JP7088747B2 - 不織布製造装置 - Google Patents

不織布製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7088747B2
JP7088747B2 JP2018102367A JP2018102367A JP7088747B2 JP 7088747 B2 JP7088747 B2 JP 7088747B2 JP 2018102367 A JP2018102367 A JP 2018102367A JP 2018102367 A JP2018102367 A JP 2018102367A JP 7088747 B2 JP7088747 B2 JP 7088747B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
cleaning
water jet
web
fabric manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018102367A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019206770A (ja
Inventor
剛 村田
幸治 大篭
純平 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Crecia Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Crecia Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paper Crecia Co Ltd filed Critical Nippon Paper Crecia Co Ltd
Priority to JP2018102367A priority Critical patent/JP7088747B2/ja
Publication of JP2019206770A publication Critical patent/JP2019206770A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7088747B2 publication Critical patent/JP7088747B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、パルプ繊維によるパルプ繊維ウエブと合成繊維による合成繊維ウエブとを水流交絡させることによって得られ、ワイパーなどとして好適である不織布の製造装置に関する。
パルプ繊維ウエブと合成繊維ウエブとを含むスパンレース型の不織布は、吸液性と強度とが両立している不織布となるので、ウエスなどの工業用ワイパー、或いは手ぬぐい、タオルなどの対人用のワイパーとして、様々な用途で広く使用されている。
上記のようなスパンレース型の不織布は、例えば、特許文献1で開示するように、パルプ繊維ウエブと合成繊維ウエブとを重ねた後に、高圧のウォータジェット(水流)を吹き付けて水流交絡処理をして繊維を結合させることで得ることができる。パルプ繊維ウエブと合成繊維ウエブとによって形成された複合型の不織布は、水性、油性のいずれの液体に対しても吸収性が良好なパルプ繊維ウエブと、強度に優れる合成繊維ウエブとの利点を併せ持つ優れた不織布として消費者に提供されている。
特許第2533260号公報
特許文献1における図1で開示している装置の場合、不織布支持体20(合成繊維ウエブ)の上にパルプ繊維層18(パルプ繊維ウエブ)を積層した状態(積層ウエブ)として水圧交絡用のマニフォールド34に導入され、流体ジェット(ウォータジェット)により水流交絡処理されている。この処理により、パルプ繊維ウエブの繊維が合成繊維ウエブの繊維に絡みあった状態となるので一体的な不織布を形成できる。
ところが、上記水圧交絡用のマニフォールド34内では、積層ウエブ上に向けて、例えばそのウエブ表面から10mm~30mmの高さにあるウォータジェットヘッドから高圧のウォータジェットが噴射される。このように高圧のウォータジェットがウエブに衝突するので、噴射された水の一部が跳ね返り水となって周辺に飛散する。
積層ウエブの上側はパルプ繊維ウエブであり、パルプ繊維ウエブ内には交絡に寄与しない短いパルプ繊維が存在している。この短いパルプ繊維が上記跳ね返り水を構成する水滴に含まれた状態で周辺に飛散して、ウォータジェットヘッドの外周部にも到達して付着する場合がある。これが徐々に堆積すると、パルプの塊となった付着物となる。また、他の原因で異なる種類の付着物がウォータジェットヘッドに付着してしまう可能性もある。
このような付着物が、水流交絡処理を受けて不織布となるウエブの上に落下すると、その部分の外観が変化するので、製品となる不織布が不良品になってしまう。
よって、本発明の目的は、合成繊維ウエブの上にパルプ繊維ウエブを積層した積層ウエブを用いて、外観が整った不織布を生産効率よく製造できる、不織布製造装置を提案することにある。
上記目的は、合成繊維ウエブの上にパルプ繊維ウエブを積層した積層ウエブを形成し、当該積層ウエブの上側からウォータジェットを噴射する水流交絡処理を行って製造される不織布の製造装置であって、前記水流交絡処理をするための水流交絡装置を備え、前記水流交絡装置は、前記積層ウエブの搬送方向で、間隔をとって配置される複数のウォータジェットヘッドを有しており、前記ウォータジェットヘッドから噴射される前記ウォータジェットに基づいて前記ウォータジェットヘッドに付着する付着物を洗浄するための洗浄装置が設けてあり、前記洗浄装置は、前記複数のウォータジェットヘッドの間に配置した配管に設けた複数の洗浄シャワーノズルから、前記ウォータジェットヘッドの側面に付着する前記付着物に向けて10~100L/分・mの水量で洗浄ウォータシャワーを噴射するように形成してある、ことを特徴とする不織布製造装置により達成できる。
そして、前記ウォータジェットヘッドは、前記搬送方向に対して直角な前記積層ウエブの幅方向に延在しており、前記積層ウエブの前記水流交絡処理のため前記積層ウエブへ向けて前記ウォータジェットを噴射するように設定されており、前記洗浄装置は、前記付着物に向けて洗浄ウォータシャワーを噴射する洗浄シャワーノズルを備えているものとすることができる。
また、前記洗浄装置の前記洗浄シャワーノズルは、固定位置に配置されているものとしてもよい。
また、前記洗浄装置の前記洗浄シャワーノズルは、前記幅方向にて往復動可能に配置されているものとしてもよい。
そして、前記付着物には、前記ウォータジェットが前記積層ウエブに衝突したときに、短いパルプ繊維を含んでいる跳ね返り水が前記ウォータジェットヘッドにまで到達し、前記短いパルプ繊維が堆積することによって形成されたものを含むことができる。
本発明によると、合成繊維ウエブの上にパルプ繊維ウエブを積層した積層ウエブを用いて、外観が整った不織布を生産効率よく製造することができる、不織布製造装置を提供することができる。
本発明に係る不織布製造装置について示した図である。 本発明に係る不織布製造装置の水流交絡装置が備える洗浄装置について示している図である。
以下、本発明の一実施形態に係る不織布製造装置を、図を参照して説明する。
先ず、不織布製造装置1の概略構成を説明する。図1に示す不織布製造装置1は、上流側にエアレイド装置2、合成繊維ウエブとしてのスパンボンドウエブを供給するスパンボンドウエブ供給装置3、そしてサクション装置4が配設されている。サクション装置4はエアレイド装置2の下側に対向するように配置されている。
ウエブの搬送方向TDで、これらの装置2、3、4より下流には、上流側から順に、水流交絡処理を行うためのウォータジェットを噴射する水流交絡装置5、サクション装置6、乾燥装置7が配置されている。上記乾燥装置7の下流には連続して製造される不織布WPを巻き取るための巻取装置8が更に設けてある。
上記エアレイド装置2は、繊維同士が密集しシート状となっている原料パルプRPをパルプ繊維に解繊する解繊機21や、図示しない送風機を備えて解繊されたパルプ繊維PFをエアレイドホッパ23へと搬送するダクト22を有している。
また、上記ダクト22よりも下流側にはエアレイドホッパ23が配置されている。このエアレイドホッパ23の内部では、解繊状態にあるパルプ繊維が分散しながら降下し、下面に設定した積層位置24に徐々に積み上りパルプ繊維ウエブPFWが形成されるように設計してある。
上記積層位置24の下側にはサクション装置4が対向配備してある。より詳細には、サクション装置4は装置本体41の上面にサクション部42を有しており、サクション部42が上記パルプ繊維ウエブPFWに吸引力(負圧)を作用させるべく積層位置24に対して設定してある。
なお、図1では、エアレイドホッパ23とサクション装置本体41とを1つずつ一段での配置として、パルプ繊維ウエブPFWを形成する場合を例示している。しかし、これに限らず、上記パルプ繊維ウエブPFWの目付(坪量)や製造速度に応じて、上記エアレイドホッパ23とサクション装置本体41を2つ以上の多段とする配置に変更してもよい。
また、サクション装置4の周囲にはウエブ搬送用の搬送ワイヤ43が配設してある。搬送ワイヤ43は、積層位置24においてパルプ繊維PFが堆積したパルプ繊維ウエブPFWが載置可能で、これを下流側に搬送するように配置されている。ただし、パルプ繊維ウエブPFWは直接、搬送ワイヤ43上に載置されない。これについては、後述の説明で明らかとなる。
搬送ワイヤ43はサクション部42の吸引力が、反対側(上側)に及ぶような目開き形態(メッシュ)で形成されている。
上記エアレイド装置2の下側で、サクション装置4よりも上流側に、スパンボンドウエブ供給装置3が配置してある。このスパンボンドウエブ供給装置3には、予め準備されたスパンボンドウエブSWがロール状とされてセットされている。スパンボンドウエブ供給装置3からスパンボンドウエブSWが引出され、上述した搬送ワイヤ43に乗って上記積層位置24へと搬送されるようになっている。スパンボンドウエブSWとしては、スパンボンド法により形成された合成樹脂の連続フィラメントのウエブを用いるのが好ましい。
積層位置24に位置した、スパンボンドウエブSWの上に、前述したパルプ繊維ウエブPFWが載置される。その際に、積層位置24ではサクション装置4のサクション部42による吸引力が搬送ワイヤ43を通過し、その上のスパンボンドウエブSWおよびパルプ繊維ウエブPFWに作用する。よって、スパンボンドウエブSWとパルプ繊維ウエブPFWとが積層された状態となっている予備的積層体PWeb(積層ウエブ)が下流側へと搬送される。
上記した予備的積層体PWebは、サクション装置4の吸引力によって、吸引圧縮されたことにより積層状態が維持されている。このとき上側のパルプ繊維ウエブPFWの繊維が密にされた状態ではある。しかし、このまま予備的積層体PWebを下流側の水流交絡装置5内に搬送投入すると、ウォータジェット(高圧の水流)によってパルプ繊維PFの一部が舞い上がるおそれがある。
そこで、本製造装置1では、予備的積層体PWebを上下から挟んでスパンボンドウエブSW上でのパルプ繊維ウエブPFWの載置状態を安定化させる為の挟持ローラ28、そして水流交絡装置5の上流側に繊維飛散防止用に水分を付与するプレウエット装置30が配備してある。プレウエット装置30は、好適には、予備的積層体PWebの上方からウォータミストを吹き付ける噴霧ノズル31と予備的積層体PWebの下側(すなわち、パルプ繊維ウエブPFWの下面)から吸引力を印加するサクション装置32とを含んで構成されている。
なお、図1では、上記のように水流交絡装置5前にプレウエット装置30を新たな装置として設ける場合を例示しているが、これに限らない。水流交絡装置5に含まれる後述するウォータジェットヘッド51とサクション装置52とからなるセットの複数について、先頭に位置するセットを上記プレウエット装置30として流用するような設計変更をしてもよい。この場合には先頭のウォータジェットヘッド51から低圧のウォータミストが噴霧されるように調整すればよい。
水流交絡処理を行うのに十分な、ウォータジェットヘッド51とサクション装置52とのセット数が確保されている水流交絡装置5の場合、上記のように先頭のウォータジェットヘッド51とサクション装置52をプレウエット装置として活用することは、装置設備コストの抑制に効果的である。
そして、水流交絡装置5では、前処理部となる挟持ローラ28およびプレウエット装置30の処理を受けた予備的積層体PWebに高圧のウォータジェットを吹き付けることによりパルプ繊維同士の交絡を促進する。これにより上側に位置するパルプ繊維ウエブPFW層と下側に位置するスパンボンドウエブSW層との一体化が促進される(水流交絡処理)。
図1で例示的に示している水流交絡装置5は、搬送方向TDに沿って多段(図1では例示しているのは4段)にウォータジェットヘッド51が配置されている。
なお、図1では、搬送方向TDに対して直角な方向(ウエブの幅方向WD)において延在しているウォータジェットヘッド51に設けたノズルの様子は図示していないが、幅方向において複数のウォータジェットノズルが適宜の位置に配置してある。
上記水流交絡処理をする際の水圧は、パルプ繊維ウエブPFWとスパンボンドウエブSWとの坪量を勘案して設定するのが望ましい。例えば、1~30MPaの範囲において選択するのが好ましい。
そして、上記ウォータジェットヘッド51と対向するように、サクション装置52が配設してある。ウォータジェットヘッド51から出る高圧のウォータジェットを上側に位置しているパルプ繊維ウエブPFWに吹き付けつつ、下側に位置しているスパンボンドウエブSWの下側にサクション装置52の吸引力を作用させる。ウォータジェットヘッド51とサクション装置52との協働作用によって、パルプ繊維ウエブPFW側のパルプ繊維が下側のスパンボンドウエブSWに入り込んだ状態や、スパンボンドウエブSWを貫通して反対側にまで至った状態などが形成されると推定される。その作用により2つの層の一体
化が促進される。
水流交絡装置5にも、搬送ワイヤ55が配設してある。搬送ワイヤ55は前処理部28、30の下流で予備的積層体PWebを受けて、水流交絡装置5内へと搬送する。搬送ワイヤ55は水流交絡装置5のウォータジェットヘッド51とサクション装置52との間を、上流側から下流に向かって通過するように配設されている。
よって、搬送ワイヤ55上を搬送される予備的積層体PWebは、搬送方向TDで下流に向かう程に、より多くの水流交絡処理を受けることになり、水流交絡装置5を出るときには上側のパルプ繊維ウエブPFW層と下側のスパンボンドウエブSW層との十分な交絡処理が実現される。
水流交絡装置5を出た直後の不織布にあっては、ウエット状態にあり、パルプ繊維同士などの結合は十分に確立されてはいない。
そこで、図1で示すように、水流交絡装置5の下流側にはウエブに残留する水分を吸引除去し、その後に乾燥を行って、不織布WPの製造を完了するためのサクション装置6および乾燥装置7が配備してある。このように不織布WPの製造の後段で、サクション装置6および乾燥装置7による脱水、乾燥を行うと効率よく不織布を製造でき、また、製造される水流交絡後の不織布に大きな外圧を掛けることなく乾燥した不織布を製造できるので、嵩高感のある製品に仕上げることができる。
サクション装置6は、例えばバキューム式で水流交絡後の不織布を脱水する。乾燥装置7は非圧縮型のドライヤ、好適にエアスルードライヤを採用することが好ましい。図1で、エアスルードライヤの回転可能なドライヤ本体71は筒状体であり、その周表面には多数の貫通孔が設けてあり、図示しない熱源で加熱された熱風がドライヤ本体の外周から中心部側に向かって吸い込む構成とするのがよい。
このように連続的に製造される複合型の不織布WPは巻取装置8のローラ81に巻取られて一連の工程が完了する。
図2は、不織布製造装置1の前述した水流交絡装置5に設けられている洗浄装置60を説明するために示した図である。図2(a)は水流交絡装置5の内部を確認し易いように模式的に示した平面視図であり、図2(b)は水流交絡装置5の4つのウォータジェットヘッド51の側面を図2(a)の位置に対応させて示してある側面図である。
図2(b)を参照すると、積層ウエブ(予備的積層体PWeb)は前述したように所定の前処理を受けており、上側に位置しているパルプ繊維ウエブPFWを構成するパルプ繊維PFが舞い上がらないようにされてはいるが、ウォータジェットヘッド51からは高圧のウォータジェットWJが噴射されるのでウエブPWebからの跳ね返り水RBが発生する。この跳ね返り水RBを構成している水滴には例えば短いパルプ繊維が含まれ、ウォータジェットヘッド51に付着する付着物ATとなって前述したような問題を発生させる可能性がある。
そこで、水流交絡装置5には、上記付着物ATを洗浄するための洗浄装置60が設けてある。洗浄装置60は、付着物ATに向けて洗浄ウォータシャワーWSを噴射する洗浄シャワーノズルSNを備えている。洗浄装置60の主要部を概略的に示している図2(a)では、複数配設されるウォータジェットヘッド51(例示では4個)の間に、洗浄ウォータシャワー用の水を供給する配管61(61a、61b)が配置されている。この配管61の所定位置に複数の洗浄シャワーノズルSNが設けてある。
洗浄シャワーノズルSNは固定位置に配置したものとしてもよいし、ウエブの幅方向にて往復動可能に配置したものとしてもよい。
図2(a)では例示的に、上流側の3本の配管61aについては固定配置として洗浄シャワーノズルSNを設けた場合を示し、下流側の2本の配管61bについては幅方向WDで往復摺動させて洗浄シャワーノズルSNを幅方向にて往復動可能に設けてある場合を示している。
洗浄シャワーノズルSNを固定位置とする場合、それぞれの洗浄シャワーノズルSNからの洗浄ウォータシャワーWSが例えば円錐状となって噴射される。ここで、図で示すように、その展開された端部が互いに重なるように設定するのが好ましい。より詳細には、洗浄シャワーノズルSNを固定位置とする場合は、ウォータジェットヘッド51に対して隙間なく洗浄ウォータシャワーWSが吹き付けられるように洗浄シャワーノズルSNの位置を選定する。更に、その際、展開された端部については洗浄ウォータシャワーWSの水圧や水量が低下することにも配慮し、互いにこの点を補うように端部が重なるようにしておくのがよい。
これに対して、洗浄シャワーノズルSNが往復動する場合は、往復動する範囲の端部で洗浄ウォータシャワーWSが互いに重なるように設定すればよい。よって、図示のように、洗浄シャワーノズルSNを往復動させる構成を採用する場合、配設する洗浄シャワーノズルSNの数は固定位置とする場合よりも少なくすることできる。
前記洗浄シャワーノズルSNは、ウォータジェットヘッド51の間に配置することで、洗浄ウォータシャワーWSを付着物ATに向けて噴射し付着物ATを効率よく洗浄することができる。
なお、上流側に位置するウォータジェットヘッド51に付着物が発生する傾向が強い。その一方、下流側に位置するウォータジェットヘッド51は付着物の発生は相対的に少ない。よって、全てのウォータジェットヘッド51の間に洗浄シャワーノズルSNを配置してもよいが、例示のように最後の間については洗浄シャワーノズルSNを配置せず、シャワーの段数を削減しなくてもよい。すなわち、洗浄シャワーノズルSNは、設備コストや洗浄効率を考慮して、複数配設される前記ウォータジェットヘッド51の間の少なくとも一部に配置されていればよい。
洗浄シャワーノズルSNから噴射させる洗浄ウォータシャワーWSの水量は、ウォータジェットヘッド51の付着物を確実に洗浄するという点からは洗浄ウォータシャワーを多めに噴射するのが好ましいが、その下には製品となるシート状のウエブが搬送されているので不織布の外観を乱さない水量に制限する必要がある。例えば10~100L/分・mとするのが好ましい。より好ましい洗浄ウォータシャワーWSの水量は20~90L/分・mである。上記範囲より少ない水量では十分な洗浄効果を期待できず、上記範囲よりも多い水量であると製造される不織布の外観が悪化するおそれがあるかである。
以上で説明した不織布製造装置1によると、ウォータジェットヘッドに付着する付着物を洗浄するための洗浄装置が設けてあるので、付着物の発生を抑制できる。よって、安定した外観の不織布を製造することができる。
付着物の落下を確実に抑制できると、不織布製造装置1を高速で操作することが可能になるので、結果として不織布の生産効率を向上させることができる。
なお、前述した図1による実施例では、パルプ繊維ウエブを製造する際に乾式エアレイドを用いた乾式とした場合を説明したがこれに限らない。パルプ繊維ウエブは湿式抄紙シートの製造法を応用して製造したものであっても、前述した場合と同様の効果を得ることできる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することができることは言うまでもない。
1 不織布製造装置
2 エアレイド装置
3 スパンボンドウエブ供給装置
4 サクション装置
5 水流交絡装置
6 サクション装置
7 乾燥装置
8 巻取装置
21 解繊機
22 ダクト
23 エアレイドホッパ
24 積層位置
28 挟持ローラ
30 プレウエット装置
31 噴霧ノズル
32 サクション装置
41 サクション装置本体
42 サクション部
43 搬送ワイヤ
51 ウォータジェットヘッド
52 サクション装置
55 搬送ワイヤ
60 洗浄装置
61 配管
(61a:洗浄シャワーノズルSNが固定配置、61b:洗浄シャワーノズルSNが幅方向に往復動可能)
SW 合成繊維ウエブ
PF パルプ繊維
PFW パルプ繊維ウエブ
PWeb 予備的積層体(積層ウエブ)
WP 不織布
AT 付着物
WJ ウォータジェット
WS 洗浄ウォータシャワー
SN 洗浄シャワーノズル
TD 搬送方向
WD 幅方向
RB 跳ね返り水

Claims (5)

  1. 合成繊維ウエブの上にパルプ繊維ウエブを積層した積層ウエブを形成し、当該積層ウエブの上側からウォータジェットを噴射する水流交絡処理を行って製造される不織布の製造装置であって、
    前記水流交絡処理をするための水流交絡装置を備え、
    前記水流交絡装置は、前記積層ウエブの搬送方向で、間隔をとって配置される複数のウォータジェットヘッドを有しており、前記ウォータジェットヘッドから噴射される前記ウォータジェットに基づいて前記ウォータジェットヘッドに付着する付着物を洗浄するための洗浄装置が設けてあり、
    前記洗浄装置は、前記複数のウォータジェットヘッドの間に配置した配管に設けた複数の洗浄シャワーノズルから、前記ウォータジェットヘッドの側面に付着する前記付着物に向けて10~100L/分・mの水量で洗浄ウォータシャワーを噴射するように形成してある、ことを特徴とする不織布製造装置。
  2. 前記ウォータジェットヘッドは、前記搬送方向に対して直角な前記積層ウエブの幅方向に延在しており、前記積層ウエブの前記水流交絡処理のため前記積層ウエブへ向けて前記ウォータジェットを噴射するように設定されており、
    前記洗浄装置は、前記付着物に向けて洗浄ウォータシャワーを噴射する洗浄シャワーノズルを備えている、ことを特徴とする請求項1に記載の不織布製造装置。
  3. 前記洗浄装置の前記洗浄シャワーノズルは、固定位置に配置されている、ことを特徴とする請求項2に記載の不織布製造装置。
  4. 前記洗浄装置の前記洗浄シャワーノズルは、前記幅方向にて往復動可能に配置されている、ことを特徴とする請求項2に記載の不織布製造装置。
  5. 前記付着物には、前記ウォータジェットが前記積層ウエブに衝突したときに、短いパルプ繊維を含んでいる跳ね返り水が前記ウォータジェットヘッドにまで到達し、前記短いパルプ繊維が堆積することによって形成されたものを含む、請求項1から4のいずれかに記載の不織布製造装置。
JP2018102367A 2018-05-29 2018-05-29 不織布製造装置 Active JP7088747B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018102367A JP7088747B2 (ja) 2018-05-29 2018-05-29 不織布製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018102367A JP7088747B2 (ja) 2018-05-29 2018-05-29 不織布製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019206770A JP2019206770A (ja) 2019-12-05
JP7088747B2 true JP7088747B2 (ja) 2022-06-21

Family

ID=68768410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018102367A Active JP7088747B2 (ja) 2018-05-29 2018-05-29 不織布製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7088747B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009195788A (ja) 2008-02-20 2009-09-03 Nippon Paper Industries Co Ltd 洗浄装置
JP2012183816A (ja) 2011-02-18 2012-09-27 Toshiba Tec Corp インクジェットヘッドの洗浄装置およびインクジェット記録装置
JP2012202011A (ja) 2011-03-28 2012-10-22 Uni Charm Corp 不織布の製造方法
JP2013224500A (ja) 2012-04-20 2013-10-31 Uni Charm Corp 吸収体用の不織布および吸収性物品
JP2018016908A (ja) 2016-07-28 2018-02-01 日本製紙クレシア株式会社 複合型不織布の製造装置およびその製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2582769Y2 (ja) * 1993-04-04 1998-10-08 王子製紙株式会社 拭き布の製造装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009195788A (ja) 2008-02-20 2009-09-03 Nippon Paper Industries Co Ltd 洗浄装置
JP2012183816A (ja) 2011-02-18 2012-09-27 Toshiba Tec Corp インクジェットヘッドの洗浄装置およびインクジェット記録装置
JP2012202011A (ja) 2011-03-28 2012-10-22 Uni Charm Corp 不織布の製造方法
JP2013224500A (ja) 2012-04-20 2013-10-31 Uni Charm Corp 吸収体用の不織布および吸収性物品
JP2018016908A (ja) 2016-07-28 2018-02-01 日本製紙クレシア株式会社 複合型不織布の製造装置およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019206770A (ja) 2019-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6758116B2 (ja) 複合型不織布の製造装置およびその製造方法
JP6189394B2 (ja) 凹凸パターン付き不織布の製造方法
CN1501997A (zh) 用于在无基网情况下制造由气流成网并经水剌的纤维网的方法和设备
JP6632579B2 (ja) 凹凸パターン付き不織布の製造方法
JP6615535B2 (ja) 不織布の製造装置及び製造方法
JP7088669B2 (ja) 不織布ワイパーおよびその製造方法、製造装置
JP7088747B2 (ja) 不織布製造装置
JP3998683B2 (ja) 清掃用シート
JP7324011B2 (ja) 複合型不織布とその製造方法
JP7461739B2 (ja) 複合型不織布の製造方法および製造装置
JP6902341B2 (ja) 複合型不織布の製造方法およびその製造装置
JP7128682B2 (ja) 不織布ワイパーおよびその製造方法
JP6758131B2 (ja) 複合型不織布およびその製造方法
JP2021105237A (ja) 複合型不織布およびその製造方法
JP7257767B2 (ja) 複合型不織布ワイパーの製造方法
JP2021105236A (ja) 複合型不織布およびその製造方法
JP2022117130A (ja) 複合型不織布
JP7324014B2 (ja) 複合型不織布とその製造方法
JP7216528B2 (ja) 複合型不織布ワイパーの製造方法
JP6910122B2 (ja) 複合型不織布およびその製造装置
JP7431612B2 (ja) 複合型不織布
JP2020025764A (ja) 不織布ワイパーおよびその製造方法
JP2022138532A (ja) 複合型不織布の製造装置
JP2021088791A (ja) 複合型不織布およびその製造方法
JP6473312B2 (ja) 交絡不織布の製造装置及び製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220202

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20220420

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20220420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7088747

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150