JP7201216B2 - 浴室の洗い場床パネル - Google Patents

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Description

本発明は、浴室の洗い場床パネルに関し、特に発泡樹脂製のパネル本体を有する洗い場床パネルに関する。
例えば特許文献1、2における浴室の洗い場床パネルは、発泡ポリプロピレンなどの発泡樹脂からなるパネル本体を備えている。パネル本体の底部には補強用の鋼板からなる底板が設けられ、パネル本体の上面にはクッション材を介して軟質シートが設けられている。
特開2015-183414号公報 特開2013-209853号公報
前掲特許文献の洗い場床パネルは底板だけで強度を持たせているため、底部に更に補強フレームを設ける必要がある。
そこで、発明者は、パネル本体の下に設けられる金属製の底板から周側板を立ち上げることで箱状のパネル殻体となし、発泡樹脂製のパネル本体を前記パネル殻体に収容することを発案した(特願2016-114066)。
このような材質の異なる複数の部品を組み合わせて複層構造の洗い場床パネルを製造する際、重要なポイントは芯出し(位置決め)である。特にパネル本体の材質である発泡樹脂とパネル殻体の材質である金属とは、温度変化に対する膨張収縮率が互いに異なる。例えば、発泡スチロールの線膨張係数は約70X10-6/Kであるのに対し、鉄の線膨張係数は約11.7X10-6/Kである。
このため、気温が低い冬場は、パネル本体がパネル殻体よりも収縮し過ぎて位置ずれが起きやすくなる。適当な冶具を用いて位置出しすることが考えられるが、そうやってパネル本体をパネル殻体に収容した後、接着剤の硬化工程の間にパネル本体が動くこともあり得る。位置ずれしていると、排水口部材や浴室壁フレームなどの取り付けに支障を来すおそれがある。
一方、気温が高い夏場は、パネル本体がパネル殻体に対して膨張し過ぎて、パネル本体をパネル殻体に嵌め込めなくなるおそれがある。
本発明は、かかる事情に鑑み、発泡樹脂製のパネル本体と金属製のパネル殻体を気温変化による膨張、収縮などに拘わらず、正確に位置出し(芯出し)可能な浴室洗い場床パネルを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、浴室の洗い場に設けられる洗い場床パネルであって、
発泡樹脂からなるパネル本体と、
底板及び前記底板の周縁部から立ち上がる周側板を有して、前記パネル本体が収容される金属製のパネル殻体と、
を備え、前記周側板の上端高さにおける前記パネル本体の平面断面が前記底板より大きく、前記パネル本体の底面が前記底板より小さいことを特徴とする。
好ましくは、夏場の極端な高温時においても、パネル本体の底面がパネル殻体の底板より小さくなるように寸法設定する。これによって、パネル本体の底部をパネル殻体に確実に嵌め入れることができる。さらにパネル殻体の周側板がパネル本体の側面に当たることによって、パネル本体をパネル殻体に対して位置決め(芯出し)できる。
好ましくは、冬場の極端な低温時においても、パネル本体の前記平面断面がパネル殻体の底板より大きくなるように寸法設定する。これによって、パネル本体の側面がパネル殻体の周側板に確実に当たるようにことができる。この当たりによって、パネル本体とパネル殻体を位置決め(芯出し)できる。
高膨張率のパネル本体を低膨張率のパネル殻体で囲んで拘束することによって、気温が変動してもパネル本体が大きく膨張、収縮するのを抑制できる。パネル本体の膨張、収縮を抑制することによって、パネル本体の周りの水密材のちぎれ等を防止できる。
前記パネル本体の側面が上方へ向かうにしたがって外方へ傾く傾斜部を有していることが好ましい。
パネル本体をパネル殻体に嵌め入れる際は、パネル本体の側面の傾斜部がパネル殻体の周板部の各側板部に当たる。更に各側板部が傾斜部の案内作用によって外方へ傾斜される。パネル本体は各側板部の弾性力によって内方へ押される。これによって、パネル本体をパネル殻体に対して芯出しできる。
前記傾斜部の鉛直方向に対する傾斜角度は、好ましくは2°~10°であり、より好ましくは6°程度である。
これによって、パネル本体をパネル殻体に嵌め入れる際、傾斜部による前記案内作用を確実に発現させることができる。
前記傾斜角度が2°未満であると、気温によってパネル本体の底面がパネル殻体の底板より大きくなったり、パネル本体の前記平面断面が底板より小さくなったりするおそれがある。
前記傾斜角度が10°超であると、パネル本体をパネル殻体に嵌め込む際に周側板の上端部が傾斜部に突き刺さるおそれがある。
前記周側板が互いに交差する側板部を有し、これら側板部どうしの間に縁切りスリットが形成されていることが好ましい。
これによって、側板部どうしが縁切りされる。したがって、各側板部が、曲げ変形されやすくなり、パネル本体の側面に倣って確実に傾斜されるようにできる。
前記パネル本体と前記パネル殻体とが接着剤によって接着されていることが好ましい。
接着剤としては、例えば2液混合ウレタン系などの熱硬化性接着剤を用いることができる。パネル本体の側面にパネル殻体の周側板が弾性的に当たって保持されることによって、前記接着剤が硬化するまでの間に位置ずれが起きるのを防止できる。
前記パネル殻体が、前記パネル本体の上面に被さる蓋板を有していることが好ましい。これによって、パネル本体の上下及び側部をパネル殻体によって囲むことで確実に補強できる。前記蓋板とパネル本体とは接着剤によって接合されていることが好ましい。
更に前記蓋板上に表層シートが被さっていることが好ましい。表層シートによって、クッション感、意匠性、防水性等を確保できる。
本発明によれば、浴室の洗い場床パネルにおける発泡樹脂製のパネル本体と金属製のパネル殻体を正確に位置出し(芯出し)して組み付けることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る浴室の洗い場床パネルを示す、図2のI-I線に沿う平面図である。 図2は、図1のII-II線に沿う、前記洗い場床パネルの断面図である。 図3は、前記洗い場床パネルの分解斜視図である。 図4は、前記洗い場床パネルのパネル本体と下殻部材の組付け手順を順次示す断面図であり、同図(a)は組付け前の状態を示し、同図(b)はパネル本体と下殻部材が接した状態を示し、同図(c)はパネル本体が下殻部材に嵌め込まれる途中の状態を示す。同図(d)は図2のIVd-IVd線に沿う断面図である。 図5は、図4(b)のV-V線に沿う平面図である。 図6(a)は、通常温度時における図4(d)の円部VIaの拡大断面図である。図6(b)は、夏場の高温時においてパネル本体が下殻部材に嵌った状態を示す一部拡大断面図である。図6(c)は、冬場の低温時においてパネル本体が下殻部材に嵌った状態を示す一部拡大断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、建物内に納められる浴室ユニットの洗い場を示したものである。洗い場の底部に洗い場床パネル3が設けられている。図1~図3に示すように、洗い場床パネル3は、パネル本体10と、パネル殻体20と、表層シート30を備え、平面視で長方形状(四角形状)になっている。
パネル本体10は、EPS(発泡ポリスチレン)等の発泡樹脂によって長方形(四角形)の板状に成形されている。前記EPSの発泡倍率は、好ましくは15倍~30倍程度であり、より好ましくは20倍程度である。EPSからなるパネル本体10の線膨張係数は70X10-6/K程度である。
なお、パネル本体10の材質は、EPSに限られず、発泡ポリプロピレン、発泡ポリエチレン等であってもよい。
図1に示すように、パネル本体10の上面10aにおける浴槽2側を除く3つの縁部には縁溝13が形成されている。縁溝13には押出成形樹脂製の縁枠部材43が設けられている。2つの縁溝13が交わるコーナーには、射出成形樹脂製のコーナー枠部材44が設けられている。
図示は省略するが、パネル本体10と枠部材43,44との間は水密材によって防水処理されている。
なお、パネル本体10の浴槽側(図2において左側)の縁部には立ち上り部12(土手部)が上方へ突出するように形成されている。
図2及び図4(a)に示すように、パネル本体10の4つの側面14には、それぞれ傾斜部14bが形成されている。傾斜部14bは、パネル本体10の底面10bから上方へ向かうにしたがって外方へ傾いている。このため、側面14の上方側が下方側より外方へせり出している。
図4(a)に示すように、傾斜部14bの鉛直方向に対する傾斜角度αは、好ましくはα=2°~10°程度であり、より好ましくはα=6°程度である。
なお、図4においては、高さ方向ないしは厚み方向(同図の上下方向)が、幅方向(同図の左右方向)に対して誇張されている。
図2及び図3に示すように、パネル本体10の排水口位置には排水用装着穴15が形成されている。排水用装着穴15には排水口ベース部材51が装着されている。
パネル本体10の上面10aには、排水用装着穴15へ向かう下がり勾配が付けられている。
なお、図2における前記勾配は、作図の都合上、誇張されている。
図2及び図3に示すように、パネル殻体20は、下殻部材21と、蓋板22を含む。
下殻部材21は、鋼板などの金属板を成形(シャーリング、穴開け、折り曲げなど)することによって構成されている。下殻部材21の厚みは、好ましくは0.5mm~1.2mm程度であり、より好ましくは0.6mm程度であるが、必ずしも前記数値に限定されるものではない。鋼製の下殻部材21の線膨張係数は約11.7X10-6/K程度である。
したがって、パネル本体10が下殻部材21よりも気温変化による膨張、収縮の度合が大きい。
図2及び図3に示すように、下殻部材21は、底板23と、周側板24を有している。底板23は四角形である。底板23の排水口位置には排水用装着穴25が形成されている。排水用装着穴25に前記トラップベース部材51が装着されている。
底板23の周縁部には周側板24が一体形成されている。周側板24は、4つの側板部24aを含む。各側板部24aが、底板23からほぼ直角に立ち上がっている。互いに直交(交差)する2つの側板部24aどうしの間には、縁切りスリット24cが形成されている。縁切りスリット24cによって、これら側板部24aどうしが縁切りされ、直接にはつながっていない。
4つの側板部24からなる周側板24の上端部によって、下殻部材21の開口21aが画成されている。図5に示すように、パネル殻体20にパネル本体10を嵌める前の自然状態における開口21aの大きさ(開口面積S21a)は、底板23の大きさ(面積S23)と実質的に等しい(S21a=S23)。実質的に等しいとは公差程度の違いは等しいとみなす意である。
図5に示すように、下殻部材21の底板23は、パネル本体10の底面10bより大きく、かつ周側板24の上端高さにおけるパネル本体10の平面断面10c(図4(d))より小さい。言い換えると、パネル本体10の平面断面10cは、底板23より大きく、ひいては自然状態(図4(a)~図4(b))における下殻部材21の開口21aより大きい。かつパネル本体10の底面10bは、底板23ひいては前記開口21aより小さい。
好ましくは、夏場の極端な高温時(例えば30℃~40℃程度)においても、パネル本体10の底面10bが底板23より小さくなるように寸法設定されている。
かつ好ましくは、冬場の極端な低温時(例えば0℃~10℃程度)においても、パネル本体10の平面断面10cが底板23より大きくなるように寸法設定されている。
更に好ましくは、前記極端な高温時又は極端な低温時に加えて、パネル本体10及び下殻部材21の製造誤差が最大許容値であるときでも、要するに複合公差の上限又は下限においても、パネル本体10の平面断面10cが底板23より大きく、かつパネル本体10の底面10bが底板23より小さくなるように設定されている。
図2及び図4(d)に示すように、下殻部材21にパネル本体10が収容されている。底板23がパネル本体10の底面10bに被さっている。周側板24の4つの側板部24aが、パネル本体10の4つの側面14にそれぞれ被さっている。各側板部24aは、パネル本体10に押されることによって傾斜部14bに倣って上方へ向かうにしたがって外方へ傾けられている。これによって、下殻部材21の開口21aが、パネル本体10の平面断面10cと等大になっている。
パネル本体10と下殻部材21とは接着剤(図示省略)によって接着されている。接着剤としては、例えば熱硬化性の2液混合ウレタン系接着剤が用いられているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、シリコーン系接着剤、エポキシ系接着剤その他の接着剤を用いてもよい。接着剤は、パネル本体10と下殻部材21との間の好ましくは全域に塗布されている。
なお、所要の接合性を得られるのであれば、接着剤をパネル本体10と下殻部材21との間の一部分に塗布してもよい。
図2に示すように、パネル本体10における立ち上り部12を除く部分の上面10aには蓋板22が被さっている。蓋板22は、鋼板などの金属板を成形(シャーリング、穴開けなど)することによって構成されている。蓋板22の厚みは、好ましくは0.5mm~1.2mm程度であり、より好ましくは0.8mm程度であるが、必ずしも前記数値に限定されるものではない。
蓋板22の排水口位置には、排水用切欠凹部22cが形成されている。
なお、立ち上り部12の浴槽側面(図2において左側面)及び上面には、アルミ押出成形材からなる立ち上り補強カバー26が被さっている。
パネル本体10と蓋板22とは接着剤(図示省略)によって接着されている。該接着剤の材質及び塗布範囲は前記パネル本体10と下殻部材21との接着剤と同様である。
図2及び図3に示すように、蓋板22の上面には表層シート30が被さっている。表層シート30は、蓋板22の全域を覆うとともに、立ち上り部12の洗い場側面(図2において右側面)にも及んでいる。図示は省略するが、表層シート30の裏面(下面)の全域には粘着テープが積層されている。該粘着テープを介して表層シート30と蓋板22及び立ち上り部12とが接合されている。
表層シート30は、軟質塩化ビニル樹脂(PVC)によって構成されているが、これに限られずシリコンラバー等によって構成されていてもよい。表層シート30の厚みは、好ましくは2mm~4mm程度であるが、必ずしも前記数値に限定されるものではない。表層シート30は、防水性を有している。更に、表層シート30によって、洗い場床パネル3の温熱感性及びクッション性が確保されている。
図1に示すように、表層シート30の排水口位置には排水用装着穴35が形成されている。排水用装着穴35の縁部に排水縁部材53が装着されている。図2に示すように、排水縁部材53が、排水口ベース部材51の上面に被せられて接合されている。
排水口ベース部材51と排水縁部材53とによって排水口部材50が構成されている。
図1及び図2に示すように、洗い場床パネル3の外周部には、取付金具63,64が設けられている。側方取付金具63は、下殻部材21の浴槽側を除く3つの側板部24aにネジ止めによって固定されるとともに縁枠部材43に係止されている。コーナー取付金具64は、下殻部材21のコーナーにおいて交差する2つの側板部24aに跨ってネジ止めされるとともに、コーナー枠部材44に係止されている。
更に、図1及び図2に示すように、各取付金具63,64に支柱部材1gの下端部が連結されて支持されている。隣接する支柱部材1gどうしの間に浴室壁又は浴室扉枠1fが設置されるとともに、浴室壁又は浴室扉枠1fの側端部が支柱部材1gに連結されて支持されている。浴室壁又は浴室扉枠1fの下端部が枠部材43,44に挿し込まれている。
洗い場床パネル3は、例えば次のようにして作製される。
洗い場床パネル3の構成部材をそれぞれ作製する。
下殻部材21及びパネル本体10の一方(好ましくは下殻部材21)に熱硬化性接着剤を塗布する。
続いて、図4に示すように、パネル本体10を下殻部材21に収容する。
詳細には、図4(a)に示すように、パネル本体10を下殻部材21の上方にある程度位置合わせしながら降ろす。
すると、図4(b)に示すように、パネル本体10の底面10bが下殻部材21の開口21aより小さいから、パネル本体10の底部が下殻部材21の開口21aに入り込む。そして、パネル本体10の側面14の傾斜部14bが周側板24の上端部に当たる。
パネル本体10が収縮する冬場(図4(b)の三点鎖線)はもちろんのこと、パネル本体10が膨張する夏場(図4(b)の二点鎖線)であっても、パネル本体10の底部を下殻部材21内に確実に挿し入れることができ、パネル本体10の側面傾斜部14bを周側板24の上端部に確実に当てることができる。
パネル本体10の四方の傾斜部14bが側板部24aにそれぞれ当たるようにすることで、パネル本体10を下殻部材21に対して容易に位置調節できる。
図4(c)に示すように、パネル本体10を更に押し下げて下殻部材21内に挿し入れる。すると、周側板24の4つの側板部24aが傾斜部14bに押されて外方へ傾斜される。その反作用によってパネル本体10が四方から弾性的に押される。これによって、パネル本体10を下殻部材21に対して芯出しできる。
各側板部24aは、縁切りスリット24cによって隣接する側板部24aから縁切りされているため容易に弾性変形可能である。
傾斜部14bの傾斜角度αをα=2°~10°程度、より好ましくはα=6°程度とすることによって、周側板24をスムーズに外方へ傾斜させていくことができる。
ちなみに、α<2°であると、夏場の高温時にパネル本体10の底面10bが開口21aより大きくなってパネル本体10を嵌め込み不能になったり、冬場の低温時にパネル本体10の平面断面10cが開口21より小さくなり位置ずれが起きやすくなったりするおそれがある。
α>10°であると、パネル本体10をパネル殻体20に嵌め込む際に周側板24の上端部が傾斜部14bに突き刺さるおそれがある。
図4(d)及び図6(a)に示すように、やがて、パネル本体10の底面10bが底板23に接することで、パネル本体10の下殻部材21への嵌め込みが完了する。パネル本体10の4つの側面14にそれぞれ側板部24aが弾性的に当たることによって、パネル本体10と下殻部材21の位置ずれを防止できる。
図6(b)に示すように、パネル本体10が膨張する夏場はもちろんのこと、図6(c)に示すように、パネル本体10が収縮する冬場であっても、周側板24をパネル本体10に確実に当てることができ、位置ずれを確実に防止することができる。
次いで、パネル本体10又は蓋板22に熱硬化性接着剤を塗布し、パネル本体10上に蓋板22を被せる。
これらパネル積層体10,21,22を真空圧空熱プレス機で圧力を加えながら加熱することによって、熱硬化性接着剤を硬化させる。
パネル本体10の側面14に周側板24が当たって保持されているから、熱硬化性接着剤が硬化するまでの間に位置ずれが起きるのを防止できる。
パネル本体10の浴槽側の部分には、立ち上り補強カバー26を設ける。
排水用装着穴15,25にはトラップベース部材51を設ける。パネル本体10と下殻部材21が正確に位置合わせされているから、排水用装着穴15,25どうしを確実に一致させることができ、トラップベース部材51を確実に装着することができる。
パネル本体10の三方の縁溝13には、それぞれ縁枠部材43を設ける。2つのコーナーには、それぞれコーナー枠部材44を設ける。
次に、表層シート30を粘着テープで蓋板22に貼り付ける。
このようにして、洗い場床パネル3が作製される。
前記洗い場床パネル3を建物の浴室施工現場に搬入して据え付けた後、洗い場床パネル3の外周部に取付金具63,64を設置する。パネル本体10とパネル殻体20が正確に位置合わせされており、ひいては枠部材43,44と下殻部材21が正確に位置合わせされているから、取付金具63,64を下殻部材21から枠部材43,44に跨って確実に取り付けることができる。したがって、浴室施工現場において、取付金具63,64に支柱部材1gを確実に取り付けることができる。
洗い場床パネル3においては、高膨張率のパネル本体10が低膨張率のパネル殻体20によって囲まれて拘束されているから、気温が変動してもパネル本体10が大きく膨張、収縮するのを抑制できる。したがって、パネル本体10の周りの水密材(図示省略)のちぎれ等を防止できる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨に反しない限りにおいて種々の改変をなすことができる。
例えば、冬場などの極端な低温時には、パネル本体10の平面断面10cが下殻部材21の開口21aより僅かに小さく、パネル本体10の側面14と下殻部材21の周側板24との間に僅かなクリアランス(例えば0.5mm程度以内)が形成されるようになっていてもよい。
パネル本体10の側面14が、上方側が下方側よりせり出す段差を有していてもよい。
蓋板22を省略してもよい。パネル本体10に表層シート30を直接貼り付けてもよい。
浴室とはシャワー室も含む。
本発明は、例えば浴室の洗い場床に適用可能である。
α 傾斜角度
3 洗い場床パネル
10 パネル本体
10b 底面
10c 平面断面
14 側面
14b 傾斜部
20 パネル殻体
21 下殻部材
21a 開口
22 蓋板
23 底板
24 周側板
24a 側板部
24c 縁切りスリット
30 表層シート
43,44 枠部材
50 排水口部材
63,64 取付金具

Claims (6)

  1. 浴室の洗い場に設けられる洗い場床パネルであって、
    発泡樹脂からなるパネル本体と、
    底板及び前記底板の周縁部から立ち上がる周側板を有して、前記パネル本体が収容される金属製のパネル殻体と、
    を備え、前記周側板の上端高さにおける前記パネル本体の平面断面が前記底板より大きく、前記パネル本体の底面が前記底板より小さく、前記パネル本体と前記パネル殻体とが接着剤によって接着されていることを特徴とする洗い場床パネル。
  2. 前記パネル本体の側面が上方へ向かうにしたがって外方へ傾く傾斜部を有していることを特徴とする請求項1に記載の洗い場床パネル。
  3. 前記傾斜部の鉛直方向に対する傾斜角度が、2°~10°であることを特徴とする請求項2に記載の洗い場床パネル。
  4. 前記周側板が互いに交差する側板部を有し、これら側板部どうしの間に縁切りスリットが形成されていることを特徴と請求項1~3の何れか1項に記載の洗い場床パネル。
  5. 前記パネル本体と前記周側板との間に隙間があることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の洗い場床パネル。
  6. 前記パネル殻体が、前記パネル本体の上面に被さる蓋板を有していることを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の洗い場床パネル。
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