JP7205248B2 - 光輝性樹脂組成物 - Google Patents

光輝性樹脂組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP7205248B2
JP7205248B2 JP2019009881A JP2019009881A JP7205248B2 JP 7205248 B2 JP7205248 B2 JP 7205248B2 JP 2019009881 A JP2019009881 A JP 2019009881A JP 2019009881 A JP2019009881 A JP 2019009881A JP 7205248 B2 JP7205248 B2 JP 7205248B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
glitter
resin composition
weight
polycarbonate resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019009881A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020117627A (ja
Inventor
光秋 前田
拓 北出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2019009881A priority Critical patent/JP7205248B2/ja
Publication of JP2020117627A publication Critical patent/JP2020117627A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7205248B2 publication Critical patent/JP7205248B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

本発明は、ポリカーボネート樹脂と光輝性粒子とを含む、光輝性樹脂組成物に関する。
従来、ラジエターグリル、ピラー、ガーニッシュ等の車両外装部品やセンターパネル、
スイッチパネル等の車両内装部品には、樹脂成形品の表面にアクリル系又はウレタン系の
光輝性(メタリック)塗料を塗装することで表面の意匠性を高めたものが使用されてきた
。しかし、このような塗装品は塗装工程にかなりコストがかかるうえ、地球環境保護のた
め有機溶剤等を使用する塗装工程そのものを省くことも望まれている。
一方、自動車分野に限らず光輝性(メタリック)塗装の代替として、合成樹脂をメタリ
ック調に着色する場合、合成樹脂にアルミニウム粉末等の金属粒子を混練する方法が知ら
れている。金属粒子は、板状、球状あるいは粉砕粒子状の形状が一般的に知られており、
中でも板状の粒子は、その平滑性で均一に光を反射するため、キラキラとした粒子感の強
い光輝性外観を得ることができる。
金属粉末は、単体で取り扱うと粉塵爆発の危険性があるため、合成樹脂と混練する時な
どは、ミネラルスピリット等の有機溶剤で湿潤させた状態で取り扱うことが多い。
前記湿潤させた金属粒子と合成樹脂とを常用の方法で溶融混練すると、有機溶剤が組成
物内に残留しやすく、これを射出成形法等で所望の形状に成形すると、有機溶剤が気化し
てシルバーストリーク状の外観不良の原因となったり、成形品の強度低下を引き起こした
り等の不具合を生じやすい。
そこで一般的には、湿潤させた金属粒子と合成樹脂ないしワックスとを、高濃度で予め
溶融混練し、強力に減圧吸引脱揮させて残存有機溶剤を組成物系内から除去しておく、い
わゆるマスターバッチ化させる工法が多々提案されている。
具体的には、特許文献1には、下記式(1)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する
構造単位を含むポリカーボネート樹脂100重量部と、平均粒径が20~100μmであ
る光輝性粒子0.1~10重量部とを含む光輝性樹脂組成物を用いた積層化粧シートは、
美麗な光輝性意匠を発現することができると開示している。実施例においては、マスター
バッチ化を経ずに、目的濃度となるよう溶融混練して光輝性樹脂組成物を得ている。
Figure 0007205248000001
特許文献2には、前記式(1)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含
むポリカーボネート樹脂100重量部と、金属からなる顔料0.01~50重量部とを含
む樹脂組成物からなる自動車内外装部品は、優れた意匠性や耐候性等を有すると開示して
いる。実施例においては、キャリア樹脂が低密度ポリエチレンで金属粒子濃度が70重量
%であるマスターバッチと前記ポリカーボネート樹脂とを、目的濃度となるよう溶融混練
して樹脂組成物を得ている。
特開2012-107218号公報 特開2013-227558号公報
特許文献1に対しては、マスターバッチ化を経る工程でない場合、前述の通り残存溶剤
に起因する不具合への懸念がある。実施例のようにシート状に押出成形する場合において
は、該押出機に減圧ベント設備を設けることで溶剤除去を強化することができるが、多く
の自動車内外装部品のような射出成形する場合においては、溶剤除去が難しいため外観不
良等への懸念が残る。
特許文献2に対しては、マスターバッチ化を経る工程である場合、マスターバッチのキ
ャリア樹脂が低密度ポリエチレン等、前記ポリカーボネート樹脂と相溶しないまたは透明
に混和しない組み合わせにおいて、目的の樹脂組成物を射出成形すると光輝性意匠ムラや
筋模様の外観不良が生じやすいことがわかった。
本発明はかかる状況に鑑みなされたものであり、その目的は、系内から適切に有機溶剤
を脱揮除去した光輝性樹脂組成物を得ると共に、前記ポリカーボネート樹脂と相溶するま
たは透明に混和する樹脂原料配合とすることで、射出成形時においても外観不良を生じさ
せにくい光輝性樹脂組成物を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、前記ポリカーボネート樹脂と、特定の光輝性粒
子および樹脂成分とを組み合わせることで、上記課題を全て解決できることを見出し、本
発明の完成に至った。
すなわち、本発明の本旨は以下である。
[1](A)前記式(1)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含むポリ
カーボネート樹脂、(B)スチレン・アクリロニトリル共重合樹脂、(C)光輝性粒子を
含み、(A)と(B)との合計100重量部に対して、(C)を0.1~30重量部含む
、光輝性樹脂組成物。
[2]前記ポリカーボネート樹脂における前記構造単位の比率が全ジヒドロキシ化合物に
由来する構造単位に対して30~90モル%である、[1]に記載の光輝性樹脂組成物。
[3]前記光輝性粒子が金属粒子を含む、[1]又は[2]に記載の光輝性樹脂組成物。
[4]前記金属粒子がアルミニウム、金、銀、銅、ニッケル、チタン、ステンレスの群か
ら選択される金属、及びこれらの酸化物、及びこれらを無機粒子に被覆したもの、の何れ
かを含む[3]に記載の光輝性樹脂組成物。
[5][1]~[4]のいずれか1つに記載の光輝性樹脂組成物を成形してなる成形品。
[6]自動車内装部品又は外装部品であることを特徴とする[5]に記載の成形品。
本発明の光輝性樹脂組成物は、残存溶剤に起因しうる強度低下や、相溶または透明混和
しないキャリア樹脂に起因しうる外観不良が、著しく低減された成形品を提供できる。
<(A)ポリカーボネート樹脂>
本発明で用いるポリカーボネート樹脂は、広く普及しているビスフェノール-Aに由来
する構造単位を主成分とする芳香族ポリカーボネート樹脂とは異なり、前記式(1)で表
されるジヒドロキシ化合物(ジオール成分)に由来する構造単位を主成分とするポリカー
ボネート樹脂であって、前記ジオール成分と、炭酸ジエステル成分とを重縮合して得られ
る重合体が挙げられる。
ポリカーボネート樹脂の耐熱性や機械物性のバランスの観点からジオール成分は前記ジ
オール成分に加えて他種のジオールを併用することが好ましく、エチレングリコール、1
,2-プロパンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-
ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,7-ヘプタンジオール、1,8-オ
クタンジオール、1,9-ノナンジオール、1,10-デカンジオール、1,11-ウン
デカンジオール、1,12-ドデカンジオール、ジエチレングリコール、ポリアルキレン
グリコール、2,2,4,4-テトラメチル-1,3-シクロブタンジオール、1,4-
シクロヘキサンジメタノール、スピログリコールが例示できる。
前記ポリカーボネート樹脂は、一般に行われる重縮合方法を採用することができ、ホス
ゲンを用いた界面重合法、種々の炭酸ジエステルを用いた溶融重合法等によりエステル交
換反応させながら副生するモノヒドロキシ化合物を除去させることで重縮合反応を進行さ
せる方法を例示できるが、溶融重合法が好ましい。溶融重合法に用いる炭酸ジエステルと
してはジフェニルカーボネート、ジトリルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチ
ルカーボネート、ジブチルカーボネートが例示でき、反応性や経済的な入手のしやすさの
観点からジフェニルカーボネートが好ましい。
炭酸ジエステルの配合比は、配合するジオール成分の合計に対してモル比率で0.90
~1.20とし、好ましくは0.95~1.10、更に好ましくは0.98~1.04で
ある。前記下限以上であると、得られるポリカーボネート樹脂の末端ヒドロキシル基が増
加せず熱安定性を損なうことがない。前記上限以下であれば、エステル交換反応速度が低
下しないので所望の分子量まで重縮合を進めることができる。
溶融重合法により重縮合反応させる場合、エステル交換反応を促進させる触媒を用いる
ことが好ましい。触媒の種類に特段の制限はないが、1族金属化合物ないし2族金属化合
物が好ましく、反応活性、ポリカーボネート樹脂の色相、取扱いやすさ等の観点から水酸
化物、炭酸塩、酢酸塩等の塩が中でも好ましい。
好適な溶融重合法の設備は、温度と真空圧を独立に設定可能なバッチ重合槽を複数直列
に連結し、川下側で脱揮設備を備えた押出機を通じ、ストランド状に引き出した溶融樹脂
を切断して、目的のポリカーボネート樹脂をペレット状に得る方法が挙げられる。該押出
機において、適宜必要な添加助剤を混練することができる。添加助剤としては、熱安定剤
、中和剤、紫外線吸収剤、離型剤、帯電防止剤、滑剤、潤滑剤、可塑剤、相溶化剤、難燃
剤、アンチブロッキング剤、光拡散剤、染顔料等の着色剤、充填剤が例示できる。
前記重縮合反応において、所望の重合度のポリカーボネート樹脂を得たあと、系内に残
存する重合触媒を失活しておくことが好ましい。特にはリン系化合物や亜リン酸化合物を
前記押出機に供給してペレット化の直前で失活することが好ましい。
前記ポリカーボネート樹脂は、前記式(1)で表されるジオール成分に由来する構造単
位のモル比率が、全ジオール成分に由来する構造単位に対して通常30~90モル%、好
ましくは40~80モル%、更に好ましくは45~75モル%である。前記下限以上であ
れば、成形品が日射に晒されたり光熱源との距離が近い形状である場合でも、熱変形する
おそれがない。また前記上限以下であれば、硬く脆い機械物性とならず、耐衝撃性を要求
される用途にも適当である。
前記ポリカーボネート樹脂は、異なる構造単位を有するポリカーボネート樹脂や、同一
の構造単位であってもそのモル比率が異なるポリカーボネート樹脂を複数作成しておき、
これらを溶融混練等により複合させた上で、上記好ましい構造単位のモル比率を満足させ
てもよい。
前記ポリカーボネート樹脂は単独で用いてもよいが、用途に求められる要求を損なわな
い範囲で耐衝撃改良剤を混練配合しておくことを妨げない。
耐衝撃改良剤は前記ポリカーボネート樹脂と溶融混練して微細に分散させる必要がある
ため熱可塑性エラストマーが好ましく、例えば、エチレン・プロピレン共重合エラストマ
ー、スチレン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、アクリル系エラストマーがあり
、粘弾性、耐熱性、溶融成形加工性等を鑑み必要に応じて架橋反応を取り入れる。
中でも好適な耐衝撃改良剤は、コアシェル型耐衝撃改良剤であり、(メタ)アクリル酸
アルキル、ブタジエン、スチレン等を重合したゴム質のコア粒子の外層に、シェル状に、
(メタ)アクリル酸アルキル等をグラフトさせた、コアシェル粒子形状のものが好適な例
として挙げられる。
コア粒子の配合を適宜選択することで、マトリクスであるポリカーボネート樹脂との屈
折率を合わせ、組成物のヘーズ上昇を抑制することができる。またシェル外層の配合を適
宜選択することでマトリクスへの分散性、相溶性を向上させることができ、特にはメタク
リル酸メチルを主成分とした重合体が好適である。
<ポリカーボネート樹脂の物性>
本発明で用いるポリカーボネート樹脂は、以下の物性を有することが好ましい。
ポリカーボネート樹脂の分子量は還元粘度で表現することができ、還元粘度が高いほど
分子量が大きいことを示す。還元粘度は、通常0.30dL/g以上であり、0.33d
L/g以上が好ましい。樹脂組成物の還元粘度が前記下限以上であれば機械的強度が過度
に低下するおそれがない。一方、還元粘度は、通常1.20dL/g以下であり、1.0
0dL/g以下が好ましく、0.80dL/g以下が更に好ましい。還元粘度が前記上限
以下であれば溶融成形時の流動性が確保できる。
前記ポリカーボネート樹脂の溶融粘度は400~3000Pa・sが好ましく、600
~2500Pa・sが更に好ましく、800~2000Pa・sが特に好ましい。溶融粘
度が前記下限以上であれば、成形品が脆くなったり、機械物性が不足したりするおそれが
ない。一方、前記上限以下であれば、成形加工時に流動性が確保できる。また、剪断発熱
により樹脂温度が上昇して、樹脂組成物が着色したり発泡したりする懸念もない。ここで
の溶融粘度とは、キャピラリーレオメーター(東洋精機社製)を用いて測定した、測定温
度240℃、剪断速度91.2sec-1における溶融粘度をいう。
前記ポリカーボネート樹脂のガラス転移温度は80~150℃が好ましく、90~14
5℃が更に好ましく、95~140℃が特に好ましい。ガラス転移温度が前記下限以上で
あれば、耐熱性が確保でき、高温下や高湿熱下において成形品が変形するおそれがない。
一方、前記上限以下であれば、成形加工の際に過剰に加工温度を高く設定する必要がなく
、ポリカーボネート樹脂の分子量低下や樹脂組成物の着色などの熱劣化を誘発したり、ガ
スの発生により成形品の外観を損ねたりするおそれがない。なお、ガラス転移温度は示差
走査熱量計(DSC)を用いて測定される。
<(B)スチレン・アクリロニトリル共重合樹脂>
本発明で用いるスチレン・アクリロニトリル共重合樹脂(AS樹脂とも称する)の分子
量は制限されるものではないが、後述する溶融混練にてマスターバッチを作成するときの
装置負荷、光輝性粒子を湿潤させている溶剤の脱揮除去性、前記ポリカーボネート樹脂へ
希釈混練するときの分散性、等の観点から適宜調節すればよい。一般的には粘度平均分子
量で1000~50000、好ましくは3000~30000程度である。
また、AS樹脂の組成比も特に制限されるものではなく、適宜調節すればよい。
<(C)光輝性粒子>
本発明に用いる光輝性粒子は、好ましくは金属粒子を含む。更に好ましくはアルミニウ
ム、金、銀、銅、ニッケル、チタン、ステンレスの群から選択される金属、及びこれらの
酸化物、及びこれらを無機粒子に被覆したものを含む。いわゆるシルバーメタリックと呼
ばれる平坦な金属光沢調を現出させたい場合は、アルミニウムまたはその酸化物が好まし
い。無機粒子としては、板状、塊状、粉末状、球状等のガラス、マイカ、タルク、層状珪
酸塩が例示できる。
これらは目的とする光輝性意匠を現出するよう、複数種を適宜併用してもよいし、隠蔽
剤、染顔料、ほか公知公用の各種フィラーを、発明を損なわない範囲で併用してもよい。
光輝性粒子の形状は、目的の光輝性意匠に合わせて選択すればよいが、板状、球状ある
いは粉砕粒子状の形状が一般的に入手しやすく、中でも板状(フレーク状またはコイン状
を例示できる)が好ましい。
光輝性粒子の粒径も、目的の光輝性意匠に合わせて選択すればよいが、平坦な金属光沢
調を得たい場合は1~20μm程度、星が散りばめられたような光輝性を得たい場合は2
0~100μm程度のものを選択することが好ましい。
<光輝性粒子のマスターバッチ>
本発明の光輝性樹脂組成物を得るために、光輝性粒子は予めマスターバッチ化されてい
ることが好ましい。これより組成物系内に残存溶剤が多量に残る懸念を低減することがで
きるが、キャリア樹脂を適切に選定しないと目的の光輝性樹脂組成物を成形したときに外
観異常を引き起こすおそれがあるため注意が必要である。
特許文献1に例示されるように、キャリア樹脂として、前記式(1)で表されるジヒド
ロキシ化合物に由来する構造単位を含むポリカーボネート樹脂を用いた場合、前記樹脂は
過剰な熱履歴を受けると高分子主鎖の切断が生じやすく、結果として粘度低下、強度低下
、黄変着色等の不具合を生じやすい懸念がある。そのため酸化防止剤や熱安定剤の処方は
万全を期す必要があり、成形性や外観などへの影響も煩雑である。
特許文献2に例示されるように、キャリア樹脂として、低密度ポリエチレン(LDPE
樹脂とも称する)を用いた場合、本発明で用いるポリカーボネート樹脂と相溶せず透明に
混和もできないため、特に射出成形して成形品を得たときにシルバーストリーク状の外観
異常を生じやすい。
一方で、キャリア樹脂として、スチレン・アクリロニトリル共重合樹脂を用いた場合、
AS樹脂を適切に選定することで本発明のポリカーボネート樹脂と前記AS樹脂とを透明
に混和することができることがわかった。これは、AS樹脂の屈折率が本発明のポリカー
ボネート樹脂に比較的近く、更にスチレンとアクリロニトリルのモル比を調節することと
で、両者の屈折率を合わせることが可能になるためと推察できる。
キャリア樹脂としてAS樹脂を用いたときのマスターバッチ濃度は制限されるものでは
ないが、目的の光輝性樹脂組成物において第三成分であるキャリア樹脂の比率を徒に高め
たくない場合は高濃度であることが好ましく、粒子濃度が通常30重量%以上、好ましく
は45重量%以上、更に好ましくは65重量%以上である。
<光輝性粒子のマスターバッチの作成>
目的とする光輝性樹脂組成物の系内に、光輝性粒子を湿潤させている有機溶剤ができる
だけ残存していないことが好ましい。そのため光輝性粒子とキャリア樹脂とを溶融混練す
る際には、残存溶媒を加熱気化させ、減圧脱揮除去させる工程を効率よく行うことが必要
である。具体的には、複数の減圧ベント口を備えた押出機を溶融混練機として用い、気化
させた溶剤を減圧吸引除去させる方法、水等の揮発性溶媒を溶融混練系内に滴下して、こ
れの気化に同伴させて残存溶剤の気化を効率化させる方法を例示できる。
<光輝性樹脂組成物>
本発明の光輝性樹脂組成物は、前記ポリカーボネート樹脂、前記光輝性粒子、前記AS
樹脂を含む。
光輝性粒子の配合比率は、目的の光輝性意匠に合わせて選択すればよいが、前記ポリカ
ーボネート樹脂と前記AS樹脂との合計100重量部に対し、通常0.1重量部以上、好
ましくは0.3重量部以上、更に好ましくは0.5重量部以上であり、通常30重量部以
下、好ましくは20重量部以下、更に好ましくは10重量部以下である。
前記下限以上であれば、所望の光輝性意匠を現出させることができる。また前記上限以下
であれば、成形加工時の流動性や得られた成形品の耐衝撃性を適切に確保することができ
る。
AS樹脂の配合比率は、マスターバッチの粒子濃度や、目的の光輝性樹脂組成物の粒子
濃度(マスターバッチの希釈倍率)によるが、前記ポリカーボネート樹脂100重量部に
対し、通常0.01重量部以上、好ましくは0.02重量部以上、更に好ましくは0.0
25重量部以上であり、通常20重量部以下、好ましくは10重量部以下、更に好ましく
は5重量部以下である。
マスターバッチのキャリア樹脂として、AS樹脂を用いた場合、前述の通りに樹脂同士
の透明混和性に起因する成形品の筋状の外観不良が著しく低減される。
さらに思わぬ効果として、光輝性粒子を目的とする光輝性樹脂組成物の系内全体に均一
に分散させやすいことがわかった。これは前記ポリカーボネート樹脂とAS樹脂とを混練
したときの相互の分散性が優れることに起因すると推察できる。一般的にキャリア樹脂と
希釈樹脂とが異なる種類の樹脂である場合、相互の分散性を改善するためにキャリア樹脂
の粘度を大きく低下させる工夫がなされることが多いが、こうした方法をとると、射出成
形時にキャリア樹脂が成形品表面にブリードしてきやすくなるため、結果としてシルバー
ストリーク状の外観不良の元となることがある。一方でキャリア樹脂がAS樹脂で希釈樹
脂が前記ポリカーボネート樹脂である場合は、相互の分散性が優れるためにキャリア樹脂
側の粘度を徒に低下させる必要がなく、ひいては外観不良の発生を抑制できる。
<光輝性樹脂組成物の製造方法>
本発明の光輝性樹脂組成物は、前述のとおり予めマスターバッチ化させてから、前記ポ
リカーボネート樹脂と希釈混練する工程で製造すれば、原料である金属粒子に含まれる残
存溶媒を効率よく系外へ除去できるため好ましい。希釈混練は通常溶融混練法により行わ
れ、単軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサ、ニーダ、ロール混練機、等様々な混練
機を採用することができるが、製造効率や経済性の観点からは単軸押出機が好ましく、残
存溶媒や低分子不純物等の系外除去、均一分散性の観点からは二軸押出機が好ましく、目
的に応じて何れかを採用する事が多い。
<成形品>
本発明の光輝性樹脂組成物を用いて成形品を成形する際、前記ポリカーボネートが熱履
歴で分解したり着色したりしないよう、成形機先端ノズルでの樹脂温度が265℃を超え
ない事が好ましく、成形機加熱筒の設定温度は通常200~250℃、好ましくは210
~240℃とする。
また一般の光輝性樹脂組成物の成形と同様、ウェルド会合部でのウェルドラインを生じ
させにくくするよう、複数の流路がある金型の場合は時間差で溶融樹脂を流通させる等の
工夫を任意に行うことが好ましい。
<用途>
本発明の光輝性樹脂組成物を成形してなる本発明の成形品は、残存溶媒に起因する、シ
ルバーストリーク状の外観不良や強度低下、あるいは前記ポリカーボネート樹脂と相溶し
ないまたは透明に混和しないキャリア樹脂に起因する、光輝性意匠ムラや筋模様の外観不
良が生じない。
本発明の成形品が適用される自動車用内外装部品としては、ラジエターグリル、ピラー
、ガーニッシュ等の車両外装部品、センターパネル、スイッチパネル等の車両内装部品を
好適に例示でき、塗装工程を経ずに光輝性意匠を付与できる。
本発明を具体的かつ詳細に説明するため、以下に実施例を示すが、本発明はこれによっ
て何ら制限されるものではない。
<材料>
1.ポリカーボネート樹脂
PC-1:ジオール成分としてイソソルビド、1、4-シクロヘキサンジメタノール(
モル比=70:30)、ジカルボン酸成分としてジフェニルカーボネートを用いて、還元
粘度=0.43dL/gとなるよう溶融重合法で得たポリカーボネート樹脂。ガラス転移
温度120℃。屈折率=1.50。
PC-2:ジオール成分としてイソソルビド、1、4-シクロヘキサンジメタノール(
モル比=50:50)、ジカルボン酸成分としてジフェニルカーボネートを用いて、還元
粘度=0.51dL/gとなるよう溶融重合法で得たポリカーボネート樹脂。ガラス転移
温度101℃。屈折率=1.50。
2.光輝性粒子マスターバッチ
いずれも光輝性粒子として、板状アルミニウム粒子を用いた。MB-1~3に用いたA
S樹脂成分の屈折率=1.50。
MB-1:アルミニウム/AS樹脂マスターバッチ。粒子濃度50重量%。平均粒子径
5μm(レジノカラー工業社製、MHF-A-05CB50)
MB-2:アルミニウム/AS樹脂マスターバッチ。粒子濃度50重量%。平均粒子径
20μm(レジノカラー工業社製、MHF-A-20CB50)
MB-3:アルミニウム/AS樹脂マスターバッチ。粒子濃度50重量%。平均粒子径
35μm(レジノカラー工業社製、MHF-A-35CB50)
MB-4:アルミニウム/LDPE樹脂マスターバッチ。粒子濃度70重量%。平均粒
子径5μm(東洋アルミニウム社製、メタックスNME005N1)
MB-5:アルミニウム/LDPE樹脂マスターバッチ。粒子濃度70重量%。平均粒
子径20μm(東洋アルミニウム社製、メタックスNME020T2)
MB-6:アルミニウム/LDPE樹脂マスターバッチ。粒子濃度70重量%。平均粒
子径70μm(東洋アルミニウム社製、メタックスNME070N6)
MB―7:アルミニウム/PC-1樹脂マスターバッチ。粒子濃度10質量%。平均粒
子径20μm(予め、先端温度220℃、2箇所の減圧ベント口を備えた二軸押出機で溶
融混練したもの)
<ポリカーボネート樹脂の物性>
1.還元粘度
ポリカーボネート樹脂のサンプルを塩化メチレンに溶解させ、0.6g/dLの濃度の
ポリカーボネート樹脂溶液を調製した。森友理化工業社製ウベローデ型粘度管を用いて、
温度20.0℃±0.1℃で測定を行い、溶媒の通過時間tと溶液の通過時間tから次
式より相対粘度ηrel、比粘度ηspを求めた。
ηrel=t/t ・・・(i)
ηsp=(η-η)/η=ηrel-1 ・・・(ii)
比粘度ηspを濃度c(g/dL)で除し、還元粘度ηsp/cを求めた。この値が高
いほど分子量が大きい。
2.ガラス転移温度
ポリカーボネート樹脂のガラス転移温度は、エスアイアイ・ナノテクノロジー社製示差
走査熱量計(DSC6220)を用いて測定した。ポリカーボネート樹脂のサンプル約1
0mgを同社製アルミパンに入れて密封し、50mL/分の窒素気流下、昇温速度20℃
/分で室温から250℃まで昇温した。3分間温度を保持した後、0℃まで20℃/分の
速度で冷却した。0℃で3分保持し、再び200℃まで20℃/分の速度で昇温した。2
回目の昇温で得られたDSCデータより、補外ガラス転移開始温度を採用した。
3.屈折率
カール・ツアイス・イエナ社製屈折計「PR-2」を用い、25℃の恒温環境下で、V
ブロック法にて測定した。波長589.29nm(D線)の干渉フィルタを用いて屈折率
(nD)を測定した。
<光輝性樹脂組成物の作成>
表1及び2記載の比率で、ポリカーボネート樹脂ペレットと、光輝性粒子マスターバッ
チペレットをタンブラーで事前混合した後、一括で減圧ベント付き単軸押出機に投入し、
先端設定温度220℃で溶融混練し、ストランド状に引き出して水槽で冷却した後、カッ
ターでペレット形状にカットした。
<光輝性樹脂組成物成形品の評価>
1.成形
前記光輝性樹脂組成物を、事前乾燥した後、汎用射出成形機に投入し、先端設定温度2
40℃、金型温度70℃で射出成形し、15×1.5mmのサイドゲートを備えた平板用
金型で200×200×2mmの平板を得た。
2.外観
前記平板の外観を、下記の基準で評価した。
○:色ムラや筋模様が無く、美麗な光輝感が認められた。
△:光輝感はあるが、僅かに色ムラまたは筋模様がゲート近傍に認められた。
×:光輝感に乏しく、あるいは色ムラまたは筋模様が著しかった。
Figure 0007205248000002
Figure 0007205248000003
表1及び2によれば、マスターバッチのキャリア樹脂としてAS樹脂を選定することで
、粒子の平均粒子径の大小に関わらず、美麗な光輝感が得られることがわかった。例えば
粒子径の小さい実施例1や4はいわゆるシルバーメタリック調の外観が得られ、粒子径の
大きい実施例3や6は、星空のようなキラキラとした外観を得られた。
一方でマスターバッチのキャリア樹脂としてLDPE樹脂を選定すると、ゲート近傍等
で黒っぽい筋模様が明確に現れた。これは本発明で用いるポリカーボネート樹脂とLDP
E樹脂とが透明に混和しないことが原因と推察できる。
また同キャリア樹脂としてPC-1樹脂を用いると、成形品全体が僅かに黄色みを帯び
たような色調を呈していた。これはPC-1樹脂自体の耐熱性に改善の余地があり、複数
の加熱溶融履歴により劣化着色が僅かに進行したことが原因と推察できる。
表2によれば、粒子濃度を高めた場合でも、キャリア樹脂の種類ごとの傾向は同様に観
察された。つまり、当業者が適宜目的の外観を得るために考えられる粒子濃度や平均粒子
径を選定する上で、キャリア樹脂の種類に着目すればよいことがわかる。
以上のように、本発明の光輝性樹脂組成物は、射出成形品においても外観が美麗である
。そのため光輝性塗装の代替技術として有用である。

Claims (6)

  1. (A)下記式(1)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構造単位及び1,4-シ
    クロヘキサンジメタノールに由来する構造単位を含むポリカーボネート樹脂、(B)スチ
    レン・アクリロニトリル共重合樹脂、(C)光輝性粒子を含み、
    (A)100重量部に対して、(B)を0.01~20重量部、
    (A)と(B)との合計100重量部に対して、(C)を0.1~30重量部含む、光
    輝性樹脂組成物。
    Figure 0007205248000004
  2. 前記ポリカーボネート樹脂における前記式(1)で表されるジヒドロキシ化合物に由来
    する構造単位の比率が全ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位に対して30~90モル
    %である、請求項1に記載の光輝性樹脂組成物。
  3. 前記光輝性粒子が金属粒子を含む、請求項1又は2に記載の光輝性樹脂組成物。
  4. 前記金属粒子がアルミニウム、金、銀、銅、ニッケル、チタン、ステンレスの群から選
    択される金属、及びこれらの酸化物、及びこれらを無機粒子に被覆したもの、の何れかを
    含む、請求項3に記載の光輝性樹脂組成物。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の光輝性樹脂組成物を成形してなる成形品。
  6. 自動車内装部品又は外装部品であることを特徴とする請求項5に記載の成形品。
JP2019009881A 2019-01-24 2019-01-24 光輝性樹脂組成物 Active JP7205248B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019009881A JP7205248B2 (ja) 2019-01-24 2019-01-24 光輝性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019009881A JP7205248B2 (ja) 2019-01-24 2019-01-24 光輝性樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020117627A JP2020117627A (ja) 2020-08-06
JP7205248B2 true JP7205248B2 (ja) 2023-01-17

Family

ID=71890054

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019009881A Active JP7205248B2 (ja) 2019-01-24 2019-01-24 光輝性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7205248B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007070468A (ja) 2005-09-07 2007-03-22 Teijin Chem Ltd ガラス繊維強化難燃性樹脂組成物
JP2009001704A (ja) 2007-06-22 2009-01-08 Teijin Ltd 射出成形品
JP2012224089A (ja) 2007-08-31 2012-11-15 Teijin Ltd 電気・電子機器外装部品の製造方法
JP2013203932A (ja) 2012-03-29 2013-10-07 Mitsubishi Chemicals Corp ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品
JP2013227558A (ja) 2012-03-30 2013-11-07 Mitsubishi Chemicals Corp 自動車内外装部品
JP2017020048A (ja) 2016-10-18 2017-01-26 三菱化学株式会社 ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3167149B2 (ja) * 1991-09-13 2001-05-21 出光石油化学株式会社 導電性樹脂組成物

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007070468A (ja) 2005-09-07 2007-03-22 Teijin Chem Ltd ガラス繊維強化難燃性樹脂組成物
JP2009001704A (ja) 2007-06-22 2009-01-08 Teijin Ltd 射出成形品
JP2012224089A (ja) 2007-08-31 2012-11-15 Teijin Ltd 電気・電子機器外装部品の製造方法
JP2013203932A (ja) 2012-03-29 2013-10-07 Mitsubishi Chemicals Corp ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品
JP2013227558A (ja) 2012-03-30 2013-11-07 Mitsubishi Chemicals Corp 自動車内外装部品
JP2017020048A (ja) 2016-10-18 2017-01-26 三菱化学株式会社 ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020117627A (ja) 2020-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI438087B (zh) 成形用樹脂片材及成形體
CN103003361A (zh) 聚碳酸酯树脂组合物、以及使用该组合物得到的成型品、膜、板、注塑成型品
CN102712807A (zh) 聚碳酸酯树脂组合物
JP6115246B2 (ja) 自動車内外装部品
JP5392224B2 (ja) ガスインジェクション用ポリカーボネート−ポリエステル複合樹脂組成物及び成形品
WO2014021475A1 (ja) 樹脂組成物およびそれからの成形品
WO2022077862A1 (zh) 一种pmma/离聚体/pc三元合金及其制备方法
KR100788736B1 (ko) 무도장 외장재용 아크릴계 수지 조성물
JPWO2005121254A1 (ja) 熱可塑性樹脂組成物および成形品
JP7205248B2 (ja) 光輝性樹脂組成物
JP6229781B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品
JP2023153332A (ja) ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品
JP2017008140A (ja) ポリカーボネート樹脂組成物及びそれよりなる成形品
JP5500032B2 (ja) ポリカーボネート−ポリエステル複合樹脂組成物及び成形品
CN104403061A (zh) 一种具有哑光效果的abs树脂组合物及其制备方法
JP2020158553A (ja) 光輝性樹脂組成物及びその製造方法
JPH10152606A (ja) ポリエステル樹脂組成物及びその成形品
TW202110996A (zh) 聚碳酸酯樹脂組成物
JP2001207041A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2023157863A (ja) 樹脂組成物、ペレット、および、成形品
JP2005154690A (ja) 芳香族ポリエステル組成物
JP2014136710A (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品
JP2023157864A (ja) 樹脂組成物、ペレット、および、成形品
WO2023199901A1 (ja) 樹脂組成物、ペレット、および、成形品
JP6618239B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物及びそれよりなる成形品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221212

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7205248

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151