JP7213730B2 - 金型装置及び成形品の製造方法 - Google Patents
金型装置及び成形品の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7213730B2 JP7213730B2 JP2019057664A JP2019057664A JP7213730B2 JP 7213730 B2 JP7213730 B2 JP 7213730B2 JP 2019057664 A JP2019057664 A JP 2019057664A JP 2019057664 A JP2019057664 A JP 2019057664A JP 7213730 B2 JP7213730 B2 JP 7213730B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- passage
- cleaning agent
- cavity
- pin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
さらに、押出ピンがピン挿通用通路内に戻らない場合には、第1金型および第2金型の開閉ができなくなり、ひいては射出成形できなくなってしまう。一方、このような状況で第1金型および第2金型を無理に型締めしてしまうと、金型装置自体が破壊されてしまうおそれもあった。
第1金型(21)と第2金型(22)を分割面で組み合わせることにより内部にキャビティ(23)が形成される金型装置(1)であって、
キャビティ(23)に連通するように第1金型(21)に形成された第1通路(31)、および第1通路(31)を移動可能に挿通された押出ピン(32)を備え、該押出ピン(32)を、その先端が第1通路(31)におけるキャビティ(23)側の開口部(311)から突き出るように移動させることによって成形品を第1金型(21)から離脱させる成形品押出機構(3)と、
第1通路(31)へ連通するように第1金型(21)に形成された第2通路(41)を備え、第2通路(41)に洗浄剤を供給する洗浄機構4と、を有し、
第2通路(41)に供給された洗浄剤を第1通路(31)に流入させることを通じて、該第1通路(31)を移動する押出ピン(32)を洗浄するように構成した点にある。
第1金型(21)を第2金型(22)と組み合わせることにより、第1金型(21)と第2金型(22)との間にキャビティ(23)を形成する型締め工程と、
ナノ粒子を含有する熱硬化性樹脂組成物をキャビティ(23)内に供給することにより、成形品を得る成形工程と、
第2金型(22)に対し第1金型(21)を型開き方向に相対移動させる型開き工程と、
第1通路(31)におけるキャビティ(23)側の開口部(311)から押出ピン(32)を突き出すことにより成形品を第1金型(21)から離脱させた後、押出ピン(32)を第1通路(31)内へ戻す押出工程と、
押出ピン(32)が第1通路(31)に収納されている状態において、第2通路(41)を通じて第1通路(31)内へ洗浄剤を流入させ、押出ピン(32)を洗浄する洗浄工程と、を有する点にある。
以降、磁性ナノ粒子を用いる場合を例示して説明する。
ここで得られる成形品の硬化の状態は、本硬化状態であってもよいが、半硬化状態であることが好ましい。一部が半硬化状態であれば、本硬化状態である場合と比較して、磁性ナノ粒子に付着している界面活性剤などからなる分散剤のガス化による爆発の懸念もなく、金型から容易に成型品を剥離することができるというメリットが期待される。
また、樹脂組成物をキャビティ23内において射出温度よりも高い温度であって分散剤が消失しない温度に加熱して本硬化させることも可能であるが、この場合には可動金型21、固定金型22を加熱後、金型装置1を冷却することが必要となるので、作業性が低下するとともに、温度コントロールも困難である。
さらに、熱硬化性樹脂組成物を本硬化させる温度に加熱すると、温度の調整によっては磁性ナノ粒子の表面を被覆する分散剤由来のガスが大量に発生し、このガスにより成形品がキャビティ23内において歪んでしまったり、さらには40t程度の圧力で型締めされている可動金型21、固定金型22が型開きしてしまい、金型装置1が破損してしまうおそれもある。
例えば、洗浄工程は成形・押出工程の直後に行われなくてもよく、押出ピン32が第1通路31の収納位置に位置している状態であれば、型締め工程(STEP1)や成形工程(STEP2)の前に行われてもよい。
また、本実施形態においては、半硬化状態の成形品を可動金型21から離脱させるようになっているが、磁性ナノ粒子を含有する熱硬化性樹脂組成をキャビティ23内で本硬化させ、押出ピン32を用いて可動金型21から離脱させた後、金型を洗浄剤の沸点より低い温度に冷却する工程を介して、洗浄工程を行うようにしてもよい。
2… 射出成形機構
21… 可動金型(第1金型)
22… 固定金型(第2金型)
23… キャビティ
24… 注入路
3… 成形品押出機構
31… 第1通路(ピン挿通用通路)
311… 第1開口部
312… 第2開口部
32… 押出ピン
33… ピン駆動装置
34… 伝達部材
35… スプリング
36… ダストシール(防塵部材)
4… 洗浄機構
41… 第2通路(洗浄用通路)
411… 供給口
412… 排出口
421… 第1Oリング(封止部材)
422… 第2Oリング(封止部材)
Claims (7)
- ナノ粒子を含有する熱硬化性樹脂組成物の成形品を製造するために用いられ、第1金型と第2金型とを分割面で組み合わせることにより内部にキャビティが形成される金型装置であって、
キャビティに連通するように第1金型に形成された第1通路、および第1通路を移動可能に挿通された押出ピンを備え、該押出ピンを、その先端が第1通路におけるキャビティ側の開口部から突き出るように移動させることによって成形品を第1金型から離脱させる成形品押出機構と、
第1通路へ連通するように第1金型に形成された第2通路を備え、第2通路に洗浄剤を供給する洗浄機構と、を有し、
第2通路に供給された洗浄剤を第1通路に流入させることを通じて、該第1通路を移動する押出ピンを洗浄するように構成した金型装置。 - 第1通路の内壁における第2通路との連設部と、第1通路のキャビティ側の開口部との間に、洗浄剤漏れを防止する封止部材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の金型装置。
- 第1通路の内壁における封止部材の配置よりも開口部側に、第1通路内へのダスト侵入を防止する防塵部材が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の金型装置。
- 洗浄機構において、第2通路に供給した洗浄剤を循環させて、第2通路に供給することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の金型装置。
- 請求項1~4のいずれか記載の金型装置を用いて、ナノ粒子を含有する熱硬化性樹脂組成物の成形品を製造する方法であって、
第1金型を第2金型と組み合わせることにより、第1金型と第2金型との間にキャビティを形成する型締め工程と、
ナノ粒子を含有する熱硬化性樹脂組成物をキャビティ内に供給することにより、成形品を得る成形工程と、
第2金型に対し第1金型を型開き方向に相対移動させる型開き工程と、
第1通路におけるキャビティ側の開口部から押出ピンを突き出すことにより成形品を第1金型から離脱させた後、押出ピンを第1通路内へ戻す押出工程と、
押出ピンが第1通路に収納されている状態において、第2通路を通じて第1通路内へ洗浄剤を流入させ、押出ピンを洗浄する洗浄工程と、を有することを特徴とする成形品の製造方法。 - 成形工程において成形品を半硬化状態で得て、押出工程において該成形品を押し出し、押出工程の後に洗浄工程を行うことを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
- 洗浄工程において、第2通路に供給した洗浄剤を循環させて、第2通路に供給することを特徴とする請求項5または6に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019057664A JP7213730B2 (ja) | 2019-03-26 | 2019-03-26 | 金型装置及び成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019057664A JP7213730B2 (ja) | 2019-03-26 | 2019-03-26 | 金型装置及び成形品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020157532A JP2020157532A (ja) | 2020-10-01 |
JP7213730B2 true JP7213730B2 (ja) | 2023-01-27 |
Family
ID=72641148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019057664A Active JP7213730B2 (ja) | 2019-03-26 | 2019-03-26 | 金型装置及び成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7213730B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5715885A (en) | 1995-12-29 | 1998-02-10 | Georg Fischer Disa, Inc. | Apparatus and method for cleaning core box vents |
JP2012187832A (ja) | 2011-03-11 | 2012-10-04 | Panasonic Corp | トランスファー成形装置の清掃方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59153214U (ja) * | 1983-03-30 | 1984-10-15 | トヨタ自動車株式会社 | 樹脂成形金型のエジエクタ−装置 |
JPH01269507A (ja) * | 1988-04-21 | 1989-10-27 | Mazda Motor Corp | 合成樹脂成形用金型の洗浄装置 |
JP3066476B2 (ja) * | 1992-04-03 | 2000-07-17 | トーワ株式会社 | 電子部品の樹脂封止成形用金型とその嵌合摺動部の清掃方法 |
-
2019
- 2019-03-26 JP JP2019057664A patent/JP7213730B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5715885A (en) | 1995-12-29 | 1998-02-10 | Georg Fischer Disa, Inc. | Apparatus and method for cleaning core box vents |
JP2012187832A (ja) | 2011-03-11 | 2012-10-04 | Panasonic Corp | トランスファー成形装置の清掃方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020157532A (ja) | 2020-10-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2410238C2 (ru) | Пресс-форма для инжекционного прессования | |
JPS6227124A (ja) | 射出成形体を製造するための方法と装置 | |
JP7213730B2 (ja) | 金型装置及び成形品の製造方法 | |
JPS61121919A (ja) | 射出成形工具において湯口部材を打抜いて除去するための方法と装置 | |
JP2009045896A (ja) | アンダーカット部を有する椀状物品の射出成形方法。 | |
KR100931804B1 (ko) | 사출 성형기의 형체 장치 | |
KR20200078191A (ko) | 금형의 공압형 제품 취출 장치 및 이를 이용한 제품 취출 방법 | |
JP3599441B2 (ja) | 型内被覆成形法用の金型 | |
JP2009269271A (ja) | 突き合わせバリを抑制しアンダーカット処理する成形方法 | |
JP7345298B2 (ja) | 成形品取出し装置、成形品取出し方法、この成形品取出し装置を用いた成形品の製造方法、および付属部除去装置 | |
KR101659535B1 (ko) | 진공 사출금형 | |
JP2012187832A (ja) | トランスファー成形装置の清掃方法 | |
JP2009061767A (ja) | 射出プレス成形方法 | |
JP3587845B1 (ja) | エジェクタピン | |
JP2005125623A (ja) | 成形体の製造装置、製造方法、および成形体 | |
KR200451369Y1 (ko) | 슬라이드 코어를 이용한 파이프형 언더컷 취출 장치 | |
WO1995026865A1 (fr) | Procede de moulage de resine et machine de moulage de resine | |
JPH07266367A (ja) | 樹脂成形法 | |
JP3368373B2 (ja) | ディスク成形方法 | |
EP1710071A1 (en) | An injection moulding device as well as a method for moulding disc shaped objects | |
JP2532422Y2 (ja) | ディスク射出成形用金型装置 | |
JPH06328526A (ja) | 射出成形機のエジェクト制御方法 | |
JPH07285135A (ja) | 樹脂成形における金型の洗浄方法 | |
JPH03222707A (ja) | 射出成形型 | |
JPH07323446A (ja) | 樹脂成形法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220315 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221214 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221227 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230117 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7213730 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |