JP6594597B1 - 静止誘導機器 - Google Patents

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Abstract

複数の磁気シールド(140)の各々は、互いに隙間(141)を空けて軸方向(X)に並ぶように配置されている。複数の磁気シールド(140)の各々は、軸方向(X)およびシールド支持面(131)の法線方向(Y)の各々に対して垂直な方向に積層された複数の電磁鋼板(142)で構成されている。複数の磁気シールド(140)の各々と支持部(130)との最短離間距離(L1)は、複数の磁気シールド(140)において互いに隣り合っている磁気シールド(140)同士の隙間(141)の長さ(L2)の2倍以上である。

Description

本発明は、静止誘導機器に関する。
静止誘導機器の構成を開示した文献として、実開昭60−057115号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された静止誘導機器は、磁気シールド構造を備えている。磁気シールド構造においては、タンク内壁面に、シールド板が、各コイルに対向して設けられている。シールド板は、コイルスタック長より長く、コイル直径より横幅が短いケイ素鋼板を複数枚積層して形成されている。少なくとも磁束の流入部と流出部となるシールド板の上下両端側には、磁束の浸透深さより深い、上下方向のスリットまたは溝が、幅方向に沿って複数本形成されている。
実開昭60−057115号公報
従来の静止誘導機器においては、磁気シールドを構成する電磁鋼板の積層方向から入射する漏れ磁束により、渦電流が発生する。この渦電流により電磁鋼板が発熱するため、静止誘導機器の温度が上昇する。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、磁気シールドを構成する電磁鋼板に発生する渦電流によって電磁鋼板が発熱すること抑制し、静止誘導機器の温度上昇を抑制することを目的とする。
本発明に基づく静止誘導機器は、鉄心と、巻線と、支持部と、複数の磁気シールドとを備えている。巻線は、鉄心を中心軸として巻き回されている。支持部は、非磁性の材料で構成され、巻線と鉄心との間において上記中心軸の軸方向に延在して鉄心を支持している。複数の磁気シールドの各々は、支持部の鉄心側とは反対側において、巻線と支持部との間に位置している。支持部は、鉄心側とは反対側に位置するシールド支持面を有している。シールド支持面上には、複数の磁気シールドの各々を固定する複数の固定部が上記軸方向において互いに間隔を空けて設けられている。複数の固定部の各々は、非磁性の材料で構成されている。複数の磁気シールドの各々は、互いに隙間を空けて上記軸方向に並ぶように配置されている。複数の磁気シールドの各々は、上記軸方向およびシールド支持面の法線方向の各々に対して垂直な方向に積層された複数の電磁鋼板で構成されている。複数の磁気シールドの各々と支持部との最短離間距離は、複数の磁気シールドにおいて互いに隣り合っている磁気シールド同士の隙間の長さの2倍以上である。
本発明によれば、電磁鋼板の積層方向において電磁鋼板に入射する漏れ磁束により発生する、渦電流の電流経路を短くすることができる。これにより、電磁鋼板の発熱を抑制することができる。また、鉄心の軸心方向において上記電磁鋼板に入射する漏れ磁束が互いに隣り合う電磁鋼板同士の隙間から漏れて、支持部を通過することを抑制することができる。これにより、支持部が発熱することを抑制することができる。ひいては、静止誘導機器の温度上昇を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の構成を示す図である。 図1に示した静止誘導機器をII−II線矢印方向から見た一部断面図である。 本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器において、複数の磁気シールドおよび複数の固定部を示した斜視図である。 図3に示した複数の磁気シールドおよび複数の固定部をIV−IV線矢印方向から見た断面図である。 本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器において、電磁シールドおよび固定部の各々を流れる第2渦電流の経路を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器において、電磁鋼板の積層方向から見たときの第2渦電流の経路を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器において、軸方向における、複数の磁気シールド全体の中心位置に対する隙間の相対的な位置を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器において、複数の磁気シールドおよび複数の磁気シールド同士の隙間を通過する第1漏れ磁束の、軸方向における磁束密度の変化を解析した結果を示すグラフである。 本発明の実施の形態2に係る静止誘導機器の構成の一部を示す断面図である。
以下、本発明の各実施の形態に係る静止誘導機器について図面を参照して説明する。以下の各実施の形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。また、以下の実施の形態においては、静止誘導機器として変圧器について説明するが、静止誘導機器は、変圧器に限られず、リアクトルなどでもよい。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器の構成を示す図である。図2は、図1に示した静止誘導機器をII−II線矢印方向から見た一部断面図である。
図1および図2に示すように、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器100は、鉄心110と、巻線120と、支持部130と、複数の磁気シールド140とを備えている。静止誘導機器100は、巻線120として高圧巻線121と低圧巻線122とを備えている。
図1および図2に示すように、巻線120は、鉄心110を中心軸として巻き回されている。具体的には、高圧巻線121および低圧巻線122の各々は、鉄心110の主脚部を中心軸として同心円状巻き回されている。すなわち、本実施の形態1に係る静止誘導機器100は、外鉄形変圧器である。
静止誘導機器100は、タンク101をさらに備えている。タンク内には絶縁媒体および冷却媒体である絶縁油または絶縁ガスが充填されている。絶縁油として、たとえば、鉱油、エステル油またはシリコーン油が用いられる。絶縁ガスとして、たとえばSF6ガスまたはドライエアが用いられる。鉄心110、高圧巻線121および低圧巻線122はタンク内に収容されている。
タンク101は、下部タンクと、下部タンク上に配置された上部タンクとで構成されている。下部タンクは、フランジ部を有しており、フランジ部上に上部タンクが載置されている。下部タンクと上部タンクとは、溶接されて一体に形成されている。
高圧巻線121は、低圧巻線122に対して、上記中心軸の軸方向Xにおいて、高圧巻線121は、低圧巻線122同士に挟まれるように位置している。
図1および図2に示すように、支持部130は、巻線120と鉄心110との間において上記中心軸の軸方向Xに延在して鉄心110を支持している。なお、図1に示すように、支持部130は、軸方向Xにおける両端部において、タンク101のフランジ部に載置されている。
支持部130は、鉄心110側とは反対側に位置するシールド支持面131を有している。シールド支持面131上には、複数の磁気シールド140の各々を固定する複数の固定部132が軸方向Xにおいて互いに間隔を空けて設けられている。
支持部130は、非磁性の材料で構成されている。支持部130は、たとえば非磁性のステンレス鋼で構成されている。複数の固定部132の各々は、非磁性の材料で構成されている。複数の固定部132の各々は、たとえば、ステンレス鋼で構成されている。
図3は、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器において、複数の磁気シールドおよび複数の固定部を示した斜視図である。図4は、図3に示した複数の磁気シールドおよび複数の固定部をIV−IV線矢印方向から見た断面図である。なお、図4においては、支持部130の一部も図示している。
図1および図2に示すように、複数の磁気シールド140の各々は、支持部130の鉄心110側とは反対側において、巻線120と支持部130との間に位置している。また、図3に示すように、複数の磁気シールド140の各々は、互いに隙間141を空けて軸方向Xに並ぶように配置されている。本実施の形態に係る静止誘導機器100は、互いに同一の構成を有する3つの磁気シールド140を備えている。複数の磁気シールド140の各々は、軸方向Xにおいて一方の端部143と他方の端部144とを有している。
なお、図1に示すように、本実施の形態1に係る静止誘導機器100は、複数の磁気シールド140とは異なる位置において、巻線120に対向する複数の他の磁気シールド190を備えている。これら複数の他の磁気シールド190は、直接、タンク101または鉄心110に接合されているか、固定部のみを介してタンク101または鉄心110に接合さる。
図2および図3に示すように、複数の磁気シールド140の各々は、軸方向Xおよびシールド支持面131の法線方向Yの各々に対して垂直な方向に積層された複数の電磁鋼板142で構成されている。複数の磁気シールド140の各々は、電磁鋼板142で構成されていることにより、非磁性の材料で構成される支持部130および複数の固定部132の各々と比較して透磁率が高い。このため、漏れ磁束は、支持部130および複数の固定部132の各々と比較して、磁気シールド140に集中しやすくなっている。
図2および図3に示すように、複数の磁気シールド140の各々は、電磁鋼板の積層方向Zの両端において、電磁鋼板142より層厚の厚い一対の導電性壁部145が積層されている。本実施の形態においては、積層方向Zからみたときに、一対の導電性壁部145の各々の外形は、電磁鋼板142の外形と同一である。
図2および図3に示すように、複数の電磁鋼板142の積層方向Zにおいて、複数の固定部132の各々は、複数の磁気シールド140の各々の全長にわたって延在しつつ、溶接により、複数の電磁鋼板142を互いに固定している。
図2から図4に示すように、複数の磁気シールド140の各々は、複数の固定部132として軸方向Xに沿って並ぶ少なくとも2つの固定部132によってシールド支持面131に固定されている。本実施の形態においては、複数の磁気シールド140の各々は、2つの固定部132によってシールド支持面131に固定されている。
図4に示すように、複数の磁気シールド140の各々と支持部130との最短離間距離L1は、複数の磁気シールド140において互いに隣り合っている磁気シールド140同士の隙間141の長さL2の2倍以上である。上記最短離間距離L1は、たとえば2mm以下であり、上記隙間141の長さは、たとえば5mmである。
ここで、本実施の形態に係る静止誘導機器100における、漏れ磁束について説明する。図1に示すように、本実施の形態においては、たとえば、高圧巻線121と低圧巻線122との間を通過しつつ、鉄心110に到達しないように高圧巻線121を取り囲む漏れ磁束Bが発生する。この漏れ磁束Bなどが複数の磁気シールド140に入射することにより、軸方向Xにおいて複数の磁気シールド140を通過する第1漏れ磁束B1となる。
また、図2に示すように、本実施の形態においては、第1漏れ磁束B1とは別に、高圧巻線121と低圧巻線122との間を通過する第2漏れ磁束B2が発生する。第2漏れ磁束B2の磁力線は、上記法線方向Yから見たときに環状となっている。第2漏れ磁束B2は、複数の磁気シールド140に対して、積層方向Zから磁気シールド140に入射する。
図4に示すように、第2漏れ磁束B2は、電磁鋼板142において、積層方向Zからみたときに環状の経路を形成する第1渦電流I1を発生させる。ここで、本実施の形態に係る静止誘導機器100は、磁気シールドとして複数の磁気シールド140を備えているため、磁気シールドを一つの磁気シールドで構成した場合より、積層方向Zからみたときの電磁鋼板の面積が小さくなっている。これにより、第2漏れ磁束B2が発生させる第1渦電流I1の電流経路を短くすることができる。
また、図4に示すように、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器100においては、第1漏れ磁束B1が上記隙間141を通過する際、第1漏れ磁束B1の一部が、電磁鋼板142から、隙間141より支持部130側または支持部130側とは反対側に漏れた後、再び電磁鋼板142に入射する。
この際、上記最短離間距離L1が上記隙間141の長さL2の2倍以上であるため、隙間141より支持部130側に漏れた第1漏れ磁束B1が支持部130を通過することを抑制することができる。これにより、第1漏れ磁束B1が支持部130を通過することによる支持部130の発熱を抑制することができる。
また、複数の磁気シールド140の各々および複数の固定部132においては、第2漏れ磁束B2によって生じる第1渦電流I1とは経路の異なる第2渦電流が発生する。以下、この第2渦電流について説明する。
図5は、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器において、電磁シールドおよび固定部の各々を流れる第2渦電流の経路を模式的に示す図である。図6は、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器において、電磁鋼板の積層方向から見たときの第2渦電流の経路を模式的に示す図である。図6においては、磁気シールド140の外形を点線で示している。また、図6においては、磁気シールド140を構成する電磁鋼板142のうちの1つだけを抜き出して図示している。
図5および図6に示すように、第2漏れ磁束B2は、積層方向Zに対して傾いた方向から磁気シールドに入射する場合がある。この場合、電磁鋼板142および固定部132の両方を電流経路とする、第2渦電流I2が発生する。第2渦電流I2は、磁気シールド140を構成する電磁鋼板142のうちの1つを軸方向Xに沿って流れた後、この電磁鋼板142を固定している固定部132に向かって流れる。次に、図5に示すように、第2渦電流I2は、固定部132を積層方向Zに沿って流れた後、図示しない他の電磁鋼板を軸方向Xに沿って流れる。そして、第2渦電流I2は、上記電磁鋼板142に向かって他の固定部132を積層方向Zに沿って流れた後、再び、電磁鋼板142に流れ込む。第2渦電流I2は、上記に示すような環状の電流経路を有している。
本実施の形態においては、図6に示すように、軸方向Xにおいて、少なくとも2つの固定部132のうち最も一方の端部143の近くに位置する固定部132における一方の端部143側の側面132Aと、一方の端部143との長さL3の寸法は、シールド支持面131の法線方向Yにおける複数の磁気シールド140の各々の高さHの寸法より大きい。また、軸方向Xにおいて、少なくとも2つの固定部132のうち最も他方の端部144の近くに位置する固定部132における他方の端部144側の側面132Bと、他方の端部144との長さL3の寸法は、シールド支持面131の法線方向Yにおける複数の磁気シールド140の各々の高さHの寸法より大きい。
複数の固定部132の各々は、複数の電磁鋼板142の各々を安定に固定するため、可能な限り一方の端部143または他方の端部144の近傍に配置することが好ましい。しかしながら、本実施の形態においては、上記長さL3の寸法を上記高さHの寸法よりあえて大きくすることで、第2渦電流I2の経路に分布を持たせることができる。具体的には、図6に示すように、第2渦電流I2は、電磁鋼板142上のうち、軸方向Xにおいて最も一方の端部143の近くに位置する固定部132より外側、および、軸方向Xにおいて最も他方の端部144の近くに位置する固定部132より外側の各々において、分布を持たせることができる。
本実施の形態においては、第2渦電流I2の経路に分布を持たせることにより、第2渦電流I2による電磁鋼板142の発熱密度を低下させることができる。このため、静止誘導機器100において局所的に温度が上昇することを抑制することができる。
次に、本発明の実施の形態1における、複数の磁気シールド140全体における上記隙間141の位置について説明する。
図4に示すように、本発明の実施の形態においては、第1渦電流I1の経路を短くするという観点から、積層方向Zから見たときの電磁鋼板142の面積が小さくなるように、複数の磁気シールド140の全体において隙間141を配置することが好ましい。しかしながら、磁気シールド140を通過する主な漏れ磁束である第1漏れ磁束B1の磁束密度が比較的高い場所に隙間141を形成すると、当該隙間141から第1漏れ磁束B1が支持部130などに漏れやすなる。
図7は、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器において、軸方向における、複数の磁気シールド全体の中心位置に対する隙間の相対的な位置を示す図である。図8は、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器において、複数の磁気シールドおよび複数の磁気シールド同士の隙間を通過する第1漏れ磁束の、軸方向における磁束密度の変化を解析した結果を示すグラフである。なお、図8においては、軸方向Xにおける複数の磁気シールド140の全体の中心位置Oを、座標の原点として示している。
図7および図8に示すように、本実施の形態においては、複数の磁気シールド140全体の中心位置Oにおいて、第1漏れ磁束B1の磁束密度が最も高くなっている。また、軸方向Xにおける隙間141の位置X1では、磁束密度が0.5T以下となる位置に隙間141が配置されている。より具体的には、軸方向Xにおける隙間141の位置X1では、磁束密度が0.35T以下となる位置に隙間141が配置されている。
このように、複数の磁気シールド140は、複数の磁気シールド140において互いに隣り合っている磁気シールド140同士の隙間141を軸方向Xに通過する磁界の磁束密度が0.5T以下となるように構成されている。なお、隙間141を軸方向Xに通過する磁界の磁束密度が0.35以下となるように、複数の磁気シールド140が構成されていることがより好ましい。
ここで、図8においては、比較例に係る静止誘導機器における、第1漏れ磁束B9の磁束密度を示している。比較例に係る静止誘導機器は、磁気シールドが一体的に形成されている点のみが、本発明の実施の形態1係る静止誘導機器100と異なっている。比較例における磁気シールドの軸方向Xの長さは、本発明の実施の形態1における複数の磁気シールド140全体の軸方向Xの長さと同一である。
本実施の形態における第1漏れ磁束B1の磁束密度の強度は、比較例における第1漏れ磁束B9の磁束密度の強度と比較すると、軸方向Xにおける磁束密度の変化の傾向が略同一である。このため、本実施の形態においては、第1漏れ磁束B1が、隙間141から、電磁鋼板142より支持部130側または支持部130とは反対側に漏れることが抑制されていることがわかる。
上記のように、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器100は、鉄心110と、巻線120と、支持部130と、複数の磁気シールド140とを備えている。巻線120は、鉄心110を中心軸として巻き回されている。支持部130は、非磁性の材料で構成され、巻線120と鉄心110との間において上記中心軸の軸方向Xに延在して鉄心110を支持している。複数の磁気シールド140の各々は、支持部130の鉄心110側とは反対側において、巻線120と支持部130との間に位置している。支持部130は、鉄心110側とは反対側に位置するシールド支持面131を有している。シールド支持面131上には、複数の磁気シールド140の各々を固定する複数の固定部132が軸方向Xにおいて互いに間隔を空けて設けられている。複数の固定部132の各々は、非磁性の材料で構成されている。複数の磁気シールド140の各々は、互いに隙間141を空けて軸方向Xに並ぶように配置されている。複数の磁気シールド140の各々は、軸方向Xおよびシールド支持面131の法線方向Yの各々に対して垂直な方向に積層された複数の電磁鋼板142で構成されている。複数の磁気シールド140の各々と支持部130との最短離間距離L1は、複数の磁気シールド140において互いに隣り合っている磁気シールド140同士の隙間141の長さL2の2倍以上である。
これにより、電磁鋼板142の積層方向Zにおいて電磁鋼板142に入射する第2漏れ磁束B2が発生させる、第1渦電流I1の電流経路を短くすることができる。これにより、電磁鋼板142の発熱を抑制することができる。また、上記軸方向Xにおいて、電磁鋼板142に入射する第1漏れ磁束B1が電磁鋼板142から漏れて支持部130を通過することを抑制することができる。これにより、支持部130が発熱することを抑制することができる。以上により、静止誘導機器100の温度上昇を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器100においては、複数の固定部132の各々は、複数の電磁鋼板142の積層方向Zにおいて、複数の磁気シールド140の各々の全長にわたって延在しつつ、複数の電磁鋼板142を互いに固定している。複数の磁気シールド140の各々は、軸方向Xにおいて一方の端部143と他方の端部144とを有している。複数の磁気シールド140の各々は、複数の固定部132として軸方向Xに沿って並ぶ少なくとも2つの固定部132によってシールド支持面131に固定されている。軸方向Xにおいて、少なくとも2つの固定部132のうち最も一方の端部143の近くに位置する固定部132における一方の端部143側の側面132Aと、一方の端部143との長さL3の寸法は、シールド支持面131の法線方向Yにおける複数の磁気シールド140の各々の高さHの寸法より大きい。軸方向Xにおいて、少なくとも2つの固定部132のうち最も他方の端部144の近くに位置する固定部132における他方の端部144側の側面132Bと、他方の端部144との長さの寸法は、シールド支持面131の法線方向Yにおける複数の磁気シールド140の各々の高さの寸法より大きい。
これにより、複数の電磁鋼板142と複数の固定部132によって形成される第2渦電流I2の経路に分布を持たせることができるため、第2渦電流I2による電磁鋼板142の発熱密度を低下させることができる。結果として、静止誘導機器100において局所的に温度が上昇することを抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器100においては、複数の磁気シールド140は、複数の磁気シールド140において互いに隣り合っている磁気シールド140同士の隙間141を軸方向Xに通過する磁界の磁束密度が0.5T以下となるように構成されている。
これにより、第1漏れ磁束B1が、隙間141から、電磁鋼板142より支持部130側または支持部130とは反対側に漏れることを、より一層抑制するとともに、第2漏れ磁束B2による渦電流の電流経路を短くすることができる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2に係る静止誘導機器について説明する。本発明の実施の形態2に係る静止誘導機器においては、隙間に絶縁部材が位置している点が、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器100と異なるため、本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器と同様の構成についてはその説明を繰り返さない。
図9は、本発明の実施の形態2に係る静止誘導機器の構成の一部を示す断面図である。なお、図9においては、図4に示した本発明の実施の形態1に係る静止誘導機器100と同一の断面にて図示している。
図9に示すように、本実施の形態においては、隙間141に絶縁部材250が位置している。これにより、互いに隣接する複数の磁気シールド140で絶縁部材250を挟むことにより、隙間141の長さを容易に制御することができる。
なお、絶縁部材250は、隙間141に位置する部分が脱落するのを抑制するための爪部251を有している。本実施の形態において、爪部251は、磁気シールド140の支持部130側とは反対側に設けられているが、磁気シールド140の支持部130側に設けられていてもよい。絶縁部材250は、爪部251を有していなくてもよく、隙間141にのみ位置していてもよい。
絶縁部材250は、たとえば、非金属の材料で構成されており、具体的には、プレスボードで構成されている。
上記の実施の形態において、互いに組み合わせ可能な構成を適宜組み合わせてもよい。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではない。また、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
100 静止誘導機器、101 タンク、110 鉄心、120 巻線、121 高圧巻線、122 低圧巻線、130 支持部、131 シールド支持面、132 固定部、132A,132B 側面、140 磁気シールド、141 隙間、142 電磁鋼板、143 一方の端部、144 他方の端部、145 導電性壁部、190 他の磁気シールド、250 絶縁部材、251 爪部、B 漏れ磁束、B1,B9 第1漏れ磁束、B2 第2漏れ磁束、I1 第1渦電流、I2 第2渦電流、X 軸方向、Y 法線方向、Z 積層方向。

Claims (4)

  1. 鉄心と、
    前記鉄心を中心軸として巻き回された巻線と、
    非磁性の材料で構成され、前記巻線と前記鉄心との間において前記中心軸の軸方向に延在して前記鉄心を支持している支持部と、
    前記支持部の鉄心側とは反対側において、前記巻線と前記支持部との間に位置する複数の磁気シールドとを備え、
    前記支持部は、前記鉄心側とは反対側に位置するシールド支持面を有しており、
    前記シールド支持面上には、前記複数の磁気シールドの各々を固定する複数の固定部が前記軸方向において互いに間隔を空けて設けられており、
    前記複数の固定部の各々は、非磁性の材料で構成されており、
    前記複数の磁気シールドの各々は、互いに隙間を空けて前記軸方向に並ぶように配置され、かつ、前記軸方向および前記シールド支持面の法線方向の各々に対して垂直な方向に積層された複数の電磁鋼板で構成されており、
    前記複数の磁気シールドの各々と前記支持部との最短離間距離は、前記複数の磁気シールドにおいて互いに隣り合っている磁気シールド同士の前記隙間の長さの2倍以上である、静止誘導機器。
  2. 前記複数の固定部の各々は、前記複数の電磁鋼板の積層方向において、前記複数の磁気シールドの各々の全長にわたって延在しつつ、前記複数の電磁鋼板を互いに固定しており、
    前記複数の磁気シールドの各々は、前記軸方向において一方の端部と他方の端部とを有しており、
    前記複数の磁気シールドの各々は、前記複数の固定部として前記軸方向に沿って並ぶ少なくとも2つの固定部によって前記シールド支持面に固定されており、
    前記軸方向において、前記少なくとも2つの固定部のうち最も前記一方の端部の近くに位置する固定部における一方の端部側の側面と、前記一方の端部との長さの寸法が、前記シールド支持面の前記法線方向における前記複数の磁気シールドの各々の高さの寸法より大きく、
    前記軸方向において、前記少なくとも2つの固定部のうち最も前記他方の端部の近くに位置する固定部における他方の端部側の側面と、前記他方の端部との長さの寸法が、前記シールド支持面の前記法線方向における前記複数の磁気シールドの各々の高さの寸法より大きい、請求項1に記載の静止誘導機器。
  3. 前記複数の磁気シールドは、前記複数の磁気シールドにおいて互いに隣り合っている磁気シールド同士の前記隙間を前記軸方向に通過する磁界の磁束密度が0.5T以下となるように構成されている、請求項1または請求項2に記載の静止誘導機器。
  4. 前記隙間に絶縁部材が位置している、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の静止誘導機器。
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