JP7208381B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ステアリング装置に関する。
ステアリング装置として、例えば以下の特許文献1に記載されたステアリング装置が知られている。
特許文献1に記載のステアリング装置は、いわゆるステアバイワイヤ式のステアリング装置として構成されており、操舵軸が挿入された円筒状の操舵軸ハウジングを備えている。操舵軸ハウジングの内周面には、操舵軸の外周を摺動可能に支持する円環状のブッシュが圧入されている。さらに、操舵軸ハウジングの内周面には、操舵軸ハウジングの長手方向においてブッシュと隣接した位置に、操舵軸の回転を規制する回転規制部材が設けられている。この回転規制部材は、操舵軸ハウジングの内周面に形成された段差部と契合することにより、操舵軸ハウジングに対する操舵軸の回転を規制する。
特開2012-66788号公報
特許文献1のようなステアバイワイヤ式のステアリング装置において、操舵軸ハウジングに対する操舵軸の回転をより効率的に規制するために、例えば操舵軸ハウジングの長手方向においてブッシュから離間した所定位置で、操舵軸の外周面に回転規制部材を直接に契合させることが考えられる。
しかし、このように回転規制部材を契合させると、操舵軸上に、操舵軸の移動時に操舵軸がブッシュ内で摺動する部分である操舵軸被支持部と、操舵軸が回転規制部材上で摺動する部分である操舵軸回転規制部とを互いに離間させて設ける必要がある。このため、操舵軸を比較的長く設計する必要があり、ステアリング装置が大型化する虞があった。
本発明は、従来の実情に鑑みて案出されたもので、ステアリング装置を小型化することが可能なステアリング装置を提供することを一つの目的としている。
本発明の好ましい態様の一つとして、操舵軸回転規制部は、操舵軸の長手方向において、操舵軸被支持部とオーバーラップするように形成されている。
本発明によれば、ステアリング装置を小型化することができる。
一実施形態のステアリング装置の概略図である。 転舵機構の正面図である。 操舵軸の長手方向に沿って切断した操舵軸ハウジング等の断面図であって、伝達装置の近傍を拡大して表示した転舵機構の部分的な縦断面図である。 回転規制部材収容部の断面を含むように操舵軸の長手方向に沿って切断した操舵軸ハウジング等の縦断面図である。 (a)は、径方向に沿って切断したブッシュの断面図、(b)は、(a)の線A-Aに沿って切断したブッシュおよび操舵軸ハウジングの断面図である。 図4の線B-Bに沿って切断した操舵軸の断面図である。 操舵軸本体部の径方向に沿って切断した回転規制部材等の断面図である。 図2の線C-Cに沿って切断した操舵軸等の断面図である。 (a)は、第1軸線の方向に沿って切断した従来技術の操舵軸等の縦断面図、(b)は、(a)において回転規制部材に改良を加えて、回転規制部材を操舵軸に契合させた態様を示す操舵軸等の縦断面図である。 第2の実施形態の操舵軸の断面図である。 第3の実施形態の操舵軸の断面図である。 第4の実施形態の操舵軸の断面図である。 (a)は、第5の実施形態の操舵軸10の断面図、(b)は、第5の実施形態の操舵軸10の製造工程を示す工程図である。 第6の実施形態の操舵軸およびブッシュの断面図である。 操舵軸ハウジング内に収容された状態の第7の実施形態の操舵軸を示す縦断面である。 (a)は、第7の実施形態の第1、第2操舵軸の接合部を示す正面図、(b)は、(a)の線D-Dに沿って切断した第1操舵軸の断面図である。 (a)は、縮径前のブッシュの正面図、(b)は、縮径後のブッシュの正面図である。
以下、本発明のステアリング装置の実施形態を図面に基づき説明する。
[第1の実施形態]
(ステアリング装置の構造)
図1は、一実施形態のステアリング装置の概略図である。図2は、転舵機構2の正面図、図3は、操舵軸10の長手方向に沿って切断した操舵軸ハウジング22等の断面図であって、伝達装置14の近傍を拡大して表示した転舵機構2の部分的な縦断面図である。図4は、回転規制部材収容部29の断面を含むように操舵軸10の長手方向に沿って切断した操舵軸ハウジング22等の縦断面図である。
ステアリング装置は、いわゆるステアバイワイヤ式のステアリング装置として構成されたものである。このステアリング装置は、操舵入力機構1と転舵機構2とが分離して構成されている。
操舵入力機構1は、運転者からの操舵力を伝達するステアリングホイール3と、該ステアリングホイール3の回転に応じて回転する操舵操作入力部材4と、該操舵操作入力部材4に対し、運転者の操舵負荷を増大させる力(反力)を付与する反力アクチュエータ5と、を備えている。さらに、操舵入力機構1は、ステアリングホイール3から入力された操舵角を検出し、これを操舵角信号θrとして出力可能な操舵角センサ6と、ステアリングホイール3から入力された操舵トルクを検出し、これを操舵トルク信号Trとして出力可能なトルクセンサ7と、を備えている。なお、操舵入力機構1は、ステアリングホイール3のような回転体からの入力ではなく、例えばレバーにより方向入力を行うジョイスティックからの入力によって運動量が与えられるように構成されていても良い。
反力アクチュエータ5は、図示せぬ電動モータを備えており、運転者の操舵操作を許容しつつ、操舵負荷を付与可能となるように構成されている。この電動モータは、各種制御処理を記憶および実行する機能を有したコントローラ(ECU)8に電気的に接続されている。
また、コントローラ8には、操舵角センサ6およびトルクセンサ7がそれぞれ電気的に接続されており、操舵角センサ6から出力された操舵角信号θrと、トルクセンサ7から出力された操舵トルク信号Trとが入力される。なお、操舵角センサ6は、相対舵角を検出可能な操舵角センサであっても良く、または絶対舵角を検出可能な操舵角センサであっても良い。
転舵機構2は、一対の操舵輪9,9を転舵させる転舵力を操舵軸(ラックバー)10に付与可能となるように構成された転舵アクチュエータ11と、操舵軸10の変位を検出する変位センサ12と、を備えている。
転舵アクチュエータ11は、電動モータ13を備えており、この電動モータ13は、コントローラ8と一体に構成されている。コントローラ8は、操舵角センサ6から出力された操舵角信号θrと、トルクセンサ7から出力された操舵トルク信号Trとに基づいて電動モータ13を駆動制御する。
電動モータ13は、伝達装置14を介して操舵軸10に接続されている。この伝達装置14は、電動モータ13のモータ出力軸13aの先端部外周に固定されたモータ側プーリ15と、操舵軸10の外周に固定されたナット16と一体に回転するナット側プーリ17と、が無端ベルト18を介して接続されることで、操舵軸10と連係されている。そして、ナット側プーリ17と操舵軸10との間には、減速機である螺旋状の溝形状を有するボールねじ機構19が設けられている。
ボールねじ機構19は、操舵軸10の外周面に設けられた操舵軸ボールねじ溝10aと、操舵軸10を囲むナット16の内周面に設けられたナットボールねじ溝16aと、ボールねじ溝10a,16aの間を循環する複数のボール20と、を備えている。
操舵軸ボールねじ溝10aは、操舵軸10の概ね円柱状の棒形状をなす部分である操舵軸本体部10bの外周面に螺旋溝形状をなすように形成されている。操舵軸ボールねじ溝10aは、ナット16の円筒形状をなすナット本体部16bの内周面に形成された螺旋溝形状のナットボールねじ溝16aとの間に、複数のボール20が循環する螺旋状のボール循環通路21を形成する。ボール20は、操舵軸10に対しナット16を相対回転可能に支持する。電動モータ13がモータ出力軸13a、モータ側プーリ15、ナット側プーリ17および無端ベルト18を介してナット16を回転駆動することにより、操舵軸10の中央部を収容する操舵軸ハウジング22に対して操舵軸10が移動し、この移動に伴い、操舵輪9,9が転舵する。
ここで、以下の説明の便宜上、操舵軸10の長手方向に直交する断面において操舵軸10の中心を通り、操舵軸10の長手方向と平行な軸線を「第1軸線O1」と定義する。さらに、第1軸線O1と直交し、かつ第1軸線O1の方向から見たときに電動モータ13から操舵軸10の周方向に90度ずれて位置する軸線を「第2軸線O2」と定義する。本実施形態では、上記周方向に90度ずれて位置する軸線であり、かつ後述の円筒状の回転規制部材収容部29の中心軸である軸線を「第2軸線O2」として示す。
操舵軸10は、金属材料を用いた型鍛造によって概ね円柱状に形成された操舵軸本体部10bを備えている。この操舵軸本体部10bは、第1軸線O1の方向における一端側の軸方向一端部10cと、第1軸線O1の方向における他端側の軸方向他端部10dとを有している。この端部10c,10dは、第1、第2タイロッド23A,23Bおよび第1、第2ナックルアーム24A,24Bを介して操舵輪9,9にそれぞれ接続されている。第1、第2タイロッド23A,23Bは、第1軸線O1に対して同じ側に傾斜している。つまり、第1、第2タイロッド23A,23Bは、第1軸線O1に対して、操舵輪9,9が接地する地面側へ傾斜している。
操舵軸ハウジング22は、円筒形状をなす操舵軸ハウジング本体部22aと、該操舵軸ハウジング本体部22aの内周側の空間であり、操舵軸10の中央部を収容する操舵軸収容部25と、後述するブッシュ26を収容するブッシュ収容部27と、後述する回転規制部材28を収容する回転規制部材収容部29と、を備えている。
ブッシュ収容部27は、第1軸線O1の方向における操舵軸本体部10bの中点P1よりも第1タイロッド23Aに近い側において、操舵軸ハウジング本体部22aの内周面に円環状の溝部として設けられている。つまり、ブッシュ収容部27は、操舵軸ハウジング本体部22aの軸方向一端部22b寄りの位置において操舵軸ハウジング本体部22aの内周面に円環状の溝部として形成されている。ブッシュ収容部27には、操舵軸10を摺動可能に支持する概ね円筒状のブッシュ26が嵌め込まれている。ブッシュ26は、弾性材料、例えば合成樹脂材料によって横断面円弧状に形成されている。なお、ブッシュ26は、金属材料、例えば鉄鋼材料によって形成されていても良い。
回転規制部材収容部29は、第1軸線O1の方向においてナット16とブッシュ26との間のブッシュ26寄りの位置において操舵軸収容部25と直交するように、操舵軸ハウジング本体部22aの外周部から第2軸線O2に沿って円筒状に突出している。回転規制部材収容部29は、ブッシュ26側からナット16側へと第1軸線O1の方向から見たときに、電動モータ13に対し反時計回りの方向に90度ずれた周方向位置に設けられている。つまり、回転規制部材収容部29は、第1軸線O1に対し直交する断面において、第1軸線O1を基準として、第1、第2タイロッド23A,23Bが傾斜している側に設けられている。換言すれば、回転規制部材収容部29は、第1軸線O1に対して、操舵輪9,9が接地する地面側に設けられている。回転規制部材収容部29は、操舵軸収容部25と連通しており、該操舵軸収容部25内に収容された操舵軸本体部10bに臨んでいる。回転規制部材収容部29には、操舵軸本体部10bと当接することにより、操舵軸10の周方向における所定角以上の回転運動を規制する回転規制部材28が収容されている。この回転規制部材28は、付勢機構31によって付勢されることで操舵軸10の回転運動を規制する。付勢機構31は、回転規制部材収容部29に取り付けられた調整部材32と、該調整部材32と回転規制部材28との間に圧縮状態で配置された付勢部材である回転規制部材付勢部材、例えばばね33と、を備えている。
回転規制部材28は、回転規制部材収容部29内で第2軸線O2に沿って移動可能となるように設けられている。回転規制部材28については、詳細に後述される。
調整部材32は、有底円筒状をなしており、外周部に雄ねじ部32aが形成されている。この雄ねじ部32aは、回転規制部材収容部29の内周部に形成された雌ねじ部29aにねじ留めされる。このように雄ねじ部32aと雌ねじ部29aとのねじ構造をもってばね33の圧縮量が調整可能に構成されることで、回転規制部材28に作用するばね33の付勢力が調整されるようになっている。
また、操舵軸10の操舵軸本体部10bの概ね下側半部には、回転規制部材収容部29よりもナット16側から操舵軸ハウジング本体部22aの軸方向一端部22bよりも外側の範囲において、横断面概ね三角形状をなす異形部34となっている。
また、操舵軸本体部10bは、操舵軸10が第1軸線O1に沿って移動するときに操舵軸本体部10bがブッシュ26内を摺動することが可能な操舵軸被支持部35と、操舵軸10が第1軸線O1に沿って移動するときに操舵軸本体部10bが回転規制部材28上を摺動することが可能な操舵軸回転規制部30とを有している。操舵軸被支持部35は、第1軸線O1を挟んで操舵軸回転規制部30とは反対側に設けられている。操舵軸回転規制部30は、第1軸線O1よりも回転規制部材28に近い側に設けられている。
操舵軸被支持部35は、操舵軸ハウジング本体部22aの異形部34を含む軸方向領域のうち第1タイロッド23A側の領域に設けられている。一方、操舵軸回転規制部30は、第1軸線O1の操舵軸ハウジング本体部22aの異形部34を含む軸方向領域のうちナット16側の領域に設けられている。操舵軸被支持部35は、第1軸線O1の方向において操舵軸回転規制部30とオーバーラップしている。より詳細には、操舵軸被支持部35の一部が、第1軸線O1上の所定の領域において操舵軸回転規制部30の一部と重なっている。操舵軸被支持部35を含む操舵軸本体部10bの領域において操舵軸本体部10bをその径方向に沿って切断したときの断面の形状は、操舵軸回転規制部30を含む操舵軸本体部10bの領域において操舵軸本体部10bをその径方向に沿って切断したときの断面の形状と同じである。
かかるステアリング装置の構成から、運転者がステアリングホイール3を回転操作すると、操舵操作入力部材4が回転し、操舵角センサ6およびトルクセンサ7が、操舵角信号θrおよび操舵トルク信号Trを検出する。そして、コントローラ8が操舵角信号θrおよび操舵トルク信号Trに基づいて電動モータ13を駆動制御することで、電動モータ13は、モータ出力軸13a、モータ側プーリ15、ナット側プーリ17および無端ベルト18を介してナット16を回転駆動する。このナット16の回転駆動に伴い、操舵軸10が第1軸線O1の方向に移動することにより、第1、第2タイロッド23A,23Bを介して第1、第2ナックルアーム24A,24Bが車幅方向へと押し引きされることによって、対応した操舵輪9,9の向きが変更される。
(ブッシュの構造)
図5(a)は、径方向に沿って切断したブッシュ26の断面図、図5(b)は、図5(a)の線A-Aに沿って切断したブッシュ26および操舵軸ハウジング22の断面図である。
ブッシュ26は、概ね円筒状をなす筒状本体部(ブッシュ本体部)26aと、該筒状本体部26aの外周面に突出形成された第1、第2ブッシュフランジ部26b,26cと、同じく筒状本体部26aの外周面に突出形成されたブッシュ回り止め部26dとを備えている。
筒状本体部26aは、図5(a)に示すように筒状本体部26aの周方向の一部の領域に設けられた切り欠き36によって筒状本体部26aの径方向断面が円弧状をなすように形成されている。筒状本体部26aは、第1軸線O1の方向において第1タイロッド23A側に位置するブッシュ軸方向第1端部26eと、第1軸線O1の方向においてナット16側に位置するブッシュ軸方向第2端部26fとを有している。さらに、筒状本体部26aは、その周方向における一方の端部である周方向第1端部26gと、周方向における他方の端部である周方向第2端部26hとを有している。
第1ブッシュフランジ部26bは、操舵軸ハウジング本体部22aに対するブッシュ26の軸方向の移動を規制するものであり、筒状本体部26aの外周面のうちブッシュ軸方向第1端部26e寄りの位置に形成されている。第1ブッシュフランジ部26bは、全体として筒状本体部26aの外周に沿って連続する円弧状をなしており、筒状本体部26aの外周面から筒状本体部26aの径方向外側へ突出している。筒状本体部26aの径方向に沿った第1ブッシュフランジ部26bの断面形状は、矩形をなしている。第1ブッシュフランジ部26bの外径は、筒状本体部26aの外径よりも大きく形成されている。第1ブッシュフランジ部26bは、操舵軸ハウジング本体部22aの内周面のうち、第1軸線O1の方向において操舵軸ハウジング本体部22aの中点P2(図2参照)よりも第1タイロッド23Aに近い側に設けられた第1ブッシュフランジ部契合凹部(第1ブッシュフランジ部係り合わせ凹部)37に嵌め込まれている。第1ブッシュフランジ部契合凹部37の内径は、操舵軸ハウジング本体部22aの内径よりも大きく、かつ第1ブッシュフランジ部26bの外径よりも少し大きい内径を有している。筒状本体部26aの径方向に沿った第1ブッシュフランジ部契合凹部37の断面形状は、第1ブッシュフランジ部26bの外形に対応する形をなしている。
第2ブッシュフランジ部26cは、操舵軸ハウジング本体部22aに対するブッシュ26の軸方向の移動を規制するものであり、筒状本体部26aの外周面のうちブッシュ軸方向第2端部26f寄りの位置に形成されている。第2ブッシュフランジ部26cは、第1ブッシュフランジ部26bと同様に、全体として筒状本体部26aの外周に沿って連続する円弧状をなしており、筒状本体部26aの外周面から筒状本体部26aの径方向外側へ突出している。筒状本体部26aの径方向に沿った第2ブッシュフランジ部26cの断面形状は、挿入される側はテーパ形状を、軸方向規制側は矩形をなしている。第2ブッシュフランジ部26cの外径は、筒状本体部26aの外径よりも大きく形成されている。第2ブッシュフランジ部26cは、操舵軸ハウジング本体部22aの内周面のうち、第1軸線O1の方向において第1ブッシュフランジ部26bよりもナット16側に設けられた第2ブッシュフランジ部契合凹部(第2ブッシュフランジ部係り合わせ凹部)38に嵌め込まれている。第2ブッシュフランジ部契合凹部38の内径は、第1ブッシュフランジ部契合凹部37の内径と同様の大きさに形成されている。筒状本体部26aの径方向に沿った第2ブッシュフランジ部契合凹部38の断面形状は、第2ブッシュフランジ部26cの外形に対応する形をなしている。
ブッシュ回り止め部26dは、操舵軸ハウジング本体部22aに対するブッシュ26の周方向への移動を規制するものであり、筒状本体部26aの外周面のうち第1ブッシュフランジ部26bと第1軸線O1方向の内側に隣接する位置に設けられている。ブッシュ回り止め部26dは、筒状本体部26aの周方向において切り欠き36に対してほぼ180度ずれた位置に形成されている。図5(a)に示すように、ブッシュ回り止め部26dは、筒状本体部26aの径方向に沿った断面が半円状をなしている。第1軸線O1からブッシュ回り止め部26dの先端部までの径方向距離D1は、第1軸線O1から筒状本体部26aの外周部までの径方向距離D2よりも大きく、かつ第1軸線O1から第1ブッシュフランジ部26bの外周部までの径方向距離D3以下となるように設定されている。本実施形態では、径方向距離D1は、径方向距離D2よりも大きく、かつ径方向距離D3よりも小さくなるように設定されている。また、第1軸線O1に沿ったブッシュ回り止め部26dの幅は、第1軸線O1に沿った第1、第2ブッシュフランジ部26b,26cの幅よりも大きくなるように設定されている。このように構成されたブッシュ回り止め部26dは、操舵軸ハウジング本体部22aの内周面に設けられたブッシュ回り止め部契合凹部39に嵌め込まれる。ブッシュ回り止め部契合凹部39は、第1軸線O1の方向において第1ブッシュフランジ部契合凹部37よりも操舵軸ハウジング本体部22aの中点P2(図2参照)に近い位置に設けられている。より詳細には、ブッシュ回り止め部契合凹部39は、第1ブッシュフランジ部契合凹部37と第1軸線O1の方向内側に隣接する位置に設けられている。ブッシュ回り止め部契合凹部39は、操舵軸ハウジング本体部22aの周方向の一部の領域において操舵軸ハウジング本体部22aの内周面からブッシュ回り止め部26dの外形に沿って円弧状に窪んでいる。
また、筒状本体部26aの第1タイロッド23Aに近い側の軸方向端部側の内周縁部、つまり筒状本体部26aのブッシュ軸方向第1端部26e側の内周縁部には、筒状本体部26aの内径がブッシュ軸方向第1端部26eに向かうにつれて増加するように徐々に傾斜するブッシュテーパ部26iを有している。ブッシュテーパ部26iは、図5(b)に示すように第1軸線O1に沿った断面で見たときに、筒状本体部26aの内周面とブッシュ軸方向第1端部26eとを円弧状に接続している。
かかるブッシュ26は、弾性変形により、例えば筒状本体部26aの周方向第2端部26h側の内周面に周方向第1端部26g側の外周面を滑り込ませることにより縮径させた状態で操舵軸ハウジング本体部22a内に挿入される。そして、ブッシュ26は、弾性変形後の復元力により拡径して、図5(b)に示すようにブッシュ収容部27に嵌め込まれる。
図6は、図4の線B-Bに沿って切断した操舵軸10の断面図である。図6では、ブッシュ26の内周面にほぼ対応し、かつ第1、第2円弧状部41,42の外縁を通る円形をなす第1円弧状部仮想円C1を仮想線で示してある。なお、第1円弧状部仮想円C1のうち第1、第2円弧状部41,42と重複する部分は、仮想線を省略してある。また、図6では、説明の都合上、操舵軸10の断面のハッチングを省略している。
操舵軸10の操舵軸本体部10bは、該操舵軸本体部10bの外周の一部の領域に、操舵軸本体部10bを摺動可能に保持する操舵軸被支持部35を備えている。操舵軸被支持部35は、ブッシュ26の内周面と当接可能な第1円弧状部41を有している。第1円弧状部41は、第1軸線O1を挟んで操舵軸回転規制部30と反対側に設けられており、操舵軸本体部10bの径方向において外側に向かって凸となる円弧形状を有している。つまり、第1円弧状部41は、第1軸線O1を挟んで操舵軸回転規制部30と反対側において、第1軸線O1に対して外側に膨らむように円弧形状の面として形成されている。第1円弧状部41は、操舵軸本体部10bの周方向において120度以上の範囲に設けられる。上記の「120度」は、回転規制部材28が操舵軸本体部10bを支持するときに作用する支持反力を、ブッシュ26の内周面によって受ける際に、操舵軸本体部10bに必要な最低限の面圧を確保することができる角度となっている。本実施形態では、第1円弧状部41は、図6に示すように、180度よりも大きい範囲に設けられている。第1円弧状部41は、操舵軸本体部10bの周方向における一方の端部である第1端部41aと、操舵軸本体部10bの周方向における他方の端部である第2端部41bとを有している。
操舵軸本体部10bの外周のうち第1円弧状部41と操舵軸本体部10bの周方向に隣接する位置には、操舵軸ハウジング本体部22aに対する操舵軸10の回転を規制する操舵軸回転規制部30が設けられている。操舵軸回転規制部30は、第1円弧状部41の第1、第2端部41a,41bに接続されており、第1軸線O1よりも上述の回転規制部材28(図4参照)に近い側に設けられている。なお、操舵軸回転規制部30は、少なくとも一部が第1軸線O1よりも回転規制部材28側に設けられていれば良く、必ずしも全ての部分が第1軸線O1よりも回転規制部材28に近い箇所に設けられている必要はない。例えば第1円弧状部41が180度よりも狭い範囲に形成されている場合には、操舵軸回転規制部30の一部が第1軸線O1よりも回転規制部材28から遠い側に及ぶことになる。操舵軸回転規制部30は、操舵軸本体部10bの外周のうち第1軸線O1を挟んで第1円弧状部41と反対側に位置する第2円弧状部42と、該第2円弧状部42と第1円弧状部41の第1端部41aとの間に設けられた第1操舵軸回転規制部30Aと、第2円弧状部42と第1円弧状部41の第2端部41bとの間に設けられた第2操舵軸回転規制部30Bとを有している。
第2円弧状部42は、第1円弧状部41の外縁を通る第1円弧状部仮想円C1に沿って連続しており、円弧の長さが第1円弧状部41よりも短く形成されている。第2円弧状部42は、操舵軸本体部10bの径方向において外側に向かって凸となる円弧形状を有している。つまり、第2円弧状部42は、第1軸線O1に対して外側に膨らむように円弧形状の面として形成されている。第2円弧状部42は、ブッシュ26の内周面と当接可能である。第2円弧状部42は、操舵軸本体部10bの周方向における一方の端部である一端部42aと、操舵軸本体部10bの周方向における他方の端部である他端部42bとを有している。
第1操舵軸回転規制部30Aは、第2円弧状部42の一端部42aと第1円弧状部41の第1端部41aとを接続する平坦な面として形成されている。第1操舵軸回転規制部30Aは、一端部42aから第1端部41a側へ向かうにつれて第2軸線O2と第1操舵軸回転規制部30Aとの間の距離が徐々に増加するように傾斜している。平坦な面である第1操舵軸回転規制部30Aと円弧形状の面である第1円弧状部41との間には、第1端部41aを頂点とする第1エッジ部43Aが形成されている。
第2操舵軸回転規制部30Bは、第1操舵軸回転規制部30Aと同様の形状をなしており、第2円弧状部42の他端部42bと第1円弧状部41の第2端部41bとを接続する平坦な面として形成されている。第2操舵軸回転規制部30Bは、第2円弧状部42を挟んで第1操舵軸回転規制部30Aと対称となるように設けられている。即ち、第2操舵軸回転規制部30Bは、他端部42bから第2端部41b側へ向かうにつれて第2軸線O2と第2操舵軸回転規制部30Bの距離が徐々に増加するように傾斜している。平坦な面である第2操舵軸回転規制部30Bと円弧形状の面である第1円弧状部41との間には、第1エッジ部43Aと同様の形状を有し、第2端部41bを頂点とする第2エッジ部43Bが形成されている。
図7は、操舵軸本体部10bの径方向に沿って切断した回転規制部材28等の断面図である。
回転規制部材28は、金属材料によって概ね円柱状に形成されており、図7に破線で示す回転規制部材収容部29内に第2軸線O2に沿って摺動可能に設けられた回転規制本体部44と、該回転規制本体部44に設けられ、操舵軸本体部10bの第1、第2操舵軸回転規制部30A,30Bと当接する当接部45とを備えている。
回転規制本体部44のうち第2軸線O2の一方側(図7の下側)の端面44aには、該端面44aに対して概ね円柱状に陥没した回転規制本体部側ばね収容部46が形成されている。この回転規制本体部側ばね収容部46は、調整部材32に設けられた調整部材側ばね収容部47と協働して、圧縮状態のばね33を収容する。このように収容されたばね33は、操舵軸本体部10bの第1、第2操舵軸回転規制部30A,30Bに対して、当接部45を具備する回転規制本体部44を付勢する。
回転規制本体部44のうち第2軸線O2の他方側(図7の上側)の端面44bには、該端面44bに対して概ねV字状に陥没した凹部48が形成されている。凹部48は、第2軸線O2と直交する底面48aと、該底面48aの両端から概ね垂直に立ち上がる第1、第2側面48b,48cと、該第1、第2側面48b,48cの先端から外方へ傾斜する第1、第2傾斜面48d,48eとを有している。第1、第2傾斜面48d,48eは、上述の第1、第2操舵軸回転規制部30A,30Bと同じ傾斜角度で傾斜している。
当接部45は、主に焼結金属により形成されており、凹部48の内側に対応した形状を有している。当接部45は、底面48a上に配置される底部45aと、該底部45aと一体に形成され、第1、第2側面48b,48c上に配置される第1、第2側部45b,45cと、該第1、第2側部45b,45cと一体に形成され、第1、第2傾斜面48d,48e上に配置される第1、第2傾斜部45d,45eとを有している。第1、第2傾斜部45d,45eは、第1、第2傾斜面48d,48eに沿うように第1、第2傾斜面48d,48eと同じ傾斜角度で傾斜している。
第1傾斜部45dは、平面形状を有し、かつ第2操舵軸回転規制部30Bと当接可能である回転規制部材第1当接面45fを有している。回転規制部材第1当接面45fには、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)がコーティングされている。
同様に、第2傾斜部45eは、平面形状を有し、かつ第1操舵軸回転規制部30Aと当接可能である回転規制部材第2当接面45gを有している。回転規制部材第2当接面45gには、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)がコーティングされている。
回転規制部材28の外周部と回転規制部材収容部29の内周部とは、円環状の弾性部材71によって調心されている。具体的には、回転規制本体部44の外周部に周方向に沿って凹状に設けられた環状溝73に弾性部材71が嵌め付けられ、弾性部材71が回転規制部材収容部29の内周面と弾性的に当接することで、回転規制部材収容部29の内周円と回転規制本体部44の外周面のクリアランスが一定となるように設定されている。
図8は、図2の線C-Cに沿って切断した操舵軸10等の断面図である。なお、図8には、操舵軸ハウジング本体部22a内に収容される伝達装置14のナット側プーリ17、モータ側プーリ15および無端ベルト18を破線で示してある。
図8に示すように、ばね33は、操舵軸本体部10bに対して回転規制部材28を矢印Xで示す方向へ付勢する。
図8に示すように、ナット側プーリ17は、例えば路面からの入力により操舵軸本体部10bが操舵軸ハウジング本体部22a対し相対回転したときに、第1軸線O1に直交し、かつモータ側プーリ15へ向かう方向(図8の矢印Y方向)に引っ張られる。
また、ばね33が操舵軸本体部10bに対して回転規制部材28を付勢する方向Xは、ナット側プーリ17が引っ張られる方向Yとの間に形成される角度がほぼ90度となるように方向付けられている。
[第1の実施形態の効果]
図9(a)は、第1軸線O1に沿って切断した従来技術の操舵軸10、ブッシュ26、回転規制部材28および操舵軸ハウジング本体部22aの縦断面図、図9(b)は、図9(a)において回転規制部材28に改良を加えて、回転規制部材28を操舵軸10に契合させた態様を示す操舵軸10等の縦断面図である。
図9(a)には、いわゆるステアバイワイヤ式のステアリング装置において図示せぬ一対のタイロッドに接続される操舵軸10の操舵軸本体部10bが示されている。操舵軸本体部10bには、円柱状の操舵軸本体部10bの周方向の一部の領域(図9(a)に仮想線で示す)が取り除かれることで平坦面10eが形成されている。このように形成された操舵軸本体部10bは、操舵軸ハウジング本体部22a内に挿入されており、該操舵軸ハウジング本体部22aの内周面と操舵軸本体部10bの外周面との間に配置されたブッシュ26によって摺動可能に支持されている。操舵軸本体部10bの平坦面10eとブッシュ26の内周面との間には、部材49が設けられている。この部材49は、ブッシュ26の内側の軸方向端面26jよりも内側に張り出した張出部49aを有しており、この張出部49aの外面および操舵軸本体部10bの外周面と操舵軸ハウジング本体部22aの内周面との間に、操舵軸ハウジング本体部22aに対する操舵軸本体部10bの回転を規制する円環状の回転規制部材72Aが設けられている。回転規制部材72Aは、ピン50を介して部材49に固定されている。回転規制部材72Aのブッシュ26とは反対側の端面には、操舵軸ハウジング本体部22aの内周面に形成された段差部52に当接することにより、操舵軸ハウジング本体部22aに対する操舵軸本体部10bの回転を規制する凹凸部51が形成されている。
図9(a)のような回転規制部材49によっても操舵軸ハウジング本体部22aに対する操舵軸本体部10bの回転を規制することは可能である。しかし、操舵軸本体部10bの回転をより効率的に規制するには、図9(b)に示すように、回転規制部材49とブッシュ26を分離し、付勢部材74を介し回転規制部材49を操舵軸本体部10b面に押付けた方が良い。この場合、第1軸線O1に沿った操舵軸10の移動時に操舵軸本体部10bがブッシュ26内を摺動することが可能な操舵軸被支持部35と、操舵軸10の移動時に操舵軸本体部10bが回転規制部材49上を摺動することが可能な操舵軸回転規制部30とを第1軸線O1の方向においてオーバーラップしないようにして、その機能に応じ、回転規制可能な操舵軸断面形状とブッシュ支持可能な操舵軸断面形状を別々に設定することが好ましい。
しかし、第1軸線O1の方向において互いにオーバーラップしない位置に操舵軸被支持部35と操舵軸回転規制部30とを設けると、操舵軸10を比較的長く設計する必要があり、これに伴い、ステアリング装置が大型化する虞があった。
これに対し、第1の実施形態では、ステアリング装置は、その一態様として、操舵軸10であって、操舵軸本体部10bと、操舵軸被支持部35と、操舵軸回転規制部30と、を含み、操舵軸本体部10bは、棒形状を有し、操舵軸本体部10bの長手方向に移動することで操舵輪9,9を転舵可能であり、操舵軸被支持部35は、操舵軸本体部10bの外周側に設けられており、操舵軸回転規制部30は、操舵軸本体部10bの外周に設けられており、操舵軸本体部10bの長手方向において、操舵軸被支持部35とオーバーラップするように形成されている、操舵軸10と、操舵軸ハウジング22であって、操舵軸ハウジング本体部22aと、操舵軸収容部25と、ブッシュ収容部27と、回転規制部材収容部29を含み、操舵軸ハウジング本体部22aは、筒形状を有し、操舵軸収容部25は、操舵軸ハウジング本体部22aの内側に形成された空間であって、操舵軸10の少なくとも一部を収容しており、ブッシュ収容部27は、操舵軸ハウジング本体部22aの内側に設けられた空間であり、回転規制部材収容部29は、操舵軸ハウジング本体部22aの内側に設けられた空間である、操舵軸ハウジング22と、転舵アクチュエータ11であって、操舵軸10の長手方向において、操舵軸ハウジング22に対し操舵軸10を移動させる力を付与する、転舵アクチュエータ11と、ブッシュ26であって、ブッシュ収容部27に設けられ、操舵軸被支持部35と当接し、操舵軸10を支持可能である、ブッシュ26と、操舵軸10の長手方向に直交する断面において操舵軸10の中心を通り、操舵軸10の長手方向と平行な軸線を第1軸線O1としたとき、回転規制部材28であって、回転規制部材収容部29に設けられ、操舵軸回転規制部30と当接することにより、操舵軸10の第1軸線O1に関する所定角以上の回転運動を規制可能である、回転規制部材28と、を有する。
より詳細には、第1の実施形態では、操舵軸本体部10bが回転規制部材28上を摺動する範囲に設けられた操舵軸回転規制部30が、第1軸線O1の方向において、操舵軸本体部10bがブッシュ26上を摺動する範囲に設けられた操舵軸被支持部35とオーバーラップしている。従って、操舵軸回転規制部30と操舵軸被支持部35とがオーバーラップしている部分だけ、操舵軸本体部10bを短く形成し、これに伴い、ステアリング装置を小型化することができる。
また、第1の実施形態では、ステアリング装置は、更に、ナット16と、複数のボール20を備え、操舵軸10は、操舵軸ボールねじ溝10aを備え、操舵軸ボールねじ溝10aは、操舵軸本体部10bの外周側に設けられた螺旋溝であって、ナット16は、ナット本体部16bと、ナットボールねじ溝16aを備え、ナット本体部16bは、筒形状を有しており、内側に操舵軸10が挿入されており、ナットボールねじ溝16aは、ナット本体部16bの内周側に設けられた螺旋溝であって、複数のボール20は、操舵軸ボールねじ溝10aとナットボールねじ溝16aの間に設けられており、転舵アクチュエータ11は、ナット16を回転駆動することにより、操舵軸ハウジング22に対して操舵軸10を移動可能であり、第1軸線O1の方向において、回転規制部材28は、ナット16とブッシュ26の間に設けられている。
より詳細には、操舵軸本体部10bは、ブッシュ26およびナット16によって回転規制部材28を挟んで軸方向両側が支持されている。これにより、回転規制部材28に対する操舵軸回転規制部30の傾きが矯正され、回転規制部材28が操舵軸回転規制部30に片当たりすることを抑制することができる。従って、回転規制部材28上に操舵軸回転規制部30を滑らかに摺動させることができる。
また、ブッシュ26が、第1軸線O1の方向において回転規制部材28よりもナット16から離れた位置に設けられているため、ナット16を中心としたモーメントが作用したときに、ナット16に近い回転規制部材28が荷重を受けることにより、ナット16から遠いブッシュ26に作用する荷重が軽減される。従って、付勢荷重のばらつきによりブッシュ26の内周面と操舵軸本体部10bの外周面との間に生じる摺動抵抗の影響を減少させることができる。
さらに、第1の実施形態では、操舵軸被支持部35と操舵軸回転規制部30は、第1軸線O1に直交する断面における形状が同じである。
より詳細には、操舵軸被支持部35が形成されている領域の所定の箇所における操舵軸本体部10bの径方向の断面形状が、操舵軸回転規制部30が形成されている領域の所定の箇所における操舵軸本体部10bの径方向の断面形状と同じ形状を有している。このため、操舵軸被支持部35と操舵軸回転規制部30とがオーバーラップする領域において操舵軸本体部10bの径方向の断面形状が同じとなる。換言すれば、操舵軸被支持部35と操舵軸回転規制部30とがオーバーラップする領域において段差が形成されていない。従って、回転規制部材28およびブッシュ26に操舵軸本体部10bを滑らかに摺動させることができる。
また、第1の実施形態では、操舵軸回転規制部30は、第1軸線O1に直交する断面において、第1軸線O1よりも回転規制部材28に近い側に設けられており、操舵軸10は、第1円弧状部41を含み、第1円弧状部41は、第1軸線O1に直交する断面において、第1軸線O1を挟んで操舵軸回転規制部30の反対側に設けられ、第1軸線O1に関する径方向において外側に凸となる円弧形状を有し、ブッシュ26の内周面と当接可能である。
より詳細には、ブッシュ26が当接する第1円弧状部41は、操舵軸本体部10bの周方向において、回転規制部材28が当接する操舵軸回転規制部30の反対側に設けられ、円弧形状に形成されている。このような円弧形状の第1円弧状部41を形成することで、操舵軸本体部10bの回転時に、ブッシュ26の内周面への操舵軸本体部10bの外周面の引掛かりを抑制することができる。
さらに、上記のように第1円弧状部41および操舵軸回転規制部30を操舵軸本体部10bの周方向において互いに反対側に設けることで、操舵軸本体部10bの周方向の同じ箇所でブッシュ26および回転規制部材28の双方から負荷が掛からないようにしている。しかも、このような操舵軸本体部10bの構成によって第1軸線O1の方向において第1円弧状部41および操舵軸回転規制部30をオーバーラップさせることができる。
また、第1の実施形態では、操舵軸回転規制部30は、第1操舵軸回転規制部30Aと、第2操舵軸回転規制部30Bを含み、第1軸線O1に関する周方向において、第1操舵軸回転規制部30Aと第2操舵軸回転規制部30Bは互いに離間しており、操舵軸回転規制部30は、第2円弧状部42を含み、第2円弧状部42は、第1軸線O1に直交する断面において、第1軸線O1を挟んで第1円弧状部41の反対側であって、第1軸線O1に関する周方向において、第1操舵軸回転規制部30Aと第2操舵軸回転規制部30Bの間に設けられ、第1軸線O1に関する径方向において外側に凸となる円弧形状を有し、ブッシュ26の内周面と当接可能である。
このように、操舵軸本体部10bの周方向において第1円弧状部41と反対側に第2円弧状部42を設けることで、例えば路面からの入力により、操舵軸本体部10bが第1円弧状部41側または第2円弧状部42側のいずれに撓んだとしても、ブッシュ26によって操舵軸本体部10bを支持することができる。
さらに、第1の実施形態では、第1円弧状部41は、第1軸線O1に関する周方向において、120度以上の範囲に設けられている。
上記「120度」は、回転規制部材28が操舵軸本体部10bを支持するときに作用する支持反力を、ブッシュ26の内周面によって受ける際に、操舵軸本体部10bに必要な最低限の面圧を確保することができる角度である。よって、第1円弧状部41が操舵軸本体部10bの120度の範囲に設けられていれば、ブッシュ26によって、回転規制部材28による支持反力を支持することができる。
また、第1の実施形態では、ステアリング装置は、更に、ナット16と、複数のボール20と、ナット側プーリ17と、モータ側プーリ15と、無端ベルト18と、ばね33と、を備え、回転規制部材収容部29は、第1軸線O1に直交する第2軸線O2の方向に沿って形成され、第2軸線O2と直交する断面において、回転規制部材収容部29の内周面は円形状を有し、回転規制部材28は、第2軸線O2と直交する断面において、外周面が円形状を有し、回転規制部材28は、回転規制部材収容部29の中で、第2軸線O2の方向に沿って移動可能に設けられており、操舵軸10は、操舵軸ボールねじ溝10aを備え、操舵軸ボールねじ溝10aは、操舵軸本体部10bの外周側に設けられた螺旋溝であって、ナット16は、ナット本体部16bと、ナットボールねじ溝16aを備え、ナット本体部16bは、筒形状を有しており、内側に操舵軸10が挿入されており、ナットボールねじ溝16aは、ナット本体部16bの内周側に設けられた螺旋溝であって、複数のボール20は、操舵軸ボールねじ溝10aとナットボールねじ溝16aの間に設けられており、ナット側プーリ17は、ナット16と一体的に回転可能にナット16に設けられており、転舵アクチュエータ11は、モータ出力軸13aを含む電動モータ13であって、モータ側プーリ15は、モータ出力軸13aと一体的に回転可能にモータ出力軸13aに設けられており、無端ベルト18は、ナット側プーリ17とモータ側プーリ15に巻掛けられており、ばね33は、第1軸線O1に関する径方向において、操舵軸回転規制部30に対し回転規制部材28を付勢しており、ばね33は、第1軸線O1に対し直交する断面において、無端ベルト18がナット側プーリ17を引っ張る方向Yと、ばね33が回転規制部材28を付勢する方向Xの相対角が90度となるように設けられている。
つまり、無端ベルト18がナット側プーリ17を引っ張る方向Yは、回転規制部材28がばね33によって付勢される方向と90度ずれている。例えば無端ベルト18の張力に起因して、図8に示すようにナット側プーリ17が方向Yへ引っ張られ、操舵軸ハウジング22に対し操舵軸10が僅かに撓んだ場合であっても、方向Yと90度ずれた方向Xに沿ってばね33が回転規制部材28を付勢することにより、回転規制部材28は操舵軸10に当接し続けることができる。よって、操舵軸ハウジング22に対し操舵軸10が僅かに相対回転した場合であっても、操舵軸ハウジング22に対する操舵軸10の回転を抑制することができる。
さらに、第1の実施形態では、回転規制部材収容部29は、第1軸線O1に直交する第2軸線O2の方向に沿って形成され、回転規制部材28は、回転規制部材収容部29の中で、第2軸線O2の方向に沿って移動可能に設けられており、操舵軸10は、操舵軸10の両端部の一方に第1タイロッド23A、他方に第2タイロッド23Bが接続可能であり、第1タイロッド23Aと第2タイロッド23Bは、第1軸線O1に対し同じ方向に傾斜しており、回転規制部材28は、第1軸線O1に対し直交する断面において、第1軸線O1を基準として、第1タイロッド23Aと第2タイロッド23Bが傾斜している側に設けられている。
例えば図4において、路面からの入力により、第1軸線O1の外側へ向かうほど下方に傾斜する図示省略した第1、第2タイロッドに力が作用したときに、第1、第2タイロッドからの反力により、操舵軸本体部10bが回転規制部材28側に向かって凸になるように撓む。そして、この操舵軸本体部10bの撓みによって、回転規制部材28がばね33の付勢力に抗して第2軸線O2に沿って調整部材32側へ移動する。従って、第1、第2タイロッドに過度な力が作用した場合であっても、回転規制部材28に掛かる負荷を減少させることができる。従って、回転規制部材28の損傷を抑制することができる。
また、第1の実施形態では、操舵軸10は、操舵軸10の両端部の一方に第1タイロッド23A、他方に第2タイロッド23Bが接続可能であり、ブッシュ26は、第1軸線O1の方向における、操舵軸10の中点P1よりも第1タイロッド23Aに近い位置に設けられており、ブッシュ26は、筒状本体部26aと、ブッシュテーパ部26iを含み、操舵軸10が筒状本体部26aに挿入されており、ブッシュテーパ部26iは、筒状本体部26aの内周側であって、第1軸線O1の方向において第1タイロッド23Aに近い側の端部に設けられており、ブッシュテーパ部26iは、第1軸線O1に関する筒状本体部26aの内径が、ブッシュ26の第1タイロッド23Aに近い側の端部に向かって徐々に増大する形状を有する。
つまり、ブッシュ26の筒状本体部26aは、図5(b)に示すように、筒状本体部26aの内径がブッシュ軸方向第1端部26eに向かうにつれて増加するように徐々に傾斜するブッシュテーパ部26iを有している。
仮に、筒状本体部26aがブッシュテーパ部26iを有していない場合、つまり筒状本体部26aのブッシュ軸方向第1端部26e側の内周縁部が角部として形成されている場合に、例えば外部入力により、操舵軸本体部10bが撓んだときに、撓んだ操舵軸本体部10bが上記角部に干渉してしまう。
しかし、本実施形態のようにブッシュテーパ部26iを設けることにより、操舵軸本体部10bが撓んだ際の上記干渉を避けて、筒状本体部26aの損傷を抑制することができる。従って、ブッシュ26の耐久性の低下を抑制することができる。
さらに、第1の実施形態では、操舵軸10は、操舵軸10の両端部の一方に第1タイロッド23A、他方に第2タイロッド23Bが接続可能であり、操舵軸ハウジング22は、第1ブッシュフランジ部契合凹部37と、ブッシュ回り止め部契合凹部39を含み、第1ブッシュフランジ部契合凹部37は、操舵軸ハウジング本体部22aの内周側であって、第1軸線O1の方向において操舵軸ハウジング本体部22aの中点P2よりも第1タイロッド23Aに近い位置に設けられ、第1軸線O1に関する操舵軸ハウジング本体部22aの内径よりも大きな内径を有するように形成されており、ブッシュ回り止め部契合凹部39は、操舵軸ハウジング本体部22aの内周側であって、第1軸線O1の方向において、第1ブッシュフランジ部契合凹部37よりも操舵軸ハウジング本体部22aの中点P2に近い位置に設けられ、第1軸線O1に関する周方向において、部分的に形成されており、第1軸線O1に関する第1ブッシュフランジ部契合凹部37の内径以下となる内径を有するように形成されており、ブッシュ26は、筒状本体部26aと、第1ブッシュフランジ部26bと、ブッシュ回り止め部26dを含み、第1ブッシュフランジ部26bは、筒状本体部26aの外周側であって、第1軸線O1に関する外径が、筒状本体部26aの外径よりも大きくなるように形成されており、第1ブッシュフランジ部契合凹部37に嵌まる形状を有しており、ブッシュ回り止め部26dは、筒状本体部26aの外周側であって、第1軸線O1に関する外径が、筒状本体部26aの外径よりも大きく、かつ第1ブッシュフランジ部26bの外径以下となるように形成されており、ブッシュ回り止め部契合凹部39に嵌まる形状を有している。
より詳細には、ブッシュ回り止め部26dは、第1軸線O1から筒状本体部26aの外周部までの径方向距離D2よりも大きく、かつ第1軸線O1から第1ブッシュフランジ部26bの外周部までの径方向距離D3よりも小さくなるように形成されている。このブッシュ回り止め部26dを収容するには、操舵軸ハウジング本体部22aの内周面の所定の位置に、例えばエンドミルによって切削加工を行い、ブッシュ回り止め部契合凹部39を形成すれば良い。換言すれば、エンドミルによって操舵軸ハウジング本体部22aの内周面および第1ブッシュフランジ部契合凹部37の内周面の双方を切削加工する必要はなく、操舵軸ハウジング本体部22aの内周面のみを切削加工すれば良い。従って、操舵軸ハウジング本体部22aの内周面および第1ブッシュフランジ部契合凹部37の内周面の双方を切削加工する場合と比べて、簡単にブッシュ回り止め部契合凹部39を形成することができる。
[第2の実施形態]
図10は、第2の実施形態の操舵軸10の断面図である。なお、図10では、説明の都合上、操舵軸10の断面のハッチングを省略している。
第2の実施形態の操舵軸本体部10bは、第1の実施形態の第1、第2エッジ部43A,43Bを含む操舵軸本体部10bの部分を第2軸線O2と平行となるように切り落として構成されたものである。この操舵軸本体部10bでは、第1円弧状部41の第1、第2端部41a,41bと第1、第2操舵軸回転規制部30A,30Bとが、第2軸線O2と平行な面である第1、第2接続部53A,53Bによって接続されている。
第1接続部53Aは、第1円弧状部41の外縁を通る第1円弧状部仮想円C1よりも内側に位置している。第1接続部53Aと第1操舵軸回転規制部30Aとの間には、第1円弧状部41の第1端部41aとは反対側に位置する第1接続部53Aの接続端部54を頂点とする第3エッジ部55Aが形成されている。第3エッジ部55Aは、第1円弧状部仮想円C1よりも内側に設けられている。
また、第2接続部53Bは、第1接続部53Aと同様に、第1円弧状部仮想円C1よりも内側に位置している。第2接続部53Bと第2操舵軸回転規制部30Bとの間には、第1円弧状部41の第2端部41bとは反対側に位置する第2接続部53Bの接続端部56を頂点とする第4エッジ部55Bが形成されている。第4エッジ部55Bは、第1円弧状部仮想円C1よりも内側において、第2軸線O2を挟んで第3エッジ部55Aと対称となる位置に設けられている。
[第2の実施形態の効果]
第2の実施形態では、操舵軸10は、第1接続部53Aと、第2接続部53Bを含み、第1接続部53Aは、第1軸線O1に直交する断面であって、第1軸線O1に関する周方向において、第1円弧状部41の1対の端部の一方である第1端部41aと第1操舵軸回転規制部30Aの間に設けられており、第2接続部53Bは、第1円弧状部41の1対の端部の他方である第2端部41bと第2操舵軸回転規制部30Bの間に設けられており、第1接続部53Aと第2接続部53Bは、第1軸線O1に直交する断面において、第1円弧状部41の外縁を通る第1円弧状部仮想円C1より内側に位置するように形成されている。
このように、ブッシュ26の内周面にほぼ対応する第1円弧状部仮想円C1よりも内側に第1、第2接続部53A,53Bを設けると、該第1、第2接続部53A,53Bと第1、第2操舵軸回転規制部30A,30Bとの間に形成される第3、第4エッジ部55A,55Bも第1円弧状部仮想円C1よりも内側に設けられる。従って、ブッシュ26の内周面と第3、第4エッジ部55A,55Bとの干渉を生じ難くするとともに、ブッシュ26の損傷を抑制することができる。
[第3の実施形態]
図11は、第3の実施形態の操舵軸10の断面図である。なお、図11では、説明の都合上、操舵軸10の断面のハッチングを省略している。
第3の実施形態では、第1の実施形態の第1、第2エッジ部43A,43Bが廃止され、第1円弧状部41の第1、第2端部41a,41bと、第1、第2操舵軸回転規制部30A,30Bの一端とが、円弧形状(アール形状)の面をなす第1、第2円弧状接続部57A,57Bによって接続されている。第1、第2円弧状接続部57A,57Bは、第1円弧状部41の外縁を通る第1円弧状部仮想円C1よりも僅かに内側に位置している。
さらに、第2円弧状部42の一端部42aおよび他端部42bと、第1、第2操舵軸回転規制部30A,30Bの他端とが、円弧形状(アール形状)をなす第3、第4円弧状接続部58A,58Bによって接続されている。第3、第4円弧状接続部58A,58Bは、第1、第2円弧状接続部57A,57Bと同様に、第1円弧状部仮想円C1よりも僅かに内側に位置している。
[第3の実施形態の効果]
第3の実施形態では、第1接続部53Aと第2接続部53Bの夫々は、第1軸線O1に直交する断面において、アール形状を有する。
つまり、第3の実施形態では、第1円弧状部41と第1、第2操舵軸回転規制部30A,30Bとの間に形成される第1の実施形態の第1、第2エッジ部43A,43Bが丸められてアール形状に形成されている。これにより、操舵軸本体部10bの外周面とブッシュ26の内周面との引掛かりを生じ難くし、ブッシュ26の損傷を抑制することができる。
[第4の実施形態]
図12は、第4の実施形態の操舵軸10の断面図である。なお、図12では、説明の都合上、操舵軸10の断面のハッチングを省略している。
第4の実施形態では、第1、第2操舵軸回転規制部30A,30Bが、平坦な面ではなく、第1円弧状部41の曲率よりも大きな曲率半径を有する円弧状の面として形成されている。第1、第2操舵軸回転規制部30A,30Bは、操舵軸本体部10bの径方向において外側に向かって凸となる円弧形状を有している。つまり、第1、第2操舵軸回転規制部30A,30Bは、第1軸線O1に対して外側に膨らむように円弧形状の面として形成されている。
なお、第1、第2操舵軸回転規制部30A,30Bは第1円弧状部41の曲率よりも大きな曲率半径を有するものであるが、第1、第2操舵軸回転規制部30A,30Bの曲率半径を最大限に大きくすると、平坦な面である第1の実施形態の第1、第2操舵軸回転規制部30A,30Bとなる。
[第4の実施形態の効果]
第4の実施形態では、操舵軸回転規制部30は、第1操舵軸回転規制部30Aと、第2操舵軸回転規制部30Bを含み、第1軸線O1に関する周方向において、第1操舵軸回転規制部30Aと第2操舵軸回転規制部30Bは互いに離間しており、第1操舵軸回転規制部30Aと第2操舵軸回転規制部30Bの夫々は、第1円弧状部41の曲率半径よりも大きな曲率半径を有し、第1軸線O1に関する径方向において外側に凸となる円弧形状を有する。さらに、回転規制部材28は、回転規制部材第1当接面45fと回転規制部材第2当接面45gを含み、回転規制部材第1当接面45fは、平面形状を有し、第1操舵軸回転規制部30Aと当接可能であり、回転規制部材第2当接面45gは、平面形状を有し、第2操舵軸回転規制部30Bと当接可能である。
このように大きな曲率半径を有するように第1、第2操舵軸回転規制部30A,30Bを形成し、さらに、平面形状を有するように第1、第2当接面45f,45gを形成することで、第1、第2操舵軸回転規制部30A,30Bの曲率半径の1つの点(頂点)付近で第1、第2操舵軸回転規制部30A,30Bと第1、第2当接面45f,45gが必ず接触するようになる。
仮に、例えば第1、第2操舵軸回転規制部30A,30Bの製造誤差により、第1、第2操舵軸回転規制部30A,30Bの曲率半径が基準値からずれていたとしても、僅かに湾曲した第1、第2操舵軸回転規制部30A,30B上の他の点において第1、第2操舵軸回転規制部30A,30Bと第1、第2当接面45f,45gが接触することになる。従って、第1、第2操舵軸回転規制部30A,30Bに製造誤差がある場合でも、操舵軸本体部10bの回転を規制することができる。
[第5の実施形態]
図13(a)は、第5の実施形態の操舵軸10の断面図、図13(b)は、第5の実施形態の操舵軸10の製造工程を示す工程図である。なお、図13では、説明の都合上、操舵軸10の断面のハッチングを省略している。
第5の実施形態の操舵軸本体部10bは、第2の実施形態の第1、第2接続部53A,53Bから第1、第2バリ除去部59A,59Bが操舵軸本体部10bの径方向外側へ突出形成されたものとして構成されている。
第1バリ除去部59Aは、第1接続部53Aから操舵軸本体部10bの径方向外側へ矩形状に突出している。第1バリ除去部59Aの先端面60は、第1接続部53Aと平行な平坦面となっており、第1円弧状部41の外縁を通る第1円弧状部仮想円C1よりも内側に位置している。つまり、先端面60は、図13(a)に符号IAで示す第1仮想直線に沿った平坦面となっている。
同様に、第2バリ除去部59Bは、第1バリ除去部59Aと同様の形状を有しており、第2接続部53Bから操舵軸本体部10bの径方向外側へ矩形状に突出している。第2バリ除去部59Bは、第2軸線O2を挟んで第1バリ除去部59Aと対称となるように形成されている。第2バリ除去部59Bの先端面61は、第2接続部53Bと平行な平坦面となっており、第1円弧状部41の外縁を通る第1円弧状部仮想円C1よりも内側に位置している。つまり、先端面61は、図13(a)に符号IBで示す第2仮想直線に沿った平坦面となっている。
第1、第2バリ除去部59A,59Bを有する操舵軸本体部10bは、該操舵軸本体部10bの第1円弧状部41側の半部を形成する第1の型62と、操舵軸本体部10bの第2円弧状部42側の半部を形成する第2の型63とによって型鍛造(半密閉鍛造)により形成される。
第1の型62は、第1円弧状部41に対応した形状を有する第1円弧状部形成部62aと、第1、第2接続部53A,53Bの一部を形成する接続部形成部62b,62cと、第1軸線O1と平行であり、後述するバリ除去部形成部63f,63gと協働して第1、第2バリ除去部59A,59Bを形成するバリ除去部形成部62d,62eとを有している。
同様に、第2の型63は、第2円弧状部42に対応した形状を有する第2円弧状部形成部63aと、第1、第2操舵軸回転規制部30A,30Bに対応した形状を有する操舵軸回転規制部形成部63b,63cと、第1、第2接続部53A,53Bの一部を形成する接続部形成部63d,63eと、第2軸線O2と直交し、バリ除去部形成部62d,62eと協働して第1、第2バリ除去部59A,59Bを形成するバリ除去部形成部63f,63gとを有している。
第1バリ除去部59Aは、半密閉鍛造により操舵軸本体部10bを形成する際に、金属材料を第1の型62と第2の型63との間で押し潰し、一対のバリ除去部形成部62d,63fの間の隙間64から操舵軸本体部10bの径方向外側へはみ出した部分の一部(先端部)を除去することにより形成される。より詳細には、操舵軸本体部10bの半密閉鍛造時には、金属材料が第1接続部53Aから隙間64を通って第1円弧状部仮想円C1よりも外側にはみ出し、このはみ出した部分を含む部分がバリ(図13(b)に円弧状の破線で示す)として残される。そして、図示せぬ工具を用いて、第2軸線O2から第1円弧状部仮想円C1の半径よりも短い距離に位置し、かつ第2軸線O2と平行な第1仮想直線IAに沿って上記バリの先端部を切断することで、第1バリ除去部59Aが形成される。
同様に、第2バリ除去部59Bは、半密閉鍛造により操舵軸本体部10bを形成する際に、金属材料を第1の型62と第2の型63との間で押し潰し、一対のバリ除去部形成部62e,63gの間の隙間65から操舵軸本体部10bの径方向外側へはみ出した部分の一部(先端部)を除去することにより形成される。より詳細には、操舵軸本体部10bの半密閉鍛造時には、金属材料が第1接続部53Aから隙間65を通って第1円弧状部仮想円C1よりも外側にはみ出し、このはみ出した部分を含む部分がバリ(図13(b)に円弧状の破線で示す)として残される。そして、図示せぬ工具を用いて、第2軸線O2から第1円弧状部仮想円C1の半径よりも短い距離に位置し、かつ第2軸線O2と平行な第2仮想直線IBに沿って上記バリの先端部を切断することで、第2バリ除去部59Bが形成される。
[第5の実施形態の効果]
第5の実施形態では、操舵軸10は、第1バリ除去部59Aと、第2バリ除去部59Bを含み、第1バリ除去部59Aと第2バリ除去部59Bは、操舵軸10を型鍛造により形成する際に用いられる第1の型62と第2の型63の間から流出したバリを切除した跡である。
つまり、第1、第2バリ除去部59A,59Bは、半密閉鍛造により第1、第2の型63の間の隙間64,65を通ってはみ出したバリを除去した後に残された部分である。
このように第1、第2バリ除去部59A,59Bを残すことにより、第1、第2バリ除去部59A,59Bを研削や研磨等により平坦な面に仕上げる場合と比べて、操舵軸本体部10bの加工工数を削減することができる。
また、第5の実施形態では、第1バリ除去部59Aと第2バリ除去部59Bは、第1軸線O1に直交する断面において、第1円弧状部41の外縁を通る第1円弧状部仮想円C1より内側に位置するように形成されている。
このようにブッシュ26の内周面にほぼ対応する第1円弧状部仮想円C1の内側に第1、第2バリ除去部59A,59Bを設けることにより、ブッシュ26の内周面と第1、第2バリ除去部59A,59Bとの干渉を生じ難くすることができる。これにより、ブッシュ26の損傷を抑制することができる。
[第6の実施形態]
図14は、第6の実施形態の操舵軸10およびブッシュ26の断面図である。なお、図14では、説明の都合上、操舵軸10の断面のハッチングを省略している。
第6の実施形態の操舵軸本体部10bは、第5の実施形態の第1、第2バリ除去部59A,59Bがブッシュ26の筒状本体部26aの内周面よりも内側へ突出するように構成されたものである。
ブッシュ26の筒状本体部26aの内周面には、第1バリ除去部59Aとの干渉を避けるブッシュ第1凹部66Aと、第2バリ除去部59Bとの干渉を避けるブッシュ第2凹部66Bとが形成されている。
ブッシュ第1凹部66Aは、ブッシュ26の径方向に沿った断面が概ね矩形状をなしており、筒状本体部26aの内周面に対して陥没するように形成されている。具体的には、このブッシュ第1凹部66Aは、操舵軸10がブッシュ26に挿入された状態で、第1バリ除去部59Aの先端面60とブッシュ第1凹部66Aの底面との間に、僅かな間隙が確保されるように構成されている。
ブッシュ第2凹部66Bは、ブッシュ第1凹部66Aと同様に、ブッシュ26の径方向に沿った断面が概ね矩形状をなしており、筒状本体部26aの内周面に対して陥没するように形成されている。具体的には、ブッシュ第2凹部66Bは、操舵軸10がブッシュ26に挿入された状態で、第2バリ除去部59Bの先端面61とブッシュ第2凹部66Bの底面との間に、僅かな間隙が確保されるように構成されている。
[第6の実施形態の効果]
第6の実施形態では、ブッシュ26は、筒状本体部26aと、ブッシュ第1凹部66Aとブッシュ第2凹部66Bを含み、ブッシュ第1凹部66Aは、筒状本体部26aの内周側に設けられ、第1バリ除去部59Aと対向する位置において、第1バリ除去部59Aとの干渉を避ける凹形状を有し、ブッシュ第2凹部66Bは、筒状本体部26aの内周側に設けられ、第2バリ除去部59Bと対向する位置において、第2バリ除去部59Bとの干渉を避ける凹形状を有する。
このように第1、第2凹部66A,66B内に第1、第2バリ除去部59A,59Bを逃がすことにより、第1、第2バリ除去部59A,59Bとブッシュ26との干渉を避けるとともに、ブッシュ26の損傷を抑制することができる。
[第7の実施形態]
図15は、操舵軸ハウジング22内に収容された状態の第7の実施形態の操舵軸10を示す縦断面である。図16(a)は、第7の実施形態の第1、第2操舵軸10A,10Bの接合部を示す正面図、図16(b)は、図16(a)の線D-Dに沿って切断した第1操舵軸10Aの断面図である。なお、図16(b)では、説明の都合上、第1操舵軸10Aの断面のハッチングを省略している。
第7の実施形態では、操舵軸10は、第1操舵軸10Aのナット16側の軸方向端面67と、第1操舵軸10Aよりも外径が小さい第2操舵軸10Bのブッシュ26側の軸方向端面68とが摩擦接合によって接合されることにより構成されている。第1操舵軸10Aの外周面には、操舵軸被支持部35および操舵軸回転規制部30が設けられている。一方、第2操舵軸10Bの外周面には、操舵軸ボールねじ溝10aが形成されている。
ここで、以下の説明の便宜上、図16(b)に示すように、第1軸線O1に対し直交する操舵軸本体部10bの断面において、第1円弧状部41を通る第1円弧状部仮想円C1の直径を「Dr0」と定義する。さらに、図16(b)に示すように、第1軸線O1を中心として第1操舵軸回転規制部30Aおよび第2操舵軸回転規制部30Bの双方と内接する内接円C2(仮想線で示す)の直径を「Dri」と定義する。また、図16(a)に示すように、第2操舵軸10Bの両端部のうち第1操舵軸10Aに近い方の端部の直径(軸方向端面68の直径)を「Drc」と定義する。直径Drcは、「Dri<Drc≦Dr0」の式を満足するように設定される。内接円C2の直径Driは、操舵軸ボールねじ溝10aの谷部の直径(操舵軸ボールねじ溝10aにおいて最も直径が小さい部分の直径)よりも大きく設定されることで、第1操舵軸10Aと第2操舵軸10Bとの接合部が操舵軸10全体のうち強度が最も低い部位となることを避け、上記接合部における操舵軸10の破損を抑制するようにしている。
[第7の実施形態の効果]
第7の実施形態では、ステアリング装置は、更に、ナット16と、複数のボール20を備え、操舵軸10は、第1操舵軸10Aと第2操舵軸10Bを含み、第1操舵軸10Aと第2操舵軸10Bは、摩擦接合によって接合されており、操舵軸被支持部35と操舵軸回転規制部30は、第1操舵軸10Aに形成されており、第2操舵軸10Bは、操舵軸ボールねじ溝10aを備え、操舵軸ボールねじ溝10aは、操舵軸本体部10bの外周側に設けられた螺旋溝であって、ナット16は、ナット本体部16bと、ナットボールねじ溝16aを備え、ナット本体部16bは、筒形状を有しており、内側に操舵軸10が挿入されており、ナットボールねじ溝16aは、ナット本体部16bの内周側に設けられた螺旋溝であって、複数のボール20は、操舵軸ボールねじ溝10aとナットボールねじ溝16aの間に設けられており、転舵アクチュエータ11は、ナットを回転駆動することにより、操舵軸ハウジング22に対して操舵軸10を移動可能であり、操舵軸回転規制部30は、第1操舵軸回転規制部30Aと、第2操舵軸回転規制部30Bを含み、第1軸線O1に関する周方向において、第1操舵軸回転規制部30Aと第2操舵軸回転規制部30Bは互いに離間しており、第1操舵軸回転規制部30Aと第2操舵軸回転規制部30Bの夫々は、第1軸線O1に対し直交する断面において、第1円弧状部41を通る第1円弧状部仮想円C1よりも内側に形成されており、第1操舵軸回転規制部30Aと第2操舵軸回転規制部30Bの夫々の曲率半径が第1円弧状部41の曲率半径よりも大きな曲率半径を有するように形成されており、第1軸線O1に対し直交する断面において、第1円弧状部41を通る第1円弧状部仮想円C1の直径をDr0、第1軸線O1を中心として第1操舵軸回転規制部30Aと第2操舵軸回転規制部30Bと接する内接円C2の直径をDri、第2操舵軸10Bの両端部のうち第1操舵軸10Aに近い側の端部における直径をDrcとしたとき、式:Dri<Drc≦Dr0を満足する。
このように、第1操舵軸10Aに摩擦接合される第2操舵軸10Bの端部の直径Drcを内接円C2の直径をDriよりも大きく形成することにより、第1、第2操舵軸10A,10Bの接合強度を大きくするとともに、操舵軸10全体にとって設計上必要な強度を十分に確保することができる。
[第8の実施形態]
図17(a)は、縮径前のブッシュ26の正面図、図17(b)は、縮径後のブッシュ26の正面図である。
第8の実施形態では、ブッシュ26は、筒状本体部26aの周方向第1端部26g付近に設けられ、筒状本体部26aの周方向中央部よりも肉厚が薄い第1肉薄部69と、筒状本体部26aの周方向第2端部26h付近に設けられ、筒状本体部26aの周方向中央部よりも肉厚が薄い第2肉薄部70とを備えている。
第1肉薄部69は、第1軸線O1と直交する断面における肉厚が筒状本体部26aの周方向において周方向第1端部26gに向かって徐々に減少するように形成されている。即ち、第1肉薄部69は、筒状本体部26aの周方向第1端部26g付近の外周面側の肉厚が、周方向第1端部26gと概ね直交する第1肉薄部69の外側の面である第1外面69aよりも外側で取り除かれることにより、薄肉に形成されている。
第2肉薄部70は、第1肉薄部69と同様の形状をなしており、第1軸線O1と直交する断面における肉厚が筒状本体部26aの周方向において周方向第2端部26hに向かって徐々に減少するように形成されている。即ち、第2肉薄部70は、筒状本体部26aの周方向第2端部26h付近の外周面側の肉厚が、周方向第2端部26hと概ね直交する第2肉薄部70の外側の面である第2外面70aよりも外側で取り除かれることにより、薄肉に形成されている。換言すれば、第2肉薄部70は、図17(a)に示すようにブッシュ26の縮径前の状態において、切り欠き36を挟んで第1肉薄部69と対称となるように設けられている。
かかるブッシュ26は、図17(b)に示すように、第2肉薄部70の内側の面である第2内面70bに第1肉薄部69の第1外面69aを滑り込ませることにより縮径される。即ち、ブッシュ26は、図17(b)に示すように、第1肉薄部69および第2肉薄部70が第1肉薄部69の形成範囲と第2肉薄部70の形成範囲のみで互いに重なり合うように弾性変形することで縮径される。このように、ブッシュ26は、上記縮径態様により、ブッシュ26の半径の最大値が操舵軸ハウジング本体部22aの内径の半径より小さくなるように変形可能である。
なお、ブッシュ26は、第1肉薄部69の内側の面である第1内面69bに第2肉薄部70の第2外面70aを滑り込ませることにより縮径されても良い。
[第8の実施形態の効果]
第8の実施形態では、ブッシュ26は、筒状本体部26aと、第1肉薄部69と、第2肉薄部70を含み、筒状本体部26aは、第1軸線O1に対し直交する断面が操舵軸10を包囲する円弧形状を有し、第1軸線O1に関する周方向における1対の端部である周方向第1端部26gと周方向第2端部26hを含み、第1肉薄部69は、第1軸線O1に対し直交する断面における肉厚が、第1軸線O1に関する周方向において、周方向第1端部26gに向かって徐々に減少する形状を有し、第2肉薄部70は、第1軸線O1に対し直交する断面における肉厚が、第1軸線O1に関する周方向において、周方向第2端部26hに向かって徐々に減少する形状を有する。
つまり、第1、第2端部26g,26hに隣接して形成された第1、第2肉薄部69,70は、ブッシュ26の周方向中央部よりも薄肉に形成されている。操舵軸ハウジング本体部22aに設けられたブッシュ収容部27にブッシュ26を組み付ける際には、図17(b)に示すように、第2肉薄部70の内側に第1肉薄部69を滑り込ませて互いに重ね合わせるように縮径される。この縮径の際には、肉厚が最も薄い第1肉薄部69の先端部を第2肉薄部70の内側へ徐々に滑り込ませていくので、肉厚が厚い先端を滑り込ませる場合と比べて、ブッシュ26の縮径量が低減され、ブッシュ26を容易に縮径させることができる。従って、ブッシュ26の組付時の作業効率を向上させることができる。
また、縮径した状態からブッシュ26が拡径するときには、肉厚が薄い第1肉薄部69が第2肉薄部70の内面に追従して拡径し易くなるから、第1、第2肉薄部69,70同士の引掛かりを抑制することができる。従って、ブッシュ26の組付時の作業効率を向上させることができる。
また、第8の実施形態では、ブッシュ26は、第1軸線O1に関する周方向において、第1肉薄部69の形成範囲と第2肉薄部70の形成範囲のみで第1肉薄部69と第2肉薄部70が互いに重なり合うように変形させたとき、第1軸線O1に対し直交する断面における第1軸線O1に関する半径の最大値が操舵軸ハウジング本体部22aの内径の半径より小さくなるように変形可能である。
このように縮径後のブッシュ26の最大直径が操舵軸ハウジング本体部22aよりも小さいことにより、操舵軸ハウジング本体部22a内にブッシュ26を容易に挿入することができる。従って、ブッシュ26の組付時の作業効率を向上させることができる。
また、ブッシュ26の縮径後には、第1肉薄部69の形成範囲と第2肉薄部70の形成範囲のみが重なるので、復元時にブッシュ26が拡径し易く、第1、第2肉薄部69,70同士の引掛かりを抑制することができる。従って、ブッシュ26の組付時の作業効率を向上させることができる。
以上説明した実施形態に基づくステアリング装置としては、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。
ステアリング装置は、その一態様として、操舵軸であって、操舵軸本体部と、操舵軸被支持部と、操舵軸回転規制部と、を含み、前記操舵軸本体部は、棒形状を有し、前記操舵軸本体部の長手方向に移動することで操舵輪を転舵可能であり、前記操舵軸被支持部は、前記操舵軸本体部の外周側に設けられており、前記操舵軸回転規制部は、前記操舵軸本体部の外周に設けられており、前記操舵軸本体部の長手方向において、前記操舵軸被支持部とオーバーラップするように形成されている、前記操舵軸と、操舵軸ハウジングであって、操舵軸ハウジング本体部と、操舵軸収容部と、ブッシュ収容部と、回転規制部材収容部を含み、前記操舵軸ハウジング本体部は、筒形状を有し、前記操舵軸収容部は、前記操舵軸ハウジング本体部の内側に形成された空間であって、前記操舵軸の少なくとも一部を収容しており、前記ブッシュ収容部は、前記操舵軸ハウジング本体部の内側に設けられた空間であり、前記回転規制部材収容部は、前記操舵軸ハウジング本体部の内側に設けられた空間である、前記操舵軸ハウジングと、アクチュエータであって、前記操舵軸の長手方向において、前記操舵軸ハウジングに対し前記操舵軸を移動させる力を付与する、前記アクチュエータと、ブッシュであって、前記ブッシュ収容部に設けられ、前記操舵軸被支持部と当接し、前記操舵軸を支持可能である、前記ブッシュと、前記操舵軸の長手方向に直交する断面において前記操舵軸の中心を通り、前記操舵軸の長手方向と平行な軸線を第1軸線としたとき、回転規制部材であって、前記回転規制部材収容部に設けられ、前記操舵軸回転規制部と当接することにより、前記操舵軸の前記第1軸線に関する所定角以上の回転運動を規制可能である、前記回転規制部材と、を有する。
前記ステアリング装置の好ましい態様において、前記ステアリング装置は、更に、ナットと、複数のボールを備え、前記操舵軸は、操舵軸ボールねじ溝を備え、前記操舵軸ボールねじ溝は、前記操舵軸本体部の外周側に設けられた螺旋溝であって、前記ナットは、ナット本体部と、ナットボールねじ溝を備え、前記ナット本体部は、筒形状を有しており、内側に前記操舵軸が挿入されており、前記ナットボールねじ溝は、前記ナット本体部の内周側に設けられた螺旋溝であって、複数の前記ボールは、前記操舵軸ボールねじ溝と前記ナットボールねじ溝の間に設けられており、前記アクチュエータは、前記ナットを回転駆動することにより、前記操舵軸ハウジングに対して前記操舵軸を移動可能であり、前記第1軸線の方向において、前記回転規制部材は、前記ナットと前記ブッシュの間に設けられている。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記操舵軸被支持部と前記操舵軸回転規制部は、前記第1軸線に直交する断面における形状が同じである。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記操舵軸回転規制部は、前記第1軸線に直交する断面において、前記第1軸線よりも前記回転規制部材に近い側に設けられており、前記操舵軸は、第1円弧状部を含み、前記第1円弧状部は、前記第1軸線に直交する断面において、前記第1軸線を挟んで前記操舵軸回転規制部の反対側に設けられ、前記第1軸線に関する径方向において外側に凸となる円弧形状を有し、前記ブッシュの内周面と当接可能である。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記操舵軸回転規制部は、第1操舵軸回転規制部と、第2操舵軸回転規制部を含み、前記第1軸線に関する周方向において、前記第1操舵軸回転規制部と前記第2操舵軸回転規制部は互いに離間しており、前記操舵軸回転規制部は、第2円弧状部を含み、前記第2円弧状部は、前記第1軸線に直交する断面において、前記第1軸線を挟んで前記第1円弧状部の反対側であって、前記第1軸線に関する周方向において、前記第1操舵軸回転規制部と前記第2操舵軸回転規制部の間に設けられ、前記第1軸線に関する径方向において外側に凸となる円弧形状を有し、前記ブッシュの内周面と当接可能である。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記第1円弧状部は、前記第1軸線に関する周方向において、120度以上の範囲に設けられている。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記操舵軸は、第1接続部と、第2接続部を含み、前記第1接続部は、前記第1軸線に直交する断面であって、前記第1軸線に関する周方向において、前記第1円弧状部の1対の端部の一方である第1端部と前記操舵軸回転規制部の間に設けられており、前記第2接続部は、前記第1円弧状部の前記1対の端部の他方である第2端部と前記操舵軸回転規制部の間に設けられており、前記第1接続部と前記第2接続部は、前記第1軸線に直交する断面において、前記第1円弧状部の外縁を通る仮想円より内側に位置するように形成されている。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記第1接続部と前記第2接続部の夫々は、前記第1軸線に直交する断面において、アール形状を有する。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記操舵軸回転規制部は、第1操舵軸回転規制部と、第2操舵軸回転規制部を含み、前記第1軸線に関する周方向において、前記第1操舵軸回転規制部と前記第2操舵軸回転規制部は互いに離間しており、前記第1操舵軸回転規制部と前記第2操舵軸回転規制部の夫々は、前記第1円弧状部の曲率半径よりも大きな曲率半径を有し前記第1軸線に関する径方向において外側に凸となる円弧形状を有する。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記回転規制部材は、回転規制部材第1当接面と回転規制部材第2当接面を含み、前記回転規制部材第1当接面は、平面形状を有し、前記第1操舵軸回転規制部と当接可能であり、前記回転規制部材第2当接面は、平面形状を有し、前記第2操舵軸回転規制部と当接可能である。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記ステアリング装置は、更に、ナットと、複数のボールを備え、前記操舵軸は、第1操舵軸と第2操舵軸を含み、前記第1操舵軸と前記第2操舵軸は、摩擦接合によって接合されており、前記操舵軸被支持部と前記操舵軸回転規制部は、前記第1操舵軸に形成されており、前記第2操舵軸は、操舵軸ボールねじ溝を備え、前記操舵軸ボールねじ溝は、前記操舵軸本体部の外周側に設けられた螺旋溝であって、前記ナットは、ナット本体部と、ナットボールねじ溝を備え、前記ナット本体部は、筒形状を有しており、内側に前記操舵軸が挿入されており、前記ナットボールねじ溝は、前記ナット本体部の内周側に設けられた螺旋溝であって、複数の前記ボールは、前記操舵軸ボールねじ溝と前記ナットボールねじ溝の間に設けられており、前記アクチュエータは、前記ナットを回転駆動することにより、前記操舵軸ハウジングに対して前記操舵軸を移動可能であり、前記操舵軸回転規制部は、第1操舵軸回転規制部と、第2操舵軸回転規制部を含み、前記第1軸線に関する周方向において、前記第1操舵軸回転規制部と前記第2操舵軸回転規制部は互いに離間しており、前記第1操舵軸回転規制部と前記第2操舵軸回転規制部の夫々は、前記第1軸線に対し直交する断面において、前記第1円弧状部を通る仮想円よりも内側に形成されており、前記第1操舵軸回転規制部と前記第2操舵軸回転規制部の夫々の曲率半径が前記第1円弧状部の曲率半径よりも大きな曲率半径を有するように形成されており、前記第1軸線に対し直交する断面において、前記第1円弧状部を通る仮想円の直径をDr0、前記第1軸線を中心として前記第1操舵軸回転規制部と前記第2操舵軸回転規制部と接する内接円の直径をDri、前記第2操舵軸の両端部のうち前記第1操舵軸に近い側の端部における直径をDrcとしたとき、式:Dri<Drc≦Dr0を満足する。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記操舵軸は、第1バリ除去部と、第2バリ除去部を含み、前記第1バリ除去部と前記第2バリ除去部は、前記操舵軸を型鍛造により形成する際に用いられる第1の型と第2の型の間から流出したバリを切除した跡である。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記第1バリ除去部と前記第2バリ除去部は、前記第1軸線に直交する断面において、前記第1円弧状部の外縁を通る仮想円より内側に位置するように形成されている。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記ブッシュは、ブッシュ本体部と、ブッシュ第1凹部とブッシュ第2凹部を含み、前記ブッシュ第1凹部は、前記ブッシュ本体部の内周側に設けられ、前記第1バリ除去部と対向する位置において、前記第1バリ除去部との干渉を避ける凹形状を有し、前記ブッシュ第2凹部は、前記ブッシュ本体部の内周側に設けられ、前記第2バリ除去部と対向する位置において、前記第2バリ除去部との干渉を避ける凹形状を有する。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記ステアリング装置は、更に、ナットと、複数のボールと、ナット側プーリと、モータ側プーリと、無端ベルトと、回転規制部材付勢部材と、を備え、前記回転規制部材収容部は、前記第1軸線に直交する第2軸線の方向に沿って形成され、前記第2軸線と直交する断面において、前記回転規制部材収容部の内周面は円形状を有し、前記回転規制部材は、前記第2軸線と直交する断面において、外周面が円形状を有し、前記回転規制部材は、前記回転規制部材収容部の中で、前記第2軸線の方向に沿って移動可能に設けられており、前記操舵軸は、操舵軸ボールねじ溝を備え、前記操舵軸ボールねじ溝は、前記操舵軸本体部の外周側に設けられた螺旋溝であって、前記ナットは、ナット本体部と、ナットボールねじ溝を備え、前記ナット本体部は、筒形状を有しており、内側に前記操舵軸が挿入されており、前記ナットボールねじ溝は、前記ナット本体部の内周側に設けられた螺旋溝であって、複数の前記ボールは、前記操舵軸ボールねじ溝と前記ナットボールねじ溝の間に設けられており、前記ナット側プーリは、前記ナットと一体的に回転可能に前記ナットに設けられており、前記アクチュエータは、モータ出力軸を含む電動モータであって、前記モータ側プーリは、前記モータ出力軸と一体的に回転可能に前記モータ出力軸に設けられており、前記無端ベルトは、前記ナット側プーリと前記モータ側プーリに巻掛けられており、前記回転規制部材付勢部材は、前記第1軸線に関する径方向において、前記操舵軸回転規制部に対し前記回転規制部材を付勢しており、前記回転規制部材付勢部材は、前記第1軸線に対し直交する断面において、前記無端ベルトが前記ナット側プーリを引っ張る方向と、前記回転規制部材付勢部材が前記回転規制部材を付勢する方向の相対角が90度となるように設けられている。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記回転規制部材収容部は、前記第1軸線に直交する第2軸線の方向に沿って形成され、前記回転規制部材は、前記回転規制部材収容部の中で、前記第2軸線の方向に沿って移動可能に設けられており、前記操舵軸は、前記操舵軸の両端部の一方に第1タイロッド、他方に第2タイロッドが接続可能であり、前記第1タイロッドと前記第2タイロッドは、前記第1軸線に対し同じ方向に傾斜しており、前記回転規制部材は、前記第1軸線に対し直交する断面において、前記第1軸線を基準として、前記第1タイロッドと前記第2タイロッドが傾斜している側に設けられている。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記操舵軸は、前記操舵軸の両端部の一方に第1タイロッド、他方に第2タイロッドが接続可能であり、前記ブッシュは、前記第1軸線の方向における、前記操舵軸の中点よりも前記第1タイロッドに近い位置に設けられており、前記ブッシュは、筒状本体部と、ブッシュテーパ部を含み、前記操舵軸が前記筒状本体部に挿入されており、前記ブッシュテーパ部は、前記筒状本体部の内周側であって、前記第1軸線の方向において前記第1タイロッドに近い側の端部に設けられており、前記ブッシュテーパ部は、前記第1軸線に関する前記筒状本体部の内径が、前記ブッシュの前記第1タイロッドに近い側の端部に向かって徐々に増大する形状を有する。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記操舵軸は、前記操舵軸の両端部の一方に第1タイロッド、他方に第2タイロッドが接続可能であり、前記操舵軸ハウジングは、ブッシュフランジ部契合凹部と、ブッシュ回り止め部契合凹部を含み、前記ブッシュフランジ部契合凹部は、前記操舵軸ハウジング本体部の内周側であって、前記第1軸線の方向において前記操舵軸ハウジング本体部の中点よりも前記第1タイロッドに近い位置に設けられ、前記第1軸線に関する前記操舵軸ハウジング本体部の内径よりも大きな内径を有するように形成されており、前記ブッシュ回り止め部契合凹部は、前記操舵軸ハウジング本体部の内周側であって、前記第1軸線の方向において、前記ブッシュフランジ部契合凹部よりも前記操舵軸ハウジング本体部の中点に近い位置に設けられ、前記第1軸線に関する周方向において、部分的に形成されており、前記第1軸線に関する前記ブッシュフランジ部契合凹部の内径より大きな内径を有するように形成されており、前記ブッシュは、筒状本体部と、ブッシュフランジ部と、ブッシュ回り止め部を含み、前記ブッシュフランジ部は、前記筒状本体部の外周側であって、前記第1軸線に関する外径が、前記筒状本体部の外径よりも大きくなるように形成されており、前記フランジ部契合凹部に嵌まる形状を有しており、前記ブッシュ回り止め部は、前記筒状本体部の外周側であって、前記第1軸線に関する外径が、前記筒状本体部の外径よりも大きく、かつ前記ブッシュフランジ部の外径以下となるように形成されており、前記ブッシュ回り止め部契合凹部に嵌まる形状を有している。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記ブッシュは、筒状本体部と、第1肉薄部と、第2肉薄部を含み、前記筒状本体部は、前記第1軸線に対し直交する断面が前記操舵軸を包囲する円弧形状を有し、前記第1軸線に関する周方向における1対の端部である周方向第1端部と周方向第2端部を含み、前記第1肉薄部は、前記第1軸線に対し直交する断面における肉厚が、前記第1軸線に関する周方向において、前記周方向第1端部に向かって徐々に減少する形状を有し、前記第2肉薄部は、前記第1軸線に対し直交する断面における肉厚が、前記第1軸線に関する周方向において、前記周方向第2端部に向かって徐々に減少する形状を有する。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記ブッシュは、前記第1軸線に関する周方向において、前記第1肉薄部の形成範囲と前記第2肉薄部の形成範囲のみで前記第1肉薄部と前記第2肉薄部が互いに重なり合うように変形させたとき、前記第1軸線に対し直交する断面における前記第1軸線に関する半径の最大値が前記操舵軸ハウジング本体部の内径の半径より小さくなるように変形可能である。

Claims (19)

  1. ステアリング装置であって、
    操舵軸であって、操舵軸本体部と、操舵軸被支持部と、操舵軸回転規制部と、を含み、
    前記操舵軸本体部は、棒形状を有し、前記操舵軸本体部の長手方向に移動することで操舵輪を転舵可能であり、
    前記操舵軸被支持部は、前記操舵軸本体部の外周側に設けられており、
    前記操舵軸回転規制部は、前記操舵軸本体部の外周に設けられており、前記操舵軸本体部の長手方向において、前記操舵軸被支持部とオーバーラップするように形成されている、
    前記操舵軸と、
    操舵軸ハウジングであって、操舵軸ハウジング本体部と、操舵軸収容部と、ブッシュ収容部と、回転規制部材収容部を含み、
    前記操舵軸ハウジング本体部は、筒形状を有し、
    前記操舵軸収容部は、前記操舵軸ハウジング本体部の内側に形成された空間であって、前記操舵軸の少なくとも一部を収容しており、
    前記ブッシュ収容部は、前記操舵軸ハウジング本体部の内側に設けられた空間であり、
    前記回転規制部材収容部は、前記操舵軸ハウジング本体部の内側に設けられた空間である、
    前記操舵軸ハウジングと、
    アクチュエータであって、前記操舵軸の長手方向において、前記操舵軸ハウジングに対し前記操舵軸を移動させる力を付与する、
    前記アクチュエータと、
    ブッシュであって、前記ブッシュ収容部に設けられ、前記操舵軸被支持部と当接し、前記操舵軸を支持可能である、
    前記ブッシュと、
    前記操舵軸の長手方向に直交する断面において前記操舵軸の中心を通り、前記操舵軸の長手方向と平行な軸線を第1軸線としたとき、
    回転規制部材であって、前記回転規制部材収容部に設けられ、前記操舵軸回転規制部と当接することにより、前記操舵軸の前記第1軸線に関する所定角以上の回転運動を規制可能である、
    前記回転規制部材と、
    を有し、
    前記操舵軸回転規制部は、前記第1軸線に直交する断面において、前記第1軸線よりも前記回転規制部材に近い側に設けられており、
    前記操舵軸は、第1円弧状部を含み、
    前記第1円弧状部は、前記第1軸線に直交する断面において、前記第1軸線を挟んで前記操舵軸回転規制部の反対側に設けられ、前記第1軸線に関する径方向において外側に凸となる円弧形状を有し、前記ブッシュの内周面と当接可能であることを特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1に記載のステアリング装置であって、
    更に、ナットと、複数のボールを備え、
    前記操舵軸は、操舵軸ボールねじ溝を備え、
    前記操舵軸ボールねじ溝は、前記操舵軸本体部の外周側に設けられた螺旋溝であって、
    前記ナットは、ナット本体部と、ナットボールねじ溝を備え、
    前記ナット本体部は、筒形状を有しており、内側に前記操舵軸が挿入されており、
    前記ナットボールねじ溝は、前記ナット本体部の内周側に設けられた螺旋溝であって、
    複数の前記ボールは、前記操舵軸ボールねじ溝と前記ナットボールねじ溝の間に設けられており、
    前記アクチュエータは、前記ナットを回転駆動することにより、前記操舵軸ハウジングに対して前記操舵軸を移動可能であり、
    前記第1軸線の方向において、前記回転規制部材は、前記ナットと前記ブッシュの間に設けられていることを特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項1に記載のステアリング装置であって、
    前記操舵軸被支持部と前記操舵軸回転規制部は、前記第1軸線に直交する断面における形状が同じであることを特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項に記載のステアリング装置であって、
    前記操舵軸回転規制部は、第1操舵軸回転規制部と、第2操舵軸回転規制部を含み、
    前記第1軸線に関する周方向において、前記第1操舵軸回転規制部と前記第2操舵軸回転規制部は互いに離間しており、
    前記操舵軸回転規制部は、第2円弧状部を含み、
    前記第2円弧状部は、前記第1軸線に直交する断面において、前記第1軸線を挟んで前記第1円弧状部の反対側であって、前記第1軸線に関する周方向において、前記第1操舵軸回転規制部と前記第2操舵軸回転規制部の間に設けられ、前記第1軸線に関する径方向において外側に凸となる円弧形状を有し、前記ブッシュの内周面と当接可能であることを特徴とするステアリング装置。
  5. 請求項に記載のステアリング装置であって、
    前記第1円弧状部は、前記第1軸線に関する周方向において、120度以上の範囲に設けられていることを特徴とするステアリング装置。
  6. 請求項に記載のステアリング装置であって、
    前記操舵軸は、第1接続部と、第2接続部を含み、
    前記第1接続部は、前記第1軸線に直交する断面であって、前記第1軸線に関する周方向において、前記第1円弧状部の1対の端部の一方である第1端部と前記操舵軸回転規制部の間に設けられており、
    前記第2接続部は、前記第1円弧状部の前記1対の端部の他方である第2端部と前記操舵軸回転規制部の間に設けられており、
    前記第1接続部と前記第2接続部は、前記第1軸線に直交する断面において、前記第1円弧状部の外縁を通る仮想円より内側に位置するように形成されていることを特徴とするステアリング装置。
  7. 請求項に記載のステアリング装置であって、
    前記第1接続部と前記第2接続部の夫々は、前記第1軸線に直交する断面において、アール形状を有することを特徴とするステアリング装置。
  8. 請求項に記載のステアリング装置であって、
    前記操舵軸回転規制部は、第1操舵軸回転規制部と、第2操舵軸回転規制部を含み、
    前記第1軸線に関する周方向において、前記第1操舵軸回転規制部と前記第2操舵軸回転規制部は互いに離間しており、
    前記第1操舵軸回転規制部と前記第2操舵軸回転規制部の夫々は、前記第1円弧状部の曲率半径よりも大きな曲率半径を有し前記第1軸線に関する径方向において外側に凸となる円弧形状を有することを特徴とするステアリング装置。
  9. 請求項に記載のステアリング装置であって、
    前記回転規制部材は、回転規制部材第1当接面と回転規制部材第2当接面を含み、
    前記回転規制部材第1当接面は、平面形状を有し、前記第1操舵軸回転規制部と当接可能であり、
    前記回転規制部材第2当接面は、平面形状を有し、前記第2操舵軸回転規制部と当接可能であることを特徴とするステアリング装置。
  10. 請求項に記載のステアリング装置であって、
    更に、ナットと、複数のボールを備え、
    前記操舵軸は、第1操舵軸と第2操舵軸を含み、前記第1操舵軸と前記第2操舵軸は、摩擦接合によって接合されており、
    前記操舵軸被支持部と前記操舵軸回転規制部は、前記第1操舵軸に形成されており、
    前記第2操舵軸は、操舵軸ボールねじ溝を備え、
    前記操舵軸ボールねじ溝は、前記操舵軸本体部の外周側に設けられた螺旋溝であって、
    前記ナットは、ナット本体部と、ナットボールねじ溝を備え、
    前記ナット本体部は、筒形状を有しており、内側に前記操舵軸が挿入されており、
    前記ナットボールねじ溝は、前記ナット本体部の内周側に設けられた螺旋溝であって、
    複数の前記ボールは、前記操舵軸ボールねじ溝と前記ナットボールねじ溝の間に設けられており、
    前記アクチュエータは、前記ナットを回転駆動することにより、前記操舵軸ハウジングに対して前記操舵軸を移動可能であり、
    前記操舵軸回転規制部は、第1操舵軸回転規制部と、第2操舵軸回転規制部を含み、
    前記第1軸線に関する周方向において、前記第1操舵軸回転規制部と前記第2操舵軸回転規制部は互いに離間しており、
    前記第1操舵軸回転規制部と前記第2操舵軸回転規制部の夫々は、前記第1軸線に対し直交する断面において、前記第1円弧状部を通る仮想円よりも内側に形成されており、前記第1操舵軸回転規制部と前記第2操舵軸回転規制部の夫々の曲率半径が前記第1円弧状部の曲率半径よりも大きな曲率半径を有するように形成されており、
    前記第1軸線に対し直交する断面において、前記第1円弧状部を通る仮想円の直径をDr0、前記第1軸線を中心として前記第1操舵軸回転規制部と前記第2操舵軸回転規制部と接する内接円の直径をDri、前記第2操舵軸の両端部のうち前記第1操舵軸に近い側の端部における直径をDrcとしたとき、
    式:Dri<Drc≦Dr0
    を満足することを特徴とするステアリング装置。
  11. 請求項に記載のステアリング装置であって、
    前記操舵軸は、第1バリ除去部と、第2バリ除去部を含み、
    前記第1バリ除去部と前記第2バリ除去部は、前記操舵軸を型鍛造により形成する際に用いられる第1の型と第2の型の間から流出したバリを切除した跡であることを特徴とするステアリング装置。
  12. 請求項11に記載のステアリング装置であって、
    前記第1バリ除去部と前記第2バリ除去部は、前記第1軸線に直交する断面において、前記第1円弧状部の外縁を通る仮想円より内側に位置するように形成されていることを特徴とするステアリング装置。
  13. 請求項11に記載のステアリング装置であって、
    前記ブッシュは、ブッシュ本体部と、ブッシュ第1凹部とブッシュ第2凹部を含み、
    前記ブッシュ第1凹部は、前記ブッシュ本体部の内周側に設けられ、前記第1バリ除去部と対向する位置において、前記第1バリ除去部との干渉を避ける凹形状を有し、
    前記ブッシュ第2凹部は、前記ブッシュ本体部の内周側に設けられ、前記第2バリ除去部と対向する位置において、前記第2バリ除去部との干渉を避ける凹形状を有することを特徴とするステアリング装置。
  14. ステアリング装置であって、
    操舵軸であって、操舵軸本体部と、操舵軸被支持部と、操舵軸回転規制部と、を含み、
    前記操舵軸本体部は、棒形状を有し、前記操舵軸本体部の長手方向に移動することで操舵輪を転舵可能であり、
    前記操舵軸被支持部は、前記操舵軸本体部の外周側に設けられており、
    前記操舵軸回転規制部は、前記操舵軸本体部の外周に設けられており、前記操舵軸本体部の長手方向において、前記操舵軸被支持部とオーバーラップするように形成されている、
    前記操舵軸と、
    操舵軸ハウジングであって、操舵軸ハウジング本体部と、操舵軸収容部と、ブッシュ収容部と、回転規制部材収容部を含み、
    前記操舵軸ハウジング本体部は、筒形状を有し、
    前記操舵軸収容部は、前記操舵軸ハウジング本体部の内側に形成された空間であって、前記操舵軸の少なくとも一部を収容しており、
    前記ブッシュ収容部は、前記操舵軸ハウジング本体部の内側に設けられた空間であり、
    前記回転規制部材収容部は、前記操舵軸ハウジング本体部の内側に設けられた空間である、
    前記操舵軸ハウジングと、
    アクチュエータであって、前記操舵軸の長手方向において、前記操舵軸ハウジングに対し前記操舵軸を移動させる力を付与する、
    前記アクチュエータと、
    ブッシュであって、前記ブッシュ収容部に設けられ、前記操舵軸被支持部と当接し、前記操舵軸を支持可能である、
    前記ブッシュと、
    前記操舵軸の長手方向に直交する断面において前記操舵軸の中心を通り、前記操舵軸の長手方向と平行な軸線を第1軸線としたとき、
    回転規制部材であって、前記回転規制部材収容部に設けられ、前記操舵軸回転規制部と当接することにより、前記操舵軸の前記第1軸線に関する所定角以上の回転運動を規制可能である、
    前記回転規制部材と、
    を有し、
    更に、ナットと、複数のボールと、ナット側プーリと、モータ側プーリと、無端ベルトと、回転規制部材付勢部材と、を備え、
    前記回転規制部材収容部は、前記第1軸線に直交する第2軸線の方向に沿って形成され、前記第2軸線と直交する断面において、前記回転規制部材収容部の内周面は円形状を有し、
    前記回転規制部材は、前記第2軸線と直交する断面において、外周面が円形状を有し、前記回転規制部材は、前記回転規制部材収容部の中で、前記第2軸線の方向に沿って移動可能に設けられており、
    前記操舵軸は、操舵軸ボールねじ溝を備え、
    前記操舵軸ボールねじ溝は、前記操舵軸本体部の外周側に設けられた螺旋溝であって、
    前記ナットは、ナット本体部と、ナットボールねじ溝を備え、
    前記ナット本体部は、筒形状を有しており、内側に前記操舵軸が挿入されており、
    前記ナットボールねじ溝は、前記ナット本体部の内周側に設けられた螺旋溝であって、
    複数の前記ボールは、前記操舵軸ボールねじ溝と前記ナットボールねじ溝の間に設けられており、
    前記ナット側プーリは、前記ナットと一体的に回転可能に前記ナットに設けられており、
    前記アクチュエータは、モータ出力軸を含む電動モータであって、
    前記モータ側プーリは、前記モータ出力軸と一体的に回転可能に前記モータ出力軸に設けられており、
    前記無端ベルトは、前記ナット側プーリと前記モータ側プーリに巻掛けられており、
    前記回転規制部材付勢部材は、前記第1軸線に関する径方向において、前記操舵軸回転規制部に対し前記回転規制部材を付勢しており、
    前記回転規制部材付勢部材は、前記第1軸線に対し直交する断面において、前記無端ベルトが前記ナット側プーリを引っ張る方向と、前記回転規制部材付勢部材が前記回転規制部材を付勢する方向の相対角が90度となるように設けられていることを特徴とするステアリング装置。
  15. ステアリング装置であって、
    操舵軸であって、操舵軸本体部と、操舵軸被支持部と、操舵軸回転規制部と、を含み、
    前記操舵軸本体部は、棒形状を有し、前記操舵軸本体部の長手方向に移動することで操舵輪を転舵可能であり、
    前記操舵軸被支持部は、前記操舵軸本体部の外周側に設けられており、
    前記操舵軸回転規制部は、前記操舵軸本体部の外周に設けられており、前記操舵軸本体部の長手方向において、前記操舵軸被支持部とオーバーラップするように形成されている、
    前記操舵軸と、
    操舵軸ハウジングであって、操舵軸ハウジング本体部と、操舵軸収容部と、ブッシュ収容部と、回転規制部材収容部を含み、
    前記操舵軸ハウジング本体部は、筒形状を有し、
    前記操舵軸収容部は、前記操舵軸ハウジング本体部の内側に形成された空間であって、前記操舵軸の少なくとも一部を収容しており、
    前記ブッシュ収容部は、前記操舵軸ハウジング本体部の内側に設けられた空間であり、
    前記回転規制部材収容部は、前記操舵軸ハウジング本体部の内側に設けられた空間である、
    前記操舵軸ハウジングと、
    アクチュエータであって、前記操舵軸の長手方向において、前記操舵軸ハウジングに対し前記操舵軸を移動させる力を付与する、
    前記アクチュエータと、
    ブッシュであって、前記ブッシュ収容部に設けられ、前記操舵軸被支持部と当接し、前記操舵軸を支持可能である、
    前記ブッシュと、
    前記操舵軸の長手方向に直交する断面において前記操舵軸の中心を通り、前記操舵軸の長手方向と平行な軸線を第1軸線としたとき、
    回転規制部材であって、前記回転規制部材収容部に設けられ、前記操舵軸回転規制部と当接することにより、前記操舵軸の前記第1軸線に関する所定角以上の回転運動を規制可能である、
    前記回転規制部材と、
    を有し、
    前記回転規制部材収容部は、前記第1軸線に直交する第2軸線の方向に沿って形成され、
    前記回転規制部材は、前記回転規制部材収容部の中で、前記第2軸線の方向に沿って移動可能に設けられており、
    前記操舵軸は、前記操舵軸の両端部の一方に第1タイロッド、他方に第2タイロッドが接続可能であり、
    前記第1タイロッドと前記第2タイロッドは、前記第1軸線に対し同じ方向に傾斜しており、
    前記回転規制部材は、前記第1軸線に対し直交する断面において、前記第1軸線を基準として、前記第1タイロッドと前記第2タイロッドが傾斜している側に設けられていることを特徴とするステアリング装置。
  16. 請求項1に記載のステアリング装置であって、
    前記操舵軸は、前記操舵軸の両端部の一方に第1タイロッド、他方に第2タイロッドが接続可能であり、
    前記ブッシュは、前記第1軸線の方向における、前記操舵軸の中点よりも前記第1タイロッドに近い位置に設けられており、前記ブッシュは、筒状本体部と、ブッシュテーパ部を含み、前記操舵軸が前記筒状本体部に挿入されており、
    前記ブッシュテーパ部は、前記筒状本体部の内周側であって、前記第1軸線の方向において前記第1タイロッドに近い側の端部に設けられており、前記ブッシュテーパ部は、前記第1軸線に関する前記筒状本体部の内径が、前記ブッシュの前記第1タイロッドに近い側の端部に向かって徐々に増大する形状を有することを特徴とするステアリング装置。
  17. 請求項1に記載のステアリング装置であって、
    前記操舵軸は、前記操舵軸の両端部の一方に第1タイロッド、他方に第2タイロッドが接続可能であり、
    前記操舵軸ハウジングは、ブッシュフランジ部契合凹部と、ブッシュ回り止め部契合凹部を含み、
    前記ブッシュフランジ部契合凹部は、前記操舵軸ハウジング本体部の内周側であって、前記第1軸線の方向において前記操舵軸ハウジング本体部の中点よりも前記第1タイロッドに近い位置に設けられ、前記第1軸線に関する前記操舵軸ハウジング本体部の内径よりも大きな内径を有するように形成されており、
    前記ブッシュ回り止め部契合凹部は、前記操舵軸ハウジング本体部の内周側であって、前記第1軸線の方向において、前記ブッシュフランジ部契合凹部よりも前記操舵軸ハウジング本体部の中点に近い位置に設けられ、前記第1軸線に関する周方向において、部分的に形成されており、前記第1軸線に関する前記ブッシュフランジ部契合凹部の内径以下となる内径を有するように形成されており、
    前記ブッシュは、筒状本体部と、ブッシュフランジ部と、ブッシュ回り止め部を含み、
    前記ブッシュフランジ部は、前記筒状本体部の外周側であって、前記第1軸線に関する外径が、前記筒状本体部の外径よりも大きくなるように形成されており、前記フランジ部契合凹部に嵌まる形状を有しており、
    前記ブッシュ回り止め部は、前記筒状本体部の外周側であって、前記第1軸線に関する外径が、前記筒状本体部の外径よりも大きく、かつ前記ブッシュフランジ部の外径以下となるように形成されており、前記ブッシュ回り止め部契合凹部に嵌まる形状を有していることを特徴とするステアリング装置。
  18. ステアリング装置であって、
    操舵軸であって、操舵軸本体部と、操舵軸被支持部と、操舵軸回転規制部と、を含み、
    前記操舵軸本体部は、棒形状を有し、前記操舵軸本体部の長手方向に移動することで操舵輪を転舵可能であり、
    前記操舵軸被支持部は、前記操舵軸本体部の外周側に設けられており、
    前記操舵軸回転規制部は、前記操舵軸本体部の外周に設けられており、前記操舵軸本体部の長手方向において、前記操舵軸被支持部とオーバーラップするように形成されている、
    前記操舵軸と、
    操舵軸ハウジングであって、操舵軸ハウジング本体部と、操舵軸収容部と、ブッシュ収容部と、回転規制部材収容部を含み、
    前記操舵軸ハウジング本体部は、筒形状を有し、
    前記操舵軸収容部は、前記操舵軸ハウジング本体部の内側に形成された空間であって、前記操舵軸の少なくとも一部を収容しており、
    前記ブッシュ収容部は、前記操舵軸ハウジング本体部の内側に設けられた空間であり、
    前記回転規制部材収容部は、前記操舵軸ハウジング本体部の内側に設けられた空間である、
    前記操舵軸ハウジングと、
    アクチュエータであって、前記操舵軸の長手方向において、前記操舵軸ハウジングに対し前記操舵軸を移動させる力を付与する、
    前記アクチュエータと、
    ブッシュであって、前記ブッシュ収容部に設けられ、前記操舵軸被支持部と当接し、前記操舵軸を支持可能である、
    前記ブッシュと、
    前記操舵軸の長手方向に直交する断面において前記操舵軸の中心を通り、前記操舵軸の長手方向と平行な軸線を第1軸線としたとき、
    回転規制部材であって、前記回転規制部材収容部に設けられ、前記操舵軸回転規制部と当接することにより、前記操舵軸の前記第1軸線に関する所定角以上の回転運動を規制可能である、
    前記回転規制部材と、
    を有し、
    前記ブッシュは、筒状本体部と、第1肉薄部と、第2肉薄部を含み、
    前記筒状本体部は、前記第1軸線に対し直交する断面が前記操舵軸を包囲する円弧形状を有し、前記第1軸線に関する周方向における1対の端部である周方向第1端部と周方向第2端部を含み、
    前記第1肉薄部は、前記第1軸線に対し直交する断面における肉厚が、前記第1軸線に関する周方向において、前記周方向第1端部に向かって徐々に減少する形状を有し、
    前記第2肉薄部は、前記第1軸線に対し直交する断面における肉厚が、前記第1軸線に関する周方向において、前記周方向第2端部に向かって徐々に減少する形状を有することを特徴とするステアリング装置。
  19. 請求項18に記載のステアリング装置であって、
    前記ブッシュは、前記第1軸線に関する周方向において、前記第1肉薄部の形成範囲と前記第2肉薄部の形成範囲のみで前記第1肉薄部と前記第2肉薄部が互いに重なり合うように変形させたとき、前記第1軸線に対し直交する断面における前記第1軸線に関する半径の最大値が前記操舵軸ハウジング本体部の内径の半径より小さくなるように変形可能であることを特徴とするステアリング装置。
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