JP7211925B2 - 起伏ゲート - Google Patents

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Description

ここに開示された技術は、起伏ゲートに関する。
例えば、特許文献1には、水中に設けられ、所定の軸心回りに倒伏状態と起立状態との間で回転する扉体を備えた起伏ゲートが開示されている。扉体は、軸心回りに回転自在な状態で支持されている。
特開2019-44351号公報
このような扉体は、軸心の方向(いわゆる、スラスト方向)へ変位すると、倒伏状態と起立状態との間での適切な回転が困難となり得る。そのため、軸心の方向への扉体の移動を制限するスラスト受けを設置することが考えられる。
しかしながら、このようなスラスト受けによれば、軸心方向への扉体の移動を制限することができる反面、扉体を取り付けたり、取り外したりする作業が煩雑となる。特に、扉体は水中に設置されるため、扉体の取付及び取外しの際に扉体が波などの水の影響を受ける。その結果、軸心の方向の位置決めが高い精度で要求された状況において、扉体を水中で取付及び取外し作業は、非常に困難なものとなる。
ここに開示された技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、スラスト受けを備えた起伏ゲートにおいて扉体の取付及び取外し作業を容易にすることにある。
ここに開示された起伏ゲートは、水中に設けられ、所定の軸心回りに倒伏状態と起立状態との間で回転する扉体と、前記軸心の方向への前記扉体の移動を制限するスラスト受けとを備え、前記扉体は、前記軸心の方向において前記スラスト受けと対向するように設けられたコンタクト部を有し、前記スラスト受けは、ベースと、前記ベースに着脱可能に取り付けられ、前記軸心の方向において前記コンタクト部と対向するアタッチメントとを有している。
前記起伏ゲートによれば、スラスト受けを備えた起伏ゲートにおいて扉体の取付及び取外し作業を容易にすることができる。
図1は、起伏ゲート式防波堤が設置された港の概観図である。 図2は、起立状態の起伏ゲートを第1水域の側から見た正面図である。 図3は、倒伏状態における起伏ゲートの概略的な側面図である。 図4は、扉体の側面図において、軸部を中心に拡大した部分拡大図である。 図5は、起伏ゲートの正面図において、コンタクト部及びスラスト受けを中心に拡大した部分拡大図である。 図6は、アタッチメントの斜視図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、起伏ゲート式防波堤100が設置された港の概観図である。
例えば、起伏ゲート式防波堤100は、津波や高潮対策として海洋、より具体的には港湾に設置される。起伏ゲート式防波堤100は、第1水域Aと第2水域Bとを仕切るように配置されている。起伏ゲート式防波堤100が港湾に設置される場合、港外の水域が第1水域Aであり、港内の水域が第2水域Bである。
起伏ゲート式防波堤100は、起伏ゲート1と、堤体9とを備える。
堤体9は、第1水域Aと第2水域Bとを連通させる開口91が形成されている。起伏ゲート1は、開口91に設けられている。堤体9は、互いに対向するように配置され、開口91を区画する第1側壁92及び第2側壁93を有している。
図2は、起立状態の起伏ゲート1を第1水域Aの側から見た正面図である。図3は、倒伏状態における起伏ゲート1の概略的な側面図である。起伏ゲート1は、水中に設けられ、所定の軸心X回りに倒伏状態と起立状態との間で回転する扉体10と、軸心Xの方向への扉体10の移動を制限するスラスト受け4とを備えている。図3では、スラスト受け4の図示を省略している。ここで、「水中に設けられ」とは、少なくとも部分的に水中に配置されていることを意味する。つまり、水中に設けられた扉体10は、扉体10の全体が水中に配置されていることを要さない。例えば、水中に設けられた扉体10には、後述するように起立状態において扉体10の一部が水上に露出する構成も含み得る。
扉体10は、開口91を開閉する。扉体10は、図1に示すように、第1側壁92と第2側壁93との間に配置されている。扉体10の個数は、任意に設定され得る。この例では、起伏ゲート1は、4つの扉体10を有している。4つの扉体10は、第1側壁92と第2側壁93との間に配列されている。
扉体10は、本体11と、軸心Xに対して同心に延びる軸部12を有している。例えば、本体11は、略矩形の平板状に形成されている。本体11の内部には、空気室(図示省略)が形成されている。軸部12は、本体11のうち矩形の一辺に相当する部分に設けられている。軸部12は、略円柱状に形成されている。複数(4つ)の扉体10は、図1に示すように、軸部12が一直線上に並ぶようにして配列されている。
軸部12は、水中(即ち、海中)に配置されている。軸部12は、軸受2に回転可能に支持されている(図2参照)。これにより、扉体10は、軸部12を中心に、倒伏状態(図3の実線参照)と起立状態(図3の一点鎖線参照)との間で回転する。
倒伏状態において、扉体10の全体は、水中に沈んでいる。倒伏状態においては、扉体10のうち軸部12が第2水域B側で、扉体10のうち軸部12と反対側の端部が第1水域A側になるように扉体10が倒伏している(図1参照)。倒伏状態において、扉体10は、開口91を開放している。
水底(即ち、海底)には、図3に示すように、倒伏状態の扉体10を格納する格納部94が形成されている。格納部94は、上方に開口する箱状に形成されている。格納部94の平面形状は、略矩形であって、扉体10を収容できる形状をしている。この例では、4つの扉体10に対して共通の格納部94が1つ設けられている。
扉体10は、係留機構3によって倒伏状態で係留される。係留機構3は、フック31を有している。フック31は、所定の軸心回りに回転可能に構成されている。フック31は、駆動部(図示省略)によって軸心回りに回転駆動される。扉体10には、係合ピン13が設けられている。フック31は、軸心を中心とする周方向の一方に回転することによって倒伏状態にある扉体10の係合ピン13に係合する。係合ピン13へのフック31の係合により、扉体10が係留される。フック31は、軸心を中心とする周方向の他方に回転することによって係合ピン13への係合が解除される。係合ピン13へのフック31の係合が解除されると、扉体10は、扉体10の受ける浮力によって倒伏状態から起立状態へ回転する。
起立状態において、扉体10は、部分的に水上に突出している。起立状態において、扉体10は、開口91を閉鎖する。
尚、倒伏状態の扉体10には、波浪に起因する、扉体10を上下に揺動させる力が作用し得る。扉体10は、倒伏状態に係留された状態を維持しつつ揺動し得る。例えば、波浪によって水位が上昇すると、扉体10が下方へ回転しようとする。一方、波浪によって水位が低下すると、扉体10が上方へ回転しようとする。このような波浪の影響を受けて、扉体10は、係合ピン13へのフック31の係合が解除されない範囲で揺動する。
図4は、扉体10の側面図において、軸部12を中心に拡大した部分拡大図である。扉体10は、図2,4に示すように、軸心Xの方向においてスラスト受け4と対向するように設けられたコンタクト部14を有している。コンタクト部14は、軸部12に設けられている。コンタクト部14は、軸部12から軸心Xを中心とする半径方向へ突出する。また、コンタクト部14は、軸心Xを中心とする周方向に円弧状に拡がっている。詳しくは、コンタクト部14へ、互いに対向して、軸心Xを中心に略扇形に拡がる一対の平板14aと、一対の平板14aを連結する平板状の複数(この例では6個)のリブ14bとを有している。複数のリブ14bは、軸心Xを中心とする周方向に間隔を空けて配列されている。複数のリブ14bは、軸心Xを中心とする略半径方向に延びるように形成されている。
スラスト受け4は、図2に示すように、1つの扉体10に対して2つ設けられている。一対のスラスト受け4は、軸心Xの方向に並んでいる。コンタクト部14は、2つのスラスト受け4の間に配置されている。
2つのスラスト受け4は、コンタクト部14に対して線対称に構成されている。以下では、一方のスラスト受け4の構成について説明し、他方のスラスト受け4の構成の説明は省略する。図5は、起伏ゲートの正面図において、コンタクト部及びスラスト受けを中心に拡大した部分拡大図である。スラスト受け4は、ベース41と、ベース41に着脱可能に取り付けられ、軸心Xの方向においてコンタクト部14と対向するアタッチメント42とを有している。
ベース41は、格納部94に固定されている。ベース41は、アタッチメント42が取り付けられる取付面41aを有している。取付面41aは、コンタクト部14の方を向いている。さらに詳しくは、ベース41は、軸心Xの方向においてアタッチメント41に対してコンタクト部14と反対側に位置する受け部41bを有している。つまり、軸心Xの方向に、コンタクト部14、アタッチメント42、受け部41bがこの順で並んでいる。アタッチメント42は、受け部41bに接触した状態でベース41に取り付けられる。この例では、取付面41aは、受け部41bに形成されている。尚、ベース41には、アタッチメント42をベース41に取り付ける作業を行うための作業スペース41cが受け部41bに対してアタッチメント42と反対側に形成されている。作業スペース41cは、軸心Xの方向と交差する方向(詳しくは、軸心Xの方向と直交する方向)に開口している。受け部41bには、4つの貫通孔が形成されている。アタッチメント42が受け部41bに取り付けられる際に、貫通孔にボルトが挿入される。
アタッチメント42は、本体43と、ブッシュ44とを有している。本体43は、ベース41(詳しくは、取付面41a)にボルトを介して着脱可能に取り付けられる。
図6は、アタッチメント42の斜視図である。本体43は、互いに対向する略方形の一対の第1平板43a及び第2平板43bと、第1平板43a及び第2平板43bを連結するウェブ43cとを有している。ウェブ43cは、断面が略十字状となる形状に形成されている。第1平板43aは、取付面41aに重ね合わされた状態で取付面41aにボルト締結される。第1平板43a及び第2平板43bの間には、アタッチメント42をベース41に取り付ける作業を行うための作業スペース42aが形成されている。作業スペース42aは、ウェブ43cによって4つに区画されている。作業スペース42aは、軸心Xの方向と交差する方向(詳しくは、軸心Xの方向と直交する方向)に開口している。第1平板43aには、4つの貫通孔43dが形成されている。第1平板43aが取付面41aに取り付けられる際に、貫通孔43dにボルトが挿入される。4つの貫通孔43dは、4つに区画された作業スペース42aのそれぞれに対応するように配置されている。
ブッシュ44は、略方形の平板状に形成されている。ブッシュ44は、ベースプレート44aと、摺動プレート44bとを有している。摺動プレート44bは、ベースプレート44aに重ね合わせられた状態でボルト締結されている。コンタクト部14は、摺動プレート44bよりも硬い、即ち、摩耗し難い部材で形成されている。すなわち、摩耗するとすれば、コンタクト部14よりも摺動プレート44bの方が摩耗する。例えば、コンタクト部14が金属製である場合、摺動プレート44bは樹脂で形成されている。ブッシュ44は、本体43にボルトを介して着脱可能に取り付けられる。このとき、ベースプレート44aが、本体43の第2平板43bに重ね合わせられている。ブッシュ44(詳しくは、摺動プレート44a)は、コンタクト部14に対向するように配置される。
このように構成された一対のスラスト受け4において、図5に示すように、2つのアタッチメント42の軸心Xの方向の間隔D1(即ち、ブッシュ44、より詳しくは、2つの摺動プレート44bの軸心Xの方向の間隔)は、コンタクト部14の軸心Xの方向の幅Wよりも少しだけ大きい。そのため、扉体10が回転する際の抵抗が低減される。
扉体10は、倒伏状態と起立状態との間で回転する際や倒伏状態において上下に揺動する際などに、コンタクト部14が一対のスラスト受け4の何れかに接触することによって、軸心Xの方向への扉体10の移動が制限される。尚、扉体10が軸心X回りに回転する際だけではなく、地震等の影響によっても軸心Xの方向へ移動した場合にも、コンタクト部14が一対のスラスト受け4の何れかに接触し得る。そのような場合においても、スラスト受け4によって軸心Xの方向への扉体10の移動が制限される。
このように構成された起伏ゲート1において、扉体10の取付及び取外しが行われる際には、スラスト受け4のアタッチメント42が取り外される。これにより、扉体10の取付及び取外しが容易になる。詳しくは、軸心Xの方向におけるコンタクト部14とスラスト受け4との隙間は非常に小さい。それに加えて、軸部12は水中に配置されるので、扉体10の取付及び取外しの際には水の影響(例えば、波などの影響)を受け、扉体10の位置決めに高い精度を求めることは難しい。そのため、スラスト受け4を設置したまま、扉体10の取付及び取外し作業を行うことは難しい。そこで、スラスト受け4の全体を取り外した上で扉体10の取付及び取外し作業を行うことも考えられる。しかし、スラスト受け4は重量物であり、且つ、スラスト受け4の取り外し作業は水中での人力の作業になるため、スラスト受け4の取付及び取外し作業も容易ではない。
それに対し、スラスト受け4の一部を着脱可能なアタッチメント42で形成することによって、水中でのアタッチメント42の取付及び取外し作業が容易になる。さらに、アタッチメント42はスラスト受け4のうちコンタクト部14と対向する部分であるので、アタッチメント42を取り外した状態における一対のベース41の軸心Xの方向の間隔D2(すなわち、取付面41aの軸心Xの方向の間隔)は、2つのアタッチメント42の間隔D1と比べて大きくなり、その結果、コンタクト部14の幅Wよりも十分に大きくなる。この状態においては、扉体10を取り外す際に、扉体10が軸心Xの方向に多少変位しても、コンタクト部14がベース41に接触することがなく、扉体10をスムーズに取り外すことができる。また、扉体10を取り付ける際には、コンタクト部14が2つの取付面41aの間に配置されるように扉体10を降下させればよく、高い位置決め精度は要求されない。扉体10が水の影響で軸心Xの方向に多少変位しても、コンタクト部14がベース41に接触することがなく、扉体10をスムーズに取り付けることができる。
それに加えて、扉体10のコンタクト部14は、アタッチメント42上を摺動し得る。つまり、コンタクト部14は、一対のスラスト受け4の間で軸心Xの方向に移動可能であるので、起伏ゲート1の使用状態においては、コンタクト部14が一方のスラスト受け4に接触した状態となる場合もあり得る。この状態で扉体10が回転又は揺動すると、コンタクト部14はスラスト受け4に対して摺動する。スラスト受け4のうちコンタクト部14と接触し得る部分は、アタッチメント42であり、より具体的には、ブッシュ44である。ブッシュ44は、コンタクト部14の摺動によって摩耗するため交換する必要がある。つまり、スラスト受け4のうちブッシュ44を含む部分を着脱可能なアタッチメント42とすることによって、スラスト受け4の摩耗部分の交換も容易に行うことができる。
また、このような構成において、ベース41に取り付けられたアタッチメント42に、コンタクト部14と反対側から受け部41bが接触している。アタッチメント42は、コンタクト部14が摺動する部分なので、コンタクト部14から軸心Xの方向への押圧力が作用し得る。このアタッチメント42がコンタクト部14から受ける、軸心Xの方向への押圧力は、ベース41の受け部41bによって受け止められる。
さらに、アタッチメント42には作業スペース42aが形成されているので、アタッチメント42の着脱作業を容易にすることができる。詳しくは、作業スペース42aは、軸心Xの方向と交差する方向(詳しくは、軸心Xの方向と直交する方向)に開口している。そのため、作業者は手を作業スペース42aに入れて、第1平板43aを取付面41aへ取り付けるためのボルト又はナットを締めたり、該ボルト又はナットを取り外したりすることができる。尚、ベース41へのアタッチメント42の取り付け方しだいでは、作業スペース42aは省略することができる。
また、作業スペース42aは、ブッシュ44を本体43に取り付けるための作業スペースとしても機能する。詳しくは、第2平板43bにはボルトが挿入される貫通孔が形成され、ベースプレート44aにはネジ孔が形成されている。作業者は手を作業スペース42aに入れて、ブッシュ44を本体43へ取り付けるためのボルトを締めたり、該ボルトを取り外したりすることができる。
それに加えて、ベース41には作業スペース41cが形成されているので、アタッチメント42の着脱作業を容易にすることができる。詳しくは、作業スペース41cは、軸心Xの方向と交差する方向(詳しくは、軸心Xの方向と直交する方向)に開口している。そのため、作業者は手を作業スペース41cに入れて、第1平板43aを取付面41aへ取り付けるためのボルト又はナットを締めたり、該ボルト又はナットを取り外したりすることができる。尚、ボルトが螺合するネジ孔又は溶接ナットがベース41に設けられている場合には、作業スペース41cを省略することができる。
以上のように、起伏ゲート1は、水中に設けられ、所定の軸心X回りに倒伏状態と起立状態との間で回転する扉体10と、軸心Xの方向への扉体10の移動を制限するスラスト受け4とを備え、扉体10は、軸心Xの方向においてスラスト受け4と対向するように設けられたコンタクト部14を有し、スラスト受け4は、ベース41と、ベース41に着脱可能に取り付けられ、軸心Xの方向においてコンタクト部14と対向するアタッチメント42とを有している。
この構成によれば、アタッチメント42を取り外すことによって、コンタクト部14とスラスト受け4との隙間が大きくなるので、扉体10の取付及び取外しの際に扉体10に要求される位置決め精度を低減することができる。その結果、扉体10の取付及び取外し作業を容易に行うことができる。このとき、スラスト受け4の全体が取り外されるのではなく、スラスト受け4の一部であるアタッチメント42が取り外される。そのため、アタッチメント42の水中での取付及び取外し作業を容易に行うことができる。それに加えて、アタッチメント42は、コンタクト部14に対向する部分であり、扉体10が回転する際にコンタクト部14がアタッチメント42に対して摺動し得る。つまり、アタッチメント42は摩耗し得る。このようなアタッチメント42を着脱可能とすることによって、スラスト受け4の摩耗部分の交換を容易にすることができる。
また、扉体10は、本体11と、軸心Xに対して同心に延びる軸部12とをさらに有し、コンタクト部14は、軸心Xを中心とする半径方向へ突出するように軸部12に設けられている。
例えば、軸心Xの方向への扉体10の移動を制限するスラスト受け4の配置としては、本体11のうち軸心Xの方向における端面11a(図2参照)又は軸部12のうち軸心Xの方向における端面12a(図2参照)に対向するようにスラスト受け4を配置することが、最も単純な配置の1つである。しかし、扉体10の端面11a,12aは、シール性など制約を受ける場合があるので、スラスト受け4をそのような端面と対向する位置以外に配置したい場合もある。コンタクト部14を軸心Xを中心とする半径方向へ軸部12から突出するように設けることによって、本体11の端面11a又は軸部12の端面12aに対向する位置以外の位置にスラスト受け4を配置することが容易になる。これにより、例えば、図1に示すような複数の扉体10を軸心Xの方向に隙間なく配列する構成を実現しやすくなる。
さらに、スラスト受け4は、軸心Xの方向に並んで2つ設けられ、コンタクト部14は、2つのスラスト受け4の間に配置されている。
この構成によれば、軸心Xの方向の両側への扉体10の移動を制限することができる。また、このような構成においては、スラスト受け4の一部をアタッチメント42で構成していない場合には、扉体10の取付及び取外し作業において高い位置決め精度が要求される。しかし、前述のようにスラスト受け4の一部をアタッチメント42で構成することによって、扉体10の取付及び取外し作業を容易に行うことができる。つまり、スラスト受け4の一部をアタッチメント42で構成することが非常に有効となる。
《その他の実施形態》
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、前記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
例えば、起伏ゲートは、港湾に設置されるものに限定されない。起伏ゲートは、河川又は河口等に設置されてもよい。また、起伏ゲートは、堤体9と共に起伏ゲート式防波堤を形成していなくてもよい。すなわち、起伏ゲートは、堤体の開口ではなく、河川、河口において、第1側壁及び第2側壁のような、対向する側壁で区画された開口に設置されていてもよい。
起伏ゲート1は、4つの扉体10を有しているが、扉体10の個数はこれに限られるものではない。扉体10の個数は、1,2,3,又は5以上であってもよい。
また、コンタクト部14は、前述の構成に限定されるものではない。例えば、コンタクト部14は、本体11のうち軸心Xの方向における端面11a、又は、軸部12のうち軸心Xの方向における端面12aであってもよい。その場合、スラスト受け4は、前記端面に対向するように配置される。
前述の起伏ゲート1においては、1つの扉体10に1つのコンタクト部14が設けられ、コンタクト部14を挟むように2つのスラスト受け4が設けられているが、これに限定されるものではない。例えば、1つの扉体10に対して2組のコンタクト部及びスラスト受けが設けられていてもよい。その場合、一方の組のコンタクト部及びスラスト受けによって扉体10の軸心Xの方向の一側への移動が制限され、他方の組のコンタクト部及びスラスト受けによって扉体10の軸心Xの方向の他側への移動が制限される。あるいは、扉体10の軸心Xの方向の一側への移動のみを制限する場合には、1組だけのコンタクト部及びスラスト受けが設けられていてもよい。
スラスト受け4の前述の構成は、一例に過ぎない。例えば、ベース41のうちアタッチメント42が取り付けられる取付面41aは、コンタクト部14の方を向く面でなくてもよい。アタッチメント42がコンタクト部14と対向して配置される限り、例えば、ベース41のうち上方を向く面にアタッチメント42が取り付けられてもよい。
以上説明したように、ここに開示された技術は、起伏ゲートについて有用である。
1 起伏ゲート
10 扉体
11 本体
12 軸部
14 コンタクト部
4 スラスト受け
41 ベース
42 アタッチメント
X 軸心

Claims (3)

  1. 水中に設けられ、所定の軸心回りに倒伏状態と起立状態との間で回転する扉体と、
    前記軸心の方向への前記扉体の移動を制限するスラスト受けとを備え、
    前記扉体は、前記軸心の方向において前記スラスト受けと対向するように設けられたコンタクト部を有し、
    前記スラスト受けは、ベースと、前記ベースに着脱可能に取り付けられ、前記軸心の方向において前記コンタクト部と対向するアタッチメントとを有している起伏ゲート。
  2. 請求項1に記載の起伏ゲートにおいて、
    前記扉体は、本体と、前記軸心に対して同心に延びる軸部とをさらに有し、
    前記コンタクト部は、前記軸心を中心とする半径方向へ突出するように前記軸部に設けられている起伏ゲート。
  3. 請求項2に記載の起伏ゲートにおいて、
    前記スラスト受けは、前記軸心の方向に並んで2つ設けられ、
    前記コンタクト部は、2つの前記スラスト受けの間に配置されている起伏ゲート。

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