JPH0542313Y2 - - Google Patents

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JPH0542313Y2
JPH0542313Y2 JP1986159233U JP15923386U JPH0542313Y2 JP H0542313 Y2 JPH0542313 Y2 JP H0542313Y2 JP 1986159233 U JP1986159233 U JP 1986159233U JP 15923386 U JP15923386 U JP 15923386U JP H0542313 Y2 JPH0542313 Y2 JP H0542313Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、水道用硬質塩化ビニル管を、鋳鉄
異形管等の接合部材を用いず直接接合できるよう
にした接続装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、水道用硬質塩化ビニル管(以下、管とい
う。)の接合は、ゴム輪形鋳鉄異形管を接合部材
として用いることにより行われていた。第6図
は、前記ゴム輪形鋳鉄異形管100と管300の
接続構造を示し、ゴム輪形鋳鉄異形管100の図
示しない他端側には他の管が同様の接続構造でも
つて接合されている。この第6図は、ゴム輪形鋳
鉄異形管100に離脱防止金具200を付設し、
この離脱防止金具200により、ゴム輪形鋳鉄異
形管100から管300が抜け出て離脱すること
を防止させた状態を示している。同図から明らか
なように、ゴム輪形鋳鉄異形管100は、その受
口110の内部にゴム輪120が装着されてお
り、この受口110に挿し込まれた管300の挿
口310の外周面に上記ゴム輪120が圧接する
ことによつて、上記受口110と挿口310との
間の水密性が保たれる構成となつている。また、
離脱防止金具200はゴム輪形鋳鉄異形管100
とは別体であつて、上記挿口310に嵌め込んだ
半割形式の二つのロツク金具210を二本の締結
ボルト220と二つの締結ナツトで締め付けるこ
とにより上記ロツク金具210のそれぞれの内周
面に具備させた喰込み歯230を上記挿口310
の外面に喰い込ませ、かつ、二つのロツク金具2
10に保持させた連結棒240の先端フツク24
1を上記受口110の爪部130に係合させる構
成となつていた。このように、離脱防止金具20
0を用いてゴム形鋳鉄異形管100と管300と
を接合しておくと、離脱防止金具200が上記受
口110から離間することが連結棒240によつ
て阻止されるので、離脱防止金具200の喰込み
歯230が喰い込んでいる管300の挿口310
が、上記受口110が抜け出て離脱するといつた
事態が防止される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
叙述のように、従来における管の接続構造は、
管以外に接合部材としてゴム輪形鋳鉄異形管10
0を必要とする構造であり、このゴム輪形鋳鉄異
形管の製造コストが高くつくという問題があつ
た。また、上記ゴム輪形鋳鉄異形管100はそれ
自体に離脱防止機能が備わつておらず、水道用配
管においてしばしば適用されるスラスト荷重に対
する防護についての規格に適合させるためには、
上記離脱防止金具200を用いることが不可欠に
なる。ところが、上記離脱防止金具200は、喰
込み歯230を挿口310に確実に喰い込ませる
ためにロツク金具210の内径を挿口310の内
径よりもやや小さく設定してあるので、ロツク金
具210を挿口310に叩いて嵌め込むことを余
儀無くされ、しかも、締結ボルト220はトルク
レンチなどの工具を用いて過大トルクを生じない
ように締め付ける必要があり、さらに、管300
の挿口310に対して離脱防止金具200を固着
する位置を、連結棒240の長さや受口110に
対する挿口310の挿入代を考慮して適正位置に
設定する必要がある。そのため、挿口310がロ
ツク金具210の取付時に喰込み歯230により
引つ掻かれて損傷するおそれがあるだけでなく、
挿口310に離脱防止金具300を取り付けるの
に多くの手間と熟練を必要とし、取付作業性が悪
いという問題がある。また、叙述のように離脱防
止金具200は、二つずつのロツク金具210、
締結ボルト220、締結ナツト及び連結棒240
などの多くの部品を組み合わせて構成され、しか
も重量も重いものであるから、それ自体が高価で
あるばかりでなく、その取付作業性に欠ける点と
相俟つて取り付けに危険を伴うという問題もあ
る。
一方、実開昭54−57519号公報には、管の接続
を接合部材を用いることなく行えるとともに離脱
防止手段をも管の接続部に一体に構成することに
よつて部品点数の削減と接合時の作業性の向上を
図り、同時に重量の軽減を図ることが可能な管の
接続装置が記載されている。このものは、管の受
口の内部に、この受口に挿し込まれる他の管の外
周面に圧接するゴム輪が装着され、受口に設けら
れた凹所に補強材を内嵌して受口を補強すると共
に、この補強材に具備されている凹所に1つ割り
のロツクリングを収容し、受口に挿し込まれる管
の外周面に上記ロツクリングの嵌合可能な環状溝
を形成したものである。このような接続装置にお
いて、受口に挿し込んだ管の先端をロツクリング
に挿通していくと、その管によりロツクリングが
補強材の凹所内でそれ自体の弾性に抗して強制的
に拡径された後、拡径によりそのロツクリングに
具備された弾性的な縮径作用が発揮されてそのロ
ツクリングが管の凹所に嵌合してその管を抜止め
する。
しかし、実開昭54−57519号公報に記載された
上記接続装置は、受口に挿し込む管の外周面に環
状溝を形成しておかねばならない煩わしさがあ
り、また、管が水道用硬質塩化ビニル管である場
合には、環状溝の形成箇所が極端に薄肉になるの
で強度面で問題がある。
他方、実開昭55−61681号公報には、受口に挿
し込む管の外周面に環状溝を形成する必要のない
管の接続装置が記載されている。このものは、管
の受口に先細りテーパ状の周壁面を備えた凹所を
設け、この凹所に、内周面に鋸歯状の喰込み歯を
有する縮径可能なロツクリングを収容したもので
ある。このような接続装置において、管の受口に
挿し込んだ管の先端をロツクリングに挿通してい
くと、その管によりロツクリングが凹所内で押さ
れてテーパ状の周壁面の径大側に移動すること
と、管にそのロツクリングが外嵌することとが行
われ、この状態から管が引抜き方向に引張られる
と、管と共にその管に外嵌しているロツクリング
が引張られてテーパ状の周壁面の径小側に移動し
つつ、ロツクリングがテーパ状の周壁面に押され
て縮径し、その縮径によりロツクリングの喰込み
歯が管の外周面に喰い込んで管を抜止めする。
しかしながら、実開昭55−61681号公報に記載
された接続装置には次の問題がある。すなわち、
管が受口に挿し込まれていないときには、ロツク
リングがテーパ状の周壁面で囲まれた空間内で受
口の軸線に対して偏心した状態で位置しているこ
とが多く、その場合には受口に挿し込んだ管の端
面がロツクリングの端面に当たつて管をスムーズ
にロツクリングに挿し込むことができない。ま
た、受口に管を挿し込むときにその管が挿通した
ロツクリングをテーパ状の周壁面の径大側へ管と
共に確実に移動させるためには、自然状態でのロ
ツクリングの内径は管の外径よりもやゝ小さく設
定されている必要があり、その必要性を満たすロ
ツクリングにおいては、管をロツクリングに挿通
するときにロツクリングの鋸歯状の喰込み歯の全
体が管の外周面に弾接してその外周面を引つ掻く
ような状態になるので、受口に挿し込んだ管をロ
ツクリングに挿通させるためにはその管を無理や
り強く押し込むという作業が必要になり、そのた
めに作業者にとつては接続作業が煩わしいものに
なり、しかも管の外周面が深く削り取られやすい
という問題がある。
本考案は以上の問題に鑑みてなされたものであ
る。すなわち、本考案は、管の受口の内部に水密
用のゴム輪が装着され、受口がその凹所に内嵌さ
れた補強材により補強され、その補強材の凹所
に、分割部を備えた円筒状をなしかつ内周面に鋸
歯状の喰込み歯を有するロツクリングが保持され
ているという構造を採用することを基本として、
実開昭54−57519号公報や実開昭55−61681号公報
に記載されている接続装置が持つ問題点を解消し
得る水道用硬質塩化ビニル管の接続装置を提供す
ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案による水道用硬質塩化ビニル管の接続装
置は、水道用硬質塩化ビニル管(すなわち管)1
の受口2の内部に、この受口2に挿し込まれる他
の水道用硬質塩化ビニル管(すなわち他の管)7
の外周面7bに圧接するゴム輪4が装着され、上
記受口2に設けられた第1の凹所5に、この凹所
5の周壁面を覆い且つ上記他の管7の外周面7b
との間に空間8を形成する第2の凹所9が形設さ
れた補強材6が内嵌され、この第2の凹所9の周
壁面9aが、上記受口2先端に近づく程径小とな
るテーパ状に形成され、上記空間8に、その拡径
及び縮径を許す分割部10aを備えた円筒状のロ
ツクリング10が軸方向移動可能に保持され、こ
のロツクリング10は、上記他の管7の外周面7
bに喰込み可能であつて受口2先端側に位置する
第1傾斜面11aとこの第1傾斜面11aに交差
する第2傾斜面11bとにより形作られかつ軸線
Lに対する第1傾斜面11aの開き角度θ1が軸
線Lに対する第2傾斜面11bの開き角度θ2よ
りも小さくなされた歯部11′が軸方向に沿つて
並列されてなる鋸歯状の喰込み歯11を内周面に
備え、この喰込み歯11における受口2先端側の
端部に位置する歯部11′Aの第1傾斜面11a
がその第1傾斜面11aよりも径方向外方に面一
に斜めに延び出されて当該ロツクリング10にお
ける受口先端側端面10aまで達するガイド面1
5となされ、このロツクリング10の外周面は軸
方向中央部が最大径を持つ頂部14となされ、さ
らにこのロツクリングは、上記空間8内で上記第
2の凹所9のテーパ状の周壁面9aにより押され
て縮径したときの最小内径が上記他の管7の外径
よりも小さく設定され、上記空間8内で拡径され
たときの最大内径が上記他の管7の外周面と引掛
かる程度にその管7の外径より小さく設定されて
いることを特徴とする。
この構成において、ロツクリングはばね性を備
えたリング体の一箇所を分割した一つ割リング状
のものであつても、リング体の複数箇所を分割す
ることによつて構成された複数の円弧状部材によ
つて構成されたものであつてもよい。
〔作用〕
上記構成の水道用硬質塩化ビニル管の接続装置
の作用を実施例についての第1図、第2図、第5
A図、第5B図および第5C図を参照して説明す
る。この接続装置によると、ロツクリング10
に、喰込み歯11における受口2先端側の端部に
位置する歯部11′Aの第1傾斜面11aから斜
めに延び出されて当該ロツクリング10における
受口1先端側端面10aまで達する径大なガイド
面15が具備されているので、受口2に矢印Xの
ように管7を挿し込んで行くと、ロツクリング1
0が受口2に対して同心状に位置している場合は
勿論、偏心した状態で位置していても、管7の先
端が径大な上記ガイド面15に当たり、その後の
管7の挿し込みによりロツクリング10が管7に
より押されて補強材6の第2の凹所9内を軸方向
に移動し、第5A図のように第2の凹所9の奥壁
面9bに当たつてその移動が阻止される。このた
め、管7の先端は上記ガイド面15により案内さ
れてロツクリング10を強制的に拡径させつつロ
ツクリング10に挿し込まれる。
また、ロツクリング10が拡径および縮径を許
す分割部10aを備えているので、このロツクリ
ング10はねじれることが可能である。したがつ
て、ロツクリング10の外周面の軸方向中央部が
最大径を持つ頂部14となされていることによ
り、ロツクリング10が第5A図のように第2の
凹所9の奥壁面9bに当たると、その後の管7の
挿し込みによつてロツクリング10が強制的に拡
径されてその頂部14が補強材6のテーパ状の周
壁面9aに当たり、次にロツクリング10が頂部
14を支点として第5A図の矢印Bのようにねじ
れてロツクリング10の受口先端側部分が縮径す
る。この場合、喰込み歯11における受口先端側
の端部に位置する歯部11′Aの第1傾斜面11
aがその第1傾斜面11aよりも径方向外方に面
一に斜めに延び出されて当該ロツクリング10に
おける受口先端側端面10aまで達するガイド面
15となされていることにより、管7の外周面7
bに歯部11′Aが引掛かりにくく、しかも、ロ
ツクリング10のロツクリング10の受口先端側
部分が縮径によりガイド面15と管7の外周面と
のなす角度α1がさらに小さくなつて(α1<
α2)、管7の先端にロツクリング10の喰込み歯
11が引掛かりにくくなり、管7がロツクリング
10に挿し込まれやすくなる。
そして、第5A図の矢印Bのようにロツクリン
グ10がねじれて実線の状態になると、喰込み歯
11の各歯部11′…の並列状態は軸線Lと平行
な線L′に対してθの傾きを持つようになるので、
管7の先端がロツクリング10に少し挿し込まれ
た後さらに管7が矢印Xのようにロツクリング1
0に挿し込まれるときには、第5B図のように喰
込み歯11における受口先端側の端部の歯部1
1′Aやその近辺の歯部11′だけが管7の外周面
7bに当り、他の歯部11′…は管7の外周面7
bに当たらなくなるので、管7の外周面7bに喰
込み歯11の全体が管7の外周面7bに弾接して
その外周面7bを引つ掻くような状態になること
はない。
一方、受口2に管7を挿し込むことによりゴム
輪4が管7の外周面に圧接して接合部分の水密性
が保たれる。
接合された管1,7のいずれかに引抜き荷重が
加わると、管7が抜出方向に移動し、ロツクリン
グ10がその管7と共に補強材6におけるテーパ
状の周壁面9aの径小側に向かつて移動する。そ
の移動により、ロツクリング10が周壁面9aに
より押されて次第に縮径され、喰込み歯11が管
7の外周面7bに喰い込んで抜止めする。この場
合、引抜き荷重が大きいときには、ロツクリング
10は、頂部14を支点として、その受口先端側
部分が拡径する方向にねじれるようになり、そう
なると、ロツクリング10の後端側の歯部11′
(管7の挿込み方向側の歯部)が一層深く管7の
外周面7bに喰い込んで抜け出しにくくする。
〔実施例〕
第1図はこの考案の実施例である水道用硬質塩
化ビニル管の接続装置の使用状態を示す断面図、
第2図は第1図のA−A線に沿う断面図、第3図
は第1図の要部を拡大した部分断面図である。水
道用硬質塩化ビニル管1の端部には全体として他
の部分よりも拡径された受口2が形設されてい
る。この受口2は、軸線方向の中央内部にゴム輪
収容溝3を有し、このゴム輪収容溝3に環状のゴ
ム輪4が装着されている。また、ゴム輪収容溝3
よりも前端側には所定幅の第1の凹所5が形成さ
れており、この第1の凹所5にはその周壁面を覆
う金属製の補強材6が内嵌されている。この補強
材6の内周面には受口2に挿し込まれた他の水道
用硬質塩化ビニル管7の外周面との間に空間8を
形成する第2の凹所9が形設されている。第3図
に示すようにこの第2の凹所9の周壁面9aは受
口2の軸方向先端に近づくほど径小となるテーパ
状に形成されている。上記第2の凹所9にはロツ
クリング10が保持されている。このロツクリン
グ10は、第2図に示すように、ばね性を備えた
鋼製リングの一箇所10aを分割した一つ割状の
ものであつて、上記第2の凹所9により空間8内
で縮径されたときの最小内径が上記塩化ビニル管
7の外径よりも小さくなり、上記空間8内で拡径
されたときの最大内径が上記塩化ビニル管の外面
と引掛かる程度に構成されている。また、第3図
に詳細に示したように、ロツクリング10の内周
面には鋸歯状断面の喰込み歯11が具備されてい
る。喰込み歯11の具体的構成を第5A図、第5
B図および第5C図を参照して説明する。喰込み
歯11は、管7の外周面7bに喰込み可能であつ
て受口2先端側に位置する第1傾斜面11aとこ
の第1傾斜面11aに交差する第2傾斜面11b
とにより形作られかつ軸線L(または軸線Lに平
行な線L″)に対する第1傾斜面11aの開き角
度θ1が線L″に対する第2傾斜面11bの開き
角度θ2よりも小さくなされた歯部11′が軸方
向に沿つて並列されているものである。そして、
喰込み歯11における受口2先端側の端部に位置
する歯部11′Aの第1傾斜面11aがその第1
傾斜面11aよりも径方向外方に面一に斜めに延
び出されて当該ロツクリング10における受口先
端側端面10aまで達する径大なガイド面15と
なされている。また、ロツクリング10の外周面
は、中央部よりも前側部12が上記テーパ状の軸
方向周壁面9aよりもやや大きな勾配を有し、中
央部よりも後側部13が上記軸方向周壁面9aよ
りもやや小さな勾配を有する山形となつている。
14はロツクリング10の外周面の頂部を示して
いる。
第1図のように受口2に他の塩化ビニル管7を
挿し込むと、ゴム輪4が該管7の外周面に圧接
し、塩化ビニル管1及び7の接合部分の水密性が
確保される。
受口2に管7を挿し込んでいくときには、ロツ
クリング10が受口2に対して同心状に位置して
いる場合は勿論、偏心した状態で位置していて
も、管7の先端が径大なガイド面15に当たり、
その後の管7の挿し込みによりロツクリング10
が管7により押されて補強材6の第2の凹所9内
を軸方向に移動し、第5A図のように第2の凹所
9の奥壁面9bに当たつてその移動が阻止され
る。このため、管7の先端は上記ガイド面15に
より案内されてロツクリング10を強制的に拡径
させつつロツクリング10に挿し込まれる。ここ
で、管7に先窄り状の挿口7aを具備させておく
と、管7をロツクリング10に非常に容易に挿し
込むことができる。
また、ロツクリング10が拡径および縮径を許
す分割部10aを備えているので、このロツクリ
ング10はねじれることが可能である。したがつ
て、ロツクリング10が第5A図のように第2の
凹所9の奥壁面9bに当たると、その後の管7の
挿し込みによつてロツクリング10が強制的に拡
径されてその頂部14が補強材6のテーパ状の周
壁面9aに当たり、次にロツクリング10が頂部
14を支点として第5A図の矢印Bのようにねじ
れてロツクリング10の受口先端側部分が縮径す
る。この場合、喰込み歯11における受口先端側
の端部に位置する歯部11′Aの第1傾斜面11
aがその第1傾斜面11aよりも径方向外方に面
一に斜めに延び出されて当該ロツクリング10に
おける受口先端側端面10aまで達するガイド面
15となされていることにより、歯部11′Aの
第1傾斜面11aと管7の外周面7bとのなす角
度αが直角よりも小さくなつて歯部11′Aが管
7の外周面7bに引掛かりにくく、しかも、ロツ
クリング10の受口先端側部分の縮径によりガイ
ド面15と管7の外周面とのなす角度α1がさら
に小さくなつて(α1<α2)、管7の先端にロツク
リング10の喰込み歯11が引掛かりにくくなる
ので、管7をロツクリング10に容易に挿し込む
ことができる。
そして、第5A図の矢印Bのようにロツクリン
グ10がねじれて実線の状態になると、喰込み歯
11の各歯部11′…の並列状態は軸線Lと平行
な線L′に対してθの傾きを持つようになるので、
管7の先端がロツクリング10に少し挿し込まれ
た後さらに管7が矢印Xのようにロツクリング1
0に挿し込まれるときには、第5B図のように喰
込み歯11における受口先端側の端部の歯部1
1′Aやその近辺の歯部11′だけが管7の外周面
7bに当り、他の歯部11′…は管7の外周面7
bに当たらなくなるので、管7の外周面7bに喰
込み歯11の全体が管7の外周面7bに弾接して
その外周面7bを引つ掻くような状態になること
はない。したがつて、上記した作用、すなわち管
7を挿し込むときには、ロツクリング10の端面
に達するガイド面15と管7の外周面7bとのな
す角度αが直角よりも小さくなつて歯部11′A
が管7の外周面7bに引掛かりにくい上、ロツク
リング10の受口先端側部分の縮径によりガイド
面15と管7の外周面とのなす角度α1がさらに
小さくなつて、管7の先端にロツクリング10の
喰込み歯11が引掛かりにくくなるという作用
と、受口先端側の端部の歯部11′Aやその近辺
の歯部11′だけが管7の外周面7bに当るとい
う作用とが相乗して、管7を容易に挿し込め、し
かも管7の外周面7bが傷付きにくい。
一方、受口2に管7を挿し込むことによりゴム
輪4が管7の外周面に圧接して接合部分の水密性
が保たれる。
第1図或いは第4図に実線で示すように、塩化
ビニル管1と7とが接合された状態から、例えば
管7に抜出方向のスラスト荷重が加わると、ロツ
クリング10が塩化ビニル管7とともに軸方向周
壁面9aの先端側へ向かつて移動する。その移動
により、ロツクリング10が軸方向周壁面9aに
押されて次第に縮径し、喰込み歯11が第3図の
ように塩化ビニル管7の外周面に喰い込む。上記
スラスト荷重がそれほど大きくないときは、喰込
み歯11が一定幅だけ喰い込むと、ロツクリング
10の頂部14が軸方向周壁面9aに強く圧接し
てロツクリング10がその位置より前へは移動で
きなくなる。これにより塩化ビニル管7が抜け止
めされて受口2からの離脱が防止される。また、
第3図の状態から管7に抜出方向のスラスト荷重
が加わると、ロツクリング10が上記頂部14を
支点として図中時計方向に揺動しようとするか
ら、ロツクリング10の後端側の喰込み歯11が
一層深く塩化ビニル管7の外周面に喰い込もうと
する。そのため、抜け止め作用が一層強くなる。
ところで、喰込み歯11の喰込み幅は、ロツク
リング10が軸方向周壁面9aにより縮径される
度合によつて決まり、その喰込み幅が塩化ビニル
管7の肉厚に対して大きすぎると、該管7が損傷
するおそれがある。このような損傷を未然に防止
するためには、ロツクリング10が上記第2の凹
所9の前端部壁面9bに当接したときに、そのロ
ツクリング10が上記損傷を与えない程度の内径
に縮径されるようにしておくことが有効である。
こうしておくと、管7に大きなスラスト荷重が加
わつても、第2の凹所9内でのロツクリング10
の移動が第2の凹所9の前端部壁面9bによつて
阻止されるので、軸方向周壁面9aによつてロツ
クリング10が必要以上に縮径されて上記喰込み
幅が異常に大きくなるといつた事態が防止され、
塩化ビニル管7の損傷が未然に防止される。
以上は一つ割状のロツクリング10を用いた例
であるが、ロツクリング10の構成はこれ以外の
ものであつてもよい。例えばリング体を二箇所或
いはそれ以上の複数箇所で分割することによつて
構成された複数の円弧状部材をロツクリングとし
て用いてもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案の水道用硬質塩
化ビニル管の接続構造は、管と管との接合を接合
部材を用いることなく行うことができる。また、
接合部分の水密性を確保する機能のみならず、そ
れ自体に具備されたロツクリングによる離脱防止
機能を併せ持つているので、離脱防止金具が不要
となる。したがつて、部品点数の削減による価格
低減と軽量化とを容易に達成できるばかりでな
く、接合に際しては、トルクレンチなどの工具を
用いずに受口に塩化ビニル管を挿し込むだけで、
熟練を必要とすることなく極めて簡単に接合でき
るので、接合作業性が従来に比べて大幅に改善さ
れ、同時に軽量化に伴う安全性も向上する。
特に本考案によれば、次のような卓越した効果
が奏される。すなわち、ロツクリングに、喰込み
歯の歯部の第1傾斜面から斜めに面一に延び出さ
れて端面まで達する径大なガイド面が具備されて
いるので、ロツクリングが受口に対して偏心した
状態で位置していても(この場合がほとんどであ
る)、受口に挿し込んだ管の先端が径大な上記ガ
イド面に当たつた後、そのガイド面により案内さ
れて容易にロツクリングに挿し込まれるという効
果がある。また、ロツクリングにガイド面が設け
られており、ロツクリングの外周面に最大径の頂
部が設けられており、しかもロツクリングのねじ
れが可能であることにより、ロツクリングへの管
の挿し込み時には、受口先端側の端部の歯部やそ
の近辺の歯部だけが管の外周面に引掛かりにくい
状態で当たることになるので、管を容易に挿し込
むことができるのみならず、管の外周面が傷付き
にくいという効果がある。さらに、接合された管
に大きな引抜き荷重が加わつたときには、ロツク
リングが頂部14を支点として受口先端側部分が
拡径する方向にねじれ、ロツクリングの後端側の
歯部が一層深く管の外周面に喰い込んで抜止めす
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例である水道用硬質塩
化ビニル管の接続装置の使用状態を示す断面図、
第2図は第1図のA−A線に沿う断面図、第3図
は第1図の要部を拡大した部分断面図、第4図は
ロツクリングの作用を説明するための部分断面
図、第5A図はロツクリングの他の作用を説明す
るための拡大部分断面図、第5B図はロツクリン
グのさらに他の作用を説明するための拡大部分断
面図、第5C図はロツクリングの要部構造を説明
するための部分断面図、第6図は従来装置の使用
状態を説明するための断面図である。 1……水道用硬質塩化ビニル管、2……受口、
4……ゴム輪、5……第1の凹所、6……補強
材、7……他の水道用硬質塩化ビニル管、7b…
…外周面、8……空間、9……第2の凹所、9a
……第2の凹所の周壁面、10……ロツクリン
グ、10a……分割部、11……喰込み歯、1
1′……歯部、11a……第1傾斜面、11b…
…第2傾斜面、14……頂部、15……ガイド
面、L……軸線L、θ1……第1傾斜面の開き角
度、θ2……第2傾斜面の開き角度。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 水道用硬質塩化ビニル管1の受口2の内部に、
    この受口2に挿し込まれる他の水道用硬質塩化ビ
    ニル管7の外周面7bに圧接するゴム輪4が装着
    され、上記受口2に設けられた第1の凹所5に、
    この凹所5の周壁面を覆い且つ上記他の水道用硬
    質塩化ビニル管7の外周面7bとの間に空間8を
    形成する第2の凹所9が形設された補強材6が内
    嵌され、この第2の凹所9の周壁面9aが、上記
    受口2先端に近づく程径小となるテーパ状に形成
    され、上記空間8に、その拡径及び縮径を許す分
    割部10aを備えた円筒状のロツクリング10が
    軸方向移動可能に保持され、このロツクリング1
    0は、上記他の水道用硬質塩化ビニル管7の外周
    面7bに喰込み可能であつて受口2先端側に位置
    する第1傾斜面11aとこの第1傾斜面11aに
    交差する第2傾斜面11bとにより形作られかつ
    軸線Lに対する第1傾斜面11aの開き角度θ1
    が軸線Lに対する第2傾斜面11bの開き角度θ
    2よりも小さくなされた歯部11′が軸方向に沿
    つて並列されてなる鋸歯状の喰込み歯11を内周
    面に備え、この喰込み歯11における受口2先端
    側の端部に位置する歯部11′Aの第1傾斜面1
    1aがその第1傾斜面11aよりも径方向外方に
    面一に斜めに延び出されて当該ロツクリング10
    における受口先端側端面10aまで達するガイド
    面15となされ、このロツクリング10の外周面
    は軸方向中央部が最大径を持つ頂部14となさ
    れ、さらにこのロツクリング10は、上記空間8
    内で上記第2の凹所9のテーパ状の周壁面9aに
    より押されて縮径したときの最小内径が上記他の
    水道用硬質塩化ビニル管7の外径よりも小さく設
    定され、上記空間8内で拡径されたときの最大内
    径が上記他の水道用硬質塩化ビニル管7の外周面
    と引掛かる程度にその水道用硬質塩化ビニル管7
    の外径より小さく設定されていることを特徴とす
    る水道用硬質塩化ビニル管の接続装置。
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