JP7216528B2 - 複合型不織布ワイパーの製造方法 - Google Patents
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強度が適度にあり(丈夫で)、使用時に繊維脱落が少なく、また拭き取り性に優れた使用感の良好な複合不織布を得るためには、隣り合う融着点の間隔を短くし(単位面積当たりの融着点数を増やし)、面積率の大きいスパンボンド不織布を用いることが考えられる。しかし、水流交絡処理により複合型の不織布ワイパーを製造する場合、スパンボンド不織布の融着点へのパルプ繊維の交絡が不十分になり易い(融着点にはパルプ繊維が絡み難い)。よって、スパンボンド不織布の融着点の1つの面積が大きい程に、パルプ繊維交絡が不十分な部分が、小穴のように見えるので、完成したワイパーの外観(面感とも称され、不織布表面の見ため)が劣ることになる。その一方で、融着点の1つの面積が小さいと製造時にスパンボンド不織布に伸びが生じ易く、また寸法安定性に劣るので使用感も低下してしまう。
そして、融着点の単位面積当たりの面積率を変えないよう、1つ1つの融着点の面積を大きくし、隣り合う融着点の間隔を長く設計することも考えられる。しかし、スパンボンド不織布は、融着点やその近傍は強度が高いので寸法安定性が高く、これに対して融着点から遠い非融着領域では寸法安定性が相対的に低いという傾向がある。よって、融着点の間隔が長くなると寸法安定性の悪い領域が拡大し、また使用時において繊維脱落が増加して使用感も劣化してしまう。
上述したように、スパンボンド不織布とパルプ繊維ウエブとによる複合型不織布ワイパーでは、複数の構成要素が複雑に影響し合っているので、従来にあっては外観および使用感が共に優れるワイパーを設計することが困難であった。
前記スパンボンド不織布は、紡糸された樹脂繊維を接続する複数の融着点を含んで形成されており、
前記スパンボンド不織布の流れ方向に対して平行である複数の縦方向ライン上および前記流れ方向に対して直角である複数の横方向ライン上のぞれぞれで、直線を成し同じ間隔として前記複数の融着点が配置され、
上記縦方向ライン上と前記横方向ライン上とにおける前記間隔は、更に互いに同じ長さとなるように設定されており、
上記縦方向ラインおよび横方向ライン上で互いに隣接している前記融着点同士の重心間の距離である第1距離と、斜め方向において互いに隣接している前記融着点同士の重心間の距離である第2距離とが、異なるようにして前記融着点が配置されており、
前記融着点1個の面積が0.10~0.50mm2であり、且つ、当該融着点の面積率が7~20%に設定され、
前記第1距離と前記第2距離とのいずれか短い方の距離が0.70~1.80mmに設定されている、ことを特徴とする複合型不織布ワイパーにより達成できる。
また、前記第1距離が前記第2距離よりも長いものとしてもよい。
前記スパンボンド不織布は、紡糸された樹脂繊維を接続する複数の融着点を含んで形成されており、
前記スパンボンド不織布の流れ方向に対して平行である複数の縦方向ライン上および前記流れ方向に対して直角である複数の横方向ライン上のぞれぞれで、直線を成し同じ間隔として前記複数の融着点が配置され、
上記縦方向ライン上と前記横方向ライン上とにおける前記間隔については、互いに異なる長さとなるように設定されており、
上記縦方向ライン上で互いに隣接している前記融着点同士の重心間の距離である第1距離と、上記横方向ライン上で互いに隣接している前記融着点同士の重心間の距離である第2距離と、斜め方向において互いに隣接している前記融着点同士の重心間の距離である第3距離とを含み、
前記第1距離または前記第2距離と、前記第3距離が同じとなるようにして前記融着点が配置されており、
前記融着点1個の面積が0.10~0.50mm2であり、且つ、当該融着点の面積率が7~20%に設定され、
前記第1距離と前記第2距離とのいずれか短い方の距離が0.70~1.80mmに設定されている、ことを特徴とする複合型不織布ワイパーによっても達成される。
また、前記スパンボンド不織布を構成する繊維の繊維径が0.6~5.6デシテックスであるのが好ましい。
また、前記スパンボンド不織布と前記パルプ繊維ウエブとの重量構成比であるスパンボンド不織布/パルプ繊維ウエブは、40/60~10/90(wt%)であるのが好ましい。
そして、前記パルプ繊維ウエブの坪量は30~70g/m2であるのが好ましい。
前記スパンボンド不織布と前記パルプ繊維ウエブとを水流交絡処理する水流交絡工程を少なくも含み、
前記水流交絡工程でウォータジェットを噴射するウォータジェットノズルの穴直径φが0.06~0.15mmであり、且つ前記ウォータジェットノズルの間隔が0.4~1.0mmである、こと特徴とする複合型不織布ワイパーの製造方法によっても達成される。
図1(a)及び(b)は、本発明に係る複合型の不織布ワイパーで用いるスパンボンド不織布が満すのが好ましい、融着点の配置パターン例を説明するために拡大して示した模式図である。
図1では、スパンボンド不織布SWのスパンボンド製造時の流れ方向(搬送方向)MDと、この流れ方向MDに対して直角な幅方向CDを示してある。また複数の符号MPは、個々の融着点を示している。ここでは、本発明ポイントの理解を容易とするため、説明便宜上、図1(a)のスパンボンド不織布をSW-1そしてその融着点をMP-1、また図1(b)のスパンボンド不織布をSW-2そしてその融着点をMP-2として区別して図示している。
図1(a)及び(b)に示すいずれの融着点の配置パターンも、線対称性および点対称性を有し、平面全体に亘り均一に複数の融着点MPが配置されているという点で共通しており、このような融着点配置パターンを有するスパンボンド不織布を用いて、複合型不織布を形成してあることが本発明の特徴の1つとなっている。
更に図1(a)、(b)で示しているそれぞれのパターンについてより詳細に説明する。
図1(a)で示す完全整列タイプの配置パターンでは第1の距離FDが第2の距離SDよりも短いという特徴をもって特定されることになる。
そして、前記融着点MP、1個の面積が0.10~0.50mm2であり、且つ、当該融着点の面積率が7~20%に設定されており、更に、前記第1距離FDと前記第2距離SDとで短い方の距離が0.70~1.80mmに設定されていること、即ち図1(a)の完全整列型の場合は第1距離FDが0.70~1.80mm、また図1(b)の市松模様型の場合は第2距離SDが0.70~1.80mmに設定してあるとスパンボンド不織布SWとされている。
上記条件を満たすスパンボンド不織布SWを用い、水流交絡により複合型不織布を形成すると、外観および使用感に優れる複合型不織布ワイパーを得ることができる。
しかながら、実際に製造されたスパンボンド不織布に配置された融着点の様子を微視的に観察すると、予定した位置から若干ずれた位置に融着点が確認される場合もある。そこで、上述した短い方の距離(図1(a)の完全整列タイプでは第1の距離FD、図1(b)の市松模様タイプでは第2の距離SD)を次にように算出するのが好ましい。例えば隣接する融着点に欠損がない融着点25個について、その周囲の融着点4か所との距離(合計100か所)を測定し、その100か所中での最大値と最小値との誤差範囲が例えば0.30mm以下に収まっている場合に、上述した完全整列型あるいは市松模様型の配置パターンとなっていると見なす。そして、上記100か所の平均値が0.70~1.80mmであることをスパンボンド不織布の条件とする。
また、使用する加熱装置によっては予定した融着点形状(例えば、円形形状)とは異なる欠損、一部欠けが生じた形状(例えば三日月形状)の融着点が確認される場合もある。そこで、例えば単位面積で隣り合う融着点100個(単位面積はスパンボンド不織布毎に変動する)を観察し、7割以上が予定した正規の形状であることを更なる条件とするのが好ましい。
上記のような条件を満たすスパンボンド不織布は全体の外観として(視覚的に見て)、完全整列型或いは市松模様型の配置パターンと認めることができ、融着点が設計した適正な形状を有しているスパンボンド不織布と見なすことができる。
図2に示すように融着点MPの形状を楕円形状に変更しても、円形形状の場合と同様の効果を期待できる。楕円形状の場合には重心(図形中心)の周りに回転することで楕円の姿勢が変化する(図2では楕円形状の長軸が約30度傾いた状態を示している)が、図1と同様に中心間の距離が一定であれば、融着点MPの傾き(回転角)の影響は無視することができる。
図2では、融着点MPの形状を楕円形状とした場合を例示したが、他に正方形形状、五角形、六角形、星形形状等の多角形形状に形成してもよい。
図3で示す配置パターンは、図1(b)で示している市松模様タイプの配置パターンの変形例の一種と見ることができる。すなわち、直前、直後の融着点MPの位置MPが半距離分ずれた状態にある。
そして、融着点MP-3aの斜め4方向ADにおいて隣接する4つの融着点MP-3に着目すると、融着点MP-3aと融着点MP-3とは第3の距離TDを持って配置されている。そして、ここでは短い方の第1の距離FDと第3の距離TDとが同じ距離となっている。
このような条件を満たす配置パターンは、図3(a)中において破線で示すように、融着点MP-3aを中心として、短い距離にある周囲の融着点6個が等しい中心角とされた第1の正六角形状タイプの配置パターンとなる。
融着点MP-4aの斜め4方向ADにおいて隣接する4つの融着点MP-4に着目すると、融着点MP-4aと融着点MP-4とは第3の距離TDを持って配置されている。そして、ここでは短い方の第2の距離SDと第3の距離TDとが同じ距離となっている。
このような条件を満たす配置パターンも、図3(b)中において破線で示すように、融着点MP-4aを中心として、短い距離にある周囲の融着点6個が等しい中心角とされた正六角形状を形成するように融着点が配置されている。
図3(b)で示される正六角形状は、図3(a)に示される正六角形状を90度回転させた図形に等しい。
前述したように、融着点間の距離の特定条件に関して、図1で例示した配置の場合は例えば融着点25個について、接近した短い距離にある融着点4か所との距離(合計100か所)の距離を測定し、距離100点間の最大値-最小値の値(誤差範囲)が0.30mm以下に収まっていることを条件とした。
これに対して図3で例示している配置の場合は、接近した短い距離にある融着点6か所との距離(合計150か所)の距離を測定し、距離150点間の最大値-最小値の値(誤差範囲)が0.30mm以下に収まっていることを条件とするのが好ましい。
上記融着点MPについて、互いに最接近している融着点MPの最短間隔(一方の融着点MPの表面から隣接する他方の融着点MPの表面までの距離)が0.50~1.20mmに設定されているのが好ましい。
そして、融着点は単位面積当たり、10~150個/cm2とするのが好ましい。
そして、上記スパンボンド不織布とパルプ繊維ウエブとの重量構成比(スパンボンド不織布/パルプ繊維ウエブ)は40/60~10/90(wt%)とするのが好ましい。
前記スパンボンド不織布を構成する繊維の繊維径は0.6~5.6デシテックスとするのが更に好ましい。
なお、上記本発明に係る複合型不織布ワイパーでは、例えば、パルプ平均繊維長1.0~5.0mmであるパルプを用いて、パルプ繊維ウエブを形成するのが好ましい。具体的には、パルプ繊維ウエブをラジアータパイン、スラッシュパイン、サザンパイン、ロッジポールパイン、スプルースおよびダグラスファーからなる群から選択された針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)の繊維を用いて形成するのが好ましい。いずれか1つのパルプ繊維によるパルプ繊維ウエブとしてもよいし、2つ以上を混合して形成したパルプ繊維ウエブとしてもよい。
また、スパンボンド不織布を構成する合成繊維としては、ナイロン、ビニロン、ポリエステル、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等から選択することができ、ポリプロピレンを用いるのが好ましい。
更に、図1で例示している配置パターンと所定条件に従った融着点が設定されているスパンボンド不織布を用いて製造した実施例1~5の複合型不織布ワイパーおよびその比較例1~4について、外観と使用感について下記の基準で評価した。
外観評価:複合型不織布ワイパー表面の小穴(スパンボンド不織布の融着点がむき出し
ている部分)の有無で評価した。
特に優れたもの(優◎)、問題のない外観(良〇)、小穴が目立ち外観不良なもの(不可×)とした。
使用感:1)拭き取り易さ、及び2)繊維脱落の状態から評価した。
1)拭き取り易さ:上記条件のスパンボンド不織布を用いた複合型不織布ワイパーの、拭き取り易さに基づいて評価した。適度に柔らかく拭き取りやすい(優◎)、問題のない拭き取りやすさ(良〇)、強度が弱く破れ易い、または強過ぎて拭き取り難い(不可×)とした。
2)繊維脱落の状態:目視による判断で、繊維の脱落が少ない(良〇)、繊維の脱落が多く、拭き取り後対象物に残る(不可×)とした。
上記実施例1~5によると、融着点の配置パターンが完全整列型或いは市松模様型のいずれかであり、そして融着点1個の面積が0.10~0.50mm2であり、且つ、当該融着点の面積率が7~20%、また第1距離FDと前記第2距離SDとのいずれかの短い方の距離が0.70~1.80mmの範囲に設定されている。
なお、融着点の形状を円形、楕円、また正方形、長方形、五角形等の多角形としたが、形状についての有意差は確認されなかった。
なお、図3に例示した融着点の配置パターンが正六角型となる場合についても、上記完全整列型および市松模様型と同様の効果を期待することができる。
先ず、不織布ワイパー製造装置1の概略構成を説明する。図4に示す製造装置1は、上流側にエアレイド装置2、スパンボンド不織布を供給するスパンボンド不織布供給装置3、そしてサクション装置4が配設されている。サクション装置4はエアレイド装置2の下側に対向するように配置されている。
ウエブの搬送方向TDで、これらの装置2、3、4より下流には、上流側から順に、水流交絡処理を行うためのウォータジェットを噴射する水流交絡装置5、サクション装置6、乾燥装置7が配置されている。上記乾燥装置7の下流には連続して製造される複合型不織布ワイパーWPを巻き取るための巻取装置8が更に設けてある。
上記積層位置24の下側にはサクション装置4が対向配備してある。より詳細には、サクション装置4は装置本体41の上面にサクション部42を有しており、サクション部42が上記パルプ繊維ウエブPFWに吸引力(負圧)を作用させるべく積層位置24に対して設定してある。
なお、図4では、エアレイドホッパ23とサクション装置本体41とを1つずつ一段での配置として、パルプ繊維ウエブPFWを形成する場合を例示している。しかし、これに限らず、上記パルプ繊維ウエブPFWの目付(坪量)や製造速度に応じて、上記エアレイドホッパ23とサクション装置本体41を2つ以上の多段とする配置に変更してもよい。
搬送ワイヤ43はサクション部42の吸引力が、反対側(上側)に及ぶような目開き形態(メッシュ)で形成されている。
また、スパンボンド不織布とパルプ繊維ウエブとの重量構成比である、スパンボンド不織布/前記パルプ繊維ウエブは40/60~10/90(wt%)に調整しておくのが好ましい。
上記のように予備的積層体PWebが形成されるときに、スパンボンド不織布SW上へのパルプ繊維ウエブPFWの供給量を制御することで、本装置で製造される複合型不織布ワイパーに含まれるパルプ繊維ウエブPFWの坪量が30~70g/m2となるように設計してある。パルプ繊維ウエブPFWの坪量は、ウエブの搬送速度やパルプ繊維ウエブPFWの時間当たりの供給量などを適宜に調整し、製造された複合型不織布ワイパーのパルプ繊維ウエブPFWの坪量を確認することで、坪量が所望の範囲となるように設定すればよい。
そこで、本製造装置1では、予備的積層体PWebを上下から挟んでスパンボンド不織布SW上でのパルプ繊維ウエブPFWの載置状態を安定化させる為の挟持ローラ28、そして水流交絡装置5の上流側に繊維飛散防止用に水分を付与するプレウエット装置30が配備してある。プレウエット装置30は、好適には、予備的積層体PWebの上方からウォータミストを吹き付ける噴霧ノズル31と予備的積層体PWebの下側(すなわち、パルプ繊維ウエブPFWの下面)から吸引力を印加するサクション装置32とを含んで構成されている。
水流交絡処理を行うのに十分な、ウォータジェットヘッド51とサクション装置52とのセット数が確保されている水流交絡装置5の場合、上記のように先頭のウォータジェットヘッド51とサクション装置52をプレウエット装置として活用することは、装置設備コストの抑制に効果的である。
図4で例示的に示している水流交絡装置5は、搬送方向TDに沿って多段(図4では例示しているのは4段)にウォータジェットヘッド51が配置されている。
なお、図4では、搬送方向TDに対して直角な方向(ウエブの幅方向)において延在しているウォータジェットヘッド51に設けたノズルの様子は図示していないが、幅方向において複数のウォータジェットノズルが適宜の位置に配置してある。このウォータジェットノズルの穴直径φは、好ましくは0.06~0.15mmである。また、ウォータジェットノズルの間隔は0.4~1.0mmとするのが好ましい。
化が促進される。
よって、搬送ワイヤ55上を搬送される予備的積層体PWebは、搬送方向TDで下流に向かう程に、より多くの水流交絡処理を受けることになり、水流交絡装置5を出るときには上側のパルプ繊維ウエブPFW層と下側のスパンボンド不織布SW層との十分な交絡処理が実現される。
水流交絡装置5を出た直後の不織布にあっては、ウエット状態にあり、パルプ繊維同士などの結合は十分に確立されてはいない。
サクション装置6は、例えばバキューム式で水流交絡後の不織布を脱水する。乾燥装置7は非圧縮型のドライヤ、好適にエアスルードライヤを採用することが好ましい。図4で、エアスルードライヤの回転可能なドライヤ本体71は筒状体であり、その周表面には多数の貫通孔が設けてあり、図示しない熱源で加熱された熱風がドライヤ本体の外周から中心部側に向かって吸い込む構成とするのがよい。
このように連続的に製造される複合型の不織布ワイパーWPは巻取装置8のロール81に巻取られて一連の工程が完了する。
なお、図4による製造装置では、エアレイド装置2を用いて、パルプ繊維を解繊して徐々に積層することによりパルプ繊維ウエブを得ている。パルプ繊維ウエブは湿式抄紙シートの製造法を応用して製造することができるが、上記のようにエアレイド装置2を用いた乾式によりパルプ繊維ウエブを製造すると製造設備を簡素化して、より効率良く本発明に係る複合型不織布ワイパーを製造できる。
2 エアレイド装置
3 スパンボンド不織布供給装置
4 サクション装置
5 水流交絡装置
6 サクション装置
7 乾燥装置
8 巻取装置
21 解繊機
22 ダクト
23 エアレイドホッパ
24 積層位置
28 挟持ローラ
30 プレウエット装置
31 噴霧ノズル
32 サクション装置
41 サクション装置本体
42 サクション部
43 搬送ワイヤ
51 ウォータジェットヘッド
52 サクション装置
55 搬送ワイヤ
SW(SW-1、SW-2、SW-3、SW-4) スパンボンド不織布
MP(MP-1、MP-2、MP-3、MP-4) 融着点
PF パルプ繊維
PFW パルプ繊維ウエブ
PWeb 予備的積層体(積層ウエブ)
WP 複合型不織布ワイパー
TD 搬送方向
MD 流れ方向
CD 幅方向
LL 縦方向ライン
TL 横方向ライン
FD 第1の距離
SD 第2の距離
TD 第3の距離
Claims (10)
- スパンボンド不織布上にパルプ繊維ウエブを積層し一体化してある複合型の不織布ワイパーであって、
前記スパンボンド不織布は、紡糸された樹脂繊維を接続する複数の融着点を含んで形成されており、
前記スパンボンド不織布の流れ方向に対して平行である複数の縦方向ライン上および前記流れ方向に対して直角である複数の横方向ライン上のぞれぞれで、直線を成し同じ間隔として前記複数の融着点が配置され、
上記縦方向ライン上と前記横方向ライン上とにおける前記間隔は、更に互いに同じ長さとなるように設定されており、
上記縦方向ラインおよび横方向ライン上で互いに隣接している前記融着点同士の重心間の距離である第1距離と、斜め方向において互いに隣接している前記融着点同士の重心間の距離である第2距離とが、異なるようにして前記融着点が配置されており、
前記融着点1個の面積が0.10~0.50mm2であり、且つ、当該融着点の面積率が7~20%に設定され、
前記第1距離と前記第2距離とのいずれか短い方の距離が0.70~1.80mmに設定されている、ことを特徴とする複合型不織布ワイパーの製造方法であって、
前記スパンボンド不織布と前記パルプ繊維ウエブとを水流交絡処理する水流交絡工程を少なくも含み、
前記水流交絡工程でウォータジェットを噴射するウォータジェットノズルの穴直径φが0.06~0.15mmであり、且つ前記ウォータジェットノズルの間隔が0.4~1.0mmであり、
前記水流交絡工程の前段に繊維飛散防止用の水分を付与するプレウェット工程を更に含む、ことを特徴とする複合型不織布ワイパーの製造方法。 - 前記第1距離が前記第2距離よりも短い、ことを特徴とする請求項1に記載の複合型不織布ワイパーの製造方法。
- 前記第1距離が前記第2距離よりも長い、ことを特徴とする請求項1に記載の複合型不織布ワイパーの製造方法。
- スパンボンド不織布上にパルプ繊維ウエブを積層し一体化してある複合型の不織布ワイパーであって、
前記スパンボンド不織布は、紡糸された樹脂繊維を接続する複数の融着点を含んで形成されており、
前記スパンボンド不織布の流れ方向に対して平行である複数の縦方向ライン上および前記流れ方向に対して直角である複数の横方向ライン上のぞれぞれで、直線を成し同じ間隔として前記複数の融着点が配置され、
上記縦方向ライン上と前記横方向ライン上とにおける前記間隔については、互いに異なる長さとなるように設定されており、
上記縦方向ライン上で互いに隣接している前記融着点同士の重心間の距離である第1距離と、上記横方向ライン上で互いに隣接している前記融着点同士の重心間の距離である第2距離と、斜め方向において互いに隣接している前記融着点同士の重心間の距離である第3距離とを含み、
前記第1距離または前記第2距離と、前記第3距離が同じとなるようにして前記融着点が配置されており、
前記融着点1個の面積が0.10~0.50mm2であり、且つ、当該融着点の面積率が7~20%に設定され、
前記第1距離と前記第2距離とのいずれか短い方の距離が0.70~1.80mmに設定されている、ことを特徴とする複合型不織布ワイパーの製造方法であって、
前記スパンボンド不織布と前記パルプ繊維ウエブとを水流交絡処理する水流交絡工程を少なくも含み、
前記水流交絡工程でウォータジェットを噴射するウォータジェットノズルの穴直径φが0.06~0.15mmであり、且つ前記ウォータジェットノズルの間隔が0.4~1.0mmであり、
前記水流交絡工程の前段に繊維飛散防止用の水分を付与するプレウェット工程を更に含む、ことを特徴とする複合型不織布ワイパーの製造方法。 - 前記融着点の形状は、円形状、楕円形状および多角形形状からなる群から選択された1つである、ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の複合型不織布ワイパーの製造方法。
- 前記融着点同士の最短間隔が0.50~1.20mmに設定されている、ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の複合型不織布ワイパーの製造方法。
- 前記融着点の個数が10~150個/cm2である、ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の複合型不織布ワイパーの製造方法。
- 前記スパンボンド不織布を構成する繊維の繊維径が0.6~5.6デシテックスである、ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の複合型不織布ワイパーの製造方法。
- 前記スパンボンド不織布と前記パルプ繊維ウエブとの重量構成比であるスパンボンド不織布/パルプ繊維ウエブは、40/60~10/90(wt%)である、ことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の複合型不織布ワイパーの製造方法。
- 前記パルプ繊維ウエブの坪量は30~70g/m2である、ことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の複合型不織布ワイパーの製造方法。
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