JP7212134B1 - 変圧器の巻線構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】油流路における圧力損失の増大を抑制しつつ巻線を支持する。【解決手段】巻線構造1は、鉄心2に電線21が複数層巻回されて形成された方形板状の巻線20と、巻線20の鉄心2の軸心Ax方向における両側に巻線20と対向して配置される一対の絶縁板30と、巻線20と絶縁板30との間に配置され、巻線20および絶縁板30との間で巻線20を冷却する油流路45を形成する複数のスペーサ40とを備え、巻線20は、方形の各辺に対応して4つの領域に区分され、複数のスペーサ40は、軸心Ax方向にに延びて両端が巻線20と絶縁板30とに接するピン状に形成される一方、4つの領域のそれぞれにおいて少なくとも各層の電線21の一部と接するように配置されている。【選択図】図3

Description

ここに開示された技術は、変圧器の巻線構造に関する。
従来より、例えば特許文献1に開示されているように、巻線を冷却するための油流路が形成された変圧器の巻線構造が知られている。この巻線構造では、電線が鉄心に複数層巻回されてなる巻線が複数段配置されている。巻線と巻線との間に複数のスペーサが配置されることにより、巻線とスペーサとの間が油流路として形成される。こうして形成された油流路に冷却油を流通させることで、巻線が冷却される。
特開昭55-61010号公報
ところで、前述したようなスペーサは、巻線を支持する機能も有している。巻線は、通電によって発生する電磁力によって変形し、遂には脱落する虞がある。スペーサは、巻線が電磁力によって変形しないように巻線を支持する。
巻線の電磁力による変形を防止する観点では、スペーサによる巻線の支持面積が大きいほど有効である。しかしながら、そうすると、スペーサの占める面積が増大してしまい、そのため、油流路の流路面積が減少する。油流路の流路断面が減少すると、油流路における圧力損失が増大するため、例えば冷却油を油流路に供給するポンプが大型化してしまう。
ここに開示された技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、油流路における圧力損失の増大を抑制しつつ巻線を支持することができる、変圧器の巻線構造を提供することにある。
ここに開示された変圧器の巻線構造は、巻線と、一対の絶縁板と、複数のスペーサとを備えている。前記巻線は、鉄心に電線が複数層巻回されて形成された方形板状のものである。前記一対の絶縁板は、前記巻線の前記鉄心の軸心方向における両側に前記巻線と対向して配置されている。前記複数のスペーサは、前記巻線と前記絶縁板との間に配置され、前記巻線および前記絶縁板との間で前記巻線を冷却する油流路を形成する。前記巻線は、方形の各辺に対応して4つの領域に区分されている。前記複数のスペーサは、前記軸心方向に延びて両端が前記巻線と前記絶縁板とに接するピン状に形成される一方、前記4つの領域のそれぞれにおいて少なくとも各層の前記電線の一部と接するように配置されている。
前記変圧器の巻線構造によれば、油流路における圧力損失の増大を抑制しつつ巻線を支持することができる。
図1は、変圧器の巻線構造の概略構成を示す斜視図である。 図2は、図1に示すX-X線における断面図である。 図3は、図2に示すY-Y線における断面図である。 図4は、その他の実施形態に係る巻線構造を示す図2相当図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、変圧器の巻線構造1の概略構成を示す斜視図である。図2は、図1に示すX-X線における断面図である。
変圧器の巻線構造1は、ケース10と、複数の巻線20と、複数の絶縁板30と、複数のスペーサ40とを備えている。図示しないが、変圧器は、電圧等を変更するものであり、例えば、鉄心と、この鉄心に設けられる2つの巻線構造1とを有している。
ケース10は、複数の巻線20と、複数の絶縁板30と、複数のスペーサ40とを収納している。ケース10は、筒状のケース本体11と、絶縁筒15とを有している。
具体的に、ケース本体11は、断面が多角形(より詳しくは、四角形)の角筒状に形成されている。この例では、ケース本体11は、上下方向に延びている。即ち、ケース本体11は、上下方向に開口している。ケース本体11には、鉄心2が貫通する。即ち、この例では、鉄心2はケース本体11に対して水平方向に貫通する。より具体的に、ケース本体11には、絶縁筒15が挿入されている。鉄心2は、絶縁筒15に挿入される。絶縁筒15は、鉄心2の軸心Ax方向に延びる筒状に形成されている。この例では、絶縁筒15は、断面が多角形(より詳しくは、四角形)の角筒状に形成されている。絶縁筒15は、鉄心2と巻線20との間を絶縁する。
複数の巻線20のそれぞれは、鉄心2に電線21が複数層巻回されて形成された方形板状の巻線である。即ち、各巻線20は、鉄心2の軸心Ax方向に視た形状が方形に形成されており、厚み方向が軸心Ax方向と一致する板状に形成されている。言い換えれば、各巻線20は、軸心Ax方向と直交する板状に形成されている。この例では、各巻線20は、軸心Ax方向に視た形状が、上下方向に長い長方形である(図3参照)。
図3は、図2に示すY-Y線における断面図である。複数の巻線20は、ケース本体11内において軸心Ax方向に間隔を置いて配列されている。図3に示すように、各巻線20では、1本の電線21が複数層巻回されている。より詳しくは、各巻線20では、電線21が絶縁筒15を介して鉄心2に巻回されている。電線21は、例えば絶縁電線である。なお、図3では、説明の便宜上、各層の電線21と電線21とは間隔を置いて図示しているが、実際は、各層の電線21と電線21とは互いに接した状態で巻回されている。
複数の絶縁板30は、軸心Ax方向と直交する板状に形成されている。複数の絶縁板30は、ケース本体11内において軸心Ax方向に配列されている。より具体的に、複数の絶縁板30のそれぞれは、巻線20と巻線20との間に配置されている。複数の絶縁板30は、ケース本体11の内部空間を軸心Ax方向に複数区画している。こうして、複数の絶縁板30によって区画された複数の空間のそれぞれに巻線20が配置されている。絶縁板30は、隣り合う巻線20と巻線20との間を絶縁する。
複数の絶縁板30では、隣り合う2つの絶縁板30が、一対の絶縁板30(即ち、第1絶縁板31および第2絶縁板32)となっている。つまり、巻線20の軸心Ax方向における両側に巻線20と対向して配置される2つの絶縁板30が一対の絶縁板となっている。さらに言い換えれば、複数の絶縁板30では、第1絶縁板31と第2絶縁板32とが軸心Ax方向に交互に配列されている。
巻線20の軸心Ax方向における一方の第1面20aは、一対の絶縁板30の一方である第1絶縁板31と接している。また、巻線20の軸心Ax方向における他方の第2面20bは、後述するスペーサ40を介して、一対の絶縁板30の他方である第2絶縁板32と接している。つまり、巻線20の第1面20a側は、第1絶縁板31によって支持されており、巻線20の第2面20b側は、スペーサ40によって支持されている。
複数のスペーサ40は、巻線20と第2絶縁板32(即ち、絶縁板30)との間に配置され、巻線20および第2絶縁板32(即ち、絶縁板30)との間で巻線20を冷却する油流路45を形成する。
より詳しくは、油流路45は、複数の巻線20のそれぞれに対して形成される。油流路45は、各巻線20の第2面20b側に形成される。つまり、油流路45は、ケース本体11と、巻線20と、第2絶縁板32と、複数のスペーサ40とによって区画された流路である。油流路45には、絶縁油である冷却油が、例えばポンプ等によって供給される。油流路45では、供給された冷却油が流通することによって巻線20が冷却される。
図1や図3に白抜きの矢印で示すように、油流路45は、冷却油が下から上へ向かって流通する流路である。即ち、油流路45は、冷却油が軸心Ax方向と直交する方向に流通する流路である。
複数のスペーサ40は、軸心Ax方向に延びて両端が巻線20と第2絶縁板32(即ち、絶縁板30)とに接するピン状に形成されている。具体的に、複数のスペーサ40の軸心Ax方向と直交する断面の形状は、円形である。つまり、複数のスペーサ40は、軸心Ax方向に延びる円柱状に形成されている。このように、ピン状のスペーサ40を複数配置して油流路45を形成することで、例えば比較的長い流路壁によって油流路を形成する場合に比べて、油流路45における圧力損失が低減されると共に、均等に油流路45が分散して形成される。
スペーサ40の軸心Ax方向における一端である第1端面40aは、第2絶縁板32に接している。より詳しくは、スペーサ40の第1端面40aは、第2絶縁板32に接着剤によって固着されている。スペーサ40の軸心Ax方向における他端である第2端面40bは、巻線20の第2面20bに接している。より詳しくは、スペーサ40の第2端面40bと巻線20の第2面20bとは、接着剤等で固着されておらず、単に接しているだけである。なお、スペーサ40の第1端面40aは、第2絶縁板32に接着剤等で固着されずに単に接しており、スペーサ40の第2端面40bは、巻線20に接着剤等で固着されていてもよい。また、スペーサ40の第1端面40aおよび第2端面40bの両方が、第2絶縁板32および巻線20に接着剤等で固着されていてもよい。
より詳しくは、この例の巻線構造1では、第1絶縁板31の軸心Ax方向における両側には巻線20が配置され、第2絶縁板32の軸心Ax方向における両側には複数のスペーサ40が配置されている。つまり、第1絶縁板31は、2つの巻線20によって軸心Ax方向に挟まれており、第2絶縁板32は、複数のスペーサ40によって軸心Ax方向に挟まれている。
複数のスペーサ40は、巻線20の第2面20bと接することで巻線20を支持する。こうして巻線20がスペーサ40によって支持されることにより、巻線20が電磁力によって変形することが抑制される。このように、複数のスペーサ40は、油流路45を形成する部材であると共に、巻線20を支持する部材でもある。また、巻線20の第1面20aは第1絶縁板31と接しているので、巻線20は第1絶縁板31によっても支持される。なお、巻線20の第1面20aと第1絶縁板31とは、接着剤等で固着されていてもよいし、接着剤等で固着されずに単に接しているだけでもよい。
具体的には、図3に示すように、巻線20は、方形の各辺に対応して4つの領域(即ち、第1領域S1~第4領域S4)に区分される。そして、複数のスペーサ40は、4つの領域(即ち、第1領域S1~第4領域S4)のそれぞれにおいて少なくとも各層の電線21の一部と接するように配置されている。つまり、巻線20の第1領域S1~第4領域S4のそれぞれにおける各層(この例では、10層のそれぞれの層)の電線21では、少なくとも一部がスペーサ40と接している。
より詳しくは、複数のスペーサ40は、各層の電線21のうち方形の4つの角部に相当する部分と接する複数の第1スペーサ41と、4つの角部以外に相当する部分と接する複数の第2スペーサ42とを有している。第1スペーサ41は、この例では、第1スペーサ41と第2スペーサ42とは、第1端面40aおよび第2端面40bの大きさが同じである。つまり、第1スペーサ41および第2スペーサ42は、巻線20を支持する面積が互いに同じである。
第1スペーサ41は、巻線20において互いに隣接する2つの領域S1~S4の共通のスペーサ40と言える。例えば、第1領域S1と第2領域S2とが隣接する角部の第1スペーサ41は、第1領域S1および第2領域S2の共通のスペーサ40である。その他の角部の第1スペーサ41についても同様である。一の第1スペーサ41は、互いに隣接する複数層(この例では、2層)の電線21と接している。つまり、一の第1スペーサ41は、互いに隣接する2層の電線21をまとめて支持している。この例の巻線20では、電線21が10層巻回されているので、4つの角部のそれぞれにおいて5個の第1スペーサ41が配置される。
第2スペーサ42は、4つの領域S1~S4のそれぞれにおける各層において複数配置されている。また、各領域S1~S4においては、外側の層にいくほど電線21が長くなるため、第2スペーサ42の数量は多くなる傾向である。一の第2スペーサ42は、第1スペーサ41と同様、互いに隣接する複数層(この例では、2層)の電線21と接している。
こうした複数のスペーサ40の位置および数量は、巻線20の電磁力による変形が抑制されるように設定される。そして、スペーサ40がピン状に形成されているので、巻線20の変形抑制の観点により多数のスペーサ40が配置されても、油流路45における圧力損失の増大が抑制される。
なお、この例では、変圧器の巻線構造1について説明したが、ここに開示された巻線構造1に係る技術は、他の電気機器の巻線構造にも適用し得る。
以上のように、変圧器の巻線構造1は、鉄心2に電線21が複数層巻回されて形成された方形板状の巻線20と、巻線20の鉄心2の軸心Ax方向における両側に巻線20と対向して配置される一対の絶縁板30(即ち、第1絶縁板31および第2絶縁板32)と、巻線20と絶縁板30との間に配置され、巻線20および絶縁板30との間で巻線20を冷却する油流路45を形成する複数のスペーサ40とを備えている。巻線20は、方形の各辺に対応して4つの領域S1~S4に区分される。複数のスペーサ40は、軸心Ax方向に延びて両端(即ち、第1端面40aおよび第2端面40b)が巻線20と第2絶縁板32(即ち、絶縁板30)とに接するピン状に形成される一方、4つの領域S1~S4のそれぞれにおいて少なくとも各層の電線21の一部と接するように配置されている。
この構成によれば、巻線20と絶縁板30と複数のスペーサ40との間に油流路45が形成される。そのため、油流路45に冷却油が供給されることで、冷却油によって巻線20を冷却することができる。ここで、複数のスペーサ40は、軸心Ax方向に延びるピン状に形成されているので、例えば比較的長い流路壁によって油流路を形成する場合に比べて、油流路45における圧力損失が低減される。また、複数のスペーサ40の両端が巻線20と絶縁板30とに接しているので、巻線20が複数のスペーサ40によって支持される。そして、複数のスペーサ40は、巻線20の4つの領域S1~S4のそれぞれにおいて少なくとも各層の電線21の一部と接するので、巻線20の全体を均等に支持することが容易となる。これにより、巻線20の電磁力による変形が抑制される。このように、複数のスペーサ40を巻線20の全体に配置しても、スペーサ40がピン状であることから圧力損失の増大が抑制される。以上より、この巻線構造1によれば、油流路45における圧力損失の増大を抑制しつつ巻線20を支持することができる。
また、スペーサ40がピン状に形成されているので、巻線20において所望の箇所を無駄なく適切に支持することができる。つまり、スペーサが比較的大型の部材の場合では所望の箇所だけでなく不要な箇所もまとめて支持してしまうところ、本実施形態のスペーサ40によれば所望の箇所をコンパクトに支持することができる。そのため、不要な圧力損失の増大を防止することができる。また、スペーサ40の配置の自由度が高まる。
また、ピン状の複数のスペーサ40を巻線20全体に均等に配置することで、油流路45を均等に分散して形成することができる。そのため、油流路45において、冷却油の流量、流速の偏りを抑制することができる。よって、巻線20全体を均等に冷却することができる。
また、巻線20の軸心Ax方向における一方の第1面20aは、一対の絶縁板30の一方(即ち、第1絶縁板31)と接している。巻線20の軸心Ax方向における他方の第2面20bは、スペーサ40を介して一対の絶縁板30の他方(即ち、第2絶縁板32)と接している。
この構成によれば、巻線20は第1面20aが第1絶縁板31と接しているので、巻線20はスペーサ40だけでなく第1絶縁板31によっても支持される。そのため、巻線20を強固に支持することができる。
また、スペーサ40の軸心Ax方向と直交する断面の形状は、円形である。
この構成によれば、例えばスペーサ40の軸心Ax方向と直交する断面の形状が多角形の場合に比べて、油流路45における冷却油の流動抵抗を低減することができる。そのため、油流路45における圧力損失の増大を一層抑制することができる。
また、一の角部に相当する部分に配置された複数の第1スペーサ41の互いの間隔は、複数の第2スペーサ42の互いの間隔よりも小さい。
この構成によれば、巻線20において変形しやすい方形の4つの角部に相当する部分を強固に支持しつつも、油流路45における圧力損失をそれ程増大させずにすむ。
《その他の実施形態》
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、前記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
例えば、スペーサ40の軸心Ax方向と直交する断面の形状は、円形以外の形状であってもよい。例えば、スペーサ40の軸心Ax方向と直交する断面の形状は、五角形や六角形等の多角形であってもよいし、楕円形であってもよい。
また、例えば、巻線20の電磁力による変形の虞が低い場合は、各層の電線21において、第1スペーサ41は省略し、複数の第2スペーサ42だけを配置するようにしてもよい。
また、4つの領域S1~S4において、複数の第2スペーサ42を互いの間隔が均一になるように配置してもよいし、領域S1~S4に応じて複数の第2スペーサ42の間隔を相違させてもよい。例えば、第1領域S1および第3領域S3における第2スペーサ42の間隔は、第2領域S2および第4領域S4における第2スペーサ42の間隔よりも小さくしてもよい。この場合、第2領域S2および第4領域S4よりも各層の電線21の長さが長い第1領域S1および第3領域S3において複数の第2スペーサ42がより密に配置されるので、巻線20の変形を効果的に抑制することができる。
また、巻線20、絶縁板30およびスペーサ40の軸心Ax方向における配置構成は、前述したものに限らず、例えば図4に示すような構成であってもよい。具体的には、第1絶縁板31および第2絶縁板32は、前記実施形態と同様、軸心Ax方向に交互に複数配列されている。そして、第1絶縁板31および第2絶縁板32のそれぞれの軸心Ax方向における同じ側の一方の面(この例では、図4において右側の面)には、巻線20が配置されている。また、第1絶縁板31および第2絶縁板32のそれぞれの軸心Ax方向における同じ側の他方の面(この例では、図4において左側の面)には、複数のスペーサ40が配置されている。つまり、この例の巻線構造1では、第1絶縁板31および第2絶縁板32のそれぞれは、巻線20と複数のスペーサ40とによって軸心Ax方向に挟まれている。
また、巻線20、絶縁板30およびスペーサ40の軸心Ax方向における配置構成は、前記実施形態で説明した構成(即ち、図2に示すような構成)と、図4に示すような構成とが混在したものであってもよい。
また、巻線20の両面(即ち、第1面20aおよび第2面20bの両方)をスペーサ40で支持するようにしてもよい。つまり、この場合は、軸心Ax方向に延びて両端が巻線20と第1絶縁板31とに接する複数のスペーサが、巻線20と第1絶縁板31との間にも配置される。
1 変圧器の巻線構造
2 鉄心
20 巻線
20a 第1面
20b 第2面
21 電線
30 絶縁板
31 第1絶縁板(一対の絶縁板)
32 第2絶縁板(一対の絶縁板)
40 スペーサ
40a 第1端面(両端)
40b 第2端面(両端)
45 油流路
Ax 軸心
S1~S4 領域

Claims (2)

  1. 鉄心に電線が複数層巻回されて形成された方形板状の巻線と、
    前記巻線の前記鉄心の軸心方向における両側に前記巻線と対向して配置される一対の絶縁板と、
    前記巻線と前記絶縁板との間に配置され、前記巻線および前記絶縁板との間で前記巻線を冷却する油流路を形成する複数のスペーサとを備え、
    前記巻線は、方形の各辺に対応して4つの領域に区分され、
    前記複数のスペーサは、前記軸心方向に延びて両端が前記巻線と前記絶縁板とに接するピン状に形成される一方、前記4つの領域のそれぞれにおいて少なくとも各層の前記電線の一部と接するように配置されており、
    前記スペーサの前記軸心方向と直交する断面の形状は、円形である、変圧器の巻線構造。
  2. 請求項1に記載の変圧器の巻線構造において、
    前記巻線の前記軸心方向における一方の第1面は、前記一対の絶縁板の一方と接しており、
    前記巻線の前記軸心方向における他方の第2面は、前記スペーサを介して前記一対の絶縁板の他方と接している、変圧器の巻線構造。
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