でなく、ボルトなどの締結部材を用いて第2支持フレーム23に係止させるようにしても良い。
例えば、側カウル10は、床下機器を収容する収容ケースの開口部を塞ぐように、設けてもよい。この場合、収容ケースは、車体3に固定され、当該収容ケースに側カウル10を支持させても良い。
1 鉄道車両
3 車体
10 側カウル
11 第1側カウル部材
12 第2側カウル部材
23 第2支持フレーム
25 第1支持フレーム
30 錠止装置
31 操作部
32 レバープレート
33 被係止部
112 第1中空部
116,117 第1補強部
122 第2中空部
125,126 第2補強部
234 係止部
234a 凹部

Claims (4)

  1. 車体と、前記車体の側部下方に配置される側カウルとを備える鉄道車両の製造方法において、
    前記側カウルが、第1側カウル部材と第2側カウル部材とを備えること、
    前記第1側カウル部材と前記第2側カウル部材は、アルミの押出成形品であり、前記第1側カウル部材と前記第2側カウル部材とが摩擦攪拌接合により接合されていること、
    前記第1側カウル部材は、中空状の第1中空部と中空状の複数の第1補強部とが、車長方向に沿って形成されていること、
    前記第1中空部と当該第1中空部の隣の第1補強部との車長方向に直交する方向の間隔、及び、前記複数の第1補強部同士の車長方向に直交する方向の間隔が、押出成形時の冷却速度が同程度になるように設定されていること、
    前記第2側カウル部材は、中空状の第2中空部と中空状の複数の第2補強部とが、車長方向に沿って形成されていること、
    前記第2中空部と当該第2中空部の隣の第2補強部との車長方向に直交する方向の間隔、及び、前記複数の第2補強部同士の車長方向に直交する方向の間隔が、押出成形時の冷却速度が同程度になるように設定されていること、
    を特徴とする鉄道車両の製造方法
  2. 請求項1に記載する鉄道車両の製造方法において、
    前記側カウルを車高方向に沿って切ったときの断面形状が、円弧形状であること、
    を特徴とする鉄道車両の製造方法
  3. 請求項1又は請求項2に記載する鉄道車両の製造方法において、
    前記車体は、
    前記車体の下側に車長方向に沿って配設される第1支持フレームと、
    前記第1支持フレームより下側の位置に車長方向に沿って配設される第2支持フレームと、
    前記側カウルを前記第2支持フレームにロックさせる錠止装置と、を有すること、
    前記第1側カウル部材は、前記第1支持フレームに係止されるヒンジ部が形成されること、
    前記第2側カウル部材は、前記第2中空部に対応する位置に前記錠止装置を収容する凹設部が形成されること、
    を特徴とする鉄道車両の製造方法
  4. 車体と、前記車体の側部下方に配置される側カウルとを備える鉄道車両において、
    前記側カウルが、第1側カウル部材と第2側カウル部材とを備えること、
    前記第1側カウル部材と前記第2側カウル部材は、アルミの押出成形品であり、前記第1側カウル部材と前記第2側カウル部材とが摩擦攪拌接合により接合されていること、
    前記第1側カウル部材は、中空状の第1中空部と中空状の第1補強部とが、車長方向に沿って形成されていること、
    前記第2側カウル部材は、中空状の第2中空部と中空状の第2補強部とが、車長方向に沿って形成されていること、
    前記車体は、
    前記車体の下側に車長方向に沿って配設される第1支持フレームと、
    前記第1支持フレームより下側の位置に車長方向に沿って配設される第2支持フレームと、
    前記側カウルを前記第2支持フレームにロックさせる錠止装置と、
    を有すること、
    前記第1側カウル部材は、前記第1支持フレームに係止されるヒンジ部が形成されること、
    前記第2側カウル部材は、前記第2中空部に対応する位置に前記錠止装置を収容する凹設部が形成されること、
    前記第2支持フレームは、前記側カウルと反対向きに突出する係止部を一体成形されていること、
    前記錠止装置は、
    前記側カウルの内側に配設される直線状のレバープレートと、
    前記レバープレートの一端に結合し、前記レバープレートに回転力を付与する操作部と、
    前記レバープレートの他端に側カウル側へ突出するように設けられ、前記係止部に係止される被係止部とを有すること、
    前記係止部は、前記被係止部の回転軌道上に凹部を有すること、
    を特徴とする鉄道車両。
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