JP2013191623A - リアクトル - Google Patents

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Abstract

【課題】 冷却手段の追加に伴う損失増加を低減または無くし、冷却性能を高めたリアクトルを得る。
【解決手段】 環状の磁路を形成するコア構体2にコイル3、4が巻回されたリアクトル1であって、コア構体2は、側脚2a、2cと、連結部2e、2fとによって前記環状の磁路を形成し、コイル3、4は、それぞれ側脚2a、2cを囲むように巻回され、側脚2a、2cとコイル3、4の内周面との間には、コイル3、4の軸方向から流入する冷却媒体が流れる流路7が設けられ、コイル3、4の外周の少なくとも一部には、コイル3、4よりも前記冷却媒体が流入する側に突出する整流部材5を配置した。
【選択図】 図1

Description

この発明は、磁気的空隙を有するコア構体を備えたリアクトルに関するもので、特にリアクトルの冷却に関する。
リアクトルなどの従来の静止誘導電気機器においては、鉄心(コア構体)は、積層鋼板にて構成された継鉄鉄心に、リアクタンスの調整のための絶縁物のリアクタンス調整板(磁気的空隙)を設けている。この鉄心の積層方向両側の外周面に、それぞれフィンをそなえた熱伝導板を重ね、このフィンに接触させてコイルを巻装している。このように構成することで、鉄心に生じる熱を熱伝導板に伝達してフィン相互の間隙により有効に排出させることができ、磁路の断面積を小さくすることが可能となり、さらにフィンに接触するコイル内周の熱も排出することができるので、全体を小型化および軽量化できる。このような従来の静止誘導電気機器は、小型、軽量化の要求が強いインバータ機器などに多く使用される(例えば、特許文献1参照)。
特開昭2002−217040号公報
従来の静止誘導電気機器では、冷却性能を高めるために鉄心とコイルとの間に、フィンを備えた熱伝導板を設けているので、鉄心とコイルとの距離が大きくなり、コイルと鉄心との磁気結合が弱くなり、漏れ磁束が増加するという問題があった。また、鉄心とコイルとの間にフィンを備えることで、その分コイルの周長が長くなるので、使用する線材の長さが長くなると共に、コイルでの損失が大きくなるという問題があった。
この発明は、上述のような問題を解決するためになされたもので、冷却手段の追加に伴う損失増加を低減または無くし、冷却性能を高めたリアクトルを得ることを目的とする。
この発明に係るリアクトルは、環状の磁路を形成するコア構体にコイルが巻回されたリアクトルであって、前記コア構体は、側脚と連結部とによって前記環状の磁路を形成し、前記コイルは、前記側脚を囲むように巻回され、前記側脚と前記コイルの内周面との間には、前記コイルの軸方向から流入する冷却媒体が流れる流路が設けられ、前記コイルの外周の少なくとも一部には、前記コイルよりも前記冷却媒体が流入する側に突出する整流部材を配置したものである。
この発明は、冷却手段の追加に伴う損失増加を低減または無くし、冷却性能を高めたリアクトルを得ることができる。
この発明の実施の形態1に係るリアクトルの斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るリアクトルの三面図である。 この発明の実施の形態1に係るリアクトルの説明図である。 この発明の実施の形態2に係るリアクトルの正面図である。 この発明の実施の形態2に係る整流部材の斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る整流部材の変形例を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3に係るリアクトルの正面図である。 この発明の実施の形態4に係るリアクトルの正面図である。 この発明の実施の形態4に係るリアクトルの変形例を示す正面図である。 この発明の実施の形態5に係るリアクトルの二面図である。 この発明の実施の形態6に係るリアクトルの二面図である。 この発明の実施の形態7に係るリアクトルの三面図である。 この発明の実施の形態7に係るリアクトルの断面図である。 この発明の実施の形態7に係るリアクトルの別の断面図である。 この発明の実施の形態8に係るリアクトルの説明図である。 この発明の実施の形態9に係るリアクトルの筐体の断面をとった図である。 この発明の実施の形態10に係るリアクトルの筐体の断面をとった図である。 この発明の実施の形態11に係るリアクトルの筐体の断面をとった図である。 この発明の実施の形態12に係るリアクトルの筐体の断面をとった図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るリアクトル1の斜視図である。図2は、リアクトル1の三面図であり、図2(a)が上面図、図2(b)が正面図、図2(c)が右側面図である。図1および図2において、リアクトル1は、コア構体2と第1のコイル3と第2のコイル4と整流部材5とを有している。電磁鋼板を積層した積層鋼板であるコア構体2は、複数の第1の磁気的空隙2bを有する第1の脚部2aと、複数の第2の磁気的空隙2dを有する第2の脚部2cと、第1の脚部2aおよび第2の脚部2cを正面側でつなぐ第1の連結部2eと、第1の脚部2aおよび第2の脚部2cを背面側でつなぐ第2の連結部2fとで構成される。第1の磁気的空隙2bおよび第2の磁気的空隙2dは、前記積層鋼板の積層方向に沿って第1の脚部2aおよび第2の脚部2cをそれぞれ複数箇所分断し、この分断した箇所にリアクタンスを調整する絶縁物の板材を挿入することで形成されている。この絶縁物の板材は、前記積層鋼板に比べて熱伝導率がきわめて低い。
第1のコイル3は、第1の脚部2aの第1の磁気的空隙2bを囲むように巻回され、第2のコイル4は、第2の脚部2cの第2の磁気的空隙2dを囲むように巻回されている。コア構体2と第1のコイル3および第2のコイル4との間には、スペーサ6がそれぞれ設けられ、コア構体2と第1のコイル3および第2のコイル4との間にそれぞれ冷却媒体の流路7が形成される。コア構体2と第1のコイル3と第2のコイル4とは、図示していない絶縁物によって相互に絶縁されている。筒状の整流部材5は、絶縁物で形成され、第1のコイル3および第2のコイル4の正面寄りの外周面を跨って一体に囲むように設置される。また、整流部材5は、前記冷却媒体が流入する側である正面側に開口し、コア構体2の前記冷却媒体が流入する側の端部となる第1の連結部2eより、突出している。
磁気的空隙2b、2dを有するコア構体2を備えたリアクトル1に高周波電流を通電すると、コイル3、4のみならずコア構体2の温度が上昇する。コア構体2においては、前記絶縁物の板材が挿入された箇所の熱抵抗は極めて高いので、コイル3、4に囲まれるコア構体2の脚部2a、2cの発熱が、コイル3、4に囲まれていないコア構体の連結部2e、2fへ逃げ難く、温度上昇を起こしやすい。これらの温度上昇を抑えるための従来の方法としては、例えば、方法1「コア構体を大型化して熱容量を増やす」、方法2「コイルを分割して表面積を増やすことで放熱を促進する」、方法3「コイルの外周に冷却フィンを設けてコイルを介しての放熱を促進する」などがあるが、方法1および方法2ではリアクトル1の大幅な大形化を招き、方法2および方法3では、コイル2、3の冷却は出来るがコア構体2を十分に冷却できない。
このような課題から、上述の特許文献1に記載の従来の静止誘導電気機器では、鉄心(コア構体)の積層方向両側の外周面に、それぞれフィンをそなえた熱伝導板を重ね、このフィンに接触させてコイルを巻装することで、出来るだけ大形化を抑えて、鉄心に生じる熱を熱伝導板に伝達してフィン相互の間隙により有効に排出させている。
しかしながら、上記従来の静止誘導電気機器では、冷却性能を高めるために鉄心とコイルとの間に、フィンを備えた熱伝導板を設けているので、鉄心とコイルとの距離が大きくなり、その分、コイルと鉄心との磁気結合が弱くなり、漏れ磁束が増加するという問題が生じる。また、鉄心とコイルとの間にフィンを備えることで、その分コイルの周長が長くなるので、使用する線材の長さが長くなると共に、コイルでの損失が大きくなるという別の問題が発生する。
これらの問題の発生を防止するには、コア構体とコイル内周面との間に導体を配置せず、コア構体とコイル内周面との距離を所定の値より小さくする必要がある。一方で、コア構体とコイル内周面との間には、特に温度上昇が大きいコア構体の脚部を冷却するための冷却媒体の流路が必要であり、十分な冷却性能を得るためには前記距離を大きくする必要があった。
この発明の実施の形態1に係るリアクトル1では、このように相反する要求を冷却媒体が流入する側に突出する整流部材5を配置することで解決したものである。図3は、図2(b)における断面C1―C1を示す説明図である。同図の下方から流入する冷却媒体は、第1の連結部2eが配設されているコア構体2の第1の連結部2eにあたって外周部へ拡散するが、第1の連結部2eより下方へ突出している整流部材5によって、流れの方向を流路7に変える(同図中、白塗り矢印を参照)。このように流れの向き変えた冷却媒体は、第1の脚部2aと第1のコイル3の間の流路7および第2の脚部2cと第2のコイル4の間の流路7へとそれぞれ流入して、温度上昇が大きいコア構体2の第1の磁気的空隙2bおよび第2の磁気的空隙2dの近傍を効率的に冷却する(同図中、黒塗り矢印を参照)。
このように、この実施の形態では、整流部材5を設けない場合には外周部へ拡散していた冷却媒体の流れを、効率的に流路7へ流入させることができるので、コア構体2と第1のコイル3および第2のコイル4の内周面とのそれぞれ距離を、前記所定の値より大きくすることなく、コア構体2の第1の磁気的空隙2bおよび第2の磁気的空隙2dの近傍の温度上昇を大幅に抑制できる。
実際に、この実施の形態のリアクトル1に関して熱流体解析を実施したところ、整流部材5を用いることでリアクトル1の最高温度を40度程度下げることが可能であることが分かった。
日本工業規格JIS C 4003−2010によると、電気機器絶縁の絶縁材料の耐熱クラスは、クラス90℃(Y)、105℃(A)、120℃(E)、130℃(B)、155℃(F)、180℃(H)、200℃(N)、220℃(R)、250℃(−)のように区分されている。この各耐熱クラスは、約10〜30℃の間隔で設定されている。従って、上記のように最高温度を40度程度下げれば、使用する絶縁物の耐熱クラスを1〜3段階低くすることができる。一般に、耐熱クラスが高い絶縁物ほどセラミクスの含有量が多くなるので、高価で加工が困難な材料となる。つまり、整流部材5を用いて前記最高温度を大幅に低減することで、高価で加工が難しい、セラミクスの含有率の高い材料または磁器などの高耐熱性の絶縁物を用いる必要が無くなる。これにより、リアクトルの製造が容易になると共に、そのコストも低減できる。
また、コア構体2と第1のコイル3および第2のコイル4の内周面とのそれぞれ距離を、前記所定の値より大きくすることなく、コア構体2の第1の磁気的空隙2bおよび第2の磁気的空隙2dの近傍の温度上昇を大幅に抑制できるので、必要な冷却を得るための別の手段(例えば、前記従来の静止誘導電気機器の冷却フィン)を付加することに伴って生じる、漏れ磁束の増加および第1のコイル3、第2のコイル4の周長の増加が無い。従って、この発明の実施の形態1では、コイルにおける損失を増加させることなく、冷却性能を高めたリアクトル1を得ることができる。
なお、以上の実施の形態では、第1の脚部2aに複数の第1の磁気的空隙2bを、第2の脚部2cに複数の第2の磁気的空隙2dを、それぞれ設けたが、所望の磁気的特性が得られる場合は、第1の脚部2aおよび第2の脚部2cのいずれか一方の磁気的空隙を省略しても良い。この場合、磁気的空隙を省略した側の脚部では、熱伝導性が改善されるので温度上昇が大幅に抑制される。
また、第1の脚部2aおよび第2の脚部2c共に磁気的空隙を設ける必要が無い場合においても、第1のコイル3に囲まれる第1の脚部2aおよび第2のコイル4に囲まれる第2の脚部2cでは、コイルに囲まれていない第1の連結部2eおよび第2の連結部2fに比べて熱が逃げ難いので、この発明に係る整流部材5を用いることで、冷却手段の追加に伴う損失増加を低減または無くして、冷却性能を高めたリアクトルを得ることが可能となる。
以上より、環状の磁路を形成するコア構体2にコイル3、4が巻回されたリアクトル1において、コア構体2は、側脚2a、2cと連結部2e、2fとによって前記環状の磁路を形成し、コイル3、4は、側脚2a、2cを囲むように巻回され、側脚2a、2cとコイル3、4の内周面との間には、それぞれ、コイル3、4の軸方向から流入する冷却媒体が流れる流路7が設けられ、コイル3、4の外周の少なくとも一部には、前記冷却媒体が流入する側に突出する整流部材を配置したので、冷却手段(整流部材5)の追加に伴う損失増加を低減または無くし、冷却性能を高めたリアクトルを得ることができる。
また、整流部材5を、コア構体2の前記冷却媒体が流入する側の端部よりも突出するように配設したので、前記冷却媒体を流路7へより効率的に流入させることができ、冷却性能を大幅に向上することができる。
また、整流部材5を、第1のコイル3の外周および第2のコイル4の外周を跨って、第1のコイル3および第2のコイル4を一体に囲む構成としたので、リアクトル1の整流部材5以外の部材を組立てた後に、湾曲可能な板材をコイル3、4に巻きつけるだけで整流部材5を形成することが可能となる。これにより、リアクトル1を容易に製造できるとともに、整流部材5がコア構体2の前記冷却媒体が流入する側の端部よりも突出する長さを、容易に調整して、所望の冷却性能を得ることが可能となる。
なお、以上の説明では、コア構体2を構成する積層鋼板のかわりにフェライトなどの圧紛材料などを用いてもよい。また、整流部材5の設置方法は、樹脂含侵による接着、接着剤による接着、紐状のもので第1のコイル3および第2のコイル4に固定するなどの方法を用いてもよい。整流部材5の材質は、絶縁物が好ましく、絶縁紙、樹脂などを用いればよい。また、前記冷却媒体は、気体が用いられることが多いが、これに限るものではない。
実施の形態2.
図4は、この実施の形態2に係るリアクトル1の正面図である。図5は、図4に示す第2の整流部材5bの形状を示す斜視図であり、同図中下方が、冷却媒体が流入する側である。この実施の形態における整流部材は、第1のコイル3の外周を囲むC型の第1の整流部材5aと、第2のコイル4の外周を囲むC型の第2の整流部材5bとを有している。この第1の流部材5aと第2の整流部材5bの形状は同じであるが、それぞれの前記C型の開口が互いに向かい合うように配置されている。これら以外は、実施の形態1と同様である。
実施の形態1では、整流部材5が第1のコイル3の外周および第2のコイル4の外周を跨って一体に囲むので、第1のコイル3の外周と第2のコイル4の外周とが所定の間隔を隔てて向かい合う部分(第1のコイル3と第2のコイル4と整流部材5とに囲まれた空間)に、コア構体2の冷却への寄与が低い冷却媒体の流れが生じる。この流れは、第1のコイル3の外周と第2のコイル4の外周の前記向かい合う部分に沿って流れるので、コイル3、4の冷却を促進する。然しながら、整流部材5の冷却媒体が流入する側の開口に流入する冷却媒体の流量が同じとすると、流路7における流量および流速は、前記空間に前記冷却媒体が流れる分だけ減少する。
そこで、この実施の形態2では、第1のコイル3の外周を囲む第1の整流部材5aと、第2のコイル4の外周を囲む第2の整流部材5bとを、それぞれ個別に設けることで、前記空間を減らして、流路7に流れる前記冷却媒体の流量および流速を増やしている。従って、この実施の形態は、コア構体2における発熱の比率がコイル3、4における発熱より高く、リアクトル1全体の温度上昇に対してコア構体2における発熱の影響がより大きい場合に、好ましい構成であるといえる。
なお、この実施の形態の整流部材5a、5bは、図5に示すように、冷却媒体が流入する側のコア構体2より突出する部分にもC型の開口が設けられているので、コア構体2の第1の連結部2eにあたって外周部へ拡散する冷却媒体の流れの一部が、整流部材5a、5bに囲まれた領域外に流出する。この流出分だけ、流路7を流れる冷却媒体が減少する。そこで、図6に示す整流部材5bの変形例のように、冷却媒体が流入する側のコア構体2より突出する部分にはC型の開口を設けないようにすれば、上述の流路7を流れる冷却媒体の減少を防ぐことが可能である。また、このような変形例を用いる場合、整流部材5bを冷却媒体が流入する側から第2のコイル4に挿入することで、容易に組み立て可能である。なお、図6のような変形例を、第1の整流部材5aにも適用できることはいうまでもない。
実施の形態3.
図7は、この実施の形態3に係るリアクトル1の正面図である。この実施の形態では、整流部材5と第1のコイル3および第2のコイル4との間に、それぞれ別のスペーサ8を設け、整流部材5とコイル3および4との間にそれぞれ別の流路9を形成している。これら以外は、実施の形態1と同様である。
このように構成することで、第1のコイル3および第2のコイル4の内周面側のみならず、外周側の表面に沿って冷却媒体が流れるようになるので、第1のコイル3および第2のコイル4を冷却する効果が向上する。然しながら、整流部材5の前記冷却媒体が流入する側の開口が、実施の形態1より大きくなるので、前記流入する冷却媒体の流量が実施の形態1と同じとすると、流路7での流速が減少する。つまり、この実施の形態は、特に、コイル3、4における発熱の比率がコア構体2における発熱より高く、リアクトル1全体の温度上昇に対してコイル3、4における発熱の影響が大きい場合に、好ましい構成であるといえる。
実施の形態4.
図8は、この実施の形態4に係るリアクトル1の正面図である。この実施の形態では、整流部材5は、第1のコイル3および第2のコイル4の外周の一部を、前記両コイルの外周を跨って囲み、整流部材5の前記両コイル周方向の両端面が、複数の第1の磁気的空隙2b(図示せず)または複数の第2の磁気的空隙3d(図示せず)と交差するように配設されている。これら以外は、実施の形態1と同様である。
このように構成することで、コイル3、4における発熱の比率がコア構体2における発熱より高く、リアクトル1全体の温度上昇を抑制するためにコイル3、4における冷却をコア構体2より優先して改善させる必要がある場合において、整流部材5を設けない箇所をつくることでコイル3、4の外周の一部を露出させて、コイル3、4とコア構体2との冷却バランスを調整できる。
ところで、磁気的空隙2b、2dがそれぞれ直列に配置される第1の脚部2aおよび第2の脚部2cの延伸方向、つまり第1の脚部2aおよび第2の脚部2cに設けた積層鋼板の分断面と交差する方向の熱抵抗は、この延伸方向と直交する方向、つまり磁気的空隙2b、2dに分断されない方向より大きい。この実施の形態では、整流部材5を設ける箇所と設けない箇所の境界を前記分断面と交差する方向に設けたので、コア構体2の、整流部材5を設けないことで流路7への冷却媒体の流入が減って冷却作用が低下する部分の熱を、整流部材5が設けられている側のコア構体2の部分へと分散することができる。従って、前記冷却バランスの調整に伴って、コア構体2の局所的温度上昇が生じることを防止できる。
なお、整流部材5の設置場所を限定するので、整流部材5の材料費を低減できることはいうまでもない。
なお、図8では、実施の形態1で示した第1のコイル3および第2のコイル4を整流部材5にて一体に囲む構成から、同図中、整流部材5の下側半分を取り除いたような構成としたが、図9に示す変形例のように、実施の形態2で示したC型の第1の整流部材5aおよびC形の第2の整流部材5bを用いた構成から、同図中、整流部材5aの右側の一部および整流部材5bの左側の一部を取り除いたように構成してもよい。
実施の形態5.
図10は、この実施の形態5に係るリアクトル1の二面図であり、図10(a)が正面図、図10(b)が図10(a)の断面C2-C2における右側面図である。この実施の形態は、冷却媒体の流入が、第1のコイル3および第2のコイル4の軸方向のみならず、直交する方向の成分を有する場合に有効な構成である。整流部材5は、前記直交する方向の側にも開口を有し、整流部材5の周方向の両端は、少なくともコア構体2の前記直交する方向の側の端部よりも突出するように、好ましくは第1のコイル3および第2のコイル4の前記直交する方向の側の端部よりも突出するように構成した。これら以外は、実施の形態1と同様である。
このように構成することで、図10(b)に白塗り矢印で示すように、冷却媒体の流れがコイル3、4の軸方向でなく、これと直交する成分を持って流入する場合、下方向から流れ込む冷却媒体の一部が、コア構体2の下面にあたって、下側の流路7に流入する(同図中下側の黒塗り矢印を参照)。また、前記冷却媒体の他の一部が、整流部材5の内周面にあたって、上側の流路7に流入する(同図中上側の黒塗り矢印を参照)。従って、冷却媒体が、コイル3、4の軸方向と直交する成分を持って流入する場合に於いても、効率的に流路7へ冷却媒体を流入でき、リアクトル1の設置方向の自由度が向上する。
実施の形態6.
図11は、この実施の形態6に係るリアクトル1の二面図であり、図11(a)が正面図、図11(b)が図11(a)の断面C3−C3における右側面図である。この実施の形態では、第1の磁気的空隙2bおよび第2の磁気的空隙2d(図示せず)にて分断された複数の積層鋼板の部品からなるコア構体2を、コア構体2の第1の連結部2e側と第2の連結部2f側とから一組の保持板10にて挟み、この一組の保持板10を保持用ボルト20にて締結している。これら以外は、実施形態1と同様である。
このように、コア構体2を一体保持するために冷却媒体が流入する側に保持板10を設けると、第1の連結部2eの前記冷却媒体が流入する側の端部には、前記冷却媒体が直接接触しなくなる。つまり、この端部では第1の連結部2eの熱を保持板10を介して冷却媒体に伝導させて冷却することになり、第1の連結部2eと保持板10との接触部の熱抵抗および保持板10の熱抵抗などにより、前記端部での冷却効率が低下することがある。このような構成では、流路7での冷却の比率が高まるので、上述の整流部材5の効果がより顕著になる。
以上より、この実施の形態では、冷却媒体が流入する側のコア構体3の一端部と、この一端部と反対側の他端部とを、一組の保持板10にて挟みこんで一体保持するように構成されているので、整流部材5を用いることによる冷却改善の効果がより顕著に現れる。
実施の形態7.
図12は、この発明の実施の形態7に係るリアクトル1の三面図であり、図12(a)が上面図、図12(b)が正面図、図12(c)が右側面図である。図13は、図12(b)の断面C4−C4における上面図であり、図14は、図12(b)の断面C5−C5における右側面図である。この実施の形態では、積層された電磁鋼板を前記積層方向の両方から保持板10にて挟み込んで保持することでコア構体2を形成している。この保持板10は、第1の連結部2e側と第2の連結部2f側の両方にそれぞれ一組設けられている。また、第1のコイル3および第2のコイル4は、上面および下面が開口した四角錐台の形状となっており、冷却媒体が流入する側の前記下面の開口が、前記冷却媒体が流出する側の前記上面の開口より広くなっている。
図12(b)に示すように、整流部材5は、第1のコイル3の外周を囲み且つ第1のコイル3の軸方向断面がC型の第1の整流部材5aと、第2のコイル4の外周を囲み且つ第2のコイル4の軸方向断面がC型の第2の整流部材5bとで構成される。第1の整流部材5aおよび第2の整流部材5bは、それぞれ第1のコイル3および第2のコイル4の外周に沿って設けられるので、前記C型が互いに向かい合った部分の開口部に加え、上面および下面が開口した、外形が四角錐台の形状となっている。つまり、第1の整流部材5aおよび第2の整流部材5bにそれぞれ囲まれる空間の断面は、前記冷却媒体が流入する側になるほど広くなるように構成されている。
図13に示すように、スペーサ6は、コア構体2と第1のコイル3および第2のコイル4との間にそれぞれ設置され、流路7に沿った面が台形の形状となっている。流路7は、前記冷却媒体が流入する側になるほど広くなるように構成されている。以上の構成以外は、実施形態1と同様である。
この実施の形態では、コイル3、4がそれぞれ上面および下面が開口した四角錐台の形状となっており、冷却媒体が流入する側の前記下面の開口が、前記冷却媒体が流出する側の前記上面の開口より広くなっているので、流路7に流入する冷却媒体の量を増やす効果がある。さらに、整流部材5a、5bも、冷却媒体が流入する側の開口の面積が、前記冷却媒体が流出する側の開口の面積より大きいので、流路7に流入する冷却媒体の量が増える。また、整流部材5a、5bの冷却媒体が流入する側の開口から流出する側の開口まで、流路断面が小さくなっていくので、流路7に流入する流速が増加し、冷却効果が向上する。
また、図14に示すように、第1の連結部2e側の保持板10の厚さD1より、コイル3、4の冷却媒体が流入する側の開口の高さD2を大きく構成しているので、保持板10を設置することにより、流路7への前記冷却媒体の流入が阻害されることは無い。
この実施の形態では、冷却媒体が流入する側のコイル3、4とコア構体2との距離が、実施の形態1より大きくなることで、若干の漏れ磁束の増加が生じるが、冷却媒体が流入する側の前記距離を所定の値より小さくできるので、前記漏れ磁束の増加を制限することができる。
また、この実施の形態では、実施の形態1に比べて、冷却媒体が流入する側のコイルの周長が増大するが、前記冷却媒体が流出する側のコイルの周長は増加しない。所定の冷却性能を従来のフィンにて実現するために厚さが非常に厚いフィンが必要な場合、この実施の形態の構成を適用することで、冷却手段の追加に伴う損失増加を低減できる。なお、前記流入する側のコイルの開口が大きくなる部位に関しては絶縁物で構成し、前記流出する側でコイルを巻回することで、コイルの周長の増加を最小限に抑えることが可能である。
実施の形態8.
図15は、この発明の実施の形態8に係るリアクトル1を設置したときの、図3に相当する位置の断面図である。図15において、筒状の整流部材5は、第1のコイル3および第2のコイル4の冷却媒体が流入する側の外周面を一体に囲むように設置され、その冷却媒体が流入する側の端部は、第1のコイル3および第2のコイル4より前記冷却媒体が流入する側に長さL2だけ突出し、且つ、第1の連結部2eより前記冷却媒体が流出する側へ長さ(L1-L2)だけ後退している。これら以外は、実施の形態1と同様である。
この実施の形態では、第1のコイル3および第2のコイル4の冷却媒体が流入する側の端部より整流部材5がL2だけ突出しており、第1のコイル3および第2のコイル4の前記端部に衝突する冷却媒体の流れが流路7へ導かれる。つまり、たとえ整流部材5がコア構体2の冷却媒体が流入する側の端部よりも突出していない場合であっても、第1のコイル3または第2のコイル4のいずれかの冷却媒体が流入する側の端部よりも突出していれば、整流部材5を設けることで流路7へ流入する冷却媒体を増やし、コア構体2の第1の磁気的空隙2bおよび第2の磁気的空隙2dの近傍の温度上昇を抑制できる。
また、図15に2点鎖線で示すように、リアクトル1の左右にそれぞれ隣接する装置11があり、この隣接する装置11の冷却媒体が流入する側の端部が、第1の連結部2eより前記冷却媒体が流出する側へ突出する場合(同図中右側の隣接する装置11では、長さL3-L1だけ第1の連結部2eより突出している)、この突出する分だけ、前記冷却媒体が第1の連結部2eにあたって散逸することを防げるので、より効果的に前記冷却媒体を流路7へ誘導することができる。さらに、整流部材5の突出する長さが短い分だけ(同図中右側の隣接する装置11では、長さL3-L2だけ短い)、隣接する装置11の表面に接する冷却媒体が増えるので、隣接する装置11の温度上昇を抑制できる。その結果、リアクトル1と隣接する装置11とを含めた装置全体の一様な冷却が可能となる。
以上より、環状の磁路を形成するコア構体2にコイル3、4が巻回されたリアクトル1において、コア構体2は、側脚2a、2cと連結部2e、2fとによって前記環状の磁路を形成し、コイル3、4は、側脚2a、2cを囲むように巻回され、側脚2a、2cとコイル3、4の内周面との間には、それぞれ、コイル3、4の軸方向から流入する冷却媒体が流れる流路7が設けられ、コイル3、4の外周の少なくとも一部には、前記コイルよりも前記冷却媒体が流入する側に突出する整流部材を配置したので、冷却手段(整流部材5)の追加に伴う損失増加を低減または無くし、冷却性能を高めたリアクトルを得ることができる。
実施の形態9.
図16(a)は、この発明の実施の形態9に係るリアクトル1の筐体の断面をとった上面図であり、図16(b)は、図16(a)の断面C6−C6における断面図である。この実施の形態のリアクトル1は、実施の形態1に示したリアクトルをリアクトル本体12として2個有し、さらに、それらを収納する筐体13を備えている。なお、図16ではリアクトル本体12を2個有する場合を示したが、アクトル本体12の数は、これに限るものではない。筺体13の一端側には、冷却媒体が流入する筺体の流入口14が、他端側には冷却媒体が流出する筺体の流出口15が、それぞれ設けられている。また、筺体13の中央の部分には、筺体13の内部空間を仕切る仕切り板16が設けられ、リアクトル本体12が収納される第1の空間17と、この第1の空間17の前記一端側に隣接する第2の空間18とを、仕切っている。仕切り板16には、前記整流された冷却媒体をリアクトル本体12へと導く1つの誘導口19が設けられている。この誘導口19は、2台のリアクトル本体12の整流部材5の冷却媒体が流入する側の開口と対向するように設けられている。第2の空間18および誘導口19は、筺体の流入口14から流入する冷却媒体を整流する機能を担っている。
このように構成することで、図16に示すように、筺体の流入口14が、整流部材5の前記開口と対向する方向に設けられていない場合においても、筺体の流入口14から流入した冷却媒体が、一旦、第2の空間18にて整流されて誘導口19を通過することで、整流部材5の前記開口に流入する冷却媒体の流速を向上させることができる。これにより、リアクトル本体12の温度上昇を抑制し、リアクトル1全体の温度を所定の値以下にすることができる。
実施の形態10.
図17(a)は、この発明の実施の形態10に係るリアクトル1の筐体の断面をとった上面図であり、図17(b)は、図17(a)の断面C7−C7における断面図である。この実施の形態では、2つのリアクトル本体12の整流部材5のそれぞれの開口に対向して、仕切り板16に2つの誘導口19を設けている。これら以外は、実施の形態9と同様である。
このように構成することで、誘導口19から第1の空間17へ流れ込む冷却媒体の流れを、整流部材5の冷却媒体が流入する側の開口により集中することができるので、リアクトル本体12の内部の流路7(図示せず)での流量および流速を増大させることができる。従って、このような構成は、特に、リアクトル本体12のコア構体2の脚部2a、2c(図示せず)に熱が蓄積されやすいリアクトルに有効である。なお、脚部2a、2cに熱が蓄積されやすいリアクトルの例としては、定格電圧が高く、コア構体2などの熱抵抗増加の要因となる絶縁部材が厚いリアクトル、磁気的空隙の数が多いリアクトルなどが挙げられる。
なお、リアクトル本体12のコア構体2の冷却媒体が流入する側の端部と、仕切り板16との距離の中間点よりも、仕切り板16側に整流部材5が突出している場合を、近接したという状態と規定する。
実施の形態11.
図18(a)は、この発明の実施の形態11に係るリアクトル1の筐体の断面をとった上面図であり、図18(b)は、図18(a)の断面C8−C8における断面図である。この実施の形態では、2つのリアクトル本体12の筒状の整流部材5を長くして、誘導口19の直近まで整流部材5の冷却媒体が流入する側の開口を近接させている。これら以外は実施の形態10と同様である。なお、前記近接とは、リアクトル本体12のコア構体2の端部と仕切り板16との距離の中間点よりも、仕切り板16側に整流部材5が突出している状態である。
このように構成することで、冷却媒体の流れの殆どが、リアクトル本体12の内部の流路7(図示せず。)に導かれる。従って、実施の形態10より、リアクトル本体12の内部の流路7での流量および流速を増大させることができ、リアクトル本体12の内部の冷却効果が向上する。
実施の形態12.
図19(a)は、この発明の実施の形態12に係るリアクトル1の筐体の断面をとった上面図であり、図19(b)は、図19(a)の断面C9−C9における断面図である。この実施の形態では、2つのリアクトル本体12のそれぞれの流路7(図示せず。)の流入口に対向して、仕切り板16に、前記流入口の形状に合わせた形状の誘導口19を設けている。これら以外は、実施の形態9と同様である。
このように構成することで、コア構体2の冷却媒体が流入する側の端部に衝突する前記冷却媒体の流れが少なくなり、直接、流路7の流入口へ前記冷却媒体を流入させることができる。これにより、設計上の制約から整流部材5で十分な整流機能を確保できない場合、例えば、設置空間の制約から、コア構体2冷却媒体が流入する側の端部をより整流部材5を突出させることができない場合においても、所望の冷却性能を実現できる。
なお、実施の形態9〜13では、筺体の流入口14から流入する前記冷却媒体を整流する第2の空間18に何も設けない場合を示したが、前記整流を妨げない範囲で、第2の空間18に関連機器を収納してもよい。例えば、電源用のインバータ、コンバータまたは変圧器などを第2の空間18に収納し、筺体13内部でリアクトル本体12と電気的に接続することで、電源装置を構成することができる。この場合、筺体13は、リアクトル1としての筺体の機能と、前記電源装置としての筺体の機能とを兼ねることになる。また、第2の空間18に収納された前記関連機器の配置、形状を工夫することで、第2の空間18での整流作用を改善させることも可能である。
また、以上の実施の形態では、磁気的ギャップを有する脚部とコイルの対を2個、備えた場合を示したが、これに限るものではない。例えば、前記対を1個備え、前記1個の対の脚部の両端をC型の連結部にて磁気的につないでもよい。この場合は、整流部材は実施の形態2で示したC型の整流部材を用いる。
1 リアクトル、2 コア構体、2a 第1の脚部、2b 第1の磁気的空隙、2c 第2の脚部、2d 第2の磁気的空隙、2e 第1の連結部、2f 第2の連結部、3 第1のコイル、4 第2のコイル、5 整流部材、5a 第1の整流部材、5b 第2の整流部材、6 スペーサ、7 流路、8 別のスペーサ、9 別の流路、10 保持板、11 隣接する装置、12 リアクトル本体、13 筺体、14 筺体の流入口、15筺体の流出口、16 仕切り板、17 第1の空間、18 第2の空間、19 誘導口、20 保持用ボルト。

Claims (10)

  1. 環状の磁路を形成するコア構体にコイルが巻回されたリアクトルであって、
    前記コア構体は、側脚と連結部とによって前記環状の磁路を形成し、前記コイルは、前記側脚を囲むように巻回され、前記側脚と前記コイルの内周面との間には、前記コイルの軸方向から流入する冷却媒体が流れる流路が設けられ、前記コイルの外周の少なくとも一部には、前記コイルよりも前記冷却媒体が流入する側に突出する整流部材を配置したことを特徴とするリアクトル。
  2. 整流部材は、コア構体の冷却媒体が流入する側の端部よりも前記冷却媒体が流入する側に突出していることを特徴とする請求項1記載のリアクトル。
  3. コア構体の側脚は、磁気的空隙を有することを特徴とする請求項1または2に記載のリアクトル。
  4. コア構体は、第1の磁気的空隙を有する第1の側脚と、第2の磁気的空隙を有して前記第1の側脚と対向する第2の側脚と、前記第1の側脚の一方の端部と前記第2の側脚の一方の端部とをつなぐ第1の連結部と、前記第1の側脚の他方の端部と前記第2の側脚の他方の端部とをつなぐ第2の連結部とを有し、
    コイルは、前記第1の側脚の第1の磁気的空隙を囲むように巻回された第1のコイルと、前記第2の側脚の第2の磁気的空隙を囲むように巻回されて軸方向が前記第1のコイルと同方向の第2のコイルとを有し、
    前記第1の側脚と前記第1のコイルの内壁面との間には、冷却媒体が流れる第1の流路が設けられ、
    前記第2の側脚と前記第2のコイルの内壁面との間には、前記冷却媒体が流れる第2の流路が設けられ、
    前記第1のコイルの外周および前記第2のコイルの外周の少なくとも一部には、前記冷却媒体が流入する側に突出する整流部材を配置したことを特徴とする請求項3記載のリアクトル。
  5. 整流部材は、第1のコイルの外周および第2のコイルの外周を跨って、前記第1のコイルおよび前記第2のコイルを一体に囲むことを特徴とする請求項4記載のリアクトル。
  6. 整流部材は、第1のコイルの外周を囲む第1の整流部材と、第2のコイルの外周を囲む第2の整流部材とを有することを特徴とする請求項4記載のリアクトル。
  7. コア構体は、該コア構体の冷却媒体が流入する側の一端部と、該一端部と反対側の他端部とを、一組の保持板にて挟みこんで一体保持されることを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載のリアクトル。
  8. 整流部材に囲まれる空間の断面は、冷却媒体が流入する側になるほど広くなることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のリアクトル。
  9. 筐体を備えたリアクトルであって、
    前記筐体は、一端側に設けられた冷却媒体の流入口と、他端側に設けられた前記冷却媒体の流出口と、リアクトル本体が収納される第1の空間と、該第1の空間の前記一端側に隣接する第2の空間と、前記第1の空間と前記第2の空間を仕切る仕切り板とを有し、
    前記仕切り板は、前記リアクトル本体の整流部材の前記冷却媒体が流入する開口に対向する誘導口を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のリアクトル。
  10. 整流部材は、絶縁物にて形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のリアクトル。
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