JP7216407B2 - 管継手構造 - Google Patents
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Description
前記間隔規制手段は、前記ボルト締結具のボルトと前記押輪の連結部のボルト挿通孔との間の環状隙間、及び、前記ボルトと前記受口部の連結部のボルト挿通孔との間の環状隙間に入り込み可能な間隔規制筒と、前記間隔規制筒の外周面における前記仮組み間隔に相当する部位において、前記押輪の連結部と前記受口部の連結部との対向面のそれぞれに当接可能な状態で設けられる一対の係止部と、を備えたスペーサーから構成され、前記両係止部の少なくとも一方は、前記ボルト締結具の本締めによって前記間隔規制筒から剪断分離可能又は変形可能に構成され、前記係止部の剪断分離又は変形によって前記間隔規制筒の前記環状隙間への侵入移動を許容する構成にしてある点にある。
〔第1実施形態〕
図1は、流体管の一例である水道管P1、P2の管継手構造を示す。この管継手構造に用いられる管継手Jとしては、従来から種々の形態のものが存在し、それらの何れの形態の管継手Jも使用することができる。本実施形態では、塩ビ管製の水道管P1と鋳鉄管製の水道管P2とを接合する管継手Jを用いた例について説明する。
継手本体2の管軸芯方向の他端部には、径方向外方に突出する円環状の連結用フランジ21が一体形成されている。この継手本体2の連結用フランジ21と鋳鉄管製の水道管P2の端部に形成されている円環状の連結用フランジ1とは、第2ボルト締結具6を構成するボルト61・ナット62で水密状態に固定連結されている。
図3に示すように、押輪4の外周面の周方向複数個所(本実施形態では4箇所)には、径方向外方に突出する連結部42が一体形成されている。各連結部42には、図4に示すように、第1ボルト締結具5のボルト51が挿通されるボルト挿通孔43が形成されている。
そして、図4~図6に示すように、継手本体2側の連結部22のボルト挿通孔23と押輪4側の連結部42のボルト挿通孔43とのうち、管軸芯方向で相対向する各対の連結部22,42のボルト挿通孔23,43に亘ってボルト51を挿入し、ボルト51に螺合したナット52の締め付け操作により、継手本体2に対する押輪4の近接移動に伴って、受口部20の拡径傾斜面20aと塩ビ管製の水道管P1の外周面との間に配置されているパッキン3を水密状態に圧縮する。
本実施形態では、抜止めリング7は、ステンレス鋼製を用いているが、その他の金属や樹脂等により構成することもできる。
間隔規制手段9は、図4~図6に示すように、第1ボルト締結具5のボルト51と押輪4の連結部42のボルト挿通孔43との間の環状隙間S、及び、ボルト51と受口部20の連結部22のボルト挿通孔23との間の環状隙間Sに入り込み可能な間隔規制筒91と、間隔規制筒91の外周面における仮組み間隔Wに相当する部位において、押輪4の連結部42と受口部20の連結部22との対向面のそれぞれに当接可能な状態で設けられる一対の係止部92A,92Bと、を備えたスペーサー90から構成されている。
また、間隔規制筒91の長さは、図7に示すように、仮組み間隔Wと両係止部92A,92Bの厚みとの和よりも少し長く構成され、両係止部92A,92Bは、間隔規制筒91の両端から少し中央側に偏位した部位に形成されている。間隔規制筒91の両端部91aは、スペーサー90をスペーサー装着位置に配置する際、受口部20側の連結部22のボルト挿通孔23及び押輪4側の連結部42のボルト挿通孔43に挿入して係合支持させる落ち止め支持部として機能する。
スペーサー90の両係止部92A,92Bは、図7に示すように、円環状に構成され、間隔規制筒91と樹脂(例えば、ポリプロピレン)で一体成形されている。本実施形態では、ポリプロピレンを用いているが、その他の樹脂や金属等により構成することもできる。また、両係止部92A,92Bの厚みは、間隔規制筒91の厚みよりも大に構成されている。
尚、スペーサー90を、少なくとも対角二箇所のボルト挿通孔23,43に対応するスペーサー装着位置に配置して実施してもよい。
また、ボルト連結数が奇数の場合、受口部20及び押輪4の周方向に大きく離間する少なくとも2箇所のボルト挿通孔23,43に対応するスペーサー装着位置に配置するとよい。
この状態で第1ボルト締結具5のナット52を締め付け操作すると、図5に示すように、スペーサー90の両係止部92A,92Bが、受口部20の連結部22と押輪4の連結部42との対向面に形成されている環状凹部24,44に入り込んだ状態で当接する。スペーサー90の一対の係止部92A,92Bは、間隔規制筒91の外周面における仮組み間隔Wに相当する部位に設けられているので、受口部20と押輪4との対向間隔は、抜止めリング7が非係止状態に維持される仮組み間隔Wに規制される。
図8は、上述の第1実施形態における第1実施例のスペーサー90の別実施例を示す。この実施例では、スペーサー90の両係止部92A,92Bの各々は、間隔規制筒91の周方向複数個所(本実施例では4箇所)に設けた複数の角柱状の係止突起92a,92bから構成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一である。
図9(a)は、上述の第1実施形態における第1実施例のスペーサー90の別実施例を示す。この実施例では、スペーサー90の両係止部92A,92Bの根元側の設定剪断位置で、且つ、管軸芯方向の両側部位の各々に、第1ボルト締結具5の本締め操作による剪断を誘発するための脆弱部10の一例である三角形状の第1切り欠き溝11が形成されている。
そして、施工現場に搬入した仮組み状態の受口部20及び押輪4に水道管P1を挿入したのち、第1ボルト締結具5を本締め操作すると、受口部20の連結部22と押輪4の連結部42との対向面のそれぞれに当接しているスペーサー90の両係止部92A,92Bに次第に大きなボルト軸方向の締付け力が作用する。この締付け力が、両係止部92A,92Bの根元側の設定剪断位置に形成されている剪断誘発用の第1切り欠き溝11に集中し、両係止部92A,92Bを設定剪断位置において確実、容易に剪断分離することができる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一である。
図9(b)は、上述の第3実施例のスペーサー90の変形例を示す。この実施例では、スペーサー90の両係止部92A,92Bの根元側の設定剪断位置で、且つ、管軸芯方向の外側部位の各々に、第1ボルト締結具5の本締め操作による剪断を誘発するための脆弱部10の一例である略三角形状の第2切り欠き溝12が形成されている。
この第2切り欠き溝12により、上述の第3実施例と同様に、両係止部92A,92Bを設定剪断位置において確実、容易に剪断分離することができる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一である。
図10は、上述の第1実施形態におけるスペーサー90の第5実施例を示す。この実施例では、スペーサー90の両係止部92A,92Bのうち、受口部20の連結部22に当接する係止部92Aを、間隔規制筒91の一端部に形成してある。
そのため、この第5実施例のスペーサー90を用いる管継手Jでは、図11~図13に示すように、継手本体2の受口部20の連結部22と押輪4の連結部42との対向面のうち、受口部20の連結部22の対向面には、第1実施形態の環状凹部24が存在しない平滑面に構成されている。
一方、押輪4の連結部42の対向面には、間隔規制筒91から剪断分離された両係止部92A,92Bが管軸芯方向から入り込む第2環状凹部45が形成されている。この第2環状凹部45の容積は、剪断分離された両係止部92A,92Bの体積よりも小さいため、第1ボルト締結具5の本締め操作による継手本体2の受口部20と押輪4との相対近接移動に伴って、剪断分離された両係止部92A,92Bは圧潰されながら押輪4の連結部42の第2環状凹部45内に収納される。そのため、本締め固定状態では、継手本体2の受口部20の連結部22と押輪4の連結部42との対向面同士が当接する構成にしてある。
また、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
図14に示すように、スペーサー90の両係止部92A,92Bの各々は、第1ボルト締結具5の本締め操作による継手本体2の受口部20と押輪4との相対近接移動に伴って屈曲変形又は圧潰変形可能に構成されている。この両係止部92A,92Bの屈曲変形又は圧潰変形によって、間隔規制筒91は、屈曲変形又は圧潰変形した両係止部92A,92Bと一緒に、第1ボルト締結具5のボルト51と押輪4の連結部42のボルト挿通孔43との間の環状隙間S、及び、ボルト51と受口部20の連結部22のボルト挿通孔23との間の環状隙間Sへの浸入移動を許容する構成にしてある。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
(1)上述の第1実施形態及び第2実施形態では、両係止部92A,92Bを、第1ボルト締結具5の本締めによって間隔規制筒91から剪断分離させるように構成したが、条件によっては、両係止部92A,92Bの一方のみを間隔規制筒91から剪断分離させるように構成してもよい。
P2 流体管(水道管)
3 パッキン
4 押輪
5 ボルト締結具(第1ボルト締結具)
7 抜止めリング
8 リング縮径手段
9 間隔規制手段
10 脆弱部
20 受口部
22 連結部
23 ボルト挿通孔
24 環状凹部
42 連結部
43 ボルト挿通孔
44 環状凹部
45 環状凹部(第2環状凹部)
51 ボルト
90 スペーサー
91 間隔規制筒
92A 係止部
92B 係止部
S 環状隙間
W 仮組み間隔
Claims (5)
- 流体管に外装される受口部と、前記受口部の内周面の端部側に収納されるパッキンと、前記受口部への近接移動に伴って前記パッキンを圧縮する押輪と、前記流体管の外周面に係止可能な状態で前記押輪の内周面側に配置される抜止めリングと、前記押輪の連結部と前記受口部の連結部とを締結するボルト締結具と、前記ボルト締結具の締結操作による前記押輪と前記受口部との相対近接移動に伴って前記抜止めリングを縮径させるリング縮径手段と、前記押輪と前記受口部との対向間隔を前記抜止めリングが非係止状態に維持される仮組み間隔に規制する間隔規制手段と、を設けてある管継手構造であって、
前記間隔規制手段は、前記ボルト締結具のボルトと前記押輪の連結部のボルト挿通孔との間の環状隙間、及び、前記ボルトと前記受口部の連結部のボルト挿通孔との間の環状隙間に入り込み可能な間隔規制筒と、前記間隔規制筒の外周面における前記仮組み間隔に相当する部位において、前記押輪の連結部と前記受口部の連結部との対向面のそれぞれに当接可能な状態で設けられる一対の係止部と、を備えたスペーサーから構成され、前記両係止部の少なくとも一方は、前記ボルト締結具の本締めによって前記間隔規制筒から剪断分離可能又は変形可能に構成され、前記係止部の剪断分離又は変形によって前記間隔規制筒の前記環状隙間への侵入移動を許容する構成にしてある管継手構造。 - 前記両連結部の前記ボルト挿通孔は、前記押輪及び前記受口部の周方向の複数個所に形成され、前記スペーサーの前記間隔規制筒は、前記両連結部の前記ボルト挿通孔のうち、前記押輪及び前記受口部の周方向に離間配置される少なくとも2箇所の前記ボルト挿通孔に挿通される前記ボルトにそれぞれ外装されている請求項1記載の管継手構造。
- 前記両係止部の少なくとも一方の根元側の設定剪断位置には剪断誘発用の脆弱部が形成されている請求項1又は2記載の管継手構造。
- 前記両係止部は、前記ボルト締結具の本締めによって前記間隔規制筒から剪断分離可能に構成され、前記押輪の連結部と前記受口部の連結部との対向面の各々には、前記対向面同士が当接可能な状態で剪断分離された前記両係止部が各別に入り込む環状凹部が形成されている請求項1~3のいずれか1項に記載の管継手構造。
- 前記両係止部は、前記ボルト締結具の本締めによって前記間隔規制筒から剪断分離可能に構成され、前記押輪の連結部と前記受口部の連結部との対向面の一方には、前記対向面同士が当接可能な状態で剪断分離された前記両係止部が入り込む環状凹部が形成されている請求項1~3のいずれか1項に記載の管継手構造。
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