JP2003148665A - 合成樹脂管用管継手 - Google Patents
合成樹脂管用管継手Info
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- JP2003148665A JP2003148665A JP2001342732A JP2001342732A JP2003148665A JP 2003148665 A JP2003148665 A JP 2003148665A JP 2001342732 A JP2001342732 A JP 2001342732A JP 2001342732 A JP2001342732 A JP 2001342732A JP 2003148665 A JP2003148665 A JP 2003148665A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 管の連結作業が簡単で、締込力が常に適正状
態となり、充分な止水性をも有する、塩化ビニル樹脂管
などの合成樹脂管用の管継手を提供する。 【解決手段】 各種機器の継手部の受口1と、受口1の
嵌合孔11に嵌め込む水密ゴム輪2と、受口1にボルト
14止めするロック体3と、ロック体3の嵌合孔33に
嵌め込むロックリング4と、ロックリング4のテーパ面
43に嵌め込むグリップリングとからなる。水密ゴム輪
2はロック体3で押されて圧縮する。ロック体3とロッ
クリング4とには、互に係合するテーパ鍔34、41が
付いていて、ロックリング4を回動させると、テーパ作
用で、ロックリング4は嵌入量を増す。グリップリング
5は割リング形状で、縮径することにより、内面の歯が
管6の外面に喰い込むようになる。
態となり、充分な止水性をも有する、塩化ビニル樹脂管
などの合成樹脂管用の管継手を提供する。 【解決手段】 各種機器の継手部の受口1と、受口1の
嵌合孔11に嵌め込む水密ゴム輪2と、受口1にボルト
14止めするロック体3と、ロック体3の嵌合孔33に
嵌め込むロックリング4と、ロックリング4のテーパ面
43に嵌め込むグリップリングとからなる。水密ゴム輪
2はロック体3で押されて圧縮する。ロック体3とロッ
クリング4とには、互に係合するテーパ鍔34、41が
付いていて、ロックリング4を回動させると、テーパ作
用で、ロックリング4は嵌入量を増す。グリップリング
5は割リング形状で、縮径することにより、内面の歯が
管6の外面に喰い込むようになる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、塩化ビニル樹脂
管などの合成樹脂管の連結に用いる管継手に関し、特
に、バルブなどの各種流体機器の継手部や、各種パイプ
の継手部などに用いるのに適する合成樹脂管用管継手に
関する。
管などの合成樹脂管の連結に用いる管継手に関し、特
に、バルブなどの各種流体機器の継手部や、各種パイプ
の継手部などに用いるのに適する合成樹脂管用管継手に
関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂管用の管継手について、既に本
発明者は、常に適正な締込状態にセットでき、不良施工
を防止できるものを、特開2000−263558号と
して提案した。この管継手では、共に割リング形のテー
パ付スリーブとグリップリングとを用い、継手の締込み
時には、このグリップリングをテーパ面によって縮径さ
せて管外面に喰込ませ、また、スリーブやグリップリン
グが割り量以上には縮径しないことを利用して、締込力
の適正化と、グリップリングの歯の管への喰い込み過ぎ
による管の破損を防止するようになっている。
発明者は、常に適正な締込状態にセットでき、不良施工
を防止できるものを、特開2000−263558号と
して提案した。この管継手では、共に割リング形のテー
パ付スリーブとグリップリングとを用い、継手の締込み
時には、このグリップリングをテーパ面によって縮径さ
せて管外面に喰込ませ、また、スリーブやグリップリン
グが割り量以上には縮径しないことを利用して、締込力
の適正化と、グリップリングの歯の管への喰い込み過ぎ
による管の破損を防止するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
管継手では、漏水防止の為の水密ゴム輪は、受口内面の
環状溝内に単に嵌め込まれているだけで、ゴム輪に対し
て押圧力を付与する形式ではないので、止水力に対する
信頼性が乏しいという問題がある。更に、グリップリン
グの他に、割リング形状のテーパ付スリーブを用いるの
で、構造が複雑となって、製造コストが高くなる他、締
込作業の効率化も充分とはいえない。
管継手では、漏水防止の為の水密ゴム輪は、受口内面の
環状溝内に単に嵌め込まれているだけで、ゴム輪に対し
て押圧力を付与する形式ではないので、止水力に対する
信頼性が乏しいという問題がある。更に、グリップリン
グの他に、割リング形状のテーパ付スリーブを用いるの
で、構造が複雑となって、製造コストが高くなる他、締
込作業の効率化も充分とはいえない。
【0004】本発明は、このような点に鑑み、管の連結
作業が簡単で、短時間施工が可能であり、かつ、締込力
は常に適正となり、不良施工のおそれがなく、その上、
止水性に富んだ合成樹脂管用管継手を提供するにある。
作業が簡単で、短時間施工が可能であり、かつ、締込力
は常に適正となり、不良施工のおそれがなく、その上、
止水性に富んだ合成樹脂管用管継手を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の管継手の技術的
手段は、継手部の受口と、受口の嵌合孔に嵌め込まれる
水密ゴム輪と、受口にボルト止めされるロック体と、ロ
ック体の嵌合孔に嵌め込まれるロックリングと、ロック
リングのテーパ面に嵌め込まれるグリップリングとから
なり、水密ゴム輪はロック体で押されて圧縮し、受口内
面と管外面とに密着するようになり、ロック体とロック
リングとには互に係合するテーパ鍔が形成されていて、
ロック体に嵌めたロックリングを回動させると、両テー
パの作用でロックリングが嵌入量を増すようになり、グ
リップリングは、外面がテーパ面で、内面が歯面であ
り、1箇所に切割を有し、ロックリングが嵌入量を増す
と、グリップリングはテーパ面の作用で縮径して、歯面
が菅の外面に喰い込むようになることにある。
手段は、継手部の受口と、受口の嵌合孔に嵌め込まれる
水密ゴム輪と、受口にボルト止めされるロック体と、ロ
ック体の嵌合孔に嵌め込まれるロックリングと、ロック
リングのテーパ面に嵌め込まれるグリップリングとから
なり、水密ゴム輪はロック体で押されて圧縮し、受口内
面と管外面とに密着するようになり、ロック体とロック
リングとには互に係合するテーパ鍔が形成されていて、
ロック体に嵌めたロックリングを回動させると、両テー
パの作用でロックリングが嵌入量を増すようになり、グ
リップリングは、外面がテーパ面で、内面が歯面であ
り、1箇所に切割を有し、ロックリングが嵌入量を増す
と、グリップリングはテーパ面の作用で縮径して、歯面
が菅の外面に喰い込むようになることにある。
【0006】また、水密ゴム輪の前端面に舌片部が形成
されていて、この舌片部は管が挿入された時に、受口内
面と管外面との間に喰い込むようにすることも可能であ
る。更に、水密ゴム輪の後端面には、押込溝がリング状
に形成され、他方、ロック体の前端面には、押込突条が
リング状に形成されていて、ロック体の締込状態では、
この押込突条が押込溝に嵌入して、水密ゴム輪に押圧力
を付与するようにしてもよい。また、受口のフランジ
と、ロック体のフランジとの間にスペーサを挟み込んだ
状態でボルト締めして、仮セットするようにするのが好
ましい。更に、ロックリングのテーパ外鍔の端にストッ
パー突部が形成されていて、このストッパー突部と、ロ
ック体のテーパ内鍔の端との衝突が、回動締込終端とな
るようにするのがよい。また、グリップリングの外周面
に、複数個の切欠が形成されているようにしてもよい。
されていて、この舌片部は管が挿入された時に、受口内
面と管外面との間に喰い込むようにすることも可能であ
る。更に、水密ゴム輪の後端面には、押込溝がリング状
に形成され、他方、ロック体の前端面には、押込突条が
リング状に形成されていて、ロック体の締込状態では、
この押込突条が押込溝に嵌入して、水密ゴム輪に押圧力
を付与するようにしてもよい。また、受口のフランジ
と、ロック体のフランジとの間にスペーサを挟み込んだ
状態でボルト締めして、仮セットするようにするのが好
ましい。更に、ロックリングのテーパ外鍔の端にストッ
パー突部が形成されていて、このストッパー突部と、ロ
ック体のテーパ内鍔の端との衝突が、回動締込終端とな
るようにするのがよい。また、グリップリングの外周面
に、複数個の切欠が形成されているようにしてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の管継手の実施の形態を、
図面の実施例に基づいて説明する。図1は管継手の分解
状態である。図中、1は各種機器やパイプなどの継手部
の受口である。受口1の開口端には、ゴム輪嵌合孔11
が形成されていて、この嵌合孔11の奥の方はテーパ面
12になっている。また、受口1の外面には、締込用の
フランジ13が形成されている。14は締込用ボルト、
15は仮セット用のスペーサである。
図面の実施例に基づいて説明する。図1は管継手の分解
状態である。図中、1は各種機器やパイプなどの継手部
の受口である。受口1の開口端には、ゴム輪嵌合孔11
が形成されていて、この嵌合孔11の奥の方はテーパ面
12になっている。また、受口1の外面には、締込用の
フランジ13が形成されている。14は締込用ボルト、
15は仮セット用のスペーサである。
【0008】2は水密ゴム輪で、通常はスチレンブタジ
エンゴムなどの合成ゴムで作られる。このゴム輪2は、
受口1の嵌合孔11に嵌め込まれ、管と受口との間から
の漏水を防止する。このゴム輪2の詳細な断面形状は図
4に示されている。ゴム輪2の外面は、嵌合孔11の形
状に合わせて成形されていて、テーパ面21を有する。
また、ゴム輪2の内径D1は、非圧縮状態で、連結する
管6の外径よりも僅かに大きい。ゴム輪2の後端面に
は、押込溝22がリング状に形成されていて、ここから
押圧力が加えられる。また、ゴム輪2の先端には、舌片
部23が設けられていて、舌片部23の先端の内径D2
は管6の外径よりも小さくなっている。
エンゴムなどの合成ゴムで作られる。このゴム輪2は、
受口1の嵌合孔11に嵌め込まれ、管と受口との間から
の漏水を防止する。このゴム輪2の詳細な断面形状は図
4に示されている。ゴム輪2の外面は、嵌合孔11の形
状に合わせて成形されていて、テーパ面21を有する。
また、ゴム輪2の内径D1は、非圧縮状態で、連結する
管6の外径よりも僅かに大きい。ゴム輪2の後端面に
は、押込溝22がリング状に形成されていて、ここから
押圧力が加えられる。また、ゴム輪2の先端には、舌片
部23が設けられていて、舌片部23の先端の内径D2
は管6の外径よりも小さくなっている。
【0009】3はロック体で、外側にフランジ31が設
けられていて、受口のフランジ13に対してボルト止め
される。ロック体3の前端面には、押込突条32がリン
グ状に形成されていて、この押込突条32がゴム輪2の
押込溝22に嵌入するようになる。ロック体3の後端面
には、嵌合孔33が設けられていて、ここにロックリン
グ4が嵌込まれる。更に、ロック体3の後端面には、突
出状にテーパ内鍔34が図5のように3個形成されてい
る。
けられていて、受口のフランジ13に対してボルト止め
される。ロック体3の前端面には、押込突条32がリン
グ状に形成されていて、この押込突条32がゴム輪2の
押込溝22に嵌入するようになる。ロック体3の後端面
には、嵌合孔33が設けられていて、ここにロックリン
グ4が嵌込まれる。更に、ロック体3の後端面には、突
出状にテーパ内鍔34が図5のように3個形成されてい
る。
【0010】ロックリング4には、図6に示されるよう
に3個のテーパ外鍔41が形成されていて、ロックリン
グ4をロック体の嵌合孔33に嵌め込むと、両方のテー
パ鍔34、41が係合するようになり、ロックリング4
を回動させると、テーパの傾斜によってロックリング4
が嵌入量を増す方向に移動する。42は外鍔41の端に
設けられたストッパー突部で、ここを金槌で叩いて、ロ
ックリング4を回動させ、回動終端ではこの突部42が
内鍔34の端に衝突するようになる。また、図1に示さ
れるように、ロックリング4の内面にはテーパ面43が
形成されていて、ここにグリップリング5が嵌り込む。
に3個のテーパ外鍔41が形成されていて、ロックリン
グ4をロック体の嵌合孔33に嵌め込むと、両方のテー
パ鍔34、41が係合するようになり、ロックリング4
を回動させると、テーパの傾斜によってロックリング4
が嵌入量を増す方向に移動する。42は外鍔41の端に
設けられたストッパー突部で、ここを金槌で叩いて、ロ
ックリング4を回動させ、回動終端ではこの突部42が
内鍔34の端に衝突するようになる。また、図1に示さ
れるように、ロックリング4の内面にはテーパ面43が
形成されていて、ここにグリップリング5が嵌り込む。
【0011】グリップリング5は銅合金やステンレス鋼
などの金属製で、その形状の詳細は、図7、図8に示さ
れている。グリップリング5は、1箇所に切割51を有
し、割リング状である。グリップリング5には、その外
周面の適所に切欠52を形成して、リングが縮径し易い
ようにしてもよい。また、グリップリング5の外面はテ
ーパ面53になっていて、このテーパの角度は、ロック
リング4のテーパ面43の角度に合致している。グリッ
プリング5の内面は歯面54になっている。この歯形
は、実施例では図示のような鋸歯状にして、抜け止め作
用の向上を図っている。ただし、この歯形については自
由に設計可能である。また、グリップリング5の内径D
3は、管6の外径よりも僅かに大きくなっていて、非縮
径状態では、歯面54は管6の外面と接触しない。
などの金属製で、その形状の詳細は、図7、図8に示さ
れている。グリップリング5は、1箇所に切割51を有
し、割リング状である。グリップリング5には、その外
周面の適所に切欠52を形成して、リングが縮径し易い
ようにしてもよい。また、グリップリング5の外面はテ
ーパ面53になっていて、このテーパの角度は、ロック
リング4のテーパ面43の角度に合致している。グリッ
プリング5の内面は歯面54になっている。この歯形
は、実施例では図示のような鋸歯状にして、抜け止め作
用の向上を図っている。ただし、この歯形については自
由に設計可能である。また、グリップリング5の内径D
3は、管6の外径よりも僅かに大きくなっていて、非縮
径状態では、歯面54は管6の外面と接触しない。
【0012】次に、管継手のセット方法について説明す
る。先ず、図2に示されるように、ゴム輪2を受口1の
嵌合孔11に嵌め込むと共に、ロック体3を受口にボル
ト止めする。この際、受口1とロック体3との間にスペ
ーサ15を挟み込む。これにより、ロック体3の押込突
条32はゴム輪2の押込溝22に嵌り込まないので、ゴ
ム輪2には、未だ押圧力が作用しない。続いて、ロック
リング4のテーパ面43にグリップリング5を嵌め込
み、このロックリング4をロック体3の嵌合孔33に嵌
め込む。ただし、この時点では、テーパ鍔34、41に
よる締め込みは行わない。従って、グリップリング5に
は未だ縮径力は作用しない。なお、手順としては、先に
ロック体3にロックリング4を装着し、これを受口1に
取付けるようにしてもよい。
る。先ず、図2に示されるように、ゴム輪2を受口1の
嵌合孔11に嵌め込むと共に、ロック体3を受口にボル
ト止めする。この際、受口1とロック体3との間にスペ
ーサ15を挟み込む。これにより、ロック体3の押込突
条32はゴム輪2の押込溝22に嵌り込まないので、ゴ
ム輪2には、未だ押圧力が作用しない。続いて、ロック
リング4のテーパ面43にグリップリング5を嵌め込
み、このロックリング4をロック体3の嵌合孔33に嵌
め込む。ただし、この時点では、テーパ鍔34、41に
よる締め込みは行わない。従って、グリップリング5に
は未だ縮径力は作用しない。なお、手順としては、先に
ロック体3にロックリング4を装着し、これを受口1に
取付けるようにしてもよい。
【0013】以上のように各部材を仮セットした状態
で、図2のように合成樹脂管6を挿込む。この時点で
は、ゴム輪2やグリップリング5は縮径していないの
で、管6の挿込みに抵抗はなく、手作業などの小さな力
で管を挿込むことができる。ただし、この際、ゴム輪2
の舌片部23は、管6に押されて、受口1の内面と管6
との間に喰い込むようになる。なお、舌片部23の肉厚
は薄くて、簡単に屈曲するので、管6の挿込みに対する
大きな抵抗とはならない。
で、図2のように合成樹脂管6を挿込む。この時点で
は、ゴム輪2やグリップリング5は縮径していないの
で、管6の挿込みに抵抗はなく、手作業などの小さな力
で管を挿込むことができる。ただし、この際、ゴム輪2
の舌片部23は、管6に押されて、受口1の内面と管6
との間に喰い込むようになる。なお、舌片部23の肉厚
は薄くて、簡単に屈曲するので、管6の挿込みに対する
大きな抵抗とはならない。
【0014】合成樹脂管6を完全に挿込んだ後に、締込
み作業に移る。先ず、スペーサ15を取り除き、ボルト
14を締込んで、受口とロック体との両フランジ13、
31を合体させる。この締込みにより、ロック体の押込
突条32が、ゴム輪の押込溝22に嵌り込んで、ゴム輪
2に押圧力を加える。この結果、ゴム輪2が縮んで、管
6の外面や受口1のテーパ面12にしっかりと密着する
ようになり、管と受口との間からの漏水を防止する。
み作業に移る。先ず、スペーサ15を取り除き、ボルト
14を締込んで、受口とロック体との両フランジ13、
31を合体させる。この締込みにより、ロック体の押込
突条32が、ゴム輪の押込溝22に嵌り込んで、ゴム輪
2に押圧力を加える。この結果、ゴム輪2が縮んで、管
6の外面や受口1のテーパ面12にしっかりと密着する
ようになり、管と受口との間からの漏水を防止する。
【0015】続いて、ロックリング4のストッパー突部
42を金槌などで叩いて、ロックリング4を回動させ
る。両方のテーパ鍔34、41が係合しているので、こ
の回動によって、ロックリング4はロック体3の嵌合孔
33により深く嵌入するようになる。この際、グリップ
リング5は、その前端面がロック体3によって当接係止
されていて不動であるので、ロックリング4の嵌入進行
に伴い、両テーパ面43、53の作用で、グリップリン
グ5は縮径し、歯面54が管6の外面に喰い込むように
なる。グリップリング5には切割51や切欠52が設け
られているので、この縮径は容易である。ストッパー突
部42が受口のテーパ内鍔34の端に衝突するまで、叩
き込んでロックリング4を回動させる。この衝突状態
で、歯面54の喰い込み量が適正になるように予じめ設
定されているので、締込み不足や締込み過ぎなどの不良
施工を招くことがなく、常に適正な締込みが可能であ
る。これでセット作業は完了である。
42を金槌などで叩いて、ロックリング4を回動させ
る。両方のテーパ鍔34、41が係合しているので、こ
の回動によって、ロックリング4はロック体3の嵌合孔
33により深く嵌入するようになる。この際、グリップ
リング5は、その前端面がロック体3によって当接係止
されていて不動であるので、ロックリング4の嵌入進行
に伴い、両テーパ面43、53の作用で、グリップリン
グ5は縮径し、歯面54が管6の外面に喰い込むように
なる。グリップリング5には切割51や切欠52が設け
られているので、この縮径は容易である。ストッパー突
部42が受口のテーパ内鍔34の端に衝突するまで、叩
き込んでロックリング4を回動させる。この衝突状態
で、歯面54の喰い込み量が適正になるように予じめ設
定されているので、締込み不足や締込み過ぎなどの不良
施工を招くことがなく、常に適正な締込みが可能であ
る。これでセット作業は完了である。
【0016】セット完了状態では、ゴム輪2が受口1と
管6との間にしっかりと密着しているので、漏水防止性
が非常によい。また、グリップリング5が管6に喰い込
んでいるので、管6に引き抜き方向の力が作用すると、
グリップリング5はテーパ面43、53の作用で、より
縮径方向に変形して、喰い込み量が増加するようにな
る。従って、管6の引き抜きに対しては、非常に大きな
阻止力を持つ。なお、グリップリング5の縮径は、切割
51の間隙分だけであり、間隙が無くなった時点で縮径
が止まるので、必要以上に縮径して、管6を破損させる
ことはない。
管6との間にしっかりと密着しているので、漏水防止性
が非常によい。また、グリップリング5が管6に喰い込
んでいるので、管6に引き抜き方向の力が作用すると、
グリップリング5はテーパ面43、53の作用で、より
縮径方向に変形して、喰い込み量が増加するようにな
る。従って、管6の引き抜きに対しては、非常に大きな
阻止力を持つ。なお、グリップリング5の縮径は、切割
51の間隙分だけであり、間隙が無くなった時点で縮径
が止まるので、必要以上に縮径して、管6を破損させる
ことはない。
【0017】セット後に、管6を引抜く時には、ロック
リング4とボルト14とを緩めれば、ゴム輪2及びグリ
ップリング5が拡径して、管6に対する抵抗が無くなる
ので、簡単に管6を引抜くことができる。
リング4とボルト14とを緩めれば、ゴム輪2及びグリ
ップリング5が拡径して、管6に対する抵抗が無くなる
ので、簡単に管6を引抜くことができる。
【0018】本発明は前記の実施例に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲の記載の範囲内で自由に変形実
施可能である。特に、ゴム輪2、ロック体3、ロックリ
ング4、グリップリング5、及びスペーサ15の材質や
形状の詳細は自由である。
はなく、特許請求の範囲の記載の範囲内で自由に変形実
施可能である。特に、ゴム輪2、ロック体3、ロックリ
ング4、グリップリング5、及びスペーサ15の材質や
形状の詳細は自由である。
【0019】
【発明の効果】本発明の管継手は、合成樹脂管との連結
強度が高く、止水性に富み、連結作業が簡単で、専用工
具を用いることなく、汎用的な工具のみで作業でき、か
つ、常に適正な締込状態が得られて不良施工を防止でき
るなどの優れた機能を有する。また管を挿込む仮セット
時には、水密ゴム輪やグリップリングが拡径状態にあ
り、管の挿入に抵抗がないので、手作業でも容易に管の
挿入ができ、かつ、管の挿入時に、グリップリングの歯
面で管の外表面を傷付けて、管の機械的性質や止水性を
損ねるおそれがない。更に、本発明では、ロックリング
を回動させるだけの簡単な作業で、グリップリングの適
正締込状態が得られるので、管連結作業の能率向上を図
ることができる。また、本発明では、水密ゴム輪に圧縮
を加えるので、止水性が高く、漏水を効果的に防止でき
る。
強度が高く、止水性に富み、連結作業が簡単で、専用工
具を用いることなく、汎用的な工具のみで作業でき、か
つ、常に適正な締込状態が得られて不良施工を防止でき
るなどの優れた機能を有する。また管を挿込む仮セット
時には、水密ゴム輪やグリップリングが拡径状態にあ
り、管の挿入に抵抗がないので、手作業でも容易に管の
挿入ができ、かつ、管の挿入時に、グリップリングの歯
面で管の外表面を傷付けて、管の機械的性質や止水性を
損ねるおそれがない。更に、本発明では、ロックリング
を回動させるだけの簡単な作業で、グリップリングの適
正締込状態が得られるので、管連結作業の能率向上を図
ることができる。また、本発明では、水密ゴム輪に圧縮
を加えるので、止水性が高く、漏水を効果的に防止でき
る。
【0020】請求項2のものでは、水密ゴム輪に舌片部
があって、この舌片部が、管挿入時に受口内面と管外面
との間に喰い込むようになるので、止水性の一層の向上
を図ることができる。
があって、この舌片部が、管挿入時に受口内面と管外面
との間に喰い込むようになるので、止水性の一層の向上
を図ることができる。
【0021】請求項3のものでは、水密ゴム輪の溝に、
ロック体の突条を押込んで締込む方式であるから、水密
ゴム輪に強い圧縮力を加えることができ、止水性能をよ
り高めることができる。
ロック体の突条を押込んで締込む方式であるから、水密
ゴム輪に強い圧縮力を加えることができ、止水性能をよ
り高めることができる。
【0022】請求項4のものでは、スペーサを用いて仮
セットする形式であるから、仮セット作業が簡単であ
り、また、管の挿入を容易に行える。
セットする形式であるから、仮セット作業が簡単であ
り、また、管の挿入を容易に行える。
【0023】請求項5のものでは、ロックリングの回動
作業は、ストッパー突部を金槌などで叩くだけでよく、
作業が簡単である他、この突部の衝突係止によって、適
正締込状態が得られるので、締込み不足や締込み過ぎな
どの施工不良を招くことがない。
作業は、ストッパー突部を金槌などで叩くだけでよく、
作業が簡単である他、この突部の衝突係止によって、適
正締込状態が得られるので、締込み不足や締込み過ぎな
どの施工不良を招くことがない。
【0024】請求項6のものでは、グリップリングの外
周に切欠があるので、グリップリングの縮径には、小さ
な力しか要さず、縮径締込みを確実に行わせることがで
きる。
周に切欠があるので、グリップリングの縮径には、小さ
な力しか要さず、縮径締込みを確実に行わせることがで
きる。
【図1】本発明の管継手の実施例の分解状態の断面図。
【図2】仮セット状態の断面図。
【図3】完全締込状態の断面図。
【図4】水密ゴム輪の拡大断面図。
【図5】ロック体の後面図。
【図6】ロックリングの後面図。
【図7】グリップリングの後面図。
【図8】グリップリングの拡大断面図。
1 受口
2 水密ゴム輪
3 ロック体
4 ロックリング
5 グリップリング
6 合成樹脂管
11 嵌合孔
12 テーパ面
13 フランジ
14 ボルト
15 スペーサ
21 テーパ面
22 押込溝
23 舌片部
31 フランジ
32 押込突条
33 嵌合孔
34 テーパ内鍔
41 テーパ外鍔
42 スットパー突部
43 テーパ面
51 切割
52 切欠
53 テーパ面
54 歯面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月23日(2002.1.2
3)
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
Claims (6)
- 【請求項1】 継手部の受口と、受口の嵌合孔に嵌め込
まれる水密ゴム輪と、受口にボルト止めされるロック体
と、ロック体の嵌合孔に嵌め込まれるロックリングと、
ロックリングのテーパ面に嵌め込まれるグリップリング
とからなり、水密ゴム輪はロック体で押されて圧縮し、
受口内面と管外面とに密着するようになり、ロック体と
ロックリングとには互に係合するテーパ鍔が形成されて
いて、ロック体に嵌めたロックリングを回動させると、
両テーパの作用でロックリングが嵌入量を増すようにな
り、グリップリングは、外面がテーパ面で、内面が歯面
であり、1箇所に切割を有し、ロックリングが嵌入量を
増すと、グリップリングはテーパ面の作用で縮径して、
歯面が管の外面に喰い込むようになる合成樹脂管用管継
手。 - 【請求項2】 水密ゴム輪の前端面に舌片部が形成され
ていて、この舌片部は管が挿入された時に、受口内面と
管外面との間に喰い込むようになる請求項1記載の合成
樹脂管用管継手。 - 【請求項3】 水密ゴム輪の後端面には、押込溝がリン
グ状に形成され、他方、ロック体の前端面には、押込突
条がリング状に形成されていて、ロック体の締込状態で
は、この押込突条が押込溝に嵌入して、水密ゴム輪に押
圧力を付与するようになる請求項1記載の合成樹脂管用
管継手。 - 【請求項4】 受口のフランジと、ロック体のフランジ
との間にスペーサを挟み込んだ状態でボルト締めして、
仮セットする請求項1記載の合成樹脂管用管継手。 - 【請求項5】 ロックリングのテーパ外鍔の端にストッ
パー突部が形成されていて、このストッパー突部と、ロ
ック体のテーパ内鍔の端との衝突が、回動締込終端とな
る請求項1記載の合成樹脂管用管継手。 - 【請求項6】 グリップリングの外周面に、複数個の切
欠が形成されている請求項1記載の合成樹脂管用管継
手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001342732A JP2003148665A (ja) | 2001-11-08 | 2001-11-08 | 合成樹脂管用管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001342732A JP2003148665A (ja) | 2001-11-08 | 2001-11-08 | 合成樹脂管用管継手 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003148665A true JP2003148665A (ja) | 2003-05-21 |
Family
ID=19156536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001342732A Pending JP2003148665A (ja) | 2001-11-08 | 2001-11-08 | 合成樹脂管用管継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003148665A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100927164B1 (ko) * | 2007-10-24 | 2009-11-18 | 현대주철산업 주식회사 | 관 연결 소켓 |
KR100979222B1 (ko) | 2010-05-10 | 2010-08-31 | 주식회사 서원양행 | 상하수도관 연결용 압륜 어셈블리 |
JP2011094655A (ja) * | 2009-10-28 | 2011-05-12 | Jfe Steel Corp | 配管継手 |
JP2015515588A (ja) * | 2012-03-16 | 2015-05-28 | ロマック インダストリーズ インク | 導引機構を備えるフィッティング |
KR101895441B1 (ko) * | 2016-04-18 | 2018-09-17 | 주식회사 한양하이텍 | 이중지수 주철관 파이프의 누수감지 시스템 및 그 주철관파이프 |
-
2001
- 2001-11-08 JP JP2001342732A patent/JP2003148665A/ja active Pending
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