JP7247489B2 - リアクトルユニットおよび電力変換装置 - Google Patents

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Description

この発明は、リアクトルユニットおよび電力変換装置に関し、特に、リアクトルを取り囲むように配置された風洞を備えるリアクトルユニットおよび電力変換装置に関する。
従来、リアクトルを取り囲むように配置された風洞を備えるリアクトルユニットおよび電力変換装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、環状の磁路を形成するコア(鉄芯)にコイルが巻き回されたリアクトルと、リアクトルを取り囲むよう配置された整流部材(風洞)と、を備えたリアクトルユニットが開示されている。上記特許文献1のリアクトルユニットでは、リアクトルと整流部材との間に、冷却用の空気が流れる流路が形成されている。また、上記特許文献1のリアクトルユニットは、筐体内に設けられており、筐体の下部および上部には、それぞれ、空気の流入口および流出口が形成されている。
特開2013-191623号公報
ここで、上記特許文献1には明記されていないが、上記特許文献1のような従来の筐体内には、リアクトル以外に電子部品等が設けられている場合がある。この場合のように、筐体内にリアクトル以外に電子部品等が設けられている筐体では、リアクトルを冷却することにより高温になった空気が筐体の上部に形成された流出口に到達するまでの間に筐体内に設けられる電子部品に熱的に影響を及ぼす場合がある。したがって、上記特許文献1のような従来のリアクトルユニットが設けられた筐体では、たとえば、リアクトルを筐体内の上部に配置させるか、または、高温になった空気を筐体外に排気するための排気ダクトを別途設けるか等の対策を行う必要があると考えられる。
しかしながら、比較的重量が大きいリアクトルを筐体内の上部に配置させる場合、リアクトルを支えるための高強度の柱や梁等の構造が別途必要になる。また、排気ダクトを別途設ける場合、排気ダクトを設置するためのスペースが必要になるとともに、排気ダクトの表面から筐体内への放熱が生じないように排気ダクトを構成する必要がある。このため、上記特許文献1のような従来のリアクトルユニットは、電子部品とともに筐体内に設ける場合に、リアクトルを冷却して高温になった空気がリアクトルユニットとともに筐体内に設けられる電子部品に及ぼす熱的な影響を低減するために、筐体内における配置が制限されたり筐体内の構成が複雑になるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、リアクトルを冷却して高温になった空気が周囲に及ぼす熱的な影響を低減しながら、筐体内における配置が制限されたり筐体内の構成が複雑になるのを抑制することが可能なリアクトルユニットおよび電力変換装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面によるリアクトルユニットは、平面視において、第1方向に延びる第1の辺と、第1の辺と直交するように第2方向に延びる第2の辺と、を含むリアクトルと、平面視において、第1の辺に沿って延びる辺と第2の辺に沿って延びる辺とを含み、リアクトルの側面を取り囲むように配置された略矩形状の風洞と、風洞の上方または下方のいずれか一方から空気を取り込み、他方から空気を排出させるためのファンと、風洞において空気の下流側である出口近傍または空気の上流側である入口近傍のいずれかに設けられ、風洞の一方から取り込まれる空気または他方から排出される空気を冷却するための空気冷却部と、を備え、リアクトルは、上下方向に延びる部分を有するコアと、コアの周りを水平方向に巻き回されたコイルと、を含み、風洞の内壁の少なくとも一部には、平面視において、コイルの角部におけるコイルと内壁との間の離間距離と、コイルの角部以外における離間距離とが略等しくなるように、離間距離調整部材が設けられている。なお、入口近傍とは、入口そのものと、入口の付近との両方を含む。また、出口近傍とは、出口そのものと、出口の付近との両方を含む。
この発明の第1の局面によるリアクトルユニットでは、上記のように、リアクトルを取り囲むように配置された風洞において空気の下流側である出口近傍または空気の上流側である入口近傍のいずれかに風洞の一方から取り込まれる空気または他方から排出される空気を冷却するための空気冷却部が設けられる。これにより、上記出口近傍に空気冷却部が設けられている場合、リアクトルから発生した熱により暖められ風洞の他方から排出される空気を、上記出口近傍において空気冷却部により冷却した状態でリアクトルユニットの外部に排出することができる。また、上記入口近傍に空気冷却部が設けられている場合、風洞の一方から取り込まれる空気を、上記入口近傍において空気冷却部により冷却した状態で風洞内に取り込むことができるので、風洞内に取り込まれた冷却された空気によりリアクトルから発生した熱により暖められた風洞内の空気を冷却した状態でリアクトルユニットの外部に排出することができる。その結果、リアクトルから発生した熱により暖められた空気の温度を低下させた状態で、リアクトルユニットの外部に排出することができるので、リアクトルを冷却して高温になった空気が周囲に及ぼす熱的な影響を低減しながら、リアクトルユニットが設けられる筐体内における配置が制限されたり筐体内の構成が複雑になるのを抑制することができる。
また、上記第1の局面によるリアクトルユニットでは、上記のように、リアクトルは、上下方向に延びる部分を有するコアと、コアの周りを水平方向に巻き回されたコイルと、を含み、風洞の内壁の少なくとも一部には、平面視において、コイルの角部におけるコイルと内壁との間の離間距離と、コイルの角部以外における離間距離とが略等しくなるように、離間距離調整部材が設けられている。これにより、巻き回されたコイルが平面視で矩形状ではない場合でも、コイルと内壁との間の離間距離を、コイルの角部とコイルの角部以外とにおいて、容易に略等しくすることができる。その結果、コイルと内壁との間を通過する空気の流れを、風洞の広範囲に渡って均一化することができるので、リアクトルを効率的に冷却することができる。
上記第1の局面によるリアクトルユニットにおいて、好ましくは、空気冷却部は、熱交換器を含む。このように構成すれば、熱交換器により、暖められた空気と冷却された媒体との間で熱交換を行うことができるので、リアクトルから発生する熱により暖められた空気を容易に冷却することができる。
上記空気冷却部が熱交換器を含む構成において、好ましくは、熱交換器は、上記出口近傍に設けられ、リアクトルから発生する熱により暖められ風洞から排出される空気を冷却するように構成されている。このように構成すれば、リアクトルユニットから排出される空気を上記出口近傍側で冷却することができるので、リアクトルから発生した熱により暖められた空気を確実に冷却した状態でリアクトルユニットから排出することができる。
この場合、好ましくは、ファンは、上記出口近傍に設けられる熱交換器よりも空気の下流側、または、熱交換器が設けられない上記入口近傍のいずれかに設けられている。このように構成すれば、ファンを通過する空気が、リアクトルから発生する熱により暖められた空気よりも低温となるので、ファンが高温の空気に晒されることによるファンの劣化を抑制することができる。
上記熱交換器が風洞において空気の下流側である出口近傍に設けられる構成において、好ましくは、風洞は、リアクトルの側面を覆うように配置される第1部分と、第1部分と接続されるとともに、リアクトルの上記出口側の面のうち、熱交換器が設けられる部分以外を覆うように配置される第2部分とを含む。このように構成すれば、リアクトルから発生する熱により暖められた空気が熱交換器を経由せずにリアクトルユニットの外部に排出されるのを抑制することができるので、第1部分と接続され熱交換器が設けられる部分以外を覆うように配置される第2部分を設けない場合と比較して、リアクトルユニットから高温の空気が排出されるのを抑制することができる。
上記熱交換器が風洞において空気の下流側である出口近傍に設けられる構成において、好ましくは、ファンは、風洞の上方に配置されており、熱交換器は、ファンと風洞との間に配置されている。このように構成すれば、ファンおよび熱交換器が風洞の上方に配置されるので、リアクトルおよびリアクトルを取り囲むように設けられる風洞をリアクトルユニットにおいて最下部に配置させることができる。その結果、リアクトルをリアクトルユニットの上部に配置させる場合と比較して、比較的重量が大きいリアクトルを支えるための高強度の構造が多くなるのを抑制することができる。
この場合、好ましくは、熱交換器とリアクトルとの間に設けられ、熱交換器において結露した水を受けて貯留するための結露水貯留部をさらに備える。このように構成すれば、リアクトルから発生する熱により暖められた空気が熱交換器において結露して、結露した水が熱交換器の下方に落下した場合でも、熱交換器とリアクトルとの間に設けられた結露水貯留部により結露した水を受けて貯留することができる。その結果、結露した水がリアクトルに接触することにより、リアクトルに錆が生じたり、リアクトルを含む電気回路がショートしてしまうのを抑制することができる。
上記第1の局面によるリアクトルユニットにおいて、好ましくは、風洞の内壁には、乱流を発生することが可能な突起が設けられている。このように構成すれば、乱流が発生した部分では、規則正しく流れる層流と比較して、伝達される熱量が増加するので、リアクトルからの放熱を促進することができる。
上記第1の局面によるリアクトルユニットにおいて、好ましくは、風洞の内壁は、放射冷却を促進する黒色の部分を含む。このように構成すれば、高温になったリアクトルから放射される熱放射(電磁波)の殆どが、広範囲の波長の電磁波を吸収する黒色の部分によって吸収されるので、リアクトルからの放熱を促進することができる。
上記目的を達成するために、この発明の第2の局面による電力変換装置は、リアクトルユニットと、リアクトルユニットを収納する筐体とを備え、リアクトルユニットは、平面視において、第1方向に延びる第1の辺と、第1の辺と直交するように第2方向に延びる第2の辺と、を含むリアクトルと、平面視において、第1の辺に沿って延びる辺と第2の辺に沿って延びる辺とを含み、リアクトルの側面を取り囲むように配置された略矩形状の風洞と、風洞の上方または下方のいずれか一方から空気を取り込み、他方から空気を排出させるためのファンと、風洞において空気の下流側である出口近傍または空気の上流側である入口近傍のいずれかに設けられ、風洞の一方から取り込まれる空気または他方から排出される空気を冷却するための空気冷却部とを含み、リアクトルユニットは、筐体の下部に配置されており、リアクトルは、上下方向に延びる部分を有するコアと、コアの周りを水平方向に巻き回されたコイルと、を含み、風洞の内壁の少なくとも一部には、平面視において、コイルの角部におけるコイルと内壁との間の離間距離と、コイルの角部以外における離間距離とが略等しくなるように、離間距離調整部材が設けられている
この発明の第2の局面による電力変換装置では、上記のように、筐体の下部に配置されたリアクトルユニットにおいて、リアクトルを取り囲むように配置された風洞において空気の下流側である出口近傍または空気の上流側である入口近傍のいずれかに風洞の一方から取り込まれる空気または他方から排出される空気を冷却するための空気冷却部が設けられる。これにより、筐体の下部に配置されたリアクトルユニットにおいて、リアクトルから発生した熱により暖められた空気の温度を低下させた状態でリアクトルユニットの外部に排出することができる。すなわち、リアクトルユニットは、リアクトルを冷却して高温になった空気が周囲に及ぼす熱的な影響を低減しながら、リアクトルユニットが設けられる筐体内における配置が制限されるのが抑制されているので、比較的重量の大きいリアクトルを備えるリアクトルユニットを筐体の下部に配置させることができる。
また、上記第2の局面による電力変換装置では、上記のように、リアクトルは、上下方向に延びる部分を有するコアと、コアの周りを水平方向に巻き回されたコイルと、を含み、風洞の内壁の少なくとも一部には、平面視において、コイルの角部におけるコイルと内壁との間の離間距離と、コイルの角部以外における離間距離とが略等しくなるように、離間距離調整部材が設けられている。これにより、巻き回されたコイルが平面視で矩形状ではない場合でも、コイルと内壁との間の離間距離を、コイルの角部とコイルの角部以外とにおいて、容易に略等しくすることができる。その結果、コイルと内壁との間を通過する空気の流れを、風洞の広範囲に渡って均一化することができるので、リアクトルを効率的に冷却することができる。
上記第2の局面による電力変換装置において、好ましくは、筐体に収納され、筐体の上部に配置される電子部品をさらに備え、空気冷却部は、熱交換器を含み、熱交換器によって冷却され風洞からリアクトルユニットの上方または下方のいずれか一方に排出された空気によって電子部品が冷却されるとともに、電子部品を冷却した空気がリアクトルユニットの上方または下方のいずれか他方から風洞の内部に還流されるように構成されている。このように構成すれば、リアクトルを冷却するための構成と電子部品を冷却するための構成とを共通化することができる。また、筐体内で空気を循環させるために、筐体を密閉構造とすることができる。その結果、筐体内と筐体外との間で空気を流入および流出させるための孔を設けるための工程が必要ないので、製造工程が増加するのを抑制することができるとともに、筐体内への埃等の侵入を抑制するためのフィルタ等を設ける必要がないので、部品点数が増加するのを抑制することができる。
本発明によれば、上記のように、リアクトルを冷却して高温になった空気が周囲に及ぼす熱的な影響を低減しながら、筐体内における配置が制限されたり筐体内の構成が複雑になるのを抑制することができる。
本発明の一実施形態によるリアクトルユニットを備える電力変換装置の全体構成を示した模式図である。 本発明の一実施形態によるリアクトルユニットの概観を示した斜視図である。 図2の500-500線に沿った断面図である。 図2の600-600線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態によるリアクトルユニットが備える熱交換器の模式図である。 本発明の一実施形態によるリアクトルユニットにおける風洞の拡大断面図である。 本発明の一実施形態によるリアクトルユニットにおける空気の流れを説明するための模式図である。 本発明の変形例によるリアクトルユニットを説明するための模式図(1)である。 本発明の変形例によるリアクトルユニットを説明するための別の模式図(2)である。 本発明の変形例によるリアクトルユニットを説明するための断面図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1~図7を参照して、本発明の一実施形態によるリアクトルユニット30を備えた電力変換装置100の構成について説明する。電力変換装置100は、発電電力の制御等を行うためのPCS(Power Conditioning System)である。図1に示すように、電力変換装置100は、筐体10と、電子部品20と、リアクトルユニット30と、を備えている。
筐体10は、電子部品20、リアクトルユニット30等を収容するための筐体である。電子部品20は、たとえば、パワースタック(主回路)や制御回路等を構成する部品である。リアクトルユニット30は、PCS用の比較的大型のリアクトル31を含む。電子部品20およびリアクトルユニット30は、それぞれ、筐体10の上部および下部に配置されている。なお、以下の説明では、筐体10の上下方向、左右方向および奥行き方向を、それぞれ、Z方向、X方向およびY方向とする。また、筐体10の上方向(上側)および下方向(下側)を、それぞれ、Z1方向(Z1側)およびZ2方向(Z2側)とする。
図2に示すように、リアクトルユニット30は、リアクトル31と、風洞32と、ファン33と、熱交換器34と、トレイ35(図7参照)と、を備えている。なお、熱交換器34は、特許請求の範囲の「空気冷却部」の一例である。また、トレイ35は、特許請求の範囲の「結露水貯留部」の一例である。
図3に示すように、リアクトル31は、コア(鉄芯)31aと、3つのコイル31bと、を含む。コア31aは、水平方向(X方向)に延びるコア上部31auおよびコア下部31alと、上下方向(Z方向)に延びる3つのコア柱部31amと、を有する。コア上部31auおよびコア下部31alは、それぞれ、3つのコア柱部31amの上側(Z1側)および下側(Z2側)に配置されている。また、3つのコア柱部31amは、X方向に並ぶように互いに離間して配置されている。3つのコイル31bは、それぞれ、3つのコア柱部31amの周りを水平方向(X方向およびY方向)に巻き回されるように配置されている。なお、図4に示すように、コイル31bは、X方向に延びる部分と、Y方向に延びる部分と、X方向とY方向とが切り換わる角部31bcと、を含む。すなわち、コイル31bは、上下方向(Z方向)から見て、角部31bcが湾曲した形状(矩形状ではない形状)となっている。
図2に示すように、風洞32は、板状に形成され、リアクトル31の側面を取り囲むように配置されている。風洞32は、側面部分32aと、上面部分32bと、を含む。側面部分32aは、リアクトル31の側面を覆うように配置されている。側面部分32aのX方向の一方側には、リアクトル31の端子31cを風洞32の外部に露出させるための開口32dが形成されている。風洞32は、たとえば、断熱性の樹脂である。なお、側面部分32aおよび上面部分32bは、それぞれ、特許請求の範囲の「第1部分」および「第2部分」の一例である。
図4に示すように、側面部分32aは、リアクトル31を取り囲むように、X方向の一方側および他方側に配置される部分と、Y方向の一方側および他方側に配置される部分と、を有する。側面部分32aは、上下方向(Z方向)から見て、略矩形状に設けられている。
本実施形態では、風洞32の内壁32cには、平面視において(Z方向から見て)、コイル31bの角部31bcにおけるコイル31bと内壁32cとの間の離間距離L1と、コイル31bの角部31bc以外における離間距離L2とが略等しくなるように、離間距離調整部材36が設けられている。具体的には、離間距離調整部材36は、調整部材36aと、調整部材36bと、を含む。調整部材36aは、側面部分32aの角(X方向に延びる部分とY方向に延びる部分とが接続される部分)に配置される。調整部材36aは、Z方向から見て、直角二等辺三角形状を有し、頂角が内壁32cの角と接触するとともに、底辺とコイル31bの角部31bcとの離間距離L1が離間距離L2と略等しくなるように配置されている。調整部材36bは、3つのコア柱部31amの周りに巻き回されるコイル31bの角部31bc同士に対応する位置に配置される。調整部材36bは、Z方向から見て、二等辺三角形状を有し、底面が内壁32cのX方向に延びる部分と接触するとともに、二等辺のそれぞれと、2つのコイル31bの角部31bcとの離間距離L1が離間距離L2と略等しくなるように配置されている。離間距離調整部材36は、風洞32の内壁32cに対してボルト止めされている。離間距離調整部材36は、たとえば、断熱性の樹脂である。
図6に示すように、本実施形態では、風洞32の内壁32cには、乱流を発生することが可能な突起が設けられている。具体的には、内壁32cは、風洞32内を通過する空気Aに乱流を発生させるように波型に形成されている。また、風洞32の内壁32cは、放射冷却を促進する黒色の部分を含む。具体的には、内壁32cは、広範囲の波長の熱放射(電磁波)を吸収するように黒色に塗装されている。
図2に示すように、本実施形態では、上面部分32bは、側面部分32aと接続されるとともに、リアクトル31の上方側(Z1側)の熱交換器34が設けられる部分以外を覆うように配置されている。具体的には、上面部分32bは、リアクトル31の上方側(Z1側)に設けられる。上面部分32bの中央部には熱交換器34の水平方向(X方向およびY方向)の面積に対応するように空気Aの出口32f(後述する)としての開口が形成されている。熱交換器34は、出口32fの部分を覆うように上面部分32bの上側(Z1側)に設けられている。また、上面部分32bのX方向の一方側の端部および他方側の端部は、それぞれ、側面部分32aのX方向の一方側および他方側に配置される部分と接続されている。上面部分32bのY方向の一方側の端部および他方側の端部は、それぞれ、側面部分32aのY方向の一方側および他方側に配置される部分と接続されている。
図7に示すように、ファン33は、風洞32の上方(Z1側)に配置されている。ファン33は、風洞32の下方(Z2側)から空気Aを取り込み、風洞32内を上下方向(Z方向)に通過した空気Aを風洞32の上方(Z1側)に排出させるように構成されている。すなわち、ファン33は、吸い込み式のファンである。また、リアクトルユニット30では、風洞32において、下側(Z2側)および上側(Z1側)が、それぞれ、空気Aの上流側および下流側となる。また、風洞32の下側(Z2側)および上側(Z1側)にそれぞれ、空気Aの入口32eおよび出口32fが設けられる。
熱交換器34は、ファン33と風洞32との間に配置されている。すなわち、熱交換器34は、風洞32において空気Aの下流側である出口32f近傍に設けられている。図5に示すように、熱交換器34は、熱交換部34aと、液体循環機構34bと、を含む。熱交換部34aは、上下方向(Z方向)に空気Aを通過させるための空気通過部34apと、水平方向に液体Wを通過させるための液体通過部34aqと、を有する。空気通過部34apと液体通過部34aqとは、隣り合うように配置されている。液体循環機構34bは、液体通過部34aqに冷却用の液体Wを例えば矢印の向きに循環させるように構成されている。
本実施形態では、図7に示すように、熱交換器34は、風洞32の他方(Z1側)から排出される空気A2を冷却するように構成されている。詳細には、熱交換器34は、リアクトル31から発生する熱により暖められ風洞32から排出される空気Aを冷却するように構成されている。なお、図7では、熱交換器34とファン33とを区別するために、熱交換器34のブロックには斜線を付している。
具体的には、ファン33が駆動されることにより、風洞32の下側(Z2側)に配置された空気Aの入口32eから風洞32内に空気A1が取り込まれる。空気A1は、風洞32内において、内壁32cとリアクトル31との間に形成された隙間を、Z2側からZ1側に向かって通過する。空気A1は、風洞32内を通過する間に、リアクトル31から発生する熱により暖められ空気A1よりも高温の空気A2となる。空気A2は、風洞32の上側(Z1側)に配置された空気Aの出口32fから熱交換器34の熱交換部34a(図5参照)に侵入する。
図5に示すように、液体循環機構34bは、筐体10の外部に設けられた冷却装置(図示しない)から、上流側チューブ34bxを介して、冷却された液体W1を液体通過部34aqに供給する。なお、冷却装置では、液体W1は、空気A2よりも低温となるように構成されている。そして、空気通過部34apを通過する空気Aと、液体通過部34aqを通過する冷却用の液体Wとの間で熱交換が行われる。熱交換が行われて暖められた液体W2は、下流側チューブ34byを介して、冷却装置に戻される。そして、液体W2は、冷却装置により冷却されて、液体W1として再び液体通過部34aqに供給される。
図7に示すように、熱交換部34a(図5参照)において熱交換が行われた空気A2は、空気A2よりも低温の空気A3となって、熱交換器34の上方(Z1側)に排出される。そして、熱交換器34により冷却された空気A3は、熱交換器34の上方(Z1側)に設けられたファン33を通過して、リアクトルユニット30の上方(Z1側)に排出される。
ここで、本実施形態では、熱交換器34によって冷却され風洞32からリアクトルユニット30の上方(Z1側)に排出された空気Aによって電子部品20(図1参照)が冷却されるとともに、電子部品20を冷却した空気Aがリアクトルユニット30の下方(Z2側)から風洞32の内部に還流されるように構成されている。具体的には、図1に示すように、リアクトルユニット30の上方(Z1側)に排出された空気A3(図7参照)は、筐体10内において、上方(Z1側)に移動する。上方(Z1側)に移動した空気A3は、筐体10内の上部に配置された電子部品20の近傍を通過する。電子部品20は、熱交換器34により冷却された空気A3(図7参照)により冷却される。空気A3(図7参照)は、電子部品20を冷却することにより、空気A3(図7参照)よりも低温の空気A1(図7参照)となる。空気A3(図7参照)は、筐体10の上部を通過した後、空気A1(図7参照)となって下方(Z2側)に移動する。そして、空気A1(図7参照)は、風洞32の下側(Z2側)に配置された空気Aの入口32eから風洞32内に再び取り込まれる。
図7に示すように、トレイ35は、熱交換器34とリアクトル31との間に設けられる。本実施形態では、トレイ35は、熱交換器34において結露した水を受けて貯留するように構成されている。具体的には、図5に示すように、熱交換器34の熱交換部34aでは、リアクトル31から発生した熱により暖められた空気A2が、空気A2よりも低温の冷却用の液体W1が通過する液体通過部34aqに接触するため、液体通過部34aqの表面において結露が生じる場合がある。この場合、結露した水は、熱交換器34から下方(Z2側)に落下する。そして、落下した水を、熱交換器34の下方(Z2側)に設けられたトレイ35が受け止めて貯留する。なお、トレイ35に貯留された水は、リアクトル31から発生した熱により暖められた空気A2により蒸発するので、トレイ35に貯留される水は所定の量を越えない。
(実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、リアクトル31を取り囲むように配置された風洞32において空気Aの下流側(Z1側)である出口32f近傍に風洞32の他方(Z1側)から排出される空気A2を冷却するための熱交換器34が設けられる。これにより、リアクトル31から発生した熱により暖められ風洞32の他方から排出される空気A2を、出口32f近傍において熱交換器34により冷却した状態でリアクトルユニット30の外部に排出することができる。その結果、リアクトル31から発生した熱により暖められた空気A2の温度を低下させた状態で、リアクトルユニット30の外部に排出することができるので、リアクトル31を冷却して高温になった空気Aが周囲に及ぼす熱的な影響を低減しながら、リアクトルユニット30が設けられる筐体10内における配置が制限されたり筐体10内の構成が複雑になるのを抑制することができる。また、熱交換器34は、暖められた空気A2と冷却された媒体との間で熱交換を行うことができるので、リアクトル31から発生する熱により暖められた空気A2を容易に冷却することができる。
また、本実施形態では、上記のように、熱交換器34を、出口32f近傍に設け、リアクトル31から発生する熱により暖められ風洞32から排出される空気A2を冷却するように構成する。これにより、リアクトルユニット30から排出される空気Aを出口32f近傍側で冷却することができるので、リアクトル31から発生した熱により暖められた空気A2を確実に冷却した状態でリアクトルユニット30から排出することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ファン33を、出口32f近傍に設けられる熱交換器34よりも空気Aの下流側(Z1側)に設ける。これにより、ファン33を通過する空気Aが、リアクトル31から発生する熱により暖められた空気Aよりも低温となるので、ファン33が高温の空気Aに晒されることによるファン33の劣化を抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、風洞32は、リアクトル31の側面を覆うように配置される側面部分32aと、側面部分32aと接続されるとともに、リアクトル31の出口32f側(Z1側)の面のうち、熱交換器34が設けられる部分以外を覆うように配置される上面部分32bとを含む。これにより、リアクトル31から発生する熱により暖められた空気Aが熱交換器34を経由せずにリアクトルユニット30の外部に排出されるのを抑制することができるので、側面部分32aと接続され熱交換器34が設けられる部分以外を覆うように配置される上面部分32bを設けない場合と比較して、リアクトルユニット30から高温の空気Aが排出されるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ファン33を、風洞32の上方(Z1側)に配置させ、熱交換器34を、ファン33と風洞32との間に配置させる。これにより、ファン33および熱交換器34が風洞32の上方に配置されるので、リアクトル31およびリアクトル31を取り囲むように設けられる風洞32をリアクトルユニット30において最下部に配置させることができる。その結果、リアクトル31をリアクトルユニット30の上部に配置させる場合と比較して、比較的重量が大きいリアクトル31を支えるための高強度の構造が多くなるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、リアクトルユニット30は、熱交換器34とリアクトル31との間に設けられ、熱交換器34において結露した水を受けて貯留するためのトレイ35を備える。これにより、リアクトル31から発生する熱により暖められた空気A2が熱交換器34において結露して、結露した水が熱交換器34の下方(Z2側)に落下した場合でも、熱交換器34とリアクトル31との間に設けられたトレイ35により結露した水を受けて貯留することができる。その結果、結露した水がリアクトル31に接触することにより、リアクトル31に錆が生じたり、リアクトル31を含む電気回路がショートしてしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、リアクトル31は、上下方向(Z方向)に延びる部分を有するコア31aと、コア31aの周りを水平方向(X方向およびY方向)に巻き回されたコイル31bと、を含む。そして、風洞32の内壁32cに、平面視において、コイル31bの角部31bcにおけるコイル31bと内壁32cとの間の離間距離L1と、コイル31bの角部31bc以外における離間距離L2とが略等しくなるように、離間距離調整部材36を設ける。これにより、巻き回されたコイル31bが平面視で矩形状ではない場合でも、コイル31bと内壁32cとの間の離間距離Lを、コイル31bの角部31bcとコイル31bの角部31bc以外とにおいて、容易に略等しくすることができる。その結果、コイル31bと内壁32cとの間を通過する空気Aの流れを、風洞32の広範囲に渡って均一化することができるので、リアクトル31を効率的に冷却することができる。
また、本実施形態では、上記のように、風洞32の内壁32cに、乱流を発生することが可能な突起を設ける。これにより、乱流が発生した部分では、規則正しく流れる層流と比較して、伝達される熱量が増加するので、リアクトル31からの放熱を促進することができる。
また、本実施形態では、上記のように、風洞32の内壁32cは、放射冷却を促進する黒色の部分を含む。これにより、高温になったリアクトル31から放射される熱放射(電磁波)の殆どが、広範囲の波長の電磁波を吸収する黒色の部分によって吸収されるので、リアクトル31からの放熱を促進することができる。
また、本実施形態では、上記のように、電力変換装置100は、リアクトルユニット30と、リアクトルユニット30を収納する筐体10と、を備える。そして、リアクトルユニット30を、筐体10の下部に配置させる。これにより、筐体10の下部に配置されたリアクトルユニット30において、リアクトル31から発生した熱により暖められた空気A2の温度を低下させた状態でリアクトルユニット30の外部に排出することができる。すなわち、リアクトルユニット30は、リアクトル31を冷却して高温になった空気Aが周囲に及ぼす熱的な影響を低減しながら、リアクトルユニット30が設けられる筐体10内における配置が制限されるのが抑制されているので、比較的重量の大きいリアクトル31を備えるリアクトルユニット30を筐体10の下部に配置させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、電力変換装置100は、筐体10に収納され、筐体10の上部に配置される電子部品20を備える。そして、電力変換装置100を、熱交換器34によって冷却され風洞32からリアクトルユニット30の上方(Z1側)に排出された空気A3によって電子部品20が冷却されるとともに、電子部品20を冷却した空気A1がリアクトルユニット30の下方(Z2側)から風洞32の内部に還流されるように構成する。これにより、リアクトル31を冷却するための構成と電子部品20を冷却するための構成とを共通化することができる。また、筐体10内で空気Aを循環させるために、筐体10を密閉構造とすることができる。その結果、筐体10内と筐体10外との間で空気Aを流入および流出させるための孔を設けるための工程が必要ないので、製造工程が増加するのを抑制することができるとともに、筐体10内への埃等の侵入を抑制するためのフィルタ等を設ける必要がないので、部品点数が増加するのを抑制することができる。
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、熱交換器34を、ファン33と風洞32との間に配置させた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、図8(A)に示す変形例によるリアクトルユニット30Aのように、熱交換器34を、ファン33に対して、風洞32とは反対側に配置させてもよい。
また、上記実施形態では、ファン33を、出口32f近傍に設けられる熱交換器34よりも空気Aの下流側に設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、図8(B)に示す変形例によるリアクトルユニット30Bのように、ファン33を、熱交換器34が設けられない空気Aの入口32Be近傍に設けてもよい。図8に示すように、リアクトルユニット30Bでは、風洞32Bは、リアクトル31の下方(Z2側)の入口32Be以外の部分を覆うように設けられた下面部分32Bgを含む。
また、上記実施形態では、ファン33を、風洞32の下方(Z2側)から空気Aを取り込み、風洞32内を上下方向(Z方向)に通過した空気Aを風洞32の上方(Z1側)に排出させた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、図8(C)、図8(D)および図8(E)に示す変形例によるリアクトルユニット30C、30Dおよび30Eのように、ファン33を、風洞32C(32E)の上方(Z1側)から空気Aを取り込み、風洞32C(32E)内を上下方向(Z方向)に通過した空気Aを風洞32C(32E)の下方(Z2側)に排出させてもよい。なお、図8(C)、図8(D)および図8(E)に示すように、リアクトルユニット30C、30Dおよび30Eは、それぞれ、リアクトルユニット30、30Aおよび30Bの構成を上下逆さまに構成したものに相当する。
また、上記実施形態では、熱交換器34を、風洞32において空気Aの下流側である出口32f近傍に設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、図9に示す変形例によるリアクトルユニット230のように、熱交換器234を、風洞232において空気Aの上流側である入口232e近傍に設けてもよい。また、熱交換器を、風洞において空気Aの下流側である出口近傍および空気Aの上流側である入口近傍のいずれにも設けてもよい。
図9に示すように、リアクトルユニット230では、リアクトル31から発生する熱により暖められ空気を、熱交換器234により冷却され風洞232内に取り込まれた空気A202により冷却するように構成されている。具体的には、リアクトルユニット230では、熱交換器234が風洞232の入口232e近傍に設けられている。ファン33を駆動させることにより、熱交換器234を通過した空気A1は、熱交換器234によって、空気A1よりも低温の空気A202となる。空気A202は、入口232eから風洞232内に取り込まれる。空気A202は、風洞232内において、リアクトル31から発生する熱により暖められ空気と混合されることにより、リアクトル31から発生する熱により暖められた風洞232内の空気を冷却する。空気A202は、風洞232内の空気を冷却した分だけ暖められ、空気A202よりも高温の空気A203となって、風洞232の出口232fから風洞232の外部に排出される。
また、上記実施形態では、離間距離調整部材36として、風洞32の側面部分32aの角に配置される調整部材36aと、3つのコア柱部31amの周りに巻き回されるコイル31bの角部31bc同士に対応する位置に配置される調整部材36bとを備えた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図10の変形例によるリアクトルユニット330に示すように、離間距離調整部材36として、風洞32の側面部分32aの角に配置される調整部材36aのみを設けるように構成してもよい。また、離間距離調整部材36を設けないように構成してもよい。
また、上記実施形態では、内壁32cを、風洞32内を通過する空気Aに乱流を発生させるように波型に形成させた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、内壁32cを、たとえば、凹凸形状や三角形状等、波型以外の形状に形成してもよい。また、内壁32cに、乱流を発生することが可能な突起を設けないように構成してもよい。
また、上記実施形態では、内壁32cを、広範囲の波長の熱放射(電磁波)を吸収するように黒色に塗装させた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、塗装以外の方法により、内壁32cが黒色の部分を含むようにしてもよい。たとえば、風洞32の素材として、黒色の樹脂を使用することにより、風洞32の内壁32cが黒色となるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、リアクトルユニット30を、空気Aを通過させるための空気通過部34apと、空気通過部34apと隣り合うように配置され、液体Wを通過させるための液体通過部34aqとを有する熱交換部34aと、液体通過部34aqに冷却用の液体Wを循環させる液体循環機構34bとを含む熱交換器34を備えるように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、リアクトル31から発生した熱により暖められた空気A2を冷却することが可能な他の構成の熱交換器を用いるように構成してもよい。また、本発明では、特許請求の範囲の「空気冷却部」として、熱交換器以外(たとえば、ペルチェ素子を用いた冷却装置等)を用いるように構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、リアクトルユニット30を、熱交換器34において結露した水を受けて貯留するためのトレイ35を備えるように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、リアクトルユニットを、熱交換器において結露した水を受けて貯留するためのトレイを備えないように構成してもよい。
また、上記実施形態では、電力変換装置100を、PCSとして構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、電力変換装置を、UPS (Uninterruptible Power Supply)として構成してもよい。
10 筐体
20 電子部品
30、30A、30B、30C、30D、30E、230、330 リアクトルユニット
31 リアクトル
31a コア
31b コイル
31bc (コイルの)角部
32、32B、32C、32D、32E、232 風洞
32a 側面部分(第1部分)
32b 上面部分(第2部分)
32c (風洞の)内壁
32e、32Be、232e (風洞における空気の)入口
32f、232f (風洞における空気の)出口
33 ファン
34、234 熱交換器(空気冷却部)
35 トレイ(結露水貯留部)
36(36a、36b) 離間距離調整部材
100 電力変換装置
A(A1、A2、A3、A202、A203) 空気
L(L1、L2) (コイルと内壁との間の)離間距離
W(W1、W2) (冷却用の)液体

Claims (11)

  1. 平面視において、第1方向に延びる第1の辺と、前記第1の辺と直交するように第2方向に延びる第2の辺と、を含むリアクトルと、
    平面視において、前記第1の辺に沿って延びる辺と前記第2の辺に沿って延びる辺とを含み、前記リアクトルの側面を取り囲むように配置された略矩形状の風洞と、
    前記風洞の上方または下方のいずれか一方から空気を取り込み、他方から前記空気を排出させるためのファンと、
    前記風洞において前記空気の下流側である出口近傍または前記空気の上流側である入口近傍のいずれかに設けられ、前記風洞の一方から取り込まれる空気または他方から排出される空気を冷却するための空気冷却部と、を備え
    前記リアクトルは、上下方向に延びる部分を有するコアと、前記コアの周りを水平方向に巻き回されたコイルと、を含み、
    前記風洞の内壁の少なくとも一部には、平面視において、前記コイルの角部における前記コイルと前記内壁との間の離間距離と、前記コイルの角部以外における前記離間距離とが略等しくなるように、離間距離調整部材が設けられている、リアクトルユニット。
  2. 前記空気冷却部は、熱交換器を含む、請求項1に記載のリアクトルユニット。
  3. 前記熱交換器は、前記出口近傍に設けられ、前記リアクトルから発生する熱により暖められ前記風洞から排出される空気を冷却するように構成されている、請求項2に記載のリアクトルユニット。
  4. 前記ファンは、前記出口近傍に設けられる前記熱交換器よりも前記空気の下流側、または、前記熱交換器が設けられない前記入口近傍のいずれかに設けられている、請求項3に記載のリアクトルユニット。
  5. 前記風洞は、前記リアクトルの側面を覆うように配置される第1部分と、前記第1部分と接続されるとともに、前記リアクトルの前記出口側の面のうち、前記熱交換器が設けられる部分以外を覆うように配置される第2部分とを含む、請求項3または4に記載のリアクトルユニット。
  6. 前記ファンは、前記風洞の上方に配置されており、
    前記熱交換器は、前記ファンと前記風洞との間に配置されている、請求項3~5のいずれか1項に記載のリアクトルユニット。
  7. 前記熱交換器と前記リアクトルとの間に設けられ、前記熱交換器において結露した水を受けて貯留するための結露水貯留部をさらに備える、請求項6に記載のリアクトルユニット。
  8. 前記風洞の内壁には、乱流を発生することが可能な突起が設けられている、請求項1~のいずれか1項に記載のリアクトルユニット。
  9. 前記風洞の内壁は、放射冷却を促進する黒色の部分を含む、請求項1~のいずれか1項に記載のリアクトルユニット。
  10. リアクトルユニットと、
    前記リアクトルユニットを収納する筐体とを備え、
    前記リアクトルユニットは、
    平面視において、第1方向に延びる第1の辺と、前記第1の辺と直交するように第2方向に延びる第2の辺と、を含むリアクトルと、
    平面視において、前記第1の辺に沿って延びる辺と前記第2の辺に沿って延びる辺とを含み、前記リアクトルの側面を取り囲むように配置された略矩形状の風洞と、
    前記風洞の上方または下方のいずれか一方から空気を取り込み、他方から前記空気を排出させるためのファンと、
    前記風洞において前記空気の下流側である出口近傍または前記空気の上流側である入口近傍のいずれかに設けられ、前記風洞の一方から取り込まれる空気または他方から排出される空気を冷却するための空気冷却部とを含み、
    前記リアクトルユニットは、前記筐体の下部に配置されており
    前記リアクトルは、上下方向に延びる部分を有するコアと、前記コアの周りを水平方向に巻き回されたコイルと、を含み、
    前記風洞の内壁の少なくとも一部には、平面視において、前記コイルの角部における前記コイルと前記内壁との間の離間距離と、前記コイルの角部以外における前記離間距離とが略等しくなるように、離間距離調整部材が設けられている、電力変換装置。
  11. 前記筐体に収納され、前記筐体の上部に配置される電子部品をさらに備え、
    前記空気冷却部は、熱交換器を含み、
    前記熱交換器によって冷却され前記風洞から前記リアクトルユニットの上方または下方のいずれか一方に排出された空気によって前記電子部品が冷却されるとともに、前記電子部品を冷却した空気が前記リアクトルユニットの上方または下方のいずれか他方から前記風洞の内部に還流されるように構成されている、請求項1に記載の電力変換装置。
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