JP7201217B2 - 浴室用壁パネルの支持構造 - Google Patents

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JP7201217B2
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Description

本発明は、浴室用防水パンおよびこの浴室用防水パンの周縁部に壁パネルを支持する構造に関する。
近年、軽量で断熱性を有する浴室用防水パンとして、発泡体層を備えた浴室用防水パンが種々開発されている。発泡体層は水密性および表面硬度に難があるため、発泡体層には表皮層を積層することも考案されている。
特許文献1には、浴槽側防水パン(浴室用防水パン)が開示されている。この防水パンは、浴槽を載せる底部材と、この底部材の周縁の立ち上がり部に連結された側壁部材とを有している。
底部材と側壁部材は、熱可塑性樹脂からなる発泡体層を備えている。底部材の発泡体層の上面全域には、熱可塑性樹脂からなるフィルム表面層が積層されている。側壁部材の発泡体層の上端周縁部には、外側に水平に突出する鍔部が形成されており、この鍔部の外周縁には上方に突出する突縁が形成されている。突縁を除く鍔部の上面には荷重分担のためのフィルム表面層が積層されている。
特許文献1の浴槽側防水パンでは、側壁部材の鍔部に防水パンのリムが載るとともに、その外側に壁パネルが設置されている。壁パネルの下端縁は側壁部材の最外縁部となる突縁に係止されている。
特開2007-278006号公報
特許文献1の防水パンでは、発泡体層の突縁の強度を確保するため、発泡体層の発泡倍率を低くすることが求められ、重量の増大を余儀なくされる。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、周縁部に、壁パネルが載る載置部と、上記載置部の外側に隣接して上記載置部から上方に突出する最外縁部と、を有する浴室用防水パンにおいて、
発泡体層と、この発泡体層の上面を覆う表皮層とを備え、上記表皮層が上記載置部および上記最外縁部を含めて連続的に広がり、上記最外縁部が上記表皮層により補強されていることを特徴する。
上記構成によれば、表皮層により最外縁部の剛性を高めているので、この最外縁部の剛性を高めるために発泡体層の発泡倍率を下げずに済み、浴室用防水パンの軽量化を図ることができる。その結果、コストを減じることができる。
好ましくは、上記周縁部に壁パネルの下端縁部を受け入れる受入溝が形成され、この受入溝の底面が上記載置部として提供され、上記最外縁部が上記受入溝の外側に隣接する。
上記構成によれば、受入溝に壁パネルの下端縁部を受け入れるので、水密性を確保が容易となる。
好ましくは、浴槽側防水パンとして提供され、浴槽を載せる底部と、この底部の周囲から立ち上がる立ち上がり部とを備え、上記立ち上がり部の周縁部に、上記載置部と上記最外縁部が形成されている。
本発明の他の態様は、上記浴室用防水パンの周縁部に装着される浴室用壁パネルの支持構造であって、
支持金具と、上記壁パネルの側縁を支持する支柱と、を備え、
上記支持金具は、上記浴室用防水パンの上記最外縁部に引っ掛けられるL字形の引掛部と、上記浴室用防水パンの外側面に沿う第1連結板部と、上記最外縁部から上方に延びる第2連結板部と、を有し、
上記支持金具の第1連結板部が、上記発泡体層に支持された連結手段に連結され、上記支持金具の第2連結板部に上記支柱の下端部が連結されていることを特徴とする。
上記構成によれば、支持金具により浴室用防水パンの周縁部に支柱を設置し、この支柱に壁パネルの側縁を支持することができる。支持金具の引掛部が浴室用防水パンの最外縁部に引っ掛けられるが、この最外縁部は剛性を有しているので支持金具を安定して支持することができる。
好ましくは、上記支持金具としての上側支持金具と、上記連結手段としての下側支持金具とを備え、上記下側支持金具は、上記発泡体層の下面に沿う基板部と、この基板部の側縁から起立して上記浴室用防水パンの外側面に沿う連結板部とを有し、上記上側支持金具の上記引掛部と、上記下側支持金具の上記基板部とで上記浴室用防水パンの周縁部を挟んだ状態で、上記上側支持金具の上記第1連結板部と上記下側支持金具の上記連結板部が連結されている。
上記構成によれば、上下の支持金具が浴室用防水パンの周縁部を挟んでいるので、上側支持金具を安定して支持することができ、ひいては支柱を安定して支持することができる。また、予め設けてある支持溝により、下側支持金具の取付位置だしも可能となる。
好ましくは、上記下側支持金具は、上記基板部において上記連結板部から離れた側縁から起立する挿入片を有し、この挿入片が、上記浴室用防水パンの周縁部における上記発泡体層の下面に形成された支持溝に差し込まれている。
上記構成によれば、下側支持金具の挿入片が発泡体層の支持溝に差し込まれることにより、下側支持金具を安定して支持することができ、ひいては上側支持金具および支柱を安定して支持することができる。
上記上側支持金具と上記下側支持金具が、上記浴室用パンの周縁部において直線的に延びる辺の中間部に配置される場合には、上記下側支持金具の上記基板部における互いに平行をなす2つの側縁から、上記連結板部と上記挿入片が起立しており、上記下側支持金具の上記挿入片および上記発泡体層の上記支持溝は、上方から見たとき、浴室用防水パンの最外縁部と平行をなしている。
上記上側支持金具と上記下側支持金具が上記浴室用防水パンの周縁部のコーナー部に配置される場合には、上記上側支持金具が直角に連なる2つの連結片を有し、各連結片が上記引掛部と上記第1連結板部と上記第2連結板部とを有しており、上記下側支持金具の上記基板部が直角をなす2つの側縁を有し、これら2つの側縁からそれぞれ上記連結板部が起立し、これら2つの側縁から離れるとともにこれら2つの側縁に対して傾斜した側縁から上記起立片が起立しており、上記下側支持金具の起立片および上記発泡体層の上記支持溝は、上方から見たとき、上記浴室用防水パンの周縁部の2つの辺における上記最外縁部に対して傾斜している。
好ましくは、上記支持溝の溝幅が、上記挿入片の厚さより小さい。 この構成によれば、上下の支持金具の連結作業の過程で下側の支持金具の脱落を防止することができ、作業性を向上させることができる。
本発明によれば、発泡体層と表皮層を有する浴室用防水パネルにおいて、壁パネルが設置される載置部に隣接した最外縁部を、発泡体層の発泡倍率を下げずに補強することができ、軽量化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る浴槽側防水パンの平面図である。 図1におけるII-II矢視断面図である。 図2におけるIII部の拡大断面図であり、上記浴槽側防水パンの長辺の中央部に装着される壁パネル支持構造を示す。 図3の壁パネル支持構造を分解して示す断面図である。 図3の壁パネル支持構造における上下の支持金具の斜視図である。 上記防水パンのコーナー部に設置される壁パネル支持構造を示す断面図である。 図6の壁パネル支持構造を分解して示す断面図である。 図6の壁パネル支持構造における上下の支持金具の斜視図である。 壁パネルを上記壁パネル支持構造により支持した状態で上記浴槽側防水パンの周縁部に設置した状態を示す平断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
浴室ユニットが納められる建物内の空間の床スラブもしくは浴室ユニット用基礎には、図1、図2に示すように、浴槽側防水パン1(浴室用防水パン)と洗い場側防水パン2(浴室用防水パン)が隣接して設置されている。浴槽側防水パン1には浴槽3が設置されている。本実施形態では、浴槽側防水パン1に本発明が適用されている。
浴槽側防水パン1は、架台4に載せられて支持されている。架台4は、浴槽側防水パン1の長方形の長辺と平行なフレーム4aと、このフレーム4aに一端が連結されるとともに長方形の短辺と平行な2本のフレーム4bを有している。フレーム4aの両端部および中央部と、フレーム4bの中央部には、床スラブに載る支持脚4cが固定されている。
浴槽側防水パン1は平面長方形をなし、底部11とその周縁部に全周にわたって形成された立ち上がり部12a,12bとを有している。立ち上がり部12a,12bは底部11から外に向かって張り出している。
底部11には、浴槽3の脚部を載せるための低い凸部11aが形成されている。底部11には洗い場側防水パン2寄りに排水口11bが形成され、この排水口11bには排水ユニット(図示しない)が装着されている。
長方形の一方の長辺に対応する立ち上がり部12aは、洗い場側防水パン2に接続され、他方の長辺および2つの短辺に対応する立ち上がり部12bは、後述するように浴室を画成する壁パネル90を支持するようになっている。
浴槽側防水パン1の上記3つの辺の立ち上がり部12bには、壁パネル90の下端縁部を受け入れるための受入溝15が形成されている。
図3、図4に示すように、受入溝15は、その内側の部位が深く外側の部位が浅くなっており、その境に垂直の段差15aが形成されている。内側の深い部位の底面15bは壁パネル90を載せる載置部となっている。
受入溝15の外側に隣接する浴槽側防水パン1の最外縁部16は、受入溝15の底面15bから上方に突出している。
図1に示すように、受入溝15および最外縁部16は浴槽側防水パン1の各辺に沿って直線状に延び、コーナー部Bにおいて連なっている。
浴槽側防水パン1は、熱可塑性樹脂製の発泡体層10aとこの発泡体層10aの上側を覆う熱可塑性樹脂製の表皮層10bにより構成されている。本実施形態では、最初にポリスチレン(PS)、HIPS、ABS等のスチレン系樹脂シートを真空成形することにより、上述した浴槽側防水パン1の上面形状に対応する表皮層10bを得る。その後で、発泡金型内に表皮層10bをセットし、ビーズ発泡成形により発泡ポリスチレン(EPS)製の発泡体層10aを得る。この発泡成形の過程で、発泡体層10aと表皮層10bが熱溶着されるので、両者を貼り合わせる工程を省くことができる。なお、これら発泡体層10aと表皮層10bを接着剤により貼り合わせてもよい。
表皮層10bは発泡体層10aの上面全域に積層されている。すなわち、底部11における発泡体層10aの上面、立ち上がり部12a、12bの内側面および上面に積層されている。立ち上がり部12bの上面では、受入溝15を画成する面のみならず最外縁部16の上面にも表皮層10bが積層されている。
最外縁部16の上面に表皮層10bを積層したことにより、発泡体層10aのみで最外縁部16を構成する場合に比べて格段に剛性を高めることができる。
次に、壁パネル90の支持構造について詳述する。浴槽側防水パン1の長辺の中央部Aに図3~図5に示す支持構造5が装着され、コーナー部Bに図6~図8に示す支持構造6が装着されている。
最初に長辺中央部Aの支持構造5について、図3~図5を参照しながら説明する。支持構造5は、上下の支持金具20,30と支柱70を有している。支持金具20,30は金属板を折り曲げることにより構成されている。
上側支持金具20には、高さ方向中間部にL字形をなす引掛部21が切り起こされており、この引掛部21より下側の部位が第1連結板部22として提供され、引掛部21より上側の部位が第2連結板部23として提供されている。引掛部21は水平部とこの水平部の先端縁から下方に延びる垂下部とを有している。第1連結板部22および第2連結板部23には、タッピング穴22a,23aがそれぞれ形成されている。
下側支持金具30(連結手段)は、略J字形状をなしており、水平をなす平面形状四角形の基板部31と、この基板部31の互いに平行をなす2つの側縁からそれぞれ起立する連結板部32および挿入片33とを有している。連結板部32には挿通穴32aが形成されている。挿入片33は連結板部33より短い。
浴槽側防水パン1の長辺中央部Aにおいて、発泡体層10bの下面には挿入片33に対応する形状を有する支持溝18が形成されている。支持溝18は上方から見たとき最外縁部16と平行をなし、垂直に延びている。支持溝18の溝幅は挿入片33の厚みより若干小さい。
図4に示すように上側支持金具20を浴槽側防水パン1に向かって下降させることにより、図3、図9に示すように引掛部21を浴槽側防水パン1の最外縁部16に引っ掛けることにより、上側支持金具20が浴槽側防水パン1に取り付けられる。上述したように、最外縁部16は発泡体層10aに表皮層10bを積層することにより高い剛性を有しており、引掛部21を安定して保持することができる。
上側支持金具20の取り付け状態において、第1連結板部22が浴槽側防水パン1の発泡体層10aの外側面に沿い、第2連結板部23が最外縁部16から上方に垂直に延びている。
図4に示すように下側支持金具30を浴槽側防水パン1に向かって上昇させることにより、図3に示すように、挿入片33が支持溝18に差し込まれ、基板部31が浴槽側防水パン1の発泡体層10aの下面に当たり、連結板部32が発泡体層10aの外側面に沿った状態で、下側支持金具30が浴槽側防水パン1に取り付けられる。
支持溝18の溝幅は挿入片33の厚みより若干小さいため、挿入片33は支持溝18に圧入状態で差し込まれ、これにより下側支持金具30は浴槽側防水パン1に仮保持されており、後述するように上側支持金具30に連結される作業中または連結作業前に手を放しても、浴槽側防水パン1から脱落することはない。
上記支持金具20,30の浴槽側防水パン1への装着状態において、下側支持金具30の連結板部32が上側支持金具20の第1連結板部22の外側に重なる。この状態で、連結板部32の挿通穴32aと第1連結板部22のタッピング穴22aを位置合わせし、タッピングネジ25(ネジ)を挿通穴32aに通しタッピング穴22aにねじ込むことにより、支持金具20,30が連結される。
上記連結状態において、上側支持金具20の第2連結板部23に支柱70の下端部が連結される。この連結については後述する。
上側支持金具20と下側支持金具30は、浴槽側防水パン1の立ち上がり部12bの周縁部を挟んだ状態で、浴槽側防水パン1に装着されている。そのため、支柱70を直接支持する上側支持金具20を、発泡体層10aに連結するために特殊な連結手段、例えば発泡体層10aにインサートされた部品を必要せず、製造コストを低く抑えることができる。
しかも、上側支持金具20の引掛部21が浴槽側防水パン1の最外縁部16に引っ掛けられ、下側支持金具30の挿入片33が発泡体層10aの支持溝18に挿入されているので、安定した装着状態が得られる。
次に、コーナー部Bの支持構造6について、図6~図7を参照しながら説明する。支持構造6は、上下の支持金具40,50と支柱80を有している。これら支持金具40,50は金属板を折り曲げることにより構成されている。
上側支持金具40は、一対の連結片40A,40Bを直角に連ねることにより構成されている。各連結片40A,40Bは、上述した上側支持金具20と同様の構成を有しており、引掛部41と、タッピング穴42aを有する第1連結板部42と、タッピング穴43aを有する第2連結板部43とを有している。連結片40A,40Bの第2連結板部43同士が連なり、連結片40A,40Bの第1連結板部42は分離されている。
下側支持金具50は、四角形状をなす水平の基板部51と、基板部51の直角に交わる2つの側縁から起立する2つの連結板部52と、これら2つの側縁から離れるとともに45°傾斜した側縁から起立する挿入片53と、を有している。2つの連結板部52には挿通穴52aがそれぞれ形成されている。
浴槽側防水パン1のコーナー部Bにおいて、発泡体層10bの下面には挿入片53に対応する形状を有する支持溝19が形成されている。支持溝19は上方から見たとき、浴槽側防水パン1の2辺の最外縁部16に対して45°傾斜し、垂直に延びている。支持溝19の溝幅は挿入片53の厚さより若干小さい。
図7に示すように上側支持金具40を浴槽側防水パン1のコーナー部Bに向かって下降させることにより、図6、図9に示すように一対の連結片40A,40Bの引掛部41を浴槽側防水パン1の2つの辺の最外縁部16にそれぞれ引っ掛けることにより、上側支持金具40が浴槽側防水パン1に支持される。この状態で、一対の連結片40A,40Bの第1連結板部42が浴槽側防水パン1の発泡体層10aの外側面に沿い、第2連結板部42が最外縁部16から上方に垂直に延びている。
図7に示すように下側支持金具50を浴槽側防水パン1のコーナー部Bに向かって上昇させることにより、図6に示すように下側支持金具50が浴槽側防水パン1に取り付けられる。この取り付け状態で、挿入片53が発泡体層10bの支持溝19に挿入され、基板部51が発泡体層10bの下面に当たり、2つの連結板部52が浴槽側防水パン1の発泡体層10aの外側面にそれぞれ沿う。
上記支持金具40,50の浴槽側防水パン1への装着状態において、下側支持金具50の2つの連結板部52が上側支持金具40の2つの第1連結板部42の外側にそれぞれ重なる。この状態で、タッピングネジ(図示しない)を挿通穴52aに通しタッピング穴42aにねじ込むことにより、支持金具40,50が連結される。この連結状態において、上側支持金具40の2つの第2連結板部43に支柱80の下端部が連結される。この連結については後述する。
次に支柱70、80について説明する。
図3、図9に示すように、長辺中央部Aの支柱70は中空をなし、外側の板部71の下端部には挿通穴71aが形成されている。この支柱70の板部71の下端部を上側支持金具20の第2連結板部23に内側から当て、タッピングネジ26(図3のみ示す)を、挿通穴71aに通し、第2連結板部23のタッピング穴23aにねじ込むことにより、支柱70の下端部が第2連結板部23に連結される。
図6、図9に示すように、コーナー部Bの支柱80は中空をなし、互いに直角をなす外側の2つの板部81を有しており、これら板部81の下端部にはそれぞれ挿通穴81aが形成されている。支柱80の2つの板部81を上側支持金具40の2つの第2連結板部43に内側から当て、タッピングネジ(図示しない)を、挿通穴81aに通し、第2連結板部43のタッピング穴43aにねじ込むことにより、支柱80の下端部が第2連結板部43に連結される。
図9に示すように支柱70,80の内側には上下方向に延びる嵌合スリット72,82がそれぞれ形成されている。
壁パネル90は、表側の面に表層材が積層された鋼板91と、鋼板91の裏側の面に設けられた石膏ボード等からなる基材92と、を有している。鋼板91の両側縁には裏側に折り曲げられた嵌合部91a(図9に示す)が形成されており、下端縁には裏側に水平に折り曲げられたフランジ91b(図3、図6に示す)が形成されている。
浴槽側防水パン1の長辺に位置する2枚の壁パネル90は、その両側縁の嵌合部91aを支柱70、80の嵌合スリット72,82に嵌め込むことにより、支柱70,80間で支持されている。短辺に位置する2枚の壁パネル90は一側縁の嵌合部91aを支柱80の嵌合スリット82に嵌め込み、他側縁の嵌合部91aを洗場側防水パン2に支持された支柱(図示しない)の嵌合スリットに嵌め込むことにより支持されている。
洗い場側の壁パネルの支持については説明を省略する。
壁パネル90の下端縁部は、受入溝15に受け入れられており、そのフランジ91bが受入溝15の底面15aに載っている。フランジ91bの先端縁が段差部15aに当たることで、壁パネル90の確実な位置だしができ、かつシール材の切れ等を防止することができる。
支柱70に支持されるとともに隣合う2枚の壁パネル90間には、シール部材95が嵌め込まれている。支柱80に支持されるとともに隣合う2枚の壁パネル90間には、シール部材96が嵌め込まれている。また、壁パネル90の鋼板91の下端縁部と受入溝15の内側の側面との間にはシール材(図示しない)が充填されている。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の形態を採用することが可能である。
上側支持金具の第1連結板部と下側支持金具の連結板部は、タッピングネジの他に通常のネジ(ビス)を用いて連結してもよい。この場合、上側支持金具の第1連結板部と下側支持金具の連結板部のうち、内側に位置する板部にネジ穴が形成される。
連結手段は、発泡体層の内部にインサートされた部品であってもよい。この部品のネジ穴に上側支持金具の第1連結板部を貫通するビスがねじ込まれる。
上記実施形態では浴槽側の防水パンに本発明を適用したが、洗い場側の防水パンに適用してもよい。上側支持金具と下側支持金具とは一体であってもよい。
本願における浴室は、シャワーのみが可能な浴室(シャワー室)をも含む。
本発明は、浴室用防水パンおよび、浴室を画成する壁パネルの支持構造に適用可能である。
1 浴槽側防水パン(浴室用防水パン)
5,6 支持構造
10a 発泡体層
10b 表皮層
11 底部
12a,12b 立ち上がり部
15 受入溝
15a 底面(載置部)
16 最外縁部
18,19 支持溝
20,40 上側支持金具
40A,40B 連結片
21,41 引掛部
22,42 第1連結板部
23,43 第2連結板部
30,50 下側支持金具(連結手段)
31,51 基板部
32,52 連結板部
33,53 挿入片
70,80 支柱
90 壁パネル

Claims (6)

  1. 浴室用防水パンの周縁部に装着される浴室用壁パネルの支持構造であって、
    上記浴室用防水パンは、発泡体層とこの発泡体層の上面を覆う表皮層とを備え、周縁部に、壁パネルが載る載置部と、上記載置部の外側に隣接して上記載置部から上方に突出する最外縁部とを有し、上記表皮層が上記載置部および上記最外縁部を含めて連続的に広がり、上記最外縁部が上記表皮層により補強されており、
    支持金具と、上記壁パネルの側縁を支持する支柱と、を備え、
    上記支持金具は、上記浴室用防水パンの上記最外縁部に引っ掛けられるL字形の引掛部と、上記浴室用防水パンの外側面に沿う第1連結板部と、上記最外縁部から上方に延びる第2連結板部と、を有し、
    上記支持金具の第1連結板部が、上記発泡体層に支持された連結手段に連結され、上記支持金具の第2連結板部に上記支柱の下端部が連結されていることを特徴とする浴室用壁パネルの支持構造。
  2. 上記支持金具としての上側支持金具と、上記連結手段としての下側支持金具とを備え、上記下側支持金具は、上記発泡体層の下面に沿う基板部と、この基板部の側縁から起立して上記浴室用防水パンの外側面に沿う連結板部とを有し、
    上記上側支持金具の上記引掛部と、上記下側支持金具の上記基板部とで上記浴室用防水パンの周縁部を挟んだ状態で、上記上側支持金具の上記第1連結板部と上記下側支持金具の上記連結板部が連結されていることを特徴とする請求項に記載の浴室用壁パネルの支持構造。
  3. 上記下側支持金具は、上記基板部において上記連結板部から離れた側縁から起立する挿入片を有し、この挿入片が、上記浴室用防水パンの周縁部における上記発泡体層の下面に形成された支持溝に差し込まれていることを特徴とする請求項に記載の浴室用壁パネルの支持構造。
  4. 上記上側支持金具と上記下側支持金具が、上記浴室用防水パンの周縁部において直線的に延びる辺の中間部に配置され、
    上記下側支持金具の上記基板部における互いに平行をなす2つの側縁から、上記連結板部と上記挿入片が起立しており、
    上記下側支持金具の上記挿入片および上記発泡体層の上記支持溝は、上方から見たとき、浴室用防水パンの最外縁部と平行をなしていることを特徴とする請求項に記載の浴室用壁パネルの支持構造。
  5. 上記上側支持金具と上記下側支持金具が上記浴室用防水パンの周縁部のコーナー部に配置され、上記上側支持金具が直角に連なる2つの連結片を有し、各連結片が上記引掛部と上記第1連結板部と上記第2連結板部とを有しており、
    上記下側支持金具の上記基板部が直角をなす2つの側縁を有し、これら2つの側縁からそれぞれ上記連結板部が起立し、これら2つの側縁から離れるとともにこれら2つの側縁に対して傾斜した側縁から上記挿入片が起立しており、
    上記下側支持金具の挿入片および上記発泡体層の上記支持溝は、上方から見たとき、上記浴室用防水パンの周縁部の2つの辺における上記最外縁部に対して傾斜していることを特徴とする請求項に記載の浴室用壁パネルの支持構造。
  6. 上記支持溝の溝幅が、上記挿入片の厚さより小さいことを特徴とする請求項3~5のいずれかに記載の浴室用壁パネルの支持構造。
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