JP2001207041A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JP2001207041A
JP2001207041A JP2000016824A JP2000016824A JP2001207041A JP 2001207041 A JP2001207041 A JP 2001207041A JP 2000016824 A JP2000016824 A JP 2000016824A JP 2000016824 A JP2000016824 A JP 2000016824A JP 2001207041 A JP2001207041 A JP 2001207041A
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thermoplastic resin
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JP2000016824A
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Masaru Honma
賢 本間
Satoshi Kanayama
聡 金山
Tatsuhiko Hatakeyama
達彦 畠山
Kenichi Narita
賢一 成田
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Mitsubishi Engineering Plastics Corp
Original Assignee
Mitsubishi Engineering Plastics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性に優れ、且つ耐薬品性、耐熱性等
の各種性能が優れており、さらに特徴的には耐加水分解
性に優れている熱可塑性樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 ポリアルキレンテレフタレート(A−
1)とポリアルキレンナフタレート(A−2)の2成分
を少なくとも含むポリエステル樹脂組成物(A)100
重量部に対して、ルイス酸化合物及び/又は塩基性化合
物(B)0.001〜1重量部、並びにポリカーボネー
ト樹脂(C)1,000,000〜200重量部を含ん
でなる熱可塑性樹脂組成物であって、かつ該熱可塑性樹
脂組成物のモルホロジーが、透過型電子顕微鏡観察で、
連続相とそれへの分散相とを形成してなり、かつ該分散
相の大きさが1〜500nmである熱可塑性樹脂組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂組成
物に関し、詳しくは特定のポリエステル樹脂組成物とポ
リカーボネート樹脂とから成り、特に透明性、耐薬品
性、及び耐加水分解性などに優れた熱可塑性樹脂組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂、特にエンジニアリングプ
ラスチックは、優れた機械的強度や衝撃強度を有するこ
とから、各種用途に使用されている。しかし、例えばポ
リエステル樹脂は、耐薬品性などに優れているが、透明
性の点で必ずしも満足できず、加えて耐加水分解性も満
足するものではない。また、ポリカーボネート樹脂は透
明性や耐加水分解性に優れているが、耐薬品性が不十分
であり、その用途が制限されている。これまでに、ポリ
カーボネート樹脂の耐薬品性を改良する目的で各種の樹
脂を配合する提案がなされている。例えば、ポリエチレ
ンテレフタレートとポリカーボネートとを溶融混合した
熱可塑性材料が特公昭36−14035号公報に記載さ
れ、又はポリテトラメチレンナフタレート及び/又はポ
リヘキサメチレンナフタレートを含有するポリカーボネ
ート組成物が特開昭48−96646号公報に記載され
ているが、これらは透明性が低下する欠点がある。ま
た、ポリカーボネートとポリテトラメチレンテレフタレ
ートとの樹脂組成物が特開昭48−54160号公報に
記載されているが、ポリテトラメチレンテレフタレート
の配合量を多くすると、耐薬品性は改良されるものの透
明性が失われる欠点があり、透明で且つ耐薬品性に優れ
る熱可塑性樹脂組成物を得ることは困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、透明
で、且つ耐薬品性、及び耐加水分解性に優れた、少なく
とも特定の2種のポリエステル樹脂の組成物とポリカー
ボネート樹脂とから成る熱可塑性樹脂組成物を提供する
ことにある。
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、ポリアルキレンテレフタレート(A−1)とポリア
ルキレンナフタレート(A−2)の2成分を少なくとも
含むポリエステル樹脂組成物(A)100重量部に対し
て、ルイス酸化合物及び/又は塩基性化合物(B)0.
001〜1重量部、並びにポリカーボネート樹脂(C)
1,000,000〜200重量部を含んでなる熱可塑
性樹脂組成物であって、かつ該熱可塑性樹脂組成物のモ
ルホロジーが、透過型電子顕微鏡観察で、連続相とそれ
への分散相とを形成してなり、かつ該分散相の大きさが
1〜500nmである熱可塑性樹脂組成物に存する。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、本発明につき詳細に説明す
る。先ず、本発明で使用するポリエステル樹脂組成物
(A)について説明する。ポリエステル樹脂組成物
(A)は、少なくともポリアルキレンテレフタレート
(A−1)、及びポリアルキレンナフタレート(A−
2)を含む。ポリアルキレンテレフタレート(A−1)
としては、ジオール成分とテレフタル酸成分からなる。
テレフタル成分としては、テレフタル酸が好ましいが、
イソフタル酸又はフタル酸を含んでいても良い。ポリア
ルキレンナフタレート(A−2)としては、ジオール成
分とナフタレンジカルボン酸成分からなる。これらのジ
オール成分としては、エチレングリコール、1,2−プ
ロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−
ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、1,2−デカンジオール、1,10
−デカンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメ
チレングリコール等のポリアルキレングリコールなどが
挙げられ、(A−1)及び(A−2)のジオール成分が
異なっていても良く、また、2種以上であっても良い。
(A−1)としては、好ましくはポリエチレンテレフタ
レートが挙げられる。(A−2)としては、好ましく
は、ポリエチレンナフタレートが挙げられる。
【0005】該(A−1)及び(A−2)の分子量は、
特に限定されないが、テトラクロロエタン/フェノール
=5/5混合溶媒中30℃で測定された極限粘度とし
て、通常0.3〜2.0dl/g、好ましくは0.4〜
1.5dl/g、更に好ましくは0.5〜1.4dl/
gである。ポリエステル樹脂組成物(A)における(A
−1)成分と(A−2)成分の割合は、(A−1)成分
が99〜50重量%であり、(A−2)成分が1〜50
重量%である。(A−1)成分が50重量%未満である
と透明性が低下し、99重量%を越えても透明性が低下
する。(A−1)成分と(A−2)成分の好ましい割合
は、(A−1)成分が90〜60重量%であり、(A−
2)成分が10〜40重量部である。
【0006】次に、本発明で使用するルイス酸化合物及
び/又は塩基性化合物(B)としては、例えば、モンタ
ン酸ナトリウム、モンタン酸リチウム、モンタン酸カル
シウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸リチウ
ム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸カルシウム、
ステアリン酸マグネシウム、酢酸ナトリウム、酢酸カル
シウム等の脂肪族カルボン酸塩が挙げられ、アルカリ金
属塩、アルカリ土類金属塩などが好ましい。さらには、
ジブチルスズオキシド、蓚酸スズ、酢酸スズ、酸化ス
ズ、ジブチルスズジメトキシド、ブチルスズヒドロキド
オキシド等のスズ化合物、テトラブトキシチタン、テト
ラフェノキシチタン、酸化チタン、蓚酸チタン等のチタ
ン化合物、三酸化アンチモン、酒石酸酸化アンチモン等
のアンチモン化合物、酢酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、亜
鉛アセチルアセトン等の亜鉛化合物、トリフェノキシボ
ロン、ホウ酸亜鉛等のホウ酸化合物、酸化ゲルマニウ
ム、ゲルマニウムエトキシド等のゲルマニウム化合物、
酢酸マンガン、酢酸コバルト等を挙げることができる。
これらは2種以上を併用することもできる。これらの中
では、脂肪族カルボン酸塩(特にアルカリ金属塩、アル
カリ土類金属塩)、チタン化合物、スズ化合物が好まし
く、中でもステアリン酸アルカリ金属塩、モンタン酸ア
ルカリ金属塩、テトラブトキシチタン、ジブチルスズオ
キシドが好ましい。
【0007】ルイス酸化合物及び/又は塩基性化合物
(B)の割合は、ポリエステル樹脂組成物(A)100
重量部に対して、0.001〜1重量部である。0.0
01重量部未満であると、ポリカーボネート樹脂(C)
との混練時において、ポリエステル樹脂組成物(A)と
ポリカーボネート樹脂(C)の反応が不十分となり、透
明性が悪くなる。1重量部を越えると、ポリカーボネー
ト樹脂(C)との混練時において、ポリカーボネート樹
脂(C)の分解が顕著となる。ルイス酸化合物及び/又
は塩基性化合物(B)の割合は、好ましくは0.005
〜0.5重量部であり、更に好ましくは0.1〜0.3
重量部である。本発明におけるポリカーボネート樹脂
(C)としては、芳香族ポリカーボネートが好ましく、
この製造方法としては、ホスゲン法、エステル交換法等
特に限定されない。例えば、芳香族ジヒドロキシ化合物
またはこれと少量のポリヒドロキシ化合物をホスゲン又
は炭酸ジエステルと反応させることによって得られる分
岐していてもよいポリカーボネートまたは共重合ポリカ
ーボネートが挙げられる。
【0008】該芳香族ジヒドロキシ化合物としては、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(=
ビスフェノールA)、2,2−ビス(3,5−ジブロモ
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン(=テトラブロモ
ビスフェノールA)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)
プロパン、1,1−ビス(3−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(3−フェニル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−シク
ロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエ
タン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタ
ン等で例示されるビス(ヒドロキシアリール)アルカン
類;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペ
ンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等で例示され
るビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカン類;4,
4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’−ジ
ヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルエーテル等
で例示されるジヒドロキシジアリールエーテル類;4,
4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4’−
ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルスルフィ
ド等で例示されるジヒドロキシジアリールスルフィド
類;4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、
4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニ
ルスルホキシド等で例示されるジヒドロキシジアリール
スルホキシド類;4,4’−ジヒドロキシジフェニルス
ルホン、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチル
ジフェニルスルホン等で例示されるジヒドロキシジアリ
ールスルホン類;ハイドロキノン、レゾルシン、4,
4’−ジヒドロキシジフェニル等が挙げられる。これら
の芳香族ジヒドロキシ化合物は、必要に応じて2種以上
混合して使用してもよい。これらの中では特に2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(=ビスフェ
ノールA)が好適に使用される。
【0009】また、分岐した芳香族ポリカーボネート樹
脂を得るには、フロログルシン、2,6−ジメチル−
2,4,6−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−3−
ヘプテン、4,6−ジメチル−2,4,6−トリス(4
−ヒドロキシフェニル)−2−ヘプテン、1,3,5−
トリス(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾール、1,
1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、
2,6−ビス(2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)
−4−メチルフェノール、α,α’,α”−トリス(4
−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプロピ
ルベンゼン等で例示されるポリヒドロキシ化合物、3,
3−ビス(4−ヒドロキシアリール)オキシインドール
(=イサチンビスフェノール)、5−クロルイサチンビ
スフェノール、5,7−ジクロルイサチンビスフェノー
ル、5−ブロムイサチンビスフェノール等を使用すれば
よい。ホスゲン法ポリカーボネートの場合、末端停止剤
または分子量調節剤を使用するが、該末端停止剤または
分子量調節剤としては、一価のフェノール性水酸基を有
する化合物が挙げられ、通常のフェノール、p−t−ブ
チルフェノール、トリブロモフェノール、長鎖アルキル
フェノール、脂肪族カルボン酸クロライド、脂肪族カル
ボン酸、芳香族カルボン酸、ヒドロキシ安息香酸アルキ
ルエステル、アルキルエーテルフェノール等が例示され
る。本発明で使用されるポリカーボネート樹脂の場合、
末端停止剤または分子量調節剤は、必要に応じて2種以
上混合して使用してもよい。
【0010】本発明で使用するポリカーボネート樹脂
(C)の分子量は、メチレンクロライド溶媒中25℃で
測定された溶液粘度より換算した粘度平均分子量とし
て、通常10,000〜100,000であり、好まし
くは15,000〜50,000である。本発明の熱可
塑性樹脂組成物において、ポリエステル樹脂組成物
(A)とポリカーボネート樹脂(C)の割合は、ポリエ
ステル樹脂組成物(A)100重量部に対して、ポリカ
ーボネート樹脂(C)1,000,000〜200重量
部である。ポリカーボネート樹脂(C)の割合が200
重量部未満であると透明性が不十分であり、1,00
0,000重量部を越えると耐薬品性の改良効果が不十
分となる。ポリカーボネート樹脂(C)の割合は、好ま
しくは100,000〜1,000重量部であり、更に
好ましくは50,000〜2,000重量部である。本
発明における有機燐化合物(D)としては、有機ホスフ
ェート化合物、有機ホスファイト化合物、または有機ホ
スホナイト化合物が挙げられる。有機ホスフェート化合
物としては、好ましくは、
【0011】
【化1】
【0012】(式中、Rは炭素原子数8〜30のアル
キル基を示す。)で表される長鎖ジアルキルアシッドホ
スフェート化合物が挙げられる。炭素原子数8〜30の
アルキル基の具体例としては、オクチル、2−エチルヘ
キシル、イソオクチル、ノニル、イソノニル、デシル、
イソデシル、ドデシル、トリデシル、イソトリデシル、
テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、エイコシ
ル、トリアンコチル等が挙げられる。また、有機ホスフ
ァイト化合物としては、好ましくは、
【0013】
【化2】
【0014】(式中、R、R及びRはそれぞれ水
素原子、炭素数1〜30の脂肪族基または炭素数6〜3
0の芳香族基の芳香族基であり、R、R及びR
うちの少なくとも1つは炭素数6〜30の芳香族基であ
る。)で表される化合物が挙げられる。有機ホスファイ
ト化合物の具体例としては、トリス(2,4−ジ−t−
ブチルフェニル)ホスファイト、ビス(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスフ
ァイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフ
ェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、
2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニ
ル)オクチルホスファイト、4,4’−ブチリデン−ビ
ス−(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジ−トリ
デシル)ホスファイト、1,1,3−トリス(2−メチ
ル−4−ジトリデシルホスファイト−5−t−ブチル−
フェニル)ブタン、トリス(ミックスドモノおよびジ−
ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(ノニルフェニ
ル)ホスファイト、4,4’イソプロピリデンビス(フ
ェニル−ジアルキルホスファイト)などが挙げられ、ト
リス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイ
ト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフ
ェニル)オクチルホスファイト、ビス(2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール
−ジ−ホスファイト等が挙げられる。有機ホスホナイト
化合物としては、好ましくは、
【0015】
【化3】
【0016】(式中、R、R及びRはそれぞれ水
素原子、炭素数1〜30の脂肪族基または炭素数6〜3
0の芳香族基の芳香族基であり、R、R及びR
うちの少なくとも1つは炭素数6〜30の芳香族基であ
る。)で表される化合物が挙げられる。有機ホスホナイ
ト化合物の具体例としては、テトラキス(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンホスホ
ナイトが挙げられる。有機燐化合物(D)としては、好
ましくは、有機ホスフェート化合物が挙げられる。有機
燐化合物(D)の割合は、ポリエステル樹脂組成物
(A)とルイス酸化合物及び/又は塩基性化合物(B)
とポリカーボネート樹脂(C)の合計100重量部に対
して、0.0001〜1重量部である。有機燐化合物
(D)の割合が0.0001重量部未満であると、材料
の熱安定性および成形機内での滞留安定性の向上効果が
低下し、1重量部を越えるとかえって他の性能に悪影響
を及ぼす。有機燐化合物(D)の割合は、好ましくは
0.001〜0.5重量部であり、更に好ましくは、
0.005〜0.3重量部である。また、これらの有機
燐化合物(D)は、一種または二種以上を併用して使用
してもよい。有機燐化合物(D)を添加することで、材
料の熱安定性および成形機内での滞留安定性が向上す
る。
【0017】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、そのモル
ホロジーが、透過型電子顕微鏡観察で、連続相とそれへ
の分散相とを形成していることが必要である。本発明に
おいては、連続相がポリカーボネート樹脂(C)より主
として成り、分散相がポリエステル樹脂組成物(A)よ
り主として成るものが好ましい。ポリエステル樹脂組成
物(A)が分散相を形成することにより、耐薬品性が向
上する。本発明において該分散相の大きさは、3mm厚
の成形品の中央部付近を酸化ルテニウム(RuO)で
染色して15000倍で観察し、写真上からメジャーで
測定した値で、1〜500nmであり、更に好ましくは
可視光波長領域以下であり、具体的には10〜400n
mである。分散相の大きさが1nm未満であると、耐薬
品性が低下し、500nmを越えると透明性が悪化す
る。本発明の熱可塑性樹脂組成物には、その目的に応
じ、所望の特性を付与する他のポリマー、難燃剤、耐衝
撃改良剤、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、帯電
防止剤、可塑剤、離型剤、滑剤、相溶化剤、発泡剤、ガ
ラス繊維、ガラスビーズ、ガラスフレーク、炭素繊維、
繊維状マグネシウム、チタン酸カリウムウィスカー、セ
ラミックウィスカー、マイカ、タルク等の補強剤、充填
剤、染顔料などの一種または二種以上を含有させてもよ
い。
【0018】本発明の熱可塑性樹脂組成物の製造方法と
しては、ポリアルキレンテレフタレート(A−1)及び
ポリアルキレンナフタレート(A−2)とに、ルイス酸
化合物及び/又は塩基性化合物(B)を添加し、溶融混
練してポリエステル樹脂組成物として得るか、又は該
(A−1)及び(A−2)を製造する際にルイス酸化合
物及び/又は塩基性化合物(B)を添加して重合し、得
られた重合体を溶融混練してポリエステル樹脂組成物と
して得るか、いずれの方法でもかまわない。好ましく
は、(A−1)と(A−2)とにルイス酸塩を添加した
後、溶融混練してポリエステル樹脂組成物を得る方法が
好ましい。有機燐化合物(D)を使用する場合は、ポリ
エステル樹脂組成物(A)、ルイス酸塩(B)及びポリ
カーボネート樹脂(C)を溶融混練後に添加し、さらに
溶融混練するのが好ましい。本発明の熱可塑性樹脂組成
物の製造方法においては、上記記載の方法を除いて、最
終製品を成形する直前までの任意の段階で、当業者に周
知の種々の方法によって配合し、混練する方法であれば
良い。配合方法としては、例えば、タンブラー、ヘンシ
ェルミキサー等を使用する方法、フィーダーにより定量
的に押出機ホッパーに供給して混合する方法などが挙げ
られる。混練方法としては、一軸押出機、二軸押出機な
どを使用する方法が挙げられる。混練温度としては、ポ
リエステル樹脂組成物を製造する際の溶融混練温度は、
ポリエステルの熱安定性が維持できる温度範囲であれば
特に限定されないが、250〜300℃の範囲が挙げら
れる。また、ポリエステル樹脂組成物とポリカーボネー
ト樹脂(C)との溶融混練の際の溶融混練温度は、ポリ
エステル樹脂組成物及びポリカーボネート樹脂の熱安定
性が維持できる温度範囲であれば特に限定されないが、
150〜350℃の範囲が挙げられる。
【0019】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、射出成
形、ブロー成形など、慣用の成形方法に従って、所望の
成形品とすることが出来る。成形温度としては、共重合
ポリエステル樹脂/ポリカーボネート樹脂組成物の熱安
定性が維持できる範囲であれば特に限定されないが、2
50〜350℃の範囲が好ましい。本発明の熱可塑性樹
脂組成物から成る成型品の用途としては、例えば、シー
ト、フィルム、雑貨、家電部品、自動車部品、建築材
料、中空容器などが挙げられる。更に具体的には、アー
ケード、カーポート、屋内プール等の屋根用パネル、表
示板カバー、スイッチボタン、表示ボタン、表示パネ
ル、メーターパネル等の透過光式成型品、デリニエータ
ー、信号灯、遮音壁、自動車のサイドウィンドー、リア
クオーターウィンドー、サンルーフ、リアパネルガーニ
ッシュ、ヘッドランプレンズ、テールランプ等の自動車
部品、鉄道用灯具カバー、カメラレンズ、電話ジャッ
ク、リレーカバー、端子台カバー、太陽電池ハウジン
グ、アイロン水タンク、コントロールボックス、パチン
コ用玉入れケース、飾り治具、スキー用などのゴーグ
ル、保護眼鏡、保護面体、人口透析器、人口肺ケース及
びそのキャップ並びにコネクター、ミネラルウォーター
ボトル、街灯カバー等が挙げられる。本発明の熱可塑性
樹脂組成物から得られる成形品のヘーズは、厚さ3mm
の試験片での測定値として、通常10%以下、好ましく
は5%以下、更に好ましくは2%以下である。
【0020】本発明のポリエステル/ポリカーボネート
樹脂組成物を用いて得られる成形品としては、特にプレ
ッシャークッカーテスト(条件;121℃、0.20M
pa、湿度100%、8時間処理)の後で、分散相の大
きさが1〜500nmの範囲に維持されるという特徴を
有する。この範囲は可視光の波長領域とほぼ一致してお
り、可視光の波長領域内であれば、特に透明性が高い。
特に好ましくは10〜400nmの範囲である。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施
例に限定されるものではない。なお、以下の諸例で使用
した原材料および評価方法は次の通りである。
【0022】<ポリエステル樹脂> (A1)ポリエチレンテレフタレート樹脂:三菱化学株
式会社製品「RT580CA」極限粘度1.20 (A2)ポリエチレンナフタレート樹脂:三菱化学株式
会社製品「ノバペックスFS405Z」極限粘度0.7
【0023】<ルイス酸化合物及び/又は塩基性化合物
(B)> (B1)ステアリン酸ナトリウム:日本油脂株式会社製
品 (B2)ステアリン酸リチウム:東京化成株式会社製品 (B3)テトラブトキシチタン:三菱ガス化学株式会社
製品 (B4)ジブチルスズオキシド:東京化成株式会社製品 (B5)水酸化ナトリウム
【0024】<ポリカーボネート樹脂> (C1)ポリカーボネート樹脂:三菱エンジニアリング
プラスチックス株式会社商品「ユーピロン S−200
0」(粘度平均分子量25,000)
【0025】<有機燐化合物> (D1)アルキルアシッドホスフェート:旭電化株式会
社製品「マークAX71」 <評価方法> (1)透明性:日本電色工業社製のNDH−2000型
を用い、厚さ3mmの試験片を使用してヘーズを測定し
た。 (2)色相(YI):日本電色工業社製のSE2000
型を用い、厚さ3mmの試験片を使用してYIを測定し
た。 (3)分散相サイズ:3mm厚の成形品を作成し、その
中央部付近をRuOで染色して、日本電子社製JEM
−1200E×II(透過電子顕微鏡)を用いて1500
0倍で電子顕微鏡写真を撮り、メジャーで測定した。 (4)プレッシャークッカーテスト(PCT):平山製
作所社製のPC−422R5Eを用い、条件は、121
℃、0.20Mpa、湿度100%、8時間処理した。 (5)耐薬品性:厚さ3.2mmの引張試験片に変形率
1%の撓みを負荷した状態で試験薬品を塗布し、48時
間処理した後の試料を目視で観察評価した。 評価としては、○変化なし、×クレーズ発生 DOP:ジオクチルフタレート(フタル酸ジ(2−エチ
ルヘキシル))(東京化成工業(株)製)
【0026】実施例1、2 ポリエステル樹脂とルイス酸化合物及び/又は塩基性化
合物(B)を表1記載の比率でタンブラーにて混合し、
直径30mmの二軸ベント式押出機を使用し、バレル温
度280℃で押出してマスターペレットを得た(プレコ
ンパウンド)。次に、このマスターペレットとポリカー
ボネート樹脂とを表1記載の比率でタンブラーにて混合
し、直径30mmの二軸ベント式押出機を使用し、バレ
ル温度260℃で押出してペレットを得た(コンパウン
ド)。このペレットを熱風乾燥機中で120℃にて5時
間以上乾燥した後、樹脂温度280℃、金型温度80℃
にて、物性測定用試験片を射出成形し、評価を行った。
結果を表2に示す。
【0027】実施例3、4 ポリエステル樹脂とルイス酸化合物及び/又は塩基性化
合物(B)を表1記載の比率でタンブラーにて混合し、
直径30mmの二軸ベント式押出機を使用し、バレル温
度280℃で押出してマスターペレットを得た(プレコ
ンパウンド)。次に、このマスターペレットとポリカー
ボネート樹脂とを表1記載の比率でタンブラーにて混合
し、更に、有機燐化合物を表1記載の比率で少量のポリ
カーボネート樹脂に混合して、直径30mmの二軸ベン
ト式押出機を使用し、マスターペレットとポリカーボネ
ート樹脂の混合物をメインフィーダーより供給し、有機
燐化合物はサイドフィーダーより供給し、バレル温度2
60℃で押出してペレットを得た(コンパウンド)。こ
のペレットを熱風乾燥機中で120℃にて5時間以上乾
燥した後、樹脂温度280℃、金型温度80℃にて、物
性測定用試験片を射出成形し、評価を行った。結果を表
2に示す。なお、射出成形機中で280℃で20分間滞
留しても、シルバーの発生はみられず、YIの上昇も抑
えられていた。
【0028】実施例5,6,7 実施例1〜4において、ルイス酸化合物及び/又は塩基
性化合物(B)を表1に示したように変えた以外は同様
にして、成形及び評価を行った。結果を表2に示した。
【0029】実施例8 実施例1において、ポリエステル樹脂(A−1)及び
(A−2)の比率を変えてプレコンパウンドを作成した
以外は同様にして、成形及び評価を行った。結果を表2
に示した。
【0030】比較例1 ポリカーボネート樹脂(「S−2000」)を熱風乾燥
器中で120℃にて5時間以上乾燥した後、実施例1と
同様に射出成形し、評価を行った。結果を表2に示す。
【0031】比較例2 ポリエチレンテレフタレート(A1)とポリカーボネー
ト樹脂とを表1記載の比率でタンブラーにて混合し、直
径30mmの二軸ベント式押出機を使用し、バレル温度
260℃で押出してペレットを得た。このペレットを熱
風乾燥機中で120℃にて5時間以上乾燥した後、樹脂
温度280℃、金型温度80℃にて、物性測定用試験片
を射出成形し、評価を行った。結果を表2に示す。
【0032】比較例3 ポリエチレンナフタレート(A2)とポリカーボネート
樹脂とを表1記載の比率でタンブラーにて混合し、直径
30mmの二軸ベント式押出機を使用し、バレル温度2
80℃で押出してペレットを得た。このペレットを熱風
乾燥機中で120℃にて5時間以上乾燥した後、樹脂温
度280℃、金型温度80℃にて、物性測定用試験片を
射出成形し、評価を行った。結果を表2に示す。
【0033】比較例4 PETとルイス酸化合物及び/又は塩基性化合物(B)
を表1記載の比率でタンブラーにて混合し、直径30m
mの二軸ベント式押出機を使用し、バレル温度280℃
で押出してマスターペレットを得た。次に、このマスタ
ーペレットとポリカーボネート樹脂とを表ー1記載の比
率でタンブラーにて混合し、直径30mmの二軸ベント
式押出機を使用し、バレル温度260℃で押出してペレ
ットを得た。このペレットを熱風乾燥機中で120℃に
て5時間以上乾燥した後、樹脂温度280℃、金型温度
80℃にて、物性測定用試験片を射出成形し、評価を行
った。結果を表2に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、透明性
に優れ、且つ耐薬品性、耐熱性等の各種性能が優れてお
り、さらに特徴的には耐加水分解性に優れている。こう
した性能が必要な各種用途に極めて有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/524 C08K 5/524 5/5333 5/5333 5/56 5/56 5/57 5/57 C08L 69/00 C08L 69/00 (72)発明者 金山 聡 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内 (72)発明者 畠山 達彦 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内 (72)発明者 成田 賢一 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内 Fターム(参考) 4J002 CF05X CF06X CF07X CF08Y CG001 CG011 CG031 DE096 DE126 DE136 DK006 EG026 EG036 EG046 EW047 EW067 EW117 EY016 EZ006 EZ036 GC00 GG01 GL00 GN00 GQ00

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアルキレンテレフタレート(A−
    1)とポリアルキレンナフタレート(A−2)の2成分
    を少なくとも含むポリエステル樹脂組成物(A)100
    重量部に対して、ルイス酸化合物及び/又は塩基性化合
    物(B)0.001〜1重量部、並びにポリカーボネー
    ト樹脂(C)1,000,000〜200重量部を含ん
    でなる熱可塑性樹脂組成物であって、かつ該熱可塑性樹
    脂組成物のモルホロジーが、透過型電子顕微鏡観察で、
    連続相とそれへの分散相とを形成してなり、かつ該分散
    相の大きさが1〜500nmである熱可塑性樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 分散相の大きさが、10〜400nmで
    ある請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 連続相がポリカーボネート樹脂(C)よ
    り主として成り、分散相が共重合ポリエステル樹脂組成
    物(A)より主として成るものである請求項1又は2に
    記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 ポリアルキレンテレフタレート(A−
    1)が、ポリエチレンテレフタレートまたはポリブチレ
    ンテレフタレートである請求項1ないし3のいずれかに
    記載の熱可塑性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 ポリアルキレンナフタレート(A−2)
    が、ポリエチレンナフタレートまたはポリブチレンナフ
    タレートである請求項1ないし4のいずれかに記載の熱
    可塑性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 ポリアルキレンテレフタレート(A−
    1)とポリアルキレンナフタレート(A−2)の配合割
    合が、該(A−1)が99〜50重量%、該(A−2)
    が1〜50重量%であることを特徴とする請求項1ない
    し5のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 ポリカーボネート樹脂(C)が芳香族ポ
    リカーボネート樹脂である請求項1ないし6のいずれか
    に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 ルイス酸化合物及び/又は塩基性化合物
    (B)が、脂肪族カルボン酸塩であることを特徴とする
    請求項1ないし7のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成
    物。
  9. 【請求項9】ルイス酸化合物及び/又は塩基性化合物
    (B)が、スズ化合物、チタン化合物、アンチモン化合
    物、亜鉛化合物、ホウ酸化合物、ゲルマニウム化合物、
    アルカリ金属化合物又はアルカリ土類金属化合物から選
    ばれる化合物であることを特徴とする請求項1ないし8
    のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  10. 【請求項10】前記(A)、(B)、及び(C)成分の
    合計100重量部に対して、さらに有機燐化合物(D)
    0.0001〜1重量部を含有する請求項1ないし9の
    いずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  11. 【請求項11】有機燐化合物(D)が、有機ホスフェー
    ト化合物、有機ホスファイト化合物、または有機ホスホ
    ナイト化合物であることを特徴とする請求項10に記載
    の熱可塑性樹脂組成物。
  12. 【請求項12】ポリアルキレンテレフタレート(A−
    1)及びポリアルキレンナフタレート(A−2)とを含
    むポリエステル樹脂組成物(A)に、ルイス酸塩(B)
    を添加した後、溶融混練したのち、ポリカーボネート樹
    脂(C)を配合し、さらに溶融混練してなる請求項1な
    いし11のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  13. 【請求項13】ポリエステル樹脂組成物(A)、ルイス
    酸化合物及び/又は塩基性化合物(B)、並びにポリカ
    ーボネート樹脂(C)を溶融混練後に、有機燐化合物
    (D)を添加することを特徴とする請求項10又は11
    に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  14. 【請求項14】請求項1ないし13のいずれかに記載の
    熱可塑性樹脂組成物を成形してなる成形品。
  15. 【請求項15】成形品にプレッシャークッカーテスト
    (条件:121℃、0.20MPa、湿度100%、8
    時間処理)を施した後で、分散相の大きさが1〜500
    nmである請求項14に記載の成形品。
  16. 【請求項16】成形品にプレッシャークッカーテスト
    (条件:121℃、0.20MPa、湿度100%、8
    時間処理)を施した後で、分散相の大きさが10〜40
    0nmである請求項14又は15に記載の成形品。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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