JP2532422Y2 - ディスク射出成形用金型装置 - Google Patents
ディスク射出成形用金型装置Info
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- JP2532422Y2 JP2532422Y2 JP1991064346U JP6434691U JP2532422Y2 JP 2532422 Y2 JP2532422 Y2 JP 2532422Y2 JP 1991064346 U JP1991064346 U JP 1991064346U JP 6434691 U JP6434691 U JP 6434691U JP 2532422 Y2 JP2532422 Y2 JP 2532422Y2
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- disk
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ディスク射出成形用金
型装置に係わり、特にCD(コンパクトディスク)射出
成形の際のコールドスラッグ溜まりの冷却不良によるス
プルーの突落動作不良を解消するディスク射出成形用金
型装置に関する。
型装置に係わり、特にCD(コンパクトディスク)射出
成形の際のコールドスラッグ溜まりの冷却不良によるス
プルーの突落動作不良を解消するディスク射出成形用金
型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、ディスク射出成形用金型装置1
00の一従来例の全体断面図である。
00の一従来例の全体断面図である。
【0003】以下、同図を用いてディスク射出成形用金
型装置(以下、単に射出金型と称す)100を説明す
る。
型装置(以下、単に射出金型と称す)100を説明す
る。
【0004】射出金型100は、パーティングライン1
を境にして固定側金型2と可動側金型3に二分される。
を境にして固定側金型2と可動側金型3に二分される。
【0005】固定側金型2は、固定側モールドプレート
4、スプルーブッシュ5、固定側コア6、スタンパー
7、外周リング8、スタンパー押え9、ガイドブッシュ
10で構成されている。
4、スプルーブッシュ5、固定側コア6、スタンパー
7、外周リング8、スタンパー押え9、ガイドブッシュ
10で構成されている。
【0006】さらに、可動側金型3は、可動側モールド
プレート11、ホルダープレート12、可動側コア1
3、内周入れ子14、延長パイプ21、パンチ戻しスプ
リング23、ガイドピン24、パンチストッパ25とパ
ンチアッセンブリ80で構成されている。
プレート11、ホルダープレート12、可動側コア1
3、内周入れ子14、延長パイプ21、パンチ戻しスプ
リング23、ガイドピン24、パンチストッパ25とパ
ンチアッセンブリ80で構成されている。
【0007】また、同図において、26,27,28,
29,30,31は冷却水シール用のOリングである。
29,30,31は冷却水シール用のOリングである。
【0008】図3(A),(B),(C)は、パンチア
ッセンブリ80の一従来例の説明図で、図3(A)は上
面図、図3(B)は図3(A)の切断線AーAに沿った
拡大断面図、図3(C)は図3(A)の切断線BーBに
沿った拡大断面図である。パンチアッセンブリ80は、
パンチ胴体16と、その先端に嵌着させたパンチ本体1
5と、パンチ胴体16の先端面に形成したアンダーカッ
ト37と、パンチ胴体16の中心同軸上を摺動するエジ
ェクターピン17と、エジェクターロッド19と、エジ
ェクターピンホルダー18と、エジェクターピン戻しス
プリング22とからなるものである。さらに、32,3
3の空間部には溶接ろうが充填されてパンチ胴体16と
パンチ本体15は接合され、パンチアッセンブリ80の
内部に冷却路42が形成されている。また、パンチ本体
15の先端面中央にはエジェクターピン17が後退して
コールドスラッグ溜り43aが形成されている。
ッセンブリ80の一従来例の説明図で、図3(A)は上
面図、図3(B)は図3(A)の切断線AーAに沿った
拡大断面図、図3(C)は図3(A)の切断線BーBに
沿った拡大断面図である。パンチアッセンブリ80は、
パンチ胴体16と、その先端に嵌着させたパンチ本体1
5と、パンチ胴体16の先端面に形成したアンダーカッ
ト37と、パンチ胴体16の中心同軸上を摺動するエジ
ェクターピン17と、エジェクターロッド19と、エジ
ェクターピンホルダー18と、エジェクターピン戻しス
プリング22とからなるものである。さらに、32,3
3の空間部には溶接ろうが充填されてパンチ胴体16と
パンチ本体15は接合され、パンチアッセンブリ80の
内部に冷却路42が形成されている。また、パンチ本体
15の先端面中央にはエジェクターピン17が後退して
コールドスラッグ溜り43aが形成されている。
【0009】このパンチアッセンブリ80を組み込んだ
射出金型100は、図示しない射出成形機の押圧ロッド
によりパンチアッセンブリ80が固定側金型2の方向に
摺動して、パンチ本体15がディスク35に中心孔35
aを形成すると共に、図示しない射出成形機の別の押圧
ロッドによりエジェクターピン17がエジェクターピン
戻しスプリング22に抗して摺動し、先端面よりスプー
ルをアンダーカット37より無理抜きして突き落とすこ
とができる。
射出金型100は、図示しない射出成形機の押圧ロッド
によりパンチアッセンブリ80が固定側金型2の方向に
摺動して、パンチ本体15がディスク35に中心孔35
aを形成すると共に、図示しない射出成形機の別の押圧
ロッドによりエジェクターピン17がエジェクターピン
戻しスプリング22に抗して摺動し、先端面よりスプー
ルをアンダーカット37より無理抜きして突き落とすこ
とができる。
【0010】上述した構成要素からなる射出金型100
は、図示しない射出成形機に取り付けられ、この射出成
形機の型開閉動作に応じて固定側金型2と可動側金型3
が開閉可能となる。
は、図示しない射出成形機に取り付けられ、この射出成
形機の型開閉動作に応じて固定側金型2と可動側金型3
が開閉可能となる。
【0011】図2、図3を用いて動作説明をする。
【0012】射出金型100を取り付けた図示しない射
出成形機の型締力が所定の圧力に達した後、スプールブ
ッシュ5のR状凹面5aに当接した射出成形機の射出ノ
ズルから溶融した樹脂が射出され、スプルーブッシュ5
に形成されたスプルー空間Sを通過し、ディスク空間D
内に充填される。従って射出完了時には夫々の空間が樹
脂で充填され、ディスク35とスプルー34が成形され
る。
出成形機の型締力が所定の圧力に達した後、スプールブ
ッシュ5のR状凹面5aに当接した射出成形機の射出ノ
ズルから溶融した樹脂が射出され、スプルーブッシュ5
に形成されたスプルー空間Sを通過し、ディスク空間D
内に充填される。従って射出完了時には夫々の空間が樹
脂で充填され、ディスク35とスプルー34が成形され
る。
【0013】尚、固定側金型2の固定側コア6にはスタ
ンパー7が取り付けられており、従って成形されたディ
スク35の一面側にはスタンパー7の情報が複製され
る。
ンパー7が取り付けられており、従って成形されたディ
スク35の一面側にはスタンパー7の情報が複製され
る。
【0014】ディスク35とスプルー34が固化する所
定の冷却時間を経た後、射出成形機の型開動作により射
出金型100は開かれる。
定の冷却時間を経た後、射出成形機の型開動作により射
出金型100は開かれる。
【0015】この型開動作の直前に、可動側金型3に組
み込まれたパンチアッセンブリ80が射出成形機の押圧
ロッドによりパンチ戻しスプリング23に抗してA方向
に突き出され、ディスク35に中心孔35aが形成され
て、ディスク35とスプルー34は分離さる。
み込まれたパンチアッセンブリ80が射出成形機の押圧
ロッドによりパンチ戻しスプリング23に抗してA方向
に突き出され、ディスク35に中心孔35aが形成され
て、ディスク35とスプルー34は分離さる。
【0016】さらに型開動作が進行する過程で、スプル
ーブッシュ5とスタンパー押え9の隙間36よりエアが
吹き出し、成形したディスク35をスタンパー7より剥
離させて可動側金型3に保持し、パンチアッセンブリ8
0先端のアンダーカット37により保持されたスプルー
34はスプルー空間Sより引き離される。
ーブッシュ5とスタンパー押え9の隙間36よりエアが
吹き出し、成形したディスク35をスタンパー7より剥
離させて可動側金型3に保持し、パンチアッセンブリ8
0先端のアンダーカット37により保持されたスプルー
34はスプルー空間Sより引き離される。
【0017】型開完了位置に達したところで図示しない
取出機のハンドが、型開した固定側金型2と可動側金型
3間に挿入され、ディスク35は可動側コア13と内周
入れ子14の隙間38より吹き出すエアにより可動側コ
ア13から分離し、取出機のハンドに受け渡される。
取出機のハンドが、型開した固定側金型2と可動側金型
3間に挿入され、ディスク35は可動側コア13と内周
入れ子14の隙間38より吹き出すエアにより可動側コ
ア13から分離し、取出機のハンドに受け渡される。
【0018】スプルー34は、射出成形機によりエジェ
クターロッド19がエジェクターピン戻しスプリング2
2に抗して突き出されて、エジェクターピン17がスプ
ール34をアンダーカット37より無理抜きして突き出
し、取出機ハンドに受け渡すか、自然落下させる。これ
らの工程を経た後、取出機がディスク35を型外に取出
し射出成形の1サイクルが完了する。
クターロッド19がエジェクターピン戻しスプリング2
2に抗して突き出されて、エジェクターピン17がスプ
ール34をアンダーカット37より無理抜きして突き出
し、取出機ハンドに受け渡すか、自然落下させる。これ
らの工程を経た後、取出機がディスク35を型外に取出
し射出成形の1サイクルが完了する。
【0019】さらに射出金型100の温度条件について
説明する。
説明する。
【0020】射出される樹脂は300℃前後に加熱され
溶融状態に保たれている。ディスク空間Dとスプルー空
間Sに射出された300℃前後の樹脂が自然冷却される
までには非常に長い時間を要するため、金型内には樹脂
の熱量を奪い冷却時間を短縮する目的で数個の冷却路が
掘られ冷却媒体を通している。固定側コア6および可動
側コア13に掘られた冷却路39,40には60〜10
0℃の冷却媒体が流されている。媒体温度は最低でも射
出された樹脂がディスク空間Dを満たすだけの流動性を
保てる温度が必要であり、さらにピットの転写性確保と
内部応力の緩和等を狙い適正な温度に設定する必要があ
る。
溶融状態に保たれている。ディスク空間Dとスプルー空
間Sに射出された300℃前後の樹脂が自然冷却される
までには非常に長い時間を要するため、金型内には樹脂
の熱量を奪い冷却時間を短縮する目的で数個の冷却路が
掘られ冷却媒体を通している。固定側コア6および可動
側コア13に掘られた冷却路39,40には60〜10
0℃の冷却媒体が流されている。媒体温度は最低でも射
出された樹脂がディスク空間Dを満たすだけの流動性を
保てる温度が必要であり、さらにピットの転写性確保と
内部応力の緩和等を狙い適正な温度に設定する必要があ
る。
【0021】スプルー34は成形後廃棄する部分であ
り、それ自身の形状等の善し悪しは無関係であるが、デ
ィスク35の取り出しが十分な冷却時間内に、エジェク
ターピン17によるスプルー34の突き出しが可能の状
態まで固化していなければならない。従って、スプルー
34の冷却のためにスプールブッシュ5には冷却路41
が、パンチアッセンブリ80のコールドスラッグ溜まり
43aの冷却には内部を通る冷却路42が掘られ、通
常、10〜50℃の冷却水が流されている。
り、それ自身の形状等の善し悪しは無関係であるが、デ
ィスク35の取り出しが十分な冷却時間内に、エジェク
ターピン17によるスプルー34の突き出しが可能の状
態まで固化していなければならない。従って、スプルー
34の冷却のためにスプールブッシュ5には冷却路41
が、パンチアッセンブリ80のコールドスラッグ溜まり
43aの冷却には内部を通る冷却路42が掘られ、通
常、10〜50℃の冷却水が流されている。
【0022】
【考案が解決しようとする課題】昨今、ディスクの生産
性を向上させるために射出成形サイクルの短縮が要望さ
れ、特に射出成形1サイクルの略50〜60%を占める
冷却時間の短縮が要望されている。
性を向上させるために射出成形サイクルの短縮が要望さ
れ、特に射出成形1サイクルの略50〜60%を占める
冷却時間の短縮が要望されている。
【0023】しかし、冷却時間が短くなるに従い、上述
したようにスプルー34の冷却不足が問題となる。
したようにスプルー34の冷却不足が問題となる。
【0024】図4(A)〜(C)は、スプルー34の冷
却不足による現象を説明するための図で、図4(A)は
射出金型の形成するスプルー空間S周辺の拡大断面図、
図4(B),(C)はエジェクターピン17によるスプ
ルー34の突き出しを説明する要部拡大断面図であり、
前述した図2の構成要素と同一構成要素には同一符号を
付してある。
却不足による現象を説明するための図で、図4(A)は
射出金型の形成するスプルー空間S周辺の拡大断面図、
図4(B),(C)はエジェクターピン17によるスプ
ルー34の突き出しを説明する要部拡大断面図であり、
前述した図2の構成要素と同一構成要素には同一符号を
付してある。
【0025】以下、同図を用いてスプルー34の冷却不
足による現象を説明する。
足による現象を説明する。
【0026】図4(A)は、エジェクターピン17が図
3に示したエジェクターピン戻しスプリング22により
B方向へ戻されコールドスラッグ溜まり43aの空間
と、固定金型2と可動金型3の間にスプルー空間Sとデ
ィスク空間Dが形成され射出待機の状態を示している。
3に示したエジェクターピン戻しスプリング22により
B方向へ戻されコールドスラッグ溜まり43aの空間
と、固定金型2と可動金型3の間にスプルー空間Sとデ
ィスク空間Dが形成され射出待機の状態を示している。
【0027】図4(B)は、図4(A)に樹脂が射出さ
れて固定金型2が型開し、スプルー34が突き出された
状態を図示したもので、型開完了位置にてエジェクター
ピン17はA方向に突き出され、アンダーカット37を
無理抜きし、スプルー34をパンチ本体15の先端より
分離し突落とす。
れて固定金型2が型開し、スプルー34が突き出された
状態を図示したもので、型開完了位置にてエジェクター
ピン17はA方向に突き出され、アンダーカット37を
無理抜きし、スプルー34をパンチ本体15の先端より
分離し突落とす。
【0028】図4(C)は、スプルー34あるいはコー
ルドスラッグ溜まり43aの冷却が不十分な状態を図示
したもので、エジェクターピン17のA方向への突き出
しにより、コールドスラッグ溜まり43aが冷却不足に
より未だ固化していないスプルー34の中心部を突き破
る形になり、スプルー34はパンチ本体15の先端より
分離することができない。このときスプルー34の棒状
の長さL3は、正規形状のスプルー34のL1+L2と
ほぼ等しくなる。このように、スプルー34の中心部の
冷却固化状態が不十分であるとアンダーカット37を無
理抜きすることができないという問題があった。
ルドスラッグ溜まり43aの冷却が不十分な状態を図示
したもので、エジェクターピン17のA方向への突き出
しにより、コールドスラッグ溜まり43aが冷却不足に
より未だ固化していないスプルー34の中心部を突き破
る形になり、スプルー34はパンチ本体15の先端より
分離することができない。このときスプルー34の棒状
の長さL3は、正規形状のスプルー34のL1+L2と
ほぼ等しくなる。このように、スプルー34の中心部の
冷却固化状態が不十分であるとアンダーカット37を無
理抜きすることができないという問題があった。
【0029】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するためになされたものであり、ディスクを成形する
ためのディスクスタンパーを装着した固定側金型と、前
記ディスクの成形時に前記固定側金型側に可動する可動
側金型と、成形時に前記ディスクスタンパー側に保持さ
れた前記ディスクの中心孔を穿設するために該ディスク
の中心部位に形成されたスプルーを分離する円筒状のパ
ンチ本体を一体的に取り付けて該スプルーに対して進退
するように前記可動側金型に設けたパンチアッセンブリ
とからなるディスク射出成形用金型装置において、前記
円筒状のパンチ本体は、前記スプルーと対向する先端面
の略中央部位にコールドスラッグ溜まりを凹状に形成
し、且つ、前記先端面に前記コールドスラッグ溜まりを
囲繞してアンダーカットを凹状に形成し、且つ、前記コ
ールドスラッグ溜まりを避けた前記先端面に複数本のエ
ジェクターピンを前記スプルーに対して進退自在に設け
ると共に、前記先端面の裏側で背面の略中央部位に沿っ
て冷却路を内設したことを特徴とするディスク射出成形
用金型装置を提供しようとするものである。
決するためになされたものであり、ディスクを成形する
ためのディスクスタンパーを装着した固定側金型と、前
記ディスクの成形時に前記固定側金型側に可動する可動
側金型と、成形時に前記ディスクスタンパー側に保持さ
れた前記ディスクの中心孔を穿設するために該ディスク
の中心部位に形成されたスプルーを分離する円筒状のパ
ンチ本体を一体的に取り付けて該スプルーに対して進退
するように前記可動側金型に設けたパンチアッセンブリ
とからなるディスク射出成形用金型装置において、前記
円筒状のパンチ本体は、前記スプルーと対向する先端面
の略中央部位にコールドスラッグ溜まりを凹状に形成
し、且つ、前記先端面に前記コールドスラッグ溜まりを
囲繞してアンダーカットを凹状に形成し、且つ、前記コ
ールドスラッグ溜まりを避けた前記先端面に複数本のエ
ジェクターピンを前記スプルーに対して進退自在に設け
ると共に、前記先端面の裏側で背面の略中央部位に沿っ
て冷却路を内設したことを特徴とするディスク射出成形
用金型装置を提供しようとするものである。
【0030】
【実施例】図1(A),(B),(C)は、本考案の要
部をなすディスク射出成形用金型装置200のパンチア
ッセンブリ150の一実施例の説明図で、図1(A)は
パンチアッセンブリ150の上面図、図1(B)は図1
(A)の切断線AーAに沿った拡大断面図、図1(C)
は図1(A)の切断線BーBに沿った拡大断面図であ
り、図1(B),(C)は図3(A),(B)の従来の
パンチアッセンブリ80の拡大断面図と対応するもので
ある。
部をなすディスク射出成形用金型装置200のパンチア
ッセンブリ150の一実施例の説明図で、図1(A)は
パンチアッセンブリ150の上面図、図1(B)は図1
(A)の切断線AーAに沿った拡大断面図、図1(C)
は図1(A)の切断線BーBに沿った拡大断面図であ
り、図1(B),(C)は図3(A),(B)の従来の
パンチアッセンブリ80の拡大断面図と対応するもので
ある。
【0031】同図において、51はパンチ本体,52は
ジャケット,53はじゃま板,54はエジェクターピ
ン,55はエジェクターピンホルダー,56はエジェク
ターロッド,57はエジェクターピン戻しスプリング,
58はEリング,59a,59b,59cはシール用O
リングである。
ジャケット,53はじゃま板,54はエジェクターピ
ン,55はエジェクターピンホルダー,56はエジェク
ターロッド,57はエジェクターピン戻しスプリング,
58はEリング,59a,59b,59cはシール用O
リングである。
【0032】パンチ本体51の先端面中心部には、充填
した射出樹脂が離型し易いように半球状をした底部から
なるコールドスラッグ溜まり63が形成されており、こ
のコールドスラッグ溜まり63の周囲にはアンダーカッ
ト65が円状に設けられている。これらはパンチ本体5
1と一体化されている。さらに、パンチアッセンブリ1
50の中心軸と平行に摺動するエジェクターピン54が
二本設けられている。このエジェクターピン54はエジ
ェクターピン戻しスプリング57によつて押圧されてお
り、スプール突き落とし時に図示しない射出成形機の押
圧ロッドによりエジェクターロッド56が押圧されてパ
ンチ本体51先端面のスプールはアンダーカット65を
無理抜きされて突き落とされる。
した射出樹脂が離型し易いように半球状をした底部から
なるコールドスラッグ溜まり63が形成されており、こ
のコールドスラッグ溜まり63の周囲にはアンダーカッ
ト65が円状に設けられている。これらはパンチ本体5
1と一体化されている。さらに、パンチアッセンブリ1
50の中心軸と平行に摺動するエジェクターピン54が
二本設けられている。このエジェクターピン54はエジ
ェクターピン戻しスプリング57によつて押圧されてお
り、スプール突き落とし時に図示しない射出成形機の押
圧ロッドによりエジェクターロッド56が押圧されてパ
ンチ本体51先端面のスプールはアンダーカット65を
無理抜きされて突き落とされる。
【0033】図1(C)では2本のエジェクターピン5
4が示されているが2本に限定するものではない。
4が示されているが2本に限定するものではない。
【0034】また、パンチアッセンブリ150の内部に
は冷却路62が設けられ、冷却水が入口60から冷却路
62へ流入し、さらに、じゃま板53によりコールドス
ラッグ溜まり63の背面近傍を通過し、出口61から流
出する。この冷却路62は、パンチ本体51の先端面の
裏側で背面の略中央部位に沿って内設されており、スプ
ルーのなかでも最も冷却が要求されるコールドスラッグ
溜まり63の背面の略中央部位に近い位置に配置され、
図1(B)が示すように材料強度が許す限りぎりぎりま
でコールドスラッグ溜まり63に近設させて、コールド
スラッグ溜まり63の冷却効率を高めている。
は冷却路62が設けられ、冷却水が入口60から冷却路
62へ流入し、さらに、じゃま板53によりコールドス
ラッグ溜まり63の背面近傍を通過し、出口61から流
出する。この冷却路62は、パンチ本体51の先端面の
裏側で背面の略中央部位に沿って内設されており、スプ
ルーのなかでも最も冷却が要求されるコールドスラッグ
溜まり63の背面の略中央部位に近い位置に配置され、
図1(B)が示すように材料強度が許す限りぎりぎりま
でコールドスラッグ溜まり63に近設させて、コールド
スラッグ溜まり63の冷却効率を高めている。
【0035】本考案のディスク射出成形用金型装置20
0は、上述したパンチアッセンブリ150を図2に示し
たディスク射出成形用金型装置100の可動側金型3に
組み込んだものであり、従来の技術で説明したディスク
射出成形用金型装置100の動作に準じてディスク35
を射出成形することができ、冷却路62をパンチアッセ
ンブリ150のコールドスラッグ溜まり63に近設させ
ることにより、パンチアッセンブリ先端面のスプルーの
最も冷却が要求されるコールドスラッグ溜まり63を十
分に冷却することができる。
0は、上述したパンチアッセンブリ150を図2に示し
たディスク射出成形用金型装置100の可動側金型3に
組み込んだものであり、従来の技術で説明したディスク
射出成形用金型装置100の動作に準じてディスク35
を射出成形することができ、冷却路62をパンチアッセ
ンブリ150のコールドスラッグ溜まり63に近設させ
ることにより、パンチアッセンブリ先端面のスプルーの
最も冷却が要求されるコールドスラッグ溜まり63を十
分に冷却することができる。
【0036】また、複数のエジェクターピン54にする
ことによりスプルーの突き出しがより確実になり射出成
形機の稼働率を向上させることができると共に、射出成
形1サイクルのサイクルの短縮が可能となりディスクの
生産性を向上させることができた。
ことによりスプルーの突き出しがより確実になり射出成
形機の稼働率を向上させることができると共に、射出成
形1サイクルのサイクルの短縮が可能となりディスクの
生産性を向上させることができた。
【0037】
【考案の効果】以上詳述した本考案に係わるディスク射
出成形用金型装置によると、とくに、円筒状のパンチ本
体は、先端面の裏側で背面の略中央部位に沿って冷却路
を内設したため、コールドスラッグ溜まりの中心部位で
肉厚のある樹脂を十分に冷却することができる。更に、
パンチ本体は、コールドスラッグ溜まりを避けた先端面
に複数本のエジェクターピンをスプルーに対して進退自
在に設けているので、複数のエジェクターピンでスプル
ーの平坦な部位を押すことができ、スプルーを確実に分
離して突き落とすことができものである。これに伴っ
て、ディスク射出成形用金型装置の稼働率を向上させる
ことができると共に、射出成形1サイクルのサイクル短
縮を可能とするものである。
出成形用金型装置によると、とくに、円筒状のパンチ本
体は、先端面の裏側で背面の略中央部位に沿って冷却路
を内設したため、コールドスラッグ溜まりの中心部位で
肉厚のある樹脂を十分に冷却することができる。更に、
パンチ本体は、コールドスラッグ溜まりを避けた先端面
に複数本のエジェクターピンをスプルーに対して進退自
在に設けているので、複数のエジェクターピンでスプル
ーの平坦な部位を押すことができ、スプルーを確実に分
離して突き落とすことができものである。これに伴っ
て、ディスク射出成形用金型装置の稼働率を向上させる
ことができると共に、射出成形1サイクルのサイクル短
縮を可能とするものである。
【図1(A)】本考案のディスク射出成形用金型装置の
パンチアッセンブリの上面図である。
パンチアッセンブリの上面図である。
【図1(B)】図1(A)の切断線AーAに沿った拡大
断面図である。
断面図である。
【図1(C)】図1(A)の切断線BーBに沿った拡大
断面図である。
断面図である。
【図2】ディスク射出成形用金型装置の一従来例の全体
断面図である。
断面図である。
【図3(A)】従来のディスク射出成形用金型装置のパ
ンチアッセンブリの上面図である。
ンチアッセンブリの上面図である。
【図3(B)】図3(A)の切断線AーAに沿った拡大
断面図である。
断面図である。
【図3(C)】図3(A)の切断線BーBに沿った拡大
断面図である。
断面図である。
【図4(A)】射出金型の形成するスプルー空間周辺の
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図4(B)】エジェクターピンによるスプルーの突き
出しを説明する要部拡大断面図である。
出しを説明する要部拡大断面図である。
【図4(C)】エジェクターピンによるスプルーの突き
出し動作不良を説明する要部拡大断面図である。
出し動作不良を説明する要部拡大断面図である。
100 従来のディスク射出成形用金型装置の一従来例 150 本考案に係わるパンチアッセンブリの一実施例 200 本考案のディスク射出成形用金型装置の一実施
例 51 パンチ本体 52 ジャケット 53 じゃま板 54 エジェクターピン 55 エジェクターピンホルダ 56 エジェクターロッド 57 エジェクターピン戻しスプリング 58 Eリング 59a シール用Oリング 59b シール用Oリング 59c シール用Oリング 60 冷却水入口 61 冷却水出口 62 冷却路 63 コールドスラッグ溜まり 65 アンダーカット
例 51 パンチ本体 52 ジャケット 53 じゃま板 54 エジェクターピン 55 エジェクターピンホルダ 56 エジェクターロッド 57 エジェクターピン戻しスプリング 58 Eリング 59a シール用Oリング 59b シール用Oリング 59c シール用Oリング 60 冷却水入口 61 冷却水出口 62 冷却路 63 コールドスラッグ溜まり 65 アンダーカット
Claims (1)
- 【請求項1】ディスクを成形するためのディスクスタン
パーを装着した固定側金型と、前記ディスクの成形時に
前記固定側金型側に可動する可動側金型と、成形時に前
記ディスクスタンパー側に保持された前記ディスクの中
心孔を穿設するために該ディスクの中心部位に形成され
たスプルーを分離する円筒状のパンチ本体を一体的に取
り付けて該スプルーに対して進退するように前記可動側
金型に設けたパンチアッセンブリとからなるディスク射
出成形用金型装置において、前記円筒状のパンチ本体は、前記スプルーと対向する先
端面の略中央部位にコールドスラッグ溜まりを凹状に形
成し、且つ、前記先端面に前記コールドスラッグ溜まり
を囲繞してアンダーカットを凹状に形成し、且つ、前記
コールドスラッグ溜まりを避けた前記先端面に複数本の
エジェクターピンを前記スプルーに対して進退自在に設
けると共に、前記先端面の裏側で背面の略中央部位に沿
って冷却路を内設し たことを特徴とするディスク射出成
形用金型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991064346U JP2532422Y2 (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | ディスク射出成形用金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991064346U JP2532422Y2 (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | ディスク射出成形用金型装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH059917U JPH059917U (ja) | 1993-02-09 |
JP2532422Y2 true JP2532422Y2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=13255588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991064346U Expired - Lifetime JP2532422Y2 (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | ディスク射出成形用金型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2532422Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005280004A (ja) * | 2004-03-29 | 2005-10-13 | Seikoh Giken Co Ltd | 金型装置、成形品、その成形方法及び成形機 |
JP2006150638A (ja) | 2004-11-26 | 2006-06-15 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | ディスク成形方法及びその金型 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6382721A (ja) * | 1986-09-29 | 1988-04-13 | Meiki Co Ltd | デイスク成形型 |
-
1991
- 1991-07-18 JP JP1991064346U patent/JP2532422Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH059917U (ja) | 1993-02-09 |
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